人狼物語 三日月国


97 【R18ペア村】Decision【完全RP】

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【人】 紅柱石 アンドレアス


目も冴えちゃったし、もう一度火を入れるか。

[今度はちゃんと道具を使って火を熾す。
野菜とラム肉を丁度いい大きさに切っている間に、火の勢いは安定し始めた。

テントの入り口が風に煽られて動いている。
上体を起こせば、少し開いた入口から青年が玉ねぎを鍋に敷き詰めているところが目に入るか。]

やぁ、ガラーシャ。おはよう。

[布から零れた青年の髪は、朝陽を受けてきらきらと輝いていた。]*
(62) 2021/10/05(Tue) 22:48:55
 

アンディさんの、帰りの切符を買いましょ…う。


[そう言って、笑った。]**

【人】 紅柱石 アンドレアス

―砂漠の朝―

[>>63テントの入り口からガラーシャの姿が現れた。
横目に日の出を収める。
空は刻々と赤や橙色から青に移り変わってゆく。
少し目を離せば全く違う色になっているのだから、まるで魔法のよう。

余韻を味わってから声をかければ、彼が空からこちらに目を移した。
ふわりと風が吹いて、髪を浚ってゆく。]

うん、そうだね。
君も焚き火に当たるといいよ。

[玉ねぎの上に人参やジャガイモを乗せようとすると、手伝いを申し出られる。]

ありがたいな。
じゃあ、そこのラム肉を取ってくれるかい?

[その間に野菜を入れてしまい、火から離していたラム肉を受けとれば、次は串に肉を刺して焚き火にかける作業をお願いする。
香辛料で味付けをし、キャベツで蓋をしてお湯を注ぎ、イモが柔らかくなった頃が完成だ。
出来立ての料理は二人の腹を芯から暖め、満たしてくれる。]
(66) 2021/10/06(Wed) 21:15:57

【人】 紅柱石 アンドレアス

うん。私も手伝うよ。

[>>65この後の事について、ガラーシャが語る。
砂漠で精霊と出会えなさそうなら、別の手を考えなければならない。
古い話なら、村の年寄りなどに話を聞くのがいいだろうか。
もっとも皆、青年よりも若いが。]

それもいいね。
距離的にも無理なくいけるだろうし。

温泉……行きたいな。

[低山からの景色も、温泉の持ち帰りも興味を素直に示すことができた。
あわよくば浸かりたいとも。
ひとり旅だったなら、秘境でもなければ出来ないこと。]

──ん?
(67) 2021/10/06(Wed) 21:16:30
[それから、という言葉に首を傾げた。]

そうだね、馬車に乗り損ねないように。

[グラジア行きの切符を買おう、という言葉に、青年ははにかむような笑顔でしっかりと頷いてみせた。

彼と一緒に帰る為に。]**

【人】 紅柱石 アンドレアス

─ラバン山脈─

[村での調査を終えて、青年達はラバン山脈の低山を上っていた。
未だに雪を残す程に高い山頂には興味があるが、手を出すには時間も装備を足りないだろう。
今は避暑目的か、或いは高山植物や星の観測を目当てにした登山客とすれ違い。]

やぁ、少し上っただけでも空気が違うね。

[空気はしっとりと湿気を含んでおり、豊かな水の気配を感じる。髪が少しだけ重たくなったような感じがする。
青年はきょろきょろと辺りを見回す。]

あ、あそこなんかどうかな。

[少し他の場所よりせりだした場所を見つけると、近づいていき、そこから臨む景色を眺めた。]
(68) 2021/10/06(Wed) 21:20:07

【人】 紅柱石 アンドレアス


絶景だ……。

[眼下には上ってきた山、森、そしてサルハドの街が見える。
中に入ればそれなりに広く見えるが、こうして上から見れば存外小さい。
その向こうには荒れ地や砂漠、東や南、北に伸びる馬車道があった。

