100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】
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「ギャーーーーーハハハッハ!!
あーーウケる! 最高! この躰! なあ!
オマエには感謝するぜ、キエ!」
「礼と言っちゃなんだが、次回の”神隠し”を
オマエにやらせてやるよ。
誰かいねェの? 世界から消し去りたいヤツ」
「
……すっごくわざとやった動作だったけど、そう見えるん だぁ……?
笑ったか吃驚したかなら、そうなんだね
」
「
あと抱きついたとか言い辛くって適当にそれっぽいこと言って
たら見事に誘導できてしまって困惑しているよ。ごめんってミ
ズガネちゃん。言ってくれてすごいうれしかったんだって〜〜
ってここで言ってもなんにもならないけどとりあえず言うわ?
」
| >>34 チャンドラ 「それで……そんなに凍え震えるまで一体何をしていたんだい?」 布団にくるまれ少しは温まっただろうか。 こちらは心配してだが、あなたと同じように困った顔をして問いを投げかけた。 きっと、これくらいの権利はあるはずだ。 手のみならず身体まで冷え切って今にも倒れそうになっていたのには、しっかりと気づいてしまったのだから。 「謝る必要はないよ。 温かい食べ物がくるまでゆっくり寝ていると良い。布団の中にいると冷えた身体も温まるしね」 本当はお風呂で温まるのが良いかもしれないが、食事もしない状態で入ってしまえば倒れかねないので流石に勧めることは出来ない。 (43) 2021/10/20(Wed) 20:23:40 |
「消し去りたい相手はいないけれど、そうだなァ。世界の真相を見せてあげたい子は幾らかいるね。
チャンドラ君にはきっと良い刺激になると思うし、ユピテル君は自然の摂理が気になる質であるようだから。
しかしユピテル君の方には折角だし僕らの手を取らずに“館の自然現象としての神隠し”を体験して欲しくもあるんだよねェ」
キエが特定の存在に対して好悪を抱く事は無い。好悪を示すのは感情に対して程度だろう。相手の抱く感情に興味はあっても愛情と呼べるものは持ち合わせていなかった。
「はっ、……はぁっ……ゲイザー……ゲイザー…………?」
一度死んで幽霊のような身になったのに、走れば息が上がる。肩を上下に揺らして呼吸を整えれば、何度か咳き込んだ。本気で走ったなんていつぶりだろう。怠惰に生きていたツケなのかもしれない。
男は裏庭までまだまだ遠いところにいる。
だから、裏庭から少女が出て来たところしか見ていない。キエとゲイザーが何をしていたのか男は知る由もない。
でも、か細い断末魔が聞こえた気がした。
勘違いかも知れない。けれど、『勘違い』で済ませたくない。
そうやって『勘違い』で透明にしてしまった者たちは、きっと何人いたのだろう。
「……ッ、ああクソッ!面倒だ面倒だ面倒だ!なんで僕だけこんなにあっちこっちに苦められなきゃいけないんだ!」
濡羽色の髪を掻きむしり、癇癪を起こしたように苛立たしげに叫ぶ。
しばらく自分勝手に喚き散らして、結局また咳き込んで。呼吸を整えるのに幾分か時間を費やしてから――男はまた駆け出した。
何か出来ることはないだろうか。
酒も手に取れないし竪琴も触れない。
何も出来ないかもしれない、でも何か出来るかもしれない。
何にも分からないから、確かめる。
あの探偵が余裕ぶっているのが気に食わない。
自分を殺した奴が今も尚笑っていると思うとそれも腹が立つ。
自分の知っている人達が自分のような文字通り死ぬほど苦しい思いをするのも嫌だ。
身勝手な男は、身勝手な理由で走り始めた。
知らないけれど、自分の部屋を最初に訪れたのはあの人だ。
「チャンドラにユピテルぅう?」
それはゲイザーにとって大切なひとだったが。
リーパーにとっては、『ゲイザーにとっての大切なひと』だった。
「オマエに任せるぜ。オレぁドッチでもいい。
オマエの感じる『面白そうなほう』に賭けろ。
……てか、“館の自然現象としての神隠し”なんざ
そうそう自発的に起こせるモンじゃねェだろ」
