人狼物語 三日月国


40 【完全RP】湯煙に隠れる吐息【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


   
─桔梗の間─
 
   ……本当、みなさんお上手ですね?
 
 
[可愛げある子、だなんて。
 ここに来る人で私を抱いてくれるような人は
 口が上手な人が多いと思う。
 それを心の底から言ってくれる人は
 きっとこんな所にはいないのだろう。
 そうやって断じてしまう自己評価の低さが
 きっと私を人から遠ざけてしまっているのだけど。]
 
 
   付け上がるほど気に入ってくれる人なんていませんよ?
 

 
   ……大丈夫ですよ。
   お姫様抱っこさせてギックリ腰とか笑えませんし
   それ以外の運び方だと
   戦友みたいな感じになりません?
 
 
[肩を支え合って、「よくやったな相棒」的な。
 所謂お姫様抱っこは憧れるけれど
 自分の身長でやって貰おうとは思わない。
 それはもっとこう、小柄で華奢な子のものだ。]
 
 
   それは。どちらかと言うと。
   敦久さんが、疲れてないかなって。
   体よりも気持ちの問題で
   いろいろあったでしょうから。
 
 
[無くなった指輪。
 大事な相手がいたのにここに来ていると言うこと。
 それだけで想像はできたから。

 彼の中ではもう遠く、消化できている出来事かも知れない。
 けど私は、その過去を思って労いたかった。]**
 

  ───睡蓮



[ その手が身体を這う。
ぞくぞくとしたものが走り、
目を細めて、小さく鼻母音が抜けた。

設定の裏側に隠された本音のような
言葉が聞こえて微笑む。
唇が降りてきたから、そっとそのまま
まぶたを伏せようとしたのに、
まつげの隙間から覗けば、
なぜか唇のすぐ右側に落ちた。]



   なんや、久しぶりすぎて
  はじめてどころか、キスの仕方も
  忘れてしもたんとちがう?



[ そう囁き、襟元から首に移していた
腕を引き寄せて、後頭部に手のひらを回し、
そのままちゅ、とキスを一つ。]

 


[ 笑って、腕を緩める。
褒められれば純粋にうれしい。
ほかの男との情事のあとを
残した肌だけれど、これは
見て見ぬふりをするのだろうか?

そんなことをぼんやり考えながら、
かるく身をしならせた。

乳房にかかる手が柔らかく揉む。
指先を甘く噛み、そちらを見て。
その手が己の体から離れて、
帯にかかるのが見えれば、す、と
手を伸ばして制しよう。]



   うちにさして?


[ 小さなおねだりと共に、
彼の手の下にある帯の結び目を
掴み、緩めて、解く。
彼の肌が目の前に晒されるのならば、
うっとりと見つめ、その肌にこちらからも
指を、手のひらを、這わせようと。]*

 

【人】 舞戸 黎哉

── 百日紅 ──

[月子の提案に頷いてその身を離す。
腰を落ち着ければお茶が出てくるのを待った。]


  …………


[艶というのだろうか、色気ともまた違う月子の立ち居振る舞いを眺めながら、いい女だなと心の中で呟く。

美人というなら、もっと美人はいるだろう。
いい身体というなら、もっとナイスボディはいるだろう。
床上手というなら、もっと上手い女はいるだろう。

でも、今一番抱きたいと思うのはこの女。]
(26) 2020/08/17(Mon) 20:16:56

【人】 舞戸 黎哉

[色んな女と寝てきた。
恋もした、遊びもした、そういう催しにも参加した。
女は抱いてみてからと冗談で口にすることはあっても、それを実感することはなかったが。]


  月子は、旅館の娘だったよな。


[京都の老舗、美雲居。
跡取り娘というわけではなさそうだけど。]


  俺の家も事業をやってて。
  跡取りなんだ、気楽なボンボン。


[気がつけば自語り。
というわけではないが、語り出したのはきっと、知って欲しかったからか、それとも。]
(27) 2020/08/17(Mon) 20:17:35

【人】 舞戸 黎哉

 
  でも、こういう遊びはもう終わりだ。
  来年の今頃には結婚してるだろうし。


[だからと言って、遊びを咎めるような舞戸の家ではないけれど。それはそれとして、嫁を迎えても今まで通り遊び歩くという気にはなれない。]


  ……月子は?


