245 【R18】×××な部屋に閉じ込められた王子様と騎士の選択
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(くそ……お坊ちゃんめ……)
[止められない文句を浴びせたら、
眩しいくらいの
無知
無垢さを見せられ
、
内心悪態をついてしまう。
それよりも、と言葉遣いを指摘されたら、はあ何を今更、と従者らしからぬ態度でそっぽを向いたりして。
けど互いに謝罪したら、
いつもの態度と関係性に戻れたか。
―――否、もう戻れる事は、ないんだ
]
[与えられた試練をこなすのは、
あくまで王子が男の場合だ。
王女だったならあんな事してない。
だから今、王女だったら取っていた行動をするまで。
後ろに王子の視線を感じながらも、
俺は今、自分にできる事をしようと必死だった]
はぁ、はぁ……クソ、
[一向に開かない扉の前に座り込む。
自分の荒い息遣いで、近付く気配に気付けなかった。
ちょっとびっくりしながら、
こちらを気遣う姿に、頷いた]
……すみません。
[ぶっきらぼうに謝って水を受け取って、
言われるままに、少しだけ水を飲む。
まだ、長く閉じ込められたままになるかもしれないから、
大切に飲もう、と思って。
でもたった一口でも、喉が潤えば
すうっと頭が冷めて、思考がクリアになる。
隣に座った王子が、俺の顔を覗き込んで来る。
伝えたい事?と、顔と耳を傾ければ、王子が続きを紡いでくれた]
は……、わかりました。
[女性だったとして、主である事には変わりない。
それは俺も同じ、なのだけど。
流石に扱いは変わるだろと、思ったけど言わないでおく。
忘れる事もできる、だろう。
そういう事、という事も理解できる。
でも今この場で女の子の王子を抱く事は、
俺は受け入れられないんだ]
[避妊について問題ないと教えてくれて、
身体を許すと伝えてくれて、
それに、「幸せ」だったって。
どうしても外に出なければいけないから、
俺を煽ててくれてるんだろう……な。
王子の純真さを忘れて、そう考える。
そうしないと、本心だって勘違いしてしまう。
そんな事になれば、俺は彼女を――――……]
[王子の話を、黙って聴いていた。
貧相な身体と聞けば口を挟みたくなったが、
ため息に制止される様に噤み]
はあ……
でも、初めてなんでしょう?
女の子の初めては、大事なモンだと思います。
[女の子と呼ぶのは止めろと言われたけど、生物学的にそうだし、
こんな部屋で行為を強いられて、なんてあんまりだという思考が抜けない。相手は好きな奴でもないし。でも……]
……王子だから、
部屋から出る方が大事、ですか?
それなら、……………うん、
お手伝い、しますよ。
王子が、望むなら。
[もう意思が固いのなら。
頭を優しく撫でてくれる王子に向き直ったら、
笑おうとして、苦笑いになってしまう]
十分魅力的だと思いますよ。
俺って、節穴ですね。
いや、シール様が変装がお上手なのか……
ああ、でも、………
[男に興味が無いから、男だと信じて疑わなかった王子に性的な魅力を感じた事は無かったけれど、今は違う。
その気にだってすぐになれるけど、
折角だから何かさせてみようか、と頭をぐるぐると働かせて]
やはり少し恐れ多いので、そうですね、
触ってほしいところを、教えてください。
可愛くおねだり――――できますよね?
