人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 雷鳴 バット

朝の陽を受け、水面はきらきらと輝いている。
早々に食堂での食事を終えると、中庭の噴水の端っこに座り込んだ。
しんと静まり返った中庭は吹き付ける風も冷たく、食堂より過ごしやすいとはいえない。
持ち出した食事を口に運びながらぼうっと、昨日今日の変化を思っていた。
(0) 2022/04/30(Sat) 21:44:01
【1日目の夜】


「………………」

こん、こん、こん。
夜も深まった頃にジャステシアの部屋を数度、ノックする。

「?」 「!」

片手に持ったお盆には色違いのマグカップ二つに、淹れたてのホットミルク。
赤い方──彼女のお気に入りの色──には蜂蜜たっぷりと、■■■を入れた。
味を誤魔化すために。
これから起きることを煙に巻くように。
甘くて柔らかくて温かい匂いが立ちのぼっている。
それを身体に纏わせながら、部屋の主に招き入れられて扉が閉まった。


***

──暫くして。
机の上には飲みかけのマグカップが残されている。

非力な己では彼女を運べない。
非力な己では命令に逆らえない。

だから眠らせて、皆が寝静まっている間に大人に運んでもらうのだ。
本当は眠らせずとも付いてきてもらえたら良かった。
でも彼女は察しが良い性質だから。この方が都合が良い。

「…………」

深く寝息を立てる同級生の横で手持ち無沙汰に、延々と手帳──大人たちの前だと黒板はうるさいと言われるから──に少し歪んだ文字を書き連ねる。
取り憑かれたように。
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと。
文字の上に文字を重ねて重ねて重ねて重ねて。


Justicia carnea, the Brazilian plume flower, Brazilian-plume, flamingo flower, or jacobinia, is a flowering plant in the family Acanthaceae.
The perennial plant is native to the Atlantic Forest ecoregions of eastern Brazil.
It is cultivated and sold as a decorative potted plant and is planted in landscaping as a feature plant in warm temperate and subtropical climates.

「……。」

一頻り書き続けて、もはや読み取れなくなったページだけが残る。
吐き出した文字の分だけ思考が軽くなる気がした。
そんなことを続けていたら、広い歩幅の足音が近づいてくる。
そっと静かに扉を開くと、大きな影がぬるりと現れて。

《■■■■■■■■■》

ぐちゃぐちゃになった手帳の一頁について何か言われたけれど、覚えている必要もない言葉だったと思う。

《ジャステシアはきっと良い子になるからね》
───調子が悪そうだった。だから選んだ。

《言いつけを守っていれば君もクロノもトットも、同じ班の子ども達も、いつか良くなる日が来るさ》
───"治して"くれるんだよね。それが怖いことだとしても。

《君もそろそろ、治療を受けないと》
───私のことは後でいい。

《声より大事なものを失うかもしれないよ》
───後で、いい。

それから影が、眠る友人を抱えあげて。
そしてどこかに連れ去った。

これが昨日の夜にあったお話。
おしまい、おしまい。

"きみたち"はこれをぶぶんてきにしっているかもしれないし、はたまたしらないのかもしれない。

【2日目】


「………」

今日も空き教室に人影がある。

かつ、かつ、かつ。

いつもの合図を鳴らしながら、仲間が来るのを待っている。

/*
重々RPしておいてなんですけれど
襲撃予告秘話も飛ばさなければですから、ここからは時間との戦いが始まってきますわ〜〜!!!!!!!!48時間はあっという間ですのよ。
今日からは吊りwhoもあるので被りを気にしないといけませんわね。
バットくん以外を引き当ててくださいまし
サクッとwhoを振りたい狼お嬢様はおりまして!!!?!!?

/*
重々RP最高でしたわ〜〜〜!!!kiss……
とっても眠くて寝て今起きましてよ!

襲撃もランダムってことだけれど、
who振るでいいのかしら?一応主催確認しておくわ〜!
よければわたくしwho振りたいですわ〜!

