52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[揺られる心は、矛盾し続ける思いは、
全てを失う苦痛に折れかけてしまっていたからではない。
(どうしても、この手で救いたかっただけだ。
君だけは────お前だけは。)
理解のされない自殺行為を繰り返し、自分勝手に投げ捨てた。
裁定の基準となる存在を初めから喰らって、喪っていたのに。
幼い頃に交わした誓いに重なるような
約束
が一度舞い込めば
それだけを軸に凭れてしまう。
もう二度と手放すものかとしがみついてしまう。
────……つまりは。]
(お前を見ると、あの子の顔を思い出す。
……もういない筈なのに。全く違うとわかっているのに。)
[過去に焦がれたかったエゴを相手に押し付けている。
この滾る思いは、きっと恋なんかじゃかった。
彼を介して全く別人の誰かを見つめているようだ。
遥か昔を見つめるアイスブルーは、獅子を真に映さない。]
[ 幾度となく矢を受け、血と泥の上に倒され、
其れでも決して怯むことなく剣を振るえたのは────
( 既に繋ぎ止められぬ生命だと云うのなら、
終焉は其の願い通り我が手に依って。
────独り終わらせる事だけは看過出来ぬ。 )
“他の何奴にも渡しはしない”
慈悲ではない。情けですらない。
殺す以外の生き様を赦されなかった人間の、
■しき者を救う為のたった一つの手筈。 ]
( 観測者は前髪に隠れた眼を僅かに見張り、
執行者は白紙に変じた紙面を指先でなぞる。 )
────一人の名がその頁から消えた。
( 運命に牙を剥いた獅子は唯一人を冥神から奪った )
[ かき上げた前髪の下、本来眼球があるべき場所には
ぽかりと深い闇が広がっていた。]
随分と油断したもんだな。
そんなに信用していた相手なのか。
[ 話される内容にはそう答えて。
この男もこの男だが、眼球を奪った悪魔も
何を考えてそのような行為に出たのだろう。
分からない事ばかりである。
続いて話される内容には
相も変わらず趣味の悪いやつだと
尚更息の根を止めてやりたいと歯軋りしつつ]
[ 向けられるウインクには
そっぽを向いて素気無い態度]
こんな家などこちらから願い下げだ。
[ 自分ちだと思ってくれて構わないと
そんな事が言われたところで
そもそも家が欲しい訳ではないのだ。
第一所有物扱いもお断りである。
そう思った時だったか、ふと疑問が胸に浮かんだ]
( そもそも、俺は何が欲しいんだ……? )
[ 人から物を奪い、命を奪い
そこまでして生きて、欲しいものは?
自分で自分に問いかけた所で答えは出ない]
[ 男の話す声に我に返り、頭を一度横に振る。
そうして浮かんだ考えを頭の隅に追い遣り
再び話に耳を傾ける。
ちなみに人間だとの声には]
大勢の人間を殺し、実験台にして苦しめて。
善良も何も無かろう。
[ そこまで言って、ふと思った事が口に出た]
人間なのに、人間の敵となる事ばかりして。
よっぽど人間が嫌いなんだな。
[ 魔王と呼ばれるような悍ましい事ばかりをする。
その根底には人を嫌うような何かがあるのではないか。
一瞬そんな事を思いつつ。
どうでもいい事かと考えを切り替えて]
[ その後、告げられた言葉に
思わず眉根が寄った。
貞操観念など持ち合わせる以前の問題だが
だからといって、それは女が相手の場合に限る。
何故男の相手をしなければならないのかと
考えるだけでも胃がムカムカしてくる。
( いっその事、噛み切ってやろうか… )
物騒な事を考えつつも、
本体を人質にされている状態で抵抗出来る筈もなく]
[ 心を殺して、男の身体に手を伸ばす]
( 心を完全に殺してしまえたら
どれだけ楽になれるだろう…… )
[ そんな事を考えつつも、自分の持てる知識で
悦ばせようと手先で男の身体を弄っていくだろう。
男の服を緩め、肌に手を這わせ
少しづつ熱を高めていきながら]*
別に人間が嫌いなワケじゃねぇよ?
