「……赤ずきんの願いの権利は
セキレイが貰っていいっていうこと?
そう。わかった。
時間はかかる、それでも大人に潰させたりはしない」
ここで学んだことは目の前の男が親切であることと、
害がなければ本当にすんなりと頼み事を聞いてくれること。
甘えたの自分にぴったりで、
どうして彼がこうなったのか知らないことがもどかしい。
話したくないことだけしかわからない、それなら
これから知っていくしかない。
そして、幸せになってほしい
「赤ずきんの願いができたら、
大人なんかじゃなくてセキレイに返せと言いに来てくれ。
ボクは、……やると決めたら何でもできる。
たくさん教えてくれてありがとう。
セキレイは壊れきっているけど、
俺は無事だったのはあなた達のおかげだよ」
『それではまた、お茶会で』
そう告げればホワイトボードに次回お茶会の日程を書き、
ペンをおいた