[そう、聞きたかった。
語りたかったわけではなくて、本当は聞きたかった。
もう結婚してる?それともこれから?

「───子供ができたら、困るから」

それは確かに普通は困ることなのだけど、でもそこにはそれとは違う響きがあったから、気になっていた。]
(28) 2020/08/17(Mon) 20:18:25

【人】 舞戸 黎哉

[───違う。
いつからそんな言い訳をするようになっていたのか。]


  もし旦那とか婚約者が居たら……


[だけど。
居たら何だというのか。
居なかったらなんだというのか。
未来とはいえ、自分にあるのは先の決まった未来。]


  そいつは幸せ者だな。


[作った笑みが、燻る想いに蓋をする。]*
(29) 2020/08/17(Mon) 20:20:02
── 桔梗の間 ──



  んなことないと思うけどな


[お世辞で言ったつもりはないけど
続く言葉には、否定せず
困ったように眉尻が下がる]


  おいこら
  まだギックリ腰になるほどトシじゃないぞ


[こつんと彼女の額を小突き。
いつもの調子に戻ろうとした、ところで]


  ……ああ、そっか
  ちあきちゃんには一度見られてるんだよな


[記憶の底に沈んだ駅での会話を手繰り寄せ
ふ、と小さく自重すれば
ようやく頭を撫でる手の意味を知る]



  ──前にあんたと会った日


[ぽつり、ぽつりと]


  家に帰りたくなかったんだよな
  だから、どこでもいいから行きたかった


[だから彼女をダシにして、わざと電車を見送った。
他にも残業だといって、遅く帰ったことも数え切れず。

避けるような行動は、
擦れ違いの溝を深めるだけだって気づいていても。
話し合おうとすれば決まって口喧嘩になる日々に
辟易しすぎて]

[左手を持ち上げれば、もう大分薄くなった跡]


  あの頃はちょうど、離婚する数週間前くらいだったかな

  あんたと話してから何度か思い直して
  なんとかしようとしてみたけどさ
  結局どうにもなんなくて
  嫁さんは愛想尽かして出てっちゃって、おしまい

  まあ、確かに色々あったな


[愛してた、けど。
出てってくれた時は、どこかホッとしていた。
そんな薄情な男、こんな風に労われる資格も
ないんだろうけど。
少しだけ彼女の掌へ頭をすり寄せた*]

   
─桔梗の間─
 
   ですよね。……無理は、させたくないし。
 
 
[だから良いんだ、わかってる。
 そう言いながら私は
 いつかの時のように笑う彼に肩を竦める。

 妥協できないなら、折れることができないなら、
 お互いに譲り合えないなら。
 それは無理が生じて折れてしまうだろう。
 だから、と彼の頭をまた撫でる。]
 

 
   あぅっ?
   ぎっくり腰に歳は関係ないですよ。
   油断してるといつかグキってしますからね?
  
 
[小突かれて、唇を尖らせてみたけれど
 すぐにおかしくなって笑ってしまった。
 けれどそこから始まるかつての話に
 私は静かに耳を傾ける。

 ああそうか、大事な人とは別れてしまったのか。
 一度生じた軋轢はなかなか解消できないもの。
 その話し合いが苦痛なくらいにすでに無理が生じていて
 もっとそうなる前に話し合えたら、なんて後の祭り。

 でも、大切だったからこそ辛くて
 きつかったんだろうな、と。

 そう思ったから、手に擦り寄る彼の頭を
 ギュ、と抱きしめて胸に埋めた。
 窒息しない程度に埋めて、よしよしと頭を撫でる。]
 

