104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】
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/* 保健体育に足突っ込んで、授業サボって煙草吸って
後輩脅して壁ドンしてる……。
お前の様な風紀委員が居るか(真顔)
「寒いからって、ねぇ。
恥じらいと躊躇いは常設しておきなよ」
仕方ないと言いたげに抱き寄せた。
これは、神谷に声を掛ける、少しだけ前の話。
廊下に置かれたキャンバスに気付き、鏡沼は足を止めた。
何が描かれているのかは、すぐに気付いた。
今朝の光景だ。
朝日が居る。楢崎が居る。シオンが居る。御旗が居る。
「────なら、これが僕…なんですかねぇ?」
この絵も、描いた人が描いた様に認識出来ているかは怪しい。
けれど、此処に描かれてるのは鏡沼創ではないかも知れないと
いう可能性がある以上、鏡や写真よりは見たままを信じられる。
その証拠に、眼鏡を外して見ても、絵は消えなかった。
暫く見つめた後、眼鏡を掛け直し、その場を後にした。
「だから運動するのが良いんだろうけどさ。寒くなっても運動しろって言うのはそういうことなんだし。
勘違いされてコクられたらめんどくない?」
筋トレなり室内トレーニングなりすればいいのに。竹村茜は部活で回せるから体作りは容易いものの、相手はそうでもないだろうし。
「それはまあえらい」
なんだかんだで運動を面倒くさがるよりずっと良いし、女子の鏡だ。
「まあ、うん。相手によるけどさ。断る場合は労力がダルいし。
私も寒いのが特別得意って訳でもないけど。冷たいのになれてるからいいやってくらいで」
よしよしと撫でてやる。
「義務でもなきゃ私はやらないだろうからやっぱりそこは尊敬するかも。
…………さわる」
抱きついているから触れる境界もだいぶゆるい。両手で二の腕を揉むように確かめた。
「絵莉は人当たりが良いから経験豊富そうだよね。
暑苦しいのはやだけどね」
お返しに冷たい手で頬をむにむにしてやる。
「そういうところは素直に羨ましいな」
体の調整と、当人が以前言ったとおり手入れの行き届いた肌触り。竹村茜はスポーツをしている手前、もう少し色づけば健康的なのに、と思うものの。
持ち前の明るさでカバーしきれるのだからこれで良いのかと思う。
「ふーん、緩ませれば吐いてくれないかなー」
むにむにと頬や耳を両手で撫でる。彼女のお陰で冷たい手もだんだん暖まってきた。
きりのいいタイミングで離すことだろう。
/* 鏡沼の付き合った人数について考えてみたんだけど
よく考えたら、イマジナリー鏡沼だとヤることヤっても
ヤってないことになるの?ってなって
もう付き合った人数どころか、経験人数さえ
考えるだけ無駄な気がして来た
お前は木霊窓を何だと思ってんだ
「それくらいはいるんだ。絵莉ともあんまりそういう話はしないからなんか新鮮だけど……そこそこ豊富な方じゃない」
「私の方がそんなに頓着しないから話すこともないからね。
今はいないかな。まあわるくないんじゃない、みたいなのはあったけど、そういうのが長続きしたことないし……。絵莉こそ今はどうなのよ」
「まあ絵莉の言う通り。今のうちに色々遊んで経験しといてパターン掴むのが良いのかもね。こういうこというとビッチかよって弄くられそうだけどさ。
面倒くさいんだけど……別に物臭ってわけじゃないし。リードしてくれるならそのほうが楽とは思う。
そっか。体育祭がきっかけで付き合う〜みたいなのもいたらしいし、面白い出会いでもあるといいね」
鏡沼
なるほどこれが夢女子垂涎のシチュエーション、壁ドン。
確かに胸が高鳴るね。恐怖で。
「何を…… 話せば……。
ぼくを………… 異能…………?」
しかもやっぱり異能の話じゃないか。
これあれじゃない? 全部口を割らされた後に、このことを黙っていてほしければ……みたいにさあ! みたいにさああ!!