ガラーシャは何処にいただろうか。
違う場所にいたなら、何か見つけたかと聞いてみよう。]*
(69) 2021/10/06(Wed) 21:22:40

【人】 紅柱石 アンドレアス

―ラバン山脈―

[>>70難易度2とはどんなものなのだろうか。
案内所で聞いてみれば、青年達の年齢なら問題なく日帰りで帰って来られるだろうと言われた。
見た目から推察した年齢なのだろう、と笑って聞いておいた。

難易度1は子供が保護者同伴で行楽として登っても問題ない。山の景色を楽しんでいる内に山頂に着くのだと。
難易度3からは、山の規模によっては山小屋などで一泊する事も念頭に入れなければならない。
装備に加えて山を登る技術なども要求されてくるのだという。

道は整っていて歩くのに難はなく、登りながら見える景色も素晴らしい。
良い場所だな、と思う。
山の奥深くで育ってきた青年は、澄んだ空気を取り込むようにして息を吸った。]

うん、本当に。

[晴れて良かった、という言葉には一つ肯く。]
(73) 2021/10/06(Wed) 23:00:30

【人】 紅柱石 アンドレアス

あはは、本当だ。
あれは命綱がないと無理だね。

[>>71ほぼ垂直のように見える背後の山脈は明らかに上級者向けだった。
舐めてかかれば手痛いしっぺ返しを喰らう事になるだろう。
すれ違った重装備の登山客の中にはあそこを登って来た者もいるのかもしれない。
そうして今も、挑戦している誰かがいるのだろう。
今は山登りに適した時期だ。

久々の山という事もあってか、青年の歩みの方が早く、展望するによさそうな場所を見つけると惹かれるように歩いていく。]
(74) 2021/10/06(Wed) 23:02:09

【人】 紅柱石 アンドレアス

そうだよ。
テントを張ったのはあの辺りかな。
南には、初めてこの国に来た時にあの道を通って行ったよ。
海が見てみたくってね。

[>>72青年は彼の言葉に答えながら懐かしそうに目を細める。
もうあれから百年以上経ってしまったのかと思うと感慨深い。
強過ぎず、心地よい風が頬を撫でていく。]

鏡池、か。見れると良いね。
山頂の手前ならあと少しってところかな。

[池について聞けば、目を輝かせ、目測で頂上までの距離を測る。
手前であれば、十分もあれば辿り着くだろう。]*
(75) 2021/10/06(Wed) 23:02:24

[──私が宝石人間(ジェム)だと知っても、貴方は変わらずにいてくれる?]


……帰りたくない。

[本音が、零れ落ちた。]


だって、私は貴方が好きだから。

[あぁ、言ってしまった。]*

【人】 紅柱石 アンドレアス

―ラバン山脈―

だけど、あの砂漠に泊まったのは君とが初めてだよ。
何度か通りはしたけどね。

[>>76すごい、との言葉には微笑みと共にそう返す。
別の国の砂漠でテント泊をした事は何度かあるが、あの砂漠は移動の過程で通り過ぎる場所だった。
だから、“初めて”は探せばきっとまだ沢山あるのだろう。
それを彼と体験できるなら、幸せだろうと思う。

深呼吸する彼に倣うようにして、青年ももう一度息を吸い込んだ。
彼の誓いを聞いたなら、自分こそ頑張らねばと笑うだろう。]

うん、もうちょっとだけ見てから進もう。

[鏡池はとても気になるが、此処の景色も美しいもの。
他には周辺の自生植物を見たりと、暫くその場で過ごしてから歩き出した。*]
(82) 2021/10/07(Thu) 0:44:51

【人】 紅柱石 アンドレアス

―鏡池―

わぁ……。

[>>77登山道より少し下の、開けた場所に池はあった。
道行く人々も、皆、池を囲むように池の水面を覗いている。
透明度が高いのだろう、確かにこれは鏡のようだ。
まるでそこにもう一つ空があるように見える。]

うん、見事だ……。

[池を囲む観光客の集まる場所が山脈を映すという本命の場所なのだろう。
行こう、というガラーシャに頷き、そちらへと向かう。
期待感から、自然と歩調は速まっていた。]
(83) 2021/10/07(Thu) 0:45:45

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>78山脈を映す池を覗けば、一枚の風景画のような美しい光景が映っていた。
白冠を残す山の緑に、抜けるような青空、淡く山脈にかかる靄。
まるで、池の向こう側にも同じ光景があるかのよう。
全て、想像を上回っている。
隣の彼も言葉が出ないようだった。]

……?

