87 【身内】時数えの田舎村【R18G】
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| >>+20 添木 「そうしようか……はあ。昔はそういうの、憧れて期待してたんだけどな。 おまつりの後に大人が飲んで上機嫌になってるの、なんか羨ましいなって思ったり。 ああいうのの仲間入り出来るのが大人だとか思ってたんだな」 普段は日の下で働いている村の人達、といった風の人たちが夜はやたら身近な大人になる瞬間。 酒の力で後押しされて、普段よく話すわけでもないのに大きくなったな、とか言われるやつ。 現実とのギャップを名残惜しみながら天井のすみっこを見つめる。 「よいしょ……一回干したほうがいいか、こういうの。よく晴れてる時期でよかったね。 久さんも毎年こういうのやってるの?」 鬼走がたびたび盆には帰ってくると言っていたように、彼もそうなのだろうか。 ほんのりと饐えたような匂いのする布団を一抱えにして押し入れから引っこ抜く。 (102) 2021/08/14(Sat) 4:28:24 |
| 「て、」 遠くを見つめていたその隙を狙われてか、ちょうどタイミングがよかったか。 茜のあげた水しぶき( >>93)は御山洗にも盛大に降り掛かったようだった。 濃色のTシャツは水がかかってぐっしょり濡れた。思わず横を見て、笑う。 「……まあ、周りが見えないくらい元気な方がいいよな」 なかなかうまい距離をはかって話しかけられない学生たちは、自分にとっても大切な子どもたち。 まだ学校に入るか入らないかだった腿くらいまでのちびっこたちは、今やこんなに大きいのだ。 そうした仕草はむしろ快いものに思えて、微笑ましさに口元が緩む。 (103) 2021/08/14(Sat) 4:34:39 |
心からの笑みが、
四角形の枠のなかに映し出された。
御山洗
「……夕凪たちは、家族でまだ住んでて。
夜凪は」
近くに住んでいたんだという感想を埋め尽くすほど、余計な思考がめぐる。
不安を励ましてくれているのがわかるのに、言葉に連想でつながってしまった過去の言葉が頭に浮かんで止まらなくなってしまった。
「夜凪が、夕凪から離れたいって」
それを意味するのは自立だったり就職だったり。
だが双子にとっては? 仲違いとも取れるような明確な拒絶に聞こえるのかもしれない。
「どこでもいいのかな。私も、どこでもいられると思っていたの。
でもね、私……今好きだと思える場所が、わからないのよ。
家族も大好きで、もちろん夜凪も大好き。絵を描けるならどこでも良かったのに。
あの子に離れるって言われて、わからなくなったわ。ここで一人で帰らないのも悪くないのかなって思うくらいに」
| >>+29 夕凪 海 「……うん」 相槌を時々打つ。滔々と流れる言葉を遮ってしまわないように。 ほんの一言を皮切りに、口にしてしまわなければいかれないものがあるのだろう。 御山洗は一人っ子だ。それでも、家族はずっと一緒ではないということは知っている。 半身とも言えるような存在がつないだ手を放すのは、一体どんな気分なのだろう。 「そうか。そういうことがあったんだね。だから、一人で……。 ……ひとりきりで決めるのは、難しいことだね。今までふたりで決めてきたんだろ。 どうしていいか分からなくなってしまうのは、仕方ない。しんどかったね」 手を引いて岩場までゆっくり誘導する。 惑って、混乱を思い出している心のまま、足場の不安定な水場にいるのは危ない。 みんなの世話をしていた優しいお姉さんとしての彼女は嘘ではないけれど、気を張って無理をしていたんだろう。 (107) 2021/08/14(Sat) 9:53:23 |
| >>104 鬼走 夜の河原 「はは、今は少し、色々考えちゃったから……明日の昼には、きっとだいじょうぶ。 雅也さんの言うことや見る目が間違ってるとは、思ったこと無いよ」 今までだって同世代からその下の世代まで、見守ってくれたのは彼だった。 根気よく向き合ってくれた彼が、御為ごかしに滅多な事を言う人ではないのは知っている。 「ううん、違うんです、雅也さん。ここでの思い出はずっといいものだった。 東京にいってからの俺を支えてくれたのはここでの自分だと思う、みんなだと思う。 それを後ろめたいもののように思っているのは、俺のせいで、俺が原因だ。 怖がってるのは……自分です。 ……帰ってきているのを知っていたら、俺は帰ってこなかったかも知れない。 ――きっと俺は、会いたくなかった。再会したくは、なかった」 ――誰に? (108) 2021/08/14(Sat) 10:23:03 |
青嵐
「いやいや、流石に水着に着替えますよ。
でもこーいう何にも気にしないで遊ぶの、すっごい楽しいね。今までも、もっとやればよかったかもです!」
髪を結び直し、上着を絞って、
笑いを零しながら振り向いて言う。
「晶兄も誘わないとね。
ちょっとつまらなさそうな顔してたから、
目いっぱい遊んで忘れさせてあげないといけません」
青嵐
「だって川も海もあるんだよ〜?
