230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| [動物。雷恩が鸚鵡返しした言葉に、小さく頷きを返す >>0:141夜明けを映し込んだ色の眸が、 こちらよりも少し高い位置で、瞬きひとつ。 訪れた黎明が、空に閃くようだと思う] …外では、滅多に見ないから。 [気恥ずかしさに、どこか言い訳めいて付け加える。 数年生まれの早い彼は、感情の揺らぎも己より少なく思う。 それでもどこか己を落ち着かせるから、つかず離れずでいる。 旧人類であればその様を、兄のように慕っている――とでも 形容しただろうか] (3) 2023/11/20(Mon) 7:44:54 |
| [言葉に詰まる彼は、珍しく揺らいでいるように感じた >>0:142] …どうかした? [けれど、すぐに続けられた問い。 口数のさほど多くない彼に聞かれた、そのことが、嬉しい。 知らず、色素の薄い唇が綻ぶ] 今日は、栗鼠を見たんだ。 すばしっこくて、身体にワイヤーが入ってるみたいに、 時々動きが可笑しい。 尻尾はふわふわで、…たぶん、触れたら柔らかい。 [そうだろうか?そう言えばまだ、確かめたことがない。 最初に施設長から研究の邪魔はせぬよう釘を刺されたため、 干渉は控えていたが。 ―――触れて、みたい。] 見てるだけ、だけど。 [浮かんだ欲求とは裏腹に、呟く*] (4) 2023/11/20(Mon) 7:49:34 |
| ―いつかの夜・病棟― [直青の“メンテナンス”の時間は好きだった >>0:143『僕のbébé』 彼にそう呼ばれ、常とはどこか違う笑みを向けられるたび。 まるで、赦されている心地になる。――何を?] うん。ここは、気持ちいい。 [彼が自室に訪れた時の、ソファーに身を埋めたままの姿勢で その声を聞く。 ごく短く答えるのは、己のデータ――殊、数値に表せることであれば、手に取るように彼には知れるから。 流れる仕草でスキットルに補充された炭酸水。 光合成に欠かせない、清らかな水と二酸化炭素。 いつだって自分に必要なものは、彼らが用意してくれる] (6) 2023/11/20(Mon) 8:25:22 |
| [以前のメンテナンスの折、動植物のデータが欲しいとねだれば、外部デバイスを与えられた。 それは、アクセス可能なデータに制限がかけられたもの。 新人類の成長に相応しい情報か否かは、当然管理されている。 植物を自在に成長させる能力を与えられながらも、 外界で多様な動植物を目の当たりにする機会は無いに等しい。 楽園をそぞろ歩きながら、デバイスを通じて網膜に映すその名や生態を知るのは、興味深いものだった] ここに来てから見たのは。 緑と、花と。動物。 …こんなにたくさん、在ったんだな。 生でみると、ちょっと色が違う気がする。 そんなはずないのに。 南国の花は匂いが強くて。緋雁の嗅覚だと、きつすぎるかも。 [問われるまま拙く紡ぐ、目にしたもの、感じたこと >>0:144今はただ、此処の生態系に圧倒されるばかりだ。 とりとめもない言葉を、自らの創造主である彼に語って聞かせる時間。 深い眠りの水底へと、ゆらゆら揺蕩い、沈みゆくまでのひと時。 シェルターに守られるより安穏とした心地が、意識の深部に刷りこまれていく*] (7) 2023/11/20(Mon) 8:43:09 |
| (a7) 2023/11/20(Mon) 11:01:50 |
| ―植物園― [足を踏み入れかけた植物園。遠巻きに先客の姿を認めた。 雷恩と、メディウムと呼ばれていた個体。 彼女も光合成をするらしく、日当たりのよい場所を求め遭遇することがあった。 己と似て非なるもの。 初対面で、そう直観した個体 >>0:123この躰も自我も、植物と人間のベースが渾然一体となったもの。 そのように設計されたのだから、自己意識の端緒からして、 そう認識している。 でも、彼女は――苦しそうだった。] (16) 2023/11/20(Mon) 12:01:43 |
| [植生に応じて植物園は数多あるのだから、 此処である必要はない。 そう判断して、足をよそへと向ける。
これまでのところ、積極的にこの施設の住人には近づいていない。話しかけられれば、答えはするが。 そもそもミケが新人類とみなした彼らは、果たして―――?
