人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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視点:


メモを貼った。

「 
あ お ー ん …
 」

殺せたんだ……と思うと同時に噛み先アレにして悪かったな……の顔。個人的な理由で犠牲者なしにしたのでちょっと反省中のラノベフォント。

 誰かからの連絡を受け取って、もう一度だけ笑って。
 男は静かに扉を開けた。

 部屋の外に出た彼は、いつも通り機械のような無表情。

「あれ……何事ですやろ……? なんや、誰かが船の壁か床でも壊したんかな」

この囚人はゲームから除外されて以降、出来る限り割り当てられた自室で大人しくしていたが。
突如響き渡った警告音は無視できず、気になって出てきた。

「……は?」

 処刑室に向かう途中で顔を上げる。警告音を耳にする。

「…………」

 腰に下げた銃と刀を確認する。ニアの処刑を終えてからメンテナンスは行っていないが、すぐ壊れるようなものでもないから動くだろう。

「──」

 男は看守だ。例え中身が腐り歪んで堕ちていたとしても、与えられた役割は最優先で全うする。今はまだこの立場を手放す気はないから。

 殺気が、膨れ上がる。

「…………。」

青年は鳴り響くアラートにも特に動じることは無い。
自室から外に出て、じっとモニターを睨むように眺めている。

――彼はこの時刻に、この音が鳴る事を知っていた。

鳴り響く警告音。
これは……"普段通り"ならば、鳴らない物の筈だ。

檻にいた身体は浮遊を始め、外へと漂う。

知らない事は、知ってから定義をしたい。


それが、この聡い兎の答え。
起きている事象、その本質を探りに行こうか。

兎は、見定めたい。

漂う。人々は何処に集うのかな?……探している。

感情を削ぎ落とした顔のままトレーニングルームへ全速力で向かうだろう。

画面越しに行っていたカウンセリングが途中で途切れた。

警告音を聞いた。

不安げな表情で人が多そうな方に向かう。

「―――」

「チャンドラ様」

キンウはカウンセリング室を飛び出しました。
腕飾りで残した傷跡を隠し、戻ると言っていた方の下へ。
早足の背の上、何の役にも立たない羽がふわふわと揺れた。

アマノがルヴァに協力している事を知っていた。

ふよふよと漂う身体……最初は、そう。
きっと通路。廊下を通る事だろう。

「…………、おお」

そこには見知った顔   がふたつ。

「…………、喧嘩?」

純粋で素直な疑問がまずこれである。

トレーニングルームの扉を蹴破った。

しないのか喧嘩、とナフへ手を振り返した。 

 とある者に殺された直後であろうとも、全く気にせず強化された力を乗せてトレーニングルームの扉を蹴破った。

 美しい風景にそぐわぬ轟音が響く。

「──《雨よ》」

 同時に、血で満たされた容器を躊躇いなく握り潰す。

 
赤が舞う。


 銃と刀は自分の得物であり、所持する力を高める増幅器でもある。
 二度、周囲に見せた時よりも多く、そして鋭利な針へと形を変えて。

「殺せ」

 躊躇いなく針の飛ぶ先をトレーニングルーム内にいる者たちへ。
 殺意の雨は容赦なく降り注ぐだろうが、迎え撃つ者はこれを経験しているはずだ。直線的に飛んでいくことも、持っている力で容易く焼き焦がせることも。この挨拶代わりの血の雨は、雷を操る者であればエリアジャックを試みた二人を容易に守れるだろう。

/*
出会い頭の挨拶から「殺せ」と言うPCに平べったくなっている感度38000倍ドッコイ太郎です。

殺せとか言ってるし殺意満々ですが、ルヴァさんとアマノさんが死ぬのNGが出たら殺さないのでその時は連絡よろしくお願いします。連絡ないと多分殺します。助けてください。

「えぇ、どうしたらええんやろ……。
放っといたら看守さんに迷惑かかってまうやんなぁ。それは困るわぁ……」

不安げな顔で周囲を見回す。
脳裏によぎるのは、この船内で話した人達のこと。……きっと彼らはこのような事態を望まないだろう。

「……ごめんなぁ、ちょーっとだけ借りてくな」

近くにいた雑用係のロボを捕まえて、盾にするような格好で連れていく。向かう先はトレーニングルームだ。

/* 素敵な企画ありがとうございます!ミンは殺してもらっても大丈夫です!!ジャック側の方もそうでない方もご自由にどうぞ!!

「…………、!」

大きな音がした……気がした。
場所はそう、トレーニングルームの辺り?

その 
不死兎
 の特性として。
耳を立てれば、遠い音を拾えるのだ。
……警告音がなった後は、ずっと"それ"をしている。

「…………、そう」

ナフが主犯でないのはまあ、当たり前として(ゴメンね)
『カンシュサマ』の言葉と彼の動きを察するに。
彼は囮?足止め役かな?彼の瞬発力の高さだ。
実に……適任な役割だと、感じた。

だとすると、音がした方に……"居る"のだろう。
そう、思考して。漂う身体は移動を始める。

 トラヴィス
声に、足を止めて顔を向ける。
飾りの上から左手を握った。

「トラヴィス様。……キンウは大丈夫です。
傷も治りましたし、カウンセリングもきっと、いつも通りです」

―――キンウの指すカウンセリングとは、定期的に囚人に対して行われるものを指す。
キンウは今回、初めて死んだ故に。
蘇生後のカウンセリングを受けた事は、まだない。
それでも大丈夫だと言い切った。

 チャンドラ

「……いってらっしゃいませ。そして、ただ今戻りました。
お茶会は、この騒ぎの後で致しましょう」

首を横に振る。

「いいえ。キンウは無理をしていません。
キンウは……チャンドラ様達が無理をなさらないかと、来ました」

看守という立場であるが故に。
……何もない、なんて事はないだろうと。

「…………、あ」

去る前に一言。

「ナフ、アンタレス、はしゃぎすぎて…………、
 あんまり大きな怪我を、しないようにね」

その兎、お節介不死兎と化す。
いやなんだ、見たところなんか空間遮断?されてるし。

大きな怪我をした場合……
直ぐに治療が受けられるとも限らないぞ?の顔をした。
念も送った。ほどほどにね、と。多分無理そうだが。

そして……トレーニングルームへと、向かうのでした。

主役ルヴァ』に渡した分の他に、持ちだしている拳銃はもう一つ。
それは己の服の懐の中に。能力を持たない己が、それ一つで何処まで身を守れるかは分からないし、彼らに敵対するつもりもない。が、この様な状況だ、念の為の保険である。

青年はジャック犯達に完全に協力している訳では無い。
しかし、相談を受けた身として。そして同志叛逆者として。
彼らの武運を祈っている。

アマノ

「もうその挨拶は要らない。好きに話せ、アマノ」

 番号ではなく名前で呼ぶ。その呼び方は、もうすっかり慣れたものだ。

「……いくら無礼講とはいえ、これは看守として見過ごすことは出来ない。
 これはBarreNwortへ害を与える行為だと判断し、よって──貴様達を殺してでも止めることにする」

 淡々と告げる。そこに表情は無く、役割を全うする看守としての姿があった。自分の愛するものを貪る歪な欠落者としての一面はどこにもない。

 ただ──

背を向けた後に手を振った。分かってて言ったんだ。……頑張ってね  

アマノ

「……なあ。

 ただ内側にあるものを話しただけで淘汰され、殺されることになった俺と。
 こうして罪になり得るだろう行為を実際にやってのける貴様。

 どちらが悪いんだ?

 貴様のそれは、知性を守る為なのか?知性を守る為なら、何をしてもいいのか?
 ……ああ、守る為に貴様は罪を犯したものな。なら、いいのか。

 俺が悪いことを話す事は駄目で、貴様が実際に傷をつける事はいいことなんだな」

「…………もう、俺にはよく分からないよ」

 胸に湧いた疑問を呟く時だけは違った。
 分からない事だらけで生き続けてきた欠落者の……

 ……初めて浮かんだ、悲しみが浮かんでいた。

 チャンドラ
きっと無理をすると、わかっている。
行かないでとは、言えない。
頑張らないでとも、言えない。

「……勿論です、チャンドラ様」

声を聞いた。
駆けていく背中を、見送った。

「…………、さて?」

バンを抱えたままに。
その不死兎、トレーニングルームの前まで辿り着こう。

「嗚呼、…………最初は、"これ"の音だったのか」

蹴破られた扉を捉える。思考、完了。
そして扉の奥を捉える。人を見る。把握、完了。

「…………、これは純粋に……、
 囚人の叛逆を、看守が止めている図、ぷらす野次馬?」

という事かな?首を傾げた。修羅場なのはなんとなく察した。
自分は野次馬というより、野次兎なのかもしれない。

そして、その場で一番、気になるは……

「…………、ダビー、」

できる事が決められている。祈る事と、命じられた仕事をこなす事だ。

……私は、何ができるのでしょうか?