[行ってみたい、という彼の視線の先にはまだ泉があったか。
彼の心は何処に向いているのだろう。]
(84) 2021/10/07(Thu) 0:46:47
君が行きたいところなら喜んでついて行くよ。

[隣からそう声を掛ける。

その為に、先ずは卒業をしなければならないだろうけれど。]**

【人】 紅柱石 アンドレアス

―鏡池―

[>>85知っている場所なら彼と共に行く事で思い出が増えるし、知らない場所なら二人ではじめてを経験する。
きっとこんなに楽しい事はない。
青年は未来への希望にに胸を膨らませた。]

どういたしまして。

[感謝を告げる言葉には笑んで応じてみせて。
そうして帰り道。]

うん、私の故郷はもっと西北の国の国境を隔てる山脈の中にあるんだ。
このラバン山脈のように山道は整えられていないし、結界で囲まれているから人間が見つけるのは無理かな。

……残念ながら、ね。
宝石人間(ジェム)の郷には必ず光る泉があるものだけど、あれは魔力によるものなのかな。

[身を寄せて聞いてくる彼に、普段から淡く輝いているが、成熟期を迎えた宝石人間(ジェム)が身を沈めていると一際明るく光るのだと伝えた。]*
(86) 2021/10/07(Thu) 21:18:42

……うん、帰らない。
ずっと傍にいさせて。

[少女は青年の手に右手を重ねて微笑んだ。]

[恐怖。混乱。絶望。
そんな感情が綯い交ぜになる。]

……、じる……。
たすけて

[ぼろぼろと涙を零しながら、愛しい人の名前を呼んだ。]


[ぱきん、と
       何かが砕けたような気がした。]

【人】 紅柱石 アンドレアス

―帰り道―

うん、そうだね。
半月くらいはかかる予定だった。

[>>89サラハドから故郷までの旅程はそれなりに長いものとなる。
それを最後の旅とする予定だった。]

そこは五十年、六十年と言ってくれないかい。
長生きをしてよ。
百年だって私は構わないんだから。

[未来に不安を残す形ではあるが、この時は自身の身に起きる事など想像もできておらず。
彼を看取ってから故郷に戻る心算でいた。
家族にはしこたま怒られるだろうと、笑ってさえ。]
(97) 2021/10/07(Thu) 22:25:48

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>90光る泉の話をすれば、彼の関心を引いたようで。
新しい視点の論文になりそうだという。]

精霊の正体が、宝石人間(ジェム)だった可能性、か。
砂漠に一人きりだったら、するかも……?
もしくは、君達に希望を与えようとしていたのかもしれないね。

光の色は……、そうだな。アイスグリーン?
普通の水の色よりも少し緑がかった感じかな……。

[彼から投げられる質問にのんびりと答えながら、危うげなく下山をしていった。]*
(98) 2021/10/07(Thu) 22:26:38

【人】 紅柱石 アンドレアス

―サラハドの最後の夜―

[>>100ラバン山脈からサラハドへ戻り、翌朝になればまた馬車旅が始まる。
それまでに、時間を惜しむようにして彼方此方を巡った。

街外れにある温泉が、午前は人気が少ない事にガラーシャが気付いてくれて、一緒に浸かった。
楽しくてついつい話し込んでしまい、うっかり湯あたりしそうになった。
地図で崖のようになった山の等高線を見、登山ルートの険しさに驚かされたし、
二人で広域地図を広げながら、互いの旅の話をした。

祖父への土産を探すガラーシャの傍らで、青年は手紙用の紙を買い求めた。
商人伝いにはなるが、彼らの横のつながりは馬鹿に出来ない。
宝石商人の手に渡るように駄賃を渡し、手紙を渡した。]
(103) 2021/10/07(Thu) 23:40:00

