人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【人】 子役 ヘイズ

「…………あれ、ぼくは、一体」

ぱちり。まばたき一瞬。
子役の知らない空間でなにかが変わった。
ここは星見杯亭だった。
子役は違和感に気づき辺りを見まわした。
ふ、と全身が移る鏡が視界に入る。。

「生きてる?」

手を広げたり閉じたり、近くのドアに触れてみたり。
通りすがりの客に触れて不審がられたりする。

「な、ナンデ!?」


「な、ななななななnナンデナンデナンデ!?
 だ、だーれが殺しじゃない死者蘇生の術でも!?
 ぼく消えたはずでは!????
 等価交換!?ぼくを生き返らせたい人なんて
 いたんですか!?ぼくのファン!??」


"中の人"なんていない存在はひとり大慌てだった。
(86) 2021/04/30(Fri) 19:52:32


NIA[NPC]<β>

 
そのアカウントはサルガスに発見された。


 現実の自分を忘れて、けれど。――変わることは許されなかった。
 意地っ張りで、捻くれてて、可愛くない性格。
 冷めた顔立ち。ひょろりと細い手足。印象より高い身長。

 いっときだけでも捨ててしまいたかったそれらを、すべて抱えたまま。
 この世界に、生きることになる。

NIA[NPC]<β>★

 少女は他のプレイヤー同様、『課題』を与えられた。
 ロール名、
「餓狼」

 強すぎる承認欲求。倫理観の著しい欠如。餓えた獣。人殺しの役割。
 少女は殺人鬼へと成り果てた。

NIA[NPC]<β>★村人

 最後に、表向きの肩書き「村人」をぺたりと貼り付けて。
 これで「村人 ニア」の完成。

(→)


サブイベントNo.XX
『パルテノスの悪魔』


あの最近有名になり始めた
パルテノスって役者が集まってるギルド
なにやら魔獣がいるって噂らしい。
……調査してくれないか?



【ソロール】→



「俺、最近このギルドに入ったんだが
 ある夜忘れ物を取りに戻ったらさ

 謎の影が徘徊してるのを見たんだ!
 ぜったいやばいって、頼む!調べてくれ!
 魔獣とかだったら倒してくれていい!」

「報酬ならはずむからさ!」


▷はい
 いいえ



【人】 子役 ヘイズ

>>D1

──役者ギルド『パルテノス』

人の"役"をして人に限りなく近い生活をする
それはそれは
賢い魔のものが長を務めるギルド
である。
人に憧れ、人になりたがる、けれど人間からすれば
悪意にもなりえる特性をひた隠すモンスター。

ヘイズはそのギルド長に役者として拾われた
生まれたばかりの
<地を這う影>
と呼ばれる魔獣であり
人の家族に子として紛れてからも、その親代わりにさえ
『おまえがわからない』
と言われた子役だった。
当然だ、人ではないのだから。
そして自身が"何者"であるか迷い、人の導き手を探す。

イベントで出会った師匠
<プレイヤー>

に健気に着いてくるパートナー
<NPC>
だ。

(167) 2021/05/01(Sat) 4:23:51


アクションXXでヘイズを呼び出せます。
ヘイズはあなたと同じ特性の技を覚えます。
ヘイズはあなたが戦闘不能になれば力を失います。
ヘイズは死の先であろうとあなたに着いて行くのです。
ヘイズは………………

【人】 子役 ヘイズ

>>167 >>D2

しかし、これらのほとんどは没データである。


実際のギルド『パルテノス』はごく普通の人間が創造したギルドだ。そして、ヘイズもまたごく一般的な人の子役だ。

けれど
修正前のデータがいくつか残されたままだった。

そうして、子役はモンスターという属性をひそかに付与された状態で──テストに参加させられたのだった。

暴走したAIの支配から逃れた後の『パルテノス』は、これまで通りだ。人の姿をした魔獣が潜むギルドというほんの
裏設定だけが都市伝説のように残るだけの。
そこは自由に立ち寄ることのできる、武器屋でも宿屋でもない、鑑賞するためだけの、ただ通りすがるだけかもしれない場所。

<サブイベント>
さえ受けなければ──
いや、そのイベントさえもうボツなのだった。
だから一部のギルドメンバーが魔獣として見つかり
討伐されることもない。……今のところは。
これは幸運というべきだろうか?