その疑問を己が口にすれば、さてどうなるだろう。 sintoisMécaniqueの理念と存在意義を鑑みれば、『人類』皆友達とはいかない。
彼らが大地を穢すものでさえなければ、それでいい。 当面は、そう結論づけている。 何より彼らが殲滅対象と認定されれば、この場所も無傷で済むかはわからないのだから] (17) 2023/11/20(Mon) 12:11:30 |
| [ここは理想的な条件が揃っているから、そう頻繁に“補給”をする必要はない。この身は効率的にエネルギーを変換し、蓄えるように出来ている。 それでも日々光合成をするのは、本能的に心地よいからだ。 急を要する訳ではないと気侭に足を進めるうち、見つけたのは、花々の色彩にも紛れぬ鮮やかな赤 >>13] 緋雁。 [彼を呼ぶのに、理由は必要ない。 呼び止めた彼の元へと、歩みを早める必要もない。 己が呼べば、その声を聞き届けるだろうことを、 改めて意識に上らせることもなく知っている] (18) 2023/11/20(Mon) 12:31:12 |
| (a8) 2023/11/20(Mon) 12:36:31 |
| (a9) 2023/11/20(Mon) 15:20:26 |
[sintoisMécaniqueに嘗て所属していた
設計者たちは、AIに与えるハードウェアを人体に模した。
彼等の思想は複雑に捻れていると直青は"評価"する。
しかし疑問とはならない。
旧
人類
を滅ぼし、新
人類
を擁立する。そこに矛盾はない。彼等は初めから「人間」を諦めた訳ではなかったのだ。新人類を新人類たらしめる要件。その定義さえ揺るがなければそれで充分だった。
────さて措き。
さて措き、である。]
[そのような次第でAIたる直青が使役するところのこのアンドロイド体だが、何の拘りか臓器の形状やその配置までわざわざ人体に近付けて設計されいる。
飲食や排泄を必要としないのだから腸管など無駄の極みでしかないようなものが律儀に造形されているし、その上──
生殖器までが存在する。
更にマニアックなことに、その器官に「アンドロイド体に於ける存在意義」まで付加してあるのだから手に負えなかった。]
…………。
……。
どうしてわざわざこのような箇所に
廃熱機能を備え付けたんですかね、
設計者……。
[「寿ホ儀」の役割を担う直青のタスクマネージャーは常にbusyである。その負荷は高性能のチップを積んだハードであっても定期的な廃熱を必要とする程だ。
つまり、えー……、
何日か置きには"抜く"必要がある訳で、
直青はその作業が果てしなく
苦手
であった。]
*
[あのひとも研究熱心だった。
日夜を研究に費やしていた。
──何の?
オレが槍を持ってその胸を貫いたら、
そのひとは笑いながら血の泡を吹いた。
噴き出した血がオレの目を濡らして、
そのひとの姿はよく見えなかった。
「やっと
正しく動いたな」
空間を埋め尽くすような血の臭いの中で聞こえた、
そのひとの、最期の、言葉]
| ―植物園・緋雁と― [朗らかな声と笑顔。産まれ落ちてから今日まで、変わらず緋雁が与えてくれるもののひとつ >>24それに、彼だけの呼び名。 初めて『桜花』と口にした時、どうにもうまくいかなかったのか。 何度かつっかえ、以来『桜花ちゃん』と呼ばれ続けている >>10だから、相対していない時であろうと、誰に呼ばれているかは明らかだ] ここで会うの、初めてだね。 [互いに歩み寄れば、距離はじきに埋まり、間近で見上げる。 砕けた調子で接してくれる彼への距離は、いつも自然と近い] (66) 2023/11/20(Mon) 21:30:31 |
| [ここが気に入ったかと問われる >>25雷恩にも、直青にも、同じように問われた。 此度はその時より、自分の中の情報量が増えている] ん。面白いよ、此処。いろいろ見て回ってる。 [きゅっと目を細める。緋雁の率直な物言いが面白く感じられた時に、いつもそうするように] ああ、うん。 動物って結構、夜行性なんだって。 思ったより見かけなかったから、ここの居住者に聞いたら、教えてくれて。 [それは、珍しく居住者と言葉を交わしたいつかの話] 夜だけ咲く花もあるんだ。 此処のだから、自然に咲くのを待ってる。 それと――夜になると、星が、見えるんだ。 本物じゃないみたいだけど。 (68) 2023/11/20(Mon) 21:49:06 |