/*
whoランダムでいいそうですわね〜!
システム周りのRP処理についても少し訊ねて来ましたわ!

吊られ人間も狼に構われたいって事だから、
そちらも襲撃者とは別に連行ロールいたしましょ〜ワン!

/*
了解ですわ〜!
バットくんとはちょっとだけ仲良くしてますので他に希望者いなければ連行させてくださいまし……。
トットくんもwho振りたいかもですけれど今回はクロノちゃんに任せて明日振っていただきましょう。

/*
ラピスちゃんのバットくん連行、異論ありませんわ〜!
トットくんごめんあそばせ、
取り急ぎwho振らせてもらいましてよ!<<バット>>who

/*
……吊りと被ったら流石に振り直していいわよね?
<<クロノ>>who

/*
わたしのダイス、どうなってるの〜?!
<<ラピス>>who

/*
流れるようなダイス………………
これが前フリってやつですのね

/*
エーーン!
<<バット>>who <<イシュカ>>who <<イシュカ>>who
無効時左から順に採用

/*
ようやく決まりましたわ〜!
イシュカさんを連行致しますわよ……!教育実習生を?!

/*
己とのダイスバトルお疲れさまですの……。
イシュカさんを〜……ではお二人のどちらかに任せて他は襲撃パスを選択すれば確実にダイアログが担当者に決まるはず………ですわよね?襲撃担当の決定はトットくんを待ちましょうか

/*
多分そう……だと思いますわ!
襲撃担当はRPの流れで決めてもいいかもしれないですわね、
何にせよトットくんの反応待ちですわね!

合図の音から幾らもせず、
少女の姿が空き教室を覗く。
罪悪感と不安と緊張と恐怖を綯い交ぜにした、
その面持ちは少女であれた。

「…………ジャスちゃんは、
 無事、連れて行けたみたい……かしら。
 ラピスちゃん、おつかれさま」

今朝も居なかったかの上回生の姿を思い浮かべながら、
労う言葉は矢張り、沈んでいる。

「!」

労いの言葉には静かに笑みで返した。

『ありがとうございます。
 昨日は上手く行きました。
 今日からが本番と言えるでしょう』

心に残った疲れは見せず、また白い文字を連ねていく。

『大人たちはバットくんに目をつけているようですね。
 彼には私が後で少しお話しをしに行きます』

「………」

『今日からは班の皆も、何かしら警戒をするでしょう。
 足元を掬われることもあるかもしれません。
 くれぐれも、気をつけてください』

あくまで自分たちは、同じ子どもなのだから。

バットは、早い内に食堂を抜け出てしまっていたから。同じように抜け出る姿があれば目撃くらいはしていたのだろう。
(a7) 2022/05/01(Sun) 2:19:15

声をかけるのも日常化してきて。
休み時間にも時間はとれるかと、黄緑の姿を探ししつつ。

胸のなかで自分の立場を確かめる。

一人のために尽くせるからだでも立場でもない。
そんな自分が、潰れずに皆を支えられる?
早くも壁にぶつかった気分だった。


「バレンタイン君は」
「好きな子はいないんでしょうか……」

お陰で真顔で訪ねる会話もふざけたものになってしまう。



『私とかと付き合ってみるのはどうですか〜?』

愛の言葉はどこからともなく降ってくるものだ。

/*
おはようございます!いまおきました!
連れてかれるのはイシュカさん、連行ロールはラピスさん、異論はございませんでしてよ!!
すやすやの間に決めていただいてありがとうございます&申し訳無いですわ……。
ロールの流れでシステム襲撃者はお決めになさるの?

昨日と同じく、軽い足取りは秘密の教室に。
教室に入った時の面持ちは……明らかにぎこちなく、固い。
けれどあなたたちの姿を見れば、いつもどおりの笑顔に戻った。
……戻したとも言えるかもしれない。

「……ジャステシア、行ったの?」
「…………」
「おつかれさまだねえ!!いちばんやり、ラピスかっこいーよ!!」

/*
おはようございます!よく寝て偉いですわよ〜!
折角だからシステム襲撃者と襲撃ロール者は合わせたい
気持ちでしてよ!