ただまー、別に特段好きでもないかなー。
素直なオークちゃんは好き。
裏切りまくる人間は嫌い。
良い子な人間は好き。
意地汚いオークちゃんは嫌い。
そんな感じかねぇ。
[今にも寝首を掻ききりそうな眼差しで
こちらを見上げるアシュレイちゃんに
軽く首を傾げて見せる。
まぁ、人間関係のゴタゴタが苦手で
何人かの師匠に弟子入りした後は
ひたすら引き篭もっての研究三昧だ。
人嫌いと言われりゃそうなんだろう。
論理感なんざ、とうの昔にどっかに忘れてきちまったし]
ほんっと、こないだの悪魔もだが
ニコニコしてる奴ほど
簡単に人を裏切ってくれるってね。
その点お前さんは
ハナから噛み付きそうな顔してやがって。
[にぃと笑って、
実験台の上で両脚をくつろげる。
跪いたアシュレイちゃんが
実に嫌そうに俺様のベルトに手を伸ばし。
ローブと同じカーキのズボンを摺り下げれば
トランクスの奥のブツは未だ鎮座したままで]
わりぃなぁ、おっさんは起動が遅くてな。
ほー、なるほど。
お前さんは普段こうやって自分を慰めてるってワケか。
[更に下着も脱がさせ、
露出した俺自身に手を沿わさせる。
大事な部分を握りつぶされちゃたまんねぇから
人質代わりの宝石の中に指を突っ込み。
手遊びがてらくりくりと、
胸板と尻、そして股間を撫で擦る。
当然、その感覚は目の前のアシュレイちゃんに
ダイレクトに繋がってるという訳で]
ほらほら、ちゃんとお口も使わねぇと
先にお前さんの方がイッちまうんじゃねぇの?
[と、野次る魔王様なのだった。
いやぁ、美人さんを虐めるのは愉しいねぇ]
[とはいえ、流石は元男というか……
やがては俺様の屹立もそれは元気に勃ち上がり。
脈打つその先端から、
透明なカウパーをとろり垂れ零す程となった]
──ッ、 は……
意外と上手いじゃねぇか。
[すっかり準備万端となった俺様は、
散々嬲っていた宝石の中から指を引き。
アシュレイちゃんの腕を掴み、
実験台の上へと引き上げる。
そのケツを下から押すお手伝いは
さっきまで彼女の脚を治療してた
蔦触手ちゃん達で。
暴れられて、頚の骨を砕かれちゃ堪らんから、
そのままおっそろしい両手首を
頭上で巻き絡めて拘束してもらおうか]
手やら口で、赦してもらえるわきゃねぇよなぁ?
[お陰さんでたっぷりと育った昂りを
仰向けに寝かせた彼女の下腹部に擦り付ける。
赤黒く反り返った男の象徴が
蛞蝓みたいな体液の染みの跡を引き。
くちり。
左右に押し広げられた
未使用の女性器にあてがわれた]
なぁ……
こんな家は願い下げなら、どういう家なら良いんだ?
色々あるぜぇ?
ちっちぇえのから、お城みたいなの、
街中にだって隠れ家はある。
野良犬みたいな生き方なんざ捨てて、
俺様の側に、ずっといるってのはどうだ?
[少しずつ、腰を落としていけば
俺の影が彼女の姿を覆い隠し]
────誰か必要とされる生き方ってのも、
悪くねぇと思うがなぁ。
ま、考えてみてくれ。
俺様はお前さんを必要としてるし、
力も与えてやれる。
だから、その代わりに。
お前さんを俺様にくれりゃあ良い。
[破瓜の血が滲むのも構わずに。
その筋肉質な隘路を、男を知らぬ膣内を
凶悪な鉾で掘り進め、掻き乱しながら。
てめえ勝手な愛の囁きを贈ろうか。
まぁ、また裏切られるのは御免なもんでな]
[掌に巻き付けた鎖を引き上げれば、
魔力の首輪がその首を締めて。
酸欠で朦朧とさせながら、
幾多の血を吸った実験台の上で
俺様は彼女の身を幾度も貪ったのだった。
─そうして二度目の目覚めの後に─
おっはようさん。
……ほい、飯と避妊薬。
[実験台の上で
目が覚めたアシュレイちゃんに声をかける。
そろそろだと思ったが、タイミングぴったりだったらしい。
実験台の上に水を入れた瓶と
トマトやレタスやら、
得体のしれない卵やら肉やらが挟まった
サンドイッチを乗せたトレイを置いて。
ついでに苦そうなポーションも、デザートに一つ。
その横には修復した彼女の装備一式も揃えてあった]
上の階に風呂と倉庫がある。
そこで身支度して、
んで好きな武器を選んでくれ。
俺様は約束を護る魔王様だからな。
魔物達にゃ、あんたには手を出さん様
命令を書き換えてある。
終わったら、館の入口に来てくれりゃ良い。
──そんじゃ、また後でなー?
