人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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視点:




ファーストキスだった時点で察しはついていたが
本当に限界暴走したとはいえ、あんなに丁寧に、
なおかつ痛くないよう最大限努力したのは初めてだった。
けれど、彼女はその痛みさえも乗り越えて今、
何をしても快感を覚えるようになっている。
それは多分、宿に泊まるたびに
彼女をベッドに寝かせるようになったから、か。
本当のところはわからないが、
魔力補給のキスを超えたものを求めているのは
お互いに確実であると見る。





『違うこともしたい』


そう耳に入ればまだ朝で良かったと心底思う。
口付けが止むこともなければ、
彼女に与える弱い刺激が強くなることもない。
けれどもそれに我慢できず彼女の手が
己の手に重なったのなら、
手を逆転させ、彼女の手を使って胸を触る。
なんて淫らだろうかと思うけれど、
そうなってしまったのはテンガン自身のせい。






そろそろかと膝での刺激をやめ、
彼女の片脚を横へ向けると下着に触れて
ぐっと中指を押し付けてみた。
太ももでは感じ取れなかった湿りが
押し付けた指には直に感じ取れ、
彼女の感度の良さに平伏しそうだ。
何度か指を押し付けたのち、ツゥっと秘裂をなぞり
彼女の様子を見ながら更に指を動かすのだった。*



[小さな声でつぶやいたおねだりは受け入れられて、
誘うように動いた手を逆手に取られる。
自身の手を大きな手が覆って、自らの手で乳房に触れる。
柔らかな弾力が跳ね返り、指の後を残すように沈んで。]


 ……ッ、ン……ぅ……


[細く喘ぐように息を吐き出した。
掌につん、と尖った先端が当たって甘い痺れが走る。
胸を覆うのは自身の手なのに、動かしているのは彼の手で。
僅かな緩急にも、ン、ン、と声を震わせた。]

[胸の愛撫に夢中になって、腿を抑える力が緩む。
彼の身体が股を割入るように押し入って、
下着越しに秘所を指先で撫でられたら、びく、と身体が跳ねた。]


 ふぁ、……ぁ、んッ……
 ……やぁ、ッ……そこぉ……


[濡れた下着越しに指が入り口をなぞる。
それだけでもまたじわりと布地を濡らすほどに湿り気を帯びた。
指に感じ入るように、瞳を伏せて淫らに腰が揺らめいていた。]




彼女の手は一回りほど小さいだろうか。
そんな彼女の手を使って彼女の感度を上げるというのは
なかなかやれるものでもなく少し優越を感じる。
優越とは違うのかもしれないが、
こういうことを彼女の体でできる男、できた男が
テンガン以外にいないということは
ある種の優越だと言えるのだろう。





シャツを脱がせても良かったけれど、
そこはやはり大きいものを着せているからか
脱がせない方がいいような気がし始め、
そうするくらいなら、と片方の胸を執拗に触っていき、
彼女が自分で触るようになってくれたら
彼女の手から離れ、もう片方の胸に彼女の手とは
しなやかさも太さも違う彼の手が這う。
耳に届いてくる小さな声にテンガンの熱も上がる。


「は、……可愛い……何でそんなに可愛いの」


唇を離せば彼女から漏れる反応。
両手がそれぞれ彼女の弱い場所を攻めているからか、
反応も可愛く、体の動きも良く、好きが溜まる。
目を伏せている姿も良く、可愛いと呟きながら
下着を撫でていた指を横に動かして、
彼女の大切な場所を隠すその布をずらし、
指を押し付けていたその秘裂を直接撫でていくことに。



 
[上げられる悲鳴は、僕のより高い流歌の声。
 脚に唇を寄せたまま視線だけ持ち上げた。
 ちらりと覗く下着もその中も魅力的だけれど

 何より彼女の表情をひとつも取りこぼしたくなかった。

 僕が与える痛みや羞恥に、愛らしい顔が歪んで。
 泣いてしまいそうにも見える。]


  …………
ふふっ、
……


[その表情、かわいい。かわいいよ、流歌。
 お仕置きだから言わないけれど、
 吐息を腿にかけてしまいながら頭の中で沢山囁いた。]
 

 
[ごめんなさいを繰り返してくる
 その声も、堪らなくかわいい。

 きみはなぁんにも悪くないんだけど
 悪ぅい僕に見つけられてしまったのが
 運の尽きなんだよ。

 だから、……そう、諦めてね。

 もっと困らせてしまいたくって、
 滑らかな肌の上を舐り上げていった。

 ────すると、どうだろう。]
 

 
[小さくかわいい二つの手が
 スカートの裾を掴むのが見えた。

 ……自分のしていること、わかってるのかな。
 混乱しすぎて、よくわかっていないのかも。
 ただ縋り付くものが欲しかっただけかも。

 それでも僕の気分は、とぉっても良くなってしまった。]
 

 
[幼げな顔だちに浮かぶ表情には
 微かに興奮の様なものが、見て取れて。

 小柄で細身の身体はしかし
 年相応に丸みを帯びてきていた。

 立派なレディに羽化しつつある可憐な少女。

 そんなアンバランスで
 危うい色香を纏う流歌が
 まるで自らを差し出すかのようなポーズで
 僕の前に立っているのだから。

 気分が良くならない筈がない。]
 

 
[ああ……、いますぐにも喰べちゃいたいよ。]

 

 
[瞬きなしに見つめる眼差しに
 恍惚の色を載せていれば……、
 もうしない、と約束の言葉が降りてきた。

 口の端を吊り上げて笑う。]


  ……
はァ。
……うん、僕だけだよ
  僕にだけ色んなかわいい姿を見せてね
  ……ふふ。流歌、とぉっても、いい子だよ


[先程より熱くなった吐息を内腿に届けて
 優しい、優しい声で流歌を誉めて。
 ちゅっ…ちゅ…と額に触れた柔らかさで傷口を愛で……*]
 

[碌に慣らさずに挿れたら苦痛が勝るはずだ。
経験したことはなくてもそれぐらいは想像出来るし、彼をなだめて丁寧に進めるべきだと冷静に考えれば気付けただろう。

けれど小悪魔の囁きに、ぐらぐらと揺れていた理性の天秤が簡単に傾く]


 ……っ、どっちが……、我慢出来ない、って?


[君こそ、と吐き出す言葉は吐息ばかりで口端が歪んだ。

見透かされた。
と思うと同時に、一体誰のために欲望に抗っているのか分からなくなって、……こんな煽り文句一つで揺らぐ余裕の無さにも笑えてしまって、躊躇を手放した]

[彼が言葉無く戦慄いている一方で、自分は窮屈ではあるのに粘膜の気持ち良さに唆される。無理矢理にでも奥まで進みたくなる衝動はあれど、物理的にも 無意識的にも ストッパーが掛かって捻じ込むまでには至らない。そんなもどかしさが募り、おまけに彼が内側を締め付けて可愛いことを言うので、ない筈の理性がまた焼き切れる心地がする]


 ぐ、…… 瑠威。 ……、っ るい、好きだ……


[主語のない言葉が何を求めているのかわからなくても、彼の名前が口をついて出た。まだ呼び慣れない2文字を繰り返せば、譫言めいた響きになり、さらに結合を深めようと力を掛けていく。

嗚咽にも似た声を噛み殺しながら、囀る唇にキスをして]

 
 す、まない……もう耐えられない
 君の中が気持ち良くて……、


[初めてだからお手柔らかに、……そんな彼の言葉を思い出したが。じわじわと隘路を進み、馴染むまで奥でじっとしているだけの余裕がない。

「瑠威」と再び彼の名を呼んだ。
そうしたら許してくれるんじゃないか、と打算半分に強請る気持ちで、頭を擦り寄せながら。緩やかに抽送を始める*]

[重ねた手の動きが徐々に大胆になっていく。
柔らかな膨らみを揉みしだき、尖った先端を突付けば、
幾度も甘い声が上がっていく。
彼の手が離れた後も、自身の手を緩めることなく、
くりくりと先端を押し潰しては、吐息を漏らした。

自由になった大きな手がもう一つの双丘を掴む。
自身の手の動きとは違う手つきがまた新たな快感を呼んで
顎を逸らし、胸を反らして喘いだ。]


 ……ぁ、ぁんっ、……
 テンガンの、て……あついよぉ……、ンっ……


[また可愛いと囁かれて、頬をピンクに染める。
惜しみなく注がれる愛情は、既にミンナの感情が溢れる程にいっぱいで胸がきゅう、と苦しくなる。]

[赤くなった頬を隠すように俯いて、空いた手で唇を撫でた。
小さな唇からは熱の籠もった吐息が度々溢れて、指先に熱を伝える。
愛撫される胸に、囁かれる耳に、意識を奪われていれば、
悪戯な指先がするりと布地を避けて、しとどに濡れた秘裂を撫でた。]


 ……んぁ、ッ……ぁッ、……
 そこ、……さわっちゃ、だめぇッ……


[びくんと足先が跳ねる。膝を折り曲げて秘所を隠すように倒せば、
彼の腕に腿が当たる。
弾力のある腿をすり、と腕に擦り付ける仕草は、返って誘うような形になり、言葉とは裏腹にもっと刺激を望むように動いた。]



「熱い?だってミンが可愛いから。
 まだ、もっと熱感じられるでしょ?」


彼女の胸を可愛がっていると熱いと言われ、
優しい眼差しで指を使い硬くなってきた先端を撫でた。
そうしていると、気持ちよくなっている彼女が
体をそらして、反応し始めていた。
視覚的にわかる彼女の感じ方が魅力的で仕方ない。
頬をピンクに染めているところもまた、
彼女が純粋で、男をテンガン以外に知らないことを
示しているのではないかと思うほどに可愛らしい。





「ダメなの?だって、ミンはここにもっと熱いのが
 ほしいって思ってるんでしょ?
 聞こえてくるよ、ミンが受け入れてくれる音。
 いいよ、いい。……ほら、指がすんなり入る。」


ダメ、と弱く言う彼女にそう囁いて、
ゆっくり撫でていた中指を時折くいっと挿れ、
最後はくちゅりと音を立てて指の付け根まで
挿れてしまえば、可愛いよと囁き、
顔中に口づけを落としていった。



[赤い尖りをゆるゆると撫でられて身悶える。
弱い箇所を丹念に触れられるようにされて、ふる、と弱く首を振った。
身体の奥に熱が溜まっていく。
触れる手も熱くて、どうにかなってしまいそう。]


 ……っん、……感じる……?
 ぁ、ぁっ、ん、……むねっ、きもち……


[先端を撫でる指を押し返すように尖りがぷっくりと膨れ上がる。
いつしか己で弄っていた手が疎かになり、
は、と吐息を散らして胸に視線を落とした。
彼の言葉通りに熱を感じるように、蠢く掌へと意識が集中していく。]

[耳朶の近くで囁く声が脳髄に響く。
卑猥な言葉で煽られて、かあと頬に朱が走った。

言葉と共に蠢く指が、ゆっくりと縁をなぞって
淫猥な音を立てて中に入り込んでくる。]


 ……ぁ、ぁ、やぁ、だめっ……
 ゆびっ、はいっちゃう……んぁッ……、

 ……やっ、……おと、やだぁっ……


[自らが引き出している音だというのに、
耳に届く音は酷くいやらしく響いて、思わず否定の言葉を並べ立てる。
なのに、指を含んだ中は喜ぶように蠢いて、深く沈んだ指を甘く締め付けた。]

[ 苦しげな彼の呻きが、喉を詰まらせる吐息の音が
 この行為の生々しさを表しているようでひどく興奮する。
 
 強請るまま与えられる呼び声に愛おしさが溢れて
 掻き抱いた彼の唇を奪いに行けば向こうから与えられた。

 激情の赴くまま勢いで貪る口付けは酷く拙くて
 飲み込みそこねた唾液が清めた肌を伝って汚した。 ]


 せんせ……、っ、は、ぁ…ッ、誠丞さ…、……
 すき、……俺も、すきだ、…っぅ゙、あ、…​────ふ、……


[ ぐずぐずに蕩けた頭でなんとか言葉を返そうとしたら
 余裕のない彼の声と重なった。
 彼とは違った意味で余裕がなかったけれど
 それでも、制止の類の言葉は出てこなかった。

 愉快だった。彼が自分に溺れている様が。
 それこそ覚えたての餓鬼みたいに、
 堪えようとしても抗えずに、に腰を振り始めるのが。

 心だけじゃなく体まで彼を手に入れたみたいな気がして。
 胸の内の何処かが満たされるような心地がした。 ]

[ 前立腺は気持ちいいなんて何処かで聞き齧った情報に
 ちょっとだけ期待していたがそんなことはなかった。
 多分。……たぶん。
 どこだそれというのが正直なところで
 どこかが気持ちいいなんて感覚はない、と思う。たぶん。

 何故自分の体のことなのに不確定なのかといえば
 明確に何かに反応している気がするからだ。
 何がってナニが。すっごいびくびくしてる。何故。

 医者ではあるが泌尿器科でも肛門科でもない彼に
 それでも問えば謎が解けるかと一瞬過ぎったが
 今授業が始まっても困るなと思い止まった。

 押し入ってくる異物を排泄したくて下腹に力が入れば
 逆に緩んでずるりと楽に入ってくるから
 仕組みとしては正しいのに頭が混乱しそうになる。

 粘膜と皮膚との境目が擦れて熱いのは
 たぶん滑りが足りないせいだろう。
 足りたら気持ちいいのかななんて考えるのは
 現実逃避であってやましい気持ちではないと思う。

 いや、やましい気持ちでもいいのか別に。 ]



 っ……せーぇすけさん、おれの、も…触ってほし…っ
 

[ エグい質量のが有無を言わさず中をかき混ぜてくる。
 俺のケツは彼を気持ち良くさせているらしい。
 なら俺のことだって気持ちよくしてくれてもいいのでは?

 そう思ったから、自分でするんじゃなくて強請る。
 転がってるだけで両腕空いてたけど。

 何故だか不思議とギンギンに勃ってるやつへと
 彼の手を取って誘う。
 重ねた手で握りこませた彼の手が滑ったことで、
 どろどろに涎を垂らしていたのを知る。何故。 ]


 ん……ッく、は​──…ぁ、きもち、……っ、


[ 手を重ねたまま彼の手をつかって自慰を始めるみたいに
 ぬるぬる扱き始めれば目先の快感に意識が向いて
 息苦しさが多少紛れる気がした。 ]

[ というか、頭が混乱する。気がする。
 同時に与えられる慣れた快感と、慣れない圧迫感
 どっちが気持ちいいのか、
 考え出したら途端に訳がわからなくなって。 ]


 あ゙ー……イけそ、ふつうに、イきたい。

 ごめ、いっかい、さき……
 まっ、うそ、あ…、〜〜〜〜っ!!