『わたし』は一体"何者"なのか。
そんな存在が"事件"で得たものとは、何だっただろう。

──けれど自らいたずらのように結んだ絆は
正真正銘この世界にだけ生きるヘイズにとっては本物だった。
(168) 2021/05/01(Sat) 4:31:09


「いつか、あんたのこと。
 殺してやろうって思ったりもしたわ。

 ――メサにしたのと、おんなじように」

 
「アイツの欲しがってた言葉を殺した!
アイツの、口を塞いだんだ。
アイツは、望んでた。きっと、僕が!欲しかったんだ!
愛してほしいって、きっと思ってた……」


 彼の言葉を思い出して。
 あの路地裏が、脳裏をよぎる。

(→)

【人】 子役 ヘイズ

>>172 サダル

空気が震える。影が踊る。小さな人影が現れる。

……あなたはまだ子役を呼ぶことができる。
これがデータ上の設定であれ、影にとっては現実。
役者で裏方のサダルが子役にとってのあなただ。
orionにいる限りそれは変わることはない。

「サダル!?サダルも生き返っ……?」

「…………え?」

まず影は、しばらく自身が生き返ったことに混乱していたものだから、あなたの説明を聞けば硬直。やがてゆっくりと飲み込む。

世界の真実。それほど驚いた様子は見せなかった。
むしろ妙に落ち着いていた。

「そう」

感情の色のない短い返事。

(224) 2021/05/01(Sat) 17:39:34

【人】 子役 ヘイズ

>>172 サダル

「そうですか」

小柄な体を屈めて、下から見上げて、笑う。

「つまり、みなさんは……
 
ぼくたちが知らないどこか遠くの世界に

 帰ってしまうと。」

「サダルも」

へえ…子役はどこかどうでもよさそうに呟く。

「さすがに、ぼくはそこにまでついていけないですね。
 よくわかんないですけど、なんか、それはわかります。
 じゃあ、もうすぐおわかれですね、
師匠。グッバイ!


死の先だってついていくと言っていた口は
あっさりとそう零した。
(225) 2021/05/01(Sat) 17:48:41
ヘイズは、一瞬だけ、寂しそうな顔をした。
(a81) 2021/05/01(Sat) 17:50:10

ヘイズは、NPCは、ただぽつんと立っている。
(a82) 2021/05/01(Sat) 17:51:58

ヘイズは、ホワイトボードに、みんなを真似てひつじを描いてみようとした。
(a85) 2021/05/01(Sat) 18:22:59

ヘイズは、なんか……目玉の飛び出した黒い化け物になった……
(a86) 2021/05/01(Sat) 18:23:47

子役 ヘイズは、メモを貼った。
(a92) 2021/05/01(Sat) 18:59:16

竪琴の音。


 [鳴り響く][つい昨日も爪弾いていたのに]
 [酷く久しぶりに鳴らした気が、する]

「聞こえるか?」
「返事は、できるか?」

「もしできないのならいいんだ」
「もしも返したくないのなら、いいんだ」

「……ハマルはうまくできただろうか。
 ハマルはシトゥラの遺したものをきちんと使えただろうか。
 ハマルは信用に応える事ができたならうれしい」

「シトゥラが居てくれて嬉しかったんだ。
 声を聞いてくれて嬉しかったんだ。
 声が聞こえて、嬉しかったんだ。

 もう起きる事なんてないと思っていたんだ。

 ……ハマル
<【俺/私】>
はそれを伝えたかった」

「そうですね。
アンタは頑張ったと思います。
僕が居なくても、僕が必要なことすべてを残して行かなくても。
ちゃんと走り切った、それを誇りに思います」

青年は彼に、嘘はつかなかった。
けれどすべてを伝えても行かなかった。

「アンタの歩いた道は、きっといばらの道だった。
そこから逃げ出さなかったこと。
先に進むために足を止めなかったこと。
これは、称賛に値します。

よく頑張りましたね、ハマル」

「ハマルはな。

 ハマルはシトゥラの一番になりたかったんだと言われたんだ。
 でも、きっと違うんだ。

 ハマルの『一番』はシトゥラの『一番』と同じ意味ではない。
 ハマルの『特別』はシトゥラの『特別』と同じ意味ではない。
 ハマルの『好き』はシトゥラの『好き』と同じ意味ではない。」

