人狼物語 三日月国


74 五月うさぎのカーテンコール

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……。


[反応が乏しいけど、吐くとかではなさそう。
お水飲みますかと聞いたけど、立ち上がるのが難しい。]


……、


[今、満たされていて、動きたくない。ジンさんの隣も離れたくない。一分だって。

留め金を外して、身を捩ってパンツをずらした。
べたついた感触が気持ち悪い。
少しおさまってはいるけどまだ腫れて勃ち上がったままの。
フェラに感じてくれてるジンさんに、煽られて欲情した自分。

今ならたぶん、自己嫌悪で吐きそうになったりはしない。ぎゅ、と握って、まだ熱い息を吐いた。]


ジンさん、まだもうすこし。さわっていていいですか。
あとで、タオル……持ってくるから…


[肩に腕を回して、頭を自分の方へ引き寄せて肩口で支える。
撫でて、と要求するかわりに頭に頬を擦り付けた。**]

[その日は朝食の支度ぎりぎりまで抱き合って、朝食のとろろの所為にしてまた食後に布団に戻った。

首筋が心許ない彼女の為に、一人で一度外に出て、リネンのサマーストールを買って帰った。
彼女の洋服との相性は自信がないが、端のレースが上品で、色は合わせやすいクリームイエローのものを。

そうやって二人で出られるようにと配慮しながらも、二人きりが心地よくて、気づいたら触ってしまったり。
ごろごろしながらクラウドに保存してある料理写真を見て、彼女が食べたいものをピックアップしたり。

ゆっくりだらだらと過ごしていた筈なのに、気づけば最終日となっていた。]

[数日休んだ分、店に土産は買おうと思うが、何が良いのだろう。
ご当地の菓子を見ても、麦の方が上手に作ると思ってしまえばあまり気が乗らなくて、早々に菓子コーナーからは撤退してしまった。
初日の夕飯で出た地酒は夜の賄いで振舞おうかと1本購入して、個人的には。]

 ……うさぎだ。
 これどう思う?

[壁一面に並んだキーホルダーのうち、色んな色のTシャツを着た有名なうさぎのキャラクターの模造品と思われるものがあった。。
土地柄は全く感じない上に、公式ならばシンプルな顔がここまで崩れるか?という程度に絶妙にブサイクに仕上がっているが、これなら店員でお揃いを持てそうだ。
(実際に持ち歩いて貰えるかは考慮しない)。

青、ワインレッド、緑、灰色、麦の色は難しいから金色で、店長を白にして。
渡すことのない黒も買う。]

 紫もあるけど。

[彼女がこのブサイクなうさぎをつけたいかは別として。*]

そー……

[飲み下したそれを、おいしい?とは聞かないことにした。
 おいしいですよと返ってきたらそのまま味見することになりそうで。
 それはちょっと、行為の嫌悪感云々抜きにして、受け入れがたかった。

 口を漱ぐ様子も、ぼんやり見ていた。
 たしかに喉が渇いたな、と思うけれど、それを口にすることはないしグラスに手も伸ばさないので、そのままだ。]

うん。

[肯定と、]

いや……

[否定。だいじょうぶ?には首を縦に、気持ち悪いですかと眠いには横に。
 いや最後のひとつは否定要素はないのだけれど、この状態で眠るわけにはいかないと思っていた。
 反応は最低限。お水飲みますか、にはありがたく頷いたけれど、お互い動きが緩慢で、渇きは癒えなかった。]

いーよ。

[引き寄せられるなら、重い身体は液体のようにもたれかかる。
 重いだろうとかを気遣っている余力はあまりない。
 果てる前の熱を導く役を果たせるなら僥倖。]

なー……

   どうだっ た?

[試してみたほうが聞くのは立場が逆のような気もするが。
 もう俺は麦に咥えられて勃つどころか出せることも分かったので、みなまで言う必要はないだろう。
 気にかかるのは、麦の方だ。
 苦しくなかったか、ちゃんと興奮したか。
 ――オカズの映像は更新できたか、とか。

 クッションに縋っていたままの片腕も、麦の背に預ける。脱力した体勢が割と楽で、意識がふわりと、曖昧になっていく*]

[アラームが鳴っても暫くは離れがたいまま、時は過ぎていく。
襖の向こうで朝食の用意に来た仲居さんの声に応える彼にしがみついて、漏れそうになる声を必死に押し殺して背中に赤い筋を残した。

