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【人】 豊里― 商業地区 ―[今日は祭最終日で、真希奈の榛名滞在最終日でもある。 お祭自体は昨日満喫したと思っているので、 商業地区を見て回り、お土産も購入するつもりだ。] (此の細工、凄く繊細だ。よく出来ているなぁ) [魚竜の骨を削って作った装飾品が目に留まった。 真希奈も初めて見た訳ではないけれど、 此処まで丁寧に磨かれたものは珍しいと感じた。 そういえば、 昨日祭の出店でも売っているのを見かけた。>>1:45 化粧っ気も無ければ、 装飾品もそれほど多くはない真希奈だが、 簪を一本、思わず購入してしまった。 櫻模様の透かし彫りがしてある。 中に入った球状の骨が、 鈴のようにカラカラと音を立てる。] (0) 2022/04/15(Fri) 20:32:54 |
【人】 豊里[あとは実家の工房で働く銃工たちへのお土産。 魚竜の頭の焼き印が捺されている "魚竜饅頭"というものを買う。 焼き印が魚竜なだけで、普通の饅頭のようだ。 饅頭ならどれも味に大差はないだろうし、 一応榛名銘菓と書いてあった。 ……そして値段も丁度良かった。] (1) 2022/04/15(Fri) 20:36:05 |
【人】 豊里またどこか、気ままに旅に出よう。 でもまずは……旅費を作る為に、働かなくてはね。 [旅費に頓着せずに、遊び過ぎたかもしれないと、 旅行を終えて今更気が付いたが、後の祭り。 次からは気を付けようと気を引き締め、 帰りの船に乗った。**] (2) 2022/04/15(Fri) 20:37:45 |
【人】 豊里― 工房 ―[榛名旅行から帰ってきて、暫し時が経った頃。 真希奈は一体のオートマタを作った。 その動きを、入念に確認する。 長い黒髪を結い上げて纏め、 其処には魚竜の骨を細工した、簪を挿してある。>>0 空を、 或いは 水面を 思わせる 青に 、櫻柄の 入った 着物。 櫻色の瞳、目尻には 煌 び や かな 玉 虫 色 を引いた。人形自体に内蔵してあるスピーカーからお囃子が流れると、 それに合わせて、人形が舞う。 手に持っているのは、一張りの傘。狐の絵が描かれている。 柄には 鈴 が付いており、傘が動くことで澄んだ音を響かせた。 その動きは、旅芸人の舞を思わせるようで、其れとは違い。 小さな舞姫たちの神楽を思わせるようで、其れとも違う。] (19) 2022/04/16(Sat) 14:43:55 |
【人】 豊里……まだ動きがぎこちないな。 [要改良と判断して、スイッチを切った。 真希奈なりに、 榛名の美しさを人形に込めたつもりだけれど、 まだまだその領域には至れていない。 伸びしろがあると考えれば、前向きだろうか。] の折、櫻が初めて花開いた 。 ……故にこの子を、 "春那" と名付けよう。[完成には及ばなかったが、気が早くもそのように思って。] (20) 2022/04/16(Sat) 14:47:38 |
【人】 豊里[そのどちらも、今の自分のものではない。 では今のそしてこれからの自分には、 どんな定義を付けられるのだろう。 何であったとしても、もう臆することはない。 愛すべきものたちを生んで、ただ生きるのみ。 * * ] (22) 2022/04/16(Sat) 14:51:31 |
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