[ 許しを得るまでくらいは当然待つつもりでいたし
 待てるつもりでいた。それなのに。

 混乱でも錯覚でもない強い快感を彼の掌の中以外で……
 彼のを咥え込んだ内側で、確かに感じて、

 一瞬で、頭の中が真っ白になった。
 びくりと跳ねた背が撓って、爪先にぎゅうと力が籠る。
 耐える間もなく、押し出され漏らしたみたいな絶頂に
 困惑しながらもびくびくと腹の奥まで痙攣させて
 搾り取るかのように彼を締め付けた。 *]

[仮に前立腺云々の質問をされていれば、知り合いの専門医が話していた雑談をそのまま復唱するところだった。……とはいえ腰ばかり振っている今、他事を考えようとしても浅い思考しか出来ずに、途中で霧散してしまって上手く答えられないだろう。
手を取られ、昂ぶっている場所に誘われて、やっと彼が感じられていない可能性に思い至る有様だった。

感度は人それぞれとは言えど、流石に痛みで身体も心も萎えてもおかしくはないと思っていた。手のひらに感じる固い熱に驚く。添えたまま触れて緩く感触を確かめていると、物足りないのか彼の手が手本を教えてくれる]


 あぁ、……君にもたくさん気持ち良くなって欲しい


[彼の口から私の名前が聞こえた、気がするが、あまりにも自然かつ非現実的に響いた。嬉しいと思いながら、目が覚めたら終わる夢なんじゃないかとすら過る]

[彼が何度も実演してくれた手淫を真似て補助的に手を動かす。彼はどうするのが好きだったか……記憶を辿っているうちに、内側の性感帯のことを思い出して。手指で場所を探ってもいないが、そこを擦るように意識して動いてみる。

何かを言い掛けた彼の背が撓り、身構える猶予もないまま畝る内壁に搾り取られる]


 ……? ぁ……えっ、
 ちょっ 待っ、……、……〜〜〜〜っ、!


[静止するように、縋るみたいに名前を呼んだ。
前のめりになったくらいじゃ受け流せない快感に抗えず、脈打つ奔流を埋め込んだまま荒い呼吸を落ち着ける]

 
 はぁ、……ふふ。
 お手柔らかに頼むよ、阿出川くん。


[つうと額を落ち落ちる汗を拭いながら、余裕がない自分を顧みて笑みを浮かべた。無性にキスがしたい気分になって口付けを強請る。少し動いて体勢が変わると、足された潤滑のおかげか粘着質な音がした。薄い隔たりがないまま繋がったのだと今更思い出す。綺麗とは形容し難い生々しさを五感で感じれば、眠気を感じるどころか全然満足していない自分に気がつく]


 もう一回、したい。まだ足りないんだ、……


[ぐるりと泥濘んだ内側をかき混ぜて。
けれど勝手に動き始めることは出来ず、彼の瞳を見つめる*]



執拗に障れば触るほど良い反応を見せる。
それは彼女が自分で触ることを疎かにしてしまうほど。
熱い吐息と視線が物語る彼女の熟れ方。
すぐにでもかじりついてしまいたいけれど
まだまだ、と言い聞かせて止まることなく可愛がる。


「ミン、自分で服脱げそう?」

もっと深く繋がろうと思った時、
邪魔になってくるかもとやっぱり思い始めて、
恥ずかしがりながらも感じている彼女に尋ねる。
彼女自身が体を曝け出す行為が恐らく淫靡。
無理やりとは言わないので、彼女が脱いでくれたなら
よくできました、と褒めてあげよう。





秘裂を撫でる行為の中でその中に隠れる秘芽も一緒に撫で。
くにっとくる反動がもっと触りたいと思わせる
不思議な箇所ではあるが、追々でも可愛がれると思い
彼の指はそのまま下へと移動していった。


「音がやだ?……それならこれでやめておこうか。
 素直になってくれたと思ったんだけど、
 俺の思い過ごしだったみたいだね。
 まだゆっくり出来るからお休み?」


彼女の言葉はそういうことではないと分かっていながらも
素直になってくれなかったことへの意地悪を。
勿論中から指は抜かれて、胸を可愛がっていた手も
そこから離れていくし、よしよしと頭を撫でたら
ベッドから抜け出そうかと体を動かしたはず。




【人】 アルカード

 

 ―――漸く目が覚めたか。


[ひょいと、視界を遮るように娘の顔を覗き込む。 

途端、言葉にならない悲鳴と共に、我の頬へ
娘の掌が飛んでいた]


 …。
(47) 2022/05/20(Fri) 11:43:40

【人】 アルカード

[ 痛みはないがそれなりに力の籠った一撃であったので
 どうやらあれから無事回復はしたらしい。 ]*
(48) 2022/05/20(Fri) 11:44:37
[ 彼に、触れられた瞬間。


 ……ほんの少しだけ、温もりを期待した自分がいた。


 目の前のこのひとが、
 わたしが欲しいものをくれる、
 そんな誰かだったら、いいのに、と。 ]

【人】 アルカード

 
 
 恐らくは過労だろう。あるいは心労か。
 
 
[ベッドに座らせたままの娘にマグカップを渡す。
それから、自分は勉強机から椅子を彼女のベッド近くまで引き出してくると其処に腰を下ろした]

 案ずるな、毒は入っていない。
(61) 2022/05/20(Fri) 12:21:40

【人】 アルカード


 
 何をやっていたかは知らないが
 これまでずいぶん無理をしていたらしいな?

 
[呆れ半分、といった体で溜息ひとつ。

久方ぶりの人の子の喚ぶ『声』に応じて姿を現してみれば。
其れは一目見てわかる光の子で、しかも世界を滅ぼしたくない、滅ぼさないでときたものだ。

嘗て、此の地に我を呼び寄せる者は皆、世の破滅を願う者ばかりだったのだが。

挙句、此方が何もしていないのに眼前で倒れられたとあっては。
……全く、何もかもが前例のない事態だ]
(62) 2022/05/20(Fri) 12:28:36

【人】 アルカード


 
 一先ず、理解できていないようだから説明をしてやろう。
 昨晩、我が貴様に話していたことは覚えているか?
 まず話はそこからだ。
 
 
[足を組み、頬杖をついて娘と向き直る。]


 我は千の名を持つ者。
 昨夜貴様が我に問うたように
 『闇の精霊』と、我を呼ぶ者も在るな。

 他にも魔王だとか、万物の礎であるとか。
 そう呼ぶ者もあるな、
 我として特に名そのものに思い入れはないが。

 故に、貴様の呼びたいように呼ぶがよい。

 我が何者であるかを決めるのは、
 我ではなく貴様ら人の子、光の子であるのだから。
(63) 2022/05/20(Fri) 12:31:43

【人】 アルカード

[さて、ここまでは理解できたか。
此方としては本題は此処からだ]

 
 我は貴様の声に応じ、此の地に召喚された。
 

[尤も、この娘にその自覚はなさそうだが。
さて、どのように説明したものか。

――…頬杖をついていた手を解くと
両の指先を揃えるようにして合わせて、暫し考える]
 
 
 ……昨夜、貴様は泣いていただろう?

 誤魔化すなよ? どの途無駄なことだからな。

 貴様のその涙が、我を呼び喚せた。
 悲しみであれ怒りであれ、苦しみであれ。
 
 その想いの強さが我を此の地に喚び寄せた。
(64) 2022/05/20(Fri) 12:35:28

【人】 アルカード



  尤も、貴様は我に世界を滅ぼしてほしくないらしい。

  
[あれだけ出会い頭に拒絶されたのは
それなりに長く生きた我でも初めてのことで全く印象深い。

あのとき気づいていなかっただろうが、
何も震えていたのは握りしめた掌ばかりではない。
その細い肩を、瞳を震わせながら、
それでも娘は我と向き合おうとしていた。

――…我が齎す破滅を止めるために]
(65) 2022/05/20(Fri) 12:38:59

【人】 アルカード

 

 ……なら、人の子。光の娘よ。
 貴様は、我に何を望む?


[椅子から立ち上がり、娘のほうへと距離を詰める。
昨晩よりいくらか良くなった顔色と、杏子茶色の瞳が近づけば
その頬に手を添えて問いかけよう]**
(66) 2022/05/20(Fri) 12:40:08
[ なんか、変なイき方した……?
 先走りの延長みたいにだらだらと白濁を垂らす
 自身はまだ痛いくらいに張り詰め
 熱に浮かされたままの頭は冷静さを取り戻す気配がない。

 え?イってない?出たよな?
 荒い呼吸に上下する下腹に溜まったぬるりとした感触と
 確認しようとしたら、中に入ったままの彼を
 確かめてるような心地になって……
 萎えることなく中にある存在感を意識する羽目になった。

 影が重なる。
 キスされると理解し受け止めようと薄く開いた唇から
 溢れた甘ったるい吐息を、被さった唇がさらっていった。

 角度がかわってさっきのやばいとこに一瞬掠めた気がする。
 胎の奥が変に疼いて、無意識に締め付ければ
 腹圧にぬるりと押し出されそうになったものが
 また違う場所に擦れる感触にぞくりと背が泡立った。 ]

[ なんか、おかしい。
 馬鹿になってる、尻の中が。

 もっとして欲しいのに、
 なんで止まってるんだって一瞬焦れてから
 待てと言いかけたから止まってくれているのかと思い出す。

 もっと、してほしい。
 今すぐにでもそう強請りたいのに
 どこもかしこも過敏になった粘膜が擦れるのが心地よくて
 キスをやめられないから口が塞がったままだ。

 深く咥え込んだままの根元を
 勝手にひくつく皮膚と粘膜の境が
 言葉の代わりに、物欲しげに小刻みに締め付けた。 ]


 は…ぁ、ッも。う…ごいて、
 やばい、なんか……きもちぃ…かも、しれな、……

 ………?

 
[ 「もう一回」と告げる彼の言葉と強請る声が重なった。
 なるほど?
 何かしらが圧し折れる間もなく一回は終わったらしい。

 イったんだ。この人、俺で。
 涼しい顔して俺のことを拒んだあのせんせぇーが。
 釣られて射精したらしい事実にひどく興奮した。 ]

[ もっと、乱れて欲しい。もっと。俺で。

 既に了承の返事を返したようなものだけれど。
 改めて返事を返す代わりにもう一度唇を塞いだ
 起き上がりながら乗し掛かって体勢を入れ替える。
 ずるりと引き抜けてしまって感じた快感に
 溢れた喘ぎは混ざる唾液と一緒に彼の口に流し込んで
 
 荒い呼吸を吐きながら、
 シーツの上に押し倒した彼の上に馬乗りになった。 ]


 いっかい、終わったんなら……
 じゃあ、つぎは……俺の番、ね?


[ 見上げてくる視線に殊更優しく言い聞かせるように紡いで
 彼の腹に付きそうな角度の熱を手で支え起こした。

 彼の太さを覚えて閉じきらない場所に切っ先を充てがう。
 垂れてきた彼の体液と思わしき粘液でぬめる場所を
 こすりつけるように何度かなぞればその度に
 すっかり入口と学習したその場所は
 欲しがるみたいにひくついて彼の先端を包む。

 早く欲しくてたまらなくて、焦らすつもりで勝手に焦れて
 彼を跨いでシーツに付いた膝が震えた。 ]

[ 彼も同じだけ焦れて、強請ってくるまで待てただろうか。
 待てなかった気もする。

 腰を落として体重をかければ
 物覚えよく一度でその質量を覚えた内側は
 柔らかく開いて彼の昂ぶりを飲み込んでいった。 ]


 ​───は、…っぁ、やばい、…っ、
 ふといの、はいってきたぁ…♡

 ふ、…っん゙ ……​───っ、ぅ  ぁっ。あ……


[ ずぶずぶと深く満たされるごとに、勝手に背が撓って
 全身をぞくぞくと駆け抜ける甘ったるい痺れに
 彼を包み込む腹の奥まで勝手に震えて、
 逃すまいとするみたいにきゅうきゅう強く締め付ける。

 荒い息を吐きながら一度浅く腰を浮かせ
 腰を揺するようにして飲み込みやすい角度に変え
 ゆっくりと、完全に彼の上に腰を落とした。 ]

[ 顔を真っ赤にして、蕩けきった視線で彼を見下ろす。
 見ていてほしくて、視線を誘うために。

 全然整う気のしない呼吸に肩を揺らしながら
 気持ちよかった場所を探してのろのろと浅く腰を揺らす。

 揺する毎に固く閉じた深い場所が甘く開いて
 彼の先端に吸い付くみたいに蠢いた。 ]


 はっ、はぁ……っ、あ゙……​────やば、これ…
 すき、っ…きもちい…っ、……ぅ、は …ぁ

   
[ さっきまでより深い場所に触れる切っ先に
 押し上げられるような息苦しさすら心地よくて
 堪えきれずにむずがるみたいに腰を浮かせては
 もう一度感じたくて根元まで彼をくわえ込む。

 もっと激しく動きたいのに、
 奥深くも浅い場所も余すところなく
 彼の剛直で抉ってしまいたいのに。
 どこに重心を置くのが正しいかもわからない
 慣れない不安定な体勢では、うまくできなくて。

 どうしても緩やかになってしまう腰使いに自分で焦れて
 溢れた先走りが糸を引いて伝い彼の肌の上を汚した。* ]


[ ――あの夢の中、
  潮音から与えられた刺激は凄くリアルだった。

  してること、されてることは
  ちっとも現実的じゃないのに。 ]


 

  ぁ、……ふ、



[ 傷口に触れる吐息。
  そんな場所に息がかかったことなんてないから
  よく分かんないもどかしさを感じて
  私が知らない声が出る。]
 



[ ただただ、潮音から目が離せない。
  恥ずかしくて、少し怖いのに。

  捕らえられて、その時を待つしかない獲物みたい。
  ふるふる震えて、せめておいしくたべてね。
  ……どうぶつのきもち?


