無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。 (a10) 2020/05/11(Mon) 11:42:33 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[墓地に向かう道中には祭りの屋台が立ち並んでいて、さほど興味のない自分でさえなんとなくウキウキした気持ちになる。] (いい匂い…なにかしら、不思議な香り) [つと目をやると、広場のベンチに座って不思議な丸い食べ物を口に頬張り、熱さで悶絶しているスタンレー>>20] (スタンレーさんだ…お茶を、どうぞ) [持っていた水筒でジャスミン茶を差し出す 無言で差し出したように見えただろうし、びっくりさせなかったかなと心配になりつつ(事実なのだけれど)]* (21) 2020/05/11(Mon) 13:00:12 |
【人】 無口な使用人 ジゼル>>35 スタンレー [ こくり、とうなづき、水筒を受け取る。] (涙目になっているわ…よっぽど熱かったのね) [ 涙を拭き取るジェスチャーをして、少し笑う。 口だけで、お は か ま い り、と言ってみた。わかってもらえただろうか。 ぺこり、とお辞儀をして歩き出そうとした。話さない私といても、スタンレーも退屈になるだろう。] (40) 2020/05/11(Mon) 18:37:09 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ 振り返ると、まるで花のように美しい女性から、同じように美しい髪飾りが滑り落ちるのが見えた。 駆け寄って、拾い上げようと手を伸ばしたけれど。] 『あ、えと、 ……落し物! 落し、ましたよ。』>>32 [ 私の手よりも早く、凛とした声と、ピンと伸びた背筋を持つ若い兵士さんが、それを拾い上げた。] (…素敵な男女…私が拾うより良かったわね…) [ 少し頬が染まっているように見えるその若い兵士さんと、なるべく目が合わないように顔を伏せて、駆け出した。] (…どうか一人でも、美しく報われる恋がたくさん実るタナバタになりますように…)* (41) 2020/05/11(Mon) 18:40:22 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ 思い切り走ったものでやはりすぐに息は切れ、走るのをやめたジゼルはゆっくりと歩く。 (…あの兵士さんと綺麗な女の人、お茶の約束くらいしたのかしら、なんてね) [ そう言えば、と思い出し、先程スタンレーにぽむとされた頭に手をやり、髪を梳く。 (頭を撫でられたのなんて、どのくらいぶりだろう…父さんもアップルパイを食べて熱いって叫んで泣いたことがあったな) [ 思い出して、また少し笑う。涙は、多分出ない。大丈夫。 そうして歩いていると、大好きな駄菓子屋の前を通る>>33 ジゼルはこの駄菓子屋のおばあさんがとても好きだった。 ちらり、と通りすがら中を見やる。 たくさんのお客さんと、大きな口を開けて笑うおばあさん。そして色とりどりの金平糖。 …時々いる、銀髪のお孫さんは今日はいないようだ>>39 ]* (60) 2020/05/11(Mon) 21:39:57 |
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。 (a24) 2020/05/11(Mon) 21:41:38 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ 駄菓子屋に寄り道をして、道明寺sweet を買おうかとほんの少し悩んだけれど、今日はそのまま素通りして自分の用事を優先することに決めた。] (べつに、あの人がいないから、寄らない、って訳じゃ、ないの、ですからねー) [ 輝く銀色が見えないことをちょっとだけ残念だと思ってしまった自分を恥じるように、わざとひとことひとこと区切るような言い方で言い訳をしておいた。…まぁ誰にも聞こえはしないのだけれど。 加えて幸いなことに、接客でとっても忙しそうで、それでもずっと笑顔の店主のおばあさんもジゼルがいることに気づかなかったようだ。] (102) 2020/05/12(Tue) 13:25:06 |
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。 (a34) 2020/05/12(Tue) 13:29:34 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ 今日はここにくるまでなんだかずいぶん時間がかかった気がする。 石を積んだだけの簡素な墓の前で足を抱えて座り、膝の上に顎を乗せた。 そんな姿勢をして行儀が悪いと叱られることすら、何年経っても恋しかった。 ユンカー一族のお墓はとても立派だから、お使いでお参りに来る時はきちんとお花を持って来るのだけど(今日なら珍しいお花売りのお姉様>>10から買えたかな)、うちのお墓に来る時はいつも手ぶら。 普段なら何も気にならないのに、今日はお祭りの賑やかな音がここにまで微かに届いていて、飾りのない墓石になんとなく申し訳ない気持ちになる。 ジゼルは近くに咲いていた ラナンキュラスflower を、ごめんね、と謝り手折って供え、手を合わせた。] (106) 2020/05/12(Tue) 13:38:37 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ あとは【ディアス>>91】という有名なお店で、奥様に頼まれた香水とキャンドル、未だになにに使うのかよくわからない、だけどとてもいい香りのするオイルを買って、今日のお使いはおしまい。 タナバタ祭りの間だってくるくると働いている方が気持ちが楽なのだけど、旦那様も奥様も、 『タナバタ祭りを楽しんでおいでなさい』 『素敵な出会いがあって、恋をしても良い年なのだから』 なんて言って、お仕事をさせてくれない。 レインツリーの小高い丘>>62を通って、ディアスに向かおう。]* (107) 2020/05/12(Tue) 13:42:58 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ 街を眼下に一望出来る小高い丘。 