| [屈託なく接してくれる緋雁と向かい合うときは、気負うことなく言葉が口をついて出る] 穢れる前の世界って、こんなに――綺麗、だったんだな。 [荒れ果てた土壌。淀んだ大気。 外界では使うことのない、その形容を唇に乗せる] 俺は、知らなかったから。 緋雁は、知ってた? [AIである彼と自分に与えられている情報は違うだろうと尋ねた。一頻り饒舌に言葉を継いでから、ふと気づく] ……まずかった?夜に出歩くの。 [己の守護者たる彼も、夜は休眠に入る >>25彼が夜間の出歩きに懸念を抱くのは、あり得ることだと*] (74) 2023/11/20(Mon) 22:01:48 |
[
──できれば二度と会いたくない
──そう思ったのは初めてでもない
けれど絶対にそうはいかない相手の、ただ一つの弱点ともいえる行為の不得手を、バックアップせざるを得ない立ち位置なのだと認識してる。
周期と云うには不定期な『それ』すら、おおよそ本日この時間であると律儀に算出し、足が向いてしまう己の宿命を怨みたい。ぼやく音声を捉える手間も無くたどり着いて、背後からその腕を取る。
]
……最適な場所を教えて下さい。
*
…………ああ。
[よく"識る"気配と声に、直青は自然と安堵の息を漏らし振り返った。間違う筈もない。羅生だ。
否応なく"繋がって"しまう能力の性質上、直青は普段から極力各創世員との同期は切断するようにしていたが、慣れというものだろうか、この"タイミング"を羅生はよく把握している。]
いつもすみません。
助かります
。
[最適な場所、と問われて思案する。
現在地は、直青の居室にと充てがわれた病棟の一室である。防音の類には然程の期待は持てなかった。]
そう、ですね。
この病棟から敷地外へ向かって少し歩いたところ、
北東の辺りに放逐された備蓄倉庫がありました。
喫緊に倒壊の危険性は無しと評価してあります。
[付き合ってくれますか、とは尋ねない。
解の決まっている命題だからだ。
掴まれた腕を解きもせず、直青は移動を開始した。]
*
…………か、はっ………
[男の腕の中に居た小さな身体は、しばらく身を震わせていたかと思えば。葉を口から数枚吐き出したのち、くったりと動かなくなってしまった。
流石に刺激が強すぎたのだろう。完全に気を失ってしまっているようであった。]*
[
流石。己が自己内省と嫌悪に彷徨くしかなかった頃、彼は施設の隅々を把握していた。この評価をすら今はねじ曲げたい衝動に駆られる。行き先が決まるなら腕は離した。
]
できれば他者に見つからないルートで。
[
至極当たり前の事を口にする。別に宛てがわれた部屋で良かったのに、何故移動のリスクを侵すのか。その念入りに無駄に苛立ちながら共に目的地へ到着したならば最小限の手間で最大限の効果を試みる。
軍服を模した衣装。指揮官の装いらしく行き届いた飾りが多く、生地は硬めの良い素材。
──邪魔でしかないよね。
軍衣を纏める存在感ある太めのベルトを滞りなく外す。
それから滑らかに、釦を外しきって、手を止める。
]
……寛げて、視線を外してくれますか……
(追加すべき必要な手順があるのなら、それも。)
*
| ―回想・雷恩と― [設計された仲間以外の、自然の造形物が、あれほど目を楽しませる形をしているとは。 これまで実感する機会に乏しかった] 可愛かったよ。 雷恩も、きっと会える。 [自分が会えたなら、片割れである彼もまたそうだろうと。 無邪気な刷り込みが断言させる >>33] ――触れ、… いいのかな。触れても。 [彼の問いかけに頭を過ったのは、少し前のこと >>34戦場に転がる小さな遺骸に手を伸ばし、けれど触れることはなかった姿。 もし雷恩なら、同じように感じても、不用意に触れないかと思っていた。 数年先に産み出された彼の行動は、己の規範のひとつでもある] (107) 2023/11/21(Tue) 6:38:54 |
