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【見】 座長 トラヴィス>>104 ユピテル 「はは、耳が痛いな。」 丁度何かに浸っては 逃避していた男だ。返す言葉もない。 「お節介だとは思うけどね、 言葉にして、伝えたかったんだ。 君に何かあれば、私も悲しい──とね。」 語られる言葉に、貴方の変化を知っていく。 この数日間は貴方にとっても 深く意味のある日々であったのだ、と。 ときどき貴方から物騒な話が出るが それらもいずれ、ゆっくりと聞く時間がある。 「自分に優しく……か。善処するよ、 時間は掛かるだろうけれど、 必ず振り向かせたい相手が居るんだ。」 その頃には、 胸を張れる『素敵な人」を自負出来ると良い。 そんなことを考えて、続く貴方の言葉へ楽しげに耳を傾ける。 → (@59) 2021/10/28(Thu) 3:02:55 |
【見】 座長 トラヴィス>>105 ユピテル ……嗚呼、貴方はやっぱり眩しい人だ。 愛する人の話をする貴方の瞳は、どんな宝石よりも輝いているし、 紡がれる言葉のひとつひとつには、ひたむきな愛情が込められている。 他人の為に身を削れる貴方の隣で 支え合い、傷を理解し合い、包み込み、守ることができるのは ただ一人しか居ないんだと、深く理解しながら。 そこには喜びや憧憬、親愛……そんな美しい感情しか芽生え無かった。 「眩しいな。 けれども、いつか辿り着きたい目標だ。」 貴方の顎へ手を出して、 此方へ向けるとそっと顔を近付けて 唇の端───頬へと唇を落とす。 遠くからならば、逢瀬を重ねる男女のようにも見えるかもしれない。 『それ以上深い事をしない』との信頼を、ほんの少しだけ裏切りつつ。 ……ここはきっと館内、どこかの廊下。 貴方が一人で何処かへ向かっていたか、その帰路のこと。 ちら、と廊下の更に向こう側を一瞥し、 貴方を腕の中から解放した。 (@60) 2021/10/28(Thu) 3:05:19 |
トラヴィスは、「また明日」、くるりと背を向けた。 (t4) 2021/10/28(Thu) 3:05:36 |
【見】 座長 トラヴィス人も、人ならざるものも集う賑やかな夜。 館の主人だけが瞳を閉じ、眠りに付く時間。 男は自身の客室へ、使用人を大勢呼び付けていた。 「───そうだね、 プルーは好き嫌いしている所を見ないから良いとして、 シトゥラの食の好みが難しいな。」 あれやこれやと情報収集しつつ、 夜景が一際綺麗に見える自室へ、オーナメントを用意させ、飾らせている。 大きな天蓋の付いたベッド。 自らが館へ辿り着いた際、最初から存在したものだ。 まるで何処かの皇様が使っていたようなそれを気に入り──それ以外は随分と模様替えをしたが──長期間占領している部屋へ、色とりどりの装飾が散りばめられていく。 「嗚呼、窓際は何も置かないでくれ。 夜空が見えるようにね。」 座長直々の舞台プロデュース。 懐かしい気持ちで、使用人達へ指揮を取る。 「……悪いけど、軽めのカクテルも用意して貰えるかな? 今日は溺れたくはないんだ。」 ───特別な二人の反応を思い浮かべながら 今宵の細やかなパーティの準備は進んでいった。 (@61) 2021/10/28(Thu) 12:48:08 |
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