 
   敦久さんって、プライド高そう‥っていうか。
   甘えるの、下手そうですよね。
   甘えるのが下手だから
   辛いとかしんどいとか
   本当に大切な人に言えなくなっちゃう、みたいな。
   そんなふうに思えてしまいました。
 
 
[大切な人だからこそ、傷つけたくなくて。
 無理をして、でもその無理が辛くなって。
 辛くなったから逃避してしまう。
 そんなことは自分にも覚えがあるから。]
 
 
   だから、甘えて良いですよ。
   いろいろ頑張りましたね、敦久さん。

   ………たまにはこんなのも、良いはずです。
 
 
[誰だって甘えたい日はあるもの。
 何もかも許された赤ん坊の頃みたいに。
 だから、私はしばらくそのまま
 彼を抱きしめ、撫でていようと思っていた。]*
 

  ――睡蓮



 そうかもしれへん、なぁ。
 やったら、月子がイチから、教えてぇな。


[ 子供が生まれて初めてするような
 拙いキスを評されて、
 拗ねるでもなく甘えた風にねだってみせた。
 後頭部へ添える手がそのまま
 口づける動作へ移れば目を細めて、]

[ 甘噛みされた指先に見返して、離した手。
 追いかけられて制されれば首をかしげ、
 小さな求めにうなずいて。


 してくれるん。 優しいこと。


[ きゅっと結んだ帯が解かれ、はらりと浴衣が開かれる。
 伝う手指の感触は空調の効いた室内で、
 そこだけ鮮明な熱を伝えて、その軌跡が朱を残すよう。]


 月子の肌も。ええさわり心地。


[ 背の低いベッドの上、じゃれ合うように撫で触れて、
 くすくすと楽しげに声を向け。]


 ――そやけど、これは、尋ねてええんかな。

    浮気?
    それとも、
    一人でしてくれてたん? って。


[ 色づいてみえる素肌の様子はこの宿で、
 既に誰かと肌を重ねたあとだと知れる。

 口にしたのが偽の推測でしかないことは、
 どちらにとっても明らかなこと。
 だからこその嘘。

 このひと時はただの虚構で、夢まぼろし。
 嘘に嘘を重ねていれば、
 やがてぱちんと弾けて消えても、
 それは当たり前の事だから。]*

【人】 舞戸 黎哉

[置かれた二人分の湯飲み。
ありがとうと口にして手に取った。

窓の外を見つめる月子の横顔を見つめる。

口に運んだお茶の中で、茶柱は立っていた。]
(62) 2020/08/17(Mon) 23:35:12

【人】 舞戸 黎哉

 
  20……?


[それには流石に少し驚いた。
会ったこともない、そんな年上の男に嫁ぐ。
それはあり得ない話ではない、そういうことがあると知ってはいるのに、それでもあり得ないと思ってしまう。]


  めちゃくちゃセックスの上手い女おっさんかも?


[ふっと笑って冗談を一つ。
俺の方が上手いけどと付け加えて。
内心、笑えないと思いながらも笑い飛ばすしかなかった。]
(63) 2020/08/17(Mon) 23:35:59

【人】 舞戸 黎哉

 
  俺?
  何人か候補はいるけど。


[ちょっと首を捻って考える。
その中で誰が有力なのだろうか。]


  取引先の娘さん、になりそうかな。
  多分だけど。


[女友達の多い、何かとステータスを気にする女。
酔っ払うとキス魔に豹変するが、候補と関係を持ってはならないという不文律のせいで実際にキスしたことはない。]
(64) 2020/08/17(Mon) 23:36:16

【人】 舞戸 黎哉

 
  月子は……嫌じゃ……ないのか?


[─── やめろ。
そな質問には意味がない、家が決めたのであれば、そういう生き方しかできない。
それが自分たちの人生なのだから。]


  そんなしがらみなんて、
  捨ててしまいたいとは思わないのか?


