54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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「お母さん離婚するから。
真里花は連れてくけど、アンタは、来ないわよね」
[飲み物を取りに一階に降りたときだった。
リビングに居た母は、なんでもないようにそう言った。
返答に窮した息子をどう思ったのか、
考えておいて、と話を切り上げて自室に引き上げる母を
無言で見送り、そのまま暫く立ち尽くしていた。
青天の霹靂とはまさにこういうことを言うのだろう。
母の実家は飛行機の距離だ。恐らく実家に帰るのだろうし、
そうなれば、滅多なことでは会えなくなる。
流石に高校三年にもなれば、親の性格ぐらい把握できる。
わざわざ来ないだろうと断定して問いかけるくらいだ、
大きい息子が居ると邪魔なんだろう。
此方としても、成人を目前に控えて、
わざわざ母についていく理由はない。
――でも、妹は?]
[なんとか自分の部屋まで戻って、携帯を開く。
返事をしそびれていたメールを眺めて、少し、躊躇ってから。
そっと、通話ボタンを押した。
コール音の後に、聞き慣れた声がする。
深夜に差し掛かる頃にも関わらず、声音は平常だった。]
……おや、が、
『うん、』
親が、離婚する、って、妹連れて、出てく、って
『――うん、』
アンタは来ないだろ、って、そんなの、
そんなの……、すぐ決められることじゃないのに、
[支離滅裂で、要領を得ない言葉の数々にも、
丁寧に相槌を打ちながら聞いてくれる声は暖かかった。
言葉がつかえて、沈黙した自分に代わり、
こんがらがった思考を解すように、ひとつひとつ、
丁寧に現状と今後を並べる声音に耳を傾けて、目を閉じる。
どうしてこんな選択を強いられるのだろうか。
尊敬してずっと習いたかった先生と――自分の夢か、
自分に懐いて、何かあれば両親より先に自分を頼る妹か、
そのどちらを選ぶのか、或いは選ばないのか、なんて。]
『まあ、考えるだけなら選択肢はたくさんあるよな。
迅はさ、どうしたい?』
……おれ、は、 …………、
『まずさ、たしかにオマエの話を聞く限り、
妹ちゃんは母親よりオマエな感じだし、
離れたらすごく寂しがるだろうし悲しいだろうけど、
でもそれで責められるべきはオマエじゃなくて親だよな?』
――そう、かな。
『いやそうだよ、そもそも親の都合で離れるワケだし。
だから、オマエの母親が、妹ちゃんにしっかりと
誠意を尽くしてこういう事情だったんだゴメンなって
やんなきゃいけないの!
オマエに責任があるとしたらそれからの話だって。
向こうに進学してちょいちょい顔を見せてやるのか、
こっちに残って連絡取ったり会いに行ったりしてやるのか、
そこでも親御さんはさ、オマエがやりたいことをそれこそ
全力で応援する義務があるだろ』
[義務、と鸚鵡返しにして、数拍。
先程閊えて出てこなかった言葉が、漸く形を得た。]
……まず、相談してほしかった、
『うん、』
妹、の、真里花の、面倒みるのは嫌じゃないし、
好きだけど、……あの人に、言い訳にされるのは嫌で、
……マリの、ことも、真里花がどうしたいかとか、
あの人聞いてないし、聞くつもりもないし、
『……うん、そーだな』
真里花だって、考えてるのに、ちゃんと言えばわかるのに、
確かに小さいけど、こまい頭で考えとるのに、
なんも聞かんで、勝手すぎるやろ……
『うん、それ、そのまま言いなよ。
アンタは自分勝手すぎる、ってさ。
妹ちゃんの代わりに、迅が戦ってやりな』
[うなずく。言葉にも音にも出来なかったそれは、
正しく伝わったらしい。小さな笑い声混じりの吐息が落ちて、
がんばりな、と友人がそっと背を押してくれた]
……おれはついていかない。こっちで進学する。
[一晩経って、腹は括った。
洗い物をしていた母は振り向きもせず、水を止めもせず、
ああそう、と短く応じただけだった]
ただ、真里花にはちゃんと話して。
言えばちゃんとわかる年齢だよ。
どうして離れ離れになって、一緒に暮らせないのかぐらい――
「わかったわかった。アンタも早く準備しなさい、遅れるよ」
[結局最後まで此方を見もしないままで。]
[嘘じゃないさ。と彼に笑ったのはついさっき。
吐き出された白濁が湯に漂う。それを見てしまったと思ったけれど、でも達した瞬間の彼は美しかった。それにぐったりと身体を預ける彼の焦りが見れないのだから、いいか。と思ってしまった。欲望に忠実になったのは彼だけではない。
そうだな、とこれ以上汚す事を予感させル言葉を返し。
もう少しこの揺蕩う湯の中で彼を抱きしめて
温まっていようと思ったのだけど]
……おい。
[背を向いた彼が、酷く扇情的な姿を晒す
まるで交尾を強請る雌のようにお尻を掲げて、振っているようにみえた。彼が逸物を抜こうとする姿は出し入れをしたがってるようにもみえることに気づいていただろうか。思わず、声が上ずったけれど、そのまま片手で抱きあげ、そのまま彼の手を温泉の縁に導けば、交尾の体勢を取ろう。
ぱしゃと音が鳴る。
彼の黒い髪を耳にかけて]
…気づいていたか
さっきの俺ので自慰をしているように見えたぞ。
[悪い子だ。と彼の胸を掴めばきゅっと粒を抗議のように摘み。
後でお仕置きだな。と笑えば、そのまま奥へと挿れていこう。ずずっと音を鳴らすような気さえもする。先ほど吐き出した白濁がすべりとなって一気に奥まで領地を広げた。はっと息をはき、ふと、ある事に気づけば顔を上げて。
ある一点、雪世界の、林をじっと見つめれば]
なあ、あそこに誰かいないか――?
