【人】 楢崎大地ま、チョコ食えたか否か。どっちにしても、 俺はまめちゃんや織田っちの方に向かって 観光ガイドブックを広げてみせた。 まめちゃんのお墨付きもあるし、 それに織田っちもちょっとノリノリじゃん>>15 みんなで最期の旅行、ぜってー楽しいじゃん! 「な、いいだろ〜?ほら、これとかオススメだぜ 2人も行こうぜ〜〜。 まめちゃんは1番にいいねくれたし、 一番カッコイイチケット買ってやるから!」 そう言ってみせたページは ネズミが主役の夢の遊園地のページ。 かなり有名な遊園地なのだが、俺たちの高校から行くには、 けっこー時間がかかって、なかなか行けないとこ。 「他にも色んな遊園地あるし、 いっそ遊園地サイコロ作っても 悪くねーなー?」 なーんていいつつ、色々なページを2人に見せる 一番カッコイイチケット#とは というツッコミはなしでよろしくう!** (19) 2023/01/30(Mon) 19:58:55 |
【人】 楢崎大地大地 メロス には乙女心がわからぬ。大地は、受験前の高校3年である。口笛を吹き、 バカ友と遊んで暮して来た。 けれども (けれども?) 楽しそうなものに対しては、人一倍に敏感であった。 「え、なーに言ってんだよ。 人生最後の旅になるかもなんだぜ? 皆で行った方が楽しいに決まったんじゃん」 男子組の無限列車乗車が決まれば、 まめちゃんや織田っちも誘おうかと思っていたので、 どしたんだよ?とむしろ不思議そうな顔。 俺の配慮のなさというかデリカシーのなさは、 昔っから相変わらずのであった。 (28) 2023/01/30(Mon) 22:14:21 |
【人】 楢崎大地「よっしゃ!んじゃ決まり〜 じゃー、こっちの方に行くルートがいいのかなー? ……っとと!お、さんきゅー!美味そう!」 嬉しそうな声と共に、 ポケットにチョコが突っ込まれる。 それを取り出せば、口にパクッと入れて、 コロコロと口の中で転がしてやる 染みるぜえ…甘さが染みるぜえ… 「お、織田っちも行くか! んじゃ、みんなでもっと行きてーとこ、 色んなとこ行って、遊び回るんだからさあ」 織田っちも、やっぱ乗り気な様子に 俺はやったぜ!とガッツポーズ みんなで終末を楽しむなんて、 理想の最期じゃねーか! (29) 2023/01/30(Mon) 22:21:49 |
【人】 楢崎大地俺は、別のガイドブックやパンフレットも どんどん机の上に出していく。 多分今日は参考書よりパンフレットのが 多く持ってきてる気がする それこそ、もしみんなが 気になる本があれば、これ見る?と 差し出したことだろう。 「メンバー増えたな!」 先に声をかけてた じゅんじゅんとしーちゃんに向かって 俺はニヤリっと笑ったとか** (30) 2023/01/30(Mon) 22:24:45 |
楢崎大地は、メモを貼った。 (a5) 2023/01/30(Mon) 22:32:18 |
楢崎大地は、メモを貼った。 (a7) 2023/01/31(Tue) 19:48:55 |
【人】 楢崎大地 しーちゃんが開いたページは、駅弁特集のページ>>38 部活の遠征とかで、ごくたまーに新幹線に乗ることが あったが、駅弁を途中で購入して食べる訳にはいかず、 何度も目の前で逃していた…… そりゃもう!食いつくに決まってる! 「お!わかってんじゃん!しーちゃん! 俺にも見せてくれよ! おっ、これすっげ! じゅんじゅん!!にくにくう!」 駅弁の話題にじゅんじゅんと併せ、俺も盛り上がる>>63 織田っちが、たーーっぷりお肉の乗った駅弁を指さす>>48 まさしくそれは、俺好みなお弁当だった! 白米の上に、これでもかと乗る肉の量に 俺は口をほころばせた 「いや〜〜わっかってんねえ〜 そうそう、らいすおんお肉がうめえんだよなあって」 とか、なんか間違ったこと言いつつも。 (64) 2023/01/31(Tue) 22:28:28 |
【人】 楢崎大地 この夢のような旅には、もちろん現実も欠かせない 乗って降りてを繰り返せば、それ相応に金がかかる。 それに、滅んじまうのはいつだ? 卒業してすぐ?それとも卒業する前? オレが聞いた話だと、3月の終わりに、ふつんっと 世界が滅亡する……的な。けどこの話も諸説あるらしい。 決めなきゃいけない話や、旅ができる期日の話。 そういった現実的なところを見てくれる織田っちと 話を分かりやすくまとめてくれるしーちゃんに、 俺は感謝しかない。 夢物語が、今、現実になろうとしてるから (65) 2023/01/31(Tue) 22:36:25 |
【人】 楢崎大地「……そりゃお前、こうよ!」 ➹大学進学! (頭いいとこ行く!) >────→ 青春 ──→➸かっこよく働く! 年収1000万! ➷なんかいい未来! 宝くじ当たれ! ➷世界滅亡!? ……の前にはしゃぎ尽くす! 未来は無限大! [近くにあったペンを掴んで。グリグリっと追記する だってそうだろ? 滅ぶかもしれねえって言われてるくらいなんだ 未来はきっと、ひとつじゃない**] (68) 2023/01/31(Tue) 22:58:37 |
【人】 楢崎大地 「いや、初耳。 ふーん……向こうで就職かあ、偉いなあ もうそこまで考えられてんだ」 俺は少なくともそう思ってた。 多分なんだけど、前にそういう話が出た時には、 男子みんなで集まって、勉強してる時で 俺は問題集を前に撃沈してたから、 話の内容まで入ってなかったっぽい。 「……そっかあ、大学の後もあんのかあ」 ぽつりと言った。 俺たちの人生って、まだ途中で 世界が滅亡しなきゃ、ずーーーっと 突き進んでいくもんなんだなってさ。 人はきっと 『未来』という重力に 引きづられて、つれられて 転がるように、走るように 生きている。 (75) 2023/02/01(Wed) 8:40:20 |
【人】 楢崎大地 「俺?俺は進学。 親から、公立の大学に行ってくれって 言われててさあ…… このまま滑り止めのおバカ大学に行ったら、 4年間無駄にするでしょーがー!ってさ その意見もわかるしさ。 俺も実は行きたいとこあるから なんとかがんばりてーなーってさ。」 割と今日までずっと、 ぐだぐだとにげてばかりいた。 滅んでくれと現実逃避ばかりして、 俺は、見るべき『未来』を見てなくて なんだろーな。滅びる前なのに 今更になって、向き合ってんだ。 ずっとずっと広大な『その先』を。 (76) 2023/02/01(Wed) 8:47:01 |
【人】 楢崎大地「……卒業式の次の日、俺、 大学の合格発表なのよ。 良かったら、全員の合格発表が終わった次の日に 出発しねえか?」 そう言って、俺は本を取り出す。 パンフレット……ではなく。 苦手だった、数学の参考書。 それを少しぱらりとめくる。 「何の心配もなく、 出発したいじゃん? よっしゃ、こっちにも気合い入ってきたわ」 今から間に合うだろうか。 いやきっとまにあう。 なんの憂いなく、旅行ってのは行きたいもんだろ?** (77) 2023/02/01(Wed) 8:53:37 |
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