180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い
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おはよう。
みんな無事に帰れたか?
[朝、多くの生徒が登校を始めるであろう時間、
大木はグループにそんなメッセージを送った。
いちいち返事が無くとも、
既読人数で皆の無事を察するであろう]**
[始業時間そろそろかなとスマホを見ると、
大木さんからのメッセージに気づく。]
おはようございます。無事帰還しました。
[メッセージに反応したよの意思表示である
サムズアップの記号でも付けとけば良いかと思ったが、
なんとなくそれだけだと事務的すぎる気もしたので
簡単にグループ宛に返信を投げた。]**
『 おはよー 』
ひと言とともに鯖のサムズアップのスタンプをぽち。
事務的になるというのなら。
鯖でも送っておけばいいのだ。*
[ 思うことが沢山あったり漫画全巻テロに文句を言われたり
眠らなかった割に頭と口が忙しくて、
グループを開いたのは昼よりは前って程度。 ]
すみませんなんか魚屋の人いません?
[ 何故か鯖推しが凄い誰かがそこにはいた。
姿は見たら思い出すかもしれないけど、
名前だけじゃ分かんねーや。
刺し身盛り合わせのスタンプを投下。
なんでそんなのがあるのかは知らん。作った奴に聞け。
これがオレの生存報告だ。 ]
既読とともに鯖が跳ねているスタンプが躍る
ぴちぴち
SNSとかメッセ―ジのレスポンスは
正直多分、早いほう。
「 今日は禁断のバターサンド作るよ、秋緒ちゃん! 」
あ、料理部の伝言にちょうどいいかも。
[ え?どういうこと?
この鯖も刺し身みたいに調理してってこと?
美味いよね分かる。いやそうじゃなくて。
凄い早さで返ってきて、真面目な考え事をしていただけに困惑。
もう魚屋の鯖女扱いしてしまいそうだぞ。
女子高生ってもっと可愛いスタンプ使わないんですか?
とりあえず包丁の絵文字を送っておいた。
美味しく捌かれておけ、鯖。 ]
[朝のSHRが終わったあと、
ひとまず大木先輩のメッセージに対し
お返事をしておく。]
おはようございます。
こちらは大丈夫です。
[現実の姿は見えてないと思うので、
どうか気にしないでください。]
[ところで、鯖のスタンプには
なんて反応するのが正解なんだろう?
刺身と包丁が添えられていたら
なんとなく後に続いた方がいいのかなと思って、
でもちょうどいいスタンプが思い付かなくて、
私は少し悩んでしまった。
最初から入っている「生き物」欄の中から、
海の生き物を適当に…普通に魚でいいのかな…
よし、このへん送っておこう。]
[クラーケンのスタンプ]
*
[ 猫が魚食ってるスタンプを送った。
サバ美味い。 ]
おはよう。ちゃんと生きてる
[ 通知を見てグループを確認すれば、
大木から始まるおはようの流れに、それだけ ]
[昼休み。
通知の量に気付いてグループを覗いてみたら、
そこは調理場であった。
鯖が飛び
刺身が盛り合わされ、
作るお菓子の予告があり、
鯖が更に刺身にされていた。
ついでに猫も鯖を食っていたし、
クラーケンもいたが。
その流れにすっかり和んでしまって]
みんな元気そうだな!
[一言送るついでに少し悩んで、
クマが幸せそうに魚をくわえているスタンプ
を送った。
たぶん鮭。
真面目な返信ももちろんちゃんと読んだ。
大分気楽になって大助かりであった]*
[宛先は秋月個人。
時刻は昼休みごろ]
秋月は何か願うつもりはあるのか?
[スタンプをつけるでもなく、ただ一文を送った]*
[
鯖いばる!
せなちゃんが前くれたスタンプから
ボクはひとつ送ってみます。
授業中でしょうか。
送ったあと、
考えに至れず申し訳ないと思ったのは、
時計を見上げた時のこと。
二限には間に合うであろうそんな時間。]*
[ スマホいじりながら不可解を顕にしてた理由なんて
ここ以外にあるわけねーんだよな。
板前気分になった後、昼休みに覗くとまた増えている。
……だからなんなのこの魚臭いグループ。
つるんでる奴らとのやり取りはいつも簡潔に用件だけなんだけど
これが普通なんですか?嘘、あいつらも裏ではこうなの?
クラーケンからは目を逸らした。
こいつも捌けるかな?みたいな挑戦かと思ったのだ。]
幽霊に会ってから俺は超元気超ハッピーっすよ、副会長
[ お陰で気負いみたいなのはお陰で抜けてきたところはある。
魚以外の話が漸く書けて嬉しい。
まあ、その人も鮭と熊のスタンプ貼ってたけど!
もう副会長じゃない?
親しくないといつまでも目立ってた頃のイメージのままさ。 ]
[ その中のひとつのメッセージ
料理部の先輩からの、何故か己個人に当てたメッセージを見て、
えっ、なんでグループに……?と疑問が浮かぶ
生存報告かつ、料理部の宣伝になっているとは、分からなくて
そこにも、返答はしなかった
グループに送るのはなんか違う気がした ]
[空き時間にグループを覗いて、
未だに副会長と呼ばれていることに気付き]
新しい副会長も覚えてあげて?
