185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
……そうか。
[男はリュディガーがどの様な過程を経てその結論に至ったのかは理解はできなかったし思い至る節も存在しなかった。
現在に至る前まで常から小憎らしい小僧としか思っていなかったのだから一切そうした視線で見たことがなく、どうして自分に付きまとっているのか甚だ不思議で――]
……お前、バカだな。
こんな男を好きになるなんて苦労するぞ。
[リュディガーがいつ自覚したのかは定かではないが付きまとっていた理由がそうである可能性はあると思い至る。
他人事の様に男は呟くと男は薄く開いた唇を自身の唇で啄み唾液を滴らせた。
男の扱う魔薬も魔術も精神作用はない、恐ろしく気持ち良くなりすぎるだけで。
中には歪に幻想を抱く者もいようが今回のこれは一歩手前のことで本心なのだろう]
[男の『美』で磨いた身をより艶やかに彩るために。
好き嫌いはさておいた男は一先ずに己が美を完成させようかとリュディガーに唇の交わりを味合わせ、薄く開いた隙間から舌を入れると唇の裏から歯茎や歯列へとそれを這わせて大人の口づけを教え込んでいく。
上の口を染め上げながら、男の指は秘孔へと伸び奥を更に疼かせるべく花の蜜を溢れ出させに掛かる**]
…っぇ、あぅ ……ま、まって、
い……今から、する、…の……?
[ ぽふ、と大人しくベッドへ押し倒されれば
女は困惑したように瞳を瞬かせた。
夜ならともかく、陽の光が穏やかに差し込む部屋では
なにもかも見えてしまうのではないか。
止める間もなく結び目を引かれ、
頬や衣装を取り払われた胸元、──それから
まだなにも崩されてはいない下腹部を撫ぜられる。
行き場に迷った両腕がシーツの上で彷徨って、
結局止めることを選べないまま落ちていく。 ]
ふぁ、あ、 ンぅ……っ
[ 再び重なった口付けと、差し込まれる舌を追おうにも
たどたどしい動きは彼を翻弄するには全く足りない。
思考がぼやけて、快楽に涙が滲んで、
彼の指先が胸の先を触れるたびに腰を跳ねさせた。
───半ば無意識に、もっと≠強請るように
細い指先は、彼の服の裾を、きゅうと握って。* ]
彼女の指が、服の裾に掛かる。
それに気づいても彼女を責める動きは収まる事なく、ただただ貪るように行為にふける。
彼女に求められるままに。
胸を苛んでいた手が片方、スカートの中へと潜る。
彼女の太腿をなぞり上げ、下腹部に至り、スカートは完全に捲り上げられて――一息に下着をはぎ取ってしまう。
「脚を開きなさい。」
命じたのは、簡素な言葉だった。
平時のように、洒落た言葉を重ねる余裕がない。
彼女がより感じられるよう、荒々しく振舞っている。
彼女を責めているようで、自分も彼女に奉仕している。
唇が、彼女の身体を下り始める。
柔らかな頬を、細く滑らかな首筋を、胸元を、下腹を、そして彼女の秘所へとたどり着いて、そのまま口づけを落とす。
舌でなぞり上げ、小さな秘芽へと柔く歯を立てる。
性急で、遠慮のない責め。
彼女を性感へと押し上げて、落とさない。
指で秘裂をなぞり上げて――やがてゆっくりと中に飲み込まれていく。
最初に中指が彼女の中へ入り込み、円を描く様に掻き回し続ける。
続いて、二本、三本。
彼女の弱い場所を探り当て、集中的に責め立てる。
彼女がより多くの快楽に浸れるよう、懸命に。
その間も舌で秘芽を突いて、唇で吸い付く。
もっと≠ニ彼女が望む通りに、彼女を貪り続ける。*
…………ん…………
[ ゆっくりと差し込まれた舌を噛まないように受け入れる。仕込まれていたのだろうか、と少し過ってあながち間違いでもないと、考える余裕はこの時は無かった。
本当に事前申告しておいて良かった。もしもブランシュと同じ調子でされていたら、本当に壊れてしまっていたかもしれない。まず男だと思われていた訳だけど。
今だって、上も下も刺激されているのだから、直ぐに達してしまいそうになっている。]*
[初めてからと言われると最早理解は追い付くことはなかった。
男の認識としてはリュディガーと最初に出会ったのはこの場所に移転してからではなかったろうか。
男の見目――ではなく技術。
そちらに惚れたと言うのならばリュディガーの好きの基準は男には難解なものである]
……ふぅ、それで――。
自分で中に指を入れたりはしたことはあるか?
このように――。
[唇はあくまでも優しく触れ合わせ舌での探りも繊細に行うが秘裂に溝を作る指先は愛蜜の源泉を探り当てて術を施している途中、その入り口が緩まったところで男は問いかけながらも人差し指を第一関節まで埋めてやる。
媚肉が指を締め付けてくれば受け入れ緩むまで柔肉に心地好さを与えこみ、指先を次第に深くまで埋めようとしよう*]
…っ、 ゃ、
[ 太腿をなぞる動きに、びく、と体を跳ねさせて
そのまま彼の指が下着を取り払ってしまうものだから、
女はちいさな悲鳴を上げ、首を横へ振った。
捲り上げられたスカートをどうにか戻そうと、
羞恥で瞳を潤ませながら腕を動かして── ]
……な、なんで、 … ぁう、 ぅ…っ
[ 出来ない、と懇願するように彼を見つめる。
けれど彼が其れを受け入れてくれないと分かれば、
脚を震わせながら、僅かに左右へと動かした。 ]
[ 恥ずかしくて堪らなくて、
自分で脚を開くなんて、嫌なはずなのに。
……残るのは羞恥と逃げ出したい気持ちだけの筈で、
それなのに何故か
彼の言うことを聞くだけで、妙な幸福感が胸を満たす。
触れるだけではない、という言葉の意味を
女はこの時ようやく悟った。 ]
ッやだ、ゃ、そんなとこ …っ
[ 力の入らない体で必死にやめさせようとしても、
快楽で追い立てられてはそれさえ上手くいかない。
秘芽を甘く噛まれた瞬間、視界にぱちりと星が散って
────ずく、とお腹が重くなる、ような、 ]
ふぁ、ぁ ンぅ、〜〜〜っ!
[ 自分の体なのに、まるで自分のものではないような
そんな感覚さえ迸る。
指を中へ差し込まれれば、いやいやと頭を横に振って
けれど媚肉は彼を喜ぶ様に収縮した。
増やされた指が中を掻き回すたび、
粘着質な音が響いて 耳を塞ぎたくなって。
自分でさえ知らない弱い場所を擦られてしまえば、
もう体に抵抗する気力なんか残っていやしない。 ]
っぁ、ン、それ……とめて…っ
や、なにか、きちゃう からぁ…っ
[ ぞくぞくと背中を甘い痺れが走り、
頭も視界もぱちぱちと弾けて、ぼやけて、 ]
────── …… ッッ!
[ 声にならない嬌声を零し、
きゅぅ、と一際強く彼の指を締め付けては
息を乱してベッドに沈み込んだ。* ]
な、ぃ…………ぅ……っ!