そりゃ用意してくるに決まってるじゃないですか。
田舎くらいでしか好き勝手出来ないよー。向こうだと気を遣わないとあんまりいい目で見られないし……いつもみんなと暮らせてたらよかったんですがね」
水を含んで重くなり、張り付く服が、
気色悪くも、楽しさの証でもあり。
大人ぶることから羽根を伸ばせるのが、何よりも心地よかった。
「そーですよ、行こ行こ。
晶兄こそちょっと大人になって、一歩引いちゃう感じになったんでしょうかね」
涼風
「───そう、だな。田舎の外にいる間に忘れちゃってたんだけれど。俺は何よりも、自分が撮りたいと思ったものを、最高の角度、時間で切り取って、それをみんなに観てもらうのが好きだから」
散々遊んで、水に艶めく髪を手櫛で纏めながら。
片手間に傍に戻ってきて、話の続きをする。
「昔からずうっと俺は、人の思い出の一部になろうとしてたけど、違った。
俺が、みんなを、どこにでもある綺麗なものを、何度も、何度も何度も思い出にする。写真と変わらない。田舎に帰って、それに気づけたんです」
その背中を押してくれたのは、薫兄も含めた、
田舎の人たちだっていうことが、何より嬉しい。
「みんなを、俺の記憶の、その枠の中に。
昨日は写真がみんなの下へ届いたらいい、って言ったけど、俺は……自分の足で皆を撮りに行きたい。
将来は、そんな仕事を選ぼうかなって思いました」
田舎に永遠に残りたいと思う。それができたら素敵だと思う。
それが叶わないのだとしても。出来ることがある、とも思った。
御山洗
「……私がくっつきすぎるせいで、あの子が鬱陶しがっていたのね。
ちゃんと話したから、当てずっぽうじゃないわ。
もう大人だしそれぞれ自立をしないといけないのは確かじゃないですか。
だからね、仕方ないのよ」
漠然とした不安は田舎の思い出で薄れはするが埋めるものにはならなくて、ただ、今だけは何も怖くないような満たされた気持ちになっている。
また一瞬で、恐ろしいほどに消えてしまう。
思い出さなくてはいけないことが、話さなければいけないことがあるのに。
「弱音を吐いてごめんね。
しんどかったけど、今はなんだか、清々しい。
兄さんのおかげかも?」
まるで別人になったのように、迷子になっていた姉の様子は見えなくなり、凪いだ心にあなたのことばがふり続けた。
「……なかなおり、できるようにする」
言い聞かせるように緩く手のひらを握りしめて海の静かな波を見つめていた。
なんだか、あなたのまえでは偽りの姿を見せてばかりのような気がした。
青嵐
「今更気付いた?瞬兄のそういう、
細かいとこ気にしなかったり、
気楽に構えてるところは美徳だけど、
たま〜に苦言言われてるの、俺は知ってますから」
時任の姉さんがちょっとね〜と、
聞きようによっては思わせぶりなことを言う。
それでも見習うとこは見習うべきではあるが。
「あはは、そうだね。こんなに揃って会えるんだし、
会えないことはない。でもちょっと寂しいけど。
色んなとこ飛び回って、みんなに会いに行くって目標を立てたから本当に『会おうと思って会いに行く』ようにしますよ、俺は!」
無遠慮な手に頭を掻き撫でられ、
あ!折角髪結び直したのに!と文句ひとつ。
それでも心地よさそうに目を細めて。
「え、かけっこってそれは俺に勝ち目ないけど!