[いや……
正直もう少し色々説明しようとも思ったんだが……
赤く腫れた蜜壺から赤混じりの白濁を伝わせ、
寝起きで露わなアシュレイちゃんを見てるとだな……
また襲いたくなるっつーか……
悪い気を起こさないうちに、
そそくさと退散を決め込むのだった。
まぁ、なんぞ聞かれたら、肩越しに答えはしただろうが*]
── 放課後 ──
[昨日みたいな酷いことが始まるのは
みんなが帰って
教室や学校が静まり返った後だと思ってた。
だから、
下校の波に乗って
真昼くん家かオレん家に
カギを掛けて、ふたりで立て籠もって
夕飯の時間っていうのが
ニノマエ家の門限みたいなものなら
それまで、やり過ごせばなんとかなる!って。]
[さようならの挨拶が済むや否や
手下どもに取り囲まれた。
じりじりと狭まる輪。
どんな状況かなんて見れば分かるはずなのに
子どもを守るべき職業の大人ですら
足早に教室から去ろうとする。
真昼くんを庇うように立って
睨みを利かせながら、
廊下にも響き渡るような大声で叫ぶ。]
良心があるなら助けろよッ!
見て見ぬフリする奴も、同罪なんだからな!!
[隣の教室にも届いただろうけど
助けてくれるどころか
足を止める者すら現れなかった。]
[見ていないことには知らないフリが出来たとしても
流石に目の前で起こっていることは
無視 出来ないはずだ、と
前の学校で培ってきた常識を
オレはまだどこかで信じてたんだろう。
(真昼くん言うとおり、本当に無駄なんだ…、)
彼の言葉と
諦めの表情の裏には
こんな経験が積み重なっていたのだと知って、
悔しくて、やり切れなくて…
拳をギュッと爪が食い込むほど強く握りしめる。]
[一年間もの間、
ひとりでイジメを耐えてきた彼だけでも
どうにか逃がせやしないかと
がむしゃらに抗ったが、多勢に無勢だった。
なんとしても助けたいって気持ちが
鳩尾の辺りでぐらぐら煮えたぎっているのに、]
くっそ、……ッ
[文字通り、
手も足も出せなくなった。
自分の無力さが、死ぬほど腹立たしい。]
[真昼くんの頬を軽く叩きながら下す
悪趣味な命令。
”ご褒美”だなんて呼び方をしているが
昨日のあの最悪なことを
またさせようとしていることは明らかだ。
(って、…… 今、なんて言った?
新入りにご褒美?
それって、それって、つまり……)
考えを巡らせるオレの前で
大ボスが意味深なことを言って笑う。
きっとこれも良い意味じゃない。]
[状況を把握し打開しようと
焦れば焦るほど、思考は空回りして。
そうこうしている内に
真昼くんが、また
自分を犠牲にする道を選ぼうとする。
こわいものが出るから、って
二度も、オレが関わらないで済むように
言ってくれた時と同じ。]
真昼くんッ、従わなくていいッ!
君がされなくて済むんなら、オレが代わる!!
[頼むから止まってくれ、と
繋がれた椅子の上で
必死に頭を振って、身を捩って、
椅子が倒れてしまいそうなくらいに暴れた。]
オレは、もうッ
キミが苦しむ姿は見たくないんだッ!!!!