  下の方から聞こえるのに、
  潮音の声はしっかり鼓膜の奥深くまで響く。


  とってもいい子だよって
  自分のものだっていう、証を残してくみたいに *]

 



 もう……何で今思いだすかなー


[ 何度見ても腿に牙の痕はない。
  だから当然、血も流れてない。
  傷跡がないからこそ、
  あれが夢だった証明にもなるんだけど

  風が吹いたらなんだか、……なんだか
  あの感覚を思い出す気がして
  恥ずかしくて裾を下げようとして。
  もぞもぞするなって先生に怒られちゃった。 ]



[夫婦の寝室のドアを開ければ、中にはダブルベッドが表れる。
 この上でいつも夫と睦みあっているのに、ここで他の男に抱かれる日がくるなんて思ったことすらなかった。
 毛布を引きはがして、ベッドの上にあがると、いらっしゃい、とばかりにベッドを叩いて彼にも来るように促した。
 彼の裸の躰の、雄々しくそそり立ったそこはまだ力を失っていなくて。
その先端部分に顔を寄せると、ちゅ、と口づけをした。
 汗に混じって男の人の匂いがする。
 汚いなんて不思議と思わなかった。
 自分がこんなに淫乱だったなんて知らない。
 それを目の前のこの人が教えてくれたのだ]


 久しぶりだから、優しくしてくれる?
 慣れてから激しく抱いてね。


[それは慣れるまで、何度も欲しいと暗に言っているのも同じで。
 今日だけでなく、この先、孕むまで何度もこうして会いたいな、と。
 確率としていったら、今日はいわゆる危険日という時ではないし]


 早くほしいな……。
 我慢できないの……っ


[こんな大きいのを入れたらどんな感じになるかわからない。
苦しいと思うのだろうか。痛いのだろうか。
でも、どんなものでも彼から与えられたものは嬉しく感じそうで。

待ちきれなくて。
ベッドの上の彼に、自分の躰を押し付けて、その太い一物を優しく握ると勝手に上下にしごきだした*]

[彼の手が大胆に動く度に熱が高まる。
胸を擽る手が、柔らかな肉を揉みしだけば、
僅かに息が上がり、はふ、と喉を反らして呼気を逃した。

愛撫に夢中になっていれば、
頭上から降り落ちる声に惚けた顔で彼を見上げる。]


 ……ん、……ぁ、うん……、


[脱がせるのではなく、自ら脱がせるように出される指示は、
酷く恥ずかしく羞恥心を煽られる。

躊躇うように瞼を伏せて、きゅ、とシャツの裾を両手で掴む。
ただ、こうしていても手伝ってくれないのは知っているから、
身を起こして、おずおずと裾をたくし上げていく。

シャツの下から日に焼けていない肌が覗く、
彼の手によってズらされたショーツが、
更に上へと持ち上げれば、何も着けていない双丘が顕になった。]

[内側へと沈んだ指は、くちゅりと音を立てて淫芽を撫でる。]


 ひぁ、んッ……ぁ、そこ、だめっ……
  

[は、は、と息を乱して被りを振れば、
その言葉が届いたのか指はすぐさま離れていく。
思わず物足りなさに、ぁ……と、名残惜しむような声が漏れた。

更に追い打ちをかけるように愛撫が止まる。
シャツまで脱がせておいて、そんなことを言うのだこの男は。

中途半端に高められた熱で身体が疼く。
離れていきそうになる彼の袖の端を、つん、と引いた。]

 
 ……や、じゃないって……知ってるくせに、
 どうして、そんなこと言うの……?

 …………テンガンの、いじわる……


[上目遣いに熱に潤んだ瞳を向けて、もう一度袖を引く。]

[案内された寝室にあるベッドの大きさに彼女が誰かの妻である事を改めて突き付けられる。先ほど、淫靡な姿を見せた彼女は、今裸体で、自分を寝屋に誘う。

腹部には先ほどこすり付けた汁が残り。
言われるままに、腰を下ろせば、更なるキスが熱棒にと降った。息が零れ、彼女のキスに感じているのだと、目を一度瞑り。彼女の言葉にと瞬いて]


 久しぶり?
  ナナミさん久しぶりなんっすか?
 こんなにも魅力的な貴女を放っておくなんて

  
[ありえるのだろうか。と
心底驚いた顏をして。それから、愛おしさを込めるように抱きしめて、大事に優しくします。と答えた。彼女はこの次を、またその次をも望んでくれる。

そんな彼女を満足させる。
満足してもらえるように頑張ろう]



 ……欲しがりさんっすね。
 ほんとう、えっちだな。


[欲しがる声を見下ろして、押し付けられた身体。その手が逸物に触れるのなら、こらと軽く言うが、しかるふり。指先は咎めるように彼女の胸の粒を摘み。

きゅっと摘まめば、離し
ぷるんと揺らさせ

体を優しくベッドへ押し倒し
此方も上服を脱ごう。そうすれば、互いに一糸まとわぬ姿。鍛えた体で彼女を敷いて――

足を開き]


 …ナナミさん


[彼女を慈しむ声で呼び。
先ほどから欲しがっている熱の先端を飲む場所にと押し付けた。くちゅくちゅと卑猥な音が其処からする。何度か先端で其処に軽くキスをすれば、吸い付き。中に迎え挿れようとするか。その熱に息を吐いて]


 っ…やらしいっすね
 ここ、本当。
  満足、させられるように

       ――頑張るから。


[気持ちよくなって。と
彼女が触れてくれたように頬をなで、拒絶の声がないのならゆっくり中に挿入しよう。自慢の熱棒は太く逞しく。久しぶりだという彼女の其処を広げていくか。
汗が落ちる。息が上がる。
そんな最中

旦那さんのより、大きい?と

――囁く声は、低く
一度躊躇い。それから]


  好きですよ。

[貴女のこと。
一度目よりも更に熱量を込めて告げ。
片手で頬をなぞり、顎を上げ、キスをする。
そうして、奥の方まで熱を押し上げようとして*]

[自分が体を重ねることが久方ぶりだということを知って驚いた顔をする彼にはにかんでしまう。
彼はまるで息をするかのように褒めてくれる。
こんな饒舌なところがあるだなんて知らなかった。
もっと早く彼を知っていたら、きっと違う人生だっただろう。
彼の目には魅力的でも、夫にはそう映らないようで。
夫は釣った魚に餌をやらない人間なのだろうから。
この後で、目の前の彼も豹変するかもしれない。
どこかで信じ切れない自分がいるけれど、それでも今、こうして優しくされると切なくなった]


 えっちなおねえさんは嫌い?


[彼から見たら自分なんておばさんだろうと思っていたけれど、思った以上に歳が近いことが判明したので、そんな言い方をしてみる。
もっとも、礼儀正しい彼のことだから、自嘲気味におばさんと卑下しても否定するか、おばさんでも魅力的だと愚直に言ってくれそうなのだけれど。
自分の悪戯な手への仕返しとばかりに彼の指先が胸の先に伸びてきて。
彼が先端をきゅ、とつまむとそれに呼応して、じゅん、と胎の奥がひきつる感覚がした。そのまま彼の手に導かれてベッドに押し倒される。

髪がシーツの上に広がり、自分の上で彼が服を脱ぐのをじっとその体勢のまま見つめていた。
配達で鍛えたのだろうか。
引き締まった筋肉質な体が目の前に現れて。
そして、指でほぐして慣れさせていた箇所に待ちかねていた熱をこすりつけられていた]



 ……ん、きて?
 満足させて……っ


 ああぁっ!!

[自分で自分の太腿を持つようにして脚を大きく広げ。
中を割り開くかのように彼の剛直がゆっくりと、しかし抵抗を許さず入ってくる。
知らないところまで体を開かされていくようで。
初めて処女を散らした時のことを思い出させられた。
あの時より痛みが少ないのは、無理に体に力を入れなかったことと、痛みを逃す術を体が覚えているおかげだろう。

受け入れるだけで精一杯。

口を開けて息遣いで緊張を逃していたら、低い囁く声に、微笑んでしまった]


 ―――貴方の方が大きいわ。


[これは本当のことだから、さらりと言葉が出た。
しかし、余裕があったのはその時まで。
そのまま彼が腰をすすめたら、喉の奥から自然と悲鳴が漏れた]

 ひぃっ!!

[ずん! と奥を突かれて目の奥に火花が散る。
子宮を押し上げられて、足先がぴん、と跳ね上がり、ぴくぴくと震える。
軽くイってしまった。これだけのことで。
息をつめて体が硬直した中で、思考がほどけていく。

ああ、これが体の奥にちゅっちゅするってやつなのね。
無理やりレディコミを読まされた時に不思議だった描写をようやくと理解する。
彼の大きな逸物は、夫では届かない場所の快楽のボタンを押してくれた]


 え、なに……っ
 だめ、それ……っ


[気持ちよすぎて、軽くパニックになってしまう。

そんな最中に囁かれた愛の言葉。
情事のピロートークにしては熱っぽいそれ。
そして初めての唇へのキスはとろけるようで、うっとりと目を閉じた。

ずるい……。
もう、本気で好きになっちゃう……っ

こんなに気持ちいいことをしてくれて、全てが自分好みで、自分を好きだと言ってくれる完璧な人。

 全身とろけるようで何も考えられなくなる、と彼の肩に手を伸ばし、息も絶え絶えな様で、もっと動いてぇ……、と囁いた*]

 

 ……ありがとう。
 
 
[ ぽつりと、小さく囁いた言葉。

 胸を満たす感情が、上手く言葉にならなくてもどかしい。
 けれど、それは確かに あたたかな想いだった。
 願ってやまない、温もりがあった。 ]

【人】 闇の精霊 アルカード

 

 世界を滅ぼす理由?
 

[それなりに長く生きたが、そんなことを聞かれたのは初めてだった。>>81]


 別段、我にそのような望みなどない。

 少なくともこの世界に置いて、
 人の世と人の子の破滅を願うのは、
 いつだって人間そのものだ。
 我は、我を此の地に喚び寄せるに至るだけの強い想い、
 若しくは願いに応じているに過ぎない。


[其れは嘘偽りのない事実。]
  
 
 ……或いは、世界や他者の破滅を願うこと以上に、
 人の子が強い想いを抱くこと等
 有り得ないということなのかもしれぬな?
 

[尤も、此れは我の憶測に過ぎない。
だが、……眼前のこの娘は真に受けそうだ]
(84) 2022/05/20(Fri) 23:01:40

【人】 闇の精霊 アルカード

 
 先に言っておくがな、
 貴様は我に「世界を滅ぼすな」と言ったこと
 忘れてくれるなよ?

 今まで数多の命に、この世界の破滅を望まれた。
 貴様はそのなかで初めて我に破滅を望まなかった娘だ。
 
 
[詰まる所、この娘の存在こそが
我が世界を崩壊させるだけの機構でないことの証左。]

 
 
 故に、問うているのだ。
 「貴様の望みは何か?」と。

 世界の破滅を望まないにも関わらず、
 貴様は、我を此の地へと誘った。
 

[其れはつまり、この娘にとっての切望する想いが在るということだ。
そして、我は其れを知りたいと思う]
(85) 2022/05/20(Fri) 23:04:19

【人】 闇の精霊 アルカード

[―――貴様にとって我は。
貴様が生きる物語に、我は一体何を齎す存在なのか。

そう、実に興味深い。]*
(86) 2022/05/20(Fri) 23:09:18
[嫌いじゃないです。と彼女の問いに正直に答え。
そうして、触れあう。夫婦間の事は分からない。けれど、こうして触れる程に自分は彼女に惹かれ、抱きしめたいと思うのだ。どこか切なさを抱える彼女を守りたい。その気持ち自身がおごりかもしれないけど。

指先は胸に触れ。
仕返しをして、押し倒す。
髪がベッドにと流れていく。ここで彼女は旦那に抱かれていたのだろう。けど、今、彼女を抱くのは自分だ。

その思いとともに、彼女にと熱を押し付け
中へと入っていき]



 …… はっ。


[熱い息を吐いて
満足させたいという願いととも、熱の所在を確かめ。微笑む顔に、目を開き。そうか、と薄く笑った。そうか、俺の方が大きいのか。その実感に満足感が身体をめぐる。だが、まだだ。まだ足りない。

彼女を夢中にさせたい。
その思いとともに熱は奥にと進み]

[霰もない声を聞いた。
小さく達したのかもしれない。中が収縮し熱を飲む。ああ、これが名器というものだろうか。此方の肉棒に吸いつき離さぬそこの奥。先端がキスする場所がぱくぱくと動いているのがわかる。

此処、此処だと分かれば
先ほどとは異なる笑みを浮かべ]

 ……っ、はぁ
 だめ?うそつき。

 こんなに善がって――・・そんなにイイ?。


[触れる唇は柔らかい。
柔らかな肉体と同じだった。そのまま足を開かせるように奥へ進み。もっと、と囁く彼女の背を抱き。腰を動かし、熱で押す。ぱんっと小気味よい音を響かせ、臀部を打ち。奥、開く其処に雄をねじ込ませ]


…はっ、ナナミさんっ
   ナナミさんっ!!!

[気づけば、夢中で穿っていた。
狭い場所を何度も雄が通る。
通る程に、開く其処。その奥をノックしてこじ開け、孕ませたいと滾る熱量は彼女の道を広げていく。ぱっちゅんぱっちゅん。と卑猥な音ととも両手で彼女を抱いて、揺れる胸を下に――腰をあげさせ

深く深く、入りこみ]


 っ!!!!!


[限界がくる。
生身の熱が彼女の奥で弾けたがる。一瞬、駄目だと過った。だがこの衝動を止められない。いや、止めたくなかった。この人を自分のものにする。その瞬間を。

イクっ、出すと彼女を掻き抱いて
白を吐き出した*]

[口付けに夢中になっている間に体勢が入れ替わり、上に乗り上げた彼を見上げる。飲み下しきれなかった唾液が口の周りを汚すが、そんなことはどうだって良い。

言い聞かせるような言葉が降ってきて、ぼんやりとした肯定を返すのは、彼が自分から熱を咥え込もうとする動作に魅入っていたからだ。

「俺の番」だと言うなら、今は彼に任せておくべきなんだろう。間接的に待てを言い渡されたような心地で、じりじりと迫り上がってくる期待を持て余していた。

柔らかな入り口に招き入れられ、感じ入ったような吐息を漏らすが、中途半端な侵犯はもどかしく意地が悪いとすら感じる。
目の前にある腰を掴んで、滅茶苦茶に打ち付けたい。もっと奥まで挿れたら気持ち良いと、既に身体が知っている。行き場のない手のひらを握り締めて堪えるが]


 ……、──なぁ 瑠威。 は、やく……っ


[辿々しい仕草に心を擽られるのに、焦らされている気にもなる。強請ったものは存外早く与えられた。それが絞り出すように言った急かす声より、早かったかどうかは意識の外で]

[重力に従って沈んでいくように、じわじわ拓いた内壁が強請るみたいに締め付けてくる。自分の上で乱れる彼の姿がどうしようもなく淫らで。直接的な興奮と目の前の光景に煽られ、獰猛な衝動が燻る感覚を覚えながら、恍惚に蕩けた彼を見つめる。

投げ掛けられる熱っぽい眼差しを受け止め、その意図を何となく理解して視線を絡めたまま薄く笑った。熱に浮かされながらも、私を認識してくれているらしい。

かわいい、とシンプルな感想が浮かぶ。
馬鹿になった頭で思いながら、でも、もっと──私に構う余裕がないくらい快楽に狂った所を見てみたい。とまたひとつ欲が出る]


 ……っぐ、……はぁ、 あ゛……──ははっ、
 その格好、動き難いんじゃないか?

