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【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[地下書斎に、アカシックレコードに。 拍手の音が、鳴り響く>>0] …。 [歌い終えて、肩で息をしていれば そんなふうに、変わらぬ口調で語りかけてくる彼女。] [見せて貰おう、と そんなふうに口にして、種子をわたしの掌に。 握りしめたそれと変わらぬ、胡桃ほどの大きさの種子。 世界樹の種《セフィロトズ・シード》>>1 それが、この種の名前。] (3) 2018/12/22(Sat) 22:16:44 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ (4) 2018/12/22(Sat) 22:17:02 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ (5) 2018/12/22(Sat) 22:17:16 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ (6) 2018/12/22(Sat) 22:17:47 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロわたしは、この世界で生きたいと言った。 わたしが生きたいその世界には、 コーネリアスやニグラスやミルフィーユ、 スピカや今までこの世界で戦ってきたヒトばかりじゃない。 ずっと"みんなのために独りで戦ってきた">>4:68>>4:93 優しいあなたに、そこに居てほしい。 わたしたちが作り生きる新しいセカイには、あなたが必要なの。 (7) 2018/12/22(Sat) 22:19:01 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ 勿論、あなたが嫌だというのなら 無理にとは言えないけれど。 でも、わたしはあなたとも一緒に生きたい。 あなたや、スピカともこんなふうに手を握ってみたい。 [だめかしら?と首を傾げてみせる。 もっとも、駄目だと言われたらそれはそれで この地下書斎に入り込む手段を探すつもりだけれど。 だって、独りは寂しいから。 ずっと、わたしを"同胞"と呼んでくれていたこの子を>>4:80 このまま一人ぼっちになんて、したくないもの。]* (8) 2018/12/22(Sat) 22:19:48 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[アナベルやミルフィーユと共に扉の外へ。 メギドはどうしただろう? 彼の姿も見届けてから、学園内を歩いていく。 そこにヒトやイシ、避難民の姿はあっただろうか? そして、月は見えたか。 いずれにせよ、学園の外まで出ることがあれば 廃墟と荒地が多く目立っていた学園周辺は 先程の唄の効果によるものか>>4:119 樹木が生い茂る豊かな森と化していた。 それが、延々と続いている。 先程アナベルから手渡された 世界樹の種《セフィロトズ・シード》>>1を手に思案する。 この種子を何処に植えるのが一番良いか。 それを考えて。] (13) 2018/12/24(Mon) 1:13:57 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロアナベル。 この学園で一番見晴らしの良い場所があれば 教えてほしいの。 [そこに、この種を植えたいとそう告げる。] ここは『学校』というところなのでしょう? [知識としては知っている。] 子供や年若い者たちが、 これから生きていくために必要なことを学ぶ場所。 愛や友情や、将来の夢を育んでいく場所。 (14) 2018/12/24(Mon) 1:14:26 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロそういう場所でなら、この『子』も 良い生長を遂げることができると思うわ。 何より、ここならあなたも見守ることができるだろうし。 [そうして、学園の校庭の外れ。 丘のようになった見晴らしの良い場所まで歩いていけば] ここにしましょう。 [そういってそっと地面に手を翳すと、 そのあたりに丁度良い穴が出来上がっていることだろう。 或いは、見る者が見れば気づいたかもしれない。 彼女が手を翳したときとその手を離した直後、 地面の下で小さく蠢いた"なにか"の存在に。] (15) 2018/12/24(Mon) 1:14:57 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[種子を穴に入れて、地面を埋め直す。 そうしてそこから少し距離をとって離れると] 高天原に神留座す 御創神漏岐神呂美の命以て 神明に五色の幣帛を奉倶り 五臓の神 五方の神五行の神を奉請て 神祓いに祓い給ば 天神地祇神八十百神等 下三千一百餘神鎮守氏神速に納受て 平げく安げく御神降臨奉る 如此平産給て罪咎祟禍穢は 不在物をと母與子長壽に守給事の由を 八百萬神等諸共に聞食と申す [祝詞を唱える。二度、三度。 …そうして幾度もの祝詞を重ねていく。 この種子が無事育つようにと、何度も何度も。 普通のニンゲンであればもはや舌が痺れるだろう回数の 祝詞を重ねて。重なって。] (16) 2018/12/24(Mon) 1:20:39 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[その声と同じように、重ねられていくものがあった。] …。 [地中深くより流れてくる、 豊富な滋養と魔力を含んだ福流水は かつて日の本で一番高いと言われた場所より来るもの。 その地とここが繋がったのは。…否、繋いだのは。] (17) 2018/12/24(Mon) 1:21:04 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロさぁ、生まれておいでなさい。 わたしの同胞(はらから)よ。 [しゅるりと。 地面から伸びてきたのは巨大な植物の"根"だ。 それらがうねり、かつて富嶽の地にて "根を張って">>2:242>>3:147 溜め込んだ魔力を解放するように蠢いて、 大気にぽぅ…と柔らかな燐光を放つ。 