「……それでも、やはりハマルは。
 シトゥラが『一番』で、『特別』で、『好き』だった」

「ハマルは頑張って、頑張って、立ち止まらないで、生き続けて。
そうして、いつか会えたら」

 [■■■■■事ではないとわかっていたけれど]

「……『褒めて欲しかった』」


「!」

 [聞こえた声に金が瞬く]

「……ハマルは。本当に頑張れたか?
 きっとシトゥラのように上手にできなかった。
 何度も手を掴み損ねた。
 ハマルは、」

 [言葉が零れ落ちていく]

「ハマルは、シトゥラに生きていて欲しかった。
 ハマルはずっと一緒にいて欲しかった。
 ハマルはシトゥラの『特別』も聞けなかった。
 ハマルはシトゥラとお酒を飲んでみたかった。

 
……ハマルは約束を、
守って欲しかった


 [消え入るような声でそう呟いた]
 [だってこの言葉達はきっと、貴方の信用に応えていない]

【人】 子役 ヘイズ

>>233 サダル

「…… …… …… …… …… …… ……」

子役はフリーズした。

「…………ふ」
「ふふふふっ あははははははは!」

そして破顔した。
さっきのはあからさまな演技過ぎただろうか?

「師匠ならそう言ってくれると思ってました!」


思ってましたけど……今すっごく胸がざわざわします。
なんででしょうね?"影"を好む体質のせい? いいや
こんなことを言われるのは、はじめてだからだろう。

「ぼくのこと…そんなに気に入っちゃったんですか?
 
カワイイですもんね、ぼく!
 ぼくも師匠のこと大好きです!
 ああでも、師匠は師匠でも今は本来の姿を取り戻した
 師匠なんですよね?それなのに不思議です、実に」

あなたの両手を取る。楽し気に。
輪になって踊るように勝手にくるくると回る。

(251) 2021/05/01(Sat) 22:06:05

【人】 子役 ヘイズ

>>233 サダル

「ぼくだってまだサダルと一緒に舞台に上がりたいって
 願い、かなえてませんでしたもんね!
 もう会えないとこまっちゃいますからね〜……。

 嗚呼、でも、そんなこと言って期待させて
 迎えにこなかったら呪いますよ?」

くすくすと笑う。冗談。いたずらっぽく。
電子の存在であろうと影だったらできるかも。

「……あ、そうだ。好きな色、あなたの色の星を
 作れるようにがんばってみます!

 次に会った時にそれを見せれるように。どうですか?」

夢を語るような弾んだ声。
もし、あなたがサダルという姿を失ってしまっても
この力、その色は受け継ぐことができる。

それは"家族"であり、あなたの影である証のようなものだ。
(253) 2021/05/01(Sat) 22:07:24

【人】 子役 ヘイズ

「……そうだ。ひとまず、紅茶でものみましょう!」

これはサダルから世界の真実を聞いた後だ。
正真正銘orionの住人である子役はスペース子役になりかける
脳内宇宙を押し切り、いつものように紅茶の準備をしていた。

前のように緊迫した会議よりは、いい雰囲気だ。
これはこれで刺激が足りない
悪くはなかった。
(255) 2021/05/01(Sat) 22:32:40

 すべてが夢だった。
 いつわりだった。
 まぼろしだった。
          
としつき

 彼と過ごした10年の年月も、
 抱いた思慕も、
 数日のうちに急速に変化させられた感情もなにもかも。


 それでも幻の中で抱いた感情は、
 自分の心のすべては嘘ではない。

 彼に会わなければいけない。
 "おわかれ"をしなければいけない。


「それより先に、一発ぶん殴る」

                      ──強い決意☆


「メレフ。どこだ」

 愛想の欠片もない、不機嫌さの伺える声。
 慣れたものならその声から怒りを拾える。

「ツラを貸せ」


 やさしい言葉遣いを心がける男に
 荒っぽい言葉を使わせるほど…………、怒っている。
 
ヌンキの件で。



「…………ハイ。」

あんなに格好良く付けた台詞を吐こうが、
怒られるものは怒られる。当然の摂理だ。

素直にあなたの側(店の近くだろうか)に
姿を見せる。いつでもどこからでも殴れる。
最早サンドバッグと言っても過言でもないくらい容易だ。

【人】 子役 ヘイズ

>>264 ルヘナ

ぱちり。あなたと目が合った。
それはほんの数日間の日課だったけれど
まるで長い間そうしてきたように、自然な流れで
ミルク入りの紅茶のティーカップをあなたの前に置いた。

「…どうぞ!」

子役はいつもどおりの笑みをにこっと浮かべて
そうして、隣にすわった。
何か言わなければいけないことがある気がするが
ひとまずは、淹れた紅茶を味わってから。いい香りだ。

「あの、ルヘナさん……
 ルヘナさんはこれからどうするんですか?」

やがておずおずと切り出したのは、未来のことだった。
"シータの痕"事件もなかったことになり
真実が明かされた今、この日課もこれで最後だろう。
(284) 2021/05/02(Sun) 9:17:38
 メレフ

 店先に現れた姿にためらいない足取りで近寄る。
 纏う怒気に小鳥は囀りをやめて逃げ出す。
 GoodByeおやすみよ。
 
「あなたは」

 
ビンタ。

 
「隠し事が多いのは知っていたが」

 
ビンタ。

 
「他の者と寝てから日もなく恋人を申し込むとかまともか?」

 
ビンタ。


「本気であることに疑いもしないが」

 
ビンタ。

 透き通った思考にビンタのノリがいい。

「それはそれ。これはこれだ」

 
ビンタ。

 職人の手が痛むが、廃業済だ。問題ない。



「誠意のない関係を俺は好まない」

 
ビンタ。

 溜め込んだものが堰を切ったように溢れてビンタに変わる。

「それとも他の者と関係を継続したままでも」

 
ビンタ。

 
「俺が許すと考えていたなら心外だ」

 
ビンタ。


「あんたは一度、人の心を学習し直せ」

 
ビンタ。

 手を下げる。



「…………はあ」

 叩いた手は赤く、ひりひりと痛む。
 仮想空間に演算された痛みは本物のように感じさせる。
 
 そして演算範囲の対象外である人の心が得た痛みは、
 加減なしの本物として反映される。

「あんたはプレイヤーでいいのか」

【人】 子役 ヘイズ

>>274 >>275 サダル

あれ、ぼくも行けちゃうんですか?

 ……あはは!さすが自ら死の台本を作る師匠だけあります。
 おもしろいこと言いますね!」

まさに今、あなたが言う物語をしっかりと記録した。
"やろうと思えば不可能ではない"
そんな気がしてきた。
ブラキウムにも勝てるくらい……それは言い過ぎか。

「育たない情緒はぼくのせいじゃないですもん」

こどもらしく、むっと頬を膨らませて見せた。
ぱちぱちと緑の瞳を瞬かせる。
空とはほど遠い地を這う影にも
きれいな緑色の星は作れたりするだろうか。

「あの、サダルが届かないどこかへ
 行ってしまうと知った時は"寂しさ"を覚えたかも。
 だって、死の先でさえ着いて行けたんですから。
 あなたを師匠に選んだのはぼくからですし。