[内側を丁寧に触れられて、また少し飛びそうになる。この状態なら胎内へと受け入れる準備も早く済むだろう。男が巧すぎるのか、自分が淫蕩なのか。もはや分からない。
理解できるのは、触れている男に対する自分の感情だけ。]
[初めてここにやってきた時は、単純に好奇心からの行動であった。名家の娘が素性を割ることもなく、速やかに治療を終えられる場所。何せ急な事だったから、お抱えの術者の都合をつけられず「腕は確かでこちらの素性を詮索せず終わらせられる術者」として白羽の矢がたったのがこの店。
腕前に惚れたと同時に、一見すると分かり辛い、彼の内側でまだ消えていない『美への執念』らしき片鱗を、無意識に感じ取っていた、のだと思う。
隅へ追いやられて自虐の日々を送りながらも、止まらない上昇志向に、
……生まれつき恵まれているのに空虚な自分が、持ち合わせていなかった感情に、
徐々に惹かれてしまったのだと思う。
そのうちに、技術以外の外見も性格も本質もなにもかもに捕われていってしまった。]
[元より底までおちてしまっていたのだから、これ以上沈み込む事は無い。]*
ー1日目ー
「好き、ねえ…」
目前での淫蕩な施術のなか、女の方から施術師の男に告げられる告白を、半ば予感はしつつも
これどんな気持ちで傍で聞けばいいんだろうと生
暖かく見守る。
男の指がリュディガーの内に埋まるのも、自分よりは手心を加えつつだが、同じように。普段はさっぱりとした話し方の女が、どろどろとした泥濘のような快感に沈みゆく様を嬉しそうに目に焼き付ける。
「うん。やっぱり磨けば光ると思っていたけれど予想以上。
良いものが見られそう。
……まあ、私の方も、(客としての)関係を終わりにするつもりは今のところないんだけれど…
そこは容赦してもらいましょうか。
彼の腕、確かに「美しい」ものですもの、ねえ?」
目の前の、二人の世界を妨げようとは思わない。
ただ、誰にともなくそう口にした*
[押し倒した女の首筋に男は唇を這わせた。
口付けてから舌で舐め、今度は強く吸い付いて赤い痕を付ける。
そうしながら服を弄り、肌に指を滑らせて、女の情欲を煽るように触れる。]
お前は私のものだ。
[そして、男もまた女のもの。]
だから、私の全てがお前のものだ。
[男はゆっくりと女の衣服を脱がせていく。
そして、己もまた身につけた衣服を脱いでいく。*]
[男は吐息を溢した。
内側に眠る熱を吐き出し肺臓に籠った魔薬の香りをもリュディガーに嗅がせていく。
自分でしたこともないと素直に白状するのだからそれなりに堕ちゆく最中なのだろう。
或いは最初から堕ちていたのかもしれないが男には与り知らぬことである]
……ならじっくり慣らしてやる。
いくらでもイっても最後までするからな。
溺れないように意識を保てよ。
[男の手で溺れないとなかったのはブランシュを含めそう多くはない。
多くの星の卵たちは自分がたちが目指す星となる前に男の『美』となってきた。
今回のところリュディガーは星の卵として男の術を施しているのではないから堕ちることは男としては些か不本意なものである。
快楽に堕とそうとしながら堕ちるなとも言う。
男の傲慢さというものの表れであろうか]
[貴方の唇が、舌が刻む赤を肌に咲かせ
服越しに触れる熱は容易に私を昂らせてゆく。]
ええ。
私は貴方の。……あなた様も、私の。
[ああ、本当に。]
愛しい方。
[互いの肌を晒し、その逞しい背に腕を回す。
病み上がりと止めることはせず。
貴方の燃えるような熱さを。愛でて*]
彼女の声を、どこか遠くに感じる。
熱に浮かされているのは、彼女だけでなく、自分も同じ。
やがて、ひと際強く指を締め付けられて、甲高い声が響く。
けれど、下腹を責める手は止まらず、指は粘着質な音を響かせ続けていた。
――我に返ったのは、指が彼女の蜜でふやけ始めた頃。
夢中で彼女へと奉仕して、絶頂へと押し上げ続けていた。
「果たして、私が君を自分のものにしたのか。
はたまた、その逆なのか。
怪しくなってしまうね。」
真相がどちらかはわからない、けれど彼女が「自分だけの舞姫」として傍に居てくれるなら、関係のない事だろう。
おもむろに立ち上がると、ベルトを緩め、その下の滾った熱を外気へ晒す。
既に固く猛った肉樹が、彼女との交合を待ちわびている。
「リリー、私を観て。」
彼女の頬へと手を添えて、真っすぐに眼を見据える。
彼女が怯えなくて済むように、一人でないと伝える為に。
先端が、秘裂の入り口に触れる。
自分でもわかる程に熱い先端が、彼女へと触れる。
「息を吐いて、ゆっくり。」
身体の力を抜くよう、彼女へ促す。
なるべく、彼女に痛みを伴う行為は避けたかった。
彼女が呼吸をし、身体の緊張が抜けた頃を見計らうと、腰が半歩だけ、彼女の中に沈み込む。
「大丈夫、怖くない。」
彼女の頭を撫でてやる。
子供に言い聞かせるように、穏やかに。
腰はゆっくりと、彼女の負担を最小限に進み続ける。
――そうして、実に長い時間をかけて、肉樹が半ばまで埋もれた頃。
先端が、何かを破った感触がした。
生暖かい感触が肉樹を伝い落ちていく。
そっと、彼女の頭を撫でてやった。
きっと痛みを感じただろうから。
肉樹が根本まで埋まり、先端が彼女の最奥に触れる。
「大丈夫かい?」
それ以上動くことはせず、彼女の様子を伺う。
無理はしていないか、余裕はあるか、恐怖はないか。
彼女を最大限に尊重しているから。
彼女が受け入れられるようになるまで、いつまでもそうしているつもりだった。*
[リュディガーに言い含めると男の唇はリュディガーの口を食み少しずつ目覚めさせていく舌が彼女の舌を捉えれば体液を流し込んでいく。
舌がすっかりと大人の口づけを覚えてしまえば男の唇は首筋を伝いおりていき胸元を啄んでいく。
微かな膨らみの先端を啄み、舌でたっぷりと体液を塗り付けて感度を増加させていく。
男の唇はリュディガーの『美』くしく整えた肌の上を次々に啄んで紅潮させていった。
その間、蜜口に埋めた指先は根本まで埋めきり指の届く範囲でリュディガーの好ましい部位を探り、探りあてては快楽を与えて覚えさせていく。
指で、唇で、舌で、掌で。
男はリュディガーを乙女のままに淫『美』へと導いていった**]
[何日寝ていたのかはわからない。
それでも目が覚めて真っ先に頭にあったのは、女をが欲しいという飢え。
こんなにも心を占める女など他にいない。
お前だけだ、
私をこんな風にするのは。
[双丘に手を触れる。
その膨らみを淡く撫でてときどきその形を変えさせながら、指先を乳輪にそって滑らせて、だがその蕾には触れずに焦らす。]
熱くさせてやろう。
[植えつけた官能を思い出させるように。
首筋に吸い付き痣を増やしていく、耳朶を舐り噛んで、囁く。]
[絶妙な加減で触れる。
熱い指先で女に熱を移していくのに、官能が高まる直前で弱めてしまう。じわりと弱火で炙るように、じっくりと熱を通していく。
女が欲しがるのなら、
男は一度だけ胸の蕾を指で摘んで捏ねた。
でもそれだけ。
そのあとはまた焦らすような触り方。
そんな触り方で男は女の腹や腰、それから太腿に触れる。
決して強い快感は与えずに、微かな性感だけを、しかし確かに熱を煽り昂らせていく。]
[ ブランシュが愉しめているか、だなどと「施術行為」中は一切思えなかった。
ただただ、与えられる熱と快楽と自分の心から湧き上がる「好き」という感情に振り回されるばかりだ。
好き、ではあるけれど。同じだけが返ってこなくてもいいと思う。元から感情の天秤はつりあってなんかいないだろうし。これから先、魔女と懇意にしていた所で嫉妬したりはしない。仕事人としてのスカリオーネを信用しているから。
後日にブランシュと会話して盛大に赤くなったのは言うまでもない。]**
ぅ……うん……
[宣言された言葉をそのまま受け入れる。意識を保て、は。いささか厳しいがどうにか応えたい。
複雑な心境には気がつけはしなかったけど、なんとなく最低限には想われているのかな。なんて、少しだけ都合の良い解釈をしてしまう。
そもそもが「虚無」に僅かばかり「熱」をもたらされてしまったのである。溺れるだけ溺れる事はあれど堕落には至らないだろう。
もしくは、この男そのものが、おれの奈落。
]
ぁ、 あッ、 ーーーーぅあ!?