[思っていてら何だというのか。
好き好んでそんな男との結婚を望むわけはないのに、それを受け入れている月子に何を言わせたいのか。]*
(66) 2020/08/17(Mon) 23:36:48
  ───睡蓮


[ こぉ?と確かめるように触れた唇は、
悪戯に食むから、薄く開いて舌先で
唇を濡らし、微笑み返す。]


   ───そう。思い出した?


[ そう尋ねて。

彼の帯を自ら解き、肌に触れる。
互いの熱を手のひらで確かめるように
撫で、戯れあっていれば、
尋ねられた事柄に、まぶたを伏せて、
首元に視線を落とす。だが、その跡は
自分では視認できるはずもなく。]

 




   浮気なんかするわけないやん。


[ 目線を流すように彼の方に戻し、
眉尻を下げる。]



   確かめてくれてもええよ?



[ そういって、伸ばした手をする、と
彼の首の後ろで組めば、引き寄せる。
耳朶を甘く食んで、舌を這わせた。]

 

[頭を抱かれ、目を丸くして
はぁ、と撫でる手に観念するよう目を閉じた。
やわらかい感触に顔を埋め
乾き始めた汗でひんやりとした肌に額を押し当てれば
とくとくと伝わってくる鼓動が心地いい]


  ……ふふ
  ちあきちゃんはいつも逆のこと言うね
  よくお前にはプライドないのかとか
  甘え上手めとかなら言われるけど?

  でも……大切な人ほど言えなくなるのは
  あたってるかもな
  大事にしたいと思うほど、全然上手くいかないし


[傷つけたくない
でもこうして誰かと一緒に居たくもあって。
だからこの旅館はちょうどよかった。

明確な次のない、一晩限りの関係。
しんどくなくて楽しくて、ちょっとだけさみしい
それくらいが自分には、ちょうどいい]

[彼女の胸で甘やかしてもらい。
されるばっかってのは好きじゃなかったけど、
割といいもんだな、なんて思い直しながら。

ゆっくりと、顔を上げた]


  ありがとな
  このまま居たら眠っちゃいそうだから
  そろそろ行くわ

  ああ、お礼にいつかちあきちゃんが
  しんどくなった時には俺の胸貸してやるよ
  やわらかくはないけどなー


[軽口を叩きながら布団から起き上がり浴衣を整え。
まだ横たわる彼女の傍らに膝をついたなら]

[にっこりと笑って]


  ───よいしょ、と


[膝裏と背中に腕をいれて、持ち上げる。
どうだ、と抱え上げた彼女を見上げ得意気に笑えば
危なげない足取りで内風呂の方へ足を進めようか]


  ……あんた思ってたより重いな


[真っ正直な感想を口にしてしまう辺り、また減点だろう**

【人】 舞戸 黎哉

[その答えは知っていた。
でも、それでも期待した。
もしかしたら彼女が違う答えを口にしてくれるかもと。
自分とは違う答えを選ぶことを。]


  ……言えないから、ここにいる。

  そうだろ?


[もう一度お茶を喉に流す。
ずいぶんとぬるくなってしまった様に感じた。
諦め共感の合間で柔らかく微笑む。]


  でも。
  一度ぐらい言ってみればよかったかもな。


[たとえ現実が変わらないとしても。
何も変わらなかったとしても
声に出してみれば、もしかしたら自分の中で何かの欠片ぐらいは動かせたかもかもしれなかった。]
(77) 2020/08/18(Tue) 0:58:40

【人】 舞戸 黎哉

[お茶を置いて立ち上がる。
小さな机を挟んで手を伸ばし差し出す。
俯くように視線を下げた月子に向けて。]


  ……シようか。
  
  今日が最後だって言うなら。


[月子が手を取るまで決して引っ込めたりはしない。
じっと月子を見つめる。
その瞳がこちらを見るまで、じっと、いつまでだって。]
(78) 2020/08/18(Tue) 0:59:42

【人】 舞戸 黎哉

 
[─── そう言った俺の顔は、きっと笑っていた。]**

(79) 2020/08/18(Tue) 1:02:51

【人】 舞戸 黎哉

[次に視線を外したのは自分の方だった。]