お風呂は部屋の露天風呂しか入れなくなってしまったけれど。
ゆっくりと二人でお湯に浸かるのも悪くはない。
「お背中流しましょうか?」なんて広い背中を泡だらけにして。
自分で付けてしまった彼の背中の痕に気づいて赤面したりもした。

ごろごろしながら見た料理写真の中には、今回出てきた旅館料理の他にも、彼の同僚たちが作った料理も沢山保存されていて、自然とSASANKAの話になる。
彼らの話をする基依さんを眺めながら、本当に好きなんだなぁと再認識して。
楽しそうに話す彼を見て表情が緩んだ。]

[あっという間に迎えた最終日には、彼が買ってくれたストールを首に巻いてお土産屋さんへと足を向ける。
会社へのお土産にと定番のクランチチョコや温泉まんじゅうを買っていたら、雑貨の前で立ち止まっている彼に気づいた。]

 うさぎ?

[ひょいと手元を覗き込む。
見覚えのある顔をしてるうさぎが此方を見ている。顔つきがちょっと違うから、おそらく公式のものではなさそうだ。
壁へと目を移せば、なるほど、Tシャツの色の種類が豊富だから目に止まったのだろうと頷ける。
同僚思いの彼に、くすくすと笑いながら、]

 いいんじゃないですか?
 みなさんとお揃い、仲が良さそうで。

[あまりに真剣な顔して尋ねるものだから、否定する考えもなく。うん、と頷く。
その中で紫を勧められたなら、小首を傾げた。]

 ……私も? いいんですか?

[スタッフ同士、揃いのものを持つのは仲睦まじくて微笑ましいけれど。
その輪の中に混ざってもいいのか、少し躊躇ってしまう。]

[でも、彼とお揃いのものが欲しくて。
輪の中に入ってみたくて、壁にかかった紫のうさぎを指先で揺らす。] 
 
 一緒に買っていいなら、ぜひ。

[紫のうさぎは、彼の家の鍵の番人になってくれるだろう。*]

[旅行自体を殆ど経験して来なかった身としては、自身で土産を選んだ経験にも乏しい。
貰う側になったことは何度かあるが、その時は消え物が多かった。

こうして形に残るものを贈ることが果たして同僚として適切な距離感なのかはわからないが、「残る」ことに拘りたかったのだ。
紫亜が否定しないでくれたから、それぞれのうさぎは卯田の掌に収まった。]

 ここに紫の仔がいるのに、俺が手を繋がない理由がない。
 だから、貰ってくれるなら、渡させて。

[彼女の趣味ではないダサいキーホルダーも、自分とつきあっている証に持っていて貰えるなら、明日からまた気軽に会えない日々が続いても、想像で慰められる気がするから。]

[離れがたくて荷物持ちと称して彼女の家までついて行った。
近所の人に噂されて彼女が暮らしにくくなってはいけないので、別れ際は玄関先で握手を長く。]

 また来れる日は連絡して。
 普通のしてても、連絡があったらうさぎのタイに替えるから。

[いつもそうしているのに改めて話す。
少しでも時間が欲しくて。]

 楽しかった。
 また行こうな。

[これももう何度目か。]

 ……おやすみ。

[漸く彼女を解放する4文字を言って、手を離す。
また握りたくなるのを堪えたものだから、振る手は拳の形をしていた。**]



うん……


[どうだったかと言うのなら。
苦しいし吐きそうだし疲れるし不味い、けど。
結論は一つに収束する。]


ジンさん、素敵です。
すごい……よかった。好きになってくれてありがとう。

[反応薄いジンさんは今、あまり聞いてないんじゃないかと勝手に思う。
ぐち、ぐちと酷い音を立てて手を動かした。
重さを預け合って抱き合っている人を想いながら。]


俺、ジンさんとセックスしたいです……


[今だって、力の入らない彼を身体の下に折り敷いて、暴いて思うままに揺さぶる想像は消えてない。

でもそれよりも、甘く爛れる声だとか。
少しずつ熱をもって充溢していく質量だとか。
優しいこの人が頭を押さえつけて、理性の外にある欲望を見せてくれたこととか。

オカズの映像はきっと大きく変わった。罪悪感と苦痛を取り払ってくれた。]