行くぞて、も〜〜、待ってってば〜〜〜」
そんなこんなでもう一人の先輩の下へ改めて向かうのだろう。
卯波だけの四角形を作り続ける。一つに固執するあなたには負けない。
| >>+33 夕凪 海辺 「……でも。思い出にばかり生きてはいられないから。子供のようにはいられないから。 子供のままの関係でいられたらよかったのにね。そうしたら、苦しくなくて済むのに」 → (117) 2021/08/14(Sat) 17:10:13 |
| (a54) 2021/08/14(Sat) 17:10:21 |
| >>+33 夕凪 海辺 ここに居たいと願う気持ちが安穏を齎すならば、きっと御山洗の言葉は届かないのだろう。 そうとは気づかずにふとこぼれた言葉をかき消すように首を横にふる。 「そっか。仲直りできるなら、それが一番いいと思う。 なにかひっかかってしまうことがあるのなら取り除ければ問題ないんだしさ。 おとなになった二人としての関係を、すり合わせられたならいいと思うよ」 前向きに見える貴方の言葉にそれで安心してしまった。 多分ちょうどその頃に、学生たちのあげた掛け水がぱっと御山洗を隠した。 顔から体まで濡れた御山洗が目を丸くした後、おかしなものを見たように吹き出す。 「子供のままだったら、いいかもなあ」 (118) 2021/08/14(Sat) 17:10:35 |
| (a55) 2021/08/14(Sat) 17:10:59 |
| 「昨日はしゃぎそびれたし、俺も遊んだほうが良いかな」
乾いた塩がぱさぱさとくっついている。川辺と同じようにはいかない。 スポーツ選手のように美しくとはいかないけど、鍛えた背中は大きかった。 夏のせいか少し日に焼けた肌は、もう10年前の子供のものではないけれど。 (119) 2021/08/14(Sat) 17:16:50 |
| >>120 宵闇 「……せっかくだしさ。もう濡れちゃったら、関係ないし」 昨日は水辺には入らなかったぶん、はめの外しに拍車がかかったのかもしれない。 臑の浸かるところまで入っていって、潮の匂いに満たされた空気をすんと吸う。 都会の海だったらこうはいかない。遊びに来ただけではあっても、感慨はひとしおだった。 「何やってるんだ、本当。 あしどけてあげなよ」 なまこが遊び道具になっているんだろうか、みんな。夕凪に振り回されていたのを思い出す。 ざぶざぶと海の中を難なく歩きながら寄っていって、踏まれているナマコの顔を見に行く。 (121) 2021/08/14(Sat) 17:42:19 |
受け取ったカメラを一旦手荷物に戻し、
水着へ着替えることに。人も寄ることもないだろうと、
近くの物陰で思い切って衣服に手をかける。
上着をしっかり、細腕で絞り、
肌に纏わりついて離れないシャツを、両手をクロスさせて無理矢理引っぺがした──ところで。
ふと、自分の両胸に手を当てる。
筋肉の僅かな硬さ。なだらかな、
未だ成長を感じさせるような感触。
まだ解消されてない違和感が一つだけある。
何かしっくりこないような。現実味の薄いような。
カメラによって切りとられた顔を、
勇気を出して、なんとか、見つめようとする。
(──ああ)
自分が、今まで自分のことを見つめられなかったから。
『今の自分』の外見を、他人に委ねてしまっているんだ。
少年が、段々と元の形へ戻っていく──。
| >>123 宵闇 「筋肉質だし、体の作りが独特らしいね。俺はあんまり扱ったことないけど……うわ」 ぶにゅぶにゅの体は種類によっては溶けたりもするし、力を入れて固くもなるらしい。 どんなもんかな、と覗き込もうとした顔を下から水しぶきが襲った。 ぱちぱちと瞬かせて、また海水を浴びた顔を拭う。 「……、やったな」 ひと呼吸ふた呼吸おいてから、反撃の狼煙があがった。 大きい手が同じようにばしゃ、と足元の水をかきあげてふっかける。 (124) 2021/08/14(Sat) 18:13:56 |
ゆったりとしたラッシュガードを着た。そしてもう一度「海だ〜〜〜!!!!」
反射的に腕をあげると、ナマコをキャ〜〜〜ッチ!!!
