227 【身内RP】une jeune sorcière【R18】
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| そこは真面目に答えておこう。 だって私たちはまだ成り立ての恋人同士で、婚約者でもなければ別れたら死ぬ!みたいな強い思いはまだなくて。 「──啓介は、私に残って欲しい?」 まだそんなことは先の話だと思うけど。 ひょい、と顔を覗き込んで首を傾げた。* (14) 2023/10/22(Sun) 21:53:46 |
真珠のような大粒の涙が彼女の頬を伝う。
婚約した時は、決して泣かせまいと誓ったのに。
愚かな自分は自ら彼女を傷つけた。
ユスターシュは自身に憤りすら感じる。
何故こんな事にーー。
いくら記憶を失ったからとて。
失う?そうだ。何故記憶を失ったり、思い出したりしたのか。
その犯人は。
だがそれを考えるのは後だ。
今はただ、姫との再会に浸りたい。
彼女を抱き締め、髪を撫でる。
涙に濡れた頬を唇で拭った。
二人はまだ口付けすらしていなかったのに、身体だけ早まってしまうなんて。
「姫…愛しい姫よ。
俺がどれだけ貴女に逢いたかったか。
大切に思っていたか。
こんな乱暴をしてしまった今、
赦されなくとも当然だが、
俺は本当に、貴女だけを。」
愛しさが溢れて。ユスターシュもはらはらと涙を溢す。
「ーー勿論だ。婚約前から俺は
貴女に惹かれていた。
そうでなければ、いくら使命でも
命がけで貴女を護りはしない。 貴女を愛していたからだ。
ーー恥ずかしい話だが、その気持ちには
肉欲も伴っていた。
俺はずっと貴女が欲しかった。
心の奥底では、貴女を抱きたいと
思っていたから……。」
だから、身体が求めたのだ。
復讐に駆られたのなら、殺しても良かったはずなのに。
「貴女が欲しい。チアキローズ。
貴女に痛みを与えたくなかったが、どうか。
俺の花となってくれ。
もう一生離さないから。
ーーその、だ。俺の分身はまだ、
貴女を求めている。
このままもう少しだけーー
貴女の中にいたいのだが。
御許しを頂けるか。」*
| 「…自由?」 啓介の返事は意外なものだった。 視界の端に檻に入れられた獣がいる。ゴリラというらしい。私たちの世界で言うなら何かしら。猿はいたけど、ここまで大きい似た動物はいなかった気がする。 魔物化した人間にも見えるけど、その目は穏やかだ。 「って、嫁なんて早…くもないのか。 姫様は婚約者もいるし、 行方不明にならなければもっと早く婚姻してたかも。 こちらの世界は晩婚よね。」 ──なんて言ったら喧嘩売ってるのかな。 しみじみしてしまったけど、連れて行かれた先で撫でた子はやっぱり穏やかな目をしていて、おとなしくて。 諦めた顔はしてなくて、平和を享受してるように見える。
(18) 2023/10/23(Mon) 13:00:54 |
| 「可愛い…。」 ぬくぬくで、毛皮も滑らかで荒れてない。 こんなふうに動物を撫でるなんて馬くらいしか無かったから、小さくて存在感のある子を撫でること地気持ちがホワホワする。 自然と微笑みを浮かべながら。 「私の世界も美しいけれど この世界よりそうね、平和では無いかも。 戦いも陰謀も身近なものだし 高貴な方々のそばにいたら尚更。 でも、そうね…。」 モルモットを抱きしめながら、じっと啓介を見つめた。 こてんと首を傾げる。 (19) 2023/10/23(Mon) 13:01:14 |
| 「好き、と言う気持ちで誰かに縛られるなら それは縛られてるんじゃなくて絆と呼ぶのよ。 自分から入っていく建物は 檻ではなくて家だと思わない?」 それを自分で選んだのなら、絆であり、力となるものだも思う。 姫様と私のそれも絆。 啓介と私のそれも絆になり得るだろうか。 「もし私と啓介が結ばれて この世界により深い縁ができたのなら。 啓介の生きるこの世界も深く愛するかも知れないし 二人の子供を慈しむ事もあるかもしれない。 それは、縛られてるんじゃ無いわよね。 絆が増えていくのよ。」 主人を増やそうとは思わないけれど。 それだって縛られているのではないから。 どうかな?と尋ねておいて…はっ、と我に返り顔を真っ赤にする。 (20) 2023/10/23(Mon) 13:01:32 |
| 「あっ、あっ、べ、別に アンタと結婚して子供産んでとか まだそこまで考えてないんだからね!?」 ちょっと大きな声を出したから、膝の上から逃げられちゃったけど。 …本当はそんな未来を夢想してしまったなんて、言わないんだからね!** (21) 2023/10/23(Mon) 13:01:49 |
ユスターシュ様の唇が私の涙を拭ってくれました。
その優しさにわたしは余計泣きたくなってしまうのです。
そして彼自身も涙を流していましたから、私は彼の涙をそっと親指で拭いました。
愛しい方の頬に触れながら。
「本当に…それは、本当ですか?