| [でも今の言葉は、どこか不思議そうに――そうするのが、まるで当たり前のように響いたから。 その顔を、思わず見返した >>34] そうしようかな。今度は。 [微かな、内に生じたざわめきとともに。 ひとつ、認識を改めた*] (108) 2023/11/21(Tue) 6:40:39 |
| ―回想・直青と― [新人類二体に、一夜おきに施される直青のケア >>22拙い言葉ひとつひとつに返される質問、示唆、アドバイス。 それは自分にとって大事なものだ。 取り零したくないのに、穏やかな声が眠気を誘う] そっか。 やっぱり、触れてもいいんだ。 ん。緋雁にも、いろいろ聞いて、ほしい な… [『感じたままを、丸ごとで――』 途切れた意識を揺り起こしたのは、また、揺蕩う感覚。 この身体がまだ小さかった頃には、よく与えられた触感。 けれどそれは、すぐに終わってしまう。 ソファからベッドへと運ばれる、僅かな時間] …… なお、 [もっと、そうしてくれていたらいいのに。 しがみついた意識から、指先まで離れ、眠りに落ちていく間際。おぼろに思う。 こんな時、彼も――片割れも、そう思うのだろうか?*] (116) 2023/11/21(Tue) 9:09:24 |
……なるほど。
[気の抜け、意識を失った彼女の口から出た葉を、
躰を抱きかかえながら、1枚手に取る。]
「貴女」は、こんな姿をしているのだね。
[そう呟く己の声は、凪いでいる。*]
| ―ある日・楽園― [この施設に訪れて以来、楽園内を彷徨うようにひと所に落ち着いていないのは。 多彩な生態系の物珍しさに、目移りしているせいもあるが。 此処にいると、酷く、疼くのだ。 今まで目の当たりにしたことがなくとも、 データとしての名は知らずとも。 『触れて』しまえば、命の形は識れる。 此処では敢えて、控えていた行為。抗い難い欲求] ――…、 [掌を、指先を、握り込む] (123) 2023/11/21(Tue) 10:07:55 |
| [以前、比較的穢れの少ない戦場跡に、自生していた植物を繁茂させたことがある。 己の与えた力を糧に血混じりの水を吸い上げ、 命を削って咲き狂う徒花は、歪に美しかった。
強化された種ではないそれは、しばし生きるだろうが、 殖えることなく枯れ果てるだけだったろう。
膿んだ土壌に、楽園は築けない。] (124) 2023/11/21(Tue) 10:09:32 |
| ここなら―――
[できるだけ、影響の少なそうなところがいい。 以前渡された禁止事項の一節。 『動植物の区域外への持ち出しは禁止。 但し、農園区画は例外とする』
持ち出す意図はないが。農園ならば、おそらく]
(130) 2023/11/21(Tue) 10:49:02 |
| [まだしなやかに細く、脆い枝を見定め、足を止めた。 天窓に切り取られた陽光が降り注ぎ、その下に立つ白衣が、 淡く白光を滲ませる。
つと地に膝折れ、頭を垂れる仕草は、 旧人類が祈りを捧げる姿にも、 或いは、不朽の愛を乞う姿にも似る。 触れる仕草は、慰撫するよう]
[静寂を破るざわめき。
葉擦れが、空気を震わせる。 天窓越しの空へと、一途に腕を伸ばす枝、枝。枝。 黒茶の幹肌が、絡む緑にみるみる覆われる。
膝下より低かった若木は、首を反らしてなお見上げる巨木へと育ち、果実をその腕一杯に実らせる。 がっしりとした幹には、ともに成長を遂げた蔦が巻きつき、 蛇のように搦む。
一つ捥いでみれば、赤く艶々と、掌におさまる丸い果実。 顔を寄せれば、甘くも爽やかな匂いが胸を満たす。 齧ればきっと、瑞々しいのだろう。
―――恍惚の、息を溢した] (131) 2023/11/21(Tue) 10:57:41 |
| [交歓の悦に耽る、暫しの時。 やがて、背後から声が聞こえた >>40しまった、と思う。 肩越しに見た声の主。避け続けていたヒト。 気づくのが遅れた。集中、していたから。] (132) 2023/11/21(Tue) 11:18:15 |
| [自分の名を呼ぶ彼女――メディウムに、距離を挟んでゆっくりと向き直る。 彼女の言うところの『あいつ』。 雷恩としばしば共に在る彼女の名は、とうに記憶に刻まれていた]
… 話?