ダビーの顔を見て。どこか寂しさを覚えた

傍観者。箱庭の外から、見守っている。

トレーニングルームの扉の近く、物陰にて。息を殺して待機している。

トレーニングルームの入り口に辿り着いた。が、空気が重くて乱入できない。

ルヴァ

「……俺の思想は悪いものらしい」

 らしいというのは、自分では完全に決められないからだ。

「それでも俺は思想や好みを変えるつもりはないが、それ以前に俺は看守だ。
 看守でいたいのであれば、役割を全うする義務がある。俺はこの船を守る義務がある。
 だから、貴様の話には乗れない。例えその真意、思考が好みのものであったとしてもな」

 庇われた少年に向けて告げた。

「ただ……見たいものを見れなくても。貴様と言う存在については興味が湧いたがな」

ミンに手を振った。兎は入口付近で見守ってるからな。

ニアとミンにちらりと目線をやった。思えば初日もこんな面子だったな。

分からない。どうして胸がこんなにぐちゃぐちゃなのか、分からない。

何となく視線を感じて後ろを振り返った

…………

? 気のせいかなあ。

駆け出した。トレーニングルームへ。その入口へ。

分からないから……ただ役割を果たすことだけを、考えた。感情を、殺し直した。

ニアに控えめに手を振り返した。

朱の混じる黒檀を―――へ向けた。

実は、めちゃくちゃに質問タイムがしたくて此処に来たのだが。
……話してる余裕、無さそうじゃないか?それもそうか。

そして兎は、兎の雑念が入る事で、この場が乱れる事を。
決して望んではいない。


「…………、嗚呼、」

ならば。やはり今は見届けようか。見定めようか。
傍観者として、この箱庭の全てを。

話を聞くくらいなら……全てが終わった後でも、出来るからね。

ミンから手を振り返してもらえて嬉しいになった。

もしかしなくても入口付近の人口密度、すごい事になってないか?

物陰に隠れつつもニアに同意した。

アマノ

「…………そうだな。そうだった。裏で行われる工作でどんな人間も転げ落ちる。ああ、ただ指示に従い続けていた俺では気付けないはずだ」

 男は最早眉一つ動かさない。その顔からは何も伺えない。
生まれて初めて、泣いて叫びたい"何か"が渦を巻くことすらも無視をした。


「見たいと言うのなら見せよう。
 ただし、対価は貰っていく。その血、その命で払ってもらおうか」

 男は武器の柄に手をかける。
 その刀に刃は無かった。ただ、この期間中何度か見せた容器がくっ付いていることが分かるだろう。

「《刃》よ」

 告げる。
 男の声に呼応して、その容器に満たされた血は変化する。

 根本から切先まで全てが
に染まる刃。
 男の最後の得物が、姿を現す。


「貴様からは色んなことを学んだ。その点は感謝しよう。
だが、共益関係はとうに崩れている。

 アマノ、──この手で決着をつけよう」



1日目の夜、あなたはアマノと運命を分かち合いました。
あなたはアマノと運命の絆を結んでいます。
つまり、あなたは殺意満々なのです。

入口で大人しくしているが何かあればカチコミを入れる気満々だ。羽がバサバサしてるのでよくわかる。

ただし、蚊も殺せなさそうなパンチをするしかできない。無力。ぺちん……

>>チャンドラ

 戦闘態勢に移りながら、男は先輩看守を一瞥した。

「……チャンドラ様。俺は貴方の怒りを買ったと思いますが。
 今は看守として、この企てを止める事にお力添えさせていただいてもよろしいですか?」

 淡々と貴方に問いを投げるだろう。

キンウの羽がバサバサしているなあ、となった。どこかやる気満々だね?

朱の混じる黒檀を向けている。ずっと、ずっと、

羽が周囲に当たらないようバサバサをちょっと控えめにした。バサ…バサ…

キンウ……キミも素直でいい子だね、になった。羽、綺麗だね。

ルヴァ

「思想はあるが……。…………。
……もう、いいよ


最後の言葉は、消え入るような声でこぼれ落ちた。庇われるほどに距離がある貴方に聞こえただろうか。

「単純に、貴様が何を考えているのか、何故この犯行に及んだのか。それくらいだ。ただの知的好奇心。好みのものが見れないのなら、その程度だ」

触ってもいいですよとふわふわの羽を向けたかもしれない。ふわっ…バサッ…

そして、なんだかお話をしても良さそうな雰囲気を感じ取った。

ソワ……キョロ……視線を配る。
それぞれの感情を"今"は捉えない。頑張れ、とは思うが。
ただただ、この現場の在りのまま。その"事実"を捉える。

アマノがルヴァを守る、その光景を見て。それならば。

先ずは……そう、何かを作業中のルヴァ  からだ。

「人形のキミ〜〜〜! ニアから質問、い〜い?」

あ!入口付近でなんか素のまま話し始めちゃった!
好奇心を持つ傍観者は、少女の振る舞いのままに雑談のお誘いだ。

キンウの羽が実はちょっと気になっている。ふわ……

キンウに、いいの?……恐る恐る触ってみた。ふあふあだあ…… 

メサに手を振った。あなたを真似て、いつもより元気そうにぶんぶん!

ニアにふあふあされた。ふあ…

触ってもよいのですよ…?と羽をそちらにもちょっと伸ばします。ふわ…

ふあふあに触れてまんぞく。ありがとう、とても良い羽だ。

キンウの羽の魅力に何とか耐えつつ状況を伺っている。

おお……よしよし……元気だね、メサ。

「仰せのままに」

 星屑が集うのを確認し、
 男は柄を握り直す。

 けれど……すぐには、その恩恵に乗らず。

「《霧よ》」

 男は再度、力を行使する。
 増幅器を兼ねた得物がなければ使えない、制御の難しい変化の一つ。

 唇を震わせたその瞬間、刀身は──その身を崩した。


  赤。 

赤。

  赤。  


 晴れ渡る青空は、澄んだ草原は、血の霧によって穢された。
 空間を侵す霧は濃く、たちまち男の姿は掻き消えることだろう。霧は維持できても7秒ほど。すぐに元の光景に戻る。けれど、それくらいの時間があれば十分だった。

 兎の魔法で決闘者は、霧に包まれた宙へ。

「──っ」

 続いて、ガラスの割れる音。
 その数五発。
 霧の中を赤い銃弾が突き進む。狙うは対峙する相手の肩、胸、腹、両足。

 ただ突っ立っているだけなら噛み付かれるだろうが、警戒して動くのならば避ける事は容易い筈だ。

ミズガネに羽をふわふわバササ。撫でても…いいのですが…? 

静かに戦闘を見守っている

キンウの羽に、少しだけなら……ふあふあ……

あっミズガネそんな所に居たの!?

ふあふあに釣られて隠密状態が解けた。あーあ。

メサの方にも羽をふわ…と向けた。メサ様もいいのですよ。

計画通り。 なんでもありません。いっぱいふわふわしてくださいませ

ふわふわ!もふもふ!

先程の射線は……致命傷になるように

メサがもふついてきたのを見て、!??

アマノ

 男はその胸に何を沈めていようとも、切り離した人を殺す術を振るい続けた。
 放った弾丸の一つは、ルヴァに当たるように仕向けられていた。だから、首謀者を庇った貴方の腹を赤い花が食い破るだろう。

 同時に放たれた神の裁きを思わせる雷撃。
 模擬戦闘と同じ状況であれば、なす術なく空へ駆ける雷に焼かれ戦闘不能に追い込まれていた筈だ。放たれるまでの動作を見ただけで、男はそう確信した。ああ……やはり厄介な相手だ。

 兎の魔法に願いを託す。雷撃を避けるように、物理法則を踏み躙りながら空を滑走する。

 銃をホルスターへ。刀にカートリッジを再装填。もう一度刃を顕現させて、そのまま──

「チャンドラ様。援護を願えますか」

 月に乞い願う。自分が相手の懐に飛び込めるよう援護を求める。
 それだけを口にして、柄を握り直した。構える。間合いに入った瞬間振り抜けるように。

 ──赤の流星は、月を信じて真っ直ぐ神へと堕ちていく。

「…………、?」

これは、やっぱみんな忙しいでは?になった不死兎。
墓守から溢れる音を聞きつつ、人々の音を聞きつつ。

不死兎は耳を立てている。
言葉、戦闘音、そして……滾る鼓動、その
たちの音を。
ここ以外の音も、全て拾えるように。

耳を立て、思考を続ける。

チャンドラ アマノ

「……」

 男は何も語らない。男は何も感じない。溢れ出るのは必要最低限の呼吸音のみ。
少し前まで、戦ってる最中であっても伝えたい事はあったけれど。それは胸の底に沈んでしまった。

 ただ敵を沈黙させるための殺戮兵器にでもなったかのよう。口を引き結んで役割を全うする。

 援護を受けて、更に加速。
 踏み込んで、横薙ぎに。

 トラヴィス
「…………、うん。忙しそう」

頷きと共に、純粋な反応、感想をひとつ。

「みんな、目標はきっと、同じなんだ。
 …………、誰も彼もが、
自分だけの答えを見つけたい


「そして、人は欲張りだ。見つけたその答えを
 …………、誰も彼もが、
他人に認めて欲しいと願うんだ


この不死兎は傍観者だ。故に。

「難しい…………、だからこそ、
 誰も彼もが
"人間らしい"
と、……兎は想うよ」

箱庭の外から見える景色。……その答えが、これだ。

歌でも歌いましょうか?とトラヴィスに視線を投げた。その間も羽はもふもふされている。モフモフ…

もふもふされているキンウを見ている。和み。

「…………、アマノ」

彼とはあまり言葉を交わした事は無い。
だが、この聡い兎は。

「目標へと辿り着く為の"過程"…………、
 その思想、考え方……何処か兎と、似ている、気がする」

知的好奇心、探求心。"知る"ことの重要性。
その価値観や捉え方が、何処か、似通っている気がするのだ。

同じ、とは言わない。今は。
だって、
何も知らないのに定義したくないから。

走る光、稲妻、其の雷を。

紅水晶が、見つめる。

アマノ

 低い姿勢からの攻撃。ああ、これは……数日前に見た覚えがある。
 "彼"も、同じように顎を狙っていた。

「……」

 地を蹴って後ろへ。上半身を後ろへ傾ける。腕を畳んで、刀で防ごうと顔の前へ。
 顎を砕かれることだけは防いだ。けれど貴方の反応速度がこちらを上回っていたならば、腕を掠めていたかもしれない。そうでなかったにせよ……雷光は、しっかりと看守に喰らい付く。

「……ッぐ、……、……ぅ」

 視界が一瞬白く塗り潰され、そこからちかちかと明滅が続く。服の下にある体が熱い。きっと褐色の肌は焼けて爛れていることだろう。

「…………見たいなら見せようとは言ったが」

 ようやく口を開く。
 それでも戦う技術が染み付いた体は動き続ける。
 後退しながらカートリッジを取り出す。銃はまだ撃てる。刀もまだ維持できる。では、それは何処へ?


