人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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視点:


【人】 司書 エルナト

「………?
 今日は居ないんだ。」

いつも周りを纏めている仕切り役の彼女がいない事に、
小首を傾げながら見渡して。
調子が悪いのかな。女の子は色々あるらしいし、なんて。
さほど気にも留めず、食事の時間はいつものように
周りの食事風景を眺めて時間を潰し。

「………さて。」

今日も読書をして過ごそうかな。
窓際、日当たりのいい席に移動して、
膝に抱えていた本を開くのだった。
(2) 2022/04/29(Fri) 21:07:37
/*
こんばんは、父親はアロサウルスです。
この共鳴の空間を、不思議なテレパシーか
二人きりの場所か決めたいと思うのですが、どちらが良いと思いますか?

「………………」

朝食とは別の時間帯。
食堂や生徒達が集まる場所からは少し離れた空き教室の一つ。
使われていない教室の机や床は少し埃を被っている。
最低限必要な椅子と机だけ軽く掃除を済ませてから、黒板の前に。

かつ、かつ、かつ。

チョークが黒板を叩く音。
狼を呼ぶ合図の音だ。

チョークが黒板を叩く音。
それが何なのかを、知っている。
大人たち≠手伝わなければならないと
言いつけられた自分たちに教えられた、合図のひとつ。

「……」

恐る恐る。
廊下に誰も居ない事を確かめてから、
そっと開いた扉から身体を滑り込ませた。

トットタッタ、トットタッタ。
軽い足取りは秘密の教室へ。
ひょっこり顔を出せば、『なかまたち』の姿を見つけてニンマリ笑顔になる。

騒がしいトットではあるけれど、これが秘密であることは知っている。
一言も声は出さずに入って、椅子に座った。

【人】 司書 エルナト

「……神隠し。」


という噂は、いつから、どこから流れ出したのだったか。
分からないけど、確かに流れている噂。
彼女は森の方へ出てしまったのだろうか。
だから消えてしまったのだろうか。
考えてるうちに、つい言葉が漏れてしまう。

「……まぁ!きっとそのうちひょっこりでてくるさ。
 お腹が痛いだけかもしれないしね。」

「ご飯を食べたらみんな何をする?
 本を借りたい子はいないかな。」

明るい話題を。
僅かな不和を払拭するように口に出すのだった。
(13) 2022/04/29(Fri) 21:35:33
「♪」

『よくできました』

静かに部屋に集まった仲間達にまずはご褒美。
この班の中で大人たちからの言いつけを受けたのは、ここにいる自分たちらしい。

『皆さん、自分に与えられたお仕事の名前は覚えていますか?』

チョークの音だけを響かせて、その下に"凶狼"と書く。
大人を手伝うものに与えられた特別な呼称。
きっとそれぞれが持っている筈だ。

「えっへへへ」
「はいはいっ おれねー えとねー なんだっけ……」

褒められればまた笑顔に花を咲かせ。
書き記された質問には、ピッと手を上げてから、ちょっと考えて……。

「白……のやつです 白狼っ!」

「う、うん……。
 えっと、……おう……皇狼?だって」

馴染んだ顔を見て、ほっとしそうな反面
大人たちから与えられた役割を思うと、
あまりほっとも出来ないクロノは、
変わらず陰った少女の顔のまま。

「……大人たちの手伝い……、
 わたしに、出来るのかなあ……」


『──大丈夫だ、    。』

『人の機微に聡い君なら、きっと見付けられる。』

『……ああ、わかっている。勿論だとも。』


『君の働き次第では、君の────』

『白狼と皇狼ですね。わかりました』

一つ頷く。
己も気が進まない面があるのだけれど、寮長というものは自然、大人に近い存在で。
"そういう役目"が回ってきてしまったのだった。
それに年少の二人の前で、不安そうな所を見せるわけにはいかない。