[そう尋ねた。
かさっと動く音を敏感な彼の耳は捉えるだろうか。その瞬間、彼の最奥を貫く逸物を引いて――一気に奥まで貫こう。ああ、やはりこの湯がおかしいのかもしれない。いや、彼に酔っているだけか*]
ふぅ……流石にちょっと逆上せてきてしまったかな。
[君の両腕から一度するりと抜け出して炬燵の外へ這い出し、
君に対面するように向き直って君の両太腿を跨ぎ
そのまま腰を下ろし直した。
よし、これで君の顔がちゃんと見られるね。
足が炬燵から出ている分火照りも少し和らぎそうだ。
別の意味で熱くなってしまいそうなのは脇に置いて、
君の(今夜こそ)唇に甘えるように唇を寄せて君にむぎゅっと抱きついた。
そのままうつらうつら、おやすみ……]**
え………うわっ
[唐突に片手で抱き上げられた。
手を湯舟の縁に置かされて、なんだろうとすれば、後ろから胸の粒をいじられた。
囁かれた内容から、抜こうとしながら、固さを持つそれを楽しんでいたことを、彼はしっかり気づいていたらしい]
お仕置きってなんで………っ
ああン……っ
[彼の微笑み交じりの言葉に質問をぶつけようとすれば、そんな意識もふっとぶような一撃を貰ってしまう。
一息に奥まで彼の剛直で擦られれば、崩れて湯の上に落ちてしまいそう。
奥まで触れられたそれの十二分な固さに、二の腕に鳥肌が立つ]
な―――っ!?
[あそこに誰かいないかという彼の言葉に全身に緊張が走る。
思わず片手で口を覆い、思い切り喘いでいる自分を羞恥心から覆い隠そうとするが、激しすぎる律動で、思わず絶叫が喉から洩れてしまった]
あああああっ!!!
[びりびり、と足先から脳天までしびれるような感覚に躰が動かない。
ひく、ひく、と躰を蠢かせ、息もとまるような突き込みに。
ぽた……ぽたり……と、ひくつく鬼走の屹立の先端部分から、白い糸のように精液が流れ落ちていった]
……。
あれ、どうせ獣かなんかだろ……夜長の嘘つきぃ……。
[そう恨みがましく呟くと、不本意な形に達したばかりの自分の屹立をぎゅっと握りしめた*]
[お仕置きなんて言いがかりもいいところだ。
けれど、それすらもアクセントだとばかりに彼の中を苛み。囁きは、彼の羞恥を刺激させた。片手で口を覆い隠す彼が、可愛いい。けれど誰かがいるんじゃないかと危ぶむ彼の中を容赦なく進み、熱源は最奥を激しくついた。絶叫が響く、しんしんと降る雪にしみ込むような声が、彼の媚肉がが此方の雄を締め付け、欲望を加速させる。
そうして、彼が果てた。
正直な話興奮した。誰かがいるかもしれないと声を抑えたのに抑えきれなかったところも――この状況で果てた姿も、全て興奮の源で。
ひくつく屹立から落ちる白が湯舟を漂うのを見て]
…そう、かもな。
けれど、お前だって狼だろう。
なら、獣に間違えられたのかもしれないじゃないか。
[屹立を握り締めるのを後ろから覗き見れば
ゆっくりと雄を彼の花から抜き出そう。少しばかり彼の中に出してしまったがまだだしきれていないそれは、天へとそびえ、肉欲の形を物語る。彼を縁から起こせば、背後から抱きしめて先ほど、音がしたという方向を指さし。
片手で腹部を撫でた]
…――雌の狼と間違えられたとか。
[ここに孕ませに来たのかもしれないと
腹部を柔く掴み。だから、此処は俺専用だと見せつけたのだと笑い。喉を鳴らした。彼の耳が獣のように変わるのを知っている。だから、敢えてねっとりと唇は耳朶を食し、愛する事を楽しみとしていた。敏感な彼の肉体は、雄のそれだ。けれど、抱かれ慣れている雌の肉体でもある。
―可愛い、可愛い鬼走]
…なあ、そろそろ上がるか?