[全身を丁寧になぞられ、胎内へ埋め込まれた指が的確に点を突けば、一度目よりも少し深く達してしまう。
「最後まで」なのだから、この先に何があるのかは知っているけれど。
反射的に男の衣服を強く握ってしまった。]
こわい。
**
ー「Bar passione」ー
「ーー…ぁ…。」
フェスが終わり、狂熱は過ぎ去り、肌寒い暗闇ばかりがバーの中に満ちている。
けれど、どこからは一筋の煙の如くか細い、甘やかな声が響く。
見れば、バーカウンターの中で、一人の少女が椅子に腰掛けていることに気付くだろう。
少女の頬は上気し、白い肌に微かに朱が差している。
薄い唇は浅い呼吸を繰り返し、時折また甘やかな声が漏れる。
上衣は、すっかりはだけられて僅かに脂肪を蓄えた程度の慎ましい胸部と、薄く色づいた先端を曝け出している。
下腹を覆うスカートへ少女自身の片手が潜り込み、時折に水音にもにた粘着質な音が漏れ聞こえてくる。
「ーーエー…ス、さ…ーあっーー…」
少女が腰掛けているのは、バーテンの男がよく腰掛けている椅子だった。
ーー憧れの彼がよく使う場所で、こんなはしたない事をしている。
その事実が背徳感となり、少女を興奮させる。
こんな事をしているとバレたら、怒られるだろうか。
行為の跡や残り香に気づかれてしまうだろうか。
ーーー今の自分の姿を見たら、興奮してくれるだろうか。
んっ!ーーひっ……ふぁ…ー。
少女の背が跳ねる。
彼が興奮した姿を想像して、堪らなくなった。
空いていた片手が、胸の先端へと伸びる。
いつも頭を撫でてくれる、彼の温かな手。
もし自分に触るとしたら、どんな風に触ってくれるのだろう。
そんな事を考えながら、先端を摘み上げて、左右に転がす。
いつも、「頑張ったね」と優しく褒めてくれるあの声で、「愛している」と言ってくれたら、どれだけ気持ち良くなってしまうだろう。
でもそれは叶わない、あの人にとって私は大事な大事なーー『娘』のような存在だから。
だから、こうして想像の中にいる彼と情交にふける事しか出来ない。
「ーーエースさ…ー、好き…です。
私、貴方がーー…。」
胸の奥に、虚しさが募る。
こんな行為では何も解決しない。
わかっている、わかってはいても心が彼を求めてしまうのだ。
「…ごめんなさい、エースさん。
ごめんなさいーー…」
意図せず、謝罪の言葉が口から溢れる。
頬を雫が一筋、伝い落ちる。
届かぬ願いと知りつつ、行為を止められない自分を恥じた。
少女の声は止む事なく、人気のないバーに響き続けた。
っは、 ふぁ、ンぅう……ッ
やだ、ゆび、とめてぇ……っ
[ 視界がぱちぱちと弾けて、白んで、
息を吸うので精一杯なのに。
一際大きな快感の波から抜け出したくても
彼の指は一向に止まってくれる気配がない。
どうにか快楽を逃がそうとシーツを握りしめ、
抑えきれない嬌声を零しながら、幾度も。
それがやっと終わった頃には、
彼が紡ぐ言葉の意味を理解できないくらいに
思考がぼやけて、言葉の輪郭も溶けて。 ]
[ 落ちてしまいそうな意識をどうにか保ちながら、
頬へ添えられた手を辿るように彼を見つめた。
宛がわれた熱が何なのかなんて分かっているけれど、
無意識に体を強張らせてしまうのは、どうしようもない。
促されるままに、ただゆっくりと息を吐く。
そうしているうちに充てられた熱にも慣れて、
意識と緊張を不意に緩めた、…あと。 ]
── っぁ、……!
[ 中へ入り込んでくる熱に、ちいさな悲鳴が零れる。
散々慣らされたおかげで痛みは無いけれど、
圧迫感と火傷しそうな熱さに、自然と腰が引けた。
まるで子供を慰めるように頭を撫でられ、
けれどそのおかげか、女の体からも力が抜ける。
少しずつ中を割り開く熱を迎え入れ、
はふ、と息を吐いては 瞬いた。 ]
──────……ッ!
[ 一瞬だけ体を走った痛みに、シーツへ爪を立てる。
きっと音にするなら、なにかが破れたような、
……その痛みの理由を知らない程無知でもない。
こつん、と奥に熱の先端が当たる頃には、
純潔を散らした痛みも既に引いていた。
残っているのはじん、と響くような少しの違和感と
それを上回る彼の熱さだけ。 ]
……ん、…だい、じょうぶ……
[ 紡ぎながら、至極ゆるやかに腕を動かし、
彼のものが全て収まっている下腹部をそっと撫でる。
それから、自分を憚り動こうとはしない彼を見て ]
…… いい、よ、……好きに動いて…。
[ ──…動かないまま、いられると。
意識せずとも熱を感じてしまう、から。
熱を締め付けすぎてしまわないよう
体から必死に力を抜きながら。
そ、…と微かな声で、彼へ告げた。* ]
ぁ、あ……それは
嬉しいわ。シメオン、様。
[撫でる手は優しく。貴方の熱のままに私の胸は形を変え、
指先に反応する胸の先端を彩る膨らみは色づき、ふっくらとして
でも、頂には触れず。
熱くさせると言いながら、焦らす貴方に身悶える。
首筋を食まれたら、下腹が熱くなり
貴方によって咲いた花はどれ程私を彩るのでしょう
耳朶を食む、貴方の舌と唇と
歯の感覚に腰が無意識に揺れながら
漏れる吐息は、確かに色を宿していますのに
――移る熱を燻らせて。ゆっくり溶かそうとする貴方は
高まろうとするその熱を巡らせはするのに
怒涛の様に燃え広がらせようとせずに
貴方に慰撫されるからだが、訴えている。
じっくりと愛されることに焦れて、じれて。]
ん、ぁ ふぁ……んっ
も、っ、と。
おねが、 ……ぁ、ぁ
[もっと強く。と強請れども、抓む刺激は一度だけ。
それがより官能を昂らせ飢餓を訴えさせる。
もじり、と左右の脚を摺りあわせば、
触れぬ場所からじわりと滲む愛液が腿の内側を伝う。
貴方が触れる箇所は、腹や腰、腿と敏感な部分なのに
その刺激はゆっくりと、羞恥や快楽で躰を浸し、蝕むよう。
細かに喘ぎながら、女は男の囁きに
紅潮した肌や潤んだ目を晒しながら。]
[焦らされて燻る女の熱は、喘ぎを漏らし肌を朱に染め、潤んだ瞳で男を求めている。男は満たさぬ様、しかし乾かぬ様に女に緩やかな快感を植え付ける。]
まだだ、もっとお前を蕩けさせてやる。
[触れる指先は相変わらず微かに触れるのみ。
疼きを鎮めるどころか、ますます燻らせながら。
ときおりその首筋に強く吸い付く。
ときおりその耳朶に歯を立てる。
ときおり蕾を弦の様に爪弾く。
緩急を自在に操りながら、女の体を熱く淫らに染める。]
[男の指は女の内股へと伸びる。
溢れて伝う蜜を指先で腿に塗りつける。
こんなにも濡らしていることを女自身に教える様に。
まるで、それを咎める様に。]
もう、我慢できないか?
だが、まだだ。
[それでも男はまだ焦らし続ける。
指先は腿から再び内股はと伸びるが、秘芽も秘唇も触れはしない。
僅かに近くをなぞるだけ。
火をつけながら、それが炎となる前に空気を止めてしまう様に、触れては離れ、微かに掠めて、また離れていく。*]
―― ぁ、あ。ぁ
シメオン様。
あなた、だけ。私をこんなに
こんなにも、疼かせて、求めさせるの、は。
[自分がこんなに淫らだというのは貴方に教えられた。
あなたしか、欲しくない。
唯貪欲に貴方だけの美を手に入れようとする姿
その美しさにきっと私、一目惚れしたの。
その貴方が私をこんな風にするならば。
喜んでその身を差し出し、乱れましょう。
貴方の上で啜り啼き、或いは貴方の下で甘やかに。
貴方の命が尽きたとしても
私は貴方のもので、あなたは永遠に――私のもの。
それはなんて、甘美なのでしょう]
[濡れて、はしたなく蜜を零すそれを
貴方の指先が掬って、私に教える
淫乱さを咎めるようにか、或いは。
己の性を自覚させるかのように。]
ぁ、あ。……
ま、だ……蕩けさせる、の?