「…………、ルヴァ」

彼とはあまり言葉を交わした事は無い。
故に、この聡い兎は。

「…………、あの子の本当が、今でも分からないな。
 もっと早くに、話を…………、するべきだったあ」

でも確かに感じていた。"本当が見えないな"、と。
それは、今思えば、上手く偽装を施していたからかもしれない。

かもしれない、の話を推測する事はあれど、この兎は。
本当を知ってからじゃないと、解には出来ない
から。

一人称が変わったあなたの言動とこれまでの言動を。
記憶の中で、照らし合わせてみよう。
ズレがある所が、兎の疑問が生まれる場所だ。

紅水晶が、見つめる。

「俺の内側は、明かしたら排除しなければいけない程よくないものなんだろう、アマノ。それなら、見せる必要はあるか?」


 それは言葉による攻撃でもなんでもない。ただ、思ったことを口にしただけだった。

 話しながら、カートリッジを手放す。それは血を保存する以外の役割はないから、素直に地へと真っ逆さま。
 男はそれを踏み砕いた。ブーツの下で赤が広がる。

「《杭よ》」

 足元に広がる血溜まりに命じる。その刹那、血は貴方を貫こうとする無数の杭として勢いよく伸びていくだろう。

もう答えを見つけたいと思わない。もう認めてほしいと思わない。

「ーーー」

羽を動かし、撫でられながら。
キンウはルーム内を見ている。
視界を意識する。声の届く範囲を意識する。


以前聞いた事が行動の理由ならば、彼は愛のために行動をしているのだろう。
キンウはそう考える。
キンウはーーー祈りを、捧げない。

キンウは未練にもならない想いを抱えてこの場にいる。
これが愛する故の行動であるならば、キンウもそれ故に横槍を入れるでしょう。

そこに理屈なんて必要ないと、『私』は考える。
感情に突き動かされた行動にどんな言葉が響くのでしょう?
彼には他の理由もあるのかもしれませんが……『私』はそれ以外の理由になるものが、よくわからないのです。

キンウキンウの思考を必要としていなかったから、皆が何を恐れているのか正しく認識していないのです。
無知は罪であると教えられた。
罪人に無知を授けるのは、罪と罰のどちらになるのでしょうか?

 トラヴィス
「…………、ふふ」

またそれ?とは言わない。
悪い意味では無い事を、知っている。

「痛いのは、確かに嫌だねえ…………でも、」

「痛い事をしないと解が出ない場合もある。
 …………、それが、今なんじゃないかなあ」

分からないけれど。
新たな疑問を見つける為、思考する事を止めたりはしない。

キミが眠りに就く事も、もちろん止めたりはしないよ。

「…………、!」

違和感。咄嗟の防衛本能。
その不死兎、手折られた脚の傷を忘却す。

入口より後ろ、その通路へと……一瞬にして跳んで、翔けた。
一時的な退避。その部屋が見える位置に。

この身はまだ在る。

アマノ

「そうだな。気付かなかった。明かしたことがなかったから」

 杭の間から表情を削ぎ落とした男の顔が覗く。無機質な翡翠は、静かに貴方を捉え、分析を始める。半端な傷では行動不能に持ち込めないのだろう。ターコイズの光の、その意志の強さを静かに理解する。

「でも、もういいんだ」

 開幕で一本。刀の装填に一本。そして先程の杭で更に一本。血液を満たすカートリッジの予備は六本作成していたから、もう既に半分を使い切ってしまった。
 それでも出し惜しみはしない。出来る相手じゃない。

 もう一本、取り出して真上へ放る。

「思考すること自体が良くないなら、俺はそれを棄てる。

 人が人として考えるがために存在する知性を。
 人が人であるが故に抱き揺れる不安定な感情を。
 人が人であるが故に願い進むために用いる意志を。

俺が一人でいる時……と、例外一つを除いて。俺はを殺そう。もう間違いを犯さないようにしよう」

 銃を引き抜いて真上、カートリッジを撃ち抜く。
 その血に命じるのは《雨》。開幕のものと同様、針となって貴方に降り注ぐ。

 最初と違うのは、天から地にいる貴方へ注ぐ雨のほかに……真横から男の銃が立て続けに吠えていることだ。

「……ッ!」

 血の雨を降らすその直前、己の先輩の姿を見た。

「……トラヴィス様……!?」

 男の声に乱れが生じる。拳銃を握る手が横薙ぎに空を切る。
 それは力の行使の中止を命じる合図だった。

 針へと姿を変えたはずの血が、その役割を放棄する。
 文字通りの血の雨が、真下にいる男を容赦なく濡らした。

 二方向からの攻撃はルヴァによって阻まれた。
 せめてものと、思考を切り替えた男はすぐさま再び拳銃の引き金に指をかける。赤い銃弾達は真っ直ぐ男へ。

「…………、ダビー、」


男の名を呼ぶ。その不死兎の音は小さい。
あなたの意思を、選択を。歪ませたくないからだ。

キミはやっぱり素直で、律儀で、真面目な子だね。
これは今のキミを見て、改めて勝手に抱いた感想だ。
実際のキミがどうかなんて、完全に汲み取れやしないのだから。

それでもやっぱり、……どこか孤独を感じてしまうよ。

「…………、キミの努力や葛藤は、人だからこそ、生まれる物なのに……、」


なんて、こんな言葉をキミが……
望んでいるのか、望んでいないかすらも分からないんだ。

紅水晶は……箱庭の外から。見守り続ける。

「――――――……」

言葉にできない遠吠えを発する。
戦闘の中で、対話の果てに、己の在り方を見失い。
独りはぐれた狼が、声なき声で鳴く。

ここにいるのだと。私を見つけてほしいと。
離れていてもそばに在ると知っていて、それでも求めてしまいたくなるほどの痛みに狼は鳴いた。

ああ、けれど。
こんな自分を見ないでほしいから。
どうか君は、君の役目を。

アマノ

「何故捨てるだと?」

 男は顔色を変えない。声色を変えない。
 機械人形めいた様子のまま飛び退き、迎撃の姿勢に移る。

「楽だから」

 銃が吠える。けれど紅色はターコイズと交わらない。弾丸では捕らえられないと理解して、再び銃を納めて刀を持ち直す……はずだったのだが。

 ──多分、刀でも駄目だ。

「アマノ、勘違いしているようだから教えよう。
 俺はただ、愛したいだけなんだ。ただ愛でたいだけなんだ。

 傷をつけたい訳じゃない。壊したい訳じゃない。ただ、静かに愛するものを愛したいだけだった。
 罪を犯してそちらに逃げる理由がないんだよ。少数の世界に行けば生きやすいかと思ったけど……そこでも受け入れられる訳じゃないというのは、もう学んだ」

 刀すらも鞘にしまう。所持しているだけで得物は駆動し、男の能力操作を補助しているから決して無意味では無いのだが。得意な武器の使用を放棄したのは確かだ。

 両手を空ける。拳を握って、構え直すけれど──男は貴方の一撃を、避けずに受け止めた。

「……ッ、げほッ、ゔ、ぇ…………、

 …………アマノ、もういいよ。
 もう、面倒で……疲れたんだ」

 体に打ち込まれる拳を、両腕で絡め取ろうとする。もし叶うのなら、足と足の間に自分の足を割り込ませて動きをなるべく封じようとするだろう。

>>チャンドラ

「──チャンドラ様。トラヴィス様を抑えていただいているところ恐縮ですが。
 
俺ごと、アマノを攻撃することは可能ですか?