[またあとで、始末をすればいい。
雪を見ながら温泉で酒を飲むという野望もある。けれど、今飲みたいのは彼だ。布団の中でしっぽりと、彼を味わいたいと湯にあたった身は考える。そう――まだまだ、終われそうにない。彼がもう無理だと啼いても止まる気がしない。
彼の色香に誘われた獣なら此処にいると。
手を引いて温泉からあがろうか*]
[狼なんか、こんなところにいない。同族ならわかるし、あの気配はせいぜい兎かなんかだ。
ぼんやりと彼に後ろから抱きしめられながら思う。
雌の狼だなんて―――自分は夜長の前でしか雌にならないし、それに]
………俺が狼だとわかったのなら、なおさら俺に手を出すわけないだろ。
[狼は番を替えないから。
目の前の雌狼に番がいるのが明らかなら、手を出してこない。
彼が自分の中から剛直を、ことさらゆっくりと抜き出していく。
まだ固いそれは、まだまだ彼が自分に対して慾を持っていることをアピールしているようで。
固いそれが中から引き抜かれる感触に、ぞくぞくと躰を震わせてしまう。
。
精をこぼし、とろとろになってしまっている自分に、まだまだ終わらないとばかりに、彼が場所を変えることを促してくる。
汚してしまった湯殿が気になるけれど、頷いた]
うん、あがろうか………
[ここで抱き合って、二人で獣のように睦みあうのもいいけれど。
彼が雪見酒の野望を持っているのは知らなかったけれど、でも酒を飲むより彼に酔いたいとは思っていて。
まだ不思議とうずいてしまう自分の躰をもてあまし、そして彼に手を差し出した]
悪い……。ちょっと手ぇ貸して……。
[膝が少しがくがく言っている。
彼が湯あたりかと心配すれば頬を染めて顔をそむけて答えないだろう。
そうではなく、感じすぎて腰や膝にまだ力が入らないだけだから*]
良いなぁ、アイス……食べたいなぁ……
暖かい場所で食べるアイスってなんであんなに美味いんだろうね?
[炬燵と君の間でぽつりと呟いた。
スウィーティーと蜜柑のキリッと鏡餅をぼんやり眺めている。]
[彼の言葉に堪らないと愛おしさが溢れた。
そうだな、と自らの発言の愚かさを嗤うばかりだ。狼は番を変えないのだから、彼の発言は自分の番だという証拠だった。怒られてもしかたないぐらいの内容だったはずだ。彼の中から名残惜しくも離れたそれは熱を未だ有している。まだまだ愛し足りないと思うのは身体も心もおなじ。彼だってもっと愛されたいと思っていると頷く姿に思えて、はにかみが浮かび。
差し出された手を握りしめて]
……ん?
ああ、のぼせたのか?
…いや、今からもっとのぼせるか。
[体調が悪い訳ではないのは、近づいた顔を見なかった事から想像がついた。彼の腕を引きよせれば、片手を膝裏にくぐりこませ、いわゆるお姫様抱っこの形を取れば、そのまま湯舟から上がり、部屋へと戻ろうか。濡れてしまうのがきになれば、部屋の木の椅子に彼を座らせて、まずはバスタオルを持ってこよう。
そうして、彼に暫く待っていてくれと声をかければ
布団をしきはじめただろう]
……何だか、恥ずかしいな。
[
そういえば全裸だった。
*]
[唇を振り解かれた時は驚いたが
催淫効果もないのに
痛みで達する様は──堪らなかった。
かお
それに、嗚呼… この表情だ。
オーガズムが抜け切るより早く
自分の失態を悔い、反省を口にする様子に
空虚になっていた身の裡が
じわじわと満たされていくのを感じる。
だが、
渇いたままで居るよりも
僅かな水を与えられた時の方が
より強く、餓えを自覚する。
今の自分がまさにそうだった。]
どうやら、もっと罰を受けたいようだな?
