54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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悔恨
―とある少年のXX―
[幾度となく説得を試みたものの、
母からの返答は芳しく無く、
おざなりに生返事をよこすだけだった。
話しにくいのならば自分から話すと伝えたところで、
それは親の役目と譲らないのでは打つ手がなかった。
――少しだけ、少しだけ。
もう会わない人間に割く労力が無駄、と、
そう思っているような気がして、嫌な想像をしたと首を振る。
こどもだった、と思う。お互いに。
いっそ、もう少し自分を押し通すだけの幼さがあったなら。
結果は、違っていたのだろうか。]
……あっちについたら、住所を教えて。
[それは、幾ら言っても無駄だと悟る少し手前の悪足掻き。
ここのところ対話を拒否し続けていた母親が、
漸くそこで反応を見せた。心底、嫌そうに顔を歪めて。]
「なにする気? 来なくていいから。
里心がついたら可哀想でしょ。
それに、あたらしいパパが出来るのに、
アンタが居るからって懐かなかったらどうする気?」
……は、
[絶句した。
その言いぐさに、懸念が正しかったことに、そうして、
やはり、母親にとって、自分は不要な存在だったのだと。]
[自分はどう戦えばよかったのだろうか。
妹のために、何をしてやれたのだろうか。
きっと全く手が足りなくて、届いていなくて、
だからきっと、
――きみにとっての、頼れる兄ではなかったね。
結局ここでも間違えた。
無理を通してでも、話をするべきだった。]
「まりかをきらいになったの」
(まさか、そんなはずがない)
「いっしょじゃなきゃやだ」
(おれだっていやだよ、あのひとは"娘"を愛してはいるけど、
それは"真里花"じゃない、きみを愛してくれない)
「まりか、おにいちゃんがきらいなとこ
ぜんぶ、なおすから、――だから!」
兄ちゃんは、世界で一番真里花が好きだよ。
これまでも、これからも、ずっとだ。
嫌いなところなんて、ひとっつもない。
ほんとうだよ。
[ずっと間違えてきたなら、ここだけは間違えるな。
なんとしてでも間違えるな。
きみを愛してるよ。
ずっとずっと、これからも。
だからきみの頼れる兄であるために、
虚勢を張ってでも笑って見送るから、
――どうかこの笑顔を憶えておいてほしい]
要らない子
おれが悪い子だから、一緒には行けないんだ。
[無力だった。
文字の上では笑顔で居られる。
声音だけは平常に取り繕っていられる。
何も出来なかったから、それだけは果たそう。
――本当に、合わせる顔がない。
妹にも、頑張れと背中を押してくれた友人にも。]
[飛行機を見送って、空港からの帰り道、
地下鉄の改札口に、その顔を見つけたとき。
もう我慢の限界だった。
それでも必死で堪えたものを、
そっと背に触れた掌が押し流す。
ごめんね、頼りない兄貴で、きみを護ってやれなくて。
後悔も嗚咽も慟哭も、全て受け止めてくれた胸は暖かく、
その事実が殊更に自分を、打ちのめした。
――彼女にはこうやって、縋る相手も居ないのに*]
[抱きしめれば、頬に甘えるように口づけが降った。
一緒に歩けなくなるのは困るな、なんて笑い。彼に頼むのは浴衣の着付けだ。何故自分が知りたいかって自分が彼へ着付けができるようになれば、そうすれば着せ合いっこというのができるんじゃないかという小さなたくらみがあったからだ。好きな人を着飾らせたいと思うのは自然だと思う。
それも似合う服を。というのは置いておいて
まずは自分が浴衣を着る処から始めなければ、というわけで
服を全て脱いだら、何故か口から紐を彼が落としていた]
……?
[何故そんなに驚いているのか。
動揺したそぶりを見せる彼は此方から視線を離してしまう。それでは着付けできないのではないかと思うので、仕方なく彼の視線をおいかけ、身体を移動させた。もちろん、全裸で。…何かおかしいだろうか。]
…全部脱いだら駄目か?