『上手くできるように、みんなで頑張りましょう。
 最初はお手本……もとい練習のようなものです。
 今日連れて行く人は、もう決めてありますよ』

姿の見えない何者か。
それが誰かは、きっともう周知のことだ。

「ん〜〜……できるかどうかはわかんないけどお」
「言われたらやらなくちゃだもんね。できなかったらこわいし」

「まっ!ダイジョブだって!なんとかなるよ!」

笑って見せているトットも……どこかいつもより固いものがあるが。

「んで」
「連れて行く人って〜〜……あのこでしょ。かわいそ〜」

「…………」

眉を八の字に下げたまま、こくと頷く。
言われずとも今日の狙いが誰なのかは、分かる。
何ならもう、連れて行く準備も整っている様なもの。

厳しくも面倒見が良く優しい上階生を
悪い大人たちに差し出さなければならない事に、
ひどく罪悪感を覚えながらも、

「…………うん。」

やらなければ、怖い目に遭うのは此方だ。

「………」

『手伝わせてしまって、ごめんなさい』

かつ、と少し弱い音がした。
自分がもっと強ければ、大人たちの命令だって跳ね除けられた。
そうではなかったから、今こうして集まっている。
しかし嘆いても仕方のないことだ。
やるべきことに向き合おう。

『では、今日はジャステシアを連れて行きます。
 彼女のことは私に任せてくれますか?』

同じ高等部生だ。人となりも把握している。
まずは手本を、己が見せるべきだろう。

「え! あやまらなくていーよお」
「おれたち子供だもんね。大人にはかてないよ」

もし勝てるとしても、自分にとっては、そういうもの。
こどもはよわいから。

「わかりました!じゃあまかせます」
「あしたからはー、おれたちもおんなじ事するってことだもんね」

「ん〜〜……がんばんなきゃなー」
「がんばんなきゃなあ」

【人】 司書 エルナト

「僕は結構、この時間が好きだけどな。
 皆が一生懸命ご飯を食べてるのを見るの。
 なんだかハムスターを見てるような……
 ……ちょっと表現が悪いかな、えーと。」

気難し屋の言葉に、そんな事を返してみる。
何かの返事を期待してるわけでもないから、
スルーされても構わない。

「好き嫌いってあんまりわからない感覚だな。
 味じゃなくて食感が嫌いっていう人もいるよね。」

ほうれん草やトマトのいく末を見届けて。
食事をとらない少年は、人間の食事に
それなりに興味を惹かれるようで。
(37) 2022/04/29(Fri) 22:35:48
エルナトは、ハムスターだぁ、と微笑ましげに見つめてる。
(a2) 2022/04/29(Fri) 22:39:37

「……ううん」

大人に歯向かうのは、
いけないことだし、危ないし、怖いことだ。

「ジャスちゃんのことは、わかった、おねがいする。
 ラピスちゃん、気を付けてね……。」

自分達も、大人たちに見合う働きをできなければ
きっと大人たちの手に掛けられてしまうんだろう。

「……わたしも、がんばらなきゃな。」

『ありがとうございます』

健気な二人に、お礼を伝えた。
にっこり、いつもの笑顔で応えてみせる。

『大丈夫です。
 重ねてですが、頑張りましょうね。
 また明日、同じ場所に同じ時間で集まること!
 (*^^*)』

「またあした、おなじばしょ、わかりました!」
「ちゃんとくるよお、大丈夫!」

「……んでえ、え〜〜っと」
「おれ、さみしんぼだから先言っとくけどお」

「ふたりともにげないでね。おれといっしよだよ」


「いっしょにがんばろ〜!えいえいお〜!」

間延びした明るい声で、こぶしを天に突き出す。
少しだけ纏った圧はすぐに霧散した。

【人】 司書 エルナト

>>42 フィウクス

「あはは、そうだね。僕は今感想を言ったんだ。
 君の感想を否定するつもりはないんだよ。」

僕はそう思うなってだけ。
意外とちゃんと人の話を聞いてるんだね、なんて
くすくす笑って。

「うーん………そんなに苦痛で仕方ないなら、
 耳栓とかをつけたら?大人に怒られるかな……
 僕はそんなに騒音だと思えないから、君の苦しみはわからないけれど。」

とっても耳が良いんだね?と首を傾げて。
(51) 2022/04/29(Fri) 23:02:31
「うん。あしたも同じ時間に。
 ……次は、わたしが、がんばるから」