[喰らい付きたくて仕方ない己の欲を
体良くすり替え、言い放つと
押しつぶした二粒を
手袋越しの爪でギュッと摘んで引っ張る。
伸び切り、限界で弾ければ
今度はその空いた手で
腕を掴んで、引き摺るようにして部屋へ入った。
痛みに感じて粗相する駄犬だ。
少しばかり首が締まろうと構うまい。]
[そうして壁際まで来ると、漸く手を離し、]
M字に足を開け。
余す処なく見えるようにな。
[低い声で命じて、
欲に灼けた視線でじっと見つめた。]*
あ……っ
[本当に手を貸してもらうだけでよかったのだけれど、彼はこともなげに自分を抱き上げてしまう。
重いのをためらい、申し訳なくてせめて負担にならないように、と彼の首にしがみつくようにして。
木製の板間の上の木の椅子に座らされ。後で服を取ってこなければとぼんやり考えていれば彼がタオルを持ってきてくれた。
どうしたのだろう、と思いながら躰を拭いていれば、彼が布団を敷いてくれようとしていた。全裸で]
ごめん、俺、気付いてなかった。
[手伝えばよかったと後悔しながら、彼の傍に行くが二人とも素裸で何をしているのだろうと思えば笑ってしまう。
思えばこういうのは仲居さんがやってくれるはずだが、勝手にしてしまってよかったのだろうか。手順とかあったのでは、と思うが敷く方は大丈夫だろう。片づける方はお任せしよう]
ほら、髪ちゃんと拭いて。
[彼の髪にバスタオルをかぶせて自分の手で拭いてやる。
電気を消して、窓を閉めれば外の様子が見える。
雪に覆われた景色。もう少し時間が経てば、完全に闇に閉ざされて、雪の白さだけが浮かぶようになるのだろうか。
布団に潜り込めば、洗い立てのリネンのさらさら感が素肌に気持ちがよかった。
彼が敷いてくれた布団に包まれ、夜長に甘えるようにぎゅっと抱き着く。
このまま眠ってしまいそうになるけれど、そんなもったいないことはできない。
夜長に足を絡ませ腕に触れ、鼻先にキスを落として笑みを浮かべる。
イタズラっぽく彼の躰を撫でまわすのは、温泉の不思議な効能が残っていたからかもしれない*]
[そんなこともあろうかと。
どこからともなくもち包みアイスをとりだした。
流石にこれは食べさせるのは難しかろうと
紙の蓋をペリペリ剥がしてはいどうぞしておいた
2/4の確率でラ神が出してくれたよ。
おたべ。]
[
ゆびをあぐあぐされた仕返しに
歯科検診宜しく歯をいじり倒してやろうとしたり
抱きついて眠るきみを元祖お布団に運ぼうとしたり
しようとした名残が残っている。
眠ってしまった相手に劣情を催すほど理性は死んでいないが
無防備に身体を預けてくれるこの状況に
何も感じないわけでもない。
若い頃ならこの体勢は何かと問題があっただろうなぁと
無意識に考えて悲しくなったのでやめた。
いや、うん、気が長すぎるだけで
枯れているわけではないんだ。
なんだかそういう心配をされている気がしなくもないが。
若々しくもないが衰えているわけでは、たぶん…]
!!
アイスだ!食べていいのかい?
[差し出されたもち包みアイスを見て、それから君を見て目を輝かせた。ピックをアイスに刺して大きく口を開けてひと口。伸びるお餅とバニラアイスのハーモニーに思わず頬を抑えた。
ふたつあるよ、君は食べないかい?]
[ピックがひとつなんだよなぁ。
気にせずおたべとよしよししておいた。
餌付け、かわいい。
アザレア は あじを しめた]
── 中秋の名月 ──
[春はお花見、夏は花火。それから秋は、すすきを見ようと、約束して。
秋の日の夜、部室にお団子を差し入れた帰り、先輩を如月川に誘った。]
日が落ちるの、大分早くなってきましたよねぇ。
[そんなことを言いながら、のんびり歩いて。
川のほとりには、ふわふわとすすきが揺れている。
春に約束して以来、時折先輩を散歩に誘ったりしてたから。すすきの揺れる川原を歩くのは、初めてではなかったけれど。
日が落ちるような時間にこうして誘うのは、初めてだった。
何時も遅い時間は、真っすぐ駅まで送り届けてくれてたから。]
今日は中秋の名月らしいから。
せっかくだから、お月見しましょう?
[にこにこと、機嫌良く。
先輩と並んで川原を歩いて。
お団子は部室で食べたけど、温かいお茶は持ってきてる。
理由は本当はなんだって良くて……
先輩と一緒の時間を、過ごしたかったんだ。*]
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