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【人】 4年 井田 嶺― クリスマス ― [煙を消して、ベランダから戻ってくる。 天音が出かけようといわなければ、出かける気のない二日間。 恋人がしたいことをしようと決めていたので、何も言われなければごろごろとじゃれついていたのかもしれない。 目の前にクリスマスの料理が並ぶ。 ケーキまで焼いてくれると思わなかったな。 どんな料理だって文句なんか言わないけど、わざわざ作ってくれるならそりゃ嬉しい。] Merry X'mas。 天音と過ごせることに。 [空気に酔っているのか、いつも以上に表情が豊かな天音を見ながら、 グラスをそっと持ち上げた。 乾杯*] (207) 2020/11/19(Thu) 21:36:45 |
【人】 4年 井田 嶺― クリスマス>>212 ― [クリームシチューに舌鼓を打ちながら、軽くシャンパンを傾ける。 映画の絵を、絵画のように眺めたりしながら。 ふいに、かけられた声に。] スーツでいいか? あと俺、院進だから勤め先とか聞かれると無職ですって話になるけど。 [チキンをぱくりと齧りながら、まるでなんでもないように。 角のコンビニに煙草を買いに行く、くらいの平然とした口調で。 そういう話が出るのは、別にふしぎでもないし。 かわいい娘なんだから、親にしてみりゃ逢いたいだろうし、なあ。] ああ、でもあれだ。 山登りばっかりしてる馬鹿です、ってのは先にお母さんに言っとけよ。 変なところで娘の旦那が死ぬかもしれませんとか、いきなり言われたらショックだろうし。 [たぶんそれは、先に話してもらったほうがいいよな*] (215) 2020/11/19(Thu) 21:59:37 |
【人】 4年 井田 嶺― クリスマス>>226 ― 私服ったって、俺が持ってる服は山用のばっかりだしな。 まあ、考えとくけど。 [うーんと唸って、スプーンを咥えたまま。 さすがに彼女の実家に行くのにマウンテンパーカーとアルパインパンツってのは、外聞が悪すぎる気がするんだけど。] まあ、着いた瞬間に誓約書と婚姻届けが並べられてるとかじゃないなら、適当に小マシに見える格好でいいか。 それだって、服装以外に何か変わるわけじゃないし。 [そもそも堅苦しいことが長続きするほうではない自覚はある。 型にはまっている時間があったら山に登りに行く馬鹿の類だ、俺は。] ついでに煙と一緒に上にいることの多い類ですってのも伝えといて。 ご家庭の力仕事くらいならなんとでもするけど。 [死なないでしょ?と告げられた言葉に、顔をあげれば なんだか、照れて顔が赤くなっている天音が見える。 おかしいな、俺は照れるようなことは言ってないぞ。 あれも、これも、だいたい事実か普通の予測だよな。] (231) 2020/11/19(Thu) 23:19:54 |
【人】 4年 井田 嶺 ついでに煙と一緒に上にいることの多い類ですってのも伝えといて。 ご家庭の力仕事くらいならなんとでもするけど。 [死なないでしょ?と告げられた言葉に、顔をあげれば なんだか、照れて顔が赤くなっている天音が見える。 おかしいな、俺は照れるようなことは言ってないぞ。 あれも、これも、だいたい事実か普通の予測だよな。] 死ぬつもりは、ないけどな。 そのときは化けて出てくれるならいいことだ。 連れて行くのに手間が省ける。 [自分以外好きになれないという。 きっとそれはその通りなんだろう。天音の過去のことを考えれば。 ―――過去に関係なく そうであってほしいと願うのは、俺のわがままだけれど。] (232) 2020/11/19(Thu) 23:20:32 |