覚悟を決めるように頷いて、
けれど、トットの言葉にちいさく息を呑んで。

「……にげないよ」


「えい、えい、おー」

同じように拳を突き出した。

【人】 司書 エルナト

「好き嫌いって、すると大きくなれないんだ。
 僕は………うーん。」

微妙なラインだ。
好き嫌いはしないけど、そもそも食べられるものが
偏っている………大きくなれない………?

「あと20cmは欲しいんだけど………」

男の子ならそれくらいは欲しいなぁ
(52) 2022/04/29(Fri) 23:04:43
逃がすことはあっても、逃げることはきっとない。
年長の責任感だけは、ちゃんと心にあるのだから。

「!」

えい、えい、おー!

無言でも元気はいっぱい。
3人で拳を突き上げて団結を示すのだった。

/*
遅れての登場、激アツスリーセブンです。
どちらでも違ったメリットはあると思いますので、
もしそちらにテレパシーできる理由付けがあるのならそちらで、無かったら二人きりで会う方向でいきましょう。

こっちは、特にテレパせないです。
改めてよろしくお願いしますね。

【人】 司書 エルナト

>>55 バラニ

「僕は、バラニは少し小さいくらいの方が可愛くていいと思う。」
「……あはは、なんてね、冗談冗談。」

見上げてくるルームメイトに、ちょっとした意地悪。
大人しい少年ではあるけれど、ジョークは好きなようで。

「大丈夫だよ、バラニはしっかりしてるし、
 ご飯だってしっかり食べてるから。
 きっとすぐに僕を置いて行っちゃうよ。」

だから今だけ勝たせてね?なんて慰めひとつ。
(60) 2022/04/29(Fri) 23:17:03

【人】 司書 エルナト

「頭上に気を付けるのは、ちょっと大変かも……
 でも僕も、立ち上がった時に棚に頭ぶつける奴、
 やってみたいなぁ………」

キッチンの、上に設置されてるタイプの収納棚。
今じゃ背伸びしたって届かない。
あそこにごん!と頭を打つのがちょっとした夢だ。

「……たくさんご飯が食べたいな………」
(61) 2022/04/29(Fri) 23:19:42
/*
ちょっと幽体離脱しないと背後に立てそうにないですし、テレパせないですね……
実はまだ生きてるためできないのです。

保険委員の手伝いまたは、あえて担任の先生から居眠りについてみるように言われたことにしましょう。

そちらにも話は通じてる体で、継続の有無でもお聞きします!

任意の時間、あなたに声をかけたのは
居眠りの見張り役と言う名のアオツキ実習生だ。

威圧的にならぬよう、真面目に授業を受けてほしいあるいは体調が悪ければ伝えるようにと分かりやすい命を受けて貴方にしばらくつくことになった。

「バレンタインくん」

なんとなしに窓がある方をみながら、ぼやく実習生は初日に告げた。
鬱陶しくて離れてほしければそう告げてくれ。
やってほしくないことは言われないとわからない。
一番してほしくないことを言えるのなら教えてほしい、と。

「今日は居眠りはせずにすんでますか〜?」

表情筋が死んだ男の声は緩やかだ。

【人】 司書 エルナト

食堂を出ていく人たちに小さく手を振って。
そろそろ皆自分の行動を開始する時間かぁ、なんて、
時計を見て思いつつ。

「言い合いばっかしてたら、大人に怒られちゃうよ。
 ご飯を早く食べて、ゆったり過ごした方が良いんじゃない?」

なんて、喧噪の人々に声を掛けて。

「好き嫌いしても伸びるんだ……じゃあ平気かな……
 目指せ180cm………」

バレンタインの言葉には、微かな希望を抱きつつ。
さてと、と少年も席を立つ。

「図書室で本を読もうかなぁ。」

いつも通りの一日の始まりだ。
(69) 2022/04/29(Fri) 23:43:50

「……」

椅子に座ったまま、緩慢な動作で頭を上げ見やる。
僅かに覗く瞳はいつも通り半分閉じられており、
如何にも眠そうであった。
ただ、居眠りの有無については首を横に振ったが。

