人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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[本当に、ずるかった。
晩餐会の席で対面するなんて思ってもいなかったから。
でも、お互いの立場が似ていたからなのか、
すんなり仲良くなった気がする。]

先程は、無礼な振る舞いをしてしまいました。
本当に、本当に申し訳ございません……

"貴女の素の状態を見ることができたので、
気にしていません。
とても、自由な方なんだなって思ったくらい"


自由というか……
自分のことを、気にしていないというか……?

"……もしよかったら、お手紙を書いても?"


[彼のこの一言から、秘密の手紙交換が始まった。
絶対に、気づかれてはいけない秘密のやりとり。
故に、渡し方も独特だった。
お互いの信用の置ける従者たちが橋渡しをしていたのだ。
つまり、宛名を書くことなく、
内容を確認する検閲官に口止めをしておけば、
関係はバレない。]

【人】 無口な使用人 ジゼル


  ……うん、こちらこそ。
     楽しかったよ。>>120


[ 笑みと共にそう言ってくれたクレソンさんは、やはり騎士の仕事に戻られるようで。
ほんの少しだけ残念な気持ちになって、表情に出ないようにするのに苦労した。]


[ けれどすぐに、決して容易く聞き取れるとは思えない自分の声を拾ってくれた(と思う)彼への感謝の気持ちに置き換えて。
ただ、そのことのお礼を言うのはやめておくことにした。]


[ 彼は商品を選ぶ(フリをしてそんなことを考える)私の後ろでルーシュとも、何か話をしていたのだろうか>>120]


[ ともあれ店をあとにするクレソンさんの背中に再度ぺこりと頭を下げようとして

そしてちょっと思い直してスカートの裾を摘んだ丁寧なお礼をした。]*
(139) 2020/05/14(Thu) 8:41:55
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a71) 2020/05/14(Thu) 8:43:52

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ 装飾屋さんでは結局、犬耳をふたつ買った。
…それから、何故だかわからないのだけど、あのよくわからない魚の被り物>>82>>119も。]


[ お店のおばさんが、これ売れなくて困ってるんだよ、なんてけらけら笑って振り回すものだから、思わず、じゃあ…と受け止めて籠に入れてしまったのだった。]


[ そんなつもりで言ったんじゃないんだよ、と慌てて手を振るおばさんに、こちらまでおかしくなってしまって同じように手を振った。]


[ 申し訳無さそうなおばさんは、代金をずいぶんおまけしてくれ、おまけにそれら全てを綺麗な紙袋に入れて持たせてくれた。]


[ ルーシュも何か品物を見ていたのだろうか。>>78]


[ ずいぶん日が高くなっているのを見て、お腹が空いていることに気づく。
気のいい店主に、笑顔で頭を下げて店をあとに、広場へ戻る。]


[ もしまだルーシュも店にいたなら、可愛い少女にも手を振って挨拶をしただろう。]*
(145) 2020/05/14(Thu) 10:02:11
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a75) 2020/05/14(Thu) 10:02:45

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
広場の屋台


[装飾屋さんを出て、広場へ。
せっかく手に入れた犬耳は、なんとなくまだつける勇気が出ず、紙袋の中でかさかさと音を立てていた。


賑やかに立ち並ぶいくつもの屋台をのぞきながら歩いて、異国の言葉で【
タコヤキ
】と書いてある小さな屋台で、店主が器用にくるくると回しながら焼き上げる不思議な丸い食べ物を見つけた。]


(あ、これかも…>>34)


[ 迷わずお金を払って、一皿受け取る。
ぺらりとした木皮の上に、丸いものが6つ。
小さな木の枝のような物もついていて、これで食べるのね、と感心する。

湯気はほかほかと収まる様子もなく、絶っ対熱いわよねこれ、と少し悩みながらも、口に入れた。]
(147) 2020/05/14(Thu) 10:09:32

【人】 無口な使用人 ジゼル


んあぁ熱っっ!!



[ 多分プーヨプスキュリテに来てから一番大きな声が出た気がする。そんな声出るのね、と思う間すらない、そのくらい熱かったけれど]



(…おいっし…)


[ 初めて食べたタコヤキ、という食べ物は、想像以上に美味しくて、気づけばあっという間に完食してしまっていた。


ホッと一息ついて、周りを見渡す。]


(大きな声で、お行儀が悪かったし、誰にも見られていないといいのだけど)


[ そばかすの、優しい機関設計士さんの姿は今日は見当たらないようで。]


(スタンレーさんに会ったら、タコヤキ、美味しかったわって報告しましょう。)


[ やっぱり持ってきて良かった、と水筒の中身を、今日は自分で少し飲んでまた歩き出す。]*
(148) 2020/05/14(Thu) 10:19:25
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a77) 2020/05/14(Thu) 10:21:01

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ さて、と歩き出した時、少し外れの路地から猛然とダッシュしてくる影。]


( おはようアデル!>>0:16 今日も変わらず元気ね)


[ あいも変わらず体をくねらせ、何度もジャンプして、ジゼルの顔をなんとか舐めようとしてくる愛しい友達の首を抱きしめる。
しばらく思うようにキスをさせて、背中を撫でてやって、ようやく落ち着いたアデルと共にまた道端に腰を下ろす。

ピンとした耳に目が行ってしまい、つい吹き出してしまう。]


(…今日はどこの素敵な方に、撫でられてきたの?>>52。頭がなんだかいい匂いがしますよ?)
(162) 2020/05/14(Thu) 13:46:31

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ この言葉を必要としない
やや騒々しい
愛しい友人だが、ジゼルの飼い犬ではもちろんない。
どこかで飼われているのか、それとも特定の飼い主などいないのか、いつもこの辺りでふらりと現れるのだ。

愛に溢れるこの国では、動物でさえきちんと王国が管理しているようで、このアデルも迫害されることもなく、しかも皆から可愛がられているようで、いつもツヤツヤとした毛並みをしていた。

ついでにアデル、という名前は、当然彼が自ら名乗った訳ではなく(!) 、行き交う親子連れや、孤児院(>>0:121>>52)で暮らす子どもたちがすれ違いざまそう呼んでいたりするのを聞いてなんとなく知った。


アデルに、持ってきたクッキーを差し出す。
これはジゼルが自分で焼いた、お砂糖の入っていない、アデルの為のクッキー。]


(あ、そうだわ。ゆきのやで金平糖を買ったら、孤児院の皆にもプレゼントしましょう…もう、たくさんあるかも知れないけれど)*
(163) 2020/05/14(Thu) 13:48:28

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ クッキーを食べ終えたアデルは、尻尾を振りながら軽やかに去っていく。
ふりふりと揺れる後ろ姿を見送って、ゆきのやに向かうことにした。


さすが祭り当日らしく、だんだんと人が増えてきている。

もう少し広場にいたら、もしくはまた広場に戻ってきたら、露店でなんだかしどろもどろになっているスタンレーさん>>160を見かけたりするだろうか]*
(172) 2020/05/14(Thu) 18:03:32

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
ゆきのや


[覚悟していたほどではないにしろ、やはり店の中にはたくさんのお客さん。


大半の人は金平糖を籠に入れているように見える。


店の奥のほうにそっと目をやると接客をしているのはいつものおばあさんのようで、あぁ今日もお孫さんはいないのかな…とわかりやすく肩が落ちた。>>140


そう言えば、銀髪のお孫さん、おばあさんが、【ユキちゃん】と呼んでいるけれど、ちゃんとした名前は知らないな、と思い至る。

お祭りの間に、お名前くらいは、聞けるといいのだけど。]*
(174) 2020/05/14(Thu) 18:07:07

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ ふぅ、と息をひとつついて、とにかく買い物を、と思い直したのだけれど、満員(3密!)の店内では持っている籠が人に当たらないように気をつけつつ、宝石箱のような商品もうっかり触れて落としたりしないように、となかなか大変。


