180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い
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── 3rd day 昼過ぎ ──
大木と話したあと、そして学校を抜け出す前。
あたしのもとに一通のメッセージ。
なんて返すか悩むよりも先に、
未早には『あーそうだよなー』って気持ちが沸いた
『 ごめんね、心配かけてるよね
生きてるよー。 』
そんなひとことだけをぽん、と送る。
4th dayが来たら、全部伝えよう。
だから今は
おつかれ鯖
って書かれたスタンプ *
うん、聞かせてほしい
時間は、今からじゃダメ?
今、中庭にいるけど
あたしが絵音くんのところまで行った方が良いかな
でも、今はまだ、
あたしははっきりした答えは出せてない
それでも、良かったら
決めてからの方が良いなら、また後で
[ 文面でのやりとりは得意ではない
だから、敢えて思いは書かない
授業をサボっていることは暗に伝えるが
]
── TO:秋氏@──
じゃあ俺が中庭に行く
今外だからちょっと待ってて
なんでもいい。今の秋獅フ気持ちが知りたい
話を聞くくらいは出来ると思う。
[ 文章は極力短く、今伝えるべき部分に留めたつもり。
話を聞く以外に何もするつもりが無いのではなく、
全ては会ってみなければ分からない為に。 ]
──グループメッセージ──
ミッションコンプリートしました。
>* ))))><
[魚は入れないといけない風潮なのかなと思って
予測変換で出てきた魚の顔文字(?)を添えた。]
─ Last day 夜・千葉 個人宛 ─
ミッションコンプリートおつかれ!
今度会ったとき、
何があったか聞いてもいいか?
[送られたメッセージは文章のみ。
話すだけならメッセージでもできる。
また会って話したいという意図が伝わることを祈って]**
──To:大木さん──
おつありです。
昼はメッセージありがとうございました。
グループメッセージのやつ、励みになったんで。
あれから大木さんとも会ってないんで、
俺も話せたら嬉しいです。
明日でも明後日でも、近いうちに。
俺は割といつでも暇です。
[“旧校舎を見たい“以外は願いはなさそうだった大木さんは、
どういう決断をしたのだろう。
願うことは結局なかった自分としては
気になるところでもあったから、
彼の話も聞きたいと思った。]
─ 千葉 個人宛 ─
[色好い返信がすぐにあると、微笑みが浮かんだ。
自分が送ったメッセージが
千葉の励みになってくれたのも、とても嬉しくて]
それはよかった、送った甲斐がある。
なら近いうちに、放課後にでも
教室まで行っていいか? 何組だっけ。
[今すぐ日付まで決めるのは難しく、
とりあえず訪ねやすそうな場所をとクラスを尋ねた]
──To:大木さん──
[3年の教室はちょっと行きづらいんだよなと
思っていたので大木さんが来てくれるらしいのがありがたい。]
ありがとうございます。
俺は2-Cなんで、都合良い時に連絡ください。
[3年生が忙しくなる時期より前ならいつでも良いだろう、
と返事を返す。
場所はどこでも良かったので、お言葉に甘えておこう。]*
─ 千葉 個人宛 ─
了解。じゃあまたな、おやすみ。
[クラスを教えてもらって、
簡素な返信をして画面を閉じる。
都合がついた日には一報を入れるだろう、
「今日行くから少し残ってて」などと。
大木は近々行くつもりではあるが、
いくらこれから3年が忙しくなる時期といっても、
放課後に人と会って話す時間が
少しも取れなくなるなんてことはないだろう]**
ありがとう
[ それだけのメッセージを、送って
話を聞くと言ってくれている時点で、己の出した考えと、
向き合おうとしているのだとは、知らぬまま
]
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
ありがとう
うん、お店も案内するし 彩葉ちゃんちの猫になる
すっごく強くなれた気がする
彩葉ちゃん、ありがとう
[ 思うままに書いてたら、2回も同じこと言ってたけど
それに気づいたのは送信したあと。
昨日、彼女にリクエストした曲のタイトル
それになぞらえて ────
悩んで、打ち明けて、ひとつ強くなったよ、と ]**
[願い事がいくつあったって、
全て思い通りになりはしないだろうけど、それでも。
夜の旧校舎。ここに来て送る、最後の確認。]
― to:あおちゃん ―
私も旧校舎に来ました。
あおちゃんのお願い事、決まった?