ふ、ぅ……くぅ、ぅんっ
[全身を上気させ、褥に散らばる長い髪は波のように揺れて
もどかしさに秘所が疼き、足の指先がぴくぴくと、
散らしきれぬ快感を表して。
女は男の手で、より焦らされ濡れていく。*]
[男に見て取れるのは深度は不明だがリュディガーが確かに達したことだった。
身体が震え、男が整えた『美』肌が艶やかに紅潮しオイルか汗に天井からの――時刻によってはそろそろ部屋は青に染まるだろうが――光によって照らされる。
その何と『美』くしいことか。
男は目をやや細めると満足そうに口元を上げる]
ああ……『美』しい。
お前は俺の『美』になってきた。
[男の瞳に宿るは狂気にも似た己が『美』への信である。
もっと、もっとと見えぬ頂を目指し、高嶺の花を摘むが如くてを伸ばすべきものだ。
リュディガーの小さな声が耳に届くと男は衣服を握る手を払い、自分の手で握ってやり柔らかな笑みを浮かべてやる]
安心しろ、お前を変えるのは俺で。
俺は自分の『美』は手放さん。
[何の助けにもならない言葉を投げかけると男は術の続きに入る。
一度深く達してしまったのだから身体は感度が良くなっているであろう。
男は一度秘孔から指を引き抜くと履いているパンツを脱がしてしまい、再び秘裂に指を這わせていく]
[リュディガーの身体を娘から女のものへと変えていく。
女から雌のものへと変じさせていく。
身体中至るところに男の唇が触れ、舌が擦り、指が肌を撫で続けすっかりと男の手中となれば漸く男はリュディガーの脚を開き身体を入れると自らの魔羅を直接秘花へと擦りつけていく]
いくぞ――。
[優しくしてと言われたのだから丁寧に優しく堕としていく。
それは女を前にした魔羅であっても同様で、秘孔を魔羅の感触に慣らしながら僅かずつ拡張を続け乙女の証を喰い破り、胎の奥底までも男によって占有してしまおうか**]
そうだ、もっとだ。
[鎖骨にキスを一つ落としす。
それから胸元にも一つ。
左の胸の頂きの横に、右の胸の頂きの下に。
鳩尾に一つ、お腹の上に、それから臍にもキスを一つ。]
体中で私を感じるんだ。
[下腹にもキスを落として。
それから下生えにも一つキスを落とす。
さらにその下、秘芽に微かに唇を掠めて、秘唇のその縁の外側を舌で舐る。]
[だけど男の唇はそこから離れて。
左の太腿のその内側に吸い付いて赤い痕をいくつも残す。
それから膝裏にもキスをして、脛にも、ふくらはぎにも。
足の甲にキスをすると、指の一つ一つを舌でなぞった。
それが終われば今度は右足の指を舌でなぞって、足の甲に口付けを落として、太腿までキスを降らせていく。]
まだ、我慢できそうか?
[そうして、微かに触れる様に秘唇に唇を触れさせると、男は顔を上げて笑みを浮かべながら、そんな風に意地悪そうに尋ねた。*]
[ 手を離された時は不安になったが、直ぐに握り返されて安心する。
ぼんやりとしか聞き取れなかったものの、どうやら褒められているらしい。滲んだ視界の中で男の表情が柔らかくなったのを見て、
……それでも瞳の奥に灯る、彼の『美への執心』を見て、]
お前の方が、
きれいだよ。
[こんな状況で女が言う台詞では無いとは承知しているのだが。やっぱり「好き」の次に出てくるのは、やっと見つけられた『美』への賞賛であった。]
はなさ、ない……?
……嘘、つくな……よ? ゆびきり、
[手放さないという言葉は多分、おれ個人というよりは。そこに浮かび上がった『美』に対する執心だと思うし、安心させるためのものだと思うけど。それでも約束を違える事は無いだろうと、投げかける。]
……いっ……つ……
[ なかへと食い破ってくる象徴を確かに感じ取りながら、はじめての痛みと徐々に悦へと至っていく過程まで残らず噛み締める。
最後までを完遂するには、こちらも相応に。]**
はぁ ……ぁん、っ。
[ああ、胎が熱い。
触れられたところからの熱で、淫らな躰が燃えるよう。
私の体の到るところを愛してくれている貴方の唇に
酩酊して、乱されて。
それでも決して、一番良い所には触れられぬ
離れて、掠めて、触れかけて、外れて
嬲られるところは気持ちいいのに、
私の雌の部分を焦らせて疼かせる。
体が、貴方を求めてやまない。
とろとろと蕩けてしまいそう。
貴方しか知らぬ女の体が、貴方に触れられるだけで
もうこんなにも淫美にさせられて]
―― 、ぁ ぁ
[切ない声は、どうして?と問いかけるように
また幾重にも私の肌に花が咲いて。
指先まで、こんなに愛されて
でも、疼いて求めてやまなくて。]
っ……
意地悪、だわ?
でも。
[真っ赤に染まった頬のまま
きゅ、と目を一度だけ瞑って、浮かんだ雫を散らして]
―― もっと、求めてくださるのなら。
我慢するわ。私。
[意地悪そうに笑む、可愛い方。
私の愛しい人。
もっと、愛して?*]
好きに動いていい、と彼女は言う。
――本心を言うと、このままぬるま湯のような快楽に浸っていたい思いもある。
けれど、もっと深く身体を溶け合わせたい欲求もあった。
だから彼女の言葉には、明確には答えず頬への口付けを返して、それからゆっくりと腰を引いていく。
存分に時間をかけて、先端が抜けてしまいそうな程腰を引いてから、同じ時間をかけてまた彼女の中へと埋めていく。
最奥にたどり着いたら、また腰を引いて、先端が抜けそうになり、ゆっくりと押し込んで、最奥を押し上げる。
また腰を引いて――繰り返し。
とても穏やかで、緩やかな交わり。
おもむろ、彼女を両手で強く抱き留める。
自分と、彼女の身体を密着させる。
彼女の体温を、もっと身近に感じていたかったから。
「リリー…。」
熱に浮かされた声。
彼女の暖かさに、すっかり心地よさを覚えてしまっている。
ほとんど無意識に、唇を重ねた。
舌を絡めて、深い口付け。
その間も、肉樹は彼女の中で緩やかに往復する。
徐々に、腰の奥深くから熱が滾ってくる。
彼女の中を往復するごとに、少しずつ、少しずつ。
肉樹が彼女の中で跳ねて、その時が近い事を彼女に伝える。
そうして、先端が彼女の最奥を突いた頃――白濁した熱の塊が、彼女の中に注がれた。
――身体が硬直して、抱き留めた腕により一層の力が籠る。
数十秒ほどかけて彼女の中に白濁は注がれて、それからようやく弛緩した。
そっと彼女の前髪を搔き上げて、額へ口づけをする。
自分を受け入れてくれた彼女を労う様に。
――けれど、行為はそこで終わりではない。
腰が、律動を再開する。
決して荒くなることのない、穏やかな動き。
「――君を、私のものにする。
なら、一度で済むはずないだろう?」
またすぐに熱は込み上げて、迷うことなく彼女の中へ注がれていった。
何度も、何度も、彼女がすっかり疲れ果てて、受け止めきれなくなるまで。*
[その言葉に男は可笑しそうに笑みを深めると、首筋にもう一つキスを落として囁いた。]
[不意に男の唇が左胸の頂きを啄んだ。
右の頂きは指がすっかり尖っているだろうそれをきゅっと摘む。
打って変わって強い刺激。
焦らしに焦らした熱を一気に昂らせる様に。
頂きを強く食む。
舌で捏ねくり回して強く吸う。
右手は下に降りて秘芽を撫でる。
優しく押して、それから擦りつけて。
それから指先でカリカリと刺激する。
男は我慢できないと言いながら、女への愛撫を続ける。*]
[潤んだ目で、貴方を見つめ。
問いかける唇が次の言葉を紡ごうとした、瞬間に。]
―――ひぁんっ!!