いやそんなことないか。(テンション↓)
おかしな連中だらけなこの学校だけど、さすがにまともな人間もそれなりには……いる……はず……
わざわざぼくを追いかけるような人間がまともか??(テンション↓↓↓)
もうだめだ。おしまいだ。
「…………なんでも………… 話します…………
助けて………… ください…………」
近くでまた悲鳴が聞こえた。
ぼくのせいじゃない。そう信じるしかない。
「それもそうか。身の振り方の参考にするよ。
恋路って言ってもまず相手の目処もないんだけどね」
我ながらつまらない学生生活を送っていると実感する。
世良
「じゃあ川柳ってことで」
手遊びや動きが増えるのは癖なのだろうか。
いじられたくなかったらそれください、と飴玉を要求した後輩。イチゴの香りが心地よい。
「水泳は普段の調子で行けるし……だから考えることはそんなに多くないですよ。
体の良い言い訳っぽい……。
……雪もそうだし、最近は暴走騒ぎもあるし、色々危ういですよね。怪我したら何とかしてくださいね」
鏡沼
あっ。異能バレてる。
あっ。なんでもって言っちまった。
あっ。なんかヤバい雰囲気。
コワイ感じのする先輩に壁ドンされて問い詰められれば、抵抗のしようがない。
ボコられるのとヤられるのってどっちのほうが辛いんだろう。痛いのは嫌だな。……なんて余計なこと考えているもんだから返答も説明も遅いのなんの。
「あ…… う………… えっ…………」
誰か呼んでもいいか、の答えを返す前に人が呼ばれた。
いつものことなのでもはや気にはしていないが、来る人によってはまた転移が起こるかもしれない。それはまずい。ので。
「アノ…………
何か…… 異能で………… できません、か…………」
唯一の逃げ道。
こちらの問題が異能によって起こっているのだから、それを捩じ伏せる方法も多分異能にしかない。
恐る恐る提案してみるも、怖いので視線は他所を向いたまま。
/* ちょっとロールし過ぎたせいもあるんだけど
鏡沼創の一日、濃いな……。
概ねの流れなんだけど、雪遊びにも居るし
実質分裂できる人間、一日の密度濃くなりがち
/* 範囲内の人間の脳を、誰が誰を見ても「鏡沼創だ」って判断する様にする
(=“鏡沼創”の認識を「二足歩行してたら鏡沼創」くらいの幅まで広げる)なら
そりゃ見間違いは起きなくなるけど
それはそれで大騒動になるし、鏡沼のアイデンティティは死ぬ(確定)
| 普川 尚久は、あの日どこかの廊下の油絵を見ていた。 (a87) 2021/11/02(Tue) 14:29:19 |
「副作用出るの、随分遅いですねえ。
まあ仕方ないです。後始末含めてお仕事は大体終わりました」
薬を飲ませても終わりじゃなく、
今度は風紀委員の顔として色々やる羽目になる。
何とも世知辛い上に自分で蒔いた種だ。何も言えない。
「ところであの日俺現場行かなかったんですど、
暫くしたら何かそん時の光景書いた油絵があって。
でもさっき通りがかったら消えてたんですよ。
あれ、誰のだったんでしょうね?
若井後輩、美大志望なら描いたりしてました?」
「俺も……薬は渡してきました。
あとは天命を待つのみといったころです」
淡々と仕事ぶりだけを言っていく。
どことなく気遣うような面持ちではあるが。
「え、油絵?……見られてたんだなあ。
各方面の尽力で大騒ぎにならなくてよかったですよ」
「フクサヨー。あははたいへ〜ん。まぁそれはともかくおつとめご苦労さんでおつ!って俺??????」
いつも通り大体他人事の俺。であった
「イヤァその時間はねぇ、部室をクラブにして踊り狂ってたんでちょっと良く分からないっすね。アリバイはこうなんか上手い具合に飯食い仲間がアレしてくれるって俺は信じてるぜ!
多分殿畑の仕業じゃないっすか?」
フーダニット物を気取ろうとしているが何処かに居る一般ジオラマ部殿畑は全力で否定したらしい。こいつです。
「俺の部室にはミラーボールはねーけど電飾が、ある!あとスマホで音楽を流す。完璧ジャン!?」
これはクラブと言い張る男
教卓はターンテイボゥになってDJがキュッキュするらしい。ウェーイ
世良
「どうも」
イチゴの飴を受け取り、雑然と口に放る。
「怪我しないようスポーツマンシップに則って、正々堂々安全に。
マネージャーだからそういうのが敏感になるのは分かりますけど、選手だって怪我には怯えるものですよ。普段運動してない人たちはどうだか知らないですけど。
一時の感情で一生モノの怪我や爆弾抱えてたらバカみたいじゃないですか。少なくとも私は大丈夫……って慢心するのもダメですけど、意識はしておきます」
笹原
「じゃあ練習に付き合ってよダーリン。カラオケとかごはんとか。ロープレでもいいし」
それで追加で楽しむことが出来るのなら、二人にとってはWinWinだ。
鏡沼
素で引いた。
目の前の人間の異能がどんなものかなんて知らない。
今得た断片的な情報で判断するしかない。
つまりえーっと、ぼくが彼になる? 彼も彼になる?
すべてが彼になる? なんかそんなタイトルの小説あったな。
いやそれはどうでもいい。
現状にそれが重なったらもう何もかもがわからなくなるだけで、それはまずい、って話のほうが重要だ。
「…………………………あー…………。
じゃあ………… もう…………
意識………… なんか………… トバして…………。
山とか…………に、……捨てて…………、よろしく…………」
本人的には「寝てる間とかには被害出てないから何らかの方法て意識トバしてもらってその間に人気の無いところまで運んで貰えれば後は何とかします」的な考えなのだが。
とにかくコミュニケーションが、下手。
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