初日、あなたに気遣われたときも、
『ん……』と分かっているのか分からないのか、
不明瞭な声をあげたものだ。

ただ、一番してほしくないことを問われた際には、
僅かに目を逡巡させて、かすかな声で呟いた。
『……いなくならないで』、と。

初対面の者に言うには聊か不適当なそれは、
はたしてどのような意味を持っているのか。

「……眠いです」

同じように口元の動きが堅い少年は、
あくびさえあまり目立たない。

【人】 司書 エルナト

>>68

「?」

ほんの少しの返答の間に、首を傾げて。
14歳、何かを目敏く察して立ち回るような、
そんな大人なことができる事もなく。

「そっか、目もいいんだ。他もかな。
 うーん、でも病気って、逃げて治るものじゃないもんね。
 嫌で嫌で仕方なくても、言われた通りにしなきゃいけない。
 だって、死ぬまでこのままなんて嫌だから。」

君もそうだから、そんなに不機嫌なのに
言いつけを守ってるんじゃないの?と首を傾げて。
何一つ信用に値しなくても、従うしかない。
ここの子供達は皆"そういうもの"だ。

「本をお勧めするよ。」

去り行く背中に、そんな言葉を掛けて。

「物語に没頭すると、それ以外何も考えなくてよくなるんだ。
 意外と楽だよ。気が向いたらどうぞ。」

そうして、そのまま見送るのだった。
(71) 2022/04/29(Fri) 23:50:39
 


――私からは居なくなりません。


思わず返した言葉は、誰かへの恨み言だった。

『いなくならないで』


少し年の離れた、問題児と呼ばれた子から紡がれた音が。
耳からはなれない。会う度に声がずっと響いている。

「眠いですか〜〜……中々治りませんねえ」

一つ、このギムナジウムには問題を抱える生徒が多いのは、人生の3分の2以上の時間をこの場所で過ごしたアオツキにとって当たり前の知識だった。
少なくとも自分も感じている他人とは違う病を、彼が抱えていてもおかしくないと思っている。

では、それを癒やすことが役目なのだろうか?

「あまり改善が見られないと、
 もっと怖い先生達に怒られちゃいますよ……ほ〜ら帽子も」

ずれそうになる帽子をのを戻してやりながら、前髪を整えるようにひとなで。
椅子を引っ張って隣に座れば見えない顔を覗き込んだ。

「先生達は、過剰に眠るバレンタインくんが見たくないんです。
 私は少しでも貴方を起こすためにここに居ます。
 でも……せっかくなら、楽しい気分がよくないですか〜?
 眠ってるのと起きているの、どっちが好きでしょう」

【人】 司書 エルナト

>>78 バラニ

「あはは!怖いよ、バラニ。」
「怒らないで、泣いちゃうよ。」

なんて、楽しげに笑う。
小突かれればいたぁい、なんて全然痛くない様子で。
いつものスキンシップの一種。

「ふふ、僕もバラニが成長することを祈ってるよ。」
「30cm、伸びたらなにかお祝いでもしよっか。」

まるでわんこみたいだなぁ、なんて言葉は、
実際に口にするとまた小突かれそうなので音にはせず。
くすくす、ルームメイトとのやり取りを楽しむのだった。
(80) 2022/04/30(Sat) 1:30:25
「……」