それがダメなら……俺が血を流すくらいの傷を、俺にいただけませんか」

ダビーの言葉を部屋の外で聞いて、…………。

その諦観とよく似たものを知っている。

誰かを一瞬思い出した。

一欠片ほど思考した。ああ、少し前に俺を殺した相手は、こんな気持ちで死にたがったのかな。

きっと。
トラヴィスに何かされたと、形勢が変わったとわかった時には。
羽に触っていた者を静かに振り切ってキンウは動いていた。
止められても、キンウはそうしていた。

「ーーーチャンドラ様。トラヴィス様はキンウが」

だからあちらに集中してくださいと。
………どちらもこれ以上傷付かないようにと。

キンウは祈らない
キンウはただ願う

『――――――……』


キンウは発言権を喪失している。
それでもまだ聞くことはできる。
だから、囁くような泣くような声に対して
遠吠え
を一度。

いつもの
真似っことは違い、それは頭に響く。そして、
『止まれ』
という命令付きだ。
……きっと、警戒しているだろう天使の名を騙る相手に対しては、一瞬足を止める程度にしかならないのだろうけど。

『トラヴィス様』「トラヴィス様」

唇が動く。
頭の中に声が響く。

朱の混じった黒檀が墓守を映す。

『能力の行使をお止めなさい。「耐えてくださいね」抗いなさい。私の声だけを聞いてください』

傷跡の残る手が、細い指が、トラヴィスの手を握った。

メモを貼った。

トラヴィスの手を取ったまま周囲へ視線を戻した。

自身の声がよく通る事を理解している。

見ている。視ている。

チャンドラ様、と。短く警告した。キンウは死んで欲しく無い者の名に、貴方を挙げている。

 願いは届いた。
 胴体に走る衝撃に顔が歪む。続いて火を付けられたかのように痛みが肉体に燃え広がっていく。

 "すまない、ダビー"。

 男の声を拾う。
 目の前のターコイズが濁るのを見た。仄暗い色に、よくない熱が胸の中で育っていくのを自覚する。

 やっぱり、駄目なんだ。
 きっと正常な人間はここで貴方を慰めたりするのだろうか。共に悲しみに暮れて寄り添うのだろうか。
 ああ、でも、結局自分は歪んでいるのだと認識する。

 苦しむ貴方が、傷つく貴方が。たいへんに魅力的に見えて、美しいものに感じてしまって、狂おしいほどに愛おしくなってしまうのだ!

 己を殺すと言ったのに、内側から込み上げる甘やかな幸福に笑みが溢れそうになる。でも笑ってはいけない、けれどいつものように口元を手で隠すことも叶わない。必死に耐えなければ。

「……アマノ。違う。貴様が謝ることはない。
 謝るべきは、俺だ。だって、何故なら、元はと言えば──」

唇を震わせる。

囁く。
が生まれてきたのが間違いなんだ」

 だから、貴方は悪くないと。
 それが当然であるかのように言いながら。

 厚かましいと、そんな資格はないと知っていながら、腕を捉える手で貴方を優しく撫でて。
 男は、慰めるように優しく、そっと呟いた。

「《杭よ》」

 傷口から溢れ出す生命に告げる。
 赤い雫は呼応して、音もなく肉体を貫く杭へと姿を変える。

 狙う先は──自分と、相手。二人まとめて。

己諸共アマノを杭で貫いた。

 終わらない。

「もう一度」

 更に血が流れ出るように傷を作って、繰り返す。
 大地に撒き散らされた血に命じる。

己諸共アマノを杭で貫いた。

命の杭が、全てを穢す。


 晴れやかな空の青、爽やかな草の緑を、アマノのターコイズを。

 何もかもを、汚していく。

 まるで自分が許せないと言わんばかりに己の肉体諸共相手を貫く。串刺刑は執行される。

 失血してもいい量の血は既に失われた。自分はもう戦えないだろうから、託すならチャンドラか……止める義務などないけれど、巻き込んでしまうけれど、メサあたりだろうか。トラヴィスは、どうなのだろう。

 それは極力防ぎたいと、自分で終わりにしようと、知性の犯罪者の機械化した部位を中心に杭は伸びたことだろう。

部屋の中、何が起きているのかは分かる。
遮るものの無い音は、明確に聞こえてくる。
謝罪の声も、肉を貫く鋭利な音も。

「……は、はは……」

力なく笑う。
ずるり、壁にもたれかかったまま崩れ落ちるように床に座る。

「余計な事したのは僕なのに。勝手に被害者ぶって、勝手に勘違いして、勝手に行動して。……」


持ちだした拳銃で、今すぐ自身のこの脳髄を撃ち抜きたいという衝動に駆られる。なんて自分勝手な考えだろう。

「情けねえ、なあ……」

キンウは、銃弾より遅い。
飛び出したチャンドラより早くない。

「……トラヴィス様」

ーーー彼は癒しの能力をチャンドラに使えるのだろうか?
チャンドラはそれを受け入れるのだろうか?
トラヴィスの力の代償はなんなのだろうか?

「チャンドラ様、」

わからない。
ただ名前を読んで、トラヴィスの手を握る。
こんなにも声は震えるものなのだと、キンウは初めて知った。

 ミズガネ
「…………、ミズガネ」

あなたはまだ、この不死兎の目に見える範囲に居ただろうか。
否、きっと居る事にして欲しい。不死兎はあなたが心配なのだ。
あなたを見つけてからは、位置を把握し続けていた。

「…………、よしよし」


不死兎は否定も肯定もしない。ただ寄り添うだけだ。
ただ傍に居よう。必要ならば頭を撫でる事も出来る。
大丈夫だとも、大丈夫じゃないとも、言いはしない。

ただ"存在している"、その"全て"を認めよう。

「…………、」

そして新たに分かった事もあるな。
不死兎は思考を止めない。

そして新たに疑問に思う事もあるな。
不死兎は思考を止めない。

ただ"存在している"、その"全て"の本質を見定めるために。

串刺刑の執行を、放たれる弾丸の行先を、ただ見守る。見守ることしかできない。ロボを抱えたままの両手が震える。

「……分からへん、分からへんよ」


ぽつり、と困惑の言葉をこぼす。
自らが傷つくこと。苦しむこと。殺されること。痛みをもって己の罪と向き合うこと。
それしか贖罪の方法を知らない囚人は、それを否定する者達が理解できない。

「こんな、いろんな人巻き込んで、怪我して、怪我さして……そうまでして、欲しいもんなんやろか」


ここまで暴れないと、手に入らないのだろうか。彼らが求めるものは。

アマノ

 男の叫びを浴びた。傷つけたのは自分なのに、苦しめたのは自分なのに、ああ、哀れで可愛らしいと思う。無表情の多かった貴方の剥き出しの感情が、愛おしくて仕方がない。

 杭の顕現は長くは持たなかった。二人を穿ち貫いていたそれは砂のように崩れて消えていく。
 支えの代わりにもなっていたであろうそれを失って、体の力も命ごと流れ出ていくけれど、それでも男はほんの少しだけ倒れまいと踏みとどまった。体を動かすのは最早意地だ、精神というあやふやな概念だ。

 目の前の男を抱き止めて、うつ伏せにならないよう寝かせるだろう。
 一つの動作を行うたびに、傷口が開いてあちこちから残りの血がとめどなく溢れ出したけど、もう何も感じることはなかった。

 ニア
青年は目の届く範囲にいるだろう。
耳のいいあなたには、もたれながら座る音も、小さく呟かれた声も、聞こえていただろうから。

「…………、」


彼はあなたを拒まない。
寄り添われ、撫でられると共に、認められると共に。
どうしようもない自罰的な衝動を、抑えようとする。

>>だれか、こえをひろってくれるひと

「……誰、か。誰か」

 声だってもうまともに出ない。それでも、出入り口にいる誰かに届いてほしいと願いながら血の気の引いた唇を震わせる。

「アマノを、頼む」

 囚人を管理するのは、看守の務めだ。役割は全うしなければならない。それだけだった。
 そうでなくてもこの囚人は色んな者と知り合いだろうから、きっと誰かが助けてくれるだろうけど。

 あとは……あとは、何が必要なのだったか。

 視界が暗い。やり残したことがあるなら、やらなければならないのに。
 かすみ始めた意識ではまだ思考できている、でいているような気がしていたけれど。

 新人看守の体はもう、血の海に沈んでいた。

 ミズガネ
「…………、
辛いな


不死兎にだって感情はある。
人が悲しむ姿を見れば悲しいと思うもの。
本心を全て汲み取れなくとも、考えた末に、同調する事は出来る。

それでも優しく撫でる事だけを選んだ。
それ以外を構築するべきは、きっとこの兎ではないから。

 ダビー
「…………、!」

そしてその不死兎は耳を立て続けている。
後輩を撫でて、一度抱きしめた後……
「少し待っててね、」と残し、その場を離れるだろう。

向かうは素直で律儀で真面目で、
己のやるべき事を果たそうとした、彼の元へ。

って思ったんだけど兎、非力だから……
男性二人を運び出すの、無理だと思った。今更だけど。

「誰か手を貸してくれる者は、居ないかい?」
「…………、なに、ちょっとした大掃除だよ」

周りに呼びかける。言いつつそれは……
トレーニングルームの中へと瞬時に、跳び翔けるのだが。

 トラヴィス
「生存競争……」

看守の言葉を繰り返す。
愚かな囚人には、美しく思慮深い墓守の思いを半分も汲み取ることはできなかっただろうが。
何を求めて、何故戦うのか。少しは理解できたような気がした。

「生きるために欲しいもんが違うから、取り合いになる。……それは、立場が違う人間がぶつかり合いになるんも、仕方ないんやろね。やって、そうせえへんと生きられへんのやから」

その言葉は直接看守に向けたものではないけれど、あなたの言葉を確かに聞いたという意思表示であった。

「…………、墓守、」

不死兎は、墓守を止めたりはしない。
噴き上がる感情、言葉、行動。
その全てを見届ける。疑問を抱く。
彼は今……"本当"は何を想っているのだろう?

