87 【身内】時数えの田舎村【R18G】
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| 「ここかーーーーーっ!!!」
スパーーーン! 勢いよく振り降ろされた虫取り網の中には……セミ。
「くっ……カブトムシじゃないだと! 次ぃっ!むっ!そこだーーーーーーっっっっ!!!」
スパーン! (1) 2021/08/09(Mon) 21:03:53 |
| (a0) 2021/08/09(Mon) 21:07:21 |
っていうか救護室にぽんぽこ語りいない!?俺じゃないぞ俺じゃないぞ
──皆が思い思いに談笑を終え、帰路に就いた後。
傾いた陽射しを背負って、向かう先は雑木林の中の寂れた神社。
「本当に大事なものは、ずっとずっとここにあるのにね」
とん、とん、とん
軽やかに石畳を踏んで、
「みんなで遊んでいようよ、いつまでも。そのために」
くるりとターンをして、両腕を広げて
縁起掛かった調子で高らかに謳う。
「──今度こそ、ここがアタシ達の国になるの!」
二人の秘密基地だったこの寂れた社の前で
一人ぼっちの王様は、それでも堂々と佇んでいた。
「──そうだ」
「慈姑さんも、お葬式なんて悲しい事を言わないで」
「ずうっとここに居てほしいなあ」
「だって、アタシ達が大切なのはこの村じゃない」
「
みんなが居る村
が好きなんだ」
/*
遅ればせながら黙狼殿〜〜〜〜!!!!!!!
妾〜〜〜〜!!!!!皇狼妾〜〜〜〜!!!!!!!!
見ておるかの〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
二日目以降の襲撃先は自由に選んでいいからの〜〜〜〜!!!!!!
襲撃先への襲撃予告だけ是非よろしく頼むのじゃ〜〜〜〜〜〜!!!!!!
| 「くっ……」
ズタボロに傷ついた肌、汗と土に塗れた服。 髪置は一人、"それ"と戦っていた。
"それ"は森に紛れ、息を殺し、髪置の隙を狙って縦横無尽に飛来する弾だった。 1時間を超える緊張状態に、髪置の精神はただただ疲弊していた。 (146) 2021/08/10(Tue) 16:33:45 |
| 「もはやこれまで、ですか……」
髪置は項垂れて、全てを諦め……家に帰ってシャワーを浴びた。 アイスも食べた。
髪置 VS セミ セミの勝利 (147) 2021/08/10(Tue) 16:34:33 |
ざあっと吹いた風の向こう、戦ぐ木々の音の中
誰ぞの声を聞いたような、そんな錯覚。
「…そういえば」
「アタシ達以外にもここを知ってる人は居たのかな」
問いには誰の返事も返らない、なんて事はわかっていて
だからこそ子供じみた身儘を働ける。
「ふふ」
「どっちでもいいか。
だってここは、みんなの場所になるんだから…」
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