あの時の鬼走は、……中に何も着てなかっただろ
なあ?
[首傾げ、彼にほらと腕を差し出すのは
浴衣をかけてもらう為だ。以前、彼が浴衣を着てきたときのことを覚えていると突き付け、着せてくれないのか。と彼を見つめた。流石に自分とsてあれが当たり前だとは思っていないのだが、あの衝撃は忘れる事ができそうにない。故に、右にならえの精神で彼に着付けを促した。
最も、彼にどこまで伝わっているかは
謎であり、図としては
全裸で着付けを迫る謎の男である*]
………ここでは全部脱ぐなって!
あの時は特別だから!
[それでも外に出ないのなら、全裸で浴衣でも構わないのだけれど。自分だけが見るというのなら。
あの時は夜で誰にも会わないの前提だったし、外で二人きりだった。
だからこそあのようなことができたのだけれど、ここではいつ人が来るかわからないし、大体素肌で浴衣は間違った文化だ。
でも彼がどこまでも迫ってくるので拒絶しきれなくなって、ため息をついて彼に浴衣を着せかけた]
ほら、こうするんだよ……。
[慣れた手つきで彼に浴衣を着せていく。
自分が着るのには慣れているが、他人に着せるのはあまりないからできないかといえばそうでもなく。
元々茶道は習っているのはジジババが多い。歳をとって体が弱り、着れなくなってしまった人のお手伝いもしていたら、慣れてしまっただけだ。
しかし……全裸の相手はやりにくい。
いわゆるチンポジというか、そういうのを意識してしまうし。
だが夜長はこうして着せてみると、すらりとしてとても似合っていて格好いい。惚れ直してしまいそうだ。
彼に浴衣をプレゼントする約束は、延び延びになってしまっていたけれど、どんなのをプレゼントしても映えそうだなと思ってしまうのは欲目だろうか]
じゃあ、今度は俺………俺………。
[そこではたと気づいた。
もしかして、彼が自分に着せたいといっていたが、もしかして全裸の上に着つけるつもりなのではないか、と。
背筋に流れる冷や汗。
じっと彼を見つめながら、自分が着る予定の浴衣をちらちら見ていた*]
じゃあ僕からも父さん(?)にお願いしてみよう。
パパ!!
お兄さんをアザレアくんにください!!!
……………………。
[なるほど。余程認められないと見える。
お兄さん=アザレアくんのつもりだったので即ちアザレアくんにはアザレアくんしか渡せないというパパのお達し……
……に負けじと連れ込まれたお布団でぎゅうぎゅう。
えっまさかころがってないと思ってたのかい?]
[特別。という言葉に内心喜びを噛みしめた。
あの時、彼があの恰好を取ったのは自分だからこそだという確信が満ちる。少しばかり、そういう趣味があるのではと疑った事があるからこそ、彼の叫びは嬉しいものだった。だからといっても、今下着を着るという選択肢を選ぶ訳ではないのだが、どうやら諦めた彼がため息をつき、浴衣を着つけはじめてくれた。手を出せば、慣れた手つきで彼が着せてくれる。
着付けができる理由を彼は以前話してくれたが…]
…慣れているな、着せるの。
これは、俺が嫉妬する相手がいたとかか。
[そんな事を聞くも
慣れてしまった理由を聞けば、またやったと罰が悪そうにしただろう。しかし、全裸で浴衣を着るのは中々に新しい扉を開きそうだ。主に下半身が気になる。とても気になる。見えてないだろうか、と危ぶみながら彼はあのとき、こんなスリルを味わっていたのか。と考えた。
スリルを味わおうとも装ってくれた事に
改めて感謝を浮かべると同時に
此方を見る目に]
似合っているか?