否、この行動こそが、彼の"本当"の表れなのかも、と。

憶測は憶測でしかない。情報が足りない。
故に、墓守の鼓動、その行く先を。

紅水晶が、傍で見つめる。

「ダビーはん……!」


ごく小さな声で嘆くように呟くと、か弱い兎に手を貸そうと()駆け出しかけて。

墓守の気迫に怯んで()、半端なところで止まった。

何も返さない。先輩の思うまま体が揺れている。無事であってもそう受け入れていただろうけど。

ミンに向かって唇を動かした『ありがとう』、音には……今はしない。

「……待っ、た。僕も、向かう」


抱きしめられ、その手が離されて。( )
聞こえてきた声( )に
自分にその資格があるのかと
一瞬迷いを見せるものの、トレーニングルームの中へ。

入って聞こえたのは、怒りだ。( )
……青年は、それを止めようとはしなかった。

何も変わらない事は無い。
何も響かない事は無い。

確かに死体は何も答えやしないのだ。
だけど、この舞台には、まだ生きる役者が居る。

そして人は、例えそれが微々たるものだとしても。
自分自身に影響を与える事が出来る。


そして。

「…………、兎には、響いたよ」

これは勝手な、感想だ。

メモを貼った。

全てを見届けた。全てを聞いた。

それでもやっぱり……

全ては見えない。全ては聞こえない。

だから、人は、難しい。ぶつかり合って、傷を付け合って。
それで分かる事もあるだろう。分からない事もあるだろう。

だけど、今はただ。

「…………、お疲れ様」

キミ達のその鼓動の辿り着く過程に、道のりに。
ひと時の、休憩を。

人々はもう、動かないだろうか?

「…………、」

"この場"の決着は、本当に、もう着いたのだろうか?
その"事実"を確認する。周囲へと目を向ける。

不死兎は"この舞台"には関わらないけれど、
後片付けは……ちゃんと手伝うつもりだよ。

離れた手の持ち主を見る。広がる赤を見る。

 トラヴィス
あなたのその言葉を聞く。
少女のような微笑みで、頷きをひとつ。

「……、どういたしまして?」

ありがとうに対する言葉は、こうだろう。
それ以上でも、それ以下でもない。

少女は受け止めたんじゃない。
あなたの激情を理解して、受け取りたかったのだ。

「こちらこそ、キミの心の内が、傍で見れて良かった」
「…………、ありがとう」

だから、穏やかにお礼の言葉を返すのでした。

「…………」

少年から広がる赤を見て、もうキンウの力は必要無いと悟る。

『トラヴィス様』

唇を動かさず、名を呼ぶ。
トラヴィスを縛る暗示は消えただろう。
…………少なくとも、今は。

「トラヴィス様」

唇が名を紡ぐ。

「……治療と、蘇生を、」

……外にはもう繋がるのだろうか?
それでもキンウはそう頼むしかできない。

口を閉ざして、赤をぱちゃりと鳴らして。
金糸雀は倒れる兎に駆け寄った。

「…………。」

ゲーム用エリアの蘇生室や治療室は、人数が足りるだろうか。
外に繋がるようになったならば、足りないのならそちらを利用する事になるのだろう。

――だが、決着はまだ完全に付いた訳では無い。

「もう一人だ。もう一人、ルヴァに協力してる奴が居る。
 こっちに来てねえ看守も一人、居んだろ。そいつと鉢合わせてんじゃねえかな」

「…………、ナフ」

その不死兎は知っている。
看守の足止めをしている、彼の存在を。

現に、その二人に声をかけていたのだ。
『あんまり大きな怪我を、しないようにね』って。

「兎は……、様子を見に行きたいと思っていたんだ」

「トラヴィス、キンウ、……、それとミンも」
「この場を任せても大丈夫かい?」

「そしてミズガネ、…………、キミは、どうしたい?」

 ニア
その問いに少しだけ、迷う。
しかし、金糸雀が月の兎に駆け寄るのを( )見届けると。彼女に「任せた」と目線だけ送る。そして。

「……僕も、向かおう。アレには必要だろ、人数」

懐の銃の存在を確かめてから、返答した。

 ミズガネ
「…………、そう」

あなたの声に頷きをひとつ。

「嗚呼、でも、兎は手出しはしないよ?
 …………、全体を見て、回りたいだけだからね」

それは、この"エリア全体"の話だ。
ルヴァの操作していた物がこの場所を外と遮断していたのなら。

その彼が動かなくなった"今"、果たしてそれはどうなっている?
このエリア外へと繋ぐ道、その確認がこの不死兎の真の目的だ。

故に、彼らが今、どこで何をしているかを見たがるのは……
全体の状況把握に必要だから。ただ、それだけのみ。

「…………、というワケだから、
 キミも大きな怪我、……しないようにね」

墓守の合図を見る。バンを抱え直す。移動を始める。
まあ、キミが怪我をする前に兎が引っぺがすけどね。
これは言わないけど。

 ニア
「っつっても、見つけた場合向こうが見逃すかねえ……」

と懸念を一つ。どの道この事態だ、収めようと思うと外の協力は必要になるだろう。
そして怪我をしないように、との釘刺しの言葉には。

「分かってるっつの。特に今僕が妙な怪我負って帰ってきたら、あんたにもチャンドラサマにも何言われるか分かんねえし。……チャンドラサマに至っては、泣かれそうな気するし。」