[ふと細い顎を指で擽る様に持ち上げて、
言葉を引き出そうとした。**]
[部屋からの突破口を作ろうとする従者を見守り、
力尽きたところで飲み水を運んで手渡す。
一口しか飲んでくれなかったが、落ち着きを取り戻したようだ。
話が出来そうになった頃を見計らってから、
わたしが女である事は王家の極秘なので、誓い通りに決して口外してはならぬと念を圧す。避妊に関しては、問題ないと勇気を振り絞って伝えた]
[主を孕ませるわけにはいかないと気にするのは理解できるが、
女の子の初めては大事なものと持論を展開された辺りでは、思わず軽く吹き出してしまった。
嘲笑ったのではなく、誠実な人となりが伺えて、心が温まった気がしたからだ]
……いや、すまない
笑うつもりはなかったのだが……
[と、目を細める。
元あらくれだし未だに粗野な部分はあるが、根本にそうした考えがあるからこそ、騎士として迎えられたのだし、わたしの忠実なる僕として信用を置いている部分なのだと、あらためて目の前の人物を眺める]
お前はこれまで、数々の危機からわたしを救ってくれた。
ここへ来る途中、落下していた時もそうだ。
身を挺してわたしを守ってくれようとしただろう。
[長い旅の途中で遭遇した、様々な出来事を思い返しながら、
これまでの忠義と働きを労い、感謝の気持ちを込めて伝える]
時には命を投げ出す覚悟で守ってくれた騎士に対して、
返すものがわたしの純潔では安すぎるような気もするが
……いや、お前が『大事なモン』と解釈するなら、
それなりの価値が見込める、か…?
[軽く首を傾げ、ふふ、と喉を転がすようにして笑う。
何だか目の前の騎士を愛しいと思ってしまった。頬が少し熱い]
どのみち、わたしは生涯独身で通す予定なのだ
純潔を捧げる宛など無かったのだから、
ここで使えるなら、むしろ役に立ってよかったと思う
……受け取ってくれるか?
[我ながら、男女の愛の語らいから随分とかけ離れた、色気のないやり取りだなと思う。
だがこのくらいが、自分らしいのかもしれない]
[そう愛しみを込めて頭を撫でたのに、
目の前の騎士ときたら、渋々と自身に言い聞かせるように「手伝う」とか「王子が望むなら」と迷いを見せていて、向けられた苦笑に苦笑を返してしまった]
……別に王子だから、ではなくて
単純に考えても、ここから出る方が重要だろう?
お前はこの辛気臭い何も無い部屋で一生を終えるつもりか?
[部屋から出る事と天秤にかけて、『女の子の初めて』の方が重いのか、と半ば呆れたりもしたけど。
この忠義に厚い騎士にとって、今からする事を考えれば、主に対して罪悪感が生じてもやむを得ないか……と考え直す。
ならば出来るだけ、彼の罪の意識を軽くするように務めようか。それが、主の役目ならば]
[騎士が言う節穴だとか変装上手だかには
苦笑をもう少し明るいものに変える]
わたしが女であることは、家族以外の極秘だからな。
目の前の騎士を欺き続けることができれば、
他の者たちにも覚られないと。
そう思っていた部分があったから、
出来る限り男であろうとしていたよ
これからも接し方は変えて欲しくないが、
まずはこれまでの長い間、……打ち明ける事が出来ずに、
本当にすまなかった。
[改めてこれまでの詫びを伝えてから、己に対する評価を聞いてふむ、と首を傾げる。
幸いにも、騎士から見てわたしはそれなりに
魅力があるらしい。
たとえ忠誠心の高い騎士の言葉であっても、十分という表現は鵜呑みに出来なかった
ならば、わたしにも何か出来るだろうか]
[その上で、目の前の騎士をその気にさせるにはどうすればいいか。訊ねたら何やら返って来た。
]
…───、
[顎を少し持ち上げられて、騎士と目を合わせる。
こちらに向けられた眼差しは、期待が込められているか。
触れられた箇所が少し擽ったくて、口元に薄く笑みを浮かべる。少し色
を意識した笑顔は、多少なりとも綺麗に、……誘うことが出来ただろうか]
[それから伝えられた要望について考える。
触ってほしいところとなると、]
……
[思い描いたら
たくさんありすぎて
、いっぺんに言うのは不可能だ。
あと言うのはやっぱり恥ずかしい。
それは後回しにして、残りはどうだ?
