情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 第一王女 ユウェル[楽しい時間は過ぎていく。 兄と触れ合うことができたあの時間。 来年は、出来ないかもしれないけれど、 いつかまた、訪ねたい。] もう行ってしまうの? ”こら、客人を引き止めない” もう1日くらい……! ”ユウェル?…兄さんたちも、仕事がある。 僕たちは、子供じゃないんだよ。” “帰国しましたら、すぐにお手紙を書きますね? 今度は、メロディア様も交えて、…… クリスマスのテールエールデに、行きましょう?” (10) 2020/05/19(Tue) 1:34:54 |
【人】 第一王女 ユウェル[フィオーレが、少し悲しそうに 眉を下げる。 彼女も、出来ることならそうしたいと願う。 けれども、やるべきことが待っているから、 次回の約束を仄めかすのみ。 子供じゃないと、彼はいう。 そう。ここにいる誰もが、 それぞれの国の責務を抱えている。 だから、フィオーレが手紙を書くと言ってくれた。 手紙に想いを込めよう。 彼への手紙に、たくさんの想いを込めていたように] “さ、2人とも馬車に乗って。 気をつけて、 テールエールデに行ってくるんだよ。” フィオーレ様、シュネーヴェにお戻りじゃないの? ”回り道になるけど、 テールエールデに少し滞在してから戻るんだ、 この子は” [花嫁修行というもので、着いたら1週間程度、 テールエールデにいるらしい。 ちらりと彼を見たけれど、 答えはNO。 いけず。] (11) 2020/05/19(Tue) 1:36:32 |
【人】 第一王女 ユウェル[客人たちを乗せた馬車が、遠くなっていく。 楽しかった。 こんなにも、宴の時に笑っていたのは、 久しぶりだろう。] それもこれも、全部あなたのせいよ? [なんて、両親の後ろを並んで歩く星に、 呟いてみる。 彼は、笑って”何のことかな”と。 手紙のやり取りではなく、 生身の彼とのやり取りは、 何にも代えられない宝。] 愛しているって、毎日言わせて? [彼は、ダメと言った。 “それは、僕のセリフ。 ずっと言えなかった分、僕に言わせて” 門が閉まっていく。 それに合わせて、少し背を伸ばして口づけを。 不思議な愛を育んだふたりの終わりに 囁かれるのは、 たっぷりの愛がこもった あいしてる ] (12) 2020/05/19(Tue) 1:45:01 |
【人】 第一王女 ユウェル−少し未来の話− ねぇ、ポレール?外に出たいわ。 [これはまた、と執務室で 書類にサインをしていたシュテルンポレールが 苦笑いを浮かべる。 彼は、どうして?と聞いてきた。 立派なレディとして国を率いるまでに成長した 彼女が街に行かなくなって久しい。 とは言っても、表立って行かないだけであって、 スカーレットや、他の騎士団の面々に、 聞かされた店に2人だけで隠れて行っていた。 でも、その時はいつも違う言葉を彼女は投げかけていたのだ。 “貴方は、誰?” シュテルンポレールにかかれば 違う誰かになるなんて、朝飯前。 だから、直接的に言いだしたと言うことは違う理由がある。 そう踏んで、あえて彼は聞いたのだろう] (47) 2020/05/19(Tue) 23:44:05 |
【人】 第一王女 ユウェルどこかの誰かさんのところを見たいからよ。 [あれからというもの、 ユウェルはマシューの言動をいつも見ている。 監視ではなく、見守る、の方が正しいような。 さて今日は、何の日だっただろうか。 いや、何もない日だからこそ、見たいのだろう。] 声もかけるつもりもないわ。 5分。5分だけ! [彼女は、その5分のために執務を終わらせたのだろう。 よく見てみると、少し手が汚れている。 彼は椅子から立ち上がると、 扉のそばで待っていた彼女に歩み寄って、 その汚れを取り払おう。 任せたよ、と呟けば羽根ペンは勝手に動き出す] 子供が歩きだしたそうよ。 気になっちゃうわ…… [うちの子たちは?なんて聞かれたら、 ユウェルの顔は驚きに満ちる。 あれから、2人の間にも子どもを授かっていた。 本来ならば乳母に任せるところを、 2人は自分たちで育てていた。 つまり、なんたる愚問を投げかけたのかと 彼女は言いたかったのだろう] (48) 2020/05/19(Tue) 23:45:29 |
【人】 第一王女 ユウェル勿論、同じよ。 貴方って、年々意地悪になっていくのね。 [そんなところも好き、なんて呟くけれど。 彼はそれを聞いて たしかに、と呟きながらくすっと笑っていた。 いつ、即位をしてもおかしくない状態になり始めている。 だから、彼はこの自由にできる時間を 濃いものにしたいと、願っているだけ。] ……ここら辺でいいわ。 …………のびのびと、成長するかしら。 [外に出て、近くの屋敷を彼女は見つめる。 屋敷の庭に見えるのは、3人の家族。 こちらから声をかけることなんてありえない。 けれど、何かしらの形で、 いつでも会うことができるだろう。 ここではなく、街の中でも。 1分ほどで、彼女は庭から背を向けた。] (49) 2020/05/19(Tue) 23:46:39 |
【人】 第一王女 ユウェルもういいわ。少し休憩にしましょう? 最近、すれ違いが続いていたから。 [ふふっと笑う彼女。 背伸びをして歩きだした彼女を呼ぶ声がする。 “お姉さま!” 彼女をそう呼ぶ人物は、そういない。 ユウェルは、嬉しそうに声のする方を向いた。 今日は、兄夫婦と子供たちが遊びにくる日。 彼女がそちらを向いて歩みを進めたなら、 彼はそのまままた庭を見よう。 “おたがい、頑張りましょうね” 彼は彼を見てそう呟く。 愛しい彼女に名前を呼ばれれば、 彼も庭に背を向けそちらへと歩み出そう。 ティーパーティーを、始めるために**] (50) 2020/05/19(Tue) 23:47:28 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新