キャラクター的にイシュカさんと接点があるとかなら
任せようかなと思いますが、無ければ流れで
決めようかな〜の気持ちですわ〜!

「……う、うん。それじゃあ、
 バットくんはラピスちゃんにお願い……して……」

指示されたのは、彼ひとりだ。
けれども大人たちに協力する自分たちの安全を確保するには、
言われたことだけをやっていては、足りない。
ちゃんと頑張って、働いて、お目こぼしを貰わないと。

「……もっと、連れてかないとだよね……。
 わたしたちも、やらないと」

トットへと視線をやって
それを、俯くように下ろす。
ラピスにばかりはたらかせないで、
自分たちもやらなければならない。


「……」

あからさまに困惑している。

出会した瞬間に愛の言葉を囁かれれば無理もない。

ただ、声をかけられたこと自体は迷惑でもないのか、
苛立ちや、立ち去りたいという意志を見せることはない。

「好きな人……ですか……
 うーん……あまり考えたこと……ないかな」

何より、ここは自分の病に向き合う人々が多く。
支え合う事までに意識が及ぶ子たちがいるかどうか。

「アオツキさんは……好きな人、
 ギムナジウムに……いたり、した……んですか?」

/*
すやすやで偉いですわ〜〜!!
本来は噛み先だけが『生徒の選んだ犠牲者』らしいのですが、
吊り者から要望があるようなので今回はそちらの連行も狼がやりますの……。

バットくんはラピスが連れて行くとして、今は噛み先のイシュカさんをクロノちゃんトットくんのどちらが連れて行く(襲撃予告ロールをしに行く&システム襲撃設定をする)かですわね。
希望があればロールや挙手を是非どうぞですわ。

『寮長ですから』

これくらいはこなせなくては、と言いたげに。

『後は私たちの判断で選んだ人を連れて行くことになっています。
 できれば、一人でいる時間が多い人や、居場所のわかりやすい人などが計画を立てやすくて良いですね』

もちろん例外もあるかもしれないが。
大まかな指標を示しつつ、秘密の会議は進んでいく。

クロノからの視線を貰い、一思案。
ウンウン唸っていたけれど、はたと思いついたように顔を上げる。

「…………んと、」
「あんさあ、つれてくひとってこどもじゃなきゃだめ?」

「おれんとこにね、よくひとりでイシュカがくんの」
「うさぎのえさもらいに……」

「…………どう?」

二人に目配せ。

/*
と、いうわけで……その……丁度ご本人から秘話が届きましたの!
前々からイシュカさんとトットが交流を持っているので、もしお二人がよろしければトットが噛みたいな……よければ……と思っていますわ。
いかがでしょう……?

はい、いましたよ〜
 3年前です。
 たった3年、されど3年です」

「だいすきな子がいました。それはもう〜
 今もこの胸にしっかりと刻み付けられている子が」

「その子は、
 病気が治らず卒業を境に私の前から姿を消しました」

始終真顔で、なんともないように。
卒業をしても病気がなおらなかったこと。
そのあとの生活が明るくならなかったこと。
幾つかがこもった紛れもない事実を告げた。

「あのときの私がちゃんと隣で寄り添えたら
 今もあの子はここにいて、無事だったのかなぁ〜、なんて。
 代わりにしているみたいですか?
 ……なにもしてあげられませんでしたからね〜。
 学生の頃なんて勉強と、先生の言いつけを気にしてばっかで」


『好きじゃないから必要ない』

ここでの生活に愛だの恋だのを求めている余裕があれば、
また私も彼も変わったのかもしれなかったな。

「イシュカさん……?
 ええ、と、ううん……いいのかな……」

トットの言に、どうなんだろうと首を傾げ
……それでももし良いのなら、
子どもを連れて行くよりもいいように思えた。
彼ら教育実習生は自分たちより大人だから、
大人の元に行っても大丈夫だろうと。

大人を連想する大きい人は居なくなった方が、うれしい。
悪いと分かりながらも、そう思ったりもするから。


「……トットくんがいいなら。
 わたしが手伝うことあったら、手伝うから、
 その時は、よんでね」

/*
構いませんことよ!
それではトットくんのみ襲撃設定をして他二人はパスを選択ということに致しましょう。

『イシュカさんですか。
 私も良いと思います』

うん、とひとつ頷いた。
交流があるのなら連れて行くのもやりやすいだろう。
今回連れて行く相手は決まりだ。

『それでは、今回はトットくんに任せましょう。
 よろしくお願いしますね』

/*
RPでも言いましたが一応、
トットくんから襲撃で問題ないです!こちらはパスしておきましてよ!


「代わりだったら……何かいけません、か……?」

それは心底意外そうな声で。

「……考えても、みてほしい……
 万が一……僕が好きな人がいる、って言ってたら。
 あなたは……後悔の無いように、と……
 僕の背中を押す……そうしていたの、では……」

今の話を聞く限りでは、
多分そんな風に思うのではないか、と。
それだって、代わりにしてるのに違いはないのでは、と。
なんともなさそうな真顔を見る目は真剣だ。

「試してみれば……いい。アオツキさんが寄り添って……
 僕が元気に……卒業できれば……
 そこで初めて……分かるもの、も、あるだろう」

教師の言いつけをあまり守らない生徒は、
いつだって思いもよらぬことを言う。のかもしれない。

「あなたも、先生だけど、生徒に違い……なくて……
 僕だって、人を気遣ったりは……上手くできないけど。

 ……苦しいのを和らげるくらいなら、
 きっと……僕にもできるんじゃないか……って」

最後の方は、少し自信を失くしたか、
声量がどんどん尻すぼみになってしまったが。

「プライベートを持ち込むことは、生徒に真摯に向き合っているように思われないとマニュアルにありましたから……」


誰にでも優しく、平等に接しなさい。
特別扱いはいけません、恋愛沙汰も起こさぬように。
生徒たちの平穏を守って、規律正しく、



「言われてみれば、こんな話をしてしまう時点で失格だったみたいですね〜」


先生、アオツキにそんなことができると思っていたんですか。

実習生として、失格だ。
固執したらいけない、仕事で義務。
誠実ではない。生徒たちを昔の思い出と重ねるなんて。
それでも、ここでの生活に諦念を抱えることが正しいとはしたくなかった。


見つめ返す視線を僅かにそらした。
表情こそ変わらずとも、視線や僅かな動きは感情の表れだ。

「試して、ってそんなの〜……」


試さなくてもわかるに決まっているのに。



「君が完治して元気になれば、誰でも和らぎますよ。
 私以外の先生も、生徒もです。
 ずっと先ですから、きっと

 ――その頃には私は正規の先生になれる頃でしょうか」


そんな両方が叶う未来が、何処かに存在するとしたら。
どれほど嬉しいことだろう。

「結局。代わり云々のはなしですけど……、
 過度な期待して欲しくないと言うのも今のうちです。

 これは私の中で実習生として以上に、
 個人の感情で完治を望んでいるのと同じです。

 重く、辛く残り続ける呪いになっておかしくないもの。
 ……それを私は課させて、君は抱えないといけないんです。

 私は、ずるい大人ですから。
 これからも多くの生徒に期待と歓喜と絶望をするでしょう。

 それでもこうして話し合った君たちには、
 ちゃんと後悔をしないように、無理をしないで生きて欲しい。
 それだけが望みです」

バットは、"病気の"こどもたちが遠くで笑い合う様子を眩しそうに見つめている。
(a16) 2022/05/01(Sun) 16:37:35

「うん」

「イシュカ、なら……だいじょぶ」
「おれがんばる!ちゃんとやるからね」

「じゃーなにかあったらクロノにたすけてーってする!
することにならないよーには、がんばる……」

口元に笑みこそ浮かべているものの、普段よりはぎこちない。
自分が一番信用している大人を差し出す。
あの人なら大丈夫。信用している。
きっと大丈夫。
だけど、だけど……。


「うまくやりまーす。ふふふ」

/*
ありがとうございます!!
では二番手、行かせていただきますわよ……。襲撃設定もいたしましたわ!


少しだけ、腑に落ちない様子で。

「あなた、は……」
「『何か』としてのマニュアルに従っていたいのか、
 『何か』というマニュアルに囚われたくないのか、
 どっち……なんだろうな、と……」

一見すると、実習生のあなたは基本奔放に見える。
何を考えているのか分からなくて傍若無人。

だけど。見えるけれど、芯のところで、
何かに縛られているように、肌の方で感じる。
思わず呟いたそれは正しくそれに対する疑問の表れ。

「……あなたが僕に期待して、
 歓喜して、絶望して……
 それが重荷になることは……ないと思う。

 あるいは……
 抱えきれないものを分かち合う……と、
 アオツキさんは……言ってくれたから、そう」

うむむ、と何やら思案するように一呼吸おいて。


「何かあった時は、僕以上に……
 あなたが……責任を、感じてくれるんでしょうね」

言葉面だけ受け取れば、ただ事実を並べたような。
だけど解釈のしようによっては、
『それで構わない』とでも言っているような。

曖昧な、眠たげな話し方ではあるけれど、
やはり確かな信頼と、小さな心配が籠った、
落ち着いた姿勢であなたと向き合っている。

「………」

普段より少しぎこちない笑みを見留めて。
ほんの少し心配げに眉を下げたけれど、すぐ戻る。
今はトットに任せよう。

『それではまた、明日のこの時間に』

/*
システム処理周りは大丈夫そうですわね。
2日目も張り切って参りましょうですわ!!

「ん!またあした!」

「あしたはだれになるのかな〜……」
「……クロノも!これからなんかあったら、おれてつだうから!」
「ラピスも!」

「おれ、なんでもやるから!よろしくね!」

……そう意気込んで、パタパタと駆けて教室をあとにした。

/*
オオ〜〜オオオ〜オオ噛みお知らせPL連絡送信済み返信待ちにございます〜〜〜〜震える 震える 震えていいですか!? 震えますね オオ……張り切って参りますぞ〜〜!!

「……うん、ありがとう、トットくん。

 わたしも、なんでもやる……から……、
 がんばって、……がんばろう、今日も、明日も」

応援の気持ちで、少し笑んでみるけれど
不安も罪悪感も晴れる訳では無い。

また明日と同じように言って、
クロノもまた教室を後にするのだった。

二人が出ていくのをひらひら、手を振って見送る。
残されたのは無音の教室と無言の生徒だけ。


「………………………」

がたがた、かたん。

椅子を一脚、教卓まで持ってきて黒板の前に置く。
背が足りない分の踏み台代わりだ。
いつも持ち運んでいる小さな黒板は、机の上でお留守番。

それに乗り上げて、チョークを握る。
普段使っている精々ノートくらいのサイズの黒板と比べたら、教室のこれは何倍も大きい。
目一杯使ったら、どれだけの量を書けるだろう。
それがちょっとわくわくして、口角が持ち上がる。

ここには仲間以外は誰も来ない。
大人だって。
誰にも何も言われず好きにできる。

「………」

かつ、かつ。
最初はゆっくり。書き味を確かめる。
軽やかに響く音を転がして。

「………」

かつかつかつ。
少しずつ速く。思考と筆記を同速に。
とうとうと文字が流れて。

───────────。
段々と速く。文字が思考を追い越していく。
流れるままに動くままに書きたいままに吐き出すままに書いて重ねて引いて塗って叩いて。


Water (H2O) is a polar inorganic compound that is at room temperature a tasteless and odorless liquid, which is nearly colorless apart from an inherent hint of blue. It is by far the most studied chemical compound and is described as the "universal solvent"and the "solvent of life". It is the most abundant substance on the surface of Earth and the only common substance to exist as a solid, liquid, and gas on Earth's surface. It is also the third most abundant molecule in the universe (behind molecular hydrogen and carbon monoxide).

