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【人】 夜の一族 チャンドラ>>95 キエ 「月に、触れる……」 そのためには、月に認められなければならない。 月にも意思があるのだから、誰にでも触れられていいはずもないもの。 今のわたしではなかなかに、遠い未来のことのように感じられた。 「ええ、がんばるわ。 そういえば、月の沈まない国の月は、まだ隠れたままなのかしら」 その鳥も、それ以上罰されはしなかったのでしょうか。 お話があれで終わりなら、厚い雲の向こうで月はひとりぼっちなのかもしれないと思った。 キエがまた海苔を手に取ってもそんなことが少し気にかかって、珍しく食事への食指が動かなくなっていた。 わたし、食べることは本当に好きなのだけどね。 (108) 2021/10/16(Sat) 17:45:50 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>114 キエ 「よかった……」 安心して、笑みをこぼす。 すると先程パフェと寿司を食べたばかりだというのに、きゅうとお腹が鳴った。 「あ、……わたしは……。 まだ食べ足りないようだから、もう少しこの、お寿司というのを楽しもうと思うわ」 ほぼ初対面の人の前でお腹を鳴らすとは恥ずかしい。 探偵としてキエが調査をしていた時も、チャンドラについては食事をしている姿ばかりを目撃されていたはずだ。 (117) 2021/10/16(Sat) 20:01:02 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>122 キエ 「甘い物……親睦会? ええ、好きよ。楽しみ。 貼り紙、絶対に見るわ」 ありがとう、と添えて会釈した。 透き通るような蜂蜜色の髪が柔らかく揺れる。 またね、と手を振った。 いろんなことを知っている、旅人のような人。 その背を見送ったあと、また海苔へと向かい合う。 さあ、次はどんな具材で食べようかしら。 腹の虫が、催促するようにまた鳴った。 (125) 2021/10/16(Sat) 21:20:22 |
チャンドラは、寿司を(2)1d6+1つほど楽しんだ。ごちそうさまでした。 (a55) 2021/10/16(Sat) 21:45:38 |
【人】 夜の一族 チャンドラ「おいしいけど、作るのがやっぱり難しいわね」 寿司はふたつほどで諦めた。 満足したわけじゃないんだけど。 わたし、不器用だったのかもしれないわ。 まだまだお腹は空いている。 いろんなものが並ぶパーティ会場ではあるけど、どれから手をつければいいのか、悩んでしまう。 どうしようかな。 (130) 2021/10/16(Sat) 21:56:39 |
チャンドラは、掲示板の貼り紙に気がついた。近寄り目を通そうとして、白紙であることに気付く。 (a57) 2021/10/16(Sat) 21:57:51 |
チャンドラは、テラが浮いていてももう気にしない。 (a61) 2021/10/16(Sat) 22:07:45 |
【人】 夜の一族 チャンドラ「……?」 何度見ても白紙のまま。 穴のあくほど見つめてみても変わらない。 「誰が貼ったのかしら」 しばらく掲示板の前で、貼り紙を捲ってみたりする姿が見られることになる。 (いたずら……にしては、意味がわからないし。 本当になにかしら、これ) 不思議な感覚、気配のようなものを感じても、よくわからない。 覚えておくことにしたけど、些細なことすぎていつかは忘れてしまうかも。 (134) 2021/10/16(Sat) 22:31:51 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>136 テラ 「ああ、テラ。そうなの。何も書いていなくて。 キエがそのうち掲示板に貼り紙をすると言っていたから、それなのかと思ったんだけど」 どうやら違いそうね、と肩を竦める。 やっぱりいたずらかしら。 「紙飛行機なら、わたし、得意よ。 こどもの頃、よく作ったもの」 そう言いながら、貼り紙に触れる。 剥がさないと、紙飛行機も作れないもの。 けど、勝手に剥がしていいものかしら。掲示物って。 (137) 2021/10/16(Sat) 22:47:35 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>140 テラ 「キュートなんてものじゃないわ。今よりもっとお転婆だったもの。 木登りとかもしたわね。それで、よく怒られていて。 反省文を書きなさいと言われて、その用紙を紙飛行機にして飛ばしたものよ」 今でこそああ言ってもらえたけれど、こどもの頃は本当に酷かったもの。 思い出すとおかしくなって、笑ってしまう。 見えないものには気付かない。 「だから、反省文は懲り懲りなのだけど。 ……怒られないかしら、これ」 心配していた矢先にあなたが剥がしてしまうものだから、少し不安になった。 (143) 2021/10/17(Sun) 0:30:23 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>176 テラ 「そうね。確かにテラの言う通り、かも」 剥がしちゃいけないのならそう書けばいい。 そう納得するのも、悪いことをした自分を正当化するように思えて躊躇うけれど。 でも、おかしなことは何一つ言っていないものね。 「やらないなんて言ってないわよ。 でも、そうね。何枚かあった方がきっと楽しいわ。 どっちの方が遠くまで飛ばせるか、勝負をしましょうよ」 わたしはそう言うと強気に笑う。 こういうの、好きなの。わたし。 (188) 2021/10/17(Sun) 18:44:10 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>L0 ハロウィンパーティのお知らせ 「……まあ! 今度こそ、キエね」 貼り紙に気付き、見知らぬ言葉に首を傾げる。 「お菓子がもらえるのね。素敵な催し。 それなら是非参加しなくちゃ。 でも……ハロウィンって何かしら」 外界と隔絶されていたわたしは、もしかしたら人よりものを知らないのかもしれない。 お父様たちなら知っていたのかしら。 それでも、楽しみには変わりないんだけど。 (189) 2021/10/17(Sun) 18:55:35 |
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