[強い刺激に、背が撓り。
寝台のスプリングをぎしり、と鳴らす。
燻っていた熱が一気に全身で爆ぜ、燃えるよう。]
ぁ、あっ。 ぃぁ、ぁ……ぁ
[断続的に奏でられる音は快楽に満ち
抓み、捏ねられたそれはぷっくりと赤く色づき芯を持つ。
女もまた、乱れて啼いて。
それでも、その剛直は濡れる花弁に触れず
触れるのは貴方の悪戯な、指。
其れも気持ちいい。でも、
何度も貴方の昂りを、喰らった胎が切なくて。
刺激する指をしとどに蜜が濡らし、
甘く甘く。啼きながら女は、男の指で乱れて。*]
[思えば不思議なこと、だけど今はもう不思議とは思わない。
求めて止まぬ。
欲しくて仕方がない。
もうこれ以上我慢なんて出来ようがない。
それはきっとお互い同じなのなど確信がある。
乱れる女の姿に男の情欲もすっかり煽られて。
艶やかなその声に誘われて。
剛直が濡れる花弁に触れる。
しとどに蜜を溢れさせるその中へ僅かに沈み込む。]
[私はもしかすると不思議と思うことも、
ないのかもしれない
貴方だからこそ、欲しくて堪らない。
私が我慢の限界に達しかけているのも
貴方も、私を求めてくれているのも
鏡あわせのようだから。
触れ合わす熱が互いの興奮を伝えてくれるから
わかるわ。愛しい人。
もう、我慢なんて出来ない。]
ぁ、あ……っ……
[尖端が、私の待ち兼ねた花弁を割り拓く。
僅かなそれに、艶肉は吸い付き、奥へ導く
体も、心も正直ね。貴方を求めてやまないの。]
……、ぃあ 、ああ、あ
シメオン、様。あつい。 きもち、ぃ。
[中は散々焦らされたからだろう、熟れていて。
雄に媚び、或いは抱き締めるようにか。
絡んで、離さない。
貴方の形になりたいのとそれを頬張るが如く。
ぐちゅり、と鳴る愛液の音はまるで
もっと奥へとおねだりする誘い水*]
お前、バカだろ。
[醜い火傷の瘢痕を持つ。
男の『美』に反するものが男の顔にある。
全てを喪った直接的原因がある自身を綺麗と言うリュディガーは、きっともう頭が達してしまったことが原因で――]
俺は嘘は言わんよ。
いつも正しいことを言っているだろう。
[男は男にとっての真理のみを語って生きている。
本当に乙女の様なやつだと肩を竦め指切の代わりに握っていた手の指を絡めてやる]
これで我慢しろ。
[我慢することは他にもある。
乙女の証は十二分に解したとは言えど破るには痛みを伴うようで、男はそこだけはリュディガーの腰を反対の手でベッドへと固定すると一息に貫き、抵抗がなくなった狭い蜜道をじっくりと魔羅で押し広げた。
奥の行き止まりまで魔羅の先端が届けば先端を押し当てたままそこを押し上げるようにしてやり埋めたままに魔羅は動かさず、代わりに術により蜜道に、特に胎の奥に入念に振動を与え痛みを抑え快楽を強制的に生み出していく]
さて……。
何度イくかな?
[最早乙女にすることではないが、男はリュディガーの表情を粒さに見つめながら己が達するまで快楽を与え続けることを宣言する。
乙女であった身を早々に淫『美』なそれに堕としていく術は、やはり優しく蜜道全体を解し尽くすところから**]
ばか、かもだけどっ、
スカリー、はっ……きれい、だよ……
傷、なんて……んっ……関係な……っ
ぜんぶ、きれいなの……
[スカリオーネに一種の劣等感がある事は察していたし、「表では堂々と出来ない道」へと進んでしまった事も、なんらかの要因があるのだろう。
それでも『美』への渇望を止めない男が美しいと思うから。
伝わってほしいと、息も絶え絶えに告げる。]
うそ、じゃない……?なら、おれ、ずっと……
はなれてやらないよ?
あっ……んぅ……
[絡められた指すら官能を呼び起こしてしまう。
約束。それがどこまで続けられるかは知らないけど、少なくともこの行為が終わるまではずっと有効なのだろう。]
ぁ、ちょ、そんな……深ぃの……や、ぁ、
[
埋め込まれた逸物は、確実に強い刺激へと変わっていく。激しく動かれてはいないというのに、ここまで淫蕩に浸らせるとは、流石……なのだろう。比較対象がいないので実際はどうなのかは知らないけど。]
何度でも、いいよ、お前が、気持ちよくなって、くれるなら……
すきなだけ、あげるよ……
[男の腰の方に脚を絡めかけながら、呟く。]**
[燃え上がるほど熱は昂り、鼓動は激しく脈を打っている。
それなのに妙な安堵感がある。
まるでこうして女の中にあるのが当然とでもいうように。
熟れて絡みつく媚肉を割り開いて、剛直はあっさりと根元まで飲み込まれた。
卑猥な蜜の水音が、あるいは熱い柔肉が、男を迎い入れ、そして離さない。こんなにも待ち侘びていたと剛直を締め付ける。]
そんなに欲しかったか?
[意地悪な台詞。
そんなこと聞かなくても理解っている。
男だってこんなにも女を欲しくて仕方なかった。]
[興奮なんて言葉では足りない。
頭がどうにかなってしまいそうな程、滾る情欲が全身を走り回る。
剛直を納めて暫し男は動きを止める。
だけど女の中でビクンビクンと強く脈動する。
犯したい。
喰らいたい。
この女の全て。
幾度抱いて、味わっても、満足などできない。
渇望して止まないのだ。
それは変わらぬ想い。
求めるのは『美』か、それともこの女か。
そんなことは瑣末なこと。
男の中ではもはやその二つは同じものなのだから。]
[ゆるりと動き出す。
奥まで納めた剛直をゆっくりと引き抜く。
絡みつく媚肉を引き摺り、またゆっくりと奥へ押し込み、奥に届くその瞬間に力強く突き入れる。]
嗚呼、イルム、お前は本当に美しい。
[気を抜けば一瞬で達してしまいそう。
甘い甘い果実のよう。
そして、余りにも熱く、余りにも気持ちがいい。
男は焦らしながら焦れていた。
女を欲しがる情欲はとっくに臨界点ギリギリだった。]
[快感の漣に攫われる。
それでも男は緩急をつけ、女がより感じる部分を老練な手管で責めていく。]
私を刻め、心にも体にも。
お前の全ては私のものだ。
[息を荒らげながら、男は律動を続ける。
休む間など与えない、熱を逃す間など与えない。
快感と悦楽に溺れさせる様に責め続け喰らい続ける。
男の荒い呼吸。
女の甘い嬌声。
ぐちゅりと響く淫猥な水音と肌のぶつかり合う音。
それから軋むベッドのスプリング。
陽光に満たされる部屋で交じり重なり合う。*]
……言わずとも、
わかっていらっしゃるでしょうに。
[全身で、心さえもすべて。
貴方を待ち望んでいた。
女は幸せそうに微笑めば、背に回した腕で男を引き寄せるようにして、
欲しかったの。
と、囁くと同時に唇を重ねる。]
[興奮を貴方への希求にかえて
情欲を絡めるようにして、中で脈動する雄を締め付ける。
可愛い、ひと。
いとしいひと。
だからこそ総て喰らいたい。
喰らって、満ちて。そしてまた求めてしまう。
私がそうなのだから、きっと
貴方もそうでしょう?と無言の問いかけ。