**
[自己犠牲の台詞も演技で打算だ。
君の良心が痛み僕に意識が向くように。
まんまと乗せられた君が
身代わりになることを主張する。]
……っ、空澄くん
[心が揺さぶられたかのように
瞳を揺らして見せた。
けれど頭の中は冷ややかだ。]
[……僕は自分が犯されるのが好きで
誰かがされているのを見る趣味はないし
君は正しく想像出来ていないだろう。
無理矢理身体を暴かれるのが
一体どれほど恐怖と痛みを伴うものなのか
尊厳を傷つけられると
一体どれほど自分を失ってしまうか――…]
[……なんて一瞬考えたけれど、
この場を仕切るGMは夜端で僕じゃない。
僕の欲求を満たすためだけにある放課後だ。
ああは言っても夜端は
僕ではなく彼を犯す展開にはしないだろう。]
[椅子に縛り付けられたまま暴れる彼が
ひっくり返らないよう、
膝を脇の下で押さえつけるようにしながら
ファスナーを下ろそうと指をかけた。
すると、思いの丈が叫ばれる。]
……っ
[一瞬、びくりと肩を震わせるが
脱がす動作を止めはしない。]
[Wもうキミが苦しむ姿は見たくないW
――可哀想な、空澄くん。
僕は君の前で苦しんだことはないよ。
君に守られる価値も僕は有していないのだ。
ぼく
嘘で塗り固められた友だちに気づかずに
ああ、君は本当になんて美しく
可哀らしいのだろう。]
[下着をずり下ろし柔らかな性器を露出させると
静かに立ち上がり
キシ……ッ、彼の膝の間に片膝をついた。]
……本当に僕は、大丈夫だから
[左耳の後ろに手を当て、顔を近づけていく。
その眼差しには
可哀想な彼に感じて止まない
愛おしさ
と
ほんの少しの
欲
が滲んでいた。]
初めてならごめんね
(初めてだと良いな)
[申し訳なさそうに言うと、唇を塞いだ。
かわいらしい上下一対の柔肉。
啄むように自らの柔らかいのを擦り付け
味わうように深く重ね愛でていく。]
[君を喰んでるって思うと
味なんかしないのに甘くて酔いそうになる。
キスの経験の有無は知らないけれど
セカンドもサードも皆奪いたいかのように
何度も口付けながら
右手は下へと伸ばす。]
……、ちゅ、…はぁ、そらすみく……
[ズボン越しに膝頭を撫ぜ、内腿を辿り、
暴いた中心へ。
命の種を作り出す二つの膨らみを
掬い上げるように掌で包み
やわやわと揉み上げ
先が包皮に包まれているなら包まれたまま
触れるか触れないかの優しさで竿を摩る。**]
っ……。
[ 手を伸ばし、男のそれに這わしていく。
時折男が宝石を弄り、撫で摩る度に
手の動きが止まり身体をピクりと震わせる。
悪戯めいたその口調に
指先がふるふると震えるも、奥歯を噛みつつ。
( 何も……何も、考える、な…… )
両手で扱きながら、口先でそれを含み
ちろちろと舌先で先端を押し潰し。
そうしていくうちに、
男のそれは硬さを増していき、
天へとその姿を持ち上げるのであった]
[ そうした時だったか、男の腕で
無理矢理体を実験台の上へと引き上げられる。
これから先何をするかなど、考えるまでもなく]
っ…! や、やめろ……!
[ 両腕を振り、逃げようと抵抗するも
伸びてきた蔦に両手首を拘束されてはそれも叶わず。
仰向けにされた両脚の向こう
男の赤黒く育った昂りが、
徐々に近付き、脚の付け根へと触れた。
そうしてそのまま、男が腰を落としていくのにつれ
熱く昂った剛直は身体の中へと沈んでいく]
[ その圧迫感に、裂ける痛みに
思わず身体を激しく震えさせ、目尻には涙が滲んだ。
男の語りかけには、内心何度も「嫌だ」と
拒絶の言葉ばかりが浮び。
けれどそれすらも、身体を貫く熱さに
何もかも掻き消えていく]
あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ────!