  ひどい女だな。
  それは男にとって拷問みたいなもんだぞ。


[セックスを目的にここに来ているはずなのに、それ以外の何かを求める人。
何を思って男に抱かれたのだろう。
何を思って交わっていたのだろう。]


  いいよ。
  一緒に眠ろう。


[差し出した手をそのままに、ゆっくり視線を戻した。]
(90) 2020/08/18(Tue) 12:44:24

【人】 舞戸 黎哉

[二人並んで布団の上に。
密着する身体、足を交差させて、包み込むように抱きしめた。

華奢な月子。
邪な衝動は胸の奥に沈めて、ただ静かに抱きしめる。
肌を触れ合わさないまま、互いの体温と鼓動、それと呼吸だけが交わって。

月子が望んだのはこれだけ。
セックス以外の何か。
本物の恋でなくても、本物の愛でなくても、身体以外の何かを求めて。
それでも、─── 嬉しかった。]
(91) 2020/08/18(Tue) 12:45:24

【人】 舞戸 黎哉

[誰かがいつか誰かに伝えた言葉。
そうとは知らず、その悲劇も知らず、口にしていた。*]
(92) 2020/08/18(Tue) 12:47:20
   
─敦久さん─
 
   そうですか?
   それは、相手の人にカッコつけなくて良いから、では。
   大事な人にはカッコよく見せたいでしょう。
   カッコよく見せたくて、無理するでしょ。
 
 
[つまりはそういうことですよ、なんて笑う。
 そんな風に甘えを見せられる、
 甘えて甘やかせる程度の関係が心地よかった。

 今後またどこかの駅で会うかも知れない。
 若しかしたら仕事の時に。
 法廷で出会ってしまったら?
 そこは私情を挟まずに、公平にね。
 そんなところで出会わない方がきっと良いけれど。]
 

 
   ふふ、それは楽しみにしておきますね。
   もし何かあったら連絡してくれても。
   司法関係の友人は多いですから?
 
 
[なんて。別れ際には名刺を差し出したかもしれない。
 けれどその前。
 抱き上げられれば驚いて縋り付いて
 しかしその余計な一言に。
 

 
   …………ふーーーーーん?
 
 
[セクハラで訴えて買ってやろうかとも思ったけれども
 彼が私を運ぶ間。
 首筋に、鎖骨に、耳元に、
 強く吸い付いて紅の華を散らしてあげましょう。


 ……ダイエットしなくては。
 目方を増やすのは、よくないから。
 そんな一つ、また忘れられない記憶を呼び起こされての
 意趣返しというもの。]**
 

── 桔梗の間 ──



  こえーなー……
  でもまあ、なんかあったら頼りにするよ
  あんたなら信用できそうだし?


[くつくつ笑いながら名刺を懐にしまい。
抱え上げた彼女の物言いたげな圧力には
素知らぬ顔を]


  あっおいこら
  そこシャツじゃ隠れないだろ
  帰ったらまたすぐ仕事だってのに


[見えるとこへわざとつけた痕は
セクハラにならないのかよ裁判官さん。
まあ訴える気は微塵もないし、隠すと逆につつかれるから
ついてしまったもんは堂々と見せるつもりだけど。
今は誤解されると厄介な相手も、いないわけだし]



  結構いい性格してるじゃん


[楽しげに笑いながら
こちらも彼女の耳裏へ、華を咲かせた。
気の置けない戦友に対する、証のように**]

  ――睡蓮
 
 


 ほんま、優しいな、月子は。

 こっちとあっちと、遠う離れてしもたのに、
 そんなん、言うてくれるなんて。


[ 首後ろへ掛かる手に、引き寄せられて返す声。
 それもまた、このひと時だけの設定でしかない虚構だ。
 二人を取り囲んだ演技と嘘のうたかたに、
 そっと声を触れさせる。
 容易く壊れはしないかと、どこまで続いているかと、
 確かめるように。]