 ほら……、手を痛めるかも……しれないしな。
 私にも手伝わせてくれ、よ──……っ!


[遮るのが惜しいほど絶景だったけれど、私が限界だった。
適当な言い訳を連ね、視界で踊るように揺らめく細い腰を両手で捕まえる。掴んだ骨盤を傾けて下から突き上げる。一息に浅瀬から奥深くまで届くように。

初めは緩やかに動いて手伝う素振りをしても。彼を見ているうちに我慢出来ず、次第に容赦無く穿つような動きになる]

[今までのもどかしさを解消したい一心で、息を弾ませて腰を動かす。彼が跳ねる度に、上に人間が乗っている重みで声が濁った]
 

 ……はっ、はあ゛……、っぐ………
 かわいいな、瑠威。可愛かった、とても……、


[現在進行形で上書きされる感想を、快楽の奔流に呑まれる最中に呟いた。それを体現したいのだが抱き締めようにも、口付けようにも少し遠いなと思う]


 私に背中を向けて、もう一回座ってくれないか?
 もっと君にくっつきたい。


[「彼の番」がまだ終わっていなければ取り下げるつもりで、彼に余力がありそうなら、そんな提案をしてみるだろう*]



「綺麗だよ、ミン。痕つけてもいい?」


彼女が恥じらいを持って脱いだシャツから
露わになったのは白くてキャンバスのような
艶のいい肌とふっくら丸く育った胸。
高頻度ではないにせよ、時折彼女に聞いてから
彼女が見えるところや見えないところに、
赤くて暫く残るような痕をつける。
ここ最近はつけていなかったので、
彼女が許可してくれたなら、赤い証がいくつか付くよう。

それは彼女への愛の証でもあり、
彼女以外の人間への牽制の証でもある。
可愛くて愛嬌のある彼女に興味を示す男を
数多く見てきて、そのたびに不快な顔をしていただろう。
彼女が恋人でないときは仕方なかったが、
恋人となった今では躊躇いもなく彼女の盾になる。





「……だって、ミンがダメって言うから。
 俺はミンが嫌がることはあんまりしたくない。
 もっと欲しいときは、どう言わなきゃいけない?
 これも教えてきたはずなんだけどな。

 言えないのなら、キスで終わりかな。」


ベッドから出るつもりもなかったが、
袖を引っ張られると彼女の方を振り向いて、
どうされたいのか言って、と囁きながら
過去を近づければ唇を重ねる。
やだとダメが続けば止めるしかない。
それはわかっているだろうから、
彼女にきちんと促してみるのだった。





[その言葉が懐かしさが、視せた記憶にすらも羽音が鳴る。]



[私はこの国で、農奴の家の一人息子の██として生を受けた。

辺鄙な農村で、父と母と三人暮らし
信心深く勤勉な二人はとても真面目で、年の近い子供もあまりいない。
彼らの手伝いとミサへの参加があの頃の記憶の殆どを占めている。
今の価値観なら、退屈に少年時代を過ごしたことになるのだろう。

それでも、村の外を知らない子供には何の不満もありはしない。
幼子の世界とは、親そのものだ。
その世界を奪い取るような出来事は、
外国で潜伏する異端の教派の取り締まりから始まった。

異端審問所は魔女を裁く場所へ、異端の集会は魔女の集会へ。
連結し切り替えられていくイメージは、
機械のような規則性など無く人の感情と差別心の元に。

乾いた木に付けられた炎のように、迅速に広がってゆく。
挙って執筆された魔女に関する書物が民衆の心を煽り立てる。
既に教会が制御できるものでは無かった。]



[しかし、無学な辺境の農民達がどうして真実を悟れるだろうか?
身に起こるものを悟れるだろうか?
そもそも、行き場所が何処にあったというのだろうか。

気がついた時には村には「委員会」なる組織が発足しており、
相互監視の冷えた視線が行き交う閉じた社会が始まっていた。

それでも、子供には関係が無いことだったのだ。
ある日顔見知りの老女が消えようと、友達の母親が帰らなくなろうと
お前は気にしなくていいと言われ、寝かしつけられればそこまで。

ある時、異常気象により村のあちこちの畑が駄目になった中で
家の畑は殆どが無事なまま。
土壌や日当たりが偶然良かったのだろうか、自然の気紛れだろうか
理由は今も分からないが、それが村人の疑心に火をつけた。]


[遠い寒冷の国の移民であった母親は、元より村で浮いていたらしい。
集団から真っ先に弾かれるのは、人と違う点が多い者だ。

躊躇いを捨てるのも、でっち上げた証拠を用意するのも
他の誰を相手取るより容易かったことだろう。

彼女を裁いたのは共に生活してきた村人達と在地の役人であった。

母親は、戦乱により故郷を捨てなければならなかった。
豊かさも華やかさも無い暮らしの中、
懸命に働き子供を育て、神に祈りを捧げていたのをよく覚えている。

とても我慢強い女性であったと思う。
だが、拷問に耐えられるだけの精神は持ち合わせない普通の人間だった。]



     「
ねえ、██……


[彼女の故郷の言語である名前を呼ぶ声を、
万緑の世界に腰を下ろし眩しい日差しを受けながら
その短い言葉に籠められた意味を語った声を、

もう、覚えていない。]



[彼女が連行され数ヶ月後、魔女であることを自白し焼かれて以降
父親はまるで別人のように変わり果ててしまった。

──裁判に関わる全ての費用を賄う為の財産没収

貧しさは人々の首を絞め上げる。
それが彼の妻の自白が原因であることは、確かではあった。

無実を訴え解放を求める程愛していた筈の女を憎々しげに罵り、
遺された彼女の血を引いた子供を殴る。
全てを失った哀れな男に出来ることなどそれくらいしかなかった。

やがて家に帰りもしなくなった父親がどうなったのかは知らない。
夜逃げし何処かで肉体労働でもして生活したのか、
余所で女を見つけて頼って生きたのか。

はたまた、谷に落ちて死にでもしたのだろうか。]



[親を奪われ、親に捨てられた子供は。今や腫れ物でしかない。
殺されはしなかったが誰も関わることもなく、横たわり死を待っていた。
誰も世話などしたくなかったし、
事実余所の子供を助ける余裕も無かったのだろう。

その目前に現れた異物は、どんな形をしていたのだったか?
少しの驚く様子も見せず虚ろな目で見つめたことは確かだ。]

 ……君は何?僕を殺しに来たの?

[恐れの無き呼び掛けは幼さゆえというよりも、
全てに諦めを抱き達観を始めている為に。
虫でも悪魔でも死神でも、もうどうだって良かったんだ。

指は黒く変色を始め、咳が止まらない。
服の下にも同じような色が、痣や傷とともに点在している。

父親の失踪後から村に流り始めた病。
人々は村に飢餓を運んだ魔女の呪いのせいであると認定し、
近日その子供を処刑することにした。

子供を殺すとどうした原理で魔女が遺した呪いが解けるのか
その当人が侵されているのはどういうことなのか。
冷めた感情を宿した子供はもう、無垢では無かった。

人間の弱さと愚かさに気づいていた。
]*



 ……ん、いいよ……?


[痕を付けるのは所有欲の証だろうか。
確認するように問われれば、顔を伏せたまま
小さく、こくりと頷いた。

彼の唇が肌を滑って、ちり、と微かに痛みのような痺れが走る。
うなじに、それから胸元に。
見えない箇所は自分で確かめることは出来ないけれど、
彼が痕を残す度に、彼だけのものになったような気がして、
ぞくりと粟立つように肌が震えた。]

 
 ……痕、つけられるの、
……すき。



[胸元に残された痣のような痕を、指先でなぞって微笑む。
また、一つ、彼に近づいたような気がして、嬉しかった。

自身では見えない箇所。
だが、髪を揺らせば見える位置に痕があることも、
それが他の男性への牽制になっているということは、
ミン自身は気づいてはいない。]

[肌に痕を残していく癖に、言葉では甘く非難を向ける。
嫌がることはしたくないといいながら、
言わせようとする言葉は、ミンナにとっては口にしづらく、
薄く唇を噛んで、再び目を伏せてしまった。

宥めるように落とされるキスが、機嫌を取るように。
優しく降り落ちて言葉の続きを求めてくる。

鼻先が触れ合うほどの距離、目尻を朱に染め上げたまま、
ちゅ、と彼の唇を啄んで、小さく小さく口にする。]


 
……ちゃんと、さわって……?

 
 テンガンの手で……、
 ……さっきの、つづき、……してほしい……


[唇を触れ合わせたまま、袖を引く手がきゅうと丸まった。]

[ 腰を掴まれて好き勝手されても文句を言う余裕はなかった。
 そもそも文句なんて言うつもりもなかったけれど。

 彼の思うようにばかりされてしまって
 少し面白くないとは思ったが、その程度だ。
 それよりも待ち望んだ刺激を得られたことの方が重要で。
 けれど支えの手を借りて、望むまま
 己の官能を追い求めていられたのは短い間だった。

 すっかり掻き出されてしまった一回分の精液では
 到底潤いの足りない場所を力強く突き上げられる度に
 中を擦り上げる焼けるような熱さに
 それすら快感と思えてしまう現状に
 すっかり骨抜きにされて、
 次第にされるがままになって行ってしまう。

 ちからが、うまく入らない。
 射精感と違う戦慄が、浅く、何度も全身を駆け巡る
 訳のわからない心地よさに、閉じ切らなくなった唇から
 だらしなく唾液を垂らして、喘いだ。 ]



 やっ……、ば、それ、ぅ、あ……ッすご、
 あっ、あ……ぅ、ん …ッ​─────…あ゙、っあ…


[ 突き上げられるたびに意味を成さない母音を幾つも
 押し出されるみたいに喉から零す。

 舌足らずな声で譫言みたいに、
 「すき」と「きもちいい」を繰り返して
 一際大きく腹の中を震わせて
 包み込んだ彼を絞るよう締め付けた。

 イった?ような、気がしたのに。
 反り返ったまま彼の下腹に擦りつけられた自身は
 とろとろと透明な先走りを垂らすばかりだった。

 わけがわからない。
 けれどあたまがふわふわして何も考えられなくて
 弛緩した上体が彼の胸に縋るように崩れ落ちる。

 収まらない波に丸めた背をびくびくと痙攣させて
 知らぬ甘ったるい快感をやり過ごす。
 こんなの、しらない。
 気持ちいいのが何時までも終わらなくて
 そろそろ頭のどこかが焼き切れそうだった。 ]

[ ふと、始める前に彼に行った自分の言葉を思い出す。
 「女の子にされちゃうんでしょ?」なんて
 冗談のつもりでいたけれど、
 案外的を得ていたのかもしれない。

 出されたってその感覚を味わうことはできないくせに
 腹の奥にもう一度、彼の胤が欲しくて堪らなかった。

 理由は自分でもよくわからない。
 けれど、体の内側まで余すことなく
 彼に染められてしまいたかったのかもしれない。 ]

[ 上手く力の入らない体を叱咤して、のろのろ起き上がる。
 彼の下腹に手を添えてずるりと一度引き抜けば
 絡んだ粘膜がそのまま捲れ上がるみたいな錯覚を覚えて
 湿った吐息が甘ったるく震えた。

 背を向ける前に唇を一度食んでから
 焦点の定まらぬ片目はそのままに、
 蕩けきって潤んだ独つ目が彼の視線に纏わり付いた。

 強請ってしまおうか。中に出してって?
 けど今じゃないな、全然余裕そうだし。

 じっとりと絡んだ眼差しが、逡巡を灯して、そろりと反れる。
 誤魔化すみたいにちょっと乱暴に
 風呂場でそうしたように、彼の腿の間に腰を下ろした。

 腰を深く沈め腰掛けてても、
 もう奥深くまで押し広げる質量がないことに
 違和感と切なさを覚えるくらいに、
 すっかり馴染んでいたことに気付いて……

 物足りなさにすぐに焦れて、腰を浮かせて座り直す。
 今度はちゃんと、開ききっただらしのない入口に
 彼のものを充てがうやり方で、
 ゆっくりと腰を沈めて飲み込み直して。 ]



 ……〜〜〜〜〜〜〜っ、はぁ……ん゙っ。
 どうしよう、誠丞さんのちんぽ、きもちよすぎて……

 やばいかも、おれ……っ、…… も、くせんなりそぉ。

 
[ 肩に頭を凭れて、汗の滲む首筋に鼻梁を擦り寄せて
 今すぐもう一度深く浅く抉るような抽挿を
 始めてしまいたい欲求に抗いながら
 なかなかに馬鹿みたいな言葉を紡ぐ。

 馬鹿みたいな自覚はある。
 残念なことに自制する理性は死んでるけど。

 始めてしまえばまた何も考えられなくなってしまいそうで
 少しくらいイチャイチャしたいと思える程度の
 僅かばかりの余裕が丁度生まれたので。
 くだらなくても、馬鹿みたいでも、
 なんでもいいから交わしたくて、言葉を紡いだ。

 変に勿体ぶって自分を焦らす馬鹿になってる頭とは裏腹に
 体は正直に彼を求めて、奥まで
 埋め直したばかりの彼の根元を
 締め付ける動作に慣れた入口が
 ぎゅうぎゅう締め付けたりしていた。* ]  

[そんなにイイ?と囁かれれば、何度も首を縦に振る。
 言葉にしなかったのは、答えようがなかったからではなくて、答えられなかったから。言葉にならなかったから。 
 だって、これがこんなに気持ちいいことだなんて知らなかった。
 こういうのが相性というのだろうか。

 理性ではダメだというのがわかっていても、彼に溺れてしまう。
 そこで気づいてしまう。夫に対して情はあってもこのように求めたり欲したりするような欲はなかったということに。

 彼が自分に呼応するように一つ、強く押し込まれれば、抑えきれなかった自分の甘い嬌声が夫婦の寝室に響き渡った]


 はぁっ、ああぁんっ!