痛い!痛い!痛い!痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
[ 開いた口から迸るのは悲鳴めいた叫び声。
今にも気を失いそうな痛みが身体を走り抜ける
もはや男の語り掛けなどに耳を傾ける余裕などなく
下半身を暴れさせながら痛みに耐え続けるだけで]
[ そんな時、男の手で鎖が引き上げられて
それに伴い己の首を締められれば
激痛の中で意識が朦朧とし始めて。
何度も男にその全身を貪られていくのを
遠退く意識の向こうで感じながら、
そのうち視界は全て黒く塗りつぶされていった。
─── 目覚めた後で ───
[ 気怠い中、男の声がする。
声のする方へ顔だけ向ければ
食事やら装備品やらが用意してあった。
続く声には耳を傾けながらも
言葉を返す気にはなれず。
去り行く姿を見送りもしないまま
上半身を起こし、ただ茫然としていた]
[ 暫くして食事の乗ったトレイへと
手を伸ばし、そこに置いてあるサンドイッチを
無理矢理食べては喉に流し込もうとした。
けれども、胃はそれを受け付けることなく]
ぅ……お゛ぇぇ………
[ 込み上げる嘔吐感に、急いで流しの方へと近付けば
何度もえづいては、口に含んだサンドイッチと
胃液の混合物を吐き出していった。
背筋が何度もびくびくと跳ねる。
口元からは糸を引き、
酸っぱい匂いの胃酸が滴り落ちていく]
[ 頭の中を過るのは先ほどの情事の光景。
それを思い出す度に、胃がヒクつき
口からは胃液が吐き出された。
そのうち床へと座り込み、
頭を抱えるようにして膝に埋める。
すると、泣いた子供のように、
身体を小刻みに震わせながら
閉じた瞼から滴が零れ落ちていく。
それと同時だったか。
こんなのは嫌だと、早く楽になりたいと。
今までなるべく思わないようにしていた
生への疑問が胸の奥から浮かび出してきていた]
[ 両親が死んで、兄妹とも死に別れて。
ただただ生きるのに必死であった。
何も考えずに、ただ生きろと。
脅迫的にそう思い続けていた。
人の物を盗み、命を奪い、
金を手に入れる事全て生きる為であった。
なのに、今、こうして苦しんで。
どうしてそこまでして
生きなければいけないのか。
胸に浮ぶは迷いばかり]
[ 暫くした後で、ゆっくりと身体を持ち上げる。
開いた瞳には何の感情も宿さない
光を浮かべたまま。
そうしてそのまま二階へと向かい
風呂に入り身体を清めた後
服を着替え、身支度を整え。
全て準備を整えた後
館の入り口まで足を向けた]*
……おう、来たか。
[いわゆるダンジョン探索用の装備一式に身を包み、
館の入口で移動の為の魔法陣をテストしていると……
ゆらりと幽鬼の如し身のこなしで
アシュレイちゃんが奥の部屋からやって来た]
ふむ、武器をそいつにしたとはお目が高い。
お前さんの元の短剣に似ちゃいるが────
[振り返り、言いかけた言葉が途切れる。
めっちゃ、目が死んでいた]
やっちまったかこりゃ……
[心当たりはある。ありまくる。
思わず額を掌で抑えながら、歯噛みした。
いやだってなぁ、めちゃくちゃ好みだったっつか
我慢できなかったっつうか……
正直俺様の顔も見たくないだろうに、
身だしなみを整えて此処まで来れたって事は
一応言葉は聞こえているようだが。
そもそも今のままでダンジョンに潜ったとして、
果たしてまともに戦えるかどうか、だ]
しゃあねぇ、今日はやめだやめ。
アシュレイちゃんの歓迎会にすっか。
[溜息をつきつつ、魔法陣の一部をガリガリと書き換えていく]
あー────そんじゃ、まずはその服を脱ごうか?
─魔王様と一緒─
[ゲロと涙に塗れた服を
真紅のドレスとハイヒールに着替えさせて。
やって来たのはとある大都市の一角。
ドレスコードのある飲食店だった。
当然、俺様も三つ揃えのスーツと洒落込んで]
どうせお前さんは食事っつと
冒険者の酒場くらいしか知らんだろうが。
俺様は仮にもお尋ね者なんでな。
逆にこういう所じゃないと来れないってワケだ。
お忍びの貴族とその連れって事になってるから、
下手かますなよー?
[ま、認識阻害の魔術ももちろん使っているんだが。
とりま怪しまれずに店に入る事には成功したらしい。
通された個室の外からは、
ピアノの旋律が小さく聞こえてきて]
適当にコースで良いか。
ほれ、まずは食前酒でも飲みやがれ。
[と、運ばれてきた赤ワインでも薦めてみようか。
俺様もまた、向かい合い、グラスをゆるり傾けて]
……ったく。
もう生きててもしょうが無いって顔しやがって。
────まず最初に言っとくと、
今のお前さんは、俺様の許し無しには
死ぬにも死ね無いからな?
ただまぁ、判ってるように痛みはあるし、
新しい身体作んのはめちゃくちゃ手間だから
死なん様にはしてもらいたいんだが……
[果たして聞こえているのかどうか───…
彼女へと、言葉を紡ぐ]
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