 でも。無理は、せんでもええんやで?
 ずっとずっと、俺だけのもん、
 ――て、いう訳には。

 きっと。いかへんのやから。


[ それはこの場の真実でもあったし、
 かつて経験した恋の終わり方でもあったけれど。
 月子にとってはその言葉はどう届いただろう。
 小さく傷む胸の内を情と欲とで覆い隠すように、
 口づけ、彼女をベッドへ押し倒した。]

【人】 舞戸 黎哉

[声はない。
その沈黙が何より雄弁な答え。
わかっていること。
それは諦めでもなく、流されているわけでもなく、とうの昔に自分たちが選んだことだから。

お互いを誰よりも理解し、同じ気持ちを抱く人。

だからこそ。
自分では彼女を救えない。
同じ者が二人いても、選択肢は増えやしない。
同じ物が二つ並ぶだけ。

月子を救えるとしたら、それは別の何か、別の誰か。
きっとそうなのだと思う。]
(112) 2020/08/19(Wed) 7:29:25

【人】 舞戸 黎哉

 
  …………


[抱きしめる腕に力を込めそうになる。
奪い取ってしまいたくなる。
無理矢理にでも犯し、子でも成せば何もかも壊せるだろうか。]


  …………


[泣いてくれたらよかったのに。
泣かせられればよかったのに。
理解なんてできなくて、気持ちも違っていて、それならきっと強引にでもその手を掴めたのだろうか。]
(113) 2020/08/19(Wed) 7:30:29

【人】 舞戸 黎哉

[微睡の中に沈む月子にそっと囁く。
口にしてみたその言葉、本当かと問われれば、きっと「わからない」と、答えるだろう。

軽口ではなくとも、こんなものは戯言だ。

戯言でしかない。

ゆっくりと目蓋を閉じて、月明かりに身を委ねた。]*
(114) 2020/08/19(Wed) 7:32:45

【人】 舞戸 黎哉

[朝。
おはようと言う君の声。
抱いたままの腕の中から解放すると、物寂しさを押し殺して、おはようと短く返した。

布団から這い出る君を目を細め眺める。身体を伸ばして広縁へと向かって、ガラスの向こうを見た君を。]


  そうだな。


[同じように口元を緩めて、日の中でキラキラと綺麗な君の姿を見つめていた。
今なら、わかる─── 俺は、君に ───]*
(118) 2020/08/19(Wed) 12:36:45

【人】 舞戸 黎哉

── 百日紅 ──

[伸びる月子。
大きな欠伸を一つして滲む涙を拭き取って。
そんな姿を見せてくれていることに嬉しさが滲む。

そして。
窓から差し込む陽の光に目を細めた。]


  ……綺麗だな。


[もちろん、─── お前の事だよ。]
(141) 2020/08/19(Wed) 19:07:03

【人】 舞戸 黎哉

[それから布団を引き剥がされては口を少し尖らせる。]


  ……あと5分だけ。


[わざとらしく眠そうに目を細めて言ったけど、口元の笑みは消せなかった。でも月子だって同じ様なものだったから。]


  ん、起こしてよ。


[我が儘を一つ。]
(142) 2020/08/19(Wed) 19:07:49

【人】 舞戸 黎哉

[細めた目で月子を見上げていたら、愛らしい唇が結ばれ、綺麗な長い睫毛が伏せられた。
そして、差し出される手。]


  仕方ないなぁ。


[柔らかくその手を掴んだ。]
(143) 2020/08/19(Wed) 19:09:17
このまま引っ張り込んで抱きしめてしまおうか。

身体を入れ替えてキスをしよう。

唇に、それから月子の体の隅々にまで。

そうやって着てるものを全て脱がしたら

愛の言葉を囁いて。

もう一度月子と一つになろう。

熱い肌を重ね合わせて。

濡れる月子の中に、滾る自身を突き入れて。

二人で快楽の中に溺れよう。

【人】 舞戸 黎哉

[その瞳が伏せられている間に首を横に振る。
両手で確りと掴まれた手。
その手に体重かけて、でも、体を起こして引き上げ“られて“しまう。

だから───]