可愛く……は、できるか分からないのでいちかばちかに、かけるしかない。おねだり……なら、できそうか]
わかった、……では、教えるから、
台座へ行こう
[顎に触れる指先を、両手でふんわりと包んでから立ち上がる。
騎士にも立つように促したら、手を繋いで台座の方へと向かった]
……少し向こうを見ていてくれ
[台座の前に並んで立ったら、騎士にはこちらを見ないようにと伝える。顔の向きを確認すると、わたしは衣服を脱ぎ始めた。
上着はまず、台座の上に拡げて置く。
台座に直接肌が当たるのを避ける、多少の敷き布変わりになるか。
ズボンは敷くとなると、形状的に相応しくないかもしれない。
畳んで広い台座の隅に置く。
その上に、脱いだ黒の上下の下着を重ねて置いて]
……もう、こちらを見ていいぞ
[そう告げるには、相当な勇気と覚悟が要った。
振り返った騎士の目には、首元のペンダント以外、一糸まとわぬ姿になったわたしが映っただろう。
ただし、左腕を横にして両胸を覆い、右手で秘部が見えないように隠してはいたけれど]
[騎士からの視線が全身に当たれば、倒れてしまいそうな気持ちになる。恥ずかしくて気が遠くなりそうなのを耐え、真っ赤にした顔を伏せながら、震える声で
おねだり
する]
ま、っ…まず…、
たっ、……誕生日おめでとうって、言って
わ、わたしに…キ、
キス
をして…くれるか?
[まだ誰も触れた事のない唇に触れてほしいとおねだりする。
続いて、]
あとは、……
台座の上で、
普通の男女があ、…愛し合うように、…だ、
抱いて
…ほしい…
[以降はどうするのか分からないから、
すべてはお前に任せたいと身を委ねるつもりで]
ここから出れば、なかったことになるのだ……
この部屋の中を、夢の世界と呼ぶのであれば、
[俯いていた顔を上げて騎士を見つめる。潤んだ瞳で、]
[躊躇っていたら笑われた。
笑われても別によかったから、
謝られたら首を軽く振る。
俺が気にしてるだけで、
彼女が気にしないなら、笑ってくれて構わないんだ]
……いえ。
[王子が俺の行動を評価してくれたら、
当然の事だと、少し俯く。
いや、高貴な生まれでない俺は、家族でも恋人でもない一人の人間の為にこうして尽くす事は、当たり前にできる事ではないと、知っている。
それを認められて、嬉しくない訳がない。
人の為に何かできる喜びを教えてくれた、
他でもないこの人に認められれば、喜びはひとしおだ。
でも、笑顔で喜ぶ事はできない]
[純潔を安すぎるなんて言う王子に、
何て返せばいいかぼんやり考える。
俺の考えがまとまる前に、王子が笑顔を見せる。
色付く頬に、その声に、仕草に……
俺の胸が擽られてしまう]
……、
[王子を形容する言葉を知っているが、
俺はまだ、それを口にする事はできなかった]
[王子が独身で生涯を終えるつもりでも、
純潔を捧げる相手がいなくても、
だからと言って俺がはいじゃあ喜んでって受け取れるものでもなくて。
でも、
受け取ってくれと言われて押し返せるほど冷淡でもないし、目の前の女の子に何も感じないほど不能でもない。
だから、頭を撫でられても、
王子に仕える騎士として頷いた。
そしたら、王子の顔が苦く歪む。]
俺は、
王子が望むなら、ここで死んでも構わない……です。
[それは王子を守る事に反するだろうから、きっと取れない選択だろうけれど。
王子が試練を受けたくないと言うのなら、
俺はそれを受け入れて共に死ねるんだ。
王子の成長を見守るのが楽しみだと思っていたのに、俺の中ではこの気持ちだって、本物で]
[今まで黙っていた事を謝られれば、
それは全然問題ない、と本心から首を振る。
自分の先入観の強さと鈍感さには呆れるけど、男であろうとする王子の意思が強かったのだと思うし。
問題は抱かれる前に言わなかった事!だ!!
