[燃やそう、という意識ではない。
その聖なる力とやらを侵してやろう、…そんな意識からだ。
もちろん、はじかれることもあるだろう。
――何せここは自分にとって異郷の地。いくら悪魔だとて"神様"に勝つのは難しいだろうから
はじかれたとしても、炎をまとわりつかせることはやめないが]
ああ、――だからむかつくんだ。この世界は
だからこそ、そう、だからこそ、
―――願いを、果たすにふさわしいと思うね。俺は
[ぐら、ぐら、……と。存在が揺らめき続ける。
突き刺された箇所から、
血のように炎が広がっていき、悪魔の体を徐々に焼いていく。
隠した仮面の奥で、無理やり口角をあげながら]