[恥ずかしい恰好を取らされているのに、彼を煽ると思えば気にならなくて。
 彼のナニは大きいだけでなく触れた時の質感はふわりと柔らかい。
 強くはあるがしなやかで、痛みを与えない不思議。
 彼の心のように、他人を傷つけることをしないのか、と思えばどこかおかしくなる。

 気づけば、目の色が変わったように性急に彼に体を求められていた。
 何度もナナミ、と名前を呼ばれると、彼の女になったような気がする。
 いつの間にか獣のような体勢にさせられていて、彼の手によって腰が高くあげさせられ、後ろの孔すら露わになっているのに、押し付けられている欲望の熱さに翻弄されて気づけなかった]



 あ、おおき……っ
 くるし……っ、ふかい……っきもちい……っ



[内臓を押し上げられる苦しみ、それを上回る快感。
 自分がバカになったようで、何を言ってるかわからない。
 獣の交わりのように、快感を奪いつくして、年下の彼が与える快楽を余すところなく享受する。
 彼の亀頭が中を押し開き、奥まで届いてそして引き抜かれて、という動きを体が覚えていく、飲み込んでいく。そして]



 あ……っ、ふぁっあああああ!!


[彼の低い声が耳に届いた。それと同時に強く抱きしめられて。
 ひときわ深く彼を中に感じ、もうダメ、と喉を開いた瞬間を見計らったかのように奥の奥に注ぎ込まれる精を感じた。
 喘ぎ声というより絶叫のような知らない甘い声が、自分からこぼれ落ちて。体を震わせて彼の熱を全て、飲み込まされていく。
 いや、躰が喜んでそれを求めて、一滴たりとも逃さないというように、きゅうきゅうと彼を締め付けている。

 そして続く余韻の中、彼の腕に自分からすりっと体を寄せた]

 最初は優しくしてって言ったのに……激しすぎ。
 でも、私の躰に夢中になってくれたのなら嬉しいな。


[たしなめるというより、からかうように言って彼の頬に口づける。
 離れたくなくて、しばらくこうしててほしいと囁くのは、躰が言うことをきかないというのもあったから]


 ね、泰尚くん……。

 さっき言ってくれたこと、本当?


[私を好きだと言ってくれたこと。責任を取ると言ってくれたこと。
でも、逃げるなら今のうちだよ、と彼にそれこそ悪いことを囁いて。

 彼がいてもいなくても、自分は夫から離れようと思っていたけれど、夫から離れきる前までに、彼の存在を表にすることはできない。

 だって自分は人妻だから。

 この後ろ暗いところのない彼を、自分の事情で日陰の場所に置くには可哀想すぎる。

 間男の扱いにするには皆に愛されすぎている彼を―――自分はもう愛してしまっていた*]



ダメと言われたとしても、たぶんつけていたと思う。
嫌がることはしないといいながら、
彼女が本当に嫌がるのならそれがにじみ出るから。
元々はきれいな肌に痕を残すなんて行為、
頭の中に思い浮かびもしなかったけれど、
徐々に距離が縮まっていったとき、
街中で彼女がほかの男に触られるということが
あまりにも嫌なことだと思い、
誰か相手がいることをどこかに証明できれば、
と思うようになり、まずは彼女からは見えないけれど
他者からは見えるかもしれない背面につけ始め、
それからいつの頃からか、彼女が見えるところへも
いくつもつけるようになっていた。





「好き?……俺も凄く好き。
 ミン、とても奇麗だよ。目が離せない」

いくつかつけて満足すると、
ふっと笑って彼女の頬を軽く撫でる。
今はこうやって好き、と口にしているが
それは昔からではなかったので、
進歩したんだ、と思う時がある。





彼女がいつも以上に恥ずかしがっていく姿が
かわいらしく、いつまでも見ていられると思って
意地悪をしてしまった自覚がある以上、
細い声で聴きたい言葉を聞くと、
それに全力で応えようと体が動いてしまう。
袖を引く力が強くなった気がして、
彼女と唇を改めて重ねながら、
もう一度さっきまでの体勢に戻っていく。

「ごめんね、意地悪しちゃった。
 ……もうやめないから、ね?
 いやっていっても、ダメって言っても、
 ミンが気持ちよさそうな声出してたら
 沢山愛していくから。」


彼女の脚の間に入り込めば、
また一番長い指が奥まで挿入される。
彼女を見つめながら、ゆっくりと動いて、
様子を見ながらもう1本増やせば、
一度絶頂を促してもいいものかと思考がよぎる。
双丘の頂に口づけを落とし、
舌での愛撫を加えながら、いじわるの分だけ
彼女を快楽の海へと誘っていくのだった。



[彼女の痴態に、声に夢中になる。
後ろの花すらも露わにさせるほど奥へ奥へと入りたがった。苦しいという言葉、そのすぐあとに、気持ちいい。と言ってくれるから、もう止まらなかった。抑えの利かない若さのまま、彼女を求め、抱いて。

甘い声の中で精を吐いた。
どくどくと注ぐ熱を彼女は余すことなく飲み込んでくれる。貪欲な中にと絞られる感覚すら味わい。ともすればすぐに灯が再びが灯りそうになるなか。

長く、長く息を吐いて吸って]


 ……ナナミさん


[激しすぎ。と身体を寄せる彼女に気づけば
少しばかり申し訳なさそうに彼女の名前を呼んだが、それで離れることもできず、しばらくこのままでと嬉しいという言葉を覗かせる彼女に肯いて。

それから、先ほどの言葉を問われ]

 
 ……本当です。
 責任だけじゃない
   俺の全てを貴女に捧げたい。


[逃げる。なんて選択肢はじめからなかった。
彼女を抱きたい。其れは自分の欲望だ。辺りを見回せば此処は彼女と夫の寝室。乱れたベッドは二人の愛を紡ぐ場所だったはず。彼女と旦那の関係を深くはしらないが、此処で愛し合ったこともあると思う。

其れを自分が今乱している]


 ナナミさんこそ
 俺のせいにして良いんですよ。


[心配してくれる優しい彼女。
その優しさが嬉しくて、小さく笑みを浮かべれば、そのまま片手で頬をなで、また額にとキスをした。最初、こっちのせいにして。と言った事を思い出すようにくりかえし。囁いてくれた唇にもちゅと唇を重ね。

そうして繋がったままの部分
其処を意識するように
少し動きて]



 …ほら、旦那さんのより大きいでしょ?
 貴女は、悪い男の悪い魔羅に
     負けちゃった。

 そういうのはどうでしょう?

[なんて澄まし顏。
彼女が思うよりも自分は日陰が似合うかもしれない。人妻である彼女を愛しているのだから、悪いでしょ。俺が逃げる理由はない、けど貴女こそ逃げていんだと甘く唇を啄み。片手で頬を撫で。]

[一度彼女を気遣うように見つめ]


 安心してください。
 …間男らしく、貴女の此処

  もっと悦ばせますから


[一度精を放った棒がまた鎌首を擡げ
彼女の中をずずっと動く。先ほど、吐いたものが滑りを助け、魅力的な彼女の中を更に動きやすくするか。片手で胸の先を摘み。ゆっくりと撫で。体を起こせば、座ったままの状態で中を突きつつ

彼女を見下ろして]


 今度はゆっくりしますね?


[腰を揺らし
手でも喜ばせようと、片方の指で乳首をこねつつ、もう一方は結合部。露出した敏感な場所を擽るように撫で。

中と外から快感を与えては
悪い男でしょう。と
彼女が罪悪感を抱く必要はないのだと擦りこませることを試みた。*]

 
[体育倉庫の中、積み重なるマットの上。
 互いに体育の時の姿で
 僕は後ろから流歌をぎゅっと抱き締めてた。
 ……勿論、夢の中だ。
 脚の間にちょこんと座る流歌がかわいい。
 かわいい。だいすき、流歌。]


  この髪型も、かわいいね
  すごく似合ってるよ


[力の関係で男女分かれさせられるから
 授業中直接言えなかったことを
 まず、耳元で囁いた。
 それから肌の上を唇が掠めながら降りていく。
 纏め上げられた髪の生え際を辿るように。]
 

 
[ゆるりと首筋に至れば、
 尖った歯を当ててぴたりと止まり。]


  ……でも、男はみぃんなケダモノだから。
  気をつけないとダメだよ?
  この白くてきれいなうなじに欲情するヘンタイは
  たっくさん……いるんだからね


[がりがりと噛み付いた。
 内腿にしたときよりは甘噛みなのは
 髪を上げたのが授業で邪魔にならないようにする為で
 態と肌を晒した訳ではないと理解しているから。
 お仕置きではなく触れる口実にしただけだから。

 長く鋭利な歯は、それでも痛いだろうけども。

 そうしながらハーフパンツに包まれた
 かわいいお尻に、硬く主張するものを擦り付けた。
 わかってませんて顔に書いてた流歌。
 僕だって男なんだよ。
 ケダモノどころかマモノだったりするんだけど。*]
 

[好きと告げたら同じ言葉が返ってくる。
その意図が、少しズレたような気がして小首を傾げた。

そのことにくすりと笑って、痕をなぞっていた手をあげて、
ちょんと人差し指で彼の唇をつつく。]


 ふふっ、そうじゃなくて、
 痕をつけられるのが好きってこと。

 ……もちろん、テンガンも好きだけど。


[新たに増えていく赤い花を、ン、と吐息を零して受け入れる。
頬に手を添えられたら、擦り寄るように掌に頬を寄せた。]


 もっと、たくさんつけて……?


[甘えるようにおねだりを。
顔を近づけて、唇に当てた人差し指の上から囁いた。]


 ……ン、ぅ……っ、……


[彼が望む通りに口にすれば、再びキスが降りてくる。
スプリングの軋むベッドに横たえられて、
肩口まである髪がふわりとシーツに広がった。

意地悪はやっぱり、わざとだったみたいで。
そう教えられたら思わず拗ねてしまいそうになったけれど。
もう、やめないと言ってくれたから、こくりと素直に頷いた。

彼の長い指が再び、ゆっくりと秘裂を割って入り込んでくる。]


 ぁ、……ぁッ、ん、ンンっ……
 

[次第に指の動きが中を探るようなものになり、
つぷりと音を立てて指が増える頃には、僅かに息が上がっていた。]


 ……は、ぁッ、……ン、
 んん、……ぁッ、テンガン……ッ……


[再び熱が渦巻いてくる。
身体の中を指が這うのと同時に胸を舌先で愛撫されて、身悶えた。]



好き、という言葉を紡いだけれど
彼女は恥ずかしがるよりも先に小さな笑みを見せた。
動く指を視線で追いかけていると、
痕を付けた場所から唇に到達して好きの主語が
双方の間で違ったことを教えられる。


「痕をつけられるのと、俺だとどっちが好き?
 俺はミンが好きだよ。」


好きの内容が違うのだから、普通に考えて
この質問はよくない。
どっちも好き、でいいと思うけれど
彼女はどうこたえてくれるだろうか。


頬を摺り寄せる姿もとてもかわいらしく、
彼女のおねだりには素直にYESを。
だから胸より下、腹部や足の付け根にも
いくつか痕をつけてあげた。
体を洗う時、鏡に映るとき、
ふとしたときにとても分かりやすい場所が
赤い花を増やしていくのだった。





彼女が拗ねてしまっては困るけれど、
すぐに許してくれる優しいところが大好きだ。
流されやすいといえばそうとも言えるが、
素直であるというほうだと解釈している。
そうでなければ、指が動いてすぐに反応が
出てしまうとは思わない。


「ん、…どうした?……奥に、違うのがほしい?
 ミンが好きな指よりも熱いやつ。」


こう聞けば、イエスかノーかでこたえられる。
恥ずかしくても、答えてくれるだろう。
2本の指がうごめくたびに、
音が立ってしまうのはもうどうしようもない。
名前を呼んでくれるだけで気分が上がる。
熱い吐息が肌にかかると、もっとやれるか、と
胸に口づけを落としていった。
彼女がねだれば、指を抜いて本題に入るだけ。




[ 埃と腐臭の漂う廃屋と見紛いそうなその家。
  夜闇に紛れ入り込んだ悪魔は、
  横たわる少年と鼻先が触れ合う程に顔を近づけそう言った。

  不規則に乱れる呼吸、上下する薄い胸
  翠の虚ろさも、香る死も手に取るように伝わる。
  このまま放っておくだけで、彼は死に至るだろう。

  それは人間でも判断可能なものの筈であった。]

お前を誑かしに来た悪魔さ

[ 少年の態度は、愚かで無知ではあるが不遜とは判断されず。
  男は猛禽の瞳を細め、黒色の口を開けて嗤う。

  長い爪を持った白指が、温度を確かめるように熱い頬を撫で
  鼻から流れ出る血液を拭い、離れる。 ]



もう気づいているだろう?母親は無実の罪で死んだ
このまま後を追って殺される、本当にそれでいいのか?

[ それと共に距離も正常に戻しながら、視線だけは外れない。
  翠色を射抜き、奥底を見定めようと悪魔の両眼は瞬き一つ無く。

  諦めを湛えた虚ろに呼び掛けを続ける。 ]

移民だからといって、酷い話だよ
ああ、でも……それだけじゃないのかな
中々大きな畑を持っていたらしいじゃないか

人間らしい残酷な行いだ。なあ

[ 家族の生い立ちすら、知ったことのように口にし。
  幼子では考えが及んでなかっただろうことも教え。

  少年が起き上がることも困難なのを良いことに、
  母親がどのような拷問で心を折られていったのか、
  魔女狩りを主導する者達の真意は何処にあるのか。

  悪魔はその全てを語り聞かせた。
  彼がどのような反応を示そうと、最後まで。 ]



吊し上げられた女は魔女では無かった。
……では、本当に罪があるのは誰?

お前の母親を殺し、父親を狂わせたのは、誰?

[ 黄色い爪先が不健康な色の唇を擽るようにゆっくりなぞり撫で、
  分かりきった答えを正しく口にすることを悪魔は求める。
 
  嘆きすら消えた諦めの下から、何かを引き摺り出そうとする。]

オレの手を取り願えば、この村が滅ぶところを見せてあげられる
どうしたい?思った通りに、答えを口にしてご覧

[ 傍らに跪き、まるで従者の如く手を差し伸べる。

  悪魔の甘言、誘う仕草。その実主導権を握るのがどちらなのかなど、
  魔女の呪いという妄言に覆われた熱病に侵される子供は、
  果たして考える余裕などあるだろうか?

