人狼物語 三日月国


74 五月うさぎのカーテンコール

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[――眠りが深くなる寸前、夢を見た、気がする。
 これが夢なのか、まだ意識したがる脳の妄想なのかは、定かでないが。]

……ふ、く、

[ゆっくり、力を抜いていてくださいと促され、マットレスに身体を預ける。
 女のように濡れない場所。ものが入るべきでない場所を指先でなぞられ、そのままぬぷりと侵入される。
 異物感に震えるも、それは想像していたよりは恐怖ではない。
 俺の覚悟が決まったのか、愛ゆえか、それとも相手が丁寧でうまいのか。
 あるいは、意識の深いところでは、求めているのか。
 そんなことを考える余裕はなく、膝を震わせて――]

[目が覚めるのは、太陽が空をあかあかとした紫に染める頃*]

【人】 オリト シア

[店内に入れば、すぐに彼が見つけてくれた。>>79
久しぶりに聞いた彼の声が相変わらず優しくて目尻が緩む。]

 こんばんは。

 え、そうですか?
 最近、ちゃんと食べてなかったからかな……。

[彼に言われて頬を抑える。
確かにここ数日、帰りが遅かったからスーパー残り物になったお惣菜や、チンするだけの冷凍パスタなんかで食事を済ませてしまっていた。
体重計にも毎日乗っていたけど、最近はサボっていたから体重の変動には気づけない。
見た目に出る程だったら困るな、と眉尻が下がる。]

 今日はいっぱい食べるので、大丈夫ですよ。
 ハンバーグ、大好きです。

[ぐっと両手を拳に作り変えて笑って見せながら、ブラックボードへと視線を移す。]
(80) 2021/05/26(Wed) 15:33:50

【人】 オリト シア

[ブラックボードに書かれた食材は今日も好きなものばかりが並ぶ。
中でも野菜は特に。トウモロコシもスナップエンドウも、人参も食べたい。]

 あ、あとトウモロコシで。
 一品お願いしてもいいですか?

[トウモロコシの黄色は、彼が選んでくれた淡い色のスカーフを思い出す。
スツールに腰を掛けて、そんなリクエストを一つ。]
(81) 2021/05/26(Wed) 15:35:19

【人】 オリト シア

[カウンターへと視線を移せば、先に入っていた常連さんの姿が見える。>>70
嵐さんの隣にランさんが居たから眼を丸くして驚いた。>>62

 こんばんは、宇張さん、嵐さん。

[少し離れたアキさんには手を振って。>>27

 宇張さんは今日はお客さんなんですね。
 デートですか?

[ちょっぴりひやかしも交えつつ、にこにこと笑って尋ねる。
宇張さんの指に光るダイヤが>>42、ホールを彩るライトに反射して輝いた。*]
(82) 2021/05/26(Wed) 15:36:21

【人】 オリト シア

[嵐さんに髪型を褒められたなら>>86、照れ臭さに髪を弄る。]

 暑くなってきたので、
 纏めてみるのもいいかなと思いまして。

[蝶に触れたらサイドに取った後れ毛が、はらりと束になって落ちた。]

 宇張さんはショートカット、お似合いですよね。
 髪、伸ばさないんですか?

 ショートカットもお似合いですけど、
 髪を伸ばした宇張さんも見てみたいです。
 
 ね、嵐さん。

[そんな話題を振りながら。
カウンターに有村さんの姿が見えたから、洋ナシのノンアルコールシードルを頼む。
以前、飲んだ時に美味しかったから、同じものを。
その内、ノンアルコールじゃなくて、アルコールが入っているのを作って貰うのもいいかもしれない。*]
(91) 2021/05/26(Wed) 16:29:26

【人】 オリト シア

[基依さんに自分でも気づかなかった身体の変化を指摘されて、よく見ているなぁとしみじみと思う。
ちょっとしたことで見られる体重の変化は、悩みの一つでもある。
太ってお肉がついちゃうのも嫌だけど、あまり痩せ過ぎて骨ばった身体を見られるのも抵抗がある。ほら、抱き心地がどうこうって聞くし。

此方の様子を伺う彼を安心させるように笑って。
これからの食事に気を配ろうと誓いを立てた。]

 わぁ、コーンスープ好きです。
 お店の味? どんなのだろう。

[ハンバーグのソースは耳慣れないもの>>87だったから、小首を傾げた。
彼の腕なら、おいしい以外のものが出てくるはずもないので。そこはおまかせすることにして。

水に口をつけながら、いつものようにカウンターキッチンに向かう彼の姿を眼が追いかけた。]
(93) 2021/05/26(Wed) 17:43:36

【人】 オリト シア

[ホールをメインに働いていた彼も好きだったけれど。
厨房に立つ姿を見るようになってからは、垣間見える真摯な眼差しにどきどきして、やっぱり厨房で働く彼が好きだな、と実感する。
野菜を器用に剥く指先も、大きな鍋を持つ力強い腕も。何もかも。

その器用な手が、力強い腕が、私に触れるのかと思うと―――、
止めよう、これ以上考えたら胸の高鳴りが収まらない。

注文したドリンクが届いて、半分ほど量を減らした頃。
ふわりといい香りが漂ってくる。>>89

コーンスープの甘い香りに、お肉から滴る赤ワインと玉葱のソース。]

 わあ、……おいしそう!

 ラップサラダもいいですね。
 スナップエンドウもにんじんも好きなんです。

[両手を組み合わせてはしゃいで、まずは料理の見た目を堪能する。
ハンバーグが好きな兄に自慢しようと、スマホでぱしゃりと一枚収めて。
冷めない内に、いただきます。と両手を合わせてからナイフとフォークを手にとった。]
(94) 2021/05/26(Wed) 17:44:24

【人】 オリト シア

[シャリピアンソースはステーキに掛かっているのを何度か見かけたことがあった。
ナイフでハンバーグに切れ目を入れて、一口サイズにして。
みじん切りされた玉葱がお肉に絡む。脂が浮かんでいるのはお肉の脂だけではなさそうだ。バターと赤ワインの豊潤な香りが鼻孔を刺激した。

口当たりは牛肉で作られたハンバーグよりもさっぱりしているのに、玉葱がそこに絡むから甘さが残る。]

 ん、おいしい

[口の中でお肉の脂がとろけてなくなる。
トルティーヤチップスでエスプーマを掬えば、泡がたっぷりとチップスの上に乗る。
歯を立てたら、さくりと音がして触感がいい。一口だけじゃ飽き足らず、二口、三口と口にしてから、コーンスープへと移る。

コーンスープと聞いたから温かいものを想像していたけれど、出されたものは冷たかった。
スプーンで掬って口元へ運べば、コーンのまろやかさが沁み渡る。コーンだけではないのか、溶けた玉葱と崩れたじゃがいもも見つかった。
十分に煮込まれた野菜がほろほろと口の中で溶けていく。]
(95) 2021/05/26(Wed) 17:45:12

【人】 オリト シア



 ん〜……、お腹も満たされるけど、
 気持ちも満たされる〜……おいし……

[ほわり、美味しさに表情が緩んで。幸福感でいっぱいに満たされた。]
(96) 2021/05/26(Wed) 17:45:34

【人】 オリト シア

[苦笑混じりに響いた嵐さんの声は柔らかい。>>92
聞くからに本心と分かるそれ。
表情から滲み出る、ランさんへの愛おしさに思わずランさんを見た。
ランさんの反応はどうだっただろう。
すこし照れているようにも見えたかも。

茶化すのも野暮な気がして、ただ目を細める。]


 ふふ、そうですね。
 好きになった姿が、一番ですね。


[二人の様子に微笑ましくなる。
その様子を眺めながら飲むノンアルコールは、
お酒も入っていないのに、二人の熱を移されたみたいな味がした。*]
(97) 2021/05/26(Wed) 17:46:21

【人】 オリト シア

[美味しいからついつい食事が進む。
半分ほどお皿を空けたところで、カウンター越しから食べっぷりを指摘されて、頬を染めた。]

 う……、だって美味しいんですもん。
 お腹も空いてたし……、ついついお箸が進んじゃう。

[久しぶりのまともな食事。
それがお店であろうとも彼の手料理となれば食べないはずもなく。
好物とあってラップサラダまで追加注文してしまった。

ハンバーグをフォークで刺して、口に含んで。
幸せそう>>109と言われれば、ふにゃりと様相を崩す。]

 
 そりゃ、好きな人が作ってくれた
 ご飯を食べられるんですから。
 幸せです。


[完食したお皿は、ソースも残らずに綺麗に空になった。]
(113) 2021/05/26(Wed) 20:57:37

【人】 オリト シア

[ナフキンで口元を拭って、グラスを傾ける。
早くも懐かしい味は、甘い洋梨の香り。
すっきりとした味わいが喉元を過ぎていく。

不意に彼の口から、おめかし。なんて言葉が出てきて。
意図が分からずに「ニョッキ?」なんて尋ね返した。
ニョッキとおめかしの共通点が見つからないけれど、
誘われたなら断る理由もなく、はい。と頷く。]

 
 ニョッキって確かじゃがいものパスタ? ですよね?
 じゃがいももパスタも好きです。

 いつになりますか? 


[ちょうど夏に向けて、
サマーワンピースを買おうと思っていたところ。

食事中に服を汚してはいけないからとずっと避けていたけれど、思い切って真っ白なワンピースに手を出してみるのもいいかもしれない。

なんて、考えながら。
また一つ増えた約束事に、心が踊った。*]
(114) 2021/05/26(Wed) 20:58:12

【人】 オリト シア



 えっ? 何か不味いこと言いました?


[手で顔を覆った基依さんの表情は見えない。>>120
隣から向けられる温かい視線にも。>>118

何か狼狽えさせるようなことを言ってしまったのだろうか。
おろおろして様子を見守ったけれど、
隠しきれない耳朶が赤く染まっているから、
悪い方向ではないと信じたい。

自分の言葉が彼を一喜一憂させてることに気付けるのは、
まだもう少し先の話。]
(127) 2021/05/26(Wed) 21:43:19

【人】 オリト シア

[ニョッキにそんなに種類があるなんて知らなかった。]

 わぁ、どれも好きです。
 チーズもあるんですね。

 ソースは? トマトソースですか?
 生地から作るの、面白そうですね。

[両手を打ち合わせて、「楽しみにしてますね」と、微笑んで。
早速スマホを取り出してアプリのスケジュール帳を確認する。

いくつか候補を上げて、予定が合いそうな日を二人で選んで。
予定が決まったら、うさぎのアイコンをその日に設定した。
来たる未来にわくわくしながら、胸にスマホを抱く。]

 じゃあ、この日に有休取っておきますね。
 朝に一緒に出かけられるの久々だから、嬉しい。

[前もって予定を立てて、おめかしして欲しいなんて注文まで入るということは、何かしらきっと特別な日になるだろう。
サプライズ?まさかね?
膨らむ期待にそわそわして落ち着かなくなったけど、彼が私を喜ばせるために考えてくれたことなら、何だって嬉しい。*] 
(128) 2021/05/26(Wed) 21:44:18

【人】 オリト シア

[お客さんとしてカウンターに座るランさんは、
いつもと少し雰囲気が違う。
それが見慣れない普段着から来るものなのか。
それとも彼女の隣に嵐さんが居るせいかのか。

はにかむ姿>>125はいつも毅然と対応している姿よりも随分と女性らしく見えて、とても綺麗だった。

髪の長いランさんはちょっと見てみたくはあるけれど、
二人の様子を見ていたら、>>126>>131
これは暫くはランさんの髪は短いままだろうな、という想像は容易い。]


 わぁ……、ごちそうさまです。


[思わず口から漏れた。
お互い様だなんて言葉は知らない。*]
(134) 2021/05/26(Wed) 22:05:18

【人】 オリト シア

[リマインダには頷きを。
忘れない内に指を滑らせて、送っておくことにして。]

 秘密?
 当日のお楽しみ、ですか?

 ジェノバソースってバジルですよね。
 それもいいなぁ……。

[顎元にスマホを当てて、トントンとリズムを刻みながら、歯切れの悪い彼>>140をじっと見つめる。
まだ彼は全てを明かす気はない様子。
それならそれで先の楽しみとしてとっておこう。

一度、失敗したプロポーズに出されたビーフシチュー、
パーティの時に出してくれた二人の色が彩られたデザート。

料理に意味を持たせる彼のことを知っている。
何気なく出されたニョッキにもきっと、彼なりの思惑があるのだろうと予想して。]

 基依さんが驚くくらい、
 めいっぱい、オシャレしてきますね。

[今は深くは触れないようにして、笑いかけた。*]
(150) 2021/05/26(Wed) 22:50:20
――温泉旅行の幕間――

[アラームが鳴って何分経ったのだろう。
まだ時間があると思っていた訳でもないが、彼女の中に一度放った後、離れ難くてそのまま抱いていたら、呼吸に合わせて柔く締め付けてくるものだからすぐに復活してしまって、今に至る。
結合部からは割と激し目の水音が響くものだから、聴覚にも煽られて、もう途中で止めようもなかった。

 『失礼します。朝食をお持ち致しました』

そんな声が聞こえて、二人ともが硬直した。

 『お客様……?』

……普通、こんな状況だと萎えるものなのではないか。
こんな状況になったのが初めてだから何とも言えないが。
驚くべきことに、一向に堅さは失われず、彼女の方も強く締め付けてくる。]

─ いつかの夢の話 ─

[うさぎの穴の灯が点らない休日にて。
窓の外では、太陽が空をあかあかとした紫に染めていた。

狭い巣穴に潜り込むのはひよこに毛のはえた若鶴と。]



……仁さん。素敵です。


[囁く声が濡れる。
おつまみと、キッチンで飲む美味しいお酒。
淡い酔いと共に交わす抱擁、愛撫、接吻。繰り返したその果て、

丁寧に丁寧に恐怖をほぐし、愛情を注いで。
互いを求めあう夕暮れ時。]


 っ、 あー、すみません、今、起きまして……


[声を掛けられて無視が出来ないのが接客業のかなしい性。
つい応答したら、彼女の爪が背中に突き刺さった。
非難されているのかと思ったが、どうやら表情を見る限り、むしろめちゃくちゃ気持ち悦さそうで。
その様子に煽られて、つい腰を揺らしてしまう。]

 今から着替えたいんで、準備はそちらでお願いしてても良いすか?
 この後いただきます。

 っ、ありがとうございます。


[ちゃんと澱まずに言えたと思う。
激しくすると音や息遣いでばれるから、先端を内壁に押し付けたままぐりぐりとしか動かせなかったけれど。
彼女の方は涙も流して声を堪えるのに必死そうだった。

 『――では、失礼します。ごゆっくり』

長い長い数分だった。
汗なのかそれとも自分たちの秘所から溢れたものなのか、とにかく太腿がぐちゃぐちゃに濡れていた。]



力を抜いていてください──



[狭いシングルベッドのマットレスへ、
愛おしい人の肢体を沈めた。

押し拓かれて震える膝へ、口づける──*]


 あ〜〜〜〜駄目だ、も、動く……っ


[散々背徳感で昂った数分が過ぎて、限界が来た。
一番自分が強く突ける体位を求めて彼女の身体をそのまま押し倒し、脚を持ち上げて上からどちゅどちゅと穿った。

そして幾らも経たない内に、再び彼女の胎内を白く染め上げたのだった。**]

―― 旅行の幕間 ――

[あえかな声と荒い息遣い、衣擦れの音だけが響く。
朝の明るい日の下で、ゆさゆさと身体を揺さぶられて堪らずに身をくねらせる。
アラームを止めようとした手は遮られて、背に導かれる。
スヌーズに切り替わった時計は定期的に時を訴えるのに、繋がった箇所は未だに酷い水音を立てて、理性を突き崩してくる。]


 もぅ、……だめっ、……


[弱い抵抗は何の意味も果たさない。それよりも繋がった場所がきゅうきゅうと甘く締め付けて彼を離さないから身体は正直だ。
とろりと瞳が落ちて、甘い快楽に溺れていきそうになる。

そんな折に、隣室から声を掛けられてびくっと身体が跳ねた。]



 ……っ、……ッ !



[人の気配に身体が強ばる。思わず顔を見合わせた。
ふる、と弱く首を振って彼から離れようと身体を攀じったら、返って悦い場所に当たってしまって咄嗟に口元を覆った。]


 
……ンッ、  ふ、ぅン……



[普段どおり会話を進める彼に目を見開く。

隣に人が居るというのに再び始まる律動に視界が滲んだ。
仲居さんに気付かれないように懸命に息を押し殺してやり過ごす。
甘く送られてくる刺激にびくびくと打ち震えて、内腿で彼の腰を締め付けた。

羞恥に堪えきれないのに、それが返って刺激になってじわりと蜜が溢れて、彼自身の動きをより滑らせてしまう。]

[隣室からの物音がようやくしなくなったら。
詰めた息を吐き出して、柔く彼の胸を突く。]


 もっ、……、ばかっ、ひどいっ……
 

[涙が浮かび、言葉だけは彼を非難したものの、甘く焦らされた身体は限界を訴えている。
ぎゅうっと抱きついて、更に奥へと彼を誘う。
我慢しなくてよくなった声は、高く、甘く、切なく、彼を求めて。
追い立てられるままに、絶頂へと導かれていく。

その日の朝食のお味噌汁は、猫舌に優しい温度になった。**]

【人】 オリト シア

―― *** ――

[久しぶりの有休は奮発して2連休。
昼過ぎに自宅を出て、まずはネイルサロンへ寄って指先を彩ってもらう。
カラーは薄いピンクにグレーを混ぜて。
散りばめらたラメと白い花が指先で花開く。
指に彼のカラーが添えられて、両手を開いて眺めて表情が緩む。

その後は、美容室にも寄ってメイクと髪を整えてもらった。
髪を編み込んでもらって中央で束ねて、ハーフアップにしたら薄紫のリボンで留めて、アクセントに彼から貰った紫の蝶を踊らせる。

メイクは白いドレスに合うように甘めのピンクベースにしてもらった。
ふわふわしすぎないように、口元は鮮明なピンクのリップを引いて引き締めて。

肩口まで開いたオフショルダーのドレスは少し奮発した。
めいっぱいおしゃれをしていくと言ったから、多少大胆なデザインでも許してもらおう。]
(173) 2021/05/27(Thu) 0:57:03

【人】 オリト シア

[その日のブラックボードには、おすすめ料理にニョッキが並ぶ。>>163

料理をしながら語られる彼の言葉に耳を傾けて。
時折相槌を打ちながら、応える。

普段の何気ない「いつも」を特別と言ってくれることが嬉しくて。
「毎日」が欲しいと望む彼と同じ気持ちであることを伝える。]


 私も、毎日一緒に居られたらいいなって思います。


[彼の家に通うようになってから、彼と別れて自宅に帰ることが寂しくなった。
仕事を終えた彼を迎える日は、ねぎらいの言葉を掛けて彼を癒やして。
仕事に向かう彼を送り出す日は、いってきますのキスをして見送る。

そんな日が、毎日続けばいいと心から思う。]
(175) 2021/05/27(Thu) 0:57:28

【人】 オリト シア

[締められる言葉と共に、眼の前に出された料理は。
私の好きなじゃがいもがたくさん詰まっていて、紫のじゃがいもにグレーのソースに彩られていた。
お皿の中央でうさぎが笑っている。

「これからの人生」に「紫のうさぎ」それを意味する言葉に胸が詰まる。
料理と、基依さんを交互に見比べて、その言葉が間違いでないか確かめるように。何度も彼と眼を見合わせた。

手を取られて、薬指を指し示されて。
ストレートに言い直された言葉に、間違いはないと知る。

感極まって、胸が打ち震えて。
じわりと目尻に涙が浮かぶ。

答えなどとうに決まっていた。

ずっと、ずっと一方的に視線が追いかけていたその姿が。
今は、真摯に眼差しを返されて私の姿を映し出す。]
(177) 2021/05/27(Thu) 0:58:58

【人】 オリト シア

[目尻に浮かんだ涙を指先で払う。]


 ――――――はい。
 私を、幸せにしてください。

 貴方じゃないと、だめなんです。


[これからは、大好きな人とずっと――、
「いただきます」と「ごちそうさま」を、「毎日」一緒に。**]
(178) 2021/05/27(Thu) 0:59:23
 




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