【人】 4年 井田 嶺[それに。 どう考えても、俺のうぬぼれなんだろうけど。 きっと、天音も同じ気持ちだと信じてるから。 ]俺はとっくに、天音以外のそばにいる気は、毛頭ないよ。 天音の隣で、笑いながら一緒にいる生活がいい。 あ、山にはいくけどな? [笑って、道にもなってない未来予想図を語ってみよう。 彼氏として、そのぐらい許してもらえるだろ。 だから、たいていのことはなんとかするさ。] 山って女性なんだよ。山に情事を持ち込むなって言われるくらい。 だから、女の園くらい慣れてるから気にするな。 [天音のグラスにシャンパンを注ぎながら、肩を竦める。 多少居心地悪くても、天音が望むならそのくらい何とかするさ*] (233) 2020/11/19(Thu) 23:20:59 |
【人】 4年 井田 嶺― クリスマス>>249 ― だったら、年末のうちに買いに行くか。 天音のセンスで一式。隣に並んでいてほしい格好でな。 [楽しげに笑うから、そんなふうに提案してみよう。 そんな普通のデートも悪くないだろう。挨拶に行く前にいろいろ積み重ねるのも、さ。] よろしく。 早めに伝えておかないと、向こうも準備とかあるだろうしな。 [さて、どんな反応をされるのか。 天音の母親というならきっといいひとだろうけれど、娘が里帰りにいきなり彼氏を連れてくるとか、たぶんそういう問題じゃないしな。 ―――ちゃんと、認めてもらえればいいんだけどな。 俺にとってもそのうち義母になるのだし。] 減らすし、やばい山はいかないようにするから心配するな。 海外登山の誘いとか、断ってるんだぞこれでも。 [けらけら笑うから。 ぽん、と頭に手を乗せて。] (257) 2020/11/20(Fri) 12:34:21 |
【人】 4年 井田 嶺 いきなりなにいうかな。 大好きだよ、天音。 [シチューを食べ終えていたら、いきなり。 かけられた言葉にちょっと驚いて、けれど。 素直にかえそう。気持ちには正直に。 まあいいか、クリスマスだ!] ケーキ、旨いな。 しっかり胃袋捕まれてるよなあ、俺。 こころもだけどさ。 [いっしょにケーキを食べながら、ぽつりと。*] (258) 2020/11/20(Fri) 12:35:02 |
【人】 4年 井田 嶺― クリスマス>>268 ― 行ってもらわないととんでもないことになるぞ。 動きやすくて機能的で質が良ければデザインとか配色とか全無視するからな、俺。 [自分のその手のセンスなんか信用してないんだよ。 何着たって似合って華がある天音だったらそれでもいいけどさ。 なんだかすごく、ふやけた笑みを浮かべる様子に髪をいじったりしながらマグカップに口をつける。 この間一緒に買ったプレゼント。こうして一足早く使ってしまうのもどうかとは思うけど。] へえ、赤城の登山守か。 ありがとな、天音。 [差し出された包みを開ければ、相好が緩む。 首をぽり、と掻いて。いつもつけているドックタグを一度外した。 そのチェーンを、巾着守の紐に通してもう一度首に直す。] これでよし。 いつでも天音が護ってくれるな。 [へへ、と笑み一つ。] (279) 2020/11/20(Fri) 19:37:17 |
【人】 4年 井田 嶺 よかったな、天音。 喜んでもらえて、俺もほっとしたわ。 あとは、実物観て失望されないかの問題だよなあ。 [それは、まあ。 照れ笑いを浮かべる天音を、とびっきり甘やかしてから考えるか。] (281) 2020/11/20(Fri) 19:38:05 |
【人】 4年 井田 嶺― 三月 ― [卒業式の数日後。 いつものように天音の部屋でごろごろとしながら。 院進なので卒業したからって何が変わるということもない。 部室にだって顔を出すし山にだって行く。 変わるとしたら、そうだなあ。] なあ、天音。 [スマホをいじりながら、いつもと変わらぬ口調。] 今の部屋、そろそろ更新なんだけどさ、いい加減手狭だし引っ越すつもりなんだよ。 二人で住むのってどのくらいの大きさがいいんだろうな。 [今年の桜は街で見ようと思ってること。 どうせなら二人で花見とかしたいしな。 それと、できるだけ寂しがらせないようにしたいなってことくらいだ*] (299) 2020/11/20(Fri) 21:07:28 |
【人】 4年 井田 嶺― 三月 ― ふんふん、部屋二つ以上で広いキッチン。 いっそオープンキッチンの2LDKくらいとかか。 ……? [天音の声が変わった。 いつもの素の返事じゃなくて、なにか困惑したような。 疑問のあるようなところ、あっただろうか。] 天音が良ければな。 二つ部屋借りてるのも不経済だし、両方に物買うのとかあほらしいし。 それに、そうすればいつでも会えるだろ? [いないときはしょうがないけどさ。 いるときに寂しがらせたくは、ないから。*] (303) 2020/11/20(Fri) 21:37:59 |
【人】 4年 井田 嶺― 三月 ― おう、言ってくれ。 天音がいるときは、できるだけ帰ってくるようにするから。 [大学院だってそうそう泊まり込みにはならないだろう。 男友達と飲んで雑魚寝なんて粗相はもうする気もないし。] そうだな。俺も探してみるから。 ……新婚ってことにしたほうが審査通りやすいのかなあ。 [狭くてもいいけれど、俺の荷物も多いしな。 先に社会人になるだろう天音の仕事スペースも用意したいし、いい部屋あればいいのだけど。 ま、そんなことより。 いっしょに暮らせる事実のほうが、大事なのだけれど。*] (309) 2020/11/20(Fri) 21:55:30 |
【人】 4年 井田 嶺― 三月 ― 必要なら紙切れ一枚出すくらいはかまわないけどな。 式とかはあとできちんとするけどな。 [新年にあった感じ、ご家族の反対はきっとないと思うし。 きっと、報告に行けばそれで済む気はする。 断られる?ははっ。そんなありえない心配、山に船担いでいくくらい無駄だろ。] 掃除も選択もするけど雑だしなあ。 ゴミ出しとかはまあ、俺の分担でいいよ。 細かいところは、ホワイトボードとか作って決めたほうがいいだろ。 俺の場合、いないときもあるし。 [同棲してた連中でもめた例はいくらでも見てるしな。 まあ山に心奪われた馬鹿どもは、生活力ゼロどころか車上生活すら珍しくないのだけど。*] (311) 2020/11/20(Fri) 22:10:59 |
【人】 4年 井田 嶺― 三月 ― ……??? 何言ってんだ天音。プロポーズなんか、とっくにしただろう。 もう一度ロマンチックにしろっていうなら、ホテルの最上階のレストラン予約するまで待ってくれ。 [答えはもらってなかったし、答えが欲しいといったこともないけれど。 責任を取るっていったときから、全部は天音のものなんだから。] ま、ちゃんと挨拶とかはするよ。 仕方のない先輩だから、返事はイエス以外聞きたくないぞ生意気な後輩。 [呆れた声と笑顔に。 いつものようにそっけない表情と声。 いつものとおりの日常の、その延長線上。*] (315) 2020/11/20(Fri) 22:27:42 |
【人】 4年 井田 嶺 しょうがないなあ。 じゃあ、予約しておくよ。 指のサイズもまだ教えてもらってないし、 『明日は月の上で』ってほどロマンチックにはいかないけどな? [いつもの通り、サラリとした口調。 照れながら悪態をつく恋人にも、慣れてきた。 たぶん、来年も、その先も、ずっとずっと。 こんな関係で、こんな日々で。続けばいいな。*] (318) 2020/11/20(Fri) 22:39:50 |
【人】 4年 井田 嶺 しょうがないなあ。 じゃ、明日ホテルのレストランに行く前に測りに行くか。 お義母さんに挨拶行く前にできてたほうがいいだろうよ。 [きっと、これからもずっとずっと。 こんなふうに―――……ずっと、しあわせに。*] (322) 2020/11/20(Fri) 22:54:03 |
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