瞼を重く閉じたまま押し黙って、
何か思い悩むようにやや前方に首を傾げる。
ともすれば、寝てしまったのかと思うくらい、
長く口を開かなかったのち。

「起きている方が……好きですが」

それは糸でも紡ぐかのような、かすかな声量で。

「でも、眠くしていないと……」

今にも、何か考え事をしているようなそぶりで。

「──内側から溢れてしまう」

だから結局、眠っている方が好きなのかもしれない、と。
気づけば少年は、真剣な眼差し──髪の毛越しであるが──で、あなたを見据えている。
強迫性障害。二つの病気はきっと、密接に関係している。

「ほう〜?
 溢れてしまうものを押さえつけるために眠っているんですね?」

ちぐはぐな声のトーンと台詞、表情。
笑顔や不安そうな顔のひとつでも見せられたなら、寄り添った良い先生になれたかもしれないのに。
アオツキの顔は、無表情から変わらない。

「凄いです、偉いですバレンタインくんは。
 でも、……」

「少し、一人では抱えきれないものになっていますね」

正直、病は直ぐにでも治って欲しい。
だが……目の前の君をほの暗い噂の元に連れていきたいとも、思えなくて。

「全部は、君に負担があるでしょう。
 少しずつ渡に溢してでも、教えて下さい。
 私は君の味方で、協力者です。
 我慢するだけの眠りも、より良いものにしましょう」

何処か、アオツキに刻まれた傷が傷んだ。


「……そうですね……」

同意ともとれるし、
逡巡ともとれる、曖昧な相槌。
ただ、無表情に見えるあなたの顔をそこまで悪いものとして解釈していないのか、強張らずリラックスしているようには見える。

「あなたのことは……信頼している、が……
 ……あなたに預けて抱えきれるかの信用は、
 まだあんまりできてないとも……いえる」

何処までも見透かしているような。
あるいは見たまま考えの浅いような瞳は、
若干気まずそうに背けられた。

「確かに……気にすることなく、
 目いっぱい昼寝は……してみたい……

 ……無理はしないように、してみます。
 ……『治療』は……出来れば、嫌なので……」

【人】 司書 エルナト

>>85 バラニ

中等部のじゃれ合いもそうして幕を閉じ。
ほらほら、早く食べちゃいなよ、なんて食事を促して。
お祝いは何がいいだろう。
たまには手料理でも振る舞うのもいいかもしれない。
あんまりキッチンに入ったことは無いけれど、
料理はちょっとだけできるから。
まぁ、味見は出来ないんだけどね。

「おや!ふふ、いいね。前の本はもう読んじゃった?
じゃあ、気が向いた時に図書室に来てくれる?
また一緒に、楽しそうな本を探そっか。
前の本の感想も、聞かせてくれたら嬉しいな」

おすすめを、と聞かれればぱっと顔を明るくして。
じゃあ、先に図書室に行ってるね、と。
今のところは、ひとまず会話を切り上げるだろう。
(96) 2022/04/30(Sat) 6:54:17
「そ〜ですね〜。

 私も歳が成人しただけの子供らしいですから〜。
 信用なんてからっきしでしょう、これからですね。

 イシュカからもきっと、良い答えが来ますよ。
 相談事得意ですから〜、不器用なりに」

感情の機敏はその青い瞳の先に映らない。

「……」

「……昼寝の時間、作ってもらえるように聞いてみます」

「焦らないように気を付けますね〜」


「実習生の人たちは……うん。
 そう、……信頼はしてる……よ。
 
 どちらかというと……手のかかる生徒が多くて……
 大変じゃないかな、と……思わなくもないか」

もちろん自分もひっくるめて。
もし僕ならば疲れてしまう、と思う。

「ありがとう……ございます。
 昼寝の時間……僕も焦らないように、待ってる。

 ……アオツキさんも……たまには昼寝、したらいい。
 溢れないように押し付けるものがなかったら、
 きっと……何も意味が無くて、楽しい。気がする」

自他を守るために、防衛本能として。
それがないことを意味の無いことだと表現して。
ただそれも楽しそうな事だと捉えているらしい。

「お見通しですね〜。
 これは私の振る舞いのせいでしょうか」

それこそ、専属という形をとらなければ一人の生徒だけを見続けることなどできない。
彼らが誰にでも与えられるもので解決がしているのであれば、もう既に改善している子は山のようにいただろう。