【人】 紅柱石 アンドレアス

[陽が落ちれば、初日にガラーシャと行った酒場へ夕食を食べに行った。
馬乳酒での乾杯は、初日に来た時と全く気分が違っていた。
心が痛む事も、隠し事もない。
気が抜けたのか、青年の方もそれなりに酔っぱらっていた。

宿屋についてベッドに腰を下ろす。
ベッドに横になったガラーシャも今晩はいい酔い方で終えられたようだ。]

そうだね、私も。
君と此処に来られて良かったよ。

[にっこりと微笑んでみせる。]
(104) 2021/10/07(Thu) 23:41:18

【人】 紅柱石 アンドレアス

[>>101不意に、ガラーシャが寝返りを打つ。
問われた内容に、青年はしっかりと頷いてみせた。]

勿論さ。
君は私が帰りたいと言っても何度でも引き留めようとしてくれるんだろう?
だったら、君がこの世からいなくなるまで一緒にいるさ。

[彼を失う時の事は考えないようにしていた。
別れが訪れる時はきっとずっと先の事なのだから、今はそれでいい。]

良かった。

[ガラーシャは顔を隠すように上掛けを被ってしまった。
それが少しだけ微笑ましくて、つい笑みが浮かんでしまう。]
(105) 2021/10/07(Thu) 23:41:53

【人】 紅柱石 アンドレアス

そうだね、明日からまた馬車旅だ。

ふふ、それもいいね。
年を重ねれば、きっと感じるものも違うだろう。
君の足腰が弱らないうちに。

[>>102青年も明かりを落としてベッドに横になる。
上掛けを掛けながら、少しだけ想像する。いつかの事を。

年の離れた二人旅を見て、周囲はどういう関係かと思うかもしれない。
けれども、周囲の事は気にしない。
ガラーシャは老いない青年を受け入れてくれると言ってくれたから。
理解してくれる人がいれば、きっとずっと先も、青年は幸せなのだ。]*
(106) 2021/10/07(Thu) 23:42:46

【人】 人間 アンドレアス

―n年後・グラジア―

[カーテンの隙間から朝陽が差し込む。
青年は起き上がると、天井に向かって伸びをした。

昨日は少し飲み過ぎてしまった。
この身体は年を重ねるたび、無理はきかなくなっていくというのに、未だに昔の感覚が抜けきらない。
顔を洗いに洗面所に行き、家主と顔を合わせれば、青年は微笑んで。]

やぁ、おはよう。ガラーシャ。
君は二日酔い、大丈夫かい?

[昨夜は昔の旅の話で盛り上がったものだから、ついつい酒が過ぎてしまい。
部屋に戻ろうとした以降の記憶が飛んでいた。
彼に迷惑をかけていないと良いのだが。]
(107) 2021/10/07(Thu) 23:44:18

【人】 人間 アンドレアス

[あの旅から二年後に人間になってしまい、お互いに混乱や葛藤があった。
けれど数年経った今ではそれも解消されたと信じている。
今ではサラハド行きの話を、酒を飲みながら話せるようになったのだから。

青年はこれまでの経験を生かして紀行文を書き、アンダルシア名義で幾つか本を出している。
けれどそれだけでは生活の糧としては危ういので、翻訳や通訳の仕事などを請け負っていた。

青年は人間になる際に視力が落ちた。
眼鏡がないと日常生活が危うい程。
けれど人間の技術とは素晴らしいもので、眼鏡も改良されて使いやすくなっている。
故に、生じた代償も幾分かは負荷が小さくなっていた。]
(108) 2021/10/07(Thu) 23:45:49

【人】 人間 アンドレアス


ねぇ、君の仕事が落ち着いた頃でいいから、またサラハドに行かないかい?

[アンバー色の瞳を細めてそう問いかける青年のかたちは、人間になってから重ねた年月を感じさせるものだった。]**
(109) 2021/10/07(Thu) 23:46:44
 




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