| >>44 チャンドラ 「部屋に姿の見えない誰かが居た、だって?」 にわかに信じがたい話を聞いた。 が、俺が双子の兄の姿がなくとも気配がわかるように。 目の前の少女が夜には魔法というものが使えるように。 不思議な力のあるこの館に、姿の見えない誰かが居たところで決してあり得ない話ではない。 ふむ……としばらく思案してる間にも、彼女もなにか色々と考えていたらしい。 無理に身体を起こそうとするあなたに驚いて、まだ寝ているように制して困ったように眉を下げた。 「待ち合わせ。俺の他に誰かと約束をしていたのか。 体調が悪くて休んでることくらいは伝えられるよ、あぁ、ほら。 いま温かな食事も来たから、まずはゆっくり温まらなければ」 軽いノックオンと聞こえてきた使用人の声に振り向いて。 ドアの方に向かうと、ベッドの横まで温かなリゾットとスープを運んでくるだろう。 (46) 2021/10/20(Wed) 22:32:29 |
「問題は其処だよ。しかし願わねば始まらない事でもある。其方に関してはあくまで運が良ければって感じだなァ。
だから先ずはチャンドラ君にヒントをあげに行こうと思うよ。
…しかし僕ァ目を付けられている様だから、君も成功を願っていてくれないかな」
/*
キエが再びランダムで吊られた場合に備えて、リーパーさんもチャンドラさんに襲撃セットをお願いします。
| >>47 チャンドラ 「パーティーのあとっていうと昨日の話じゃないか。 そうか、怖いことがあって部屋をでてしまったから約束した人と会えなかったんだね。 大事な用だったのかい?」 本当に弱っている様子を見ると、流石に尋常じゃないと心配げな目を向ける。 これでは約束を果たすどころか、まともに行動することもままならないだろう。 「君はどこか身体が弱いとか、そういう持病かなにかあるのかな。 昨日のパーティーの時はそんな風に見えなかったんだけど」 スープを口に運ぶ様子を見つめながら青白いであろう顔色を窺った。 (51) 2021/10/20(Wed) 23:55:18 |
「オマエ……。ま、そうか。
何やらこの場所の願いは、力を生むらしい」
/*セットしました。
「……なあ、オマエなんでこんなことしてんだ?
ヒントを与えて、何になる。
人間を引っ掻き回して……愉しいから、それでおわり?
オマエ、そんな単純な動機で動いてんのか?」
「オレはそれでおわりだけど!」
| >>52 チャンドラ 「そう、なるほど。 一体どういうご褒美をもらえる予定だったのか気になるな」 スープを飲んだのが功を奏したか。 わずかに様子が軟化したように見えてほっと胸をなでおろした。 スープを頼んでおいて良かったと、そう思いながら。 「……夜になると魔法が使えるようになる、ではなくて…… 昼になると弱体化してしまうということかい? 夜というのがそんなに嫉妬深いものだったなんて知らなかったな」 直ぐにの感覚はわからないが、他の人間よりもきっと沢山食べなければ活動ができなくなるんだろう。 あの異様な冷えも、身体を冷やしたからだけでなく空腹も関係していたのかもしれない。 す、と手を伸ばして頬に触れる。 手を握った時より随分とマシになった様子に目を細め、そっと息をついた。 (53) 2021/10/21(Thu) 1:55:05 |
「其れを説明するには先ず僕の在り方から説明する必要があるね。
知っての通り僕ァ夢を食うが、普段は夢其の物を食べる訳じゃない。夢から滲み出る感情を⏤⏤負の感情だけを食う。
夢を丸ごと食べれば記憶も失ってしまうのは説明したね?
其れは林檎の木を根から引っこ抜く様なものさ。林檎の実だけ食べれば其の木はまたいつか素敵な果実を実らせるのだから、木を抜く必要なんて無いじゃないか」
キエの物言いは誰かに苦言を呈するかのような言い方だが決してリーパーに向けたものではない。
「賢者というのは視野が広すぎて中々絶望してくれない。
しかし皇族、一族の長……彼ら賢者はその他大勢の愚者を動かす事ができる存在だ。
。
僕ァね、チャンドラ君には人災を振り撒く側になって欲しいんだ。だから賢者に至る手助けをしようと思う」
「賢者は肥料、愚者は土壌と喩えれば判り易いかな?