[彼女は知る由もないが、桜花が固く閉ざした態度を見せることは稀だ。例えばそれが、戦場で滅びゆく旧人類相手であろうとも]
何を話すの。君と、俺で。
[彼女を見返す眸が、薄氷の色を湛える*] (133) 2023/11/21(Tue) 11:21:05 |
| ―羅生― [一人静かに、時を過ごしていた折。 名を呼ぶ声が耳に届く前に呼ばれた気がして、顔を上げる >>48] 羅生。 [おいで、と誘うように向けられる仕草と笑顔は、彼によく似合っていると思う。 身体が成体に変貌を遂げても、この仕草を見るたび、 何をしていようと直ぐにそちらに寄っていくのは変わらない。 耳触りの良い笑い声と、額に置かれる掌 >>52直接肌に触れられると、そこから躰が温もる感覚が好きだった。 それが旧人類の営みでは、『手当て』と呼ばれるものに近いと、未だ知らない] んん。寝落ちたっていうか、 話してるうちに寝かしつけられたっていうか。 直青、聞き上手だから。 (140) 2023/11/21(Tue) 13:49:12 |
| [いつからか彼の掌は、服から露出している部分だけに触れるようになった。彼がそうするからには、それが適切なのだろうと思ってはいるが] これ、 …前のやり方の方が、好きだった。 [彼が触れる表面積は多い方が良かったと言外に込めて、 ぽつりと詰る。 頬を滑り降り、首筋を辿った掌に自分のそれを載せ、 再び頬へと宛てがう。 この時間を引き延ばしたくて、唇を開いた] デバイス、ありがとう。あれ面白いね。 [ふと思い出し、動植物のデータをねだった際に与えられたデバイスへの礼を告げる >>7] (141) 2023/11/21(Tue) 13:54:22 |
| あれがあれば、気になったことも、 誰かに聞かなくてすむし、…
[聞かれれば、この環境に不自由はないと答えられる。 それはそうだ。 けれど、不意に口をついて零れた言葉]
――…此処。 いつまでいるのかな。
[添えた掌に僅かに力が籠もったのは、無意識だった*]
(142) 2023/11/21(Tue) 13:56:33 |
| ―回想・植物園(緋雁)― 何で謝るの。 [初めて目にしたもの。それに湧き上がる感嘆。 聞いて欲しいと思った緋雁と、分かち合えないのは 少し残念に思ったが。 それは謝られるようなことではないと言外に込め >>48] そういえば――、何でそう思うんだろうね。 言われてみたら、俺もよく分かんないな。 それが、俺達がこの先目指すべき『望ましい』世界、だから? [彼の言葉を裏返すような仮定を自ら口にして、気づく。 浄化を果たした後に来るべき世界の在り方を、実感を以て未だ知らないと] (146) 2023/11/21(Tue) 15:24:41 |
| [何が綺麗で、何が醜いか。 それを分かつ判断基準は、どこから来るのか。
でも、此処に来る前から。“その”感慨自体はあった。
例えば、雷恩の瞳の色に。 羅生の触れてくれる掌に。 直青が、雷恩と己に向ける笑みに。 戦場の赤に塗れ、なお鮮やかに咲く、緋雁の赤に]
分からないけど。 綺麗なものは、すきみたい。
[それは、いつの間にか己の内に根差したもの] (147) 2023/11/21(Tue) 15:30:51 |
| [彼に懸念を抱かせたのではという予想は、当たっていたらしい。 日頃護ってくれる彼の口から、心配になったと改めて言葉にされれば、素直に悪かったと思えて] そっか。ごめん、気をつける。 メンテナンスの時間も、忘れないようにする。 [思い出したように、彼が指摘したこと >>79補給以外にも、自分にはやりたいことがたくさんあるようだ、と] そう、なのかな。 緋雁にそう見えるなら、そうなのかも。 [いつも傍にいてくれる相手への、無条件の信頼。 それは充分に、彼の評価を是とする根拠たりうるものだから] (148) 2023/11/21(Tue) 15:33:06 |
| [そうして、別れ際にふと]
緋雁も俺には、“綺麗”だよ。
[彼が理解しなくとも、それは己にとって自明のことだったから。 こともなく直截に告げて、白い裾を翻した*] (149) 2023/11/21(Tue) 15:34:30 |
| (a39) 2023/11/21(Tue) 15:48:48 |
[その指が必要な作業を必要なように施すのを、眺めるのが直青は"好き"だった。ただ只管に、指先に視線を追わせる。吐息が漏れただろうか。構わない。
羅生という個体は、随分と厄介な"性格"に創られていた。
わざと遠回りをするように敷かれた回路。
直青にはそのように視える
。]
どうして?