[と尋ねたのは
大きな姿見がないため。
自分がどんな姿をしているのか分からなかったからで。
風呂の方にいけば、全身を映す鏡があるか。と少し考えた。濃い色は雪でも映えるだろうか。ただ着付けが終わったと胸元を触り、次は彼の番だと見つめたのだが]
ん?どうした。
次はお前の番だな。
……なんで脱がないんだ。
[此方を見つめる彼を此方からもじっと見つめ。
ちらちらと見ている浴衣に対して何となく頷きてそのままじりじりと距離を縮めれば、はい、万歳。という掛け声とともに彼の服を脱がしにかかっただろう。もちろん全裸の上につけるつもりだ。一人ではいかせない。という言葉があるだろう。]
ほら、旅は道ずれだろ。
ちゃんと脱いで
…違うな、俺はお前のあの姿をもう一度見たいんだ。
あの時は蛍灯り、…今は雪灯り
そんなに変わらないさ。
[間違えた言葉の運用とともに
彼の上着を脱がしにかかれば、そのままズボンの方にまで手を向けて。ダメか。と少しばかり背を屈めて上目にじっと彼を見つめ、問いかけただろう。素肌に浴衣は間違えた文化だというが、最初にその文化を発掘したのは彼なのだから、性癖を植え付けた責任はとってほしい*]
[彼が嫉妬してくれるのが少し嬉しいと思ってしまう自分は悪い子だ。
そして理由を話して彼がバツが悪そうな顔をするのも可愛くて嬉しくなってしまって。
しかし、その嬉しさもその後の焦りで掻き消えてしまったのだけれど]
いや、脱ぐのを当たり前のように思わないでほしいのだけれど。
[じっと見つめられて、じりじりと間合いを詰められては、まるで肉食獣に睨まれている草食動物な気がしてならない。
上着とズボンを同時に脱がされそうになって、慌ててそれを押さえつける]
旅は道ずれって、意味違わないか?
どちらかというと、旅の恥はかき捨てのような………っ
って、なんでそんなのが見たいんだよっ
浴衣着てしまったら裸かどうかなんてわからないだろ?!
[脱がしでもしない限り、と続けて顔がかぁっと赤くなる。
あの時、自分が浴衣の下は裸だと彼は気づいてなかったのに、気付かれるように誘ったのは自分で。
彼の目の前で裸になって、そして浴衣を着れば……いや、彼の手によって着せられるのだけれど……そうすれば、それだけで夜長を誘うことと同じなのでは、と思う。
でも―――ダメな気がする。主に自分が。
彼の前で全裸を晒して、そして彼の手で指で触れられながら浴衣を着せられて、耐えられるのだろうか………色々と]
だーっ!!
自分で脱ぐから、脱がすなっ
[浴衣も全部自分で着たいくらいだけれど、それは約束だから仕方がないだろう。
あっち向いてろよ、と頬を染めて言う。さすがに期待満面の顔の前でストリップをする度胸はないから。
服を脱いで、そして裸の上に浴衣を纏うまでは自分でさせてもらおう。これは最低限の妥協ラインだから。浴衣に袖を通しながらそう言えば、ともう一つの約束を思いだした]
なあ、そういえば、お願いごとってなんだ?
さっき後で言うとか言ってなかったか?*
…?当たり前じゃないか?