見つめる瞳には貴方しか映らず。
その姿も、この胸を疼かせてやまない。
焦らされた私は、もう陥落寸前で。
溺れそうなのをじっと、たえて。]
……ひ、ぁ。
シメオン様、っ
[体が跳ねて。快楽に啼く声はただ甘い。
ゆっくりと引き抜かれ、押し込まれ。最奥に向かうときに
一際強く突かれたなら、
褥の上で女は、艶やかに乱れた姿を晒すだろう。
経験も、手管も男が上回り。
それを甘受する己は、貴方の手の中で鮮やかに咲き誇る
貴方を刻まれるたびに、私は貴方に溺れて
……自分だけでは嫌よ、と。
男に絡む艶肉は、甘やかに中を締め付けた
幾重にも重なる卑猥な音
陽光が寝台を照らすなかで、二人混じりあう
フェスが終わり、日常を取り戻した街の喧騒は
いまは遥か、遠くに*]
[男は溺れていた。
艶やかに乱れるその美しい姿に。
剛直に絡みつききつく締め付ける艶肉に。
快楽に啼く声も甘く、男を誘い煽る。
やがて動きは強く深いものに変わる。
それは男も既に限界寸前ということ。
快感の海に溺れながらただ只管に女を貪り喰らう。]
[叩きつける様に突き入れられる剛直。
手管などもはや用を為さず、あるのは女の奥に、もっと奥に、少しでも奥へ届けたいという本能だけ。
もっと味わいたいという欲と、早く女の中に吐き出したいという欲。
背反する二つの欲はしかし官能の強さによって後者が勝る。
我慢などできるはずもない、抗うなど一瞬だけのこと。]
出すぞ…っ
[女の腰を掴んでより一層深く。
意識が飛びそうなほど快楽の強い波に攫われながら、男の精は女の最奥で一気に吐き出された。ビュルビュルと勢い強く胎の中を濃厚な子種がどっぷりと溜まっていった。*]
ンぁ、あ、 ひ、ぅ……っ
[ 堪えようとして、抑えられない甘い声が零れ落ちる。
激しく動こうとはしない穏やかな律動は、
嫌でも中に収められた熱を感じ取ってしまうもので。
抜けてしまいそうなほどに熱が引かれ、
いかないで、というように胎はきゅうと収縮を繰り返す。
気持ちいいところを擦られて、最奥を突かれる度に
ぞくぞくと腰が震えた。
初めては痛いものだと同業者が言っていたけれど
ならどうして自分は、こんなに── ]
────── ふぁ、あ、あ っ!?
[ 抱き留められ、彼と肌が重なり合えば
それは女の体が否応なしに動かされたということ。
弾みで体内の熱が最奥をより強く押し上げて、
視界がぱちぱちと光を散らした。
重ねられた唇を受け入れ、
舌が絡まり合うのをどうにか必死に追いながら
薄桃の髪を乱れさせ、快楽に鳴いて。 ]
……〜〜〜〜っっ!
[ 何度目かの最奥への刺激と、吐き出された熱の感覚に
目をぎゅうと閉じて、女も媚肉を一際強く震わせた。 ]
……ッは、 なか、…あつ、ぃ……
[ 額に落とされた口付けを、
終わりの合図──だと受け取っては、息を吐く。
中に出すのを許してしまったけれども
一回だけなら大丈夫か、…と目を閉じようとして。
再び熱が、明らかな意思を持って動き始める。 ]
ぇ、や、……まって、
すこしやすませて…………ッ
[ 今は無理だと首を振っても、どうにか腕を動かしても
些細な抵抗にさえなりはしない。
何の躊躇いもなく再び中へ注がれる彼の種を受け止め、
快楽にはらはらと涙を流して。 ]
[ やがて啼くことも出来ない程に疲れ果て、
胎に白濁がすっかり満ちてしまった頃。
体を震わせながら、女はようやく意識を飛ばし
シーツへその身を沈ませた。 ** ]
[男はリュディガーの言に瞼を瞑り、理解できぬことを把握すると瞼を開き男が齎す『美』に染まっていく肢体を眺めた。
ヒトにはそれぞれ『美』への感受性があり男とリュディガーの感受性は違うということだけは理解した。
即ち、俺の『美』もお前の『美』もALLOK.であり理解できないが否定する必要もないので両者共存という多様性を選択するが互いに平行線を辿って交わらないという意味でもある]
そうか、お前が良いならそれで良い。
[その言葉が全てである。
『美』に対する想いはヒトの数だけ存在する。
そんなことも挫けずに走り続けていたならば覚えなかったことだろう。
ずっと離れないようだが風呂やトイレはどうするのだろうか。
今尋ねても色良い返答が得られてしまいそうなので後日素面になった際に問いただすことにしよう]
……ふぅ、甘い声が増えてきたな。
深いのが欲しかったんだろう?
まったく……これは本能か。
[腰に絡みつけてくる脚、その太腿に触れると内側を擽るように指を這わせる。
膝から順に股まで触れた指先は秘芽を捉え親指で圧する。
同時に魔羅を胎の奥底へ押し当てると共に同種の振動を加えていった。
初めてなのだから秘芽の方が感じ易いだろうが同種の快楽を加えることで胎奥や蜜道でも快楽を感じてしまうように変えてしまう。
奥でイけるようになればどのような淫『美』な表情を見せてくれるのか。
男は『美』の行きつく先をリアルタイムで見つめながら、何度でもすきなだけくれるという言葉だけはそのまま受け取り、果ててしまうまで魔羅を大きく動かすことなく快楽を覚え込ませにかかった**]
おれ、も、お前が、いぃなら、いいよ……
[
元より理解は求めていない。ただの自己満足とエゴである。何を投げても届かない事は、前提とした上で
ただ、隣に置いてくれれば、それでいい。
ずっと離れない、というのは「施術行為」が終わった後も翌日以降もここに通い詰めて、邪険にされようが気にせずいるつもりである、の意であった。
今後、また「施術行為」をするかは不明である。
他では満足出来ないだろうし、他の男とする気も無いけど。
]
お、おま、え、にしか、しないしっ……
……んっ…… ぁ、 ひゃ……
[
指摘されると少し恥ずかしくなる。もっと恥ずかしい事はたくさん言ってるけど。
太腿から性器まで伝わされた快楽は、確実に己を蝕んでは幾度となく上へ果てるまで向かわされる。こんなの何度もされたらしんじゃいそう、だけど。スカリーにだったらいいか、も思ってしまう。
手遅れだ。]
……ほしい、よ……おまえの、ぜんぶ。
[この場で言っても睦言程度に捉えられるだろうから呟く。本当に文字通り、彼の全てが欲しいと請うてしかたないのだが、実現できるだけの身分ではあるものの強引に囲い込んだりはしたくないし男の自由意志は尊重したいのである。
おれがお前に向けてる感情が否定されない限りはずっと。]**
あ……っ。もっと、
もっとくださいませ。貴方を、味あわせて……
すき。しめおん、さま。
[貴方の、本能の赴くままのように
奥まで突き入れられるのが、堪らなく気持ちいい。
貴方に求められていると強く実感するから。
もっと味わいたい。
胎の奥まで、満たされたい。
何方も、私の孕む果てしない欲。
――我慢なんてしないで。幾らでも
私を求めて、貪って欲しいと女は淫らに啼く。]
あぁ、あ……!
