102 【身内RP】泡沫に消えし夢の随に
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俺は、彼が望むままに、トドメを刺した。
エルフの青年だったらしい。
青年と言っても、恐らく俺よりは年上だと思うけど。
こういうことは、よくあった。
悪夢が蔓延るようになってから、何度もあった。
仕方がなかったんだ。
もうどうしようもなかったんだ。
創造主様ですら、悪夢の化け物になったものを
殺して浄化するしかできない。
浄化したとしても、その人は元には戻らないんだ。
「 ………… もう、疲れた、なぁ 」
乾いた声が、乾いた風に乗って、
カサカサと、木々の葉を揺らしていた。**
誰もが笑い、誰もが幸せで、誰もが失うことのない
美しいもので溢れた世界 ────
そんな「夢」みたいな世界はやっぱり
存在なんてしなかったんだ。
大丈夫だ、私。
まだ化け物にはならないよ。
救わないといけない人が沢山いるからね。
大丈夫だよ。
[ そう自分自身に言い聞かせる。
徐々に侵食される世界の中でできることは
あとどれくらい残されているのだろう。 ]
いくら私が大丈夫だと言っても
大丈夫にならないことは沢山あるのに。
[ 現在の侵食値:(69)1d100** ]
| [ 口調ががらりと変われば 纏う空気もどこか変わるものです。 先ほどよりも礼節に溢れた言葉を聞けば >>5 この方は力を持っていつつも それに奢らない方なのか、などと 思ってしまうのでした。 そうして見惚れていたから。 自身は名乗りもせずに、 見送ることとなってしまったのです。 ] (22) 2021/10/21(Thu) 23:18:19 |
| [ ―――でも、逢えると信じていたんですよ。 巡り合わせを、 運命 を、信じていたんです。 ] (23) 2021/10/21(Thu) 23:18:44 |
| ** 不躾だなんて、そんなことはありませんよ? あの時は本当に困っていたのです。 感情を声にしたく、なかったので……。 いつかお礼を、とずっと考えておりました。 [ 詠うような名乗りを聞くと 偶に変な顔をされてしまうこともあるのですが 今日はそんなことはないようです。 >>7 ] (24) 2021/10/21(Thu) 23:19:22 |
| はい、勿論です。楽しいですよ。 それに、会いたい方にもお会いできましたから。 [ たった今。 とくすりと笑いながら付け加えて。 あぁ、どうしましょう。 いざ会えたら、何を話そう、と 悩んでしまいますね。 ……正確には内容ではなく。 感情を高ぶらせずに話すにはどうすればいいか。 ] (25) 2021/10/21(Thu) 23:20:01 |
| [ 運命だ、とよろこぶわたくしと。 感情を言葉にしすぎてはいけない、と 首を振るわたくしとがいます。 ] (26) 2021/10/21(Thu) 23:21:08 |
| もう少し、お話出来たら嬉しいです。
先ほどから眩しそうですが…… 宜しければ日陰に、如何でしょうか。
[ 折角の機会。ゆっくりと話したくて 指し示したのはさわさわと葉を揺らす木の 近くにあるベンチでした。
そこにたどり着く途中にある屋台で 龍眼水vilに興味を示したりしてみましたが… 彼の好みだったなら二人分、 購入することにしましょう。 好みでないと言われたなら 一人分だけ購入することになりますね。 ]* (27) 2021/10/21(Thu) 23:21:56 |
[ 歌い続けても、いくら歌っても。
悪夢からは、逃げられないのです。
悪夢の化け物に姿が変わったものを
歌の力でもどせたらどんなによかったか。
わたくしにできることは、生きている者に
生きて、と生を願うように歌うことだけ。
癒しを少しでも届けることだけ。
それすら微々たる力にしかなりませんから。
魔族の方に助けていただいた時は
泣きそうになっていました。
怪我を負わせてしまったと、無力さを痛感して。 ]
[ それでも、わたくしが泣き叫ぶことだけは。
それだけは許されなどしないのです。
だから、声を殺して、泣くしかできなくて。 ]
[ 今だって、そうです。
創造主様の声が聞こえても
声を殺して震えながら、目からあふれる涙を
止めることなど出来はしませんでした。
あの方は、ご無事でいらっしゃるのでしょうか。
怪我をしていたら、どうしましょう。
わたくしはどうなったって、いいから。
―――あの方に、生きていてほしい。
何かに浸食(98)1d100
されていく感覚を感じながら。
思いをはせていました。 ]**
[ もともと日の光の下では見えづらかったのだから。
額から流れる血が目に入って赤く染まる視界は
もうどうでもよかった。
瞼を閉じれば、宝石のような葡萄色が
手に取れるように鮮やかに描けるから。 ]
[ 大人しく言うことを聞いて、種族の繁栄にでも
とっとと励んでいれば