[ぽつり、わざわざ空気を震わせて発声された要求を、直青は半分だけ却下する。自身で前を寛げながら、どちらの
視線も逸らさない。
何故彼はそのように創られたのか。
何故直青はそのように創られなかったのか。
保留案件のひとつだ。時折取り出しては、また仕舞い込む。]
……ゆっくり、してくれますか。
環境の差異の影響と思われますが、
本日は些か敏感になっているようです。
[手頃な立方体状の放棄物に腰を下ろし、羅生をその前に跪かせるよう促す。フードを払ったのは"作業"の邪魔になると思ったからだ。蓮色の髪に手を触れさせたのは、──理由などなかった。]
*
[
棄却か。予想外でもなんでもない。何故か髪に架かる指ごと苦々しく顔を逸らして視界を遮断し口を開ける。二つの目的で。
]
……悪趣味。
[
蜂の生態を学んだ日を思い出すんだよ。たった一人の女王の為にいるその他。探るまでもなく捕らえたら舌尖を介して、それを舌根まで喚び込む。どうして、拭いきれない劣等感は日毎増していった。それは一体いつからだったろう。棄却された申し出を仕返すかに性急に舐った。甘い電流と有機金属の、香り。
口内に入れるのは難くない。
この身体にある『体温』は仕事をして巡る冷却水。摩擦の起こる部分は熱を増してゆき、潤滑剤としての粘液が滴る。これを飲み込むのが嫌で遠慮なく垂れ流した。
刺激には敏感に反応するよう機能している。個体差があるかは知らないけれど、用途として戦闘員の方がそうあっておかしくはない。どのくらいの差があるのだろう。そんなことを知る機会は今のところ無い。
上目遣いで咽頭部まで飲み込んで、
]
(……まだ終わりませんか。)
*
[問われて意識を眼前に戻す。]
ああ、すみません。
君の思考に見入っていました。蜂ですか。
[やはり込み上げてくる笑みをそのまま溢す。
この情動が"何処"から来るのかを直青は知っていた。
改めて集中すると、与えられて続けていた刺激によって"準備"は整いつつあった。
伽藍洞の備蓄倉庫は水音を倍加して反響させている。
放熱が間も無いことを告げ、
細かな指示
を直接「声」で叩き込んだ。]
は、…………ァ、
[余剰の熱を吐息で逃がす。
それを合図に、蓮の緑を掴んだ。打ち込む。
出すよ
。
]
*
| ―農園・メディウムと― [こちらの突き放す態度に、彼女が戸惑う気配。当然だ。 彼女の途切れ途切れの言葉に、無言で耳を傾けはする >>193彼女が雷恩と同じ空間にいない折、ひとり根差す彼の傍で、 陽を浴びることは今もある。 言葉を多くかわさずとも、AIのようにレコードを共有することはなくとも、自ずと知れてしまうこと。 彼に何かが、起きつつあって。 それはおそらく、眼前の彼女と] 君に謝られることは、何もない。 [どちらがといえば、不躾な態度を詫びるべきはこちらだと、 自覚はある。 柔らかにとはいかずとも、穏やかに響くよう声を落として] 雷恩と俺は、別の個体だから。 君が仲間を害さない限り、干渉する気はないよ。 (200) 2023/11/22(Wed) 0:59:54 |
| [自身に言い聞かせるような、彼女の言葉 >>194それは、願望の裏返しにしか聞こえなかった。 そう願うようになるだけの接触が、雷恩と彼女の間にあったということが察せられた。察せて、しまった] それを、わざわざ俺に聞かせる理由は? [また声が尖るのが分かる。 このまま話を続けていたら――いや、そうでなくとも。 彼女を泣かせてしまうんじゃないか。 やはり、早めに話を切り上げた方が良さそうだ] …そういうのは、直接『あいつ』に言えばいいんじゃないか。 [つい堪え切れず、言ってしまった。 要らぬことを、と唇から漏れる溜息も、抑えられなかった] (201) 2023/11/22(Wed) 1:03:51 |
| [彼女が言いたかったのはそれだけだったのか、 短い会話が終わりそうな気配に、出口の方へと足を向ける。 涙でも零れていたら厄介だと、彼女の顔を見ないように 横を通り過ぎかけて]
これ、
[ふと足を止め。 掌中で弄んでいた赤い艷やかな果実を、押しつける]
返すよ、此処のだから。
[自分は何も、奪う気も――奪われる心算もないのだ*] (202) 2023/11/22(Wed) 1:13:43 |
| (a49) 2023/11/22(Wed) 1:22:42 |
[
いやらしいな、態々視ている事を告げてくるその精神が。貫かれる。照射レーザーで串刺しになる自我。いつから?