「油断も隙もないなあホント!」
ナマコさんが可哀想でしょ!(委員長)
「あ、茜ちゃん」
そして、透けてる様子に気付いたようで、
小走りで荷物を漁り、大き目のタオルを取り出してみせつつ、自分の胸元をとんとんと叩く。
「さっきも水かけまわってたでしょ、
一旦休憩にしようよ。両手のナマコは引き受けるから」
ほんのわずかに頬を染め顔を背けて、
気付いてくれ〜と気遣いをしてみて。
「こ〜らからかうんじゃありません」
だから見ないようにしてたんでしょ〜なんて言う。
ああ、そういう方法もあるんだ、とちょっとだけ感心したりして。
「茜ちゃんは着替えちゃんと……あるよね、茜ちゃんのことだもの。いや、安心した。
十年越しに女らしさを磨いたところを目の当たりにするとは思わなかったよ〜」
御山洗
「子供、のままの関係だったら?」
どういう意味だろう、と頭で思考を巡らせている間に水が飛びかけられる。
ぱちくりと目を瞬かせて見つめれば、覗くのは無防備な脇腹。いたずら心が芽生えてその腹に手を伸ばした。
「御山兄さん余所見してると危ないよ」
くすぐってみたい衝動が起きてしまったから。
遊んでみたくなったから。
そんな無邪気な理由でいつまでもここに要られたらどれほどいいか。
しばらくしてから皆の輪に戻ろうと声をかけた。
その時一体自分は誰を見ていて。
あなたは誰を見ていたのだろう。
「お兄さんも、溜まったものがあるなら海にでもなんでも吐き出してしまってください。
田舎に忘れ物をするのは、夕凪たちだ絵で十分です。
あと、風邪は引かないように!」
そう、笑って。
一歩海に向かって飛び込む構えを見せた。
| >>129 宵闇 いつも素直な大男は耳を貸そうと一旦止まった。 が、和解の姿勢を見せた途端に反撃を喰らい、思わず声を上げて笑った。 「っふ……はは、話す気ないだろ、翔」 つまり望まれているのは継戦なのだ。そう受け取ると、沖の方へと追いかけていく。 同じように深みに行くにつれて水も掬いやすくなって、巻き上がる量も多くなった。 まるで本当に子供に戻ったかのように、遠慮もなしに塩水を掛け合う。 (133) 2021/08/14(Sat) 19:12:30 |
| >>+39 夕凪 「わあっ」 面白いくらいに体をよじって突かれた箇所をさすった。 前髪を透かして白目が見えるくらい目を丸くして、なんで? みたいな目が夕凪を見ている。 それが悪戯心なのだろうと遅まきに理解すれば、仕方ないな、と姿勢を正す。 「うん、いこうか。なるべくたくさん、楽しんだほうがいいよね。 これだけみんなが集まることもきっとなかなかないだろうから」 今は忘れてしまおう、心中に抱えておいていくのは思い出だけでいい。 夏のにおいに吹かれながら、はしゃぐ声の中にまぎれていく。 (136) 2021/08/14(Sat) 19:40:52 |
卯波
「ああ〜次々女の子らしい単語。
メイク、……そっか、その年ごろくらいになるとするんだね」
何か思うことがあるのかうんうんと頷きながら。
大半は後輩がこんなに大人になって……という感情からくるものなのだろうが。
「俺は写真撮るひとだから、撮られる側の努力とかにも凄い興味があるんだよね。時間があったらちょっとだけでも教えてもらっちゃおうかな……俺がするわけじゃないんだけど」
| >>135 宵闇 海 「そりゃあ一応、」 水を掛けられれば掛け返し、それにまた掛け返されて。 ラリーのような水遊びが続く。 まだ少し優勢なぶん話を聞く余裕もあったのか、待てとされればぴたりと止まったのに。 「っ、翔!」 叫ぶような声。海辺は底面が急斜面になっていることもある。 海の中に頭を沈めて、手をつかもうと腕を伸ばす。 (139) 2021/08/14(Sat) 20:02:47 |