 ……これって情緒ではないですか?」

呆けた顔で首を傾げた。
尋常じゃないメンタルでも感情が無いわけではない。
それがデータで作られたものだとしても、だ。

(345) 2021/05/03(Mon) 3:11:29

【人】 子役 ヘイズ

>>274 >>275 サダル

演技以外にやりたいことや、好きな色
みんなと出会って変わったことをイメージする。
前にそう言われたように星を作れば、きっと──
もしかしたら、
星くらいなら今できるのでは?
思いつき。
次なんて言ったけど
"この世界での"最後
だ。
道具はいらない。やってみよう。指でくるりと宙に星を描く。
演技以外にやりたいこと。なんだろう。
何かを創作すること、かも。今までできなかったこと。


きらり。涙みたいな。ちいさなちいさな星がてのひらに収まる。
それは黒ではない、緑色? シアン?
いいや、それはきっと──ヘイズの色だ。

見る人によって色を変えるような不思議な色。
師匠には、何色に見えただろうか?

「あげます」

まだ未熟みたいですけど。眉を下げてゆるりと笑う。
あなたの手にちいさな星を、握らせた。

「きっと呼びますよ。"ここのみんなが役者の台本"
 見たいですから。そしてどこまでもついていきます!」

あなたの端末にだって、どこだって。
もしかしたら
"自身が憧れる人そのもの"
になってだって!

「だから、待っててくださいね!」
(346) 2021/05/03(Mon) 3:26:17

【人】 子役 ヘイズ

>>295 ルヘナ

「ルヘナさんも、ありがとうございます。
 ぼくがいなくなったちょっとの間……
 紅茶、淹れてくれていましたよね?」

"見てました"と笑う。

「ツミゲー……?はよくわかりませんけど
 ……やっぱり、ルヘナさんも
 ぼくにはまだ知らない世界へと行ってしまうんですね」

紅茶にうっすらと映る自分の影を見つめる。

世界の真実を知ったるや今や
そこまで驚いた様子はなかった。

「ぼくは、そうですね。みなさんが
 あちらへ帰った後も、どうにかして
 着いて行ってみたいなって思います! ふふ」

不敵に笑った。何かを企んでいる顔だった。
(348) 2021/05/03(Mon) 3:40:05
ビンタ音で念を越えちゃった

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「ハマル、きっとアンタは知らないだろうけれど。
約束のすべてが守られるわけではない。
何かを手放さなければ手に入らないものもある。

僕は、今回はそれを掴むために、
それ以外を全部手放した。
手放した中に、ハマル──アンタのことも含まれている。

だから、アンタに手を伸ばすのは不誠実だと思った。
だから、アンタに連絡も、言葉も残さなかった。

ハマル、アンタに話す僕の特別は、
アンタたちを手放した先の話だ。
それを話すことに、躊躇いがある。

それでも聞きたいと願いますか?」



呆れた、とばかりにため息をついた。
こんな質問するんだからわかるだろうとばかりに。

「俺もそうだよ」

だからあんたとの付き合いはまだ続くだろう、
なんて喜ばせるような言葉は続けない。
躾には適度な飴と鞭の使い分けが必要なのだ。

「探したければ探してもいい。禁止はしない」

想いが偽りじゃないなら本気で探せ、
ということである。

結局見つけようとしなくとも自分から探すし、
もしも見つけてくれたなら、
今後も間違いがあってもこうして許してしまうんだろうなと
予感しながら。


この世界でのラサルハグのおはなしはこれでおしまい。

未来の話はまたどこかで。

 


「……ハマルは、守られない約束を知っている。
 零れ落ちたものを知っている。
 掴めなかったものを知っている。

 けれどハマルは手放したくはない。
 いくら失っても手放す事は、したくない。
 シトゥラの事だってそうだ。

 シトゥラが手放してしまうのなら。
 ハマルは掴もうとし続けよう。

 お前が落としたものを、全てハマルは拾い続ける。
 ハマルがそうしたいと、思うから」

「それに、 シトゥラはハマルに最期言っただろう。
 『一番の話が出来るようになりました』と。
 言葉を残してくれただろう。
 約束を守ろうとしてくれただろう。
 躊躇うという事は完全に捨てきれてはいなかったのだろう。