手作りスープもオムレツも美味しかったけど。
ジンさん自身を食べて俺の腹の中にいる感じ、すごい、幸せ。

俺も貴方の中に入って一部になってしまいたい。


[たぶんあんまり聴こえてないだろうって決めつけて。
余韻で緩くなってるくちから声をこぼしながら、手を乱暴に動かして息を乱した。
熱を吐き出す瞬間、抱きしめる腕にいっぱい力を入れて。]


……したい。

ジンさん、「次」は。
──俺を抱けるかどうか、試してくださいね。


[手で受け止めたけどティッシュ届かない。
Tシャツの腹で拭って、ついでにもぞもぞ脱いで、裏返ったそれを腰のあたりに被せておいた。
もたれ合っていれば寒くはない。飲み会の片付けは、すこし、眠ってからにしよう*]



 ……嬉しい。
 でも、一人だと寂しがっちゃいますから。
 私も、これ、買いますね。

[手に取ったのは、既に彼が手にしているものの中にもある灰色のうさぎ。部屋に飾ってあるぬいぐるみ達と同じように。ペアにするつもりで。

灰色のうさぎを揺らして、いつか彼がしたいみたいに唇を寄せる。
まだ支払いの前だから、触れる寸前で止めておいてリップ音を響かせた。

紫うさぎには、いつも灰色うさぎが必要なのだ。]

[長い休みを取った旅行は、瞬きするほどの時間で過ぎていって、気づいたら帰路になっていた。
繋いでいた手を離し難くて、部屋の前で足が止まる。
温かい手に手を包まれて、この体温が感じれなくなることを惜しみながら、別れ際の彼の言葉に、淡く笑む。]


 はい、また食べに行きますね。


[二人の合図はそろそろ周囲の人にも気づかれているかもしれない。うさぎが彼の首元で動く度に、好きな味が増えていく。]


 次は夏に。
 プールか、海……?
 楽しみにしてますね。


[それよりも早く、何度もお店や彼の部屋に通うことになりそうだけど。
こんなに長く一緒に居たのは初めてだったから、また次の遠出を仄めかす。

握手が解かれる間際、指先を絡めてきゅっと握りしめて手を解く。
おやすみなさい。と別れを告げる声は密やかに。
彼の手に温められた手を小さく揺らした。**]

そか。

[聞いてないことはないが、返せる言葉は短い。
 どこか非現実的なもののように麦の声が頭の中をするする通り抜けていく。
 それを必死に捕まえて、返事をしていた。

 すてき。よかった。
 麦から聞くこの言葉たちを、きっとこれから少しは素直に受け止められ――いや、むしろ、色々と勘繰りすぎてしまいそうだ。]

[セックスしたいとまっすぐに欲を口にするのには、迷ったまま何も返せずにいたから、眠ってしまったと思われたかもしれない。
 正直なところ眠気はあるし、眠ってしまったほうが麦にはいいのかもしれない。
 自慰の声を聞かれ続けているというのは、想像するだに恥ずかしい。
 ……が、その声に興奮するのはこちらの本能なのか、眠気に身を任せるつもりがうまくいかない。
 麦が自身を追い立てる動きも相まって、半覚醒くらいの状態のまま声を、乱れる息遣いを、耳で受け止めていた。

 きつく抱きしめられて、吐精を知る。]

……そう、ね

[吐息に紛れた小さな音は、麦に届いたろうか。
 互いの劣欲が吐き出されてしまえば、いよいよ訪れる静けさ。
 誰が止めていたわけでもないが、意識はもう途切れていいと判断したようで、ふつりと切れた。
 シャツを脱ぐ動きも、それをかけられるのも気づかないまま、ソファに沈み込む。]

[――眠りが深くなる寸前、夢を見た、気がする。
 これが夢なのか、まだ意識したがる脳の妄想なのかは、定かでないが。]

……ふ、く、

[ゆっくり、力を抜いていてくださいと促され、マットレスに身体を預ける。
 女のように濡れない場所。ものが入るべきでない場所を指先でなぞられ、そのままぬぷりと侵入される。
 異物感に震えるも、それは想像していたよりは恐怖ではない。
 俺の覚悟が決まったのか、愛ゆえか、それとも相手が丁寧でうまいのか。
 あるいは、意識の深いところでは、求めているのか。
 そんなことを考える余裕はなく、膝を震わせて――]

[目が覚めるのは、太陽が空をあかあかとした紫に染める頃*]