[子宮の入り口を切っ先がこじ開ける
深くに穿たれた其れに、ひときわ高く嬌声を零し
最奥に吐き出された精を受け。女もまた絶頂に至る。
其れを1滴残らず飲み干して、愛しい男の精で
命を孕んでしまいたいという本能に任せ、
ぎゅぅと締め付け、搾り取るかのように膣肉を収縮させる
濃厚なものに、満たされて。
ああ。私しあわせだ。と女は微笑み
貴方に口づけを強請ることは、許されるでしょうか*]
[男の術を受けた者は大きく二つに分類される。
ブランシュの様に堕ちずに客として来店してくれるか。
身体どころか心までも堕ちて作品として来店し続けるか。
前者は少なく、意志を保ち続けることは容易なことではない。
何故ならヒトは痛みや苦しみはなんとなく堪えることが叶うが心地よさや快楽には抗い難いからだ]
好きにしろ。
だが俺の全部はやらん。
やらんがお前が俺の『美』になればお前は俺のものだ。
お前の全てが俺のものになる。
[堕ちればそうなる。
男は予告をすると初めて腰を引いた。
それまで散々に果てへと送り込んだ蜜道はすっかりと男の魔羅の形を覚えている頃合いだろう。
魔羅の一番太い、カリで蜜道を掻き回しながら引き抜くと小さな胸が奮える程度に引き抜かれる離別を覚えさせた奥底に魔羅を打ち付け再来を伝える。
魔羅による特別な術はリュディガーの身を揺さぶり続け、胎奥の器官に快楽を齎し続けた]
そら、そろそろ一発目を出すからな。
覚えすぎたらトブぞ。
[女の身を果てさせるための魔羅の動きから男が吐精するための動きへと変える。
男の呼吸が荒くなるにつれて魔羅全体が張り、カリが一等太くなると最後にそれを奥底の鍵穴へと埋めるように押し込んだ。
男が下半身を震わせれば、続くは魔羅の先端から噴き出す胤だ。
男の血液そのものに近しいと言って良いものがリュディガーの胎の中を染め上げていきブランシュ相手に温存し過剰に残っているそれは結合部から早々に溢れ出る程に注ぎ込まれた**]
「あらあら……すっかりできあがっちゃって。」
とうに施術の枠を飛び越え、交合し二人の世界に浸りきる様を、ベッドに寝そべり、両手を立てて組み顎を支えながら生暖かく見つめる。
施術師の方が本気でかかっているのだから、初めての女が快感に溺れきってしまうのは至極当然ではあるが、指を絡めたりするところを見ると、男の方も多分満更ではないのだろう。
「ふふっ…繋がってるところが丸見え。今に奥でも中でも、…後ろでも、いえ、もっと他のことでもイけるようにされちゃうのね。
そうやって何人落としてきたんだったかしら。知らないけど。
……まあ、でも気をつけることね。
知らない間に囲われて、愛でられるだけの籠の鳥になっちゃわないように…
あるいはそれこそが望みなのかもしれないけどね。
…私には、わかるはずもないことだわ。」
どちらに向けて言ったのかは、魔女本人ですらよくわかっていないかもしれないまま、二人を最後までただ見守っているだろう**
[強請られるままに口付ける。
お前が望むものは全て叶えよう。
お前が渇望するもの全てを与えよう。
たとえこの命が明日にも尽きようと。
私の全てをお前に捧げる。
そうして私はお前の中に永遠に生き続ける。
重ねた唇と唇。
甘い口付けは徐々に濃厚で淫らなものへ。
足りない。
もっと欲しい。
幾度も体を重ねようとも足りない。
何度も口付けようとも足りない。
だから私たちはお互いに喰らいあい、お互いを与えあう。]
[きっとその睦み合いは月が天高く上るまで続いた。
すっかりと精も根も尽き果てて、今はベッドへと体を預けている。
男は病み上がりだとは思えないほどに何度も女を求めた。
何度か休憩を挟み、体を清め、また交じりあう。
そんな風に一日を過ごし、今はもうまともに動けそうもない。]
流石に……やり過ぎたか。
[隣にいる最愛の女に手を伸ばしその髪を撫でた。
どうやら己はこうしてこの女の髪を撫でているのが好きらしい。]
未練が残ってしまうな。
[この飢えは満たされることがない故に、きっと死ぬその瞬間までこの女を求め続けるのだろう。
それはとても幸せなことではないだろうか。
そっと女の額に唇を押し当てた。*]
……ズルい、じゃん、そんなの……
[喘ぎ声の合間に、途切れ途切れの反論をする。
彼が「施術」と称して喰らってきた星々がどれほどいるのかなんて知らない。顧客として通い続けてる人物がどれくらいるかも知らない。男の魔手に飲み込まれてしまった星達に「ご愁傷様」と思えど同情はしない。つまり、そこで堕ちるだけだったという事。
誰かとは違って、喰らい合えるほどの欲望は無いけれど
奈落の底でも尚、注がれきっても『居る』自信だったらあるのだ。]
う、ぁ…… あぁっ
[奥底までをあばかれて、昇り詰めた身体に容赦なく注がれて、何度目か分からない絶頂へと導かれる。
意識を保て、の通りに寸前でトび過ぎないようどうにか堪える。大分正気かどうかは怪しいけど。それともとっくに狂ってしまっているのかもしれない。]
はぁ…………え、一発、目……?
本気……?
[一発目、と聴こえた気がした。つまりは、まだ続けるという事なのだろうか。確かに好きなだけ喰らって良いとは言ったが。男の体力に驚きはしたけど、
最果てまで行けるなら行ってやろう]
[今更気づいたのかと感想を抱くが男はその言葉を口にすることはなく、悪い笑みを浮かべたのだが男としては、言葉にしたこととは裏腹にリュディガーには今後は客としていて欲しいものであったため堕ちなかったことには心の中でだけで安堵の吐息を漏らしている]
当たり前だろう。
最初が肝心なんだからな。
[男が達したとしても一度で終わることはない。
鉄は熱いうちに打てとも言うように乙女であったリュディガーの身体に分からせるのは早い方が良いだろう]
そういうのは良い。
もう貰っているし今後も貰い続けるからな。
[男は呼吸を整えると未だ余裕がありそうであったリュディガーが完全に果てるまで己の『美』を彼女の肌に描き続けるのだった*]
[リュディガーと交わる中の休憩中、吐息を溢した男はブランシュを見やる。
本当に横から見ているだけで口しか出してはこなかったのだから恐れ入る]
ブランシュお嬢様は俺の上客ですからね。
次は出し惜しみ無しのVIP対応でいたしますよ。
[別段男はリュディガーに恋愛感情を抱いているわけではなく、手を握っているのは優しくしてと言われたからだけに過ぎなかった。
それで作品の『美』が磨かれるならば男は何でもするのである]
世の中なかなか堕ちてくれない『美』もいますよ。
[誰の事でしょうねと苦笑交じりに答え、飽きてはいないものかと確認を**]
[私の中で永遠に生き続けるようになるまで
もっともっと、注いで、喰らって。喰らわせて。
互いのすべてを喰らい、愛し合い。
満足した次の瞬間にもっとと強請る。
甘い口づけは深く淫らに。
それがまた欲を煽るのを、互いが知っている。
――幾夜をとまでは、互いの体力的に難しい
それでも陽光でなく月光が褥に差し込み、
貴方の鍛えられた体躯を淡く浮かび上がらせる頃には
私達は褥に体を横たえたまま
何度も求め、混じりあった余韻に浸っていることでしょう。
濃厚な1日。幸せな、時を過ごして。
指を動かすのも億劫な程の体の気怠さを
押して、動こうとしたのはきっと
貴方が私を撫でる指があったから。
其れにすりよるように頭を動かし、
甘い色を湛えた目を、細めて。]
……未練を抱く程、人は長く生きると申しますから。
私なぞ、未練がこの時にも、増えてるのですよ。
[貴方ともっと睦みあい、心を重ねたい。
穏やかな日々を過ごしてみたくて、それだけでは
飢えてしまって、貴方を求め続けてしまう日々を。
求めて、――願って。
抱き着いて、その日々が一刻でも長く
続くようにと願いながら、貴方の胸の中*]
……急に素っ気無いなあ。
ま、そっちの方が、お前らしいよ。
いらなくなってもあげるからね?