王子の苦笑いが緩和されるのに対して、俺はまたちょっと気付かれない程度にむす、と眉を寄せた。
王子が密かに思案する間、
己の性を信用していない俺は、今までと同じ様に接する事、できるかなあ……と、胡座の中に収まる自身を見つめていた]
[自身は、膨らむまではいかずとも、
既に目の前の少女に向かおうとしている。
顎を取って見つめれば、
俺の色を移した様に染まる、その瞳。
大人の余裕で笑んで見せたかったのに、
大人の女の様に笑う王子に、
俺の瞳は揺れ、唇は何かを紡ごうとして、何にも成らず]
[俺が黙ってしまっている間に、
王子も色々考えている様だった。
俺は言葉を発するのを諦めて、
王子の答えを待つ事だけに神経を注いだ。
さっき色々触ったけど、何がよかったかなって、
ちょっとドキドキしながら待っていたら、]
え……は、はい。
[台座で教えてくれるというその言葉に、なんかイイ、って思う様な、おあずけを喰らった様な……
手を優しく包まれて、その手を握られて、
二人で台座へと歩いていった]
[向こうを向く様に言われたら
、なんだろうと思いながらも言う通りにする。
やがて、衣擦れの音が聴こえてどきりとする。
見てしまいたい欲求に駆られながら背筋を伸ばして立っているが、視界の端に台座が、そしてそこに衣服が置かれるのが見えてしまう]
(……黒。)
[隅に置かれた小さな衣類は、
きっと彼女の大事なところを覆うものだ。
王子の方は言われた通り向いていないから、
怒られない筈、だ。
でもそればかり横目で見ていたから、
王子から声がかかると、ビクッと肩が跳ねてしまった。
……呼吸を整え、ゆっくりと振り返ると、
白い肌をした天使の様な少女が、
生まれたままの姿でこちらを見ていた。
……ああ、いや、
俺と揃いのペンダントをしている。
彼女は俺の主の、シール様だ。
そんな事すら抜けてしまうくらいに、
彼女は酷く魅力的な女
だった]
[彼女の勇気も羞恥も思いやれず、
つい熱い視線を浴びせてしまう。
柔らかそうな頬を真っ赤にしているところや、大事なところが恥ずかしそうに隠されているのがまた堪らない。
それなのに何も言えないでいると、
彼女の口から、おねだりが差し出される。]
……かわいすぎでしょう。
[最後まで聴いて俺が口にしたのは、
そんな呟きだった。
そうか、時間の感覚が曖昧だったけど、腹の空き具合からいって、もう王子の誕生日、かもしれない。
彼女の潤んだ瞳にまっすぐ近付いて、
細い腰に手を添えた。
俺の瞳は、「夢」との言葉に切なく細められる]
お誕生日、おめでとうございます。
今日から大人の仲間入り、ですね。
[耳元に祝いの言葉を囁いてから、
ふぅっと息を吹き込んで耳を擽る。
そして頬を捕まえて掌で包んで、
そっと、唇にお望みのキスを贈る。
そのまましばし時計の針を進め、
く、っと角度を変えて、唇を重ね直す。
ちゅうと緩く吸ってから離せば、
俺の顔もわかりやすく濡れるだろう。興奮という名の、色に]
[傍に落ちていた俺のマントを拾って、
台座の上に広げられていた王子の服のその下に潜らせた。
ベッドにするにはこれでも足りないが、
俺のマントで王子の服を下敷きにする訳にはいかないし……]
……最初から騎乗位とか
キツいよな……
[ぼそ、と台座を見つめながら呟く。
王子の背が痛くない方法を考えたら浮かんだ体位は、処女にさせるものではないと思った。
ならば。
王子の腰を支えながら台座に導いて、
寝転んでもらったら、その背の下に俺の手を敷く]
痛かったら、言ってくださいね。
[そう告げて、
今度はちゃんと女の子だと認識した上で、
その可愛らしい片胸を揉みながら口付ける]
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