そのひとつひとつが、ヒトの子の願いを叶えるために 溜め込んだものだというのが、 この場に居合わせたであろう三人にはわかるはず。] (18) 2018/12/24(Mon) 1:21:51 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロミルフィーユ、アナベル、それからあなたも。 [彼がいれば、そちらのほうにも笑いかけて] わたしはこれから今まで溜め込んできた魔力を この『子』に譲り渡すつもり。 それで、お願いなんだけど この『子』のために祈ってほしい。 これから先、この子がみんなの役に立てるように そう育っていけるように。 [わたしの本質は、ヒトの子の願いを叶えるものだから ここにいるニンゲンが、平和な世界、 或いは今よりほんの少しでも より良い世界を望んでくれたのなら。 きっと、この子はそれを叶えるために、 この世界に根付いてくれるだろうから。] (19) 2018/12/24(Mon) 1:22:42 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロくれぐれも、世界を滅ぼしたいとか 自分のものにしたいだとか、 そういう、変なことは願わないでね? [そういって、釘を刺すことも忘れない。] (20) 2018/12/24(Mon) 1:23:05 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[やがて、祈り願いと共に種子に魔力と光を注いでいけば。 ――その日、多くの命が失われ。 そうしてまた、多くの命が、魂が、イシが。 此の地へと戻ってくるのだった。]* (21) 2018/12/24(Mon) 1:23:31 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ―聖・フェニックス・スター学園― [あれから、世界は奇跡的な復興を果たした。 その裏側には、アナベルや数多のイシたち、 天界やコーネリアス、そして彼によって遣わされた 月よりの使者であるルナ等たくさんの尽力があった。 特にあのとき世界中にその雄姿を伝えられた >>2:162>>2:164>>2:166>>2:168>>2:171 電子の歌姫スピカの影響力は凄まじく、 彼女の歌の奇跡を求める者たちは後を絶たなかった。 あの日、世界樹のもとで復活した彼女から託されたその日から わたしたちは各地で歌を紡いだ。 ううん、少し違うかな。 歌はひとりだけのものでも、わたしたちだけのものでもなくて。 この星に生きる全ての命が紡ぐことのできるもの。 わたしたちは、その命を紡ぐ手助けをしているだけ。] (29) 2018/12/24(Mon) 23:32:13 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[まぁ、難しいことはさておき。] ミルフィーユ。 次はこっちのお店に行ってみましょう? [そう言って、彼女の手を取って学園祭で賑わう学園内を歩く。 数か月前とはまた異なる喧騒は、とても賑やかで好ましい。 今は皆、わたしたちの存在に気づくことなく、 おかげで楽しく校内を回ることが出来た。] (30) 2018/12/24(Mon) 23:32:32 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロここ、手作りアクセサリーの販売があるみたい。 コーネリアスやルナにお土産も買っていきたいんだけど…。 喜んでもらえるかしら? [そんな、他愛ない話をしながら 時折、教室を利用した飲食スペースで休憩を取ったり、 お化け屋敷やゲームコーナーで遊んだり。] (31) 2018/12/24(Mon) 23:32:47 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ (33) 2018/12/24(Mon) 23:33:51 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロそろそろ、スピカのステージが始まるわ。 イシたちによる全世界同時ライブビューイングですって、 アナベルも張り切っていたし、 きっといい席をとっていてくれるわ。 [いきましょう、と再び彼女の手を引いて会場へと向かう。 世界が奇跡的な復興を遂げたといっても、 今、わたしたちが生きているこの世界には まだまだ、たくさんの問題や困難が待ち受けている。 これからも、きっと。 それでも、今は、生きているこの瞬間の幸福を感じていたい。 たとえばそう、今握りしめている彼女の手の、この温もりを。]* (34) 2018/12/24(Mon) 23:35:29 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[彼女と手を繋いでライブ会場に向かう途中。 不意にかけられた声に振り向いて] …。 [一瞬、驚いたように瞠目した後] ――…うん。 [はにかむように頷いてみせた。 そういえば、ちゃんと言ってなかったなって] (54) 2018/12/25(Tue) 22:42:44 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ最初に会ったときから わたしはミルフィーユのこと、 お友達だって思ってたよ? わたしにとって、生まれてはじめての友達。 [こうして、一緒に過ごせることが嬉しいと そう想える相手があの人以外にできるなんて 昔は思いもよらなかった。] えっと、それじゃあ。 …あらためて、よろしくね。 [にこっと微笑って握った手にそっと力を込めると] (55) 2018/12/25(Tue) 22:43:05 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロあ。 もうすぐ始まるわ。 [急ぎましょうと彼女の手を引いて会場へと向かう。 …こんな日々がいつまでも続けばいいと、そう、"願い"ながら]* (56) 2018/12/25(Tue) 22:43:21 |
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