129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】
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スピカ
看板を持ち、大振りな攻撃に出たと見れば、すかさず飛び込む。
この警棒のようなもの
には2つのギミックがある。
1つは――ロックを外し、振ると、少し長く伸びること。これで当たる場所を誤認させることができる。
これで狙うのは皮膚の露出がある箇所、首の後ろか。
2つ目は、当たるであろうタイミングより少し前に押したスイッチにある。
一度限りの強い電流。
先端から流れるそれを狙い通りの首元に当てられれば、上手く行けば意識を奪える。厚い服に阻まれれば多少動きを鈍らせる程度になるだろうし、別の場所で阻まれればその部位に強い痛みを与える程度だろうか。
スピカの近くで電流が弾ける僅かな音があるだろう。
アルレシャ
「…………。殺したら楽ですか?」
そんな質問を投げかけてくる。
彼女は今もあなたの息ができる方法を探している。
ええと、と考える隙が出来て。
「じゃあ、足を」
と看板をあなたの足に向かって躊躇なく振り下ろす。
少女はこれを重いものとしてみてるから、振り下ろすのは遅い。
アルレシャ
「……」
あなたは死にたいわけではなかった。つまり、少女はやりかたを間違えたのだ。言葉を返す暇がない代わりに、少し悲しそうな顔をした。
テンガン
あなたの攻撃を察知する。振り上げたときに察知した。
飛び込まれたのが分かったので、振り下ろすのは慣性に任せることとした。意識から外れる。
そのままテンガンへと向かいなおすが、看板を打ち据える手は防衛には使えない。
警棒を最低限の横への動きで回避しようと試みたが。
「!」
だから急に伸びた警棒。それに気づいたときには回避ができなかった。先端から流れる電流をそのまま受けてしまっただろう。
「ギッ」
スピカは咄嗟に蹲る。意識は失っていないようだ。首元の襟が最後の砦となったのだろう。だが大幅な隙と、身体の動きを制限できたように見える。看板のことは忘れている。
スピカ
これは決定打にならなかったか。
だが作ってもらった隙だ。さらなる隙を作れたのなら返してやろう、と手は出さない。
アルレシャ
「ミラージュ。頼んだ」
こう声をかけた。アルレシャには攻撃するチャンスが、スピカにはこの会話分の猶予が与えられるだろうか。
アルレシャ
二言、少女はまだ起き上がれない。そう見える。
ただしあなたが手を伸ばして、彼女の両手に触れた瞬間、スピカはその瞬間で顔を上げる。きっと目を見開いてしゃがんでいるあなたに覆いかぶさろうと、床に押し倒そうとする。
彼女には攻撃に見えたのだろう、元より戦闘中なのだから反撃を行う。
ただし、手枷は付いた。あなたを押し倒すのに成功してもしなくても、彼女は見慣れた手枷に驚いて、引き千切ろうと一瞬試みるが、徒労に終わる。
ただ、慣れていないわけではない。別に無礼講ですらなければ手枷はついているのだから。
痺れは、残っているようだ。
アルレシャ
「……はい。」
話しかけられれば、話は聞くものだ。ただし押し倒した手はギリギリと力を込めたまま。痺れのせいで、力を抜くのを忘