良い肥料と良い土壌、此の2つが揃えば上質な
果実が実る可能性が高まる。実際には天候も関わるから絶対に上手くいく訳じゃあないが可能性は限りなく高くしたいだろう?」
「オマエ……やっぱムカつくぜ。
自分が賢者──自分がそれ以上の存在だと信じて疑っていない。
まるでマリオネットを動かす人形師だ!」
感情喰らいと称すべきだろうか。
そんなヒトならざるものであるあなたにとって、
ニンゲンの負の感情を肥やすことは、
正しく林檎を育てるような行為に他ならない。
けれども一際怒りっぽいリーパーは、
それがまるで、自分を下に見ているようで腹立たしかった。
自分は林檎でも愚者でもない。
「ま、オマエがこれから何をしたいのかは分かった。
どうして暗躍しているのかも……。
オマエ、探偵からそろそろ脚本家に
仕事変えた方が良いんじゃねーの?
……しかし、チャンドラか。チャンドラ……ふん!」
ゲイザーとチャンドラは友人だ。
「好きにすれば!」
| >>54 チャンドラ 「人はだれでも隠しておきたいことがあるというけど……後悔する、ねぇ。 その言葉に乗せられるくらいは、君は挑発に乗ることができると、そういうことか」 だったら。 俺の挑発にも乗ってくれるかなぁ? そんな風に考えて、はっとしたように手をおろした。 「……あぁ、ごめん。 俺も案外嫉妬深くて欲深いなと思ったとこ」 くすりと笑みをこぼし、しっかりとした笑みを作ったあなたを見つめ。 もう大丈夫とわかればあなたを解放しようとするだろう。 「良かった。それ食べ終わったら、部屋まで送ろう」 (57) 2021/10/21(Thu) 14:39:57 |
「
人間の“形”は保っていると思ってるんですよ、これでいて
」
「
ばいば〜い 悪くなかったよ、言ってもおくね
」
「僕ァ人が滅びれば消えてしまう儚い存在だよ? 僕らは君達知的生命体によって創られたから、君達の中に巣食わないと存在を保てないんだ。
そして折角の言葉を否定して申し訳ないが…僕は賢者などでは無いよ。禍を撒くのは神と人のやる事であって僕らのやる事じゃあない。
しかし見下した様に見えたのならすまないね」
少しも申し訳なさなど見られない口調だった。
「其れに脚本なんてものは無い方が良い。筋書き通りの悲劇なんてつまらないじゃないか。物語は予想外の事が起きてこそさ」
「……ではそろそろ好きにさせてもらおうかな。
もし神隠しに遭ってもきちんと手伝うし助言もするから、安心しておくれ?」
普段より僅かに上がった調子で告げた後、声は途絶えた。
…
……
………
リーパーは終始この調子だった。
あなたと協力関係でこそあるけれど、心を許す気は一切ない。
例え彼が恩人であろうとも。
心を許した瞬間喰らわれると。
餌のひとつにされると、生存本能が敬称を鳴らしている。
だけれどどこかのグズのように、下手に出る気も毛頭ない。
この二人は、目的が一致している。
それだけの理由で、行動を共にしている。
けれどもあなたにとって、それくらいのほうが丁度いいだろう。
扱いやすいし。
ぎゃあぎゃあ騒ぎつつも、リーパーはもしもの時に備えて、
ナイフを研いでおいた。
今日のいけにえは、きっとあいつだ。
| >>64 チャンドラ あなたに残る寒さがどういったものから起こっているのか、男には全くわからないし気づく素振りもない。 ただ、ポルクスにも欲があった。 きっと、この館に誘われたのもそういう要因が働いていたはずだ。 だって、ポルクスが求めた兄はずっと前にこの館に訪れていたから。 それを知るものがこの館に居るかどうかは、ポルクスにはわからないけれど。 「俺は別にずっと居てくれても構わないんだけどね。 けどそれは君のほうが困るんだろうし、ちゃんと送っていくよ」 今この胸にある高揚したものが、兄へのそれと同じものでないことは知っている。 だけど、俺はきっと求めずにはいられないんだろう。 一度狂気を知ってしまえば、それから抜け出すのは酷く難しいのだから。 ⏤⏤⏤⏤あなたがリゾットを食べ終えるのを待って、ベッドから動かしても大丈夫か顔色を窺うと、俺は宣言どおりにあなたを部屋へ送っていくだろう。 (66) 2021/10/21(Thu) 20:29:02 |
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