[俺は特別だろう。とじりじりと間合いを詰めた。
本来なら肉食獣の血を持つのは彼の方なのだが、立場が逆転したかのように自分は彼を追い詰めようとしている。最も服を抑えられたことで残念ながら、一度は断念しかけたが、それで終わらる訳がない。
此処まできたのだから
乗るしかない、このビックウェーブに]
そうともいう、旅の恥は捨てるもの
つまり、知り合いがいる訳でもないのだから
安心して、裸に浴衣ができるってことだな。
……そうだな、でも。
[かぁ。と顔を赤くする彼はどうやら気づいたらしい。
以前彼が浴衣の下に何も来ていないことに自分が気づいた方法に。誘いをかけているも同様なこの状況に。薄く微笑んで、耐えられないのならそれでいいじゃないか。と甘く誘う視線は、彼の姿を覚えている。あの時の美しさを今でも目蓋の裏に浮かべる事ができるからこそ。
執着しているといっても過言ではなく]
…よしっ。
[折れたのは彼の方だった。
彼のストリップは見たかったが、どうやらそれはまたの機会にらしい。彼の指さす方向を今回は大人しく向いておこう。そうしているうちに、裸の上に彼は浴衣を纏っているか。大丈夫か、と振り向けば何だか妖艶な雰囲気が漂う姿が見える訳で人知れず唾を飲み]
ああ、…
あれはだな。浴衣姿のお前に膝枕をしてもらいたいと思って
……口にすると恥ずかしいな。
[彼の前で屈み、かけ襟の部分を手に取れば
此処からどうすればいいとちらちらと彼に教えを請いながら、口にしたのは細やかな願い。ただ改めて口にすれば恥ずかしいと彼から視線を離し、頬を染めるのだが、その逃れた視線が胸部に行ったところで
ふと今更に気づいたという顔で彼を見上げ]
……透ける気がする。
少し、待ってろ。
[一度、浴衣から手を離せば
彼から離れ、カバンから救急セットを取り出した。仕事柄、小さな傷が絶えないこともあり何かあったときようにいつも携帯しているものだ。その中から、絆創膏を手にとれば、おもむろに彼の右乳首へと其れを貼り付けようと試みたが、]
…少し絆創膏が小さいか?
[彼の乳首と絆創膏の大きさを比べ
テープの部分で確かめるように乳頭の先を擦り
彼が何かを言う前に、貼ってしまおうか*]
[置き忘れていた『*』を君の枕元に置いた。
いつものろのろとろとろでごめんねぇ……
お布団の中ぎゅうぎゅう君を抱きしめて、
手の甲にちゅ。瞼にちゅ。瞼にちゅ。
君は楽しいかな。辛かったり悲しかったりはしないかな。
困らせてしまってはいないかな。
ちゃんと休むべき時には休めているかな。
そんなことを想いながら、君の顔をじいっと見つめる。
顔色を窺う為ではない。
君が今日もここに居てくれる奇跡を噛み締めたいからだ。
特に意味なく君の名前を呼んで、幸せそうに目を閉じた。]
[痛みの程度だけで言えば
過去にも同等かそれ以上のものを
与えたことがあった。
ジャックの全てを手に入れる為の、鞭と飴。
だが、今回は違った。
イノセントは憤怒に飲まれていた。
怒りは、弱さの現れだ。
痛みを感じずには居られない脆いところを
突かれた時の、防御反応。
その認識は持っている癖に
”ジャックを奪われる怖さ”
に
心が追い詰められているからだ、と
己に当てはめる余裕も無いまま、
軍服を纏った男は
黒い鉄槌を振り下ろしていた。
]
[容赦のない踏みつけに
呻き、苦しげに寄せられる眉。
けれどジャックは
こんな理不尽な痛みにすら、甘く啼いた。]
‥‥‥‥!
[声を追うように
足裏がじんわりと温り気を帯びる。
主の本気の怒りに感じるなど
駄犬もいいところだ。
なのに、不愉快に思わぬのはどうしてか?]
[その答えは、すぐに出た。
余の不興を買いたく無いのだと
懸命に謝る姿にも
今は感じては駄目だと理解しながら
どうにも抗いきれず
昂ぶらせてしまう身体にも
余の調教の爪痕が
深く食い込んで見えるからだ。
(それにしても、この必死さ… 愛
おしい)
達したくないから退けて欲しいと
懇願はするものの、
決して自ら避けることも庇うこともせず
足を受け止め続ける姿勢を見れば
誰を主と思っているのか分かろうと言うもの。]
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