100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】
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「あ、あたしは……。ただ……」
「グズでノロマでダメな女だから。
誰かの役に立てるようになりたかっただけです。
で、でもきっと。ダメだったんですね、あたし。
きっと嫌われちゃったんだ。
だから、ヘンな噂が立ってる……」
「ね、ねぇ。あの。あなたに会いに行っても良いですか?
こんな、テレパシーじゃ。きっと気持ちも表情も伝わらない」
「…………。
おい、やめろ。それ以上卑下するのはよせ」
自虐を聞きたくないと言わんばかりに口を開く。
「お前まだここに来てそこまで経ってないだろう。噂はともかく、嫌われたなんて話は聞いていない。ダメと決めつけるには早すぎるし、そもそもダメかどうかは周りが判断する事だ。
そこでぐすぐすしてる暇があったら挽回する為に動け、いいな?」
慰めなのかそうでないのか。非常に分かりにくいが、貴方に嫌悪を抱いているわけではないのは確かだ。
「構わないが、酒の一つや二つ……お前そもそも成人しているのか?あー……素焼きのナッツとドライフルーツ。手土産に持ってこい。そうしたら歓迎してやる」
「…………。あなたが疑ったんでしょ。
あ、あなたにとって、あたしは、怪しい人物の筈なのに……」
届く声色は、困惑と、……少しの喜色。
それから、意気込んだ声に変わる。
「わ、分かりました! い、いいお酒を持ってきます!」
……もし、あなたが本当に女を疑っているのなら。
決して気を緩めてはならない。
ひょっとしたら、
薬のひとつでも入れられているかもしれないのだから。
………
……
…
「やあやあリーパー君。仕事をしながらで構わないから耳だけ貸してくれたまえ。
催しなんだが内容が纏まったよ。君はハロウィンという祭を知っているかね? 簡単に説明すると仮装をした人間が菓子を求めたり悪戯をして歩き回る催しだ」
何処かからキエの喜色に満ちた囁き声がする。
「これならば君が普段では考えられない場所にいても“祭の準備をしていた”と言えば済むだろう? 悪くないんじゃあないかね」
| >>104 ゾズマ 「撫でたいから、だけど?」 からからと笑う。 場面を切り取ってしまえば、まるで意地を張る子供と大人のようにも見えるだろう。 「女子供、犬猫、花、人形。 可愛らしいラインナップだ。 君の可愛い顔にはとても似合いの言葉だけれど。」 伸びるフォークの刃先。 たじろぐ事はなく、それに顔を、余裕を含んだ瞳を近寄せてみせた。 カトラリーの銀色に遮られながら、眼は貴方を捉えている。 きっとその腕は下がるのだろうと 貴方を甘く見ている証左だ。 「雑草───ね、 人の手を借りずに育つそれは、私は嫌いではないよ。 君は気の強い子だね。どうしようか? これ以上言葉を交わせば、加虐欲が煽られてしまいそうだ。」 (@29) 2021/10/16(Sat) 20:24:03 |
| >>116 ユピテル 貴方から離れた手が、居心地悪そうに頬を掻く。 真っ直ぐな視線が自分に向く事など、忘れてしまいそうな程昔のことだったから。 「………、…………………」 懐旧。 僅かばかり眉を潜めて、はく、はく、唇を開いて、閉じる。 言葉を飲み込んでから、また開く。 「───何も希望は無いよ? そのまま名前を呼んで欲しいな。」 ひとつ瞬きをすれば、 先程までと変わらない穏やかな笑顔に戻った。 「思い続ける………か。」 そうして、瞳を伏せる。 長めの沈黙。言葉を探して、困った様にくしゃりと苦笑い。 思ってもいない心ない肯定を返せば良いだけなのに、それが出来なかった。 「………君が私から、離れないなら、ね。」 (@30) 2021/10/16(Sat) 22:02:08 |
| >>126 ゾズマ 「おや、お気に召されなかったか。 では次までに、君に似合う言葉を探しておくよ。 きっと私が吠え面をかくまでは 君は側に居てくれるんだろう? 時間はたっぷりとありそうじゃないか、ねぇ。」 優雅に貴方へ手を振る。 お粗末様でした、と形だけ述べて。 「可憐、愛々しい、……そんなところかな? またおいで、 今度はフォークで食べられるものを用意しておくよ。」 素手でも良い。 テーブルマナーを重視しないものであるならば。 そうして口にした単語のそのどれもが 可愛らしいと表すものばかり。 やっぱり余裕を見せながら、貴方の背を見送るのだった。 (@31) 2021/10/16(Sat) 22:10:37 |
「あァ……? ハロウィンだあ〜?