 シトゥラの中にひとかけらでも残っていたのなら」

「……寂しくはある。
 けれど。それでも、よかった」

 →

竪琴の音が鳴る。


「言えない事。言いたくない事なら。
 無理に言わなくても構わない。

 けれど『話』をしよう。シトゥラ。
 見てきたもの。触れたもの。
 話したくてもできなかった事。
 伝えられなかった事。

 ハマル達はそれしかできない。
 ハマル達はそれでも。
 言葉を交わすこの場所で繋がったのだから」

 [是と言われれば、ぽつりぽつりと話し始めるだろう]
 [過去の話][いつかの話]
 [果たされる約束][果たされない約束]
 [『現実』の話だって出たのかもしれない]

 [否と言われても]
 [最後に貴方に伝える言葉は決まっている]
 [『またね』][そうして竪琴の音も途切れるのだ]

【人】 子役 ヘイズ

>>409 ルヘナ

「……ぼくも」

おかわりの紅茶を注ぐ。自分のぶんも。

「今のルヘナさんとお別れになると思うと
 ちょっとだけ寂しいです……」

やがてポットは空になる。
すこし悲し気な表情を見せるが
ぽたりと紅茶のしずくが落ちるその
一瞬で、ぱっと笑顔に変わった。

「でも、これから出会うルヘナさんも楽しみです。
 期待しててください。
 ぼくはふつうの人間じゃあ、ありませんから
 誰の、どんな影の中にでも潜り込んで見せます!」

データである限り限界はある。
それでも電子の海でも星がきらめく空でも
どこへだって渡って見せよう。
そんな手段を師匠から与えられたのだから。
仮初の死の先を見た子役は知っている。
誰にも認識されず、声もとどかない。
……そんなのはつまらないことを!

「だから、またお会いしましょうね」
(475) 2021/05/04(Tue) 13:23:30

【人】 子役 ヘイズ

>>388 サダル

「え。
子離れ
って、ぼくってサダルの
 子供みたいなポジションだったんですかあ?!」

せめて弟では?と子役はつぶやく。弟子だしな。

「もう情緒を一度覚えてしまえばこっちのモンです。
 これから
天才子役が更に覚醒して進化
しますので──」

子役は子役だ。演技はできてもみなのような別の姿はなかった。
けれどそれはありのままを知ってもらえたということだ。
悪くはない。そしてまた別の世界で会う機会も与えてもらった。
どんな形であろうと。なんという幸運だろうか。

子役は、あなたといた日々をたのしく過ごしたのだろう。
それは人ならざるものが憧れ、得た人らしい感情のかけらだ。

ヘイズの舞台はまだまだ続く。


「だから、またね、です!サダル」

元気よく手を振ってみる。きっとあなたが
帰っていくそのときも、そうやって見送るつもりだ。

しかしこの時点の子役は、現実のあなたが救急車案件であるとは知らない。もしかしたら最初にやることは救急車を呼ぶことかもしれないが──

それまた別のお話だ。
(478) 2021/05/04(Tue) 14:23:18


青年も話し始める。
やってきたこと、大事なものの話。
空いた時間を埋めるように、言葉を重ねていく。

青年の話はけして長くはない。
大事なことは、言葉に上手く出来ないものだ。
だから事実と少しの気持ちだけを言葉に乗せる。

またね、の約束は果たされるのだろうか。
ハマルに彼は“現実の自分の連絡先”を手渡した。
あっちでも再会しようという約束を。


 [ここでの残り時間は有限だ]

 [きっと互いに語り交わしあった言葉は少ない]
 [それでも大事な事は伝えられただろう]

 [渡された連絡先に、【日辻 春】の連絡先を返して]
 [果たしたい約束を再び結んで]

 [そうしてこちらでの二人]
 [『ハマル』と『シトゥラ』の話は終わったのだ]


「 
Huh? Darn it!!!
 」


ハローハロー、当方です。
当方は今、貴方の脳内に直接語り掛けています。

この世界がβテストである時間もあと少しですね。
意味の分からない方は聞き流してくださって結構です。
その疑問はきっと後に解消されますから。

さて皆様、やり残した事はありませんか?
忘れ物はありませんか?
ほら、そこのギルドの長失格さんとか。
『壊れた時報』からの信用消失具合、いっそ笑えますね。

HAHAHA

ホワイトボード
は見ましたか?

「それで終わり」「僕はギルドの長失格です」
「僕の話はここまでだ」

『壊れた時報』は、これらの言葉を信じていません。
当方のこの言葉が理解出来ない程、
貴方はお馬鹿さんではありませんね、ギルドの長失格さん?

失礼、私信が入りました。ソーリー。
当方は皆々様に言葉を投げ、羊を夢見に戻ります。

シーユー
 

ぼく、ヘイズ!
人外だらけの役者ギルドで、愛らしい子供を演じる魔獣!
……っていう没データがこっそり残されてたNPC!

しかも、謎のゲームの参加者に選ばれちゃって…!?
ぼくはデータ通りになんとか宿主という名の師匠になってくれる人を会合で見つけようとして…選ばれたのがサダル!

どうしてサダルが選ばれたって?ギルドが同じだから?
それとも演技の特訓をしてくれたから?いいえ
彼が迷える子羊ちゃんのぼくに気づかせてくれたからでしょう!

それからぼくは人のいろんな感情に触れました。
死体をみた時の、殺す時の、死ぬときの…
あれ?ポジティブなこともあったのに忘れました!
あはは!ウソです。ちゃんと覚えてます!憧れですから!

ところが、みんな別の世界に本当の自分が
いるってきいてビックリ!くそ〜!
でもでも、パーフェクト弟子だったぼくは
いろんな世界へと渡る希望の星を師匠から与えられました☆彡
サダル!ルヘナさん!みんな!
きっとぼく行きますよ!待っててくださいね〜!

次回、空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?

『Hello, World!これ師匠のスマホですか?』

ぼくたちの舞台はまだはじまったばかりだ!!!


「ごきげんよう、ニアよ。
 ――ここでは『ガルデニア』と名乗るほうがいいかしら」


 同じ『陣営』として設定されていた者たちへ、
 最後の挨拶を贈る。

「……あのお願い、聞いてくれたのよね」


 あまりにも一方的で身勝手な、今際の言葉。
 必死だったあの願いを聞き入れてくれたこと。

「キュー、ラム、モス。
 それから、フール、スクリプト、リリス。もう一人の誰かさん」


 それから、仲間であってくれたこと。
 ……『設定』と言ってしまえばそれまでだけれど。
 少女は彼らに手を伸ばさずに、彼の手を取ってしまったけれど。

「悪い子のニアに付き合ってくれて、ありがとう」


 それでも、ひとりではなかった。
 少女はきっとそのことに――彼らに、甘えていた。

「――ニアの人生も、悪くはなかったわ」


(→)

 




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生存者 (5)

ラサルハグ
3回 残 たくさん

あんまいない

ヌンキ
52回 残 たくさん

全◯/置きレス

ルヘナ
33回 残 たくさん

レス通知求

ハマル
43回 残 たくさん

全○

メレフ
44回 残 たくさん

新秘○/置 謝謝

犠牲者 (6)

サルガス(2d)
0回 残 たくさん

 

ニア(4d)
42回 残 たくさん

新規・秘話○分裂

キファ(5d)
72回 残 たくさん

置かかってこいや

ヘイズ(5d)
14回 残 たくさん

【雲】ここどこ?

ゲイザー(6d)
40回 残 たくさん

全◯なんでもこい

ルヴァ(6d)
13回 残 たくさん

新◎/います

処刑者 (6)

アンタレス(3d)
1回 残 たくさん

新規〇置きレス

シトゥラ(4d)
20回 残 たくさん

またね

サダル(5d)
54回 残 たくさん

新◎秘◎

カウス(6d)
58回 残 たくさん

全〇Love…

キュー(7d)
30回 残 たくさん

置き

ブラキウム(7d)
24回 残 たくさん

全◎置きだぞ!

突然死者 (0)

裏方 (3)

エルナト
0回 残 たくさん

レグルスkiss

レグルス
2回 残 たくさん

ぜんぶ○/生存

メサ
12回 残 たくさん

全部◎昼は置き

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