良かった…。
私はもう、身も心も貴方のものです。
貴方の花であり、貴方に心を寄せるただの乙女。
その、肉欲、とはよく分かりませんが…。」
こんな裸の状態で、下半身でつながり合っている──これが肉欲なのでしょうか?
抱きたい。その言葉も、抱きしめてくださっていたと理解はできますが。
改めて自分の格好を考えるとなんてはしたないのでしょう。
恥ずかしい。けれど、今彼から離れたいとは思えませんでした。
「少しだけ…お待ちください。」
けれど、私の内側は確かに引き裂かれました。
目を閉じて魔力を意識します。彼にしがみつけば丸い胸が彼の胸板で潰れましたが、温もりを感じ意識を集中させる事で癒しの波動が自分にも巡ってきたのを感じました。
これで、少しは痛みも耐えられるでしょう。
魔力の循環を彼も感じたでしょうか。
そうして傷を癒した後。
「お待たせ致しました。
──私の全てを差し上げます。
愛しております、ユスターシュ様。」
彼に微笑みを向けました。
そして、そっと瞳を閉じて口付けを求めたのです。**
清らかな乙女の精神をずっと持ち続ける彼女に男性生理を説明するのは恥ずかしいことだ。
メイドとの初めての経験は無我夢中、それから何度か回数をこなし、女体から得る快楽が素晴らしい事をユスターシュの身体は覚えていた。
乱暴に押し入ったのは本意ではない。愛する姫と知れば後悔が過るもそれでも。
男として欲していたのも事実。
誰もが開いたことがなかった花はきつく狭く、今極上の快楽をユスターシュに与え続けていた。
「気持ちが重なるだけでも幸せと、
俺も考えていた。
婚約だけでも身に余る光栄だし、
貴女がそんな風にずっと、
想いを寄せてくれていたなんて。
……俺と同じように。
でも、こうして得た貴女はーー
貴女の身体は余りに魅惑的だ。
俺を蕩けさせる。」
彼女を一心に思うからこそ離れがたく。もっと欲しいと焦がれる。
魔力による癒しにて、彼女が自身の痛みを軽減してくれたならユスターシュは微笑む。
「すまない、姫。ーー愛している。
今だけは男として…貪らせてくれ。」
そっと唇を合わせた。本来なら誓いの場で初めて交わすものであったろうが…想いは重なった。
まだ血は流れ続けているだろう。彼女の愛液、ユスターシュが放った白濁と交じり。
そのまま動き始める。腰を浮かせては沈め。また繰り返す。
より深く、より激しく。
段々と込み上げる快楽にユスターシュは荒い呼吸を吐いた。
メイドを抱いた時はここまで溺れはしなかったのに。
「姫、チアキローズ姫ッ…」
豊満な乳房に手を伸ばす。柔らかを手で包み揉みしだく。
それに合わせて奥まで分身を侵入させる。
そこに入りたいと切望するのは性だ。*
| 「ばか!」 公衆の面前でなんてこと口走りそうになってるの!? 思わず叱責してほっぺを引っ張ったけど、更に二人で──なんて口走るからムウと眉を寄せて両側のほっぺを引っ張る事にした。 アホ。こいつアホだわ!? 全くもう、やっぱり男はすけべなのよね。 でも私のことを好きなくせに無理やり──なんてしない啓介は、あの男たちよりよほど紳士なのだと思う。 悔しいから、ちゅ、と唇を奪ってから離れておこう。 ふふん。まだキスも不慣れなのにね。 手を洗って繋ぎ直して。 大型動物もすごいのよね…よく逃げ出さないわね? 危険な目にも遭わないのもすごい。別に、飼育員を見ていると特別な武器を持ってるわけでもなさそうなのに。 でも私が気に入ったのはふれあいコーナーかな。 あのあったかくてもふもふした可愛らしさが忘れられないもの。
(28) 2023/10/23(Mon) 21:56:04 |
| 「本当に、こんな施設初めてだわ…。」 今は鯉の餌を買ってぽちゃぽちゃあげてるの。 たくさん鯉が群がって口をぱくぱく開けてるのがなんか楽しい。 「ん? 別に良いのに。 でもそうねえ…それじゃ…そうだ!」 あれ。あれが食べたい! パッと思いついたのはアレだった。 ここの動物園の人気者のライオン。 その子をモチーフにしているらしいクレープがあるの。 クレープを花束みたいに丸めた上側に、丸いお顔、つぶらな瞳、お顔を縁取る黄色いクレープの立髪! 可愛くて良いなあって思ってたの。 でも、あんまりああ言うの食べないし…一瞬食べ物と思えなかったし…可愛すぎて…でも、せっかくだから。 そのお店の前に来ると、これ…と啓介に伝えたけど。 (29) 2023/10/23(Mon) 21:56:24 |
| 「…こ、こう言うの食べるの、 子供っぽかったり…する?」 思えばこんなに可愛らしいもの、大人も食べるのかしら? ちょっと恥ずかしくなって、おずおず尋ねてみたの。** (30) 2023/10/23(Mon) 21:56:41 |
ユスターシュ様との初めての口付けは、とても甘いものになりました。
それだけで心が震えます。
愛しさが込み上げてきて、ああ、こちらに来ることができて良かったとここらから思えたからです。
触れ合わせるだけの口付け。
それに、きゅん、と身体が疼いた気がしました。
「そ、んな…。今だけではなく。
私、何度も求められたい…です。」
今だけなんて寂しいですもの。
裸になることは恥ずかしく、痛みを伴う行為は苦しいかもしれませんが、これが男女の営みそのものなら。
彼が望んでくれることならと、恥じらいながら呟きます。
それだけ彼との口付けは魅力的で、それだけで頭の芯がジンと痺れて幸せな気持ちになりましたから。
でも。
「えっ? あっ、んあっ!?」
ゆさりと彼が私を揺らすとゾクゾクっと体の奥側から痺れが走りました。
それは甘く、先ほどまでの感覚と全く違うのです。
ぬちゅっ、ぐちゅっ、と鳴っているのは彼から迸った何かと私の血が混ざっているのでしょう。
それが潤滑剤になって彼の動きは滑らかになり、傷を癒した後の私の内側は驚くほどに心地よさを訴えてきていました。
彼が私の内側を擦るたび、甘くはしたない声が上がってしまいます。
「えっ? んんんっ! アッ、これ、は…っ!?
ふああっ! あっ、アッ、ユスターシュ…ああんっ!?」
私の声が艶めきます。
かれがごちゅごちゅと私の最奥を突く度にキュンっと無意識に彼を締め付けました。
彼を締め付けると同時に甘く吸い付いて、先ほどまでとは違った反応を私の内側も見せています。
揺さぶられると豊かな胸も揺れて、彼に柔らかな果実に触れられると白い喉を反らせて甘えてしまいました。
「あ──! な、何か変、です、ユスターシュ…っ!
ひゃうっ♡ さ、さっきまでとは、んんうっ♡
全然、違あっ♡
あっあっ、ゃっ、──んんうっ!!!」
膝を跳ねさせつま先がクンと反りました。
一足早く達してしまった事に、この時点の私は気づきません。それを知らなかったのですもの。
だから自身の身に起きた変化に戸惑いながら、必死に彼にしがみ付きます。
彼のするのとなら私にとって悪いことでは無いはずですから。
「あああああ…っ♡♡♡」
びく、びく、と体を跳ねさせて。
トロンとしたどこか呆けたようにも見える眼差しで彼を見上げたのです。**
二人はまだ婚約の段階であった。
ユスターシュはまだ、その後に何故記憶を失ったか思い出していない。
気が付くとベアトリスと名乗る女が目の前にいて、二人は共闘する形に。
恐らくベアトリスが某かの魔法によりユスターシュの記憶を奪った、つまり拐かしたのではなかろうか。
騙されていた。
しかしだからとて、一国の姫に刃を向け、凌辱した罪が赦されるかといえばーー。
再会を姫は全身で喜んでいた。苦痛を与えたにも関わらず、今だけでなくと行為をも望む。
そのいじらしさに心打たれる。
国に帰った時、ユスターシュが罰せられ断頭台に登ることになったとて。
最後は姫の笑顔を見れるだろうか。
いや、今は考えまい。
今だけはーー。
「……凄い締め付けだ、ッ、
身体が食いちぎられるッ…」
心が通じてからの彼女は明らかに反応が良くなり、声に艶が滲んだ。
痛みではなく快楽を感じ始めているのか。
女の感じる様は男を駆り立てる。
ユスターシュの男性自身も彼女の体内で膨張し、互いに圧を与え合う。
「この柔らか、俺の指に余る、ッ…」
たわわが指の隙間から溢れる。
弾力とすべすべの陶器のような感触に感嘆の息が漏れ出でて。
一際高く彼女が啼いて痙攣した際にぎち、と強く根元に締め付け、ユスターシュは再び精の高まりに達する。
「姫、俺の全てを…ああッ」
二度目であったが濃くて大量の精液が吐き出された。
彼女の腹が膨れてしまうほど中に満ちていっぱいになる。
「はあ、はあ……」
くらりと眩暈を感じて頭を垂れる。倒れそうになったが堪え、彼女に微笑みながら髪を撫でた。
「とても、良かった。
幸せだーー俺は貴女の全てを貰い受けた。
……もうこれ以上願うものは、ない。
俺の命も想いも全て、貴女に捧げよう。」
姉は焔に包まれて亡くなった。
大切な人は、チアキローズ姫であり思い出せた。
ならば、もう思い出したかった記憶はない。
つまりユスターシュ自身はイーリスを必要としてはいない。
「貴女の剣となる。貴女を護り、
貴女の為に闘い、イーリスを手にしよう。」
ーーその後は。処刑の運命を受け入れる。
彼女の汗ばんだ髪を何度も愛しげに撫で、額にもう一度口づけをした。これで最後でも思い残すことはない。*
| 写真を撮るのは良いけど、チーズ?と面食らってる間にスマホを向けられる。 二人一緒にカメラを向けられ、なんとかニコッと笑った。 「写真撮る時チーズっていうのね? 向こうには写真ってあまり流行ってないから…。 このスマホ?って本当に便利よね。」 魔力を使わずとも連絡が取れるし、こうして記録もできる。 本当にこちらの世界は進んでいる。 自分の世界が嫌いでは無いけれど、本当にこちらの世界は平和で便利。魔法はないけどね。 そんなことをのんびり考えていたのだけど。 二人で一つのクレープを食べるから、一口食べては啓介に渡して、また戻して。 はいあーん、なんてふざけて見たり。 本当に楽しくて…なんだか本当、戦いの火種を持ち込んでるのが申し訳なくなっちゃう。 (35) 2023/10/24(Tue) 20:39:43 |