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
僕も今、1階にいるよ。
そっちに行くね。
うん、もう迷わない。 …… たぶん。
[ 代わりに命を寄こせって言われたら
流石に断るからね。だから、" たぶん "。 ]
─ 未國 個人宛 ─
[未國が意識不明の3日間のいつかの日中、
個人宛メッセージ]
入院したって聞いた。
見舞いに行ってもいいか?
[メッセージはそれだけ。スタンプも何も無い]
── 三日後・病室にて ──
あたしが意識を失っていたらしい三日間。
多分いろんなひとからのメッセージが
あたしのところに飛んできていて
大木のメッセージも、そのひとつ。
気づいたのは当然三日後のことで、
片っ端からメッセージを返していく中に
当然大木からのそれも、含まれていた。
『 ごめん、意識失ってた
いいよーもう大丈夫みたい 』
あたしの返事はとても軽い。
ごめん寝坊した、みたいなノリで、
大変に深刻なことを、大木に告げる。
病院の場所や面会時間も一緒に添えた。
送ってから暫くして。
あたしはもう一通だけ、大木にメッセージを送る
『 見て、空めっちゃキレイ 』
病室からの写真を添付する
その指は、一瞬だけ止まって、
…………。
送信。
― to:あおちゃん ―
わかった。じゃあ、上で待ってるから。
―― To:秋緒ちゃん
生きてる?
[ それだけのメッセージが届いたのは、放課後。
授業が終わって少ししたくらいの時間。 ]
秋緒ちゃんなら、きっと、この三日間
真剣に悩んだんじゃないかな…と思う
願い事、あってもなくても、
まだ迷ってるかもしれないけど
その中で見つけられたものが、
秋緒ちゃんが生きる上での
お守りみたいなものになればいいなって
お姉さんは勝手にそう思います
誰かさんは後悔するなって言うけど
願っても、願わないことにしても、
後悔しないようなことって何もないと思う
(絶対後悔しないって言い切れる
そんな願いがあるんなら、
それはそれでいいと思うけど)
でも、考えたことは、その時間は
秋緒ちゃんだけが持ってるものだから
きっと意味があるよ
[ この部分だけはきっと、
文章量以上に少し間を置いて届いたと思う ]
[ うさぎが「ファイト!」って立て札持ってる
スタンプぺたり。メッセージはそこまで。 *]
ボクはいつも受け取るばかりで
せなちゃんにも
学校の友達にも
貰った勇気も、元気も、優しさも
何も返せていません。
今のままのボクは、
やっぱりボクが好きになれないから
ボクが誇れるボクになるために
[ 消えてしまったメッセージのなか
もっと好きになるかもしれないねが
ボクに今更許されるとも、思わないけれど ]
ユメリンがいってた
夢の向こう側へ ボクもいってきます。
[ 学年も違うからそんなに、
色んな実感はないかもしれませんが。
ボクはせなちゃんを傷つけました。
許せなくても、許さなくても
……やっぱりそれも、せなちゃんへの
甘えになるかも知れませんが
ちゃんとせなちゃんには伝えたかった。]
― to 未早さん ―
ありがとうございます
未早さん、部活の後、会えませんか
[ メッセージでのやりとりは苦手で、単純な感謝の言葉のみになってしまうけど
スタンプすらない、そっけない画面
未早はもう生徒会もないし合唱部もない
この申し出は未早を待ちぼうけさせることになるのだけど…… ]
To.健人
おはよー!
助っ人の大地君です(・ω・´)
ご注文ありがとう
まぁ、『今だけ』ってのは無理だけど
でも、心配しないで?
俺の運って、減るタイプの運じゃないからさ
君に分けたって、俺の運は変わらないよ
それから俺の運は、使いこなすのにコツが要ります
『25%』の時が最強です
うまく使いこなしてね★
[……『それ』を受け取った時、
俺はまだ、学校にいた。]
To.慎ちゃん
今、逢いに行きます(。・ω´・。)
[メッセージに脈絡があったかどうかは……?]
―― To:秋緒ちゃん
いいよ、終わったらまた連絡して
[ 私も大概そっけない文面を
スタンプでごまかすことが多いのでね、
そこはまあお互い様だと思うよ? ]
─ 支えとなったメッセージ(慎之介)─
─ >>慎之介(
) ─
連絡ありがとう
君からのこのメッセージがあったから
俺は自由に動くことが出来たよ
終わったよ、俺の三日間
慎之介はどう?
今までにないくらい
頭使っただろ?
願いがあっても願わずとも
きっと明日から俺たちの世界は
同じで、違う。
また明日、ね。
この言葉が言えることが
今は嬉しく思うよ
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