ちょっと悩んで、金平糖を5つ。それから、以前お孫さんがおすすめだと誰かに話していた>>0:136 ゆきだんごと、ほかのお菓子をいくつか。


金平糖は、旦那様と奥様にひとつ、ノアに一つ。


それから。
もしまた会えることがあればその時の為に。ハニエルと、親切な騎士のクレソンさんに。


あと1つと、生チョコsweetおからドーナツsweetフルーツポンチsweet なんかは孤児院へのプレゼント、ゆきだんごは、私のおやつにしようか。]*
(175) 2020/05/14(Thu) 18:17:10
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a83) 2020/05/14(Thu) 18:19:05

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
ゆきのやを出て

[ 思いの外、大きな荷物になってしまった。
紙袋の中で(ふたつめの紙袋!)フルーツポンチ>>175の入った缶がちゃぽちゃぽと音を鳴らす。]


(…大丈夫、子供たちは、きっと好きよね)


[ 何故わざわざこんな重いものを選んだのか自分でも首を傾げるけれど、ともかく買い物を終えてゆきのやをあとにする。
店主のおばあさんはニコニコと手を振ってくれた。]


(やっぱり嵩張るわね…先に孤児院に寄ろうかしら…あら?)


[ 思わず目を疑った。
店を出てすぐの所で、またぴょこんと飛び出している獣の耳!

よくよく考えてみれば装飾屋さんにはたくさん売っていたので、同じものをつけている人がいても不思議ではない。

けれど、その様相は、少し前に道案内をしてくれたあの優しい騎士さんに間違いと気付いて、ドキンと心臓が跳ねた。>>177]
(201) 2020/05/14(Thu) 22:05:15

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ こんなに早くまた会えるなんてと、今買ったばかりの金平糖を握りしめて声を掛けようと近づく。その時。]


……あ、ごめん。
   あまりに、綺麗だったから。>>178



[ …優しい騎士さん、クレソンさんの声が耳に触れた。


ピタリと足が止まる。


クレソンさんの前には、見慣れない衣装に身を包んだ女性がいた。…それもとびきり美しい、まるで異国のお姫様のような、素敵な女性。


…瞬間的に踵を返す。


絶対に足音を立てないように、そして紙袋を高く持ち上げて、顔が見えないようにして、後退りする。

そうねこれ昨日もしたわね、と自嘲しながら。


1秒でも早くこの場から離れようと思った。

…絶対に、気づかれないように、逃げ出すように走り去った。]*
(203) 2020/05/14(Thu) 22:11:19
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a93) 2020/05/14(Thu) 22:15:16

無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a94) 2020/05/14(Thu) 22:16:48

ジゼルは、誤字 >>201 下段【間違いない】です
(a99) 2020/05/14(Thu) 23:10:48

[それから数年、彼との関係は誰にも気づかれなかった。
しかし、この頃から兄の様子が変わってきたように
感じていた。というのも、
あと数年で輿入れ予定のフィオーレ嬢への、
兄の執着が、ひどくなっていたのだ。
それを、彼にだけは伝えていた。
検閲官に気づかれないように、
賢い彼だからこそわかるような、問題の書き方で]

そして、色々があり……今がある。

[神殿で禊のように働いている兄にも、
偶に会いにいくようにしている。
シュテルンポレール殿下との婚姻の件を告げた時、
彼は全く動揺しなかった]

どうして、驚かないの?

"隣国で相手のいない王子は
シュテルンポレールしかいなかったからな"


でも、私が彼との婚姻を受け入れないとは?

"特には思わなかった。偶に彼と会う時の、お前の顔は…"


[
穏やかだった

そう言われて、不覚だったと感じた。
兄は、今の環境に感謝をしているとまで言い出した。
いつか、儀式を取り仕切る立場になれたら。

そんなことさえ、言っていたような。]

"ユウェル、はじまるよ"


[心配そうに、ポレールが顔を覗いた。
それを見て、リーベアムール王子が
"過保護すぎだろ"と苦笑している。

"兄さんも相当だよ?"


血を分けた兄弟とは、こういうものを言うのかも。]

"皆様、お静かに"


[神官のこの一言で、
その場にいるどんな王族でも黙ってしまうだろう。
この儀式の重要性は、
各国の王室誰もが知っているから。
父と母をみて、国王と王妃がやるべきことを、
ポレールとふたりで覚えていこう。

儀式が終わったら、国民に顔を出すことになるだろう。
それまでに、体力が戻れば良いな、なんて
ちょっと弱気なことを考えてしまっているが]

[時は過ぎて、昼。

客人の3人+1はここで一旦席を外すことになる。
ここからは、ブーヨプスキュリテ王国王族のみの、祈りの時間。
というわけで、客人の3人の会話でも]

おわったぁ……

"朝からもう……え、昼?"


"めっちゃ腹減った!!!"


"僕らは、お昼食べていいみたいだね"


"マジっすか。食おうぜ、フィオーレ……フィオーレ?"


いいなぁ……

[フィオーレ嬢は、廊下からふと見えた街中に視線を奪われていた。
兄と婚約者は、すぐに理解した。
"外へいきたい"ということを。フィオーレの具現化魔法-ビアンカ-は
フィオーレに同意した。]

"私がいるし、大丈夫じゃない?"

"軽い!ひどく軽いけど!フィオーレに町娘の服着せて!"


"かっる?!"

【人】 無口な使用人 ジゼル

  
少し前、ゆきのやから


[ どうか気付かれていませんように、と走りながら、あの女性と目が合ったような気もする>>239 ものだからますます恥ずかしさでいたたまれない。


 ( いっそここで転んでしまえば、紙袋から転がったものを拾い上げてくれる王子様に出会えたりするかしらね!)


[ なんて毒づいたりしたけれど、舗装された道でわざわざ転ぶ勇気などもちろんなく。


そもそもそんな御伽話を純粋に信じる程もう子供じゃなくなってしまったわと、乱れた呼吸と共に吐き出した。


ただただ重くなった紙袋二つを抱えて、ようやく足を止める。孤児院まであと少しのところまで来ていたことに気づいて、鉛のような足を引きずって歩を進めた。]
(251) 2020/05/15(Fri) 9:25:44

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ 孤児院の窓からは、子供たちの賑やかな笑い声や、なにか本を読み聞かせているような声も漏れ聞こえてくる>>236


人懐こい子供たちは本当に大好きなのだけれど、今日は呼び鈴を鳴らさずに、

孤児院の玄関先に、ちょっとくしゃくしゃになってしまった紙袋 
 
おやつの入った方
 
をそっと置いて。

そして少し離れたところで座り込んだ。]*
(252) 2020/05/15(Fri) 9:27:36

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ ふ、と硬い道路の感触で我に帰る。


どれくらいそこに座っていたのだろう。
見上げれば空は少しずつその濃さを増し、キラキラと輝く星がひとつまたひとつと姿をあらわにしていて。]


(…え、もうこんなに暗く?)



[ あわてて立ち上がろうとしたら、足がミシリと軋んだ。


孤児院に目をやると、ちらりと見えた影が二つ、仲良さげな風で星を眺めているように伸びている>>234

人がいたなら、こちらに気づいただろうか。

気づいてなにかを話しかけてくれていても、きっとなにも言えないだろうけど。


昨日から何かを邪魔してばかりな気がする。]*
(264) 2020/05/15(Fri) 14:16:46

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ …別に、これが恋だとはっきり断言出来るような思いを彼>>0:7に対して持っていた訳ではないし、

100歩譲って彼との出会いが、一目惚れ、なんて陳腐な言葉で言い表すことが出来るものだったとしても、それこそ失恋確定的な決定的場面
(きっ、きっ、キスとか!?)
を目撃した訳でもない。]


(なのにどうしてこんなに沈んだ気持ちになるのかしら)



[ 痺れた足に手をやろうとして、渡しそびれて握りしめていた金平糖が手の中でガサリと音を立てたのに気づく。


ほんの少し悩んだがすぐに包みをあけて、5、6個まとめて口に放り込んだ。


がりがりと噛み砕きながら、うちへ戻ろう、と思った。


楽しみにしていたタナバタの舞は、もう終わってしまっただろうな>>234と考えながら。]*
(265) 2020/05/15(Fri) 14:26:51
[街に出ると決まったらしい客人たちは、
当たり前ではあるが、急いで装いを変えることとなった。
町娘風の装いになったフィオーレ。
商人のような服装に着替えたムーティジェンティーレ。
そして、よくわからない服装になってるシュラーフェン。]

“なんの衣装?”

”これはね、騎士団の軽装”


”ダメでしょ?!


”知る人ぞ知る、騎士団の軽装だし大丈夫でしょ”


お兄ちゃんってば……

[妹に呆れられても、あまり気にしてはいないよう。
本当は、違うものだから。気づかれることはない。
しかし、懸念が一つ。

“フィオーレに町娘感皆無”


声をかけられては、厄介だ。
と兄は思うものの、婚約者が睨みを効かせるか。
なんて楽天的に考えて、3人は外に出ることにした]

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ うちへ戻ろう(と言っても厳密には自分の家ではないのだが)と歩き出したけれど、よくよく考えてみれば帰ったところでだれもいない。

おまけに空腹にも気付いてしまった。


今更こんな気持ちのまま、あの広いキッチンで、たった1人で、自分のためだけに食事を作るなんて…どう考えても気が滅入る。]


(…なにか、食べて帰りましょう)*
(276) 2020/05/15(Fri) 17:26:12

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ 星の祭りの夜のはじまり。

あちらこちらでの男女の楽しげな様子は、目のやり場に困ってしまう事もしばしばあって。


(…こんな中で私、1人だし、あんまりとぼとぼ歩いていたら
可哀想な人
だと思われてしまうわ…!)


実際のところまぁまぁ可哀想な人のような気はするけど、なんて呟いてみれば、萎びた笑いが漏れ出た。]
(277) 2020/05/15(Fri) 17:29:01

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ 背筋をぴんと伸ばす。
それからふと思い出して、紙袋の中から、あの魚の頭の被り物を出した。


これを被って、いかにもお祭りを楽しんでいる人のように、屋台で何か食べよう、と決めた。]


[ 実際に被ってみるのは勇気が必要だったけれど、それでも恐る恐るそれを被ってみる。


自分の姿をパスタ屋さんの窓ガラスに映しちらりと見て、耐えきれず、ぶはっ、と吹き出してしまった。]


(…なにこれ可愛いじゃない。)
(278) 2020/05/15(Fri) 17:33:41

【人】 無口な使用人 ジゼル


[ 道行く人も、こちらを見て笑っている。
恥ずかしかったけれど、笑う人笑う人に優雅なお辞儀を返してみればさらに笑いが止まらなくなった。


ちょっとずつ、楽しくなったような気がする。
そうだ、あの犬耳は、旦那様と奥様に差し上げようか。
それとも、ノアと、レオンハルトさんにあげようかな。]


なんの気なくそう考えて、

落ち着きのある、

いつも素晴らしい香りに包まれた、

王国指折りの名店で、

優雅に接客をする二人の頭に、


ぴょこんと立つ耳を想像したら…!


おかしくておかしくて、声を上げて笑っていた…(ノア、レオンハルトさん、ごめんね)]*
(279) 2020/05/15(Fri) 17:36:08
[城下町。
さまざまな匂いや音がする場所に、
3人は来てしまった。来てしまったが、何気なく…]

“意外と馴染めたね”


”そうっすねぇ……はいはい、お嬢さん”


こ、これ!!

[ホッとしたのもつかの間、フィオーレが何かを見つけた。
名前を言うことは憚られるため、なんとなくで呼ぶと、
フィオーレは気にもせず、並べられている本を指差す。]

これは!シュネーヴェの本です!

”えー?………………ちょーっと店主”


[フィオーレの一言に、何を言ってるんだと思った兄も、
タイトルを見て顔が凍る。
本を扱っている店主に、声をかけて、
欲しいだけのお金あげるからこの本を買い取る、と
彼は言った。流石に、一瞬の出来事に店主も
シュラーフェンを訝しげに見ている。]

”いいかい?これがここにあるということは、
店主、貴方を…………うちで裁くことになる”


”それって、どういう……”


”この本は、門外不出と言われていた本でね。
僕ら兄妹が幼い頃になくなっていたのさ。”



[シュラーフェンは、ムーティにフィオーレを連れて
先に行ってていい、と伝えて、手を振ってその場に残る。
門外不出の本が、他国にあるのはどうもおかしい。
誰が、盗んだのか。さぁ、それを聞く時間にしてもいいかな。
そんなことを考えて、店主の方を向き直す]

”さぁ、いくらだい。
それとも、シュネーヴェに引っ張って、
首を切られたい?今の僕は、本気だよ。
選択肢は、ふたつ。
お金をもらってどこからこの本を入手したのか教える。
もしくは、
それを拒否して、シュネーヴェから衛兵をひっぱり、
国家反逆罪で首を刎ねられるか。
さぁ、早く選んで。”


[妹と離れている時間が勿体無い。
早く選べと店主に迫る兄は、
まぁ鬼のような、悪魔のような。]

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ ひとしきり笑って、足を止めた。

高揚していた気持ちが少し収まって、はぁ、と見上げた空にはたくさんの星。

さっき噛み砕いた金平糖を思い出して、今度は苦笑いする。]



(…そう言えばお腹空いてたの、忘れてた…)


[ 屋台を見廻して、ふと思いつく。

朝食べた、タコヤキと言うあの食べ物を買って、昨日ノアやハニエルと出会った、あの丘に行ってみよう。

こんな時間だし、もうきっと誰もいないだろうから、
誰かを邪魔することもきっとない。

そして少し高いあの場所には、ここよりも星の光がたくさん降り注いでいるかもしれない、そんなことを思ったりした。


…その時。]



 ……ジゼル?>>295



[ 誰かに呼ばれたような気がして、振り返る。]*
(297) 2020/05/15(Fri) 23:10:57
無口な使用人 ジゼルは、メモを貼った。
(a121) 2020/05/15(Fri) 23:12:37

【人】 無口な使用人 ジゼル


……
………

( あぁぁぁぁぁぁあ!)


[ 一瞬の硬直のち、声の主が誰なのか理解して、
声にならない悲鳴が喉を震わせた。


幸い声にはならなかったので、この時初めて不自由な喉に心から感謝したかもしれない。]


( くっ、くっ、クレソンさん…!!)

( まっ、まさか魚の被り物を被って、くるくる回り踊っていたの見られていたの…?
いや被り物はまだ被ってるわ…いま脱ぐのも変よね…?)


( って言うか動揺しすぎると人って動けないのね!)


[ なんて頭の中でいろんな言葉が駆け回る。]
(302) 2020/05/15(Fri) 23:30:11

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ そんなことを知るはずもない、朝にあったままの笑顔で、クレソンさんはこちらに向かって手を振っている。]


[おまけに、]


  朝ぶりだね。

  ふふ、似合ってる、って言ったら
  傷ついちゃうかな。


[ なんて最高に素敵な顔で言うものだから、振り返す手を持ち上げるのに、相当なチカラを要した。

はは、は…と多分間抜けな笑顔で、なんとか右手を振り返すことが出来てほっとした(被り物を笑われたのは、この際置いておこう、と思った。)]*
(303) 2020/05/15(Fri) 23:36:39

【人】 無口な使用人 ジゼル

[ クレソンさんは、1人のようだった。


(あの異国のお姫様のような女性とは、ご一緒ではないのですか?)


[ なんて!聞けるはずもなく!

そんな私にクレソンさんは、]


  一人? なら、折角だから一緒に食べない?
  俺これだけじゃ足りなくて、
  他に何食べようか迷ってたんだ。>>301


なんて言って、これも不思議な魚の形(!)の食べ物を掲げて見せてくれた。


[ また魚!と思ったら急に笑いがこみあげてきて。

ゆるゆると、声を出せば。]


私も、今からタコヤキ、という食べ物を買いに行くつもりです



[ と、やっぱりいつもより少し、大きな声が出た気がした。]*
(304) 2020/05/15(Fri) 23:45:06
 




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