[そんな抗議文を送った。
新副会長は2年生、目立たない大人しそうな女子である。
仕事ができるタイプなのには間違いなく、
彼女を副会長に推したのは他ならぬ大木であるが、
役職を抜きにしても目立つタイプの大木の後任では
覚えてもらうのに苦労するのかもしれない]*
かなちゃんに個人宛でメッセージを送ったのは
そのあとのことだ。
『 今日お休み? だいじょうぶー? 』
って。ひとことだけ。 *
天ヶ瀬って秋獅ニ仲良いの
[ 自分宛じゃないものに反応はしなかっただけで
知り合い同士の思わぬ繋がりは目に留まっていた。
淡白な文章で聞きたいことを簡潔に問い掛けたのは、
勿論個人メッセージ。天ヶ瀬とは違うのだ。 ]
あいつ最近どうしてる?
[ 多分送ったのは千葉が教室を出て行って少し後。
昼休みともなると、
オレみたいに席でだらだらスマホいじってる奴ばかりじゃない
特に返信が遅くても気にはしない。
何なら後日でも構わない。
むしろ気軽に話せることではない為に、
返ってくればこちらが悩み始め中々書けない気はした。* ]
── To:絵音 個人メッセージ ──
同じ部活だから、時々顔を合わすよー
あ、時々って言うのは
僕も秋獅ソゃんも掛け持ちだからね
秋獅ソゃんはねー
最近、お菓子作り上手になってきてるよ
楽しんでるなって感じる事も増えてきたし
絵音は秋緒ちゃんと知り合いなの?
[ " 姉 "が地雷でキレたことがある、とか。
彼にとって本当に必要な情報でない限り
僕から語る事は無くて。 ]*
姉貴のほうも含めて、他人以上幼馴染未満みたいな
でも今は関わりないからあんま知らない
元気にやってるならいいや、どうも
[ 接点の詳細は読むだけ読んで、特に触れない。
直接話していればそうでは無かったかもしれないけど、
SNSだと誰にでもこんな感じ。
呼び方や近況報告も含めて、
思ったよりも深い関わりがありそうに感じた。
そんな相手に部活を楽しんでると言われたら、
確かに聞いたと証明できない情報を元に
何かあるだろうとは問い詰められない。
それ程の意味も資格も示せない。 ]
あと三日。
天ヶ瀬にとっては短い?長い?
[ もう一つ、話を切る前に質問があった。
遠回しにしか触れられないのは、自分の事情のこともあり、
あまり良いやり方で相手にも願いがあると知れたわけでない
そこを多少気にしている部分もあった。* ]
せなちゃん 昨日はありがとうございます
ボクもちゃんと学校にはこれました
委員のお仕事が今日はあります
がんばりますよ!
[ お昼頃ならボクも学校にいます。
今日は裏庭の花壇にお水をあげる当番なんです。
あたしって鯖鯖してるから
って、スタンプを添えます。
せなちゃんがくれたスタンプは
なんだかシャレが多いです。
昨日の"内容"には触れません。
朧げに覚えてるせなちゃんは、
楽しいとか面白がる顔ではありませんでしたから
巻き込んでごめんなさい、
そんな気持ちもなくも、なくて。
ボクは至極、いつも通りでした ]*
── To:絵音 個人メッセージ ──
元気な時もあるけど
元気じゃない時もあるみたいだから
もし、この言葉で心配に思うんだったら
一度声かけてあげてね
[ 姉妹共々知っているというなら、
彼の言葉から僕が触れられるのはこれぐらいかな
お昼に送ったこのメッセージを
彼がいつ読むのか分からない。
既に会った後なんて事もあったかも。
]
うん、あと三日だね 短いよ
すぐにでも叶えたい願いだったはずなのにね
もし願いを叶えたらどうなるか
その先も考えておかなきゃだし 絵音は ?
[ うどんのびちゃった。 ] *
[ なんやかや増えている通知を確認すれば、
聖奈が最初に貼った謎の鯖スタンプのせいか、
グループ会話の窓は魚であふれ返っている ]
え、ここって水族館だった?
[ 私は普通に言った。
たぶん放課後になって、
人によっては下校し始めるくらいのタイミングだった ]
『 よかった。
無理しないでつらかったら休むんだよー
今日もがんばろーね! 』
キャッ鯖!!!
って書かれた
謎の植物を手にした鯖の、謎のスタンプを添えて。
もちろんかなちゃん個人宛だよ。
正直かなり難しいかもしれない
でも、努力はしたいと今は思ってる
[ こちらは諦め秋獅フ話を切ったつもりだったけど、
天ヶ瀬は予想外に更に返してきた。
それって誰にでもあることでは、と思ったのは一瞬。
そうじゃないから、声をかけてなんて言ったんだろう。
抵抗心の存在は認めざるを得なかったけど、
この三日間をどう過ごしたいかはもう決めていたから。
する前に本人がやって来るなんて思いもせずに、
どうにも頼りがいは無い指針表明をした。
日頃の行いが悪いんです。すまん。 ]
オレはすっげぇ長く感じてる
あの時すぐにでも叶えてほしかった。そう言えなかったけど
多分、その先とか考える必要がない願いだから
お前と違うんだと思うわ。
お互い、叶うと良いな。どんな願いでもさ
[ 最初願いへの気持ちは同じだったみたいなのに、
天ヶ瀬の中では何かが変わったらしい。
気になる部分はあるにはあるんだけど、
秋獅フことを聞かせてもらった後に次は天ヶ瀬について
それで自分の願いは云いたくないでは、身勝手に思えて。
同じような願いではないのは分かったつもりだから、
それでとりあえず今のオレは満足。
返したのは午後の授業の合間だから、
多分それ以上食事の邪魔はせずに済んだんじゃないだろうか。* ]
― to:天ヶ瀬くん ―
人に聞かれると
あんまりよくないかもしれないから、
[と、 天ヶ瀬くん宛てに
短い個別メッセージを送って。]
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