  隙あり。


[唇と唇の合間にチュッと音が鳴った。]*
(144) 2020/08/19(Wed) 19:11:48

【人】 舞戸 黎哉

── 百日紅 ──


  ぁ───


[微笑む月子に、何か言おうとして結局言葉にならなかったから、ニッコリと笑顔を作った。]


  会えてよかった。
  

[絞り出した声は明るい響きで、我ながらうまく出来たものだと心で苦笑いを浮かべて。

そうして月子に背を向けて。
目を瞑ったまま浴衣の合わせを直して、帯を締め直して、それからあと何を直そうかと思案して、だけど、もう何も直すものが無かったから。]


  お茶、ご馳走様。


[だから、そのまま扉へと向かった。]*
(153) 2020/08/19(Wed) 21:27:52

【人】 舞戸 黎哉

── 柳の間 ──

[月子と別れ、部屋に戻った。
諦めたはずの柔らかな微笑みが焼きついて離れない。]


  礼なんて………言うなよ。


[聞きたかった言葉はそれじゃない。
でも、聞けないこともわかっていた。

自分だって、戯言と知っていながら、耳に届かないとわかってなければ口にすることも出来なかった。

お互い自分から手を伸ばせない者同士だから。
だからこそここに来て、ここで出会って、そして─── ]


  ……くそ……


[パタリとベッドの上に倒れ込んで。
後悔と、自嘲の中に沈み込んでいった。]**
(168) 2020/08/19(Wed) 22:49:32

【人】 舞戸 黎哉

── 数ヶ月後 ──

[ソファに座って写真を眺めていた。
それは、つい先日決まった婚約者で地元有力者の娘さん。
どこかあの子に似ているけど、でも、よく見るとやっぱり似ていない。似ているのは長く綺麗な黒髪だけで、そこだけは好きになれそうだった。]


  ……十分だ。


[十分遊んだし、十分楽しんだ。これはその対価。]
(173) 2020/08/20(Thu) 8:58:34

【人】 舞戸 黎哉

[あの晩は楽しかった。
酸いも甘いも知った夜は、これからもきっと忘れられないだろう。

この先。
婚約者と結婚し、子供をもうけて舞戸の家を盤石にする。一族のさらなる繁栄のために生きていくのだ。
いつか子供たちに、孫たちに言い聞かせた時に誇れるような生き方を。

だけど。
あと一歩、前に踏み出せていたらこの生き方は何か変わっただろうか。
今の生き方に不満はない、苦もない。
だけど決められた生き方以外の苦楽のある生き方があっただろうか。

そんな想いをずっと抱えて生きていく。

それでいい。
─── それがこの舞戸 黎哉の生き方だ。]
(174) 2020/08/20(Thu) 8:59:11

【人】 舞戸 黎哉

[彼女には背を押してくれる人がいた。
自分には居なかったし、居てもきっとこの背を触れさせることはなかっただろう。

これが彼女と自分の違い。

……そうということを知ることもないが。]**
(175) 2020/08/20(Thu) 9:00:09
 




情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

注目:舞戸 黎哉 解除する

生存者 (8)

千秋
42回 残----pt

寝落ちたらごめん

和宮 玲
35回 残----pt

今日は眠ります!

卯月 侑紗
13回 残----pt

かれーつくる

麗央
13回 残----pt

おやすみなさい

月子
43回 残----pt

おやすみなさい

恋塚 暎史
20回 残----pt

21時過ぎ顔見せ

舞戸 黎哉
27回 残----pt

 

木原 敦久
12回 残----pt

 

犠牲者 (1)

六鹿 賢斗(2d)
0回 残----pt

 

処刑者 (1)

六鹿 稀(3d)
0回 残----pt

管理用ダミー

突然死者 (0)

舞台 (1)

宮野忠左衛門利光
12回 残----pt

 

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.17 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa