情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 二年生 田邊 夕鶴― 夏・お祭り後の篠田屋さんで ― [お祭りからそう日も空けずに、 私は篠田さんの姿を探して、篠田屋さんに顔を出していた。 借りたリボンを返そうと思っての事である。 その後すぐに会う事が出来たか、 数度目の訪問になったか。 私は篠田さんの姿を見付けると、明るく声を掛けて] 篠田さん。この間はありがとう。 お仕事中にごめんね、これ返しておかなきゃと思って。 [そう言って、あの日のリボンを差し出した。 他のお店の人、ご家族かな、 そちらとも目が合えば会釈をして。] (216) 2021/07/29(Thu) 19:50:43 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[それから少し、話せる時間はあっただろうか。 それなら、] 篠田さん、お洒落の力ってすごいね。 なんというか……私が勇気を出せたの、多分、 篠田さんのリボンのおかげもあるんだろうなって。 あ、こっちの話。でも本当に、ありがとうね。 [と、篠田さんには何の話かわからなかったと思うけれど、 私は笑顔で、しみじみとお礼を言っただろう。] (217) 2021/07/29(Thu) 19:51:19 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[……ところで私は、あの時>>66どころか、 この時に至るまでわりと、こう、 ある人物の前では挙動不審に陥ったりしていたので。>>214 どうかな、篠田さん、察しが良さそうだから。 それか、稲出くんから何か聞いたりもしただろうか。 (私も、その後の二人の関係について聞く事はできた?) 私が直接、篠田さんに理由を聞かれたのは いつのタイミングだったかな。] え?!あ、あのお祭りの時の事? あ、あ、あの時はそのー…… ……えーと。あのね。あの時、すす好きなひとがね、 他の子と一緒にいるの、見ちゃって……。 いや、その時の事はもう、大丈夫なんだけど。 私、そんなに変だったかな……? 恥ずかしい……秘密にしてね。 [と。お世話になった篠田さんだから、正直に答えた。 その相手が篠田さんだった事は言わなかったけれど。] (218) 2021/07/29(Thu) 19:52:33 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[そんな感じで。 私と篠田さんの間には、 仮入部の時の事とか、お店への注文の事とか、 それ以外、それ以上の何かができたかもしれなくて。 だから私は、服を買いに行く時、 お店で篠田さんを見掛ければ、アドバイスを求めたり。 雑談しても構わないなら、他にも色々な話をして。 それから、こんな事も。] あのね、大分気が早い話なんだけど。 来年こそは、浴衣、着てみたいなと思っていて。 大きいサイズの注文って、 いつくらいからしておけばいいのかな? オーダーメイドで結構、高くなっちゃったりする……? [おそるおそる尋ねてみたのだけれど、 その返答によっては、私はこれからの一年、 色々なアルバイトに励む事になったかもしれない。] (219) 2021/07/29(Thu) 19:53:35 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[なので、とりあえず疑問をぶつけた私に、 稲出くんが協力を求めてきたのを受け。] ……あー、うん、ニヤニヤね……うん、わかる…… そういうの好きそうだもんね……。 そうかー……、なるほど…… [私は、遠い目になりつつ。 内心、自分の過去について考えていた。 ……あの頃、私にはそんな顔見せないくせに、 他では楽しそうにしているのを見て、 腹を立てていた事もあったなあ……って。 うん、そうだね。稲出くんのためなら、うん。 いいよね。協力するだけだから。 そう、これは稲出くんのためなので。] (241) 2021/07/29(Thu) 22:18:04 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴わかった。 私に何が出来るのかはよくわからないけど、 とりあえずその写真、全部貰うね。 今、連絡先教えるから、 あとでデータ送ってくれる? [私はそう言って、良い笑顔でスマホを取り出した。 枚数のほどがわからなかったので、 送受信はWi−Fiの方が良いんじゃないかと思い、 今はとりあえず連絡先の交換を申し出て。 そんなわけで。 黒柴に釣られたわけではないのだけれど。 しばいぬ 可愛いね。モフモフ。もふもふ。よーしよしよしよし!ふふふ。] (242) 2021/07/29(Thu) 22:20:00 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[それから私は時々、一人の時とか、暇な時とかに、 貰った写真を眺めてはニヤニヤしている。 例の画像を見ると、まだ吹き出しそうになるので、 それだけはちょっと、気を付けているけれど。 画像を受け取った次の日には、 なかなか朱鷺也と目を合わせられなくて困った。 何でもないよ、と言ったけれど、信じて貰えたかどうか。 うっかり一回だけ、] 輝神……ふっ。ふふ。 [と小さく漏らしてしまい、慌てて口元を押さえたっけ。 いやでも、そういう事なら、 >>195バレてしまった方が稲出くん得ですか? なお、一番のお気に入りは、無防備な写真の方。 暇があれば、何回も見てしまう。 稲出くんの動機はともかく、私は心から感謝した。 本当にありがとう稲出くん。 今度お返しするね。 (244) 2021/07/29(Thu) 22:26:50 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴― 文化祭の前、九月のある日・朱鷺也と ― え? [と、最初に尋ね返したのは、仕方なかったと思う。 だって、それは予想外の答えだったから。>>177 秋頃にもなれば、デートだって何度かしてた私達。 と言ってもお互い高校生の身、 例えば放課後の花巻庵で和菓子を買って、 近くの公園で食べるような、そんなのもカウントしてた? あれっ……じゃあそれはデー……>>88う、ううん私はきっとその話知らないから…… ともかく、その日は何かの帰り道で。 去年の事、笑い話のつもりで話した。 あの頃名前呼んでくれなかったから、 私はしっかり下の名前まで書いたんだよって。 それから、成績、最近どう? って、そのまま流れていく話題だと思ったのに。] (266) 2021/07/30(Fri) 0:02:10 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[その後、文化祭の話になって。>>179 君の照れ隠し、私は最初気付いてなくて、 普通に応じていたのだけれど。] あれ、なんで鶴の絵の事知って…… あ、もしかして、去年見に来てくれてた? 朱鷺也も実は、書道に興味持ってたりする? [藪蛇だったんじゃない?>>175 君も、 それから私もね。 だって。私は。 下手なりに、一生懸命、描いていたんです! 二回言われるほど……いやもうそれ四回言ってない?ねえ? それほどだったって、もし君の口から聞いたなら、 しかも、君の方が上手く描けるって???聞いたのなら、 ……どちらにせよ。今年も、私は鶴の絵を用意している。 一年前に35点と言われ、あれから再び練習を重ねたのだ。 今年は更に、(38)1d65点ほど加点されるはずなので!] (268) 2021/07/30(Fri) 0:07:15 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴今年はもっと頑張るよ。 良かったら、見に来て。 あ、ステージでパフォーマンスもやるんだ。 袴着るんだけど、今年は着物の方新調して、 篠田屋さんにお願いしてるから、 今から、着るのが楽しみなんだよね。 [そう話して、笑いながらお誘いもしてみた。 もし朱鷺也が来てくれると言うのなら、 自分の担当時間がわかったら、真っ先に伝えただろう。] (269) 2021/07/30(Fri) 0:09:02 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[ところで。 そんな時間の、どこかのタイミング。 他愛ない会話の中の、一つの話題のように。] そういえば朱鷺也って最近、 何か欲しいものとか、好きなものってある? [そう聞いてみたのだけれど。 ……あからさまだったかな。 でも、もし何でって聞かれても、 別に。って私は答えるから。 君の誕生日くらい、もう知っていたよね。 ]* (270) 2021/07/30(Fri) 0:09:59 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴― 文化祭・篠田さんと ― [ あ、そこ見られ…… いや撮られ!!?>>172 ている事に、私は気付かない。そう気付かなかったのです。 演技の後、客席から篠田さんが 大きな拍手を送ってくれた事には、勿論気付いた。 舞台を下りる前の一礼に、やっぱり笑顔を乗せて返す。 その後、展示の方にも来て貰ったから、 そこで改めてお礼を言って。>>173] 篠田さん!こっちにも来てくれたんだね。 今日はありがとう。手を振ってくれたの、見てたよ。 拍手もすごく嬉しかった。 あ、勿論このユニフォームも! みんなとても気に入っていて。 これのおかげで私も、すごく気合いが入ったし。 本当にありがとうございましたって、 ご両親にもまた伝えて貰えたら嬉しい。 [先に他の部員と話をしているのも見えたので、 部員達の感想はもう、聞いていたかもしれないけれど。 その後は、せっかく来てくれたのだし、 何か質問があったりすれば、私が答えようと。 作品を見る篠田さんの方を、私も見守っていた。] (273) 2021/07/30(Fri) 0:13:26 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[またもう少し後の話。 篠田さんに割引券を貰っていたので、 一人の時間ができたら、私も茶道部の方に寄らせて貰った。 どうせなら篠田さんのいる時間に行きたいと、 券を貰った時に担当時間を聞いておいたので、 その時間に合わせて。] 篠田さん、来たよ。 さっき言いそびれていたんだけど、 今日の和服姿も、すごく素敵。 ねえ、私も写真撮らせて貰っちゃ駄目かな? [と、和服についても感想を。 私も先ほど、舞台の上から、 写真を撮られている事自体は気付いていたので、 お返し……というわけではないけれど。 篠田さんが頷いてくれるなら、何枚か撮らせて貰って。 その場でこっそり、その帯、誰かさんに横流ししましょう。 添える文面は「もう見た?」で。 こっちはお返しになったかな?>>244 そんな事もあったかなかったか。 ちなみに、私のお茶の出来については、 40点という所だったもよう。]** (274) 2021/07/30(Fri) 0:15:29 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[書道については、ばっさり言われてしまって。 