だから気を付ける、と。あなたが言わなかった言葉は、流石に予想できていないのだが。

トラヴィスの見送りにひらりと手を振り、先輩と共に移動を始める。

 ニア、ミズガネ
金糸雀が膝をついた看守に駆け寄るのを見て、2人を見る。

「うん……こっちの方は任せといて。その代わり、向こうはお願いしますぅ」

遺体を蘇生室へ運ぶくらいなら、ここにいる人間だけでどうにかなるだろう。
移動を始める兎を見送って、今度こそ倒れた2人の側に寄るだろう。

 メサ
聞き慣れた声、呼ばれた名に振り返る。

「嗚呼、メサ…………、」
「全体の状況が知りたいんだ……、だから
 このエリア全体を、…………巡回しようと思ってね?」

キミも来るかい?と首を傾げる。

メサにちら、と視線だけ送る。来るなら好きにしろ。

羽で顔を隠している。遠目から見るともふもふの繭。

発砲音。天井に一つ、弾丸の跡が開く。
威嚇射撃……とはいえ、これは今更無意味か。

「……はあ。酷え事になってそうだとは思ったが、予想以上に酷えなこりゃ。」

無惨な状態で転がっている死体が二つ。ため息。
楽しそうな瀕死の悪魔。

「おい、ナフ。上司ルヴァ仲間アマノは死んだ。
 決着は付いた、てめえらの負けだ。」

少し遅れて不死兎が一羽。

「…………、」

現場を見る。怪我人ひとり。死人がふたり。
巡回した中で分かったのは、外部との通信が復旧している事。

外部に治療と蘇生を頼むことは出来るのだろう。

「…………、」

無邪気なあなたの、普段は聞かないその声を聞く。
あなたの意思を、この舞台を、邪魔しないための。

不死兎は静かに、見守っている。

 ナフ
崩れ落ちたあなたの、初めて聞くような激昂の声を聞く。
やり場のない、ままならない、わがままの声。

「…………」
「……お疲れさん」

蘇生と治療の申請を送る。2人分と、1人分。
あなたの『知らねェトコ』での件も含めれば、ゲーム用エリアのものだけでは足りないだろうと、外部の方へ。

「…………、嗚呼、」

終わったのだろうか。人々の感情。思想。願い。
それをぶつけ合う、生存競争の、その一部が。

キミ達はまだ、発展途上だね。
これからもきっと、その感情を、思想を、願いを。
ぶつけ合って生きていく。ぶつけ合わずに生きていく。

だけど、今は。

「…………、お疲れ様、みんな」

この場に居ない人々も含めて。その全ての
鼓動
へ向けて。
労わりの言葉だけを、音にしました。

 ナフ
「てめえが何思ってあいつに乗ったのかは知らねえけどさ。
 そんだけボロボロなっても成し遂げたい事があった結果、そうなってんだろ」

呆れたようなため息。

「……ちっとは楽しめたか?」

 ナフ
「……マジかよ。なら、何故?」

驚きと、少しの呆れと、興味。
楽しかったという感想には、

「そうかい」

とだけ、短く返す。

「…………、ナフ」

ああ、兎は傍観者で居たかったのだけれど、

「キミは、次は…………、どうしたいんだい?」

純粋に疑問に思ってしまったんだ。
だからあなたへ、問いかけを送る。
ふわり浮く身体が、あなたの元へと漂いながら。

「キミは今、何を想い、何を成したいと……、願う?」

 ナフ
動作を見る。落ちるのを見る。
その肉体はもう、限界なんだと解る。

「急に近寄って、済まないね、
 今は身体、動かさなくて良いんだよ……、楽な姿勢でね?」

そして質問の解を聞く。

「そっか」

うん、と頷く。それがキミの答えだと"理解"する。
それならば、やはり兎の出る幕は無さそうだね。

「答えてくれて、ありがとう…………、
 彼らはもう、蘇生するために運ばれているだろうし
 きっと、直ぐに目を…………、覚ますよ」

「それまでの、辛抱だね」

あなたの答えを聞けて、その不死兎は満足したようだ。
もう問いかける事はしないだろう。
いつも通り「またね、」と零す。

「…………、ミズガネ、この場は頼んだよ」

「いや、なんだ……、キミが怪我する可能性、
 今はもう……、無さそうだからね?」

そう言って漂う身体は移動を始める。

「"全体の様子"、…………見て来るね」

その不死兎は知りたがりだ。
この場での目的はもう、果たしたのだ。
それなら次は、新たな疑問を抱いた場所まで。

いつも通り、漂っていくのでした。

 ナフ
「…………。なんだそりゃ」

血を吐きながら頽れた対価としては、あまりに釣り合わないような気がしたが。
……いや、そもそも物事をそういう物差しでは見ていないのだろう。そんな風に想像する。

「にしても。色んなのに慕われてんなあ、あいつ」


これは、ただのひとりごとだ。
呟いてから、先輩( )にひらひらと手を振る。

背を向けたまま手を振って、そのまま漂い去っていった。……またね

 ナフ
壁にもたれかかって、腕を組んで。

「……そうか。……。」

その疑問と自問を聞き届ける。

ナイショ、と言われれば。
そちらに顔だけ向けて。

「言わねえよ。言う気もねえ」

と、返した。

あなたが目を閉じれば、なんとなくあやかってぼんやりと。考えてみる。
……答えは出そうにない。
が、目を閉じたあなたの様子は、どこか覚えのあるものだった気がした。

カプセルの中で目を覚ます。

 瞼が持ち上がる。意識が引き上げられる。
 見慣れない景色が視界いっぱいに広がっていて、停止していた思考がちゃんと働くのにそれなりに時間を要した気がする。

 ここはどこだと問う前に、一番手前にあった記憶に手をかけた。
 重たい拳。謝罪と共に呼ばれる自分の名前。二人まとめて貫いた血の杭。相手の悲鳴にも慟哭にも似た叫び。

「………………ああ」

 死ぬ前の事を鮮明に思い出して、何の意味もない音が唇から漏れ出た。


 彼との戦闘の前に既に一度死んでいて、その時はカプセル型ではなかったから少しだけ新鮮な気持ちだ。

 父は自分と他国に逃げ出し、そのまま息を引き取ったので棺を用意してもらって丁寧に供養されていたことをなんとなく思い出す。

 棺の中はこんな感じなのだろうか。

 ろくに思考を働かせないまま生きてきたツケだろうか、この数日で沢山己のことを考えてなんだか息が詰まってしまった。

 エリア内はどうなっているだろうか。
 チャンドラ様、トラヴィス様、アンタレス様はご無事だろうか。関係のない囚人達も問題ないだろうか。アマノは……彼の様子はどうだろうか。
 回復を果たしたならすぐにでも看守の仕事を再開すべきだというのに、体は怠惰を貪りたがっている。

" が生まれてきたのが間違いなんだ"

 相手に囁いた言葉を思い出す。
 死んでいたままでもよかったかもしれない。蘇生を果たすための箱の中で、不毛な考えが浮かんでは消えていく。

(……余計な思考が多い。精神面の回復に努めると言えば、今もう少しだけ休むことは許されるだろうか)

 寝返りを打って、瞼を下ろした。

 もう一度だけ、男は眠りの海に身を委ねる。

許される限りチャンドラ様の傍にいるでしょう。

これは遺体が運び出されたあたりでトレーニングルームを後にした囚人。
連れてきた雑用ロボは元いた場所に返しておいた。

清掃用の機械が忙しそうに動き回っているのを見るに、あちらの戦闘も落ち着いたのだろう。

「……望みを持って生きるって、大変なんやなぁ」

自分も、清掃ぐらい手伝おうか。人間用の道具が置いてあるかは分からないけど。
結局、自分は見ているだけで何もできなかったから。

カプセルの中から出る。

そのままカウンセリング室へ。その顔に感情の色が宿ることなど無い。

其処で考えるように過ごしてから、砂が敷き詰められた箱庭に手を伸ばす。

箱庭の中にある男性の人形を手に取って暫くぼんやりしていたが……

人形を砂の中に深く埋めて、カウンセリング室を後にした。

 自室に戻って来た。何一つ変わらない……否、とある人物と話をするために用意したものがいくつか減った机を見た。此処だけはかつての名残がある。手錠や治療ユニットがそれに該当するのだが……よく探せば、サイドボードに置かれていた。清掃用ロボットが片付けたのだろうか。

 机の上に並べたものを全て片付け終えると、代わりに刀と銃を並べてメンテナンスの準備に取り掛かる。その前に、端末に何か連絡が来ていないかも確認を始めた。

「……ああ」

 そういえば、自分はこの後処刑されるのだったか。

 どうせ死んでまた蘇生を受けるのであれば、武器に装填する血液を抜いてもいい気がする。先の騒動で予備のカートリッジをかなり消費してしまったから。
 頭はひたすら淡々と今後の計画を組み立てていく。

 胸の内側も、表情も。
 何もかもがいつも通りだ。

小さな声で歌っている。

童謡を歌っていたけれど途中からやけにリズムのいい歌に変わったかも。ダダンダッダダンダッカンカンカン。

カウンセリングの続きを受けなければならない。

禁じられていた能力の使用についての取調を受けなければならない。

……約束が果たされますようにと、祈っている。

己の祈りが届かない事をよく知っている。

手帳を確認する。幾つかのページを破いて、更に千切って捨てた。

最も捨てなければならないページを破いて、捨てようとして、一旦止めた。

破いたそれを小さく折り畳んで、懐にしまった。迷いなく殺せる証拠になるかもしれなかったから。

与太時空でいきなり踊れとのフリップを押し付けられた。叩き割った。

処刑ってそういう???と思った。与太時空だ。

叩き割ったフリップを丁寧にミズガネとアマノに渡した。仲良く半分こだ。与太時空です。

ちなみにダンスの才能は10くらいある。

与太時空で踊のフリップを受け取った。どうしろっていうんだ。

俺軍人だから他のことできなくても仕方ないんだ……という顔をしている。

俺負けるからタンバリン叩く……の顔をしている。しゃん……しゃん……

94ぐらい踊れる。

ブレイクダンスで79回転くらいした。

お歌を歌います。

貴様らダンス上手いんだな……って顔で与太時空でタンバリン叩いている。しゃん……ぺしょ……

ダンスパワー!38くらい

ダビーと一緒にしゃんしゃんします…………

ダンスのうまさこのぐらい 11

ニアとしゃんしゃんしゃん……

ぺしゃん…

キンウにもタンバリンを差し出した。一緒だね……

お揃いのニアからタンバリンを受け取った。しゃんしゃん…

よく見たらお揃いはイクリールだった。タンバリン係である事は変わらない。しゃんしゃん。

「時間だ」

 男は自室を出る。
 役割を果たす為に。

 処刑室へ向かう男の様子は、"いつも通り"だ。
 無機質、無表情、無感情。
 機械人形めいた様子で、足を運ぶ。

 処刑室。
 男は淡々と銃や刀を下げていたベルトを外しながら淡々と答える。

「特別な死亡条件は何もない。ただこの期間中は看守長からの強化の恩恵を受けているから、特に強化を得ていない者が傷をつけるのは少し骨が折れるだろう。
 ……従って、力のない者の為に許可が降りるならこの処刑の間だけ強化を解除できないか看守長に申請しよう」

時間を見る。ああ、もう、こんな……

漂う身体は移動を始める。映像だけでは全ては見通せない。
だから、"事実"を見据えるために……処刑室まで。

「…………、」

本当は嫌だなあ、なんて言葉にしても何も変わらないから。静かに漂い辿り着く――――

今回は唐突な乱入ではなく、最初から処刑室に訪れている。
行くかどうか迷いはしたものの、結局行くことに決めたらしい。

自分で思っていた以上に、妙に落ち着かない。
けれど、その方があの男にとってはいい気がする。
だからこそ足を運んだ。



「看守長。貴方様の寛大な御心に感謝を」

 一礼をして、上等な革の手袋をするりと抜き取る。褐色の指を彩っていた指輪に唇を寄せて、強化装置の電源を落とした。これでもう、男は何の特徴も持たない一般人でしかない。

>>チャンドラ

「……チャンドラ様。俺が処刑を終えて蘇生が完了するまでの間、刀と銃を預かっていただくことは可能でしょうか?