この世界を蝕む悪夢から、護るための手を
ひとつでも増やすことが出来たのだろうか。
早く嫁をもらえ、と会うたびに口から炎を
吐いていた母を思い、微笑う。
母の言うことに反発するだけで、何ひとつ
孝行らしいこともしてやれぬまま、
この手で屠った、母のことを。
愛しんでくれた恩を返すこともなく、
かつて母だったモノの首を切り落とした時の
ぐにゃりとした肉の感触が、
いつまでも、いつまでも手に残って。 ]
[ 創造主の声が聞こえる。
己が知るそれとは異なり
凛とは言いがたいその声に、思わず顔が歪む。 ]
わるいなぁ、
主様、ちょーっと厳しそうやわぁ。
[ こんなにも、護ってもらうばかり。
心底申し訳ないと憂う。
その命を削って、残された者を護ろうとしている
創造主の、
最期の願いさえ、叶えることは(71)1d100──────
]
[ レーヴは、どうしているだろうか。
俺のことはもう、どうでもいいと思った。
生き延びてほしい、一人でも多く。
それから、
ほんの銅貨1枚で頼めた義理もないのだけれど。
足りへん分は、ツケでなんとかひとつ、
助けてやってくれへんかなぁ、と
自重気味に呟いて、嗤う。 ]
─── ……ユーラ、
[ 口に出して名を呼べば、吐息と共に
焼けるような赤が、口端から溢れて
蛆のように黒く変色した痣を染めた。 ]**
創造主様が、守ろうとしてくれている。
だというのに、生きる気力が湧かなかった。
そんなことを思っていたから
罰が当たったんだろうな。
銅貨1枚分の奇跡だって。
本当は、貰えたかもしれないのに。
「 休む暇もないってぇのは、
こ〜いうことなんかねぇ、鬱陶しい 」
陽が落ちるにつれて、
あたりはジリジリとした不快な音が多くなり、
迫る気配に飛びのきながら、愚痴をこぼす。
疲れたと、血反吐を吐いても、身体は勝手に動くんだ。
だけど、そう。
何かぬめるものを踏んでしまって、
身体がぐらりと、傾いた。
ぐ、と小さく呻いたところで、
腹に、胸に、痛みが走った。
「 ッ、ぐ……かッ、 」
焼けるように熱く、痛む。
そして、何かに浸食されているような気配に、
嫌な汗が、額から流れ落ちる。
そう思ったら、悔しくて。
気づけば、呪文を唱えていた。
今までで一番強い炎の魔法。
「 」
声にならない叫びの中で唱えれば、
周囲総てを炎に彩って、すべてを
燃
やし尽くして。
俺が最期に見たのは、
赤々と炎に炙られるように
照らされた――――――― 綺麗な星空だった。**
| [ わたくしの誘いが断られることはなく。 どこか嬉しそうに見えて、 同じ気持ちであるならば >>32 これ程嬉しいことはないな、と思うのです。 ] (36) 2021/10/22(Fri) 22:37:49 |
| [ 綺麗だ、と言われるたびに 心が躍ります。 それを、すぐに言葉にできれば もっと、可愛げもあるのかもしれませんね。 ですが言葉にはせず、にっこり笑うのみです。 龍眼水を購入しようとすれば 手を静かに、押さえられてしまいました。 遠慮しようと首を振ってみても くすくす笑われて理由を告げられれば そういうもの、でしょうか、と 困ったように笑って 支払いをお譲りすることになるのです。 >>33 ] (37) 2021/10/22(Fri) 22:38:27 |
| やはり、ラク・シャサ様は魔族の方なのですね。 先ほどから眩し気な表情をされていたので。 わたくしも木陰で休めたらな、と思っていたので どうぞ、お気になさらないでください。 [ 赤の瞳は魔族の証。 そう、わかってはいたのです。 どうしてでしょうね、見間違いかもしれない などと、あり得ないことを考えていたのは。 ] (38) 2021/10/22(Fri) 22:38:55 |
| [ 声を褒められれば、鏡に映したような 困った顔が彼にも見えたでしょうか。 >>35 ] ありがとうございます。 でも、 ……歌王の声、ですから。 なにかと、気を遣うことも多くて。 [ でも、大したことではありませんね、と 首を振って見せました。 だってそうでしょう? 昼に必ず弱ってしまう魔族より ずっと、小さな悩みではないでしょうか。 話さなければ、なんの影響もない、なんて。 先ほど手渡された龍眼水に口をつけてから。 ] (39) 2021/10/22(Fri) 22:39:34 |
| 昼間ですけれど、創生祭にいらっしゃったのは 祭りを楽しむ以外に、 何か約束などがあったりしましたか…?
[ 逢えたことが嬉しくて、 ついお誘いしてしまいましたが 誰かとお約束があったのだとしたら 邪魔をするわけにもいきませんから。
優しい方に気を遣わせていないか、と 確認するように聞いてみました。 ]
(40) 2021/10/22(Fri) 22:40:00 |
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