だよね……、わかってはいたけれど、ちょっと意気消沈。 でも、見に来てくれると聞けば、すぐに気を取り直す。 当日、顔を見せてくれたら喜んで迎えたし。>>309 ]そこはバッチリ見なくて良かったんだけどね!? ねぎらいの言葉には、ありがとうとお礼を言ったし、 作品を見てくれたら、あれこれ説明もしたかな。 朱鷺也はやっぱり、 そんなに興味無かったかもしれないけれど。 「私、手書きの字って好きなんだよね。 今度、朱鷺也も何か、手紙でも頂戴。」 と、冗談半分、期待半分で言ってみたりもして。 (327) 2021/07/30(Fri) 18:54:17 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[好きなものが自転車だと聞けば。 さ、さすがにそれは予想外……というか、 贈りたくても贈れない。と内心頭を抱えた。 だってそれなりの自転車の価格は…… 高校生の誕生日プレゼントでそれを贈ったら、 かなり重いかなって。さすがの私にも、わかって。] そ、そっか。変わってないね。 そういえば、初めて会った時も 自転車見に来たんだもんね。懐かしいな。 [なんて、思い出話に繋げて。 たい焼き、は頭の片隅に留めたけれど、 それはそれで、うーん。ううーーん。 でも、昔の朱鷺也を思い出すと微笑ましかったので、 そっちはそっちで、笑いつつ。 私の悩みは一旦置いておいて、 その日は普通にお喋りをして、終わったんだと思う。] (328) 2021/07/30(Fri) 18:55:31 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴― 十月一日 ― [月の始め、その日の前日に。 私は朱鷺也に「明日の放課後少しいい?」と、 予め約束を取り付けておいて。 自分の方は、部活の休みを取っていた。 いざ放課後になったなら、 朱鷺也には公園で待っていて貰い、 私は花巻庵で、ほかほかのたい焼きを買って来て。] 今日、誕生日だよね。おめでとう。 これ、プレゼント。 多かったら、つぐみちゃんとかにも分けて。 [そう言って差し出した。 …………だって、他に思い付かなくて……。 だけど、心ばかりの贈り物。 たい焼きとは別に、小さい紙袋を一つ、添えていた。] (329) 2021/07/30(Fri) 18:56:38 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[私はこの数日間、お裁縫に挑戦して。 篠田屋さんで買った和柄の端切れで、お守り袋を作っていた。 袋が完成したら、中に入れる紙に、一筆したためて。 祖父にお願いして、すごく良い匂いのする、 一番良い墨を貸して貰って、自分で磨った。 朱鷺也の願いが叶うようにと、 丁寧に想いを込めて書いた字は、ほんのりと香り立ち。 それから、二羽の鳥の絵も添えて。 鶴と朱鷺……ぎりぎり判別可能、だと思う。 お守りを開ける事ってそんなに無いと思うから、 朱鷺也がそれに気付くかどうかはわからないけれど。 私は別に、気付かれなくてもいいと思って。 丁寧に丁寧に、それを作った。 神社のお守りと違って、特別な御利益は無いけれど。 でも他に何も用意できなかった分、 せめて気持ちだけは、いっぱい詰め込んで贈ろうと。] (330) 2021/07/30(Fri) 18:57:59 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[そんなお守りを入れた紙袋を、 朱鷺也がその場で開けるなら] あの、自転車はちょっと、 さすがに用意できなかったから。 朱鷺也のお願い叶うといいね。ってお守り。 ……効果のほどは、保証できないけど。 き、気持ちだけでごめん……。 [そう説明する。 それから、やっぱり『ナシ』なプレゼントだったかなあ…… と、朱鷺也の反応を窺っただろう。] (331) 2021/07/30(Fri) 18:58:55 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[朱鷺について、調べた事があって。 その時、朱鷺色というのは、東雲色や曙色の、 夜明けの空に近い色なのだと、そう書いてあって。 朝焼けの朱鷺 に、夕暮れの鶴 。その色合いは、どこか似ている。 私達の名前にまたお揃いを見付けたような気がして、 私は、なんだか嬉しくなった。>>0:258 私の浴衣のオーダーは「朝焼け色」。>>220 その意味をわざわざ、自分から語る事はしないけれど。 朝の色か。夕の色か。それとも朱鷺色か。 君がこの色を見てどう思ったかわからないけれど。 私はどれだと言われても、「そうだよ」と答えるだろう。 朝焼けを飛ぶ鶴。夕暮れを飛ぶ朱鷺。 それから、君の名前の色。 私はどれでも、構わないから。] (372) 2021/07/30(Fri) 21:54:10 |
【人】 二年生 田邊 夕鶴[そうして今年も、また屋台を巡ろう。 商店街のみんなの所にも行って、 あれやこれやと買い込んで。 花火を見るのは、またあの階段で。 今年は浴衣なので、急に走り出したりしませんよ? みんなが花火を見てるから。 私はこっそり、君に手を伸ばそう。 さすがにもう、手を繋ぐくらいでは 挙動不審になったりしないけど。 でも、一年前の事を思い出すと、 少しだけ、私の頬は染まり。] (374) 2021/07/30(Fri) 21:56:14 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新