【人】 在原 治人取り乱して、…… ごめん アクスルがあんな風に 動かなくなって ものも言わなくなって、って想像したら なんか、もう、…無理だった、 [音にしたら、また 畏れが這い上がって来そうになって 掻き抱いたまま、鼻梁と頬を擦り付ける。 あなたが、どれだけ俺にとって大切で 決して失えない存在なのかを 痛いほどに自覚した瞬間だった。]* (40) 2020/10/18(Sun) 10:31:39 |
【人】 在原 治人[離せないままの腕の中で 怯えたみたいな、おぼつかない声が 懸命に訴えかけてくる。>>41] っ、………それは、確かに、 けど、 [彼の母親は、確かに美しかった。 まるで眠っているようにしか見えない姿を 失踪を報じられてから 何年にも渡って保ち続けているのが 信じられぬほどに。 小さな昆虫しか手掛けたことはないが それでも、朽ちて 大地に還ろうとする自然の力に抗い、 最も美しい状態のまま保存し続けるのは難しい。 技術力の高さも然ることながら どれだけ心血注がれたものなのか 伝わってくるものだった、と気づかされた。] (192) 2020/10/20(Tue) 12:58:05 |
【人】 在原 治人[が、 あなたの温もりを憶えてしまった俺にとって 扉の向こうの動かぬ彼女は 作品というより もう亡骸だとしか思えなくなっていて‥‥] (193) 2020/10/20(Tue) 12:58:42 |
【人】 在原 治人[ (俺を、此処に呼び寄せたのは 共に生きてくれるため…では、なくて、 この手で、命を 何より大切なあなたの命を──────…) ] (195) 2020/10/20(Tue) 13:01:30 |
【人】 在原 治人[冷気に晒されていた時なんか 比じゃないくらいに 指が悴んで、感覚が遠くなる。 血の気の失せた顔の 青褪めた唇の奥で 歯だけがカチカチと音を鳴らして 何度も俺の周りで 職務を遂行してきた死神が 耳元で笑っているみたいだった。]* (196) 2020/10/20(Tue) 13:02:12 |
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