【人】 内科医 カナ長い闘いになると思います。 でも、きっと大丈夫です。 [一日に何人もやってくる患者に私は伝えると 震える手を優しく両手で包み込んで。 あなたは独りじゃないと伝えると 模範的な医者のように患者を励ます。 何度口にしたか分からない気休めでも そこに安堵を感じる患者が沢山いたから 私はどんな時でも彼らを励ます言葉を送り続けた。] (45) 2022/06/07(Tue) 0:48:50 |
【人】 内科医 カナ[その甲斐あってか、私の診療所には 評判を聞いた患者が多く来院するようになる。 それはある種の希望のようなものだったのか その正体は彼らにしか分からない事だけど。 なんにしたって、私は必要とされていた。 彼らに.....蔓延した病気に苦しむ患者達に。] (46) 2022/06/07(Tue) 0:49:42 |
【人】 内科医 カナ───始まり:大学時代の記憶─── [無事に医学部への進学を決めた後のこと。 どの大学だろうと医学部は優秀さの象徴。 けれどその中でも更に優秀であろうとする人と 進学をゴールだと思ってしまう人に別れるものだ。 それは当然学生生活にも影響が出てくるもので、 進学してもなお切磋琢磨し続ける学生を尻目に 私は良くも悪くもない、普通の成績を収め続けた。] (48) 2022/06/07(Tue) 1:07:46 |
【人】 内科医 カナ[そんな私とは正反対にも思える彼。 私よりもずっと優秀なはずなのに 私よりも何かに追い詰められているような 危うさと激しさを秘めたようなその姿。 どうしてか分からないけれど なぜだか強い興味を惹かれて。] (49) 2022/06/07(Tue) 1:09:35 |
【人】 内科医 カナ[それは入ったサークルの歓迎会でのことか。 それとも同じ講義で一緒になったときか。 きっかけは些細なもので。 尋ねた後、鮮やかに一礼すると 隣の席へと座ろうとする。 それが、彼との出会い。]* (51) 2022/06/07(Tue) 1:13:15 |
【人】 内科医 カナ[優秀さの象徴とも言えるこの学部で 勉強が出来るという事実はまさに誉。 この大学、この学部の中で レッドカーペットを大手で歩ける そんな力を持っているはずなのに。 そこじゃない何かをひたすらに渇望する 追い込まれたような印象が消えなくて。] (119) 2022/06/10(Fri) 8:45:59 |
【人】 内科医 カナ[『エデン』 皆一度は使ったことがあるし 私だって使ったことがある。 けれど途端に襲う空虚な心が アナフィラキシーを起こしてしまって 私には受け入れられそうになかった。] [優秀であるという誰かの実体験を つまみ食いして、盗んだって。 私が優秀じゃない事実は 決して覆らないものなのだから。] (121) 2022/06/10(Fri) 8:51:25 |
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