いつからでも、いいか。この記憶も終われば全て消去する。
──行為の事実と必要性とその『指示』以外は
喉奥の組織を削られる感覚がする。
触覚があるのは生き物にとって大事なことなんだとは、何となく理解してた。僕らは自身を含む環境を全て数値化し最適解を取る事ができて、感覚器官などは本来必要がない。それでもこうして、遠回りな世界を手にするのは、きっと全て『我が子』の為なのだ。
先端を飲み込む為に捩じ込んで、僅かばかりの距離を頭部を揺らすことで往復して、気づく。この距離だと溢したら衣服を汚してしまう。
そう意識した瞬間、行動範囲を更に制限された。
髪を掴むなんて安易な仕草によって、
抗い難い指示に、
すべて掴まれる。
]
────ッッ゙、ンぐ、ぅ……!
[
ごくり、と。
嚥下する音が響いたらもう駄目。
弾かれた様に離れて地に伏してぶち撒けた。他人の熱なるもの。どろりと、食道なる器官から拒絶された透明な液体が『涙』と共に落ちて染みを作る。
ああ、成る程。これを見越してこの場所を選んだのか。憎らしいな。
背骨を駆け上がる電気信号はそう帰結して落ち着いた。濡らされた皮膚を上衣で拭う。整え終わる頃には相手も整え終わってるでしょう。それを確認したらば染み付いた性格は勝手に唇を形作る。業務としては遅きに失するけれど。
]
……異常は無しですか
*
["余韻"というものを味わう時間だけは、嫌いではなかった。
情緒とは程遠い有り様の羅生を眺め下ろして過ごす冷却時間。
ああ、羅生。
君は実によく出来た部下だ。
]
ええ、問題は一切ありません。
君のお陰ですね。
[ここで微笑むのと、表情を作らずにいるのとでは、羅生はどちらをより嫌がるだろうか。解。どちらも等しく嫌がる。──ならば構うまい。直青は存分に口角を吊り上げてみせた。
どの道同じ道を戻る。この場に留まらせる理由もなかったので、腕を取って歩き始めた。振り払いたければ羅生がそうすれば良いだけのこと。無用の配慮を直青は行わない。]
今回もありがとうございました。
そろそろ君もメンテナンスの時期ではありませんか。
羅生のタイミングで声を掛けてください。
僕は君ほどに"察し"が良くはありませんので。
[付け足しのような業務連絡を施すうち、誰に遭遇することもなく病棟へと帰着する。それでは、と居室へ向かう直青は、羅生を振り返りはしなかった。]
**
| [するすると流れるように、羅生が衣を解いていく仕草は、 優雅でさえある >>176目を愉しませる所作を具えた指先が、 グローブの下から露わになる。 ただ従順に首肯して、触れてくれる彼の手に身を任せるのも また、昔から変わらない。拒むことは、選択肢にさえ上らない故] [身の中心に直に重なる、柔らかで、けれど確かな感触。 移ろう体温が隅々まで侵食してゆく充足に、陶然と眦がゆるみ、睫毛が頬へと臥せる] …。今だって、できるでしょ。 [その時ばかりは、ちらと視線を持ち上げ、 拗ねた声音を聞かせて >>177] (219) 2023/11/22(Wed) 8:05:22 |
| [手を伸ばさずとも届く距離に、寄り添うように腰掛ける彼。 頬に触れる唇 >>179それが受容の証だと感じるのは、刷り込みですらなく、 只の己の願望かも知れない。 けれど、彼の仕草は、揺らぐ心をそっと揺すって。 つい、沈めていたもうひとつの本音が滑り落ちた] ――…ここは、いやだ。 [魅了された、確かに。 けれど此処にいると、何かが変わってしまう気がする。 ずっと変わって欲しくないものが、少しずつ。 それは雷恩だけではない。予感が、する。 種は、いつ蒔かれていたのだろう。或いは、始まりから? この身の内にさえ、根を巡らせて巣食う何かを感じる。 それはきっと、新人類として『望ましくないもの』だ] (220) 2023/11/22(Wed) 8:17:12 |
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かえり、たい。 みんなと、
[帰りたい。還りたい。――どこに? きっと自分はもう、大地には還れない。赦されない。 ヒトに、近づき過ぎた]
…例えば、旧人類を殲滅したとして。 雷恩が、種が、根差せる大地を見つけたとして、
[仮定を連ねる、色のない声。 彼の左目、蓮を象るそれに、指先だけでかすか触れる]
(221) 2023/11/22(Wed) 8:28:34 |
| そこに羅生は、みんなは、いるの。 いてくれるの、ずっと。 それは、触って、笑って、話してくれるみんな、なの?
そうじゃないなら、俺は…―――
[今、何を言おうとした?