Whisky or whiskey is a type of distilled alcoholic beverage made from fermented grain mash. Various grains (which may be malted) are used for different varieties, including barley, corn, rye, and wheat. Whisky is typically aged in wooden casks, which are often old sherry casks or may also be made of charred white oak.

「………………」

吐き出しきった後に残ったのは、緑が殆ど見えなくなった板。
椅子に乗っても手の届かない部分だけ、綺麗な面が顔を覗かせている。

長く息を吐く。
こうすると、頭の中に空白ができる。
一種の思考整理だった。

随分と磨り減ったチョークは新しいものに替えておき。
黒板消しを上からかけていけば、書くのに要した時間よりずっと早く黒板は元の姿を取り戻した。

椅子も元の位置に戻せばおしまい。

何食わぬ顔で、小さな身体は教室を後にした。

「あらあら〜……そうですね〜。
 私は
どっちも
、です。先生には内緒ですよ」

「ここでは、マニュアルに従わないと先生になれません。
 でも従順に聞いているだけでも目指す先生にはなれません」

「大人になるとずるいことばっかりおもいつきますから〜。
 つまり望まず規律正しく見せています」

全てマニュアル通りに。
そうしなければ、長くここには居られない。
ギムナジウムの中で"悪い子"と判断されてしまえば、
先生になれそうなこの人生に傷がついてしまうかも知れない。

「私は、"病を治せる先生"になるために来たんです。
 それを私だけじゃなくて、生徒達みんなが喜ぶように。
 
 バレンタインくんの重荷にならないのならよかった〜。

 君は私の大切な、
 実習生として受け持ったはじめの生徒です。
 幸せになってくれませんと、泣いちゃいますよ」

たとえ、この抱える病が治らなくとも。

「報酬がなければ、私だって心が病んでしまいますからね。
 もっと笑顔が溢れる学園にしていきましょう〜」

無表情で見つめ返し、自分の口元をわざと指であげる。
夢の中のような、絵空事のような。
そんな甘い言葉を吐いて励ますのが、アオツキだった。


────どうしようもなく時間は進む。

誰なら、『神隠しの森に消えても帰って来られる』?

誰なら、『止めなければならない』?


自分のすべき事は────


──自分にできる事は?


「……不思議な、人だな。あなたは」

まるであなたこそがしがらみに縛られてるみたいに。
自分の荷を預ける、その方法は分からないし、
それに耐えうる相手だともまだ思えていないけれど。

「……セン、セイって、呼んでも……いい、ですか。
 まだ早い……のだろうけど、気分だけ……」

そうであると望むなら、そう呼ぶべきかな、なんて。
同じ生徒であることには変わりないはずなのに。

「僕は、……あまり規律とか……気にしていないし。
 やっぱり、手がかかる生徒だと思う……。
 それでもいい、なら……頑張る……」

 




情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

注目:バット 解除する

生存者 (2)

ラピス
0回 残 たくさん

(- - )

シャルロッテ
0回 残 たくさん

あいしているのに

犠牲者 (8)

ジャステシア(2d)
0回 残 たくさん

 

テラ(3d)
0回 残 たくさん

3日夜迄不在

イシュカ(3d)
0回 残 たくさん

ターコイズブルー

バレンタイン(5d)
0回 残 たくさん

閉じ込めて

クロノ(6d)
0回 残 たくさん

……。

フィウクス(6d)
0回 残 たくさん

おかしくたって

リアン(6d)
1回 残 たくさん

未来の為に

バラニ(7d)
0回 残 たくさん

あいしているから

処刑者 (4)

バット(3d)
0回 残 たくさん

太陽が照らすなら

トット(5d)
0回 残 たくさん

さいたよ。

エルナト(6d)
0回 残 たくさん

病んでた方がまし

アオツキ(7d)
0回 残 たくさん

 

突然死者 (0)

舞台 (0)

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.14 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa