72 【R18RP】エロトラップダンジョン村【誰歓】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| (a1) 2021/05/01(Sat) 8:07:59 |
― 回想 ―
[場当たり的な強盗や暴漢は、面倒だけど怖くはない。
近頃巷を騒がせている集団の怖いところは、その強かさ。
ターゲットの選別も引き際も、決して尻尾を掴ませない。
たまたま目撃できたのも、襲われている彼女がある意味イクリールの獲物でもあったからだったりするのはここだけの話]
ごめんなさいね、色男さん。
いつも私達から奪うばっかりなんだもの、
たまには譲ってくださいな。
[こちらから追い打ちをかけるほど無謀ではない。
見込み通り、自分達の命を奪う事なく速やかに退く彼らを慎重に見送った。
――中心的な彼の、鍛え上げられた身体に目を細める。
いくら隙をついていると言っても、相応の成果をあげる手強い冒険者を狙うだけある、男のそれ]
あーぁ、勿体ないなぁ。
[戦いに身を置く者は多かれ少なかれ訳ありだけど。
冒険者とならず者とを分ける一線を胸中に引く。
美味しそうな男を警戒せざるを得ないのは残念無念だ]
……大丈夫? 邪魔しちゃってごめんね。
[助け起こした彼女は、震えつつも「追い剥ぎはともかく楽しんでたから手助けなんて要らなかった」と呟いている。その瞳と上気した頬に、恐怖や屈辱だけではない色が残っているのを認めて、イクリールはうきうきと瞳を潤ませた]
もちろん、わかってたのよ。
貴方に余計な手出しが必要なかったのは。
我慢できなかったの。他人に触れられてる姿に…。
[きゅ、と彼女の手を握って。あらゆる手管を総動員。
その後、ギルドに保護・報告するまでの経緯についてはご想像にお任せするけれど、数週間後に岩山whereで最新の痴情のもつれがあった事だけ記しておきます]
[その後、ギルドの手配を見て。
やはり厄介な御仁だなぁという印象が確信に変わった。
ギュルセル、あるいはモンスターにつけるような二つ名は知れただろうか。新しい旋律を覚えるような気分で、イクリールはその響きを舌で転がしたものだった]**
――ダンジョン突入前――
[そもそも命を削ることで多額の報酬を得るのが冒険者である。
駆け出し冒険者であるには違いないものの、既にモンスター討伐を何度も繰り返しているテンガンは生活に不自由していなかった。
そんな生活で庶民的金銭感覚が身に付くはずもなかった。]
それほど簡単にやられはしない。
[用心しろよという男の言葉に頷く。
彼の言葉を聞いて、テンガンはようやくこの辺りが相当治安が悪い地域なのだと気が付いた。
どうやら近道など安易にするべきではないらしい。
男の後ろを付いていきながらテンガンは周囲を油断なく警戒して歩いた。]
[途中、可愛らしい……とはお世辞にも言えない小汚らしい子供の群れが寄ってきた。
やせ細った身体に瞳だけはギラついた子供たちが慣れた様子で男から銀貨を一枚ずつ受け取る様子がテンガンには空恐ろしく感じられた。
その後も与えるというよりは投げるようにして男は銀貨で寄ってくる人間たちを追い払っていく。
良からぬ視線が自分に向いているのを感じた時は剣の柄に手をかけて鋭い眼光で威嚇したが、心の中はまるで異世界に迷い込んだかのようにテンガンは茫洋としていた。
銀貨を投げつけなければ、この人間たちは容赦なく自分を襲っていたのだろうか。
まるで同じ人間同士というよりも、格好の獲物を見つけたかのように。
どんなダンジョンに潜った時よりも、今この瞬間に異質さを感じていた。
まさか同じ人間が暮らす町の中にこのような地獄のような場所があるなんて……。]
[やがて無事裏門まで辿り着くことができた。
男が追い払う仕草をしてきたので、軽く頭を下げて感謝を示す。
男が同じ仲間たちと思しき者たちと合流しているのを横目に、テンガンは早足でさっさと裏門から町を出た。
あの男たちと同じ道を歩くことになるのは何となく良くない気がしたからだ。
これからは近道どころか裏門を利用すること自体控えた方が良さそうだ。
あの男とその仲間たちは……どうにも普通の冒険者パーティのようには見えなかった。
裏路地の途中で見かけた獲物を見るかのようなギラついた視線を向けてきた者どもと同じ臭いを感じた。
彼らが実際に悪事を働いているのを目にした訳ではないし、男には道案内をしてもらった恩がある。
だから今は彼らを成敗しようなどとは思わぬが――――もしも悪い行いをしているのを目撃した、その時には。
オレは彼らを、そしてあの男を斬るべきだろう。
それがやがては騎士になる者として正しき行いだ。]
[短いとはいえ会話を交わしたことのある相手を躊躇いなく斬れるだろうかという逡巡が、チラリとテンガンの頭を過る。]*
─ 回想・冒険者時代 ─
[10年ほど前、男がまだ10代後半の若造だったころ。
罠の解除や宝箱の解錠の腕を買われ、あちこちのダンジョンに連れ回されていた。
戦闘能力こそ並程度だったが、ダンジョン深部の宝を狙う冒険者たちに必要不可欠な役どころ。
凄腕シーフと名を馳せて、男は各地のダンジョン深部の攻略に一役買っていた。
男にも冒険を楽しんでいた頃はあったのだ。
だが、あるときぱたりとダンジョンに潜らなくなった。
そのしばらく後からスラム街に住み着くようになり、今では二つ名がつけられ、手配書に名が載るまでになった。
ハイエナ
“瞬風の鬣犬”
誰かが名付けたらしい二つ名を、男が自分から名乗ることはない。
冒険者稼業をやめてならず者に身を堕とした理由も、仲間内にさえ語っていなかった。
男が最後にパーティを組んで冒険に赴いたとき、その中から死者が出たという噂は一部で流れているようだ]*
─ 回想・スラム街 ─
[道案内をしている途中、ちらりと背後を振り返ると、お坊ちゃまは地獄に落ちたかのような顔をしていた。
育ちの良さそうな彼がこの区域を知らないことに不思議はないが、こうして異質なものを見るかのようにされれば不快感が掻き立てられた。
──やはり助けなければよかったか。
餌食になってもらったほうが、ここで暮らす者たちの
苦しみが伝わったろうか。
そんなことを考えながら無事裏門にたどり着き、追い払うと、お坊ちゃまは素直に立ち去っていった]
[「なんであんなの助けたんです?」
仲間に問われて、男は肩をすくめた]
なんとなくな。
[そう、なんとなくとしか言いようがなかった。
懇意の仲間はそばにいなかったが、大声をあげれば住人たちは駆けつけたろう。集団で襲って山分けでもよかったはずだ。
男がそうしなかったのは、あの騎士のあまりにも汚れを知らない様子に、少しばかり毒気を抜かれてしまっていたからかもしれない]**
─ 前回稼働時 ─
ほうら、話してごらん?
キミはどんなえっちなことをされてみたいの?
[オレの目の前には清純派の女騎士がいた。恥辱に耐えかねて「くっ、殺せ」とか言っちゃうコだ。
けど、こういうコって内心めちゃくちゃ犯されたがってたりするんだよな〜。
だから突撃インタビューをしてみたんだ。
ま、このコが喋らなくても、オレは心を読めるけど。
自力で喋れたら、淫魔に一歩近づくかもね]
……へぇ〜、そう。
屈強な男に組み敷かれて、無理やり犯されて、
たーっぷり中に出してほしいんだー?
[彼女は何も言わなかったけど、読み取った欲望をオレが言葉にしてあげた。
真っ赤になって震える彼女は素直になりきれない。
頭にはここで出会った誰とまで顔が浮かんでるのが、オレにはバレバレなんだけどね?]
連れてきてあげよっか〜?
なんなら邪魔な理性も飛ばしてあげるよ〜。
[オレの申し出はすげなく拒否された。
ざーんねん。
でも、彼が彼女の元に引き寄せられるように魔法はかけておいてあげよう。もちろん、副作用つきで]**
| (a19) 2021/05/02(Sun) 20:31:59 |
─ 前回稼働時 その2 ─
え、オレ?
どっちかっていうとインキュバスかな。
でも、サキュバスにもなれるよ〜。
[淫魔といえばサキュバスかインキュバス、と思っている人間は多いらしい。
表裏一体なことはみんな知らないのかな。
目の前にいる吟遊詩人のお兄さんも、別々の存在だと思っていたようだ。
せっかくだからオレは身体を女体に作り替えて見せることにした。
肩幅が縮み、胸が膨らみ、ウエストがくびれ、腰から脚までが曲線を描く。
元々少ない筋肉が更に落ち、肌がふっくらとし、顔つきも幼くなる。
ミシミシと骨が軋む感覚だけは馴染めない。
それを除けば、結構楽しい。
目の前の人間が目を丸くしたり、オレの身体の性別が変わるだけで性欲を剥き出しにしてきたりして、その反応を見るのがたまんないんだよね]
[さて、この吟遊詩人さんは女体のオレが気に入ったらしい。
人間のオスはサキュバスが好きだよね]
ふふっ、いいよ。
どんなことしたいのか見せてごらん?
[抱きついてくる彼の頭の中を覗かせてもらう。
なるほど、女淫魔に上に乗られて貪られたいのかー。人気のパターンだな〜。
リクエストに応えるついでに、全身の感度を上げてあちこち開発してあげよう。
他の人間相手でもいっぱい気持ちよくなれるようにね♡]**
[母は、清純な青銀の髪をした修道女だった。
回復魔法の名手の母は、娘を厳しく躾けようとした。心を病んだ自分を育て直そうとするように。
なぜ淫魔を口実に父の名を明かさなかったのかなんて知らない。
イクリールは胸を締め付ける貞淑な服を捨て、赤い髪を黒くする染め粉を捨て、故郷を母を捨てた。
性行為は悪と言いながら結婚を義務付けられるより、望む相手と刹那的に"いいこと"を楽しむ方が良かったから。
――母のように生きるなんてごめんだったから。彼女と全く違うものになれるならと、命をチップに賭けに負けるまでを謳歌する生を選んだ]
[まったく意図しない形で、早々と
その願いが叶おうとしてしまっているなんてこと。
イクリールは、それこそ夢にも思っていなかった]
| ―ダンジョン内部― [ヒュドラとの闘いの後、落ちてきた穴からダンジョンの中へと戻る。 けれど、全身傷だらけで、疲労が脚を重くする。 加えて、最も強烈なのはこの穴に落ちる直前に嗅いだ霧。 治療も対抗術を唱える事も出来ず、ただただ欲求は蓄積されて、気を抜けば正気を無くしてしまいそうだ。 けれど、目に宿る闘志はくすむことなく、しっかりと前を見据えている。 足取りは強く、前へ前へと進み続ける。 戦いの後も、淫魔の罠も、青年に影響を与えていない。 ―――ように見える。 甘やかな誘惑も、悲鳴をあげる身体も、全てを押し殺して、進み続ける。 ここには、自分が守りたい人たちが中にいるのだ。 自分だけここで手折れるわけにはいかない。 その一心が、青年を前へ進ませていた。] (114) 2021/05/02(Sun) 21:36:37 |
| [――堕落度 +(6)1d6]* (115) 2021/05/02(Sun) 21:38:34 |
| (a20) 2021/05/02(Sun) 21:39:48 |
| ―ダンジョン内部― [行くあてもなく、彷徨い続ける。 ガリガリと正気が削られていくのを感じながら、それでも歩みは止めなかった。 やがて、たどり着いた先には 【衣装室】があった。 せめて、傷の手当と毒の手当だけでもしよう、そう思って懐から治療薬と解毒剤を出そうとして――…取り落して床に広がる。 もう、正気を保つことも限界に近い。 何かの拍子に、根本から頽れてしまいそうだった。 そのまま、壁に寄りかかり、ずるずるとへたり込む。 けれど、眼だけはまだ強く闘志を湛えたままに。*] (118) 2021/05/02(Sun) 21:51:45 |
| ―衣装室内― [壁伝いにへたり込んでいても、疲労も、衝動も引くことは無く。 ただ、悪化しないだけの引き伸ばしに過ぎなかった。 刀を杖に、動かない身体を起こす。 ――せめて、血で汚れたこのコートの代わりがあればいい。 血の匂いに、モンスターが引きつけられることは無いだろうから。 そう思い、部屋の中を物色する。 見つかったのは、 包帯cosm、 サーコートcosm、 修道服cosm、 昆布cosm… 何か、ちょうどいいものが見つかればいい。 服の中が血でぬめり、いい加減不快だ。] (129) 2021/05/02(Sun) 23:06:51 |
| [包帯に、サーコート…。 なるほど、これはいい。
出血のひどい箇所を包帯で止血し、今着ているコートの上にサーコートを羽織る。
防具にはならないので、魔獣皮のコートとの二重羽織になるが、血が滴ることを防いでくれるだろう。
とりあえずの報酬を得て、衣装室を後にしようとする。 もし、そのまま部屋を出たなら、次に行きつく先は【酒場】だった。*] (131) 2021/05/02(Sun) 23:14:48 |
| ―ダンジョン内部 酒場への道中― [胸の奥で、例えようのないどす黒い欲求が渦を巻いている。 臓腑が痛くなるほどの飢餓感。 自分の心の底の部分で、自分の知らないケダモノが、己が飢餓に屈して解き放たれる瞬間を待ちわびている。 自分が、自分の知らない何かに変わってしまうのではないかという恐怖が募る。 それでも、諦めることはしない。膝を折ることはしない。 手にした刀の柄を握りこんで、薄れて消えてしまいそうな意識を保ち続けた。 そうして、その道中にて、 とある淫魔>>145に出会った。] (148) 2021/05/03(Mon) 11:00:45 |
| [ふと漂う気配、油断の出来る相手ではない事だけはわかる。 話しかけるより先に、刀を抜き放つ。 「寄るな」と言わんばかりに。
見つけたのは、美しい人型の魔物。 男女の区別がつきづらいが、おそらく男性。 何より、最も警戒すべきは異質になったダンジョンに漂う空気を煮詰めたような、異様な気配。 満身創痍の自分が抵抗して、どうにかできるような相手ではないだろう。 それでも、意識の一かけらでもある限り、抵抗を止めることは無い。]
――平時であれば、問答無用で切り伏せたいところだが、今はそれどころじゃない。
[目の前の魔物より、ダンジョンに飲まれてしまったかもしれない友人たちの方が気にかかる。 このダンジョンに潜る際や、直前まで同行していたレヴァティやイル、新しい依頼を受けていたテンガン。
彼らの方が安否の方がよほど重要だ。 だからこそ、ヒュドラを倒した洞窟から逃げ出すことをせずに、ダンジョンに戻ったのだから。] (149) 2021/05/03(Mon) 11:17:03 |
| [そのまま、足早に魔物の横を通り過ぎて、更にダンジョンの奥へと歩みを進める。 魔物へは、一瞥もくれずに。
――けれど、その目に宿る堕落の色は、魔物に見咎められてしまったかもしれない。**] (150) 2021/05/03(Mon) 11:21:10 |
| (a31) 2021/05/03(Mon) 11:23:39 |
| ―ダンジョン内部 酒場への道中― [背後から掛けられる魔物の声にも、振り返ることなく進む。 甘い声に揺さぶられなかったのは、まだ自我を強く保っているが為。 ――けれど、今回は振り返るべきだった。 そうすれば、魔法をかけられたことには気付けただろうに。*] (156) 2021/05/03(Mon) 18:42:10 |
| ―酒場― [魔物と分かれてしばらく、たどり着いた先には酒場が見えた。 普段であれば、余り寄り付かない場所ではあるが今は事情が事情だ。 包帯での治療と、ある程度時間が経ったことで、ヒュドラ戦のダメージは癒えつつあるものの、昂りは抑えられないまま。 この際、えり好みしてはいられない。 そうして、酒場の中で目にしたのは 冒険者やモンスターが互いに交わっている姿だった。(堕落度+1)] (157) 2021/05/03(Mon) 18:52:54 |
| [――…自分の中で、決定的に何かが崩れる音がする。 超えてはいけないところを、超えてしまった。 次に覚えたのは、空腹感。 抑えきれない、腹が減って仕方がない。] ――喰いたい、今すぐに。 新鮮な女の精気が…。 [そこまで言葉にして、自分の口を鷲掴みにして止める。 今までの自分であれば、絶対に口にしない言葉。 自分は、何か別の者になってしまった。] ――腹が減った。 誰か、骨の髄まで、喰い尽くしたい。 その為の、相手が必要だ。 [自分が思ってもいない言葉が、すらすらと出てくる。 そして、 混乱と焦燥の中で、視界の端に見慣れた人間を捉えた。>>@7 こんなところを彼女に見られるわけには行かない、慌ててその場を逃げ出した。
*] (158) 2021/05/03(Mon) 19:09:27 |
| [「嫌だ、こんな姿を見られたくない。 ケダモノのような欲望を滾らせた自分を見て欲しくない。」 レヴァティの姿 >>@7を認めると同時、一息に酒場から逃げ出した。 どこに向かうのか、どこへ行けばいいのかすら自分でわからないまま。**] (159) 2021/05/03(Mon) 19:14:32 |
| (a33) 2021/05/03(Mon) 19:18:49 |
[10年ほど前、男は冒険者としてあちこちを旅していた。
ダンジョンの深部を探索し、あわよくば踏破しようというパーティに声をかけられ、加入したことがあった。
そのパーティは高名な魔法使いにも声をかけていた。
とんがり帽子がトレードマークの女魔法使いだった。
誰かと組むことは滅多に無いのだという。
それでも仲間になってほしい、一時的なものでいいから、とパーティリーダーが必死になって口説いていた。
それが今犯している少女かどうかまで、思考を巡らせる余裕はなかった。
男にとっては思い出したくない頃の出来事だからだ。
その頃の男は今ほど粗野ではなかったし、快活な青年だった。
育ちは良くないものの、人を敬う心は持っていた。
体格と髪や肌の色は昔とそう変わらないが、声や顔つきは年相応に変化したし、髪も髭も伸びた。
変わらないものは身に宿す僅かな魔力くらいだろう。
当時会ったことがあっても、同一人物と気付くことは難しいかもしれない]
| ―ダンジョン内部― [ひとしきり、逃げた先で無様に床に座り込む。 息は荒く、汗がじっとりと身体を包んでいる。 けれど、体力はむしろ調子がいい。 このダンジョンに満ちる異様な雰囲気が、心地よく感じてしまっている。 それが、恐ろしいのだ。 ――…酒場に置いてきた彼女は、いつ頃追いついてくるだろう。 >>@10とりあえず、彼女が追い付いてくるまではここに居させてもらおう。*] (170) 2021/05/03(Mon) 20:58:36 |
| (a35) 2021/05/03(Mon) 21:12:28 |
[ ――― 今からおよそ十年くらい前の話。
まだ私がアラナイ
(アラウンド90歳)
だった頃。
とあるパーティに加入を誘われたことがあった。
そのつもりはないから、と何度断っても、
あまりにもしつこく口説かれるものだから、
ついに根負けして、少しの間だけ手助けしたのだったか。
今となってはもう冒険の内容も、仲間の顔も、
あまり詳しくは思い出せないのだけれど。
まあ、決して悪い思い出ではなかったように思う。]
[ 数少ない、ちゃんと思い出せる出来事といえば。
パーティの一員である色黒の青年に。]
・・
「ねえ、坊や。
君は魔力の量はともかく質は中々なのだから、
シーフなどより魔術師を目指してみたらどうかな?」
[ なんて、
いつもの悪癖で
魔術の道へ
勧誘してみたことがあったくらいだ。
……彼、今頃は元気にしているだろうか。]*
| ―ダンジョン内部― 限界…といえば、そうですね。 [感覚を確かめるように、手を何度か握っては開いて見せる。 一線を踏み越えてしまってから、むしろ体力は滾っている。 頭も冴え、霧の影響もほとんど無いと言っていい。 ――飢餓にも似た、空腹感以外は。] …依頼の達成、でしたね。 ただ、こちらも予想外の事が起こってまして。 正直、俺自身ここから生きて帰れるかわからないし、貴女を帰せるか保証できない状況です。 ――見せ場は用意しますから、そこまでを依頼の完遂。 としてもいいですか? [息を整え、冷静に告げる。 突き放しているように見えるが、そうではない。 彼女には、視聴者から集めた防御魔法がある。 であれば、彼女を獲物として選んでも防がれてしまうかもしれない…。 そんな、落ち着いた思考が出来るほどには回復していた。 当然のように、獲物として彼女を吟味していた事には気付かずに。 覗きこむ彼女に、横目で視線を返す。 返答は、どうであったろう。*] (177) 2021/05/03(Mon) 21:45:59 |
| (a36) 2021/05/03(Mon) 21:49:31 |
[冒険者時代のことを男は思い出したがらない。
活躍ぶりが目覚ましくて印象深かった女魔法使いのことも、記憶の奥底に封じ込めていた。
けれど、目の前の少女と交わっているうちに、ふとその時言われた言葉が脳裏に蘇った。
……魔力の質。
専らシーフとして補助的にしか使っていなかったが、男の腕前が優れていた理由のひとつは、もしかしたらそれだったろうか。
その魔力はもしかしたら、交わっていれば感じ取れるものかもしれない。
淫紋の邪魔さえなくなれば、の話だが]*
| …非常にありがたいですが、お断りします。 [こうなったのは、自分の責任だ。 彼女の目に自分がどう映ろうと、責任は自分にある。 それに、自分は助かりたいのではなく、助けたいのだ。 その一点で認識に差があるように感じる。 そもそも、この作り上げられたダンジョン内で、おそらく管理者に当たるであろう、先刻の魔物の力を覆せるのか。 覆したところで、どうにか出来るような作りになっているのか。 それは否だろう。 どれだけ足掻いたとして、解決できるような作りになっていると思えない。] もし、組むとしたら他の者をお勧めします。 俺は…もう手遅れでしょうから。 [そう言って、立ち上がる。 そのまま彼女の反応を伺った。*] (194) 2021/05/03(Mon) 23:26:43 |
| (a43) 2021/05/03(Mon) 23:28:13 |
| ありがとう。 貴女も――… せめて貴女だけでも、ご無事で。 [去り行く彼女を見送って、その背が見えなくなっても、しばらくそうしていた。 ――おもむろ、両手を胸の前で合わせて、心から祈る。 『神様、どうか居るのなら、彼女が無事にこの迷宮から出られるよう導いてください。』 何度も、何度も、身じろぎ一つせず胸の奥で唱えあげて、それからゆっくり解いて、踵を返して歩き出した。 どうか、彼女の行く先が救いのあるものであって欲しい。 だからこそ、彼女と同じ道は歩かない。 歩いてはいけない。 彼女とは反対の道を進み、やがて通路の闇に呑まれた。**] (201) 2021/05/04(Tue) 0:03:33 |
| (a46) 2021/05/04(Tue) 0:09:20 |
| (a47) 2021/05/04(Tue) 0:51:04 |
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