「……正直手のかかるのは生徒だけじゃないのが実情ですね。
 それでも私は君たちが大好きだから動けるんですよ」

「君たちがなにかを一人でかかえきれないとき、
 私は黙る壁に、wobbly manに、あるいはザントマンにでもなれます。
 私達が求められていることは、……本当に一つ一つであれば、
 大したものじゃあ……」

間。

「……た、大したこともあるときは、ありましたね
 すみません……潰れたりしないようにしますよ〜」

【人】 司書 エルナト

「ふん、ふん、ふん〜♪」


小さく鼻歌を混じらせながら、施設内を巡回。
姿の見えなかった彼女は見つかったのだろうか。
部屋に見に行くと言っていた彼らから、
後で話を聞くのもいいかもしれない。

神隠し、なんて。
もし本当だったら、どこに連れていかれるんだろう。
この森の奥深くなのか、それとももっと外なのか。
外ならちょっぴり羨ましいかも。

「"初めての長旅かい?"」

好きな本の、好きな一節を口に出す。
早く病を治して、外の世界に行きたいな。
(106) 2022/04/30(Sat) 17:13:08
エルナトは、今は人に囲まれてないんだなぁ、と廊下を歩く姿を眺めた。
(a29) 2022/04/30(Sat) 17:31:28

【人】 司書 エルナト

>>108 イシュカ

巡回の最中。
普段見ない所に、普段いない顔がいたのでちらり、壁から顔を出し。

「イシュカさんだ。」
「………竪琴の干物…………?」

日に当てる姿を見て、干物を作ってるのかな…と。
本を胸に抱きながら、とことこ近づく。

「何をしてるの?」

勿論ほんとにそんなことは思ってないので、
何か意味のある行為なのかな?と首を傾げて問いかけた。
(109) 2022/04/30(Sat) 18:08:19

【人】 司書 エルナト

>>112 イシュカ

「意味ないんだ…………。」
「………あぁ!楽器に太陽の光を見せてあげてる……みたいな?」

そんなロマンチックな理由なのだろうか。
だとしたらちょっぴり………可愛い?うん、可愛い。
隣に座っていい?と首を傾げて問いかけつつ。

「うーん、読みたいとは思うけど。」
「本って日の光に弱いから、あんまりできないかな。」
「か弱いんだよ。本って。」

小動物みたいだよね、と笑って。
楽器はそんなに弱くないのかな、あんまり詳しくない。

「昼も弾かないの?」

時間がないわけでは、ないだろうに。
それとも実習生は忙しいのかな。
(113) 2022/04/30(Sat) 19:07:12

【人】 司書 エルナト

>>114 イシュカ

「わぁ。」

視線をどこかに向ける君に、くすくす、笑いを零してしまう。
ロマンチストなんだ、なんて。
ついつい口に出して、少しの揶揄いの色。
意外だな。そんな一面もあったなんて。

「楽器もそんなものなんだ。手入れも大変って聞くもんね。」
「イシュカさんもよく手入れしてるの?」
「…わっそんなに凄まないでよ……泣いちゃうよ。」

ガンを付けられれば顔を本で隠して。
小動物みたいにか弱いから、大事に扱わなきゃって
意味だよ〜……と弁明。
よいしょ、と君の隣に一人分の体温。

「偏見だ。」
「確かにそういう人もいるかもしれないけどさ。」
「僕は、自分の世界を広げるために本を読んでるんだ。」
「それなのに、身近な世界を嫌いになったりしないよ。」

それを言うなら、音楽好きは。
皆楽しく演奏して、人に聞いてもらうのが好きかと思ってたよ、
なんて、ちょっぴりむすりとしながら意趣返し。
(116) 2022/04/30(Sat) 20:12:12
 




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