ああ、血みどろで着飾って雑魚どもをビビらせるアレか!
いいねェいいねェ、妙な恰好していても誤魔化せる。
あァ悪かねえ。面倒だから準備は全部オマエの好きにやれ。
オレもオレで、好きにやらせてもらう!」
| (t16) 2021/10/16(Sat) 22:26:31 |
| (t17) 2021/10/16(Sat) 22:27:51 |
| (t18) 2021/10/16(Sat) 22:28:58 |
「勿論僕の方で進めさせてもらうさ。信用も得る必要があるからねェ、名前を売るには丁度良い。そしてここからが本題さ」
「僕の調べによると死体は神隠しに遭い易いみたいでね。きっと殺せば消えるのだろうが……もしも消えなかった場合は君が第一発見者になりなさい。
悲鳴でも上げてくれれば僕が駆けつけるさ。得意だろう?
犯行の痕跡がある場所も教えてくれると助かるよ。君が戦果を見て欲しいなら参加者を其方へ誘導するし、隠したままにしたいなら其方から遠ざけよう」
「ハイハイ、わーったよ。
ま、オレだって死体は神隠しされた方が都合がいい。
悲鳴と苦悶の表情を見るのは好きだが、
別に死体をXXXする趣味は無ェモンなぁ!!
ヒャハハハ!!」
下卑た笑い声。
「だが、万が一が起きた時はそうさせてもらおうか。
オマエも探偵らしく振舞いたいんだろ?
チッ。プライドもへったくれも無ェ、気味悪ィヤツだぜ」
| >>144 ユピテル 「───!」 はっ、と瞳を見開く。 貴方の手の温度は、眼差しは まるで傷の全てを癒されるようで────酷く痛んだ。 ぱし、 その手を、払い除けました。 仮面で表情を覆って、寂しげな瞳を隠しました。 「君には何も望まない。」 失う苦しみを二度と感じたくないから。 だから私にも、望まないでくれと続けようとして それは喉を通らなかった。 「…………、」 貴方へ、かわりの言葉を小さく吐いて 席を立ち、マントを翻し 男は広間を立ち去っていった。 (@32) 2021/10/17(Sun) 1:21:38 |
「プライドなんてものは無い方が快適だと思うがねェ? あんなものが在るから人は望むものさえ掴めず…さらには手放してしまうのさ。
しかしだからこそ人は夢想してくれる
、有難い事だよ」
キエは溜め息混じりに笑う。
「もしも死体が消えなかったら…そうだねェ、悲鳴を上げるのは祭が始まって少し経ってからが良いな。和やかな空気が一変した方が其れらしいと思わないかね?
しかし他の誰かに見つけさせれば君の望む表情だって見れるだろうし其処は任せよう。きっと菓子を求めて歩き回ってくれる人がいるし、菓子を配ってくれる人もいるだろうから」
「……オマエ何者?」
「いいや。別にオマエと仲良しこよしするつもりは無ェ。
ゲイザーのほうはどうだか知らねェが……。
が、そりゃあ一理ある。
だが、今回は第一発見者はオレでいい。
チュートリアルってヤツさ!
アイツらがマジでビビリ散らした表情を拝みたい!!」
「そうそう、今夜襲撃するニンゲンを決めた。
『庭師のクロノ』だ。
アイツはミズガネみたいに厄介なことを考えなさそうでいい。
オレの思い通りになってくれるだろうなァ……」
「おいキエ! テメー抜かったな、
開催日時書き忘れてんぞ!!」
「日時って…おかしな事を言うねェ、ここに時間の概念など存在しないというのに。まあこれから慣れていけば良いけれども」
来館時期は大差ないがキエは此の世界の理に馴染んでいた。現実で生きる為に必要な常識が無いのかもしれない。
「“襲撃”かァ、君が決めたのなら其れで良い。
しかしゲイザー君の本性が君なのかと思っていたがどうやら違う様だね。異なる人格であるらしい」
「あ? 何バカなこと言ってやがる。
オレに文句つけんじゃ……、
あ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
気付いた。その通り、女はこの館に来たばかりであり。
まだここの理に慣れていなかったらしい。
「オレのことが気になんのか?
だったらこんな妙なとこで会話してないで、
オレに直接会いにくればいい。
オマエの前であれば、オレも顔を出してやるさ!」
「なら祭の最中にでも会いに行くとするか。
尤も、その時はゲイザー君を宥める事になっているかもしれないがね。健闘を祈るよ」
そうして、奇妙な囁き声は小さくなっていった。
…
……
………
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