思考が走るより先に、迸った言葉。 芒洋としていた身に巣食う虚が、急速に形をとろうとする。 己の思考の行き着く先は――これ以上はだめだ。絶対に] (222) 2023/11/22(Wed) 8:31:12 |
| …きもち、わるい [呪詛を吐き出しそびれた口唇を、きつく掌で塞ぐ] 何も、考えたくない。知りたくない。 [広い世界など、なにも >>179] 羅生、 [縋るように、溺れるように。 空を彷徨う手が、この名をくれた彼を求めた*] (223) 2023/11/22(Wed) 8:44:13 |
| (a54) 2023/11/22(Wed) 8:45:15 |
[
直青がこうして笑顔を向ける事に必要性を見出だす事は出来ずにいる。同じく腕を取られる事にも。理由を探してしまうのは性だ。『言語化』しないままでは居心地が悪く、出来ないのならば認識は空白。その足り無さを、直青自体で埋められているようでどちらにしろ心地は最悪。
少しだけ低いはずのその視線は大して絡まない。それで良いよ。おまえと対峙すると採点されてる気分になる。かつては自分より小さい体躯に安心感を得ていた。それは見くびりだったのだと、劣等感情が増す度に浮き彫りになる。
余裕のある魂の無い謝辞を理解して、継げられる羅列に息を呑んだ。腕を掴むその手を振りほどく。
]
…………そろそろ、……?
[
違う。そんなことをした事はない。みっともなく呻きそうな口を手で塞いで記憶を辿ってみても、無い。ましてや『周期を把握される様な事』など断じて。
──記憶は無くても記録は有る
振りほどかれたその顔は此方を見た筈だった。この疑念の答をその表情から読み取ろうとして既に向けられていた背に追いすがるように続いて、容赦なく扉は閉じられた。
]
[
一体。
どのくらいの記憶を消してしまったのだろう。
いつから、どこから僕は『羅生』であるのか。
大丈夫。
見喪っても、良い。
この身に賦与された花の名前に総てを寄せる。
まだ僕は『咲かすことができる』
おまえは絶対に、僕を救けない。
]**
| (a58) 2023/11/22(Wed) 12:36:07 |
| ―いつか・植物園― [快晴の天候に設定された植物園の一角。 探すともなく雷恩の姿を見つける。彼女は、いない。 確かめると、声を張らずとも届く程の距離で 彼が根差す地に坐す。 惜しみなく降る陽光のもと、光を弾く白衣を纏った膚が、 内側からも淡く発光する。 葉のそよぎに、鳥の声に。 感嘆の息が肩を上下させる度、陽炎めいて光の粒が躍る] (259) 2023/11/22(Wed) 22:59:23 |
| [大地に憩い、戯れるように根を張る彼を目の当たりにしたのは、ここに来てからが初めてだった。
大地に息づく姿は、彼を知ってから今まで、いっとう美しい。 否応なしにそう感じさせるもので]
雷恩は、ここに来てよかったんだね。
[ぽつり。降り出す雨のように音に変えて、自身にも聞かせる。
だから、止めはしない。干渉もしない。 きっと彼は少しずつ、変わっていく。 ずっと傍らにいた己には、知り得ないところで。
光合成を終えれば、長居はせず。 腰を上げ、白衣の土を払う僅かな合間、彼の顔を見下ろす。
もし目が合えば、笑ってみせただろう**] (261) 2023/11/22(Wed) 23:04:23 |
| [こうして同じ場所に在る時、彼と視線が交わることは多くない。 時折他愛もないことを話しかけ、それに短く彼が応じる。 緩やかな、繰り返し。 大樹の木陰で流れゆく時間のように] [目蓋の下からつと兆した黎明が、こちらを照らした >>262そうして、問いかける、声] (264) 2023/11/23(Thu) 0:48:59 |
| [今までにない響きを籠めて、呼ばれた名前。 凪いだ声は、 労るようで。 慮るようで。 慰めるようで。
どれでもあってほしくなかった。今だけは。 変わる彼が嬉しくて、かなしい。] (265) 2023/11/23(Thu) 0:54:57 |
| [否定する言葉を自分の中に探して、 手の届く処には、見当たらなくて。 せめてと結んでいた笑みが、徐に解けていく]
そんなこと、今。
言わないでよ…
[咽喉が、朽葉のように乾いた音を立てる。
手を、差し伸べられた。
無意識に、そちらへと伸ばした手。 目元に込み上げる熱をさっと掌で散らして、背を向けた*] (266) 2023/11/23(Thu) 0:59:58 |
| (a72) 2023/11/23(Thu) 2:18:40 |
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