何故今日はこの丘を通ろうと思ったのだろう。 ぐるりと回り道になるし、日はそろそろゆっくりと落ちそうだし、まぁまぁの坂道で息は切れるというのに。 自分の判断を後悔しつつ、ぜいぜいいう胸の音には聞こえないふりをしながら坂を上がる。その視線の先に。] (…あれ?誰かいる…) [ 一人は、まさにこれから向かおうとしている【ディアス】で見習いをしているノア>>63 だとわかってホッとした。 もう一人の男性には見覚えがないような気がしてちょっと眉根を寄せる…もしかしたらどこかですれ違ったことくらいはあるのかもしれないけれど。 なんとなく、大木に身を隠す(盗み聞きするつもりなんてないに決まっている!) ] (119) 2020/05/12(Tue) 15:51:44 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ 学生のように見えるその男性が一生懸命になにかを話している様子>>88 が聞こえ見えて、それはなんだかとっても微笑ましくて、それに木の影になって表情こそよく見えないけれどノアの声も穏やかに響いている ] (…お、お邪魔しちゃいけない空気だわ…これがタナバタ…) [ 二人の時間を邪魔することがないよう、細心の注意を払って後退りする…つもりだった。] パキン (…嘘でしょ) [ 足元で響いた乾いた小枝の音に大げさに言って血の気が引いた。 二人は、邪魔者が聞き耳を立てていた(!)ことに気づいただろうか。 気づいていなければ、そっと後退りを続けて丘を駆け下りるのだけれど >>88、>>96 ]* (120) 2020/05/12(Tue) 15:56:08 |
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。 (a40) 2020/05/12(Tue) 15:59:37 |
【人】 無口な使用人 ジゼル───…誰か居るのですか…?>>122 (…ぎぇぇ…気づかれました…) [ とはいえそこに居たのは他でもないノアなのだから小枝を踏んだ音にも、それを踏んだのが私なのにも、気付かないはずはないわよね、と思い直して、おずおずと二人の前に顔を出す。 (ごっ…ごめんなさい…決して盗み聞きしていたわけではないの… あんまり素敵な空気だったから…) お邪魔してしまって、ごめんなさい 言いたいことが沢山あって、でも振り絞った声でそれだけをなんとか二人に伝えた。 同い年で、数少ない友人のノアには、きっと聞きとってもらえているだろうけど。 男性の耳には届いただろうか。 (123) 2020/05/12(Tue) 16:55:53 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ ノアは綺麗で、そして不思議な女性だった。 知り合ってしばらくの間、私は彼女の目が不自由なことを案じて、口の動きだけでは見えづらいだろうし、コミュニケーションに難があっては申し訳ないと、なるべく頑張って声を出すようにしていた(後に仲良くなってから、とっても申し訳無さそうに、実はあれあんまり聞こえてなかったの、と言ってきたので思わず吹き出してしまった) そんな私に、花が開くように微笑んで、無理しなくていいですよ、あなたの空気から、あなたの言葉が読める気がしますから、と言ってくれたのだ。 視覚に足りない力を補うように、他の感覚が鋭い彼女は、私の言わんとすることを全て理解してくれるように感じている。 …信じられないことに鮮明には世界を映していないというその綺麗な瞳で、何故謝るの?なんて、キョトンとして聞いたりして。 ] (…二人の時間を邪魔してしまったのだ、と思って…)* (133) 2020/05/12(Tue) 19:08:10 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ 伺い見るように視線を上げた私に、若いその男性は明るい声でハニエル、と丁寧に名乗ってくれた。 私もぺこりと頭を下げる。 自分でも小さいとわかっている声だけれど、ハニエルの耳には届いたようで、ほっと息をついた。 少し落ち着いて、改めて見つめると、ノアはキョトンとしていたけれど、 ハニエルの顔は少し赤くなっているのを見つけて、やっぱりお邪魔だったのだなぁと改めてバツの悪い思いがする。 ノアに良い人がいると言う話は聞いたことがなかったけれど、穏やかで誰にでも優しくて、美しい彼女なのだから、思いを寄せている人が一人や二人いたってなにも驚いたりしないけどね。]* (139) 2020/05/12(Tue) 19:39:46 |
【人】 無口な使用人 ジゼル[ そんなことはない、とノアが笑って言ってくれたけれど>>164、いまだ少し顔の赤いハニエルを見ているとバツの悪さよりも、なんだろう、悪戯心が顔をのぞかせる。] (…人の恋路を邪魔して座り込むような勇気は、私にはありませんよー) [ なんて、思わずにんまりしてしまったカオは伏せて、心の声はノアには聞こえないといいな、と思っていると ……ぁ、もしかして、ジゼルさんはお使いの途中? (…しまった。忘れてた…) (169) 2020/05/12(Tue) 21:57:40 |
【人】 無口な使用人 ジゼル レオンハルトさんに、お願いしているものを頂きにディアスに行くの…奥様のお使い。すっかり忘れてしまっていたわ… (ノアは、アルジャーノンさんのお店に行くのね>>164) たしかにあのお店の営業時間はよくわからない。 陽気な店主の顔を思い出して二人で笑う。 暖かい風が吹いているような気持ちになった。 じゃあノア、またね、と立ち上がる。 一人で大丈夫?なんて聞くのはかえって失礼なのだとわかっていたから、いつものように握手をした。 [ ハニエルにはまた再度ぺこりと頭を下げて。 丘を下る。] (ハニエルが、ノアを送ってくれたりするのかしら?)* (170) 2020/05/12(Tue) 22:01:21 |
(a61) 2020/05/12(Tue) 22:05:12 |
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