  小さな掌が最後には重なると、悪魔は最初から分かっていた。 ]



いい仔だ


[ 蠢く黒色へ姿を変えた男と無数の羽音が、その身体を包む。
  見捨てられた子供が幾ら暴れても泣いても、
  誰も助けに来ない、異変に気づくことすらない。

  村の生贄たる少年は、十字架を背負わされる前に奪われた。 ]




[ 予兆無き蝗害に襲われた農村は

  何処から現れたのかも分からない無数の蟲達の群生行動により、
  畑作作物のみならず、草本類すらも食い尽くされていった。

  ただでさえ病が蔓延している、死者は出続けていた。
  一層村人達の疑心は加速し、幾多の人間が魔女に仕立て上げられた。
  五ヶ月もの間飢餓は続き、最期には何も残りはしなかった。
  村人達の命すら、一つ残らず。

  それらの苦から悪魔により解放された少年は、全てを見ていた。

  時に村を見下ろす夜として、
  時に死体に集る羽虫として、
  時に彼らの希望を貪る蟲そのものとして、

  ―――― 一体となった悪魔の嗤い声を聴きながら。 ]



[ 全ての命が死に絶えた、かつて人の住処であった場所。
  少年の母親が焼かれた広場にて、その身は再び体現した。

  今や彼らを取り巻く世界は彩りの殆どを失ってしまっている。
  病の根絶を目的とし、国が村を焼き払ったからだ。

  万緑の色と、黒と猛禽が向き合う。
  数ヶ月ぶりに四肢を得た少年に手も差し伸べず見下ろして。
  悪魔は笑顔で、口を開いた。 ]

おめでとう。お前の復讐は終わったね
村人も、委員会の役人も、お前が生きた証拠も全て消えてしまったよ

ああ、そうだ……最期に名前を聞いておこうかな

[ 大した興味も無かったが、ほんの気紛れでそう問い掛ける。
  唯一の生き残りとなった少年を殺すことにより、
  完全に村を滅ぼすつもりであった。

  この世界において、悪魔は神よりも余程人間に手を貸してきたが
  決して無償の奉仕などは行わない。
  特にこの悪魔の場合は、不幸な人間の魂の収集を好んでいた。 

  故に、教えもしたのだ。
  その復讐が、彼自身からも大切なものを奪ったことを。
  お前にはもう生きる意味すらありはしないのだと。 ]*

[俺の全てを貴方に捧げたい、なんて言葉……女冥利に尽きる。
言われて、妙に恥ずかしくて耳まで赤くなってしまった。
自分は彼のその思いに応えられるような素晴らしい人間ではないのに。
そのまま彼がとんでもないことを言うから、ふふ、と笑ってしまった]


 それが言い訳なら、どうやって貴方のこれが、あの人のより大きいってわかったの、って言われてしまうわ。


[済ました顔の悪い子に、繋がったままの自分の腹を撫でて諭して。

もしかしたら、彼は自分が後悔していると思っているのだろうか。
いや違う。
沈鬱な気持ちになっているとしたら、旦那に対して少しも申し訳ないとか、惜しいという気持ちにならない無駄な結婚生活に対してだろう。
それと、わずかばかりのこの先に起こりうるであろう訴訟などの面倒くささに対して]

 ―――え……?
 ま、待って……っ


[体の中にあるものが、熱と形を帯び始めたのを感じる。
そのまま抱き上げられて彼の上にのせられれば、体重で深く彼を受け入れることになって、あえかな息を漏らした。

一度イってしまったら、それで終わりだと思っていた。
当たり前のように、もう一度、となる流れに度肝を抜いて。
そして、彼の指がマジシャンのように自分の感じる場所を的確に狙い打ってくる。
もう、覚えられてしまっているのだろう、弱いところを。でも]


 もう、ダメよっ……っ
 ん……ごはんっ……


[体をよじらせて、めっと彼を叱る。
これ以上、されたら体が保たない。
既に久しぶりの行いに足ががくがくしているのだから
しかし、自分では気づいていなかった。名残惜しそうに彼のモノを締め付けている媚肉に。
出て行ってほしくない、と体が求めていることに。

だから]

 
 それは……


[指の向こうで彼の唇が動く。
動く度に指の腹で唇の感覚を感じながら。

予想外の問いかけにきょとりと瞬いた。

見た目は大人びて見えるのに、時折こうして
子供みたいな反応をする。
くすりと、笑いが込み上げて。

充てがった人差し指でふに、と彼の唇を押し返した。]


 ……テンガンに決まってるじゃない。
 痕をつけられるのも、君だから嬉しいんだよ?


[双眸を細めて、唇から指を離す代わりに、
ちゅ、と己の唇を押し付けた。
彼の満足のいく答えにはなっただろうか。

指を離せば彼の唇が下方へと降りていく。
彼によって与えられていく花が、身体中に咲き誇る。
彼のものだと言われているような気がして、うっそりと微笑んだ。]

[彼の指が蠢く度に、愛液が溢れ淫らな音を立てていく。
次第に息が上がり、身を捩っても逃すことはないと手が追いかける。
指に翻弄されながら、身体の熱を吐息で逃していれば、
また、意地悪な質問をされた。

熱を持った頬が、朱に染まる。
どうして口に出しにくいことを言わせたがるのか。
問いかけながら埋まった指が動けば、
くちゅりとまた淫猥な音がして、快感を煽った。]


 ……ぅ、ン……、ほしい……ッ……


[快感に犯された脳裏が常識的な判断を奪う。
気づけば彼の望むようにその先を、口にして。
その期待に、きゅう、と膣が彼の指を甘く締め付けた。]




 もう、いっぱい悦ばせてもらっていると思うわ……?
 それに、あんまり遅くなると夫が帰ってくるかもしれないし。

 だから今度は……昼間に来てくれる……?
 うちは角の端だから、貴方がここに来ても外からわかりにくいけれど、人に見られないようにして……。

 その時に、もっといいことしてあげるから……。


[その代わり、今はこれで我慢してくれないかしら、と。
震える脚で体を支えて、彼から体を離して。
その際に、どろっと蜜壺の口から白い液が尻の割れ目から太腿に伝う。
彼にそれを見せつけるかのように四つん這いになって、ベッドサイドテーブルに隠すように置いてあったものを取り出した。

 オレンジの蓋に透明なボトルのそれ。
 片腕で胸の谷間を作り、そこに中に入っていたジェルをたっぷりと注ぎ入れる。
 ベッドに座り込んでいる彼の剛直を、胸の下側からその豊かな谷間で挟んで。
 ジェルの中で動かし、ぐちゅっ、ぐちゅっと泡立つような音が聞こえていやらしい気分になってきた。
 彼のモノは大きいから、突き上げられた赤黒い頭が胸の谷間から出たり入ったりしているのがわかる。
 入れて出したらおしまいな夫とは、こういうことをする体力が空いてになかったから、やってみたくてもすることができなかった]

 おっぱいまんこ、気持ちいい?
 

[半ば彼の上でのりあげて体を揺らし、そんなことをしていれば自分が風俗嬢にでもなったような気分だ。
自分がイニシアチブをとったようで少し気分がいいかもしれない。
しかし意外と体勢的にきつくて難しくて、彼の上に体を落としてしまい、相手をジェルまみれにしてしまうという体たらく。
だいたい、久しぶりの運動?に躰が負けていたのだった]


 だらしなくてごめんね……。


[知らない快感を教えてくれた彼にお礼をしたかったのに。
いや、彼を手放したくなくて自分も悦ばせたかったという下心もあったかもしれない。
なのに、女として悦ばせることもできない自分に落ち込んでしまう。

ぬらぬらとしたジェルまみれの胸は、まるで精液をかけられたかのように、照明に光る。
抜いてあげようと思ったのに、中途半端に育てただけになってしまって、彼は辛くないだろうか。
もう大好きになってしまったその彼の息子の先端部分に、ごめんね、とまるでペットにでもするかのようにキスを落とした*] 



[ また、ゆめ。
  学校かな、体操服を着てる。

  見覚えのある倉庫の中、
  マットの上で、潮音に抱きしめられてた。 ]


  ……そ、そうかな?
  ただ束ねただけなんだけど


[ 潮音が好きなら、時々しようかな。
  少し恥ずかしいけど嬉しいな、って、
  にひひって笑えたのは束の間だった。 ]
 


[ 首筋、……また、潮音のくちびる。 ]


  ちょ、しお、何……?


  ひぁ


[ 噛みつかれた。

  血はでない、けど
  思わず痛みにのけぞれば、
  目の前に潮音の耳があって。
  少し苦しげな吐息が触れたかもしれない。]

 


[ 首筋、……また、潮音のくちびる。 ]


  ちょ、しお、何……?


  ひぁ


[ 噛みつかれた。

  血はでない、けど
  思わず痛みにのけぞれば、
  目の前に潮音の耳があって。
  少し苦しげな吐息が触れたかもしれない。

  だいすきな潮音に抱きしめられてるのに
  なんか、へん。]

 



 欲情……?っ、何言ってるの?
 そんなわけ、ないよう


[ いたくて、でもなんだか変な気持ちになるのは
  そんなこと言われてるから?
  昨日の夢も思い出すから?


  お尻のあたりに触れる暖かい感触。
  擦り付ける動作、

  ……でも、潮音が何をしてるか
  たぶんまだちゃんとは理解してない。


  でも……ぁ、これ。
  潮音の、……だ、 *]



いつもは可愛い妹のような感じの彼女が
時折大人に見えることがある。
それは言い換えてみるとテンガン自身が子供に
なっている瞬間なのかもしれない。
唇を動かせば彼女の指に何度も触れ、
最終的にはその指に唇を押されながら、
彼女に選んでもらえた上に至極真っ当な回答を得た。


「………ん、嬉しい言葉くれるな、本当。
 足の先まで、咲かせてあげる。」


唇を重ねられふっと笑うと、太ももは勿論、
彼女の片脚を抱えてふくらはぎ、足の甲にまで
つけられる痕はつけていくのだった。
咲き乱れるその痕がいつまでも残れば、とどこかで願う。





「いい返事だ。…….待ってね、準備する」


中を掻き乱されて彼女の快感がおかしくなる時、
いつもなら言いたくないと言われてしまいそうなことも
口にしてくれることが多くなった。
快楽はそれ程までに正常から逸してしまうのだろう。
指を中から抜けば避妊の為、義皮をつけようとする。
勿論彼女から違う声がかけられたなら、
つけずにズボンを脱いでしまうだろうが。
今となっては偶に彼女が避妊をしてくれて
求められることもしばしば起きている。


 

[身体中にキスを落とされて、痕が残る。
彼が愛さなかった場所なんてどこにもないくらい、
唇が降り落ちて、衣服では隠せない場所にまで
痕が残れば、流石に少し気恥ずかしかった。]


 ……ぁんっ、……そこは、
 隠せないから、……恥ずかしいよ……


[ふくらはぎに点いた痕を確かめるように、
膝を折り曲げて視線を落とす。
薄っすらとうっ血した痕の印。
きっとしばらくは消えないだろう。

少し照れたように俯いて、彼の腰元に膝を擦り付けた。]

[熱を高められて、は、は、と細く呼吸を紡ぐ。
指が抜けて、彼の身体が離れていく間も、
胸を小さく喘がせながら、呼吸を整えるのに必死だった。

ベッドに沈んだまま、彼が準備するのを見つめる。
下衣を脱ぎ去って、下着が膨らんでいるのが分かる。
私の姿を見て彼も興奮しているのだと分かれば、
また、とくりと胸が高鳴った。

避妊は魔法を使用しても出来る。
それは、旅に出る前にしっかりと母から教えられた。
『いつか好きな人と、褥を共にする時に使いなさい』と、
教えられたその魔法は、時折テンガンとの間で
使われることもあるけれど、彼が自ら準備をしてくれるなら必要ない。
薄皮一枚があることで、直接彼の熱さを感じることはできないけれど、
愛し合うことには代わりはないから。

屹立した彼のモノに薄皮が施されていくところを、
なんとなくじっと見つめてしまう。

今からあの大きいものが、自身の中に入るのだと思えば、
こくりと小さく、喉が鳴った。]

[諭す彼女は大人の女性なのだろう。
彼女の心を軽くすることに成功したかどうか。反応はあえかな息によって、快感にと流れるのを見、そちらにと誘導しようとする。だが、めっと叱られてしまった。まさか叱られると思わず、体をとめ、少ししゅんとしてしまう。

理性で彼女は諭す
でも肉体は俺を求めている
それが分かるほどに媚肉が締めつけてくる
けど彼女は気づいていないようだ]


 ……昼間にっすか?
 人に見られないようになんて
  いけない事しているんっすね、俺ら。


[熱を逃すように息を吐きながら言い
さて、大きくなったこれをどうするか。彼女からはお預けを食らったから、旦那さんがかえって来る前にトイレでも借りてと思えば、大胆な姿に目を瞬くことになった。どろっと零れる白は先ほどまで繋がっていた証拠。彼女の肌を彩る淫靡な香に思わず喉がなった。

しかも彼女は其れを見せつける。]



 ……ん


[ナナミさん。と興奮の声が漏れ。
豊かな胸にと注がれる液体を見た。ねっとりとしたそれをどうしてもっているのか。それを使って旦那とそういう事をしていたのか。ちりっと嫉妬の炎が燃えるが視線は彼女の行動にくぎづけだった。柔らかな弾力が肉棒を食する。食べられている感覚に息があがり。

興奮が身体を赤くする]


 ……はっ ん
 きもち……いいっす


[柔らかで豊かな其処から
自分の欲望がみえかくれする。視覚だけで興奮は弾けそうで、たまらず彼女の頭を手で撫で、のりあげて肉体を揺らす彼女のはしたない言葉に肯き。。

もっと、と願おうとして
体が落ちてきた]

 
 ナナミさん?


[大丈夫っすか。と
濡れる彼女を撫で、汚れる胸に視線を落とす。欲望にとキスをする姿は淫乱な雌のようで、でも申し訳なさそうな姿は愛らしく。長く息を吸い吐けば、身を起こして再び彼女をベッドの住人に戻そう。

体を気遣うように撫で]



 だらしないの可愛いっすよ。
  えっちなのに、体がついていかないとか

    とても可愛いっす


[ただ生憎。
自分は彼女の可愛いペットで収まる気がない。先ほど彼女がキスしてくれた先端を胸の先に押し付け、ぐりぐりと其処を虐めれば、そのまま両手で彼女の胸を抑え。

手添えてと告げ]


 いいこと、楽しみにしているんで
  今日はこっちで気持ちよくなりましょ?