 俺の命の価値などこの宴で消費される程度には安いもの。一度壊れたら腕の良い技師がいる国まで行かなければならないこの武器達のほうが、俺よりよほど価値がある」

 先輩の姿を見つけたならば、男はそのまま武器を預かってもらえないか進み出るだろう。

「加えて言うが、ゲームに脱落している者も処刑に参加したければするといい。俺のことを憎んでいる者だっているだろうから。
 全て、貴様らに任せる。俺はその全てを拒まない。
 …………もっとも、苦痛に顔を歪める以外にたいして面白い反応などは出来ないと思うがな」

 淡々と、無機質に。その翡翠に何も宿さないまま男は静かに説明を行った。

 アマノ
ちら、と。そもそも"こうなった"原因の一つでもあるのであろう青年があなたの方を見る。

「……。構わねえけど、」

気になるのは、それ以上に成した後のあなたの心情だ。

キンウは、どこかぼんやりとした月光を気にかけながら処刑室へと来ていた。
処刑へ参加する事はないけれど、見届けようと思った。

……この処刑の後、中断されたカウンセリングの続きが行われる。

ダビーの言葉の通りに来ている。だが憎んでいるのかは、自分でもよく分からなくなってしまった。

チャンドラ

「ありがとうございます、チャンドラ様」

 一礼をする。乱れのない動作は、思考せずとも体に染み付いているものだ。

「……それと、申し訳ございませんでした。俺は貴方と、貴方と主従関係を結ぶ者たちを傷付けた。もう俺から彼らに何かすることはしないと誓いますが……罰なら、いくらでも受けます」

 それだけを告げて、男は処刑室の真ん中へ戻っていった。

「悪と呼ばれる少数は、善でありたい多数の為に生かされていると知った。
 善であると主張する誰しもが抱える悪性を満たすための、消費され貪られるための贄として」

 それならば、俺と言う悪も生きていても許されると思っていたのだが。人を怯えさせ、傷つける時点でそれは害なんだ。

 死んで、頭が冷えて、考えて、着地した考えだった。
 
この場処刑は真っ当な贖罪の場じゃないと知った。
 外の人間が俺たちを貪り、飢えを満たす為だと。そしてここで生かされる悪の餌の為なのだと。

同じように貪ることが出来るなら、それでいい。俺と言う欠落者もまた、間違いであると知りながら貪らずにはいられない。

 けれどそうでないのなら、それぞれ此処にいる理由を見出してくれ。
囚人たちを管理すべき看守として……俺はそれを望む。

──では、始めよう 。


 男は、処刑台に上がる。

メサ

「S-586。処刑が決まった以上、俺は処刑対象者として死ななければならない。
 故に、死にたいか死にたくないかで言えば役割を全うする為に死にたいと答えよう」

 男はメサの言葉に反応した。淡々と答える。

「だから最終的な判断は貴様に委ねる。この場は貴様らの為に存在するものだから」

トラヴィス

「トラヴィス様。はい、伺いました。でも、必要だったからそうしたんでしょう?俺が人の歪みを貪るのも、俺が俺として生きる為に必要だからです。看守として良くないことをしたという事実は変わりませんが」

「……そうですね、残念ながら貴方の苦しむ顔が好きです。愛したくてたまらない。
 ですからどうぞ、俺のためだと言うならば。苦しんでください。俺はそんな貴方を、愛しましょう」

 男の言葉は本心だ。
 けれど声色から表情に至るまで何もかもが冷え切っている。

 例外の一人を除いて、他人に歪みを見せてはならないと判断してしまったから。

ナフ

 無機質な翡翠色が、柘榴色を捉えた。
 殺意や害意には一瞬唇が震えたが……すぐに眉間に皺を刻んだ。
一度戦った時となんだか、違和感があるような……。


 思考が働くも、それは容易く一蹴される。

「……ッが、ぅぐ…………ッ!」

 脇腹に強烈な左脚が突き刺さる。きっと悪魔を気取った男の脚には、肉の下にある骨が折れる感触が伝わったことだろう。
 吹き飛んだり転がったりこそしないものの、いくつもたたらを踏んで体を折り曲げた。

 咳き込み、呼吸を数回繰り返して──

「……次」

 ──男は、感情を削ぎ落とす。

ナフを避けずに受け止めた。

トラヴィス

「ぃ」

 機械めいていた男の顔が痛みに歪む。
 右腕が瞬く間に赤色に染まっていく。

「……っ、ぎ、ぁ、あ」

 解体されている途中から、男は冷や汗が止まらなくなるだろう。呼吸が浅くなる。
 それでも男は翡翠を先輩たる看守に向けた。無機質が少しだけ揺らぐ。手が震えている。いつもの笑みじゃない。

 ──ああ、可哀想。
 ──ああ、可愛らしい。

「……、ぅ、どう、ぞ。お好きな、よう、に」

 それでも男は唇を引き結んだ。自分のこれは、外に出してはいけないのだ。

トラヴィス

「ッい゛、ぁ、ぐ、……ぎ、トラ、……ぃ、さ、ま……い、ぁ、あ゛、あ゛」

 言葉が溢れる。心がどれほど歪んでいても、体は苦痛を受け入れられるようには出来ていない。
 貴方の話を聞こうにも、自分の叫びが邪魔をする。貴方の顔を見ようにも、自分の涙が邪魔をする。

 耐え難い叫びを上げながら、歪んだ視界で自分の腕が自分の知らない姿になっていくのを目に焼き付ける。
 乱れる呼吸を繰り返しながら、貴方が崩れ落ちるまでを見届ける。

「…………、…………」

 はく、と唇が震えた。言葉にならない。笑みの形にもならない。けれど、その瞳はほんのかすかに細められていた。

トラヴィスの行いを目に焼き付けた。

メサ

「…………?」

 最早無機質さを纏えなくなった表情で模範囚を見上げる。頭に手を添えられれば、看護生の最期が脳裏をよぎった。

 ……が。

*べちん!!!*

「ッ!?!?!?」

メサ

 痛いことには痛い。死ぬほど痛い。頭にヒビが入ったんじゃないかと言うくらいには。

「……ッ、…………?」

 右腕は削り取られて役割を失っていたから、左手で額をおさえる。それまでにも耐え難い痛みを受けていたのだから涙が止まらなくなっているが、思わず目を丸くして、その場を離れるメサを見ていた。

 ああ、彼は変わったんだなと。激痛に飲み込まれる一瞬の合間に、そんな感想を抱いた。

メサをぽかんとした様子で見送った。

処刑が執行されていくのを見る。

こうなった要因は自分にもある。
そして、結局自分がこの男をどう思っているのか、答えは出ない。
ただ、彼を憎悪し何度も加虐し殺害した自分に、その死を悼む様な資格は無いのだろう。

けれどこの正体不明の痛みが、この男が心から求めて止まないだとも知っている。
だから、この場所に来ている。少しでも"いい気分"で死ぬ方が良いという、己の自己満足のままに。

武器棚から少し迷った後、結局"あの時"と似た様なナイフを、けれど形状は違うものを選ぶ。

――思いだす。過去に何度も暴力を振るわれた内の、一つの記憶を。
その時の痛みと恐怖の記憶と、今からそれをこの男にするのだという、理由も何処から来るのかも分からない忌避感と恐ろしさ。


処刑対象の元に歩み寄り、その左手を取って。
掌の中心に向けて、得物を
突き刺す



「…………、」


青年の額に、冷や汗が滲んでいる。
己の中の毒の様な感情が、内に潜んだ憎悪と狂気が、酷く想起させられる。
それはあなたへの贖罪にもならない。その行動に意味などない。こんなゲームに餌以上の意味などない。これはただの自己満足だ。


……得物を引き抜いて、それで。反逆者は後ろに下がっていった。

ミズガネ

 緑青を見た。濡れた翠色はトラヴィスを一瞬笑むように細められたけど、貴方の一連の動きを見る頃には元に戻っていた。

 手を取られる。きっともう温かさなどだいぶ失われていたけれど、それでもまだ生者としての温度は残っているだろう。

 生きている手をナイフが貫く。

「…………ッい゛、……ぁ……!」

 表情が歪む。言葉にもならない音がこぼれる。
 手を眺めようと顔をほんの少し俯かせれば、その際にも涙や脂汗は静かに落ちていった。それから、貴方の顔をまじまじと見つめる。

 少し思っていたものと違った。もっと憎んでいるかと思っていたのだ。

 苦痛の表情の下に疑問を隠しながら、男は叛逆者が下がっていくのを見送っただろう。

ミズガネが何を思っているのか分からない。

チャンドラ

 紅い三日月が閃く。

「……ッが、ふ……ッ!」

 男の体がくの字に折れ曲がる。大きく開いた傷口からは、暁とは程遠い赤色がじわじわと広がっては地面を濡らした。

 その口からはまともに言葉が紡がれることなどなく。ただ浅い呼吸を繰り返すばかり。
 
何かの囁きにはほんの少し反応を返して。


 どれだけそれを繰り返しただろうか。それでも未だ倒れることなく立ち続け、血の気が引いた顔で次の執行者を待つ。もう視界はまともに見えていない。内側まで冷え切るような寒さが、身体中を這い回る。

見守っている。見据えている。ここに存在する、その事実、その全て。

心配そうに周囲を見ている。それだけだ。

アマノ

 執行人決闘相手が眼前に立つ。
 既に男は生命を流し続けて寒さに震え、呼吸もろくに行えず、最後にやってきた者だって暗い視界と耳鳴りのせいできちんと捉えることが出来やしない。

 ああ、そのターコイズが濁る瞬間を見たかったのに。

 腕を振り上げたのは見えた。得意の雷は使わないのか。それじゃあ貴方も痛いだろうに。

 ──大変に、愛おしい。

「ゔ、ぇッ………………」

 殴られる。

「……ぁ、ぎ…………ッ!」

 殴られる。殴られる。

「…………、………………っ、………………」

 殴られる。殴られる。殴られる。
 何度も、何度も何度も何度も何度も。

 皮膚は変色し、臓器は潰れ、骨は砕け、人はただの肉塊へと変わっていく。

 地に転がって、まともに動けなくなって、たしかに目の前に死が近づいていることが分かっても。男は、全てを受け入れるように抵抗しなかった。
 どれくらい経ったのだろう。貴方の拳が真っ赤に汚れて暫くしてから、処刑対象は物言わぬ死体へと成り果てた。

 知性の犯罪者によって行われた原始的とも言えるような執行は、恙無く終えられたことだろう。

チャンドラに一つ約束をした。

アマノから貰う全てを受け入れた。

 ナフに脇腹の骨を折られ。
 トラヴィスに右腕を骨になるまで削がれ。
 メサから頭に強い衝撃を貰い。
 ミズガネに左手を貫かれ。
 チャンドラに腹部を切り裂かれ。
 アマノにひたすらに拳を振るわれた。

 このうち何人が心の中で苦悶の声をあげただろうか。
 たまらなく可愛らしいと思う。たまらなく綺麗だと思う。

 無機質を装ったその顔の下で、男は執行人たちに等しく微笑んだ。やはり自分は整えられた美しいものより、歪なものを大切にしたいと思えてしまうのだ。

 日陰に追いやられたものが、どこまでも愛おしかった。

もう動かない。

事切れるその瞬間だけ、笑い声に似た吐息をこぼした。

処刑された。

見届けた。全てを。

いつも通り、無表情で、無言のまま。その場を去って行った。

「…………。」

もはや唯の肉塊となったそれを、見下ろすひとを眺める。
大丈夫か、と声をかけようとして。そう言う事もどこか憚られる様な気がして。

結局、暫くそうしたあと。踵を返し、部屋を後にするだろう。

これは処刑室の扉の横で漏れ聞こえる音を聞いていた囚人。
防音仕様だったら雰囲気だけ味わっていたことにしてほしい。

本来なら罰せられるはずのない看守の処刑が気になって、でも一部始終を見届ける勇気もなく。ただ、室内が静かになったのと出ていく人を見て終わりを知る。

「……看守様も、生き苦しいもんなんやなぁ」

処刑対象の彼が何を言っていたのかまでは聞こえなかった。
けれど『自分が見せしめとして罰を受けることこそ贖罪になる』と信じて疑わない囚人は、なんとなく居心地の悪さを感じた。

処刑室から出る際にミンの姿を見つけ、一瞬そちらに顔を向けてからその場を後にする。

いつものように。祈りを捧げて……周囲を見た後、退室する。

カウンセリングを再開する。

深い眠りの中。静かに蘇生治療を受けている。

「誰を殺そうか」

結局のところ続いてしまうのだ。殺すのが嫌になろうとも。殺されるのが嫌になろうとも。

「……もうチャンドラを殺す理由はない。トムに殺したい者がいるなら聞き届けたい、とセファーは思う。セファー自身を殺せはしないところだけ、惜しく思うが……」

狼は、特に希望がないようであれば18時頃に一人選出するつもりでいる。

処刑が終わったらしいのを確認するとその場を離れる。

アマノに会釈する。もう部屋に戻るわ、の意を込めて。

ナフを真似てスティックキャンディvilをもらいに行った。

ナフの前でまともなものを出してしまって困惑している。

「チャンドラ殿殺したくないなら、か……
 私欲でいいならイクリールかなあ。
 
同族を食らった血は美味しいのか
という興味はある。個人的にはルヴァもいいけど、さすがに懲りずに立ち向かったら永遠に有給なくなりそう」

ぷー、と煙草の煙を吐いた。
有給は欲しい。

また血の排出率上昇タイム中なのか?俺が欲しいが?と与太時空で思ったけど本編は蘇生治療中である。

「チャンドラは既に一度ゲームから除外されているし、
 
オリオンから凄まじい圧を感じるからな


じ……と見るしぐさ。大丈夫だから安心してほしい。

「これまでのほとんどをセファーの私欲に付き合わせたからな、セファーはトムの私欲を肯定したい。襲撃もトムに任せよう。
 ……さて、そうなると処刑がイクリールに行くのはあまり都合が良くない気もするが。どこに入れるかな……」

今なら俺も血を貰えるんじゃ…と思い与太時空で申請した。目玉ゼリーvilが貰えたかもしれない。

輸血パックチャレンジ出来なかったので大人しく沈んでいった。次出る時は与太ではなく本編で会おう……

「……確かにね。じゃあ誘導しておこうか……」

「……煙草、吸うのか。初めて見た」

あと有給はマジであったほうがいい。ので立ち向かう分には止めないけど無理はしないでほしい。休みは大事。

「助かる。ありがとう、トム」

「吸うよ。ハーブだけど」

いわゆる植物としてのタバコではない。

「タールトカナシ、ノンハイガンとかそのへん。
 昔は色々吸ってた。昔を思い出したから、久しぶりに」

シャトクッキーvilをもらってナフの鮮血コップと交換しようかと思った。

名残惜しそうにシャトクッキーを見てからナフに差し出した。これと血を交換しよか?

キャンディvilを貰いに行く。

血は飲めない。

血を飲むんは無理やなぁ、と思った。見るのは慣れてるけど。

「倫理終わってんのは今更だろ。
 ……というか、メサって死ぬのか?死ぬ所ダントツで想像出来ねえ」

キャンディーを口の中で転がしつつ、通信に対して何か言ってる脱落者。

蘇生治療を終えた。

 目を覚ます。今まで繰り返してきたような何の変哲もない、起床というありふれた動作をただこなしただけのような、そんな気軽さで。

 何の変哲もない意識の覚醒とは裏腹に、見慣れない光景が視界いっぱいに広がった頭は事情を把握するのに幾らか時間を必要とした。
 それでもこの視界が見覚えがあるから、最初よりかはスムーズに思考を巡らせることが出来たけど。

「…………」

 蘇生装置から出る。一度目のような倦怠感は無い。それならすぐに看守の業務に戻るべきだ。
 装置の縁に手をかけて、地面に足をつけて。部屋から退室しようと体に力を込め──

その場に崩れ落ちた。

 ──かくんと、体が頽れる。

「……?」

 身体機能を確認するべく意識を己の肉体に向けて、ようやく体に纏わりつく違和感に気付く。

 呼吸が浅い。なんだか寒気がする。耳鳴りはしていないものの、すぐに嫌な音を思い出せる。体の末端が震えている。
 揺すられながら首を絞められた記憶。血を流しながら意識を手放した記憶。眉を寄せたままの男に殴られ続けた記憶。

 短い間隔で手にした幾つもの死んだ時の記憶が、本来一度きりの命が持つはずのない経験が、消えぬ痕のように脳に焼き付いていた。
 どれだけ心が相手の行為を受け入れていたとしても、死ぬことに躊躇いがないよう教育されていたとしても、人の体は死にたがるように出来てなどいないのだ。

「………………」

 死に至るまでの症状が体を這い回る。引き摺られるように心が、心が…………。
 深呼吸を一つ。二つ。三つ。
 切り替えろ、心を殺せ。

 …………。

暫く蘇生室の床に蹲ったままだ。

時間を沢山使ってから普段通りに戻っていくだろう。

「なるほど、……セファーはトムの昔をまだ聞いたことがなかったな」

囚人同士は囚人同士の傷のなめ合いに近いそれで、結果として過去に触れることも多かったが。あなたとはそういう言葉を交わしたことはなかったな、とこの狼は思う。

「トム、……ここで聞くのは野暮か、」

「……イクリール噛みで問題なさそうだな。セファーは今回手出しをしない、好きなようにするといい」

この狼は襲撃先を設定しない。全てはあなたに任せようという心持ちだ。

「端的に言えば、影武者みたいなものだね。
 外から有能な人物を当主に迎えるために、『最初から血族でしたよ』ってアリバイを作るための直系の長男が私。私の価値は姿で、顔。だからルヴァを受け入れた。私の顔を用いた天才、という存在を作るための私だから」

10秒足らずの過去だ。
遂げてしまえば、どうでもいい話。自分の拘りも何も。

「天才を迎えたからね、当然反撃されて生家は滅んで、私の役目は宙に浮いた。だからまあ、今回は、心残りを遂げることができて。久々にすっきりしてるかな」

貴族にはそれなりに良くある秘密。
口止めは他の貴族に口酸っぱく言われていたけれど、位を返上した今となっては矜持を守る必要性は自分の心理にしかなかった。

「野暮というよりは、これは舞台のパンフレットかな」

「……何もかもが物で目的じゃないか、人でさえも……ああ、私が言えたことではない、か。私のやっていたこともそうだったな」

己が色んな人と言葉を交わし知ってきた中にその要素が全くなかったわけではないことに、男は死を経て漸く思い至ったらしい。本人に自覚がない故に厄介だったそれを見て、あなたの言っていた『視界に映さない』という言葉は間違っていなかったのだと思う。

「あなたという存在の価値は他の何にも代え難いだろうに。それと……舞台のパンフレットとあなたがそう形容するこれが、私はずっと欲しかったように思う。……ありがとう、知る権利をくれて」

「そりゃそうさ。知らないのかい?貴族ってのはそういうものだ。あと私のは故意……ああでも、今思えば、遠回りだったかな。目的を達成するなら、誰かと情を交わして裏切ればよかった」

それはそれで目的を達成する物扱いのような気はするが。
でも情を交わす自分というのも、あんまり想像がつかない────主に向けられているものに関して。

「生き恥を教えろとは、酷いことを言うものだね。少し前なら縊り殺していたところだ。……早く燃やしてしまえ。聞いた者たちは全て。その領域には、無様な舞台の冊子などではなく、お前たちの幸福が入るべきなのだからね」

38連勤?うわ、エグ……って顔をしている。

 トラヴィス
「かわいそ……途中で死んどけばその間休めるんじゃね……」

物理的な解放を提案している。
発想がルヴァ( )と一緒である。

 




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