[少しだけ息を整えて返したが、余裕があるという訳では無い。
男性は一度達すると冷めるらしい、と聞いていたがこの男には当てはまらないようだ。二発目、に向けて「続き」をしだした手に、一発目の時よりも消耗した身体が高められていく。]
は……ぅ……や、も、つら、ぃ……
[行き過ぎた熱は若干、苦になってはいるけど、彼の欲望が満たせるのなら本望ではある。侵食されるのは、嫌ではないから。]*
[不要になっても押し付けてくるらしい。
男らしいと言われるがそれはそうだろう。
男が変わったところなど何一つとしてないのだ。
二度目はブランシュに魅せるかのように、彼女の時と同じように片脚を持ち上げ横向きにして結合部が見えるようにしてやり。
その体位で感度を上げきると今度は四つん這いにさせ後ろから。
動物が交配刷る体勢で後ろから、小さいながらも足れる膨らみの先端を擦りながら耳元に唇を寄せる]
つらいなら、そろそろ二度目を出すぞ。
[嫌ではないだろうが快楽が辛さになってきているならば頃合いかと男は四つん這いになっているリュディガーをベッドへと伏せさせ、尻肉の合間から魔羅を挿入すると尻だけを突き出させて魔羅を狂騒させた。
しかる後にまたも大漁となる胤を吐き出せば本日かける術は以上となる**]
それなら、お前は100年ぐらい生きそうだな。
[そして己もと笑う。
それがもはや夢物語と知ってなおそんな未来を願う。
胸に愛しい女を抱きながら、一日でも一刻でも長くと。
もしも本当にこの街の伝承が本当ならば、今までまで捧げた『美』の数だけ望みが叶うなら、きっとそう願うのだろうか。
いいや、きっとそうは望まない。
神に叶えてもらうなど、それは美しくないと男は思うのだから。
イルム……私のイルム。
[女の髪を指で掬いながら、今はただ疲労感と幸福感に酔いしれていた。]
[ 男とはそこそこの付き合いとはなるが、自分がこの感情を自覚したのは今日であったし、交わって気持ちを告げるまでは同性と思われていたわけで。
……まだ、始まりに過ぎない。]
ぁ、 や、 ちょ……ひぅっ
[体勢を変えられてまた別の快楽を及ぼされていく。囁かれる声も昂る要因にしかなっていない今、一度目よりも少し激しさを増した抽送に必至に意識を保とうとしたが。]
、
[声にもならない声を出して果てた頃には、すっかり意識を失ってしまっていた。
しっかりと締め付けて男が達したのは、その後だっただろう。]**
ふふ、100年生きるならきっと
皴だらけのおばあちゃんになってしまうわ?
貴方は年を経れば経るだけ、美しいけれど。
[それでも私を、愛してくれますか?と
連れ添いながらの遥かな未来を夢見る。
これからのあなたとの時間は、神様に叶えてもらうのではなく
自分たちが共に歩む中で紡いでいくもの。
その歩みの中に貴方との証もあればよいなと
愛しい貴方の声を聴きながら
暫し、微睡み。夢の中。
貴方の隣で夢を見る。
貴方に出会ったその日から。醒めぬ夢を見続けている。
一生に一度の恋をして
求めあったことの幸福よ。
サイドテーブルに置かれたリュートは
月光を浴びて静かに寄り添う2人を、見ている*]
[しっかりとリュディガーが達したことを示すように締め付けてくる媚肉の感触を魔羅で味わってから男は栓を引き抜いた。
既に意識を失っていることは確認しており力の抜けた身体をうつ伏せのままに、結合部であった秘孔は大きく開き中からは男が注ぎ込んだ白色の胤が溢れ出る。
男は額から流れ出る汗をタオルで拭うとリュディガーの身体が冷えぬように大き目のタオルを数枚使い身体にかけておく]
すっかりと女の顔になったな。
[意識を手放したリュディガーの表情を確認すると男は顔に掌を当てて整えてやる。
そうしてベッドから降りればブランシュはどうしたろうか。
今日は二人で店じまい。
柑橘系の飲み物でも用意しようかとキッチンへと足を向け飲み物と軽食のサンドウィッチを用意して戻るなど男は客のもてなしに戻るのである**]
―そうして 「Bar passione」―
人気の無くなった小さなバーの中に、粘着質な音が響き、甘やかな匂いが満ちている。
見れば、ステージの上で一組の男女が立ったまま、互いに向き合って睦合っていた。
けれど、過美な衣装をまとった男と対照的に、女は衣服を身に着けておらず、ありのままを晒している。
その上に両手を後ろ手にリボンで結われて、同様に片足も高く掲げる様に戒められていた。
――さながら、いつかの日の再現のように。
二人の密着した下腹からは水音と、より濃密な甘い匂いが漂っており、既に行為が長く行われている事を示唆していた。
――彼女の処女をもらい受けてから、毎日のように身体を重ねた。
互いに溶け合い、睦みあう穏やかな行為。
けれどその中で、彼女の中に被虐的な嗜好がある事に気付いた。
それからは時折、彼女を責めあげて屈服させるような趣向を凝らすこともあった。
今回の行為も、そうした一環だ。
「もっと思いのままに喘ぐといい。
貪欲に、私を貪るといい。」
彼女に命令する。
心の望むまま乱れていい、自分を貪っていい、と。
印による服従と、何より彼女が遠慮なく性感を感じることが出来る様に。
このような趣向をとる時は、必ず命じた。
「あの時、私の誘いを断って、ただで許してもらえると思ったかい?
それとも、こうして仕置きされる事を望んだのかな?」
言葉で彼女を責め上げる。
当然そんな事を気に留めてはいないが、彼女の心を屈服させるために。
腰を大きく揺すって肉樹を強く突き込む。
隙間から、既に中に注がれていた精が漏れ出てくる。
――彼女を、身も心も責め上げる。
度重なる行為で、彼女の身体は知り尽くしている。
性的な嗜好を始め、より強く反応する場所や、興奮する状況といった、彼女の弱点。
逆に彼女が自分を貪り、より彼女自身が達する事ができるようにも仕向けた。
奉仕の仕方や、より効率よく搾り取る方法といったものを。
おもむろ、胸の先端に歯を立てる。
僅かに痛みが伴う程度に噛んで、すぐに離す。
ひと呼吸おいて、また噛む。繰り返し。
よく見れば、先端はわずかに赤みを増していて、この行為が既に何度も行われている事がわかるだろう。
――ここも、既に何度となく重ねた行為で、彼女を性感へ導く方法を知り尽くしている。
抱き留めていた手が片方、彼女の背を下る。
肩甲骨の間を通り、括れた腰を通り、臀部へ至って――その間に埋もれた後孔、そこには振動する梁型が埋め込まれていた。
彼女を責め上げる中で、丁寧に開き、なめし、彼女が感じる事が出来るよう育て上げた。
ふいに、腰の動きが大きくなる。
肉樹が彼女の中で震えて、吐精が近い事を伝えている。
同時に胸の先端に甘噛みして、後孔の梁型を弄ぶ。
彼女を絶頂へと追いやるための動き。
そうして、先端が最奥を突きあげ――新たな白濁が、彼女の中へと注がれた。
ゆっくりと、腰を引く。
肉樹にせき止められていた白濁が溢れてくる。
呼吸は荒く、自身も随分と消耗している事を感じる。
一方的に彼女を責めるだけではない、自身も彼女へと捧げている。
「まだ、終わりじゃないよ。」
行為の続行を告げる。
彼女を責める言葉であり、息も絶え絶えな自分を奮い立たせる言葉でもある。
抱き留めていた彼女を振り向かせて、後孔に打ち込まれた梁型に手を掛けると――一息に抜き去った。
そうして、ぽっかりと空いた彼女の後孔に先端が触れる。
「今回は、見張りを置いていないんだ。」
耳元に囁く。
ステージ上からは、バーの入り口がよく見える。
いつ開くかも知れない扉を目のあたりにしながら、行為にふける、さぞ興奮するだろう。
「息を吐いて。」
一言だけ忠告する。
彼女が準備を済ませられるよう、最小限の言葉。
程なく腰が押し込まれて、すんなりと根元まで飲み込ませた。
「誰かが今の君を見たら、どう思うだろうね。」
身を隠す手は結わえられ、片足は高く掲げられて。
胸の先端は赤らんで、秘所からは散々に交わった痕が残り、尚も後孔で行為に耽る。
そんな姿をステージの上で曝け出しているという事実を、彼女はどう思うだろう。
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