| 「…でも、そう言えば。 この近くに王族?貴族?が暮らしているのよね。 ほら、ここに来る道にも見えたでしょう? 流石にミュジークの城より小さかったから 貴族の別荘かなにかかしら。」 遠目に見えた城を思い出して。 場合によっては謁見も必要なのかと首を傾げた。 ──まあそこは、子供の入れない大人の場所なのは知らなかったからそんなことを言ったのであって、知ったなら驚いてそんなのが街中にあるの!?なんて叫びかねないけど。 ただ──悲鳴が聞こえた。バッと顔をそちらに向ける。 ギュッと啓介の手を握りしめた。 「今のは…っ!?」 それは、ドローイグの新たな刺客なのだろう。 遠くで魔力の動く気配。そして、木々が蠢き枝葉を伸ばし、辺りを荒らしているのが見えた。 木々の精霊を操る者なのだろう。 (36) 2023/10/24(Tue) 20:40:01 |
| 「啓介…ごめん!」 私は眉を寄せて叫ぶ。 時にこうして辺りを荒らして調査するような相手もいるのだ。 私は周囲を確認して人がいないことを知ると、光に包まれて元の姿に戻る。 タンッ!と地を蹴り宙を踏み、敵の元ヘ。 「木々よ止まりなさい! 平和な場所を乱してはなりません!」 魔具を掻き鳴らして響かせる。 その衝撃で動きを止め、襲ってくる枝を魔具を振り回して蹴散らし、捉えられている人々を解放していく。 そして、これを操る本人を探し出そうとしていた。** (37) 2023/10/24(Tue) 20:40:21 |
「ひぅ…っ♡」
ひくん、と私の体が、内側から震えます。それは満たされた事による喜びのそれでした。
苦しくなるほどに、腹部が膨らむほどに愛を注がれて私はまたぴくりと震えます。
荒く呼吸を繰り返しながら──彼の言い方に少しだけ嫌な予感がしました。
これ以上願うものはないと。
それに、私は彼の愛を受け止めながら微笑むのです。
「私も同じです、ユスターシュ様。
私は貴方と共に生きられたなら
今の地位も何もいらないのです。
だから、私と共に生きてください。
怨嗟を断ち切り、共に命を支え育み
私と生涯を共にすると──違ってくださいませんか。」
貴方がそばにいるのなら、これ以上願う事もないのです。
だからそう告げて、微笑みながら唇を重ねました。
ちゅ、と重ね合わせるだけの口付け。
でも、恐る恐る──いつの日かあのメイドが語っていたように、舌先をそっと差し伸べるのです。
そうして、癒しの波動を送れたなら。
また何か、思い出せるでしょうか。
それとも私と共に生きてくれるでしょうか。
恨みも何もなく、王族でない私とでも。
どの地でも良いのです。生きて、幸せになりたい──。**
| 精霊を、木々を操ってるやつはどこにいる…!? 被害者を助けながらその姿を探すけれど、なかなか見つけられない中。 啓介…まったくもう! 「大丈夫!? 啓介は避難誘導をお願い! この施設の外に出れば多分…大丈夫…!?」 魔力で強化した肉体は素早く彼の元に戻り、そのまま魔具で彼を捉えた枝葉を断ち切った。 けど、ヒュッと息を呑む。…なんてこと! 視線の先、ライオンの檻に枝葉が伸びてそれを壊そうとしていた。 檻の中だからこそ獣たちを安全に鑑賞することができる。 でもその檻が壊されてしまえば…! (40) 2023/10/24(Tue) 21:55:59 |
| 「くっ、早く本体を探さないと…!!!」 私は眉を顰めて、檻を壊そうとしている枝葉を攻撃して蹴散らし始めた。 蹴りを入れ、魔具を振い、時に弦を弾いて威嚇して。 そんな私を高みの見物している人物がいたけれど──いまの私には気付けない。 ましてやその狙いだなんて。* (41) 2023/10/24(Tue) 21:56:23 |
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