――温泉旅行の幕間――

[アラームが鳴って何分経ったのだろう。
まだ時間があると思っていた訳でもないが、彼女の中に一度放った後、離れ難くてそのまま抱いていたら、呼吸に合わせて柔く締め付けてくるものだからすぐに復活してしまって、今に至る。
結合部からは割と激し目の水音が響くものだから、聴覚にも煽られて、もう途中で止めようもなかった。

 『失礼します。朝食をお持ち致しました』

そんな声が聞こえて、二人ともが硬直した。

 『お客様……?』

……普通、こんな状況だと萎えるものなのではないか。
こんな状況になったのが初めてだから何とも言えないが。
驚くべきことに、一向に堅さは失われず、彼女の方も強く締め付けてくる。]

─ いつかの夢の話 ─

[うさぎの穴の灯が点らない休日にて。
窓の外では、太陽が空をあかあかとした紫に染めていた。

狭い巣穴に潜り込むのはひよこに毛のはえた若鶴と。]



……仁さん。素敵です。


[囁く声が濡れる。
おつまみと、キッチンで飲む美味しいお酒。
淡い酔いと共に交わす抱擁、愛撫、接吻。繰り返したその果て、

丁寧に丁寧に恐怖をほぐし、愛情を注いで。
互いを求めあう夕暮れ時。]


 っ、 あー、すみません、今、起きまして……


[声を掛けられて無視が出来ないのが接客業のかなしい性。
つい応答したら、彼女の爪が背中に突き刺さった。
非難されているのかと思ったが、どうやら表情を見る限り、むしろめちゃくちゃ気持ち悦さそうで。
その様子に煽られて、つい腰を揺らしてしまう。]

 今から着替えたいんで、準備はそちらでお願いしてても良いすか?
 この後いただきます。

 っ、ありがとうございます。


[ちゃんと澱まずに言えたと思う。
激しくすると音や息遣いでばれるから、先端を内壁に押し付けたままぐりぐりとしか動かせなかったけれど。
彼女の方は涙も流して声を堪えるのに必死そうだった。

 『――では、失礼します。ごゆっくり』

長い長い数分だった。
汗なのかそれとも自分たちの秘所から溢れたものなのか、とにかく太腿がぐちゃぐちゃに濡れていた。]



力を抜いていてください──



[狭いシングルベッドのマットレスへ、
愛おしい人の肢体を沈めた。

押し拓かれて震える膝へ、口づける──*]


 あ〜〜〜〜駄目だ、も、動く……っ


[散々背徳感で昂った数分が過ぎて、限界が来た。
一番自分が強く突ける体位を求めて彼女の身体をそのまま押し倒し、脚を持ち上げて上からどちゅどちゅと穿った。

そして幾らも経たない内に、再び彼女の胎内を白く染め上げたのだった。**]

―― 旅行の幕間 ――

[あえかな声と荒い息遣い、衣擦れの音だけが響く。
朝の明るい日の下で、ゆさゆさと身体を揺さぶられて堪らずに身をくねらせる。
アラームを止めようとした手は遮られて、背に導かれる。
スヌーズに切り替わった時計は定期的に時を訴えるのに、繋がった箇所は未だに酷い水音を立てて、理性を突き崩してくる。]


 もぅ、……だめっ、……


[弱い抵抗は何の意味も果たさない。それよりも繋がった場所がきゅうきゅうと甘く締め付けて彼を離さないから身体は正直だ。
とろりと瞳が落ちて、甘い快楽に溺れていきそうになる。

そんな折に、隣室から声を掛けられてびくっと身体が跳ねた。]



 ……っ、……ッ !



[人の気配に身体が強ばる。思わず顔を見合わせた。
ふる、と弱く首を振って彼から離れようと身体を攀じったら、返って悦い場所に当たってしまって咄嗟に口元を覆った。]


 
……ンッ、  ふ、ぅン……



[普段どおり会話を進める彼に目を見開く。

隣に人が居るというのに再び始まる律動に視界が滲んだ。
仲居さんに気付かれないように懸命に息を押し殺してやり過ごす。
甘く送られてくる刺激にびくびくと打ち震えて、内腿で彼の腰を締め付けた。

羞恥に堪えきれないのに、それが返って刺激になってじわりと蜜が溢れて、彼自身の動きをより滑らせてしまう。]

 




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