 ……旦那さん、いつ頃かえってくるんっすかね
 旦那さんを迎えるとき、中に
     …俺の精子入れたままになってたりして


[シャワー間に合うかな。
何て言う。自分にこんな強い感情が、独占欲があったなんて初めてしった。正直自分でも戸惑うぐらいの強さをもっているその感情に少しだけ不安がよぎる。
彼女を束縛してしまいそうで
其れを隠し、誤魔化し

彼女が胸にと手を添えてくれたのなら肉体をまたぎ。熱棒を胸の間に滑らせ、こすり付けよう。先ほどの痴態に育ったそれは肉の間から現れては彼女の首を押し、此方の手でと頭を下げるように誘導すれば、顎に、唇にと当たるような位置を調整し。

腰を乱暴にふり]



 …はっ、ナナミさんっ
 ね、おっぱいまんこなんて

  どんな気持ちで言ったんですか――?


[精液のように見える液体を
他の液体を重ねることで、消していこう。彼女の肉体から旦那さんの痕跡を消すように。何度も何度も先端で唇にキスをして]


 は っ く

  ご飯の前に こっち 
        食べて


[彼女が良いというのなら
欲しがってくれるのなら、擦られた熱をそのまま顏に胸にとかけようと動きを大きくさせ、上半身の淫花で果て、彼女を彩ろうとするだろう*]
   

【人】 闇の精霊 アルカード

[>>98頬杖つきつつ、彼女を見据えて溜息を一つ]


(…、……解せぬな)


[この娘は何故、己の価値を低く見積もるのか]


なぁ、娘。
ひとつ、思い違いをしているようだから言っておく。
(132) 2022/05/22(Sun) 0:14:26

【人】 闇の精霊 アルカード



誰かに『選ばれる』とか『選ばれない』とか
そんなことは些末なことだ。

お前にとって大切なことは
お前自身が『選ぶ』か、『選ばない』かだ。
それがなんであれ。
その意志こそが、お前の物語を紡ぐ。


ひとつ具体的に挙げるなら、
「我を選ぶか選ばないか」だな。
お前自身の生きる道ものがたりに、我が必要か否か。


[先の問いに関しては、
ほぼ、答えは得たようなものか>>100]
(133) 2022/05/22(Sun) 0:16:06

【人】 闇の精霊 アルカード

 

…重ねて言うがな。 

仮に我と「ともだち」になりたいと望むのなら、
お前の物語を、他の誰かの選択に委ねようとするな。

我は「ともだち」という概念に詳しくはない。が。

人の子は己の「ともだち」を悲しませたり、
傷つけたいとは思わないものなのだろう?


[尤も、歴代の我が召喚者たちに、
そういった類の者たちはいなかったゆえ。]


(……やはりよくわからぬな、うん)
(134) 2022/05/22(Sun) 0:16:48


衣服で隠れないところにつけたくなるのは
独占を隠せない男の性なのか。
明らかに虫刺されとは違う赤い花。
けれども、彼は隠せないところにつけると
決まって同じことを彼女に呟く。


「大丈夫、移動中に虫に刺されたんだよ」


腰元に膝を擦り付けられるとどうしたの、と
囁きながらちゅ、っと口づけを落とす。
いつか彼女に痕をつけられてみたいと
偶に思うことがあるけれど、彼女は興味があるだろうか。
睦み合うときは気にしていないかもしれないが
何もないときは裸、というかトレーニング後に
上裸でいると目を合わせてもらえない気がしている。





寝起きの彼女を見て、恍惚な表情の彼女を見て、
最愛であると思いを寄せる彼女の淫らな体を見て、
興奮を覚えない方がおかしい。
ズボンの下で押さえられていた熱は
その押さえを取られた瞬間に、下着からも顔を出す。
擬皮をつけているときにふと視線を感じ、
ちらりと彼女の方を見ると視線が合った気がして
どこか気恥ずかしくも、準備ができれば
ぎしっとベッドに体重をかけ彼女の上に跨った。


「痛かったら言って。
 ………大好きだよ、ミン」


顔を近づけ、唇を近づけ、下腹部の熱を擦り付けると
彼女の腰に手を添えてくち、っと先端からゆっくりと
熟れている彼女の熱の中へと入り込んでいった。
そこはとても暖かく離れることを嫌がってもおかしくない。
それほどに、心地よく彼女と繋がったこの時間は至福。



【人】 闇の精霊 アルカード

―――…まぁ、いい。
汝の願いを叶えよう。娘よ。


[世界に破滅を齎す程、心惹かれる想像は浮かばないが。

それでも、我と共に在ることを
この娘が望むというのなら
その望みを叶えることとしよう。]*
(135) 2022/05/22(Sun) 0:18:53
[内壁が一際強く収縮し、ぞくぞくと射精感が高まったが、今度はつられずに耐えられた。一度出して楽になったからか。
ぐらりと傾き、彼の上体が此方に倒れて来る。
肘を付いて少し起き上がり、快楽の余韻に震える背中を摩った。

ゆったりした動作で身体を起こす様子は気怠げで。
移動を頼んだのが申し訳ないなと思いつつ、彼が埋め込んだ脈動を引き抜く仕草の艶かしさに意識が向く。下腹に触れると精液にしては透明なぬめりが指先を汚した]


 ん、……どうした?


[キスの後も絡んだままの視線に、僅かに首を傾けてみせる。

全然余裕という訳ではないが、無意識に渋りたがっているのかもしれない。今は興奮で交感神経が昂っているが寝不足だし、体力はあっても若者には負けるだろう。

そのまま足の間に収まる彼を見守りながら、もう一度質問を投げ掛けようか考えていたが、思考は中断される]

[近い距離で紡がれたから、彼の言葉が鼓膜によく届いた。 フィクションでしか聞かないような台詞に、だらりと頭を垂れたまま小さく笑う。

屹立を食んだ粘膜が無自覚に奥へ誘うから、笑う素振りで逃した吐息も熱くなるけれど。痩せた体躯に両腕を絡めて、彼の肩口に甘く歯を立てて吸い付いた。恋人が戯れつくみたいに]


 男として複雑だって?

 はは、……でも、それで良いじゃないか。
 私は君のことが好きだし、君も私が好きなんだろ。

 ……私は既に君の虜だよ。


[ずっと前から──という補足は、流石に重過ぎて喉の奥に引っ掛かった。彼にとっては他愛ない睦言だったかもしれないが、私の何らかの琴線に触れたらしく、まるで其方に誘導したいような、願望が透けかねない言い回しになる。

拡大解釈すれば、私がいなければ生きられなくなる。
もしくは生に執着する理由になるかもしれない。

……と、深刻に極端に物事を捉える傾向のある頭でぼんやり考えていた]

 
 まあ、でも……案外くせになってるかもな。
 後ろだけでも気持ち良いんだろう?

 素質があるのは嬉しいけれど、……
 君がはじめてで良かったと思うよ。


[飲み込みの早さに感心する一方で、魔性な彼が男を知らないでいて良かったとも思う。そんな感想を零し、そろそろ口を動かすだけでは物足りなくなり、緩く胎内を掻き混ぜるように揺する。ただこんな風に話す穏やかな時間も良いなと思って、焦らす意図は無いけれど自分にスイッチが入りそうで引き伸ばす。

そのうち首を傾けて口付けを強請り、自由な両腕で彼の素肌をまさぐりながら、碌に触れられなかった彼の熱にも手を伸ばして。次第に抽送を早めていくだろう*]


[家屋もまた、財産没収の対象とされた
農奴の身分で費用を賄う為には当然のこと──という名目によって。

寝起きしていたのはほんの小さな古びた小屋
世話をする大人がいなくなったのならば、一層に荒れ果てる。
灯りも無い廃れた空間で、黒黄の瞳だけが爛々と輝いて見えた。

死体漁りの肉食鳥、などという知識は子供には無かったけれど
確かにその姿は、上位種を思わせるに相応しいもので。
それでも、語られるままを受け入れるばかりで心は動かなかった。

この身体でどうして逃げられようか、
一体逃げ場とはどこにあるのだろうか、
それは人間が相手でも悪魔でも変わりはない。

唯、予想外だったのは
触れる手の温かみの無さが心地良く、清めるように動くから
恐怖の代わりに申し訳なさを抱いてしまったこと。]



 他に何が出来るの?
 病気で死んだって殺されたって、どちらも同じことでしょう?

[やはりその言葉にも諦めが宿る。
けれどこの時点で、未来の主に心を動かされてしまっていた。

母親が連行されてから今まで、
本心を思うまま口にすることすら出来なかった
受け止めてくれる大人もいなかったのだから。

最期に置かれた環境のどうしようもなさを口にするだけでも、
少しは気持ちが楽になる……なんて、
なんとも視野の狭い人間らしい思考だったのだろう。]

 ……えっ

[閉じた思考をこじ開けるような、大きな揺さぶりだった。

まるでただの光る石みたいに動きのない瞳に射抜かれ、
何処か緊張で強張っていた身体、乾いた喉が息を呑む。
母親の素性まで知っている驚き、
子供では知り得ない事情の薄暗さと理不尽さへの動揺。

それすら関係が無いことだというように、悪魔の演説が続く。]




 
やだ、……
嫌だ!もういいよ、もう聞きたくない!
 出て行って、
出て行ってよ!


[呆然と聞かされるばかりだった子供は、
やがて余りに残酷なその内容に寝台の上で首を横に振った。

母親との思い出が、かつては優しかった村人との生活が
一つ一つ腐り、穢されていくようだった。
枯れた声を振り絞り叫び、そのせいで咳が激しくぶり返す。
棒きれのように細い両腕で必死に耳を塞ぎながら咽び泣いた。

だが、何をしても悪魔の声は少しも遮られることもなく
残酷な物語の傍聴を強いられ続け
一時の幕切れを迎える頃には涙も叫びも使い果たし、
ぼんやりと昏い目で悪魔を見上げるばかりとなっていた。]



 村の、大人

    村の…………人間達

[促されるままに口を開き、既に用意された解答をなぞる。
その自覚も無いまま、奥底に沈んでいた感情が引き摺り出されていく。

死んだ瞳が、光を忘れたままに新たな命を手に入れる。]

 …………

[品のある動きを目で追い、そちらへと身体の向きを変える。

落ち着きを取り戻し、再び力を無くしていた腕が
緩やかに持ち上がり、少しづつ伸びていって。]




 ……
皆を殺して、この村を滅茶苦茶にして


[白く大きな手と自身のそれを重ね、願いを告げた。]



[急な変化に驚き、悲鳴を上げて羽虫の渦から逃げようとしてしまったが
悪魔が願いに応えようとしているからだとすぐ気づいた為に、
震えながらその悍ましさに身を預けた。

そうして私はこの世界から消え、
同時にこの世界のあちこちへと存在するようになった。
現象であり群生であり、害なる者へと。

幼い子供の世界の何もかもを奪い去った者達は破滅を待つばかり
他者の残り少ない命すらも不足する食糧の為に切り捨てる醜さ。

病床の少年の消失を、共犯者がいると提唱する者が出たことから始まり
疑心のままに母親にしたことと同じ過ちを繰り返し、
村から逃げ出そうとする者もまた、魔女と定められ捕らえられ。

人間の弱さ、どうしようもない愚かさ
狂気と妄言が蟲と共に日常を食い尽くしていく様を、
全てが終わるまで私は見ていた。

まるで悪夢のようであった。だって……]




[悪夢じみた日々の終わりは村の破滅と共に。

色彩無き廃れ場に、歩き方を忘れたように座り込みながら。
共犯者となった男をぼんやりと見上げ、頷く。

もう此処には何も無い。喜びも悲しみも、全て食い尽くされ焼かれた。
自分自身がそう望んだことによってだ。]

……ゾラ
お母さんが、付けてくれたの

[それは、異国の言葉で黄金の夜明けを意味する。
私が産まれたのは丁度その刻で、
空の移り変わりが美しい色に輝いていたらしい。

統一を目指す国の争いに振り回され移民となり、
辺鄙な農村にも届く世界情勢の翳りに憂う母親は
その光景を、我が子を希望と捉え名付けたのだそうだ。

当人は心を折られ焼かれ、子供は悪魔の手を取ってしまったけれど。]



 
ねえ……、あのね……


[自分自身を抱き締めるように片腕を胸の前に横断させ、俯く。
何かを問うように声を紡ぐが、口ばかり動いている。

背丈が高すぎる者は、頭より下の声を聞き取りづらい。
幼い子供を相手に話す時、屈む大人は多い。
実際その時、そこまで計算していたわけではないけれど。

悪魔が何らかの手段で、こちらとの距離を縮めた時。
落ちていた焦げてはいるが鋭く尖った木片を握り、
人間ならば心臓があるだろう部分に向けて突き刺そうとした。]

 ……駄目だった。やっぱり、強いんだ
 虫なら食べられるかなって、思ったのにな

[けろりと笑い。小首を傾げる。
紛れもなく不遜であり、そして生命力を宿した行動。
相手の強大さを真に理解する智慧があれば出来なかったこと。

確かに全ては私が齎した破滅だ。今や思い出すら残っていない。
だが、何故それについて憂わなければならないのだろう?

先に手を出したのはあちらではないか、
あのような自分のことしか考えていない醜い連中に覚えていられても、
救われることなどあるわけが無いじゃないか。]



 僕を殺すの?

[好事家の悪魔だとは知らなくとも
語られない部分に含まれた意味に、此処で解放された理由に
気づくことは子供でも出来た。]

 殺さなかったらきっと、とても役に立つよ
 だって僕は、もっと見たいんだ

 ……人間がいっぱい苦しむところ

[片手を頬に寄せ、ほうと息を吐く。
彼に見せられた数ヶ月の記憶を思い返し、目を細めた。

うっとりと笑む口許は口角が吊り上がり、歪む。

ただの不幸な魂と呼ぶには、もう既に手遅れだ。*]



ん?

[ ただでさえ邂逅の夜とは違う距離感、
  俯けば更に聞き取り難くなった声、内容が分からない。

  その言葉が何か少年の結末に影響するとは思わなかった悪魔だが、
  これで最後という思いが、聞き取る為に屈ませた。
  その結果、予想外なことが起きる。 ]

……っ!!

[ 刃物や銃も効かない悪魔が、残骸の一片に傷つけられるわけもなく。
  充分な生活が出来ていない子供の行動への対処など容易。

  だが、一度霧散し再び収束した時、驚きに目を見開いていた。
  好かない名前に面白くなさそうにしていた表情など
  今や欠片も存在しない。 ]




ッ、は……
あはははははは!!


[ 無垢を感じさせない子供の仕草、残酷に響く声。
  暗黒めく口内を露わに悪魔は大笑いを無人の村で響かせた。

  夜闇に佇む枯れかけの露草は、活力を再び手に入れた。
  それはとても拗れた方向に。

  与えた歪みは全て計画の内ではあっても、
  用意した道から外れながら近づいてくるのは想定していない。
  泣きじゃくる子供は完全に潰えてしまったらしい。 ]

お前の口説き文句は薄っぺらいな
土いじりとお祈りしか知らない子供が、何の役に立つ?

病か人か悪魔か、
どれを選んでも殺されるしか選択肢が無かったちっぽけな存在が

[ 顎に手を添え、持ち上げて上を向かせた。
  肉食鳥と食虫植物の光彩が合わさる。

  その温度は冷え切って、声には吐き捨てるような色を含む。

  勘違いしてはならない。
  少年もまた、悪魔にとっては弱者たる人間の一人でしかない。 ]



……いいさ。役立つ為の教育を施してやろう
満足させたらもっと相応しい名前も考えてもいい

それまでお前は、名無しだよ

[ だが、一瞬でも悪魔を驚かせた褒美というべきか。

  はたまた、長い刻を暗躍する人ならざるものの気紛れが働いたか。
  その誘いに今度は自分が乗ってやることにしたらしい。

  そうして彼は再び黒に包まれる、世界から消失する。
  今度は随分と長い時間になるだろう。
  何しろ行き先は地獄、悪魔の知識をそこで授かるのだから。

  痕跡も本人も見知った人々も、何もかもが無くなった。
  誰もゾラを見つけない。二度と、永遠に。 ]*

[ フィクションめいた台詞に馴染みがあるせいだろう、
 頭に残っているからこそ頭を使わずに出てくる。
 その台詞を囀ったのが
 画面越しだったか生身だったかの記憶はないが。

 歯を立てられる、加減されたその痛みすら
 なんだかきもちいい気がしてしまうくらいに
 疲労と酸欠を極め茹だった頭は完全に馬鹿になっていた。

 浅く弾む息をなんとか整えようとして長く息を吐くけれど
 まるであべこべに、無意識に腰が揺れてしまうから
 喉の奥から溢れるのは感じ入った嘆息ばかりで
 ちっとも落ち着くことができない。

 暫く引き篭って運動不足を積み重ねた体は
 もうすっかり限界なのに、気ばかり急いで
 上手く休息も取れずに淫楽に溺れて喘ぐ。

 こんなの知ってしまったら戻れないじゃないか。
 けれど彼が「それでいいじゃないか」と言うから
 なら良いのかもしれないと働かない頭で鵜呑みにする。

 そうか、彼は俺の虜なのか……はて、虜ってなんだったか。
 日常ではなかなか無縁な単語の意味が
 いまいち出てこなくてぼんやり虚空に視線が泳いだ。

 ぴたりと不自然に動きが止まったのは
 漸く気が逸れた所為だったけれど
 背中越しにはその呆けた思案顔を伺えないから
 何か別の意図にも感じられたかもしれない。 ]

[ 概ねのニュアンスはわかる、捕虜の意味でないことも。
 夢中だとか、心が囚われるとかそういう意味合いだとは思う。
 それが上手く彼と俺に結びつかないだけで。

 好きだと繰り返してくれる言葉を疑うわけじゃない。
 医者として成功してた経歴に傷が付きかねない
 誘拐じみた偽装の転院をしてまで囲う程度には
 好かれているんだろう、たぶん。そこは疑っていない。

 しかもその延長で抱かれているあたり
 ただの昔馴染みの親愛による庇護欲ではなく性愛の類だ。
 そこまではいい。

 けれど。
 そんな感情を向けられ、受け止めた上で、
 彼を夢中にさせられるほどの何かが自分にあっただろうか……

 実は俺の尻は名器だったりするのだろうか?
 それはなかなかに意外すぎる特技だ。

 まぁ、いいんだけどさそれでも。
 彼を満足させられる何かがあるのなら
 それが例え体の相性如何であっても、
 悪いよりはいい、何も無いよりもいい、全然いい。けど

 なんだか釈然としないのは何故だろう。 ] 

[ すっかり彼の形を覚えてしまっても尚
 存在感がありすぎる熱と硬さが腹の中を捏ね回すから
 考え事はちっとも捗らなくて

 あとにしてくれと拒むよりは
 考え事を後回しにしたくなるくらいに
 気持ちがいいから、こまる。

 ああそうか、それが困るのか……?
 経歴は積む前に断ち切られ肉体は欠陥で
 性格に難がある自覚もあれば精神もなかなかがたがただ
 そんな中残った唯一の胸を張れる取り柄が
 今全く機能していない事実に漸く辿り着く。

 まぁ、たどり着いたところでずれているんだが
 そうと気付ける知能は機能していないもので。 ]


 ちがくて。や…… ン、ん …ぅ〜〜〜
 あ…ぁ……、っ らめ、ゆ ……すん、ないでぇ

 もきち…っよくて、ん、ん……ッぁ゙、あ
 は​──……あ゙、たま、ばかに、なっちゃう。
  

[ ばかになったら、きらわれるのでは。
 体の相性がいくらよくても、それだけではだめなのでは。
 そう思うのに。
 きもちいい所にあたるように腰を押し付けてしまって
 自らぐずぐずになるからもうだめだった。 ]

[ 好かれると知る前は好かれないことに嘆いていたけれど
 好かれていると受け入れてしまった今は嫌われるのが怖い。
 実際のところは単純にそれだけの話で。
 だからこそこうして抱き合う時間以外も
 好きでいて欲しいのに虜にできるのは体だけなんだろうか。

 なんて。
 話し合う時間は今ではないらしい。

 深いところを断続的に突き上げられ、揺さぶられる度
 しどけなく開いた唇から垂れ流れた唾液と矯正が
 打ち付ける律動に合わせて跳ねた。

 放り出されていた雄への刺激に欲望は一気に駆け上がり
 今にも果ててしまいそうなくらいに昂ぶるのに

 全然足りなくて。

 物足りなさに身悶える。
 もっと強く突き上げて激しく揺さぶって欲しくて、
 気持ちばかりが逸って強請る言葉が上手く出てこない。

 ゆるゆると頭を振って、
 ぐずる嗚咽みたいに喘ぐ声を零しながら
 肌を愛撫する手に縋るようにしがみついた。 ]



 ちが、……っやら、おく、もっと……っ
 ​────は…、ふっ、…もっと、おくまで……

 おれのなか、もっと、せいすけさんでいっぱいに、してぇ。


[ 語彙が死んだ。変に冷静な頭の片隅で思った気もする。
 すんすん鼻を啜りつつ、身を捩って甘えて口付けを強請る。
 キスして貰わないと死ぬ気がした。
 そんな死因聞いたこともないが。
 馬鹿になっているので、仕方あるまい。 ]

[ 強請ったくせに上手く強請れないので
 焦れて自ら勝手に腰を振り始め
 なのにうまくできなくてまたべそべそとぐずって。
 子供みたいな内面の大見本市みたいに散々に曝け出して。

 待ち望んでいたものが与えられても、物足りないままでも
 もう限界だった。
 慣れた絶頂の気配が腹の底に重苦しく渦巻いて、
 耐え切れずこみ上げる感覚に堪らず低く呻く ]

 ぅ…ぐっ、はっ、あ゙…ッめ、……
 …イッ…きそ、ぁ、っ、で…ちゃう

 でる…っ、……​───ふ、……ッ……

[ 散々あられもない声で喘いでいたくせに、射精の瞬間は
 無意識に声を詰めてしまのは染み付いた癖なんだろう。
 彼の手の中で膨れ上がり強く脈動した肉茎から
 放物線を描く勢いで熱い奔流が迸る。

 丸めた背をびくびくと震わせ吐き出すのに合わせて
 腹の奥深くまで飲み込んだ怒張を包み込む肉襞が
 その存在感を味わい尽くすかのように
 きつく窄まって、締め付ける。

 無自覚に射精を伴わぬ絶頂を繰り返した分だけ
 結果的に堪え続けた放出の瞬間は長く尾を引いいて
 吐き出し終えてもなお続く余韻に打ち震えながら
 同じだけ痙攣する媚肉が搾り取ろうとするかのように
 蠢き纏わり付いて、深い場所に彼の胤を強請った*  ]

【人】 闇の精霊 アルカード



 ……名前?


[>>140以前も言ったが好きに呼べばいい。
名前そのものに拘りなどない…と思っていたが。


『ハムエッグ』的命名センスは他に活用されるならいざ知らず、そのセンスが我にも適用されるのは、些か困る]
(143) 2022/05/22(Sun) 7:12:15

【人】 闇の精霊 アルカード

[とはいえ、
人の子が個体名と認証するような名前とはなかなか面倒だ。

……いや、一つだけあったか]


 …アルカード。
 以前、我を此地に喚んだ人の子が我をそう呼んでいた。


[遥か昔、我と契約を交わした人間が我にその名を与えた。
今のこの姿も、あの女が我に求めたカタチだ]
(144) 2022/05/22(Sun) 7:13:35

【人】 闇の精霊 アルカード



 ああ、約束しよう。
 あと二、三日も休めば回復するだろう。

 だからそれまでは静かに身体を休めよ。
 それと粥も置いてあるから温めて食べるように。


[指を絡め合って不思議な歌を歌う、奇妙な契約の仕方を終えれば。>>141
身を横たえて身体を休ませる、娘の邪魔にならないように>>142
我もその身を大気に溶かして朧気に姿を消した]**
(145) 2022/05/22(Sun) 7:18:15
 ひうん♡

[彼が突然、乳首をいじめるように屹立の先端を押し付けてくるから、甘い声が漏れてしまう。
彼の手によってベッドに押し倒されて、そして、彼に命じられたように両手を彼の手に添えて、両脇から自分の胸をぐいっと押し付けた]


 主人は帰ってくるの、遅いのよ、最近。
 もしかしたら今日も帰ってくるの、日をまたいでからかも。
 そういうスリルを感じるの好きなのかしら? 
 

 え……?


[シャワーも浴びずに夫を出迎えることになるかも、ということだろうか。
 それはさすがに、状況的に困る。
 離婚をしようと思っている相手に、弱点を与えるようなことをしたくないから。
あくまでも不貞行為をしたのは相手だけで、自分はしていないという立場を貫くつもりだ。そうでないと自分の気が晴れないではないか。

 もっとも、そういうつもりで言ったわけではないらしく、彼はごまかすように体勢を変えてきた。
先ほどとは逆に彼に乗り上げられるようにされ、熱いものが胸の谷間を行き来する。

彼に頭を下げるようにと言われて、その通りにすれば、故意に唇が犯されているのがわかり興奮した。
無遠慮に動かれて、激しく腰を振り出す様は、先ほどの自分の行動が、児戯に等しいと思わされて。
ああ、こんな風に動いて彼は自分を味わったのかと思うと興味深くもあり、そっと舌を濡れた唇から差し出して、唇に何度も押し付けられてくるそれを、ぺろ、と舐めた]



 だって、そういうんでしょう?


[彼に胸を犯されながら、悪びれなくそう言ってみせる。
 おっぱいまんこ、なんてはしたない言葉を覚えたのは、女性の大人向けの漫画からだったけれど。
 ベッドではえっちな言葉を言った方が、男は喜ぶらしいけれどそんなこと、すでに身内感覚である主人に対して言えなくて。

 言ってみたかった言葉、知ってはいたけれど使ったことのない言葉た。

 きっと、彼の頭の中は邪推や嫉妬でいっぱいだろう。
 これは旦那にしつけられたことなのだろうか、とか、夫婦の寝室であることから、あちこちに残る夫の痕跡にも考えることはいっぱいだろうから。

 そんな風に思うと、年下の彼が可愛く見えて仕方がない。

 しかし、彼はきっと正解にたどり着けない。
 このローションだって、夫婦の営みの時にあまりにも早く私の中に入りたがる夫のせいで用意したものだし。
 自分がこんなに濡れることができる性質だなんて知らなかった。
 相手によってこんなに体が違って反応するだなんてことも知らなかったのだ]




 うん、食べさせて♡


[そう夫は、こんな風に欲望も情熱も押し付けてきたりはしない。
 その緩やかな関係も温い湯に長く浸かっているような心地よさはあった。しかし、こんな熱い湯に入る快感を知ったらもう戻れない。
 自分の躰を使って、男の行動をとる泰尚を見ていると、女としての悦びも官能もうずうずする。

 その時、目の前で爆発が起きた、そう思った。

 思った以上の量の精液があふれ、顔や胸にまで飛び散って。まつ毛にまでかかったそれは唇だけでなく顔を犯していく]


 ん……おいしい……。
 

[食前の運動に、食前のワイン。
それにしては濃厚すぎるものを口の中にも放たれる。
 ぺろぺろ、ちゅぱ、と音を立てて舐めとり、んくんく、と味わうようにして飲み込んで。
 濃い青臭い匂いは嫌いじゃない匂いだ。
 香りまで男が違うと変わるらしい。

 唇などについたものはそのままなめとれるけれど、それ以外はさすがに拭き取るしかないだろう。

 せっかくだから、と子供が与えられたおもちゃで遊ぶように、ねばついた精液を指に取り、そして自分の乳首を滑らせてつまんでみると、滑る感覚がいつもと違って。
 ゆるゆると股を開くと、彼に胸を犯されていただけなのに、興奮して感じた証の淫らな汁が、まるでおもらしをしたかのようにシーツまで届いてしまっていた]

 ごはん食べる前にお風呂が必要になっちゃったわね……


[汚れてしまった二人の躰を見下ろして、苦笑いをするしかない。
 ローションを使った時点で気づくべきだったのに。
シーツも洗わなきゃ、とはがすように布を引き寄せながら、傍らの彼に囁いた]


 あの……よかったら、シャワーを使って?
 場所、案内しないとわからないわよね……。
 私も汚れちゃったし、一緒に入ろうか……?

[早くとも旦那が帰ってくるとしたら夜9時以降だ。
 それより早く帰ってこられたのなら連絡があっただろう。
 さらにそれより遅いのが最近の通常だったから、まだまだ時間的に余裕がある。
 最悪を考えるとしたら、メインのワインを楽しむ時間がなくて彼を追い出すことになるかもしれないということだけ。
 もっとも彼が持ってきた方ではない、彼からの芳醇なワインを頂いた時点で、自分は今日の目的以上の満足感は得られているわけなのだけど*]

[……ところでこの娘、気づいているのだろうか?

年頃の男と女(に見える)二人が連れ立って出かけることを、世間では『逢引』とか『デート』と呼ぶことに。

いや、気づいてはいないだろうな。
若しくは我を異性と認識していないか。
どちらかといえば、両方か。

…。
なんというか、今までの相手とは異なる意味で危うく、そして危なっかしい。
今までで一番手がかかる相手になりそうだ]

 




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