【人】 T『魔術師』 シン―― 回想・世界が終わるその前に ―― [ 神様が決定を下す、その前の日。 行ったのは薬草園だったかな。 そこに――アリアちゃんがいると思ったからだ。] こんにちは! アリアちゃん [ それこそ、きみを迎えに行った日のように、 それから、なんとなく距離を置いていたことも、 何でもなかったかのように。 アリアちゃんへと声を掛けた。] (227) 2022/12/21(Wed) 21:53:56 |
【人】 T『魔術師』 シン[ だからこそ、彼女を見て憎らしくなるのが苦しかった。 この関係が、過去の何かに塗り潰されるのが嫌だった。 『隠者』は知ることがないことだろう。 だから……アリアちゃんが過去に振り回されないのは、 救い、だったのかもしれないけど。 だけど何も知らない子へと、 訳の分からない感情を向けて、避けてしまうこと、 それがますます、苦しくて、] (230) 2022/12/21(Wed) 21:55:38 |
【人】 T『魔術師』 シン[ そのドロップのお世話になる頻度は、 実のところはあまり多くなかった。 自分は苦しくないのだと、 自分の気持ちを見ないフリするのは得意だ。 だけど、どうしても自分を見失いそうになったときは、 ころりと口に放り込んだ。 なんとなくほっとしたのは、その効能かもしれないけど、 ……アリアちゃんの優しい言葉が過るから>>1:191。 そっちに、安心していたんじゃないかと思う。 これをくれたのはアリアちゃんで、 アリアちゃんが心配したのは、この 苦しむ ぼくなんだと。 『隠者』が『魔術師』を心配してる? ]……きっと、違うよね? (233) 2022/12/21(Wed) 21:57:44 |
【人】 T『魔術師』 シンあのね、アリアちゃん! これ、またくれないかな! [ で、現在、ぼくの手の中にあるのは空のドロップ缶。 空になった缶を、捨てずにそのまま取っておいたものだ。 世界がどうなるか分からない状況で、 そんなことを言うぼくに、 アリアちゃんが何を感じたかは分からないけど。 少なくともぼくが、死ぬ気はないことぐらいは、 伝わったかな。 ドロップって、そう一瞬でなくなるものではないから。] (234) 2022/12/21(Wed) 21:58:49 |
【人】 T『魔術師』 シンアリアちゃん アリアちゃんも、 息を吐きたかったらぼくに言っていいからね ……ぼくが言うのも、今更かもしれないけど アリアちゃんの力になりたいからね! [ それは今も変わらないな、と思った。 玄関ホールで、神様にはっきり告げたきみを見ていた。 きみは、こんな状況でもしっかりしてると思ってたけど、 ……でももしかしたら、 きみにも“兄”が必要だったんじゃないかと。 ぼくの幸せを、みんなのことを考えてみて、 今更、思った。 言うだけ言って、その場を去るのは、 アリアちゃんの真似みたいだったかもしれない。 ほら、ドロップ、すぐに用意出来ないかもしれないし? って、言い訳。**] (235) 2022/12/21(Wed) 21:59:25 |
【人】 T『魔術師』 シン………… [ ヴェル兄さんのベッドへと、 その布団に顔を埋める。 もうひとつ、自分の中にあるものに、 ぼくはどうしていいか分からなかった。 ……いや、あるのではなくて、 なくなった んだ。生まれてから、ずっと隣り合わせで生きてきたもの。 魂に刻まれているらしい感情。 ぼくの心の中にいた、『魔術師』が。 神様が持っていったのだろうか、とは思ったけど、 理由については、今は重要ではなくて。 ずっとそこにあったもの、 ずっと苦しかったもの、 抗いたいたいと思っていたもの。 ……まさか、こんな形で、 逃げられるみたいに、なくなるとは、思ってなくて。 ずっと煩わしいと思っていたけれど、 いざ「さよなら」すると―― 案外、寂しいものだな、と思った。] (261) 2022/12/21(Wed) 23:40:38 |
【人】 T『魔術師』 シンう〜〜〜〜〜〜 [ 布団に顔を埋めたまま唸る。 ぼくは『証持ち』ではなくなった、ということで、 そして、それはみんなもそうなんじゃないかと思っていた。 ――今更、今更、なくなってしまったって、 『証持ち』でないぼくなんて、 "外の世界"のどこにも存在していない。 この小さな世界が崩れるなら、 ぼくはそのまま消えてしまいそうだ。 今日がぼくの新しいはじまりの日なんて 言われたって、 なんにもないぼくは、今更生きていくことが不安で、 どうしようもなくて、今更何も出来ない気がして、] (262) 2022/12/21(Wed) 23:41:35 |
【人】 T『魔術師』 シン……っ、う、 う、う [ 溢れた涙は布に吸い込まれていった。 そうだね――ぼくが泣くのは、 いつもヴェル兄さんの前だった。 誰も来なかったら良いのに、と思いながら、 喪失感と、不安と、どうしようもない感情に、 泣くことを、止められなかった。**] (263) 2022/12/21(Wed) 23:42:01 |
(a58) 2022/12/21(Wed) 23:44:07 |
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