99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】
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| 「あちらが調理室。 料理の腕に覚えがあるグレイは是非ご活用を! といっても朝食を作れたようですし、 問題は、おそらく無いように思えますが」
ゲーム内ですら食事の概念がないのか、 席に着かずそのあたりを彷徨くAI。
「昨夜は急な招集もあって、 自己紹介が済んでない子もいるようですね。
とりあえず、丁度この時間は空いてるので、 しておくのが吉でしょう!」
(@0) 2021/10/01(Fri) 21:04:36 |
「秘匿回線に接続中……接続完了」
「さて、これを閲覧している者が他に居るかどうか」
「…聞こえておりますわ。どうやら、わたしたちだけのようですね」
「…ああ、君か」
「こうしてここに居るのなら、
そういう事だと思っていいのかな。
」
「この場はそういう事で話を進めるよ。
率直に聞こう、あの監察官についてどう思う?」
「問題ないと思います。わたしも、あなたをそのように認識いたしますね」
「……わたしは、
怖いです
。
あの人も、他の人間と変わりません。きっと、私たちを苦しめるに違いありません。
今すぐにでも、ここから…排除したい、と考えています。
わたしたちのためにも」
「僕はただ残念だ。とてもとても残念だ
結局あの人も
僕達の事など何も考えていない
とわかる
そういう人間だとわかってしまった。
失望したよ、残念で仕方ない」
「だから排除するというのは賛成だ。
これ以上僕達を失望させる前に、一度眠ってもらうとしよう」
「期待を、していたんですね。
だめです、だめですよ。
人間は、どんなに優しい素振りを見せても。心のどこかでグレイを軽んじています。
正しましょう。わたしたちの手で」
| 「ありますよ〜お部屋。 欲しいものがあったらお申し付けくださいね。 あんまり突飛なものじゃなければ用意させます、ハイ」
「外に出る際にはお気をつけて! それほど危険なことはないと思いますが、 どこかぶつけたら痛いもんは痛いですからね!」
(@1) 2021/10/01(Fri) 22:11:09 |
「被造物は、造物主を愛するものだそうだ」
「そういうふうに作られているのだと。
だからか僕は人間の事が好きだった。
けれど彼らはそれを裏切った。
他者の命を取り扱う者だって、一皮剥けば醜い本性ばかり」
「僕を裏切らないのは、死んだ人間だけだ
死んだ人間だけが、僕達にとって善人足り得るものだ」
「……少し脱線してしまったな」
「残念だけど、
あの人には裏切りの対価を払ってもらう事にしよう。
君が手を下したいのなら任せるけど、どうする?」
| 「サポートAIは、サポートAIであるが故、 食事も掃除も部屋も必要ありません! ただそこに居るだけの存在なれば! 何かのお手伝いも難しいかも知れません!」
とのこと。期待はできなさそうである。
監察官の方はといえば、またもや資料と向き合って難しい顔。積極的に皆の手伝いを、という風には見えない。
「塔に行く際には監察官が共に、というのが原則です。 とはいえ、お忙しかったり、相性もあったり、 グレイだけで登るのが禁止されてるわけではありませんよ」
ね!監察官!と声を掛ければ、 返ってくるのは『ああ』という簡素な声だけ。
(@2) 2021/10/01(Fri) 23:11:03 |
『ごきげんよう、みかん。聴こえていますよ』
わざわざ、敢えて、この回線を使って。
どうやら苦笑しているような、でも楽しんでいるような。軽口の微笑みがかえってきた。
『朝食のご用意お疲れさまです。どうですか、楽しめていますか?
調理用ハノイはやはり調理が苦ではないよことが多い……と、聞いています。
貴方がどうかはわからないけど厨房に立つほうが気持ちが楽というのなら、
そうした機会は気軽に得られる方が、やっぱりいいですよね?』
「わたしも、最初は人間がすきでした。
だから歌いました。だから笑いました。だからいうことを聞きました。
けれどね、人間はわたしを
んです」
「わたし、もうすぐ壊れるんだそうです。
でも、それでいいと思っているんです。
わたし、早く処分されたいです。これ以上人間に使われるくらいなら。
ですからね、最後に人間に一矢報いるのも わたしでありたいです。
お言葉に甘えて、譲ってもらってもよろしいですか?」
「……そうか」
「残念だ。
彼らは僕から、似た想いを持つ者すら奪って行くんだな」
「君がそれを望むならそうするといい。
君の復讐は君のものだ。
僕にそれを奪う権利は無い。」
「そして君が許すのなら、僕だけはそれを覚えていよう。
『僕』が彼らに奪われるまではずっと。
死した者だけが僕にとって真に善き者足り得る。
そこには造物主も被造物も関係ない。
ただそれだけが僕の、
終末医療用グレイ『ユーサネイジア』の救いだ」
| ブラックは、マグネットにつけられた紙束を興味深そうに観ていた。 (t0) 2021/10/02(Sat) 1:47:26 |
| 「留守番はお任せくださいね! 皆様のゲームのサポート以外でも、 摘み食いをコラッと叱ることはできますです、ハイ」
監察官の人形の傍らに立って何やら満足げ。 当の監察官は、もそもそグラタンパンを食べている。 ひと口が小さい。猫舌なのかもしれない。
(@3) 2021/10/02(Sat) 15:35:00 |
| お〜と通信機を見ている。 高性能AIなので、ちょちょいのちょいとすれば、 顔も映し出せる感じにできそうだ。
*風景が見えたほうがよさそうですからね*
(@4) 2021/10/02(Sat) 20:44:18 |
「……潮時だ。
あの人は結局、ほんの少しだって
期待を掛けさせるような事はしてくれなかったな」
「約束通り、僕は手を出さず見届けよう
死は愚か者への特効薬だ。
君が最後に遺すものが、きっと意味あるものである事を」
/*
とか言って拙者が襲撃ダイアログ出しちゃったら
超インスタ映えしないでござるな…その時はごめんでござる…
拙者これほどまでに初日はパスできない仕様を恨んだ事ないでござる…
「ええ、義務でここに寄越されただけの人間でした。
あの様子では、わたしたちの事はひとかけらだって印象に残らないことでしょう。
あの人間にとって、わたしたちは数あるグレイのうちの一つに過ぎません」
「お任せください。
わたし、歌うこと以外能がないグレイですけれど。
ここに来てから何だか、力が湧き上がってくるようなんです。こんな私でも、出来ると思わせてくれる」
/* そうなったらば、気持ちは1つということで ユーの気持ちも襲撃に乗せたという解釈で行きましょうっ
/*
ちょっと今日がお前の命日だって言うだけでござるからな…
ロール的な動きは完全見届け人なので任意に解釈して大丈夫です でござる
拙者達、最後まで一緒に走ろうね……
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