| >>138 添木/添木邸 「みんな、『子供はダメだ』『子供にはまだ早い』って言うもんだからさ。 大人はいいなあって……現実にはそんなとんでもなく良いもんじゃないけど。 そうだなあ、瑠夏や翔とも飲もうよって話はしたし。祭りのあとに時間とれるかな」 そのあとになったっていいけれど、折角大人になったのだから積もる話をしたくもある。 もしも場と時間が取れるのならそういうこともしたいと同意した。 きれいに畳まれた布団をその形のまま縁台のある方へ持っていって、 ありもので干してみた。そのままの形で家が残っていても、細かい道具は抜けてるかもしれないから。 「そうだよな、俺も……受け入れてもらえるか不安だったから――…… ……あ、うん。時間はあるしね」 添木は年も近いほうだから、御山洗が集落を去った理由が親の離縁であることは知っているかもしれない。 それに、ついていかなかった父親のほうがこの田舎に由縁のあるほうだ。 だから帰ってきた御山洗を迎えるものはいないはずだけど、 声を掛けられてそっちへ寄っていった。 (140) 2021/08/14(Sat) 20:20:14 |
| >>141 宵闇/海 「危な……頭打ったりしてないか、大丈夫? ごめん、よく周り見てなかった……」 引っ張り上げた体をちゃんと足のつくところに立たせて、怪我をしていないか検める。 意気消沈としてはしゃいで遊ぶ気力はすっかりなくなっているようだった。 (142) 2021/08/14(Sat) 20:28:35 |
| >>144 宵闇/海 脱いだ上半身はともかくとして、せっかく海に入って良いように履いてきたハーフパンツまで海水漬けだ。 選択する前に真水で塩を抜いたほうがいいのかな、とか考えながら目元を隠した前髪をかきあげた。 普段はほとんど気にしなくとも、濡れて束がくっつき合うと前が見えづらい。 「それならよかったけど……はしゃぎ過ぎるのも考えものだな、やっぱり」 過大に落ち込むのはやめたものの、すっかり気持ちは落ち着いてしまった。 まだまだ元気な学生たちの方を見て、ああいうふうにはいかないんだなと思い直す。 (145) 2021/08/14(Sat) 20:48:26 |
宵闇に笑顔を返したとき
思い出したのは
双子でみんなのことを思い出していた数年前。
『お兄ちゃんは忙しいんだから僕たちに構ってばかりいられないさ。
だけどとっても大事にしてくれてる、夕凪もわかっているだろ』
わかっているわ。優しくて真面目な人だもの。
『涼風? 何してんだろうなぁ、まだ僕たちみたいに文章を書いてればいいけど。
それか新しい夢見つけていたりしているかもな』
それもいいと思う、もう何年も経ったんだから。
『編笠元気かなぁ〜、あいつと話すの大好きなんだ、なんか面白い仕事についたりしないかな。みんなが思いつかないような』
どんなことを好きになったのかな、とても気になるね。
『青嵐はさぁ、落ち着きが出たのか気になるよな。夕凪もあの時のこと……え、もういいって?僕が変わりに聞いてやるよ』
何をしているのか、二人で想像して。
会える日を夢見て、一緒に笑った。
『モモチは背ぇ伸びたのかな、まだまだ成長期だろうけど流石に夕凪の服はもう嫌がる歳だろ』
まだまだ可愛いわよきっと。
私の服も入るんじゃないかな。
いつまでもいつまでも夢を見るように話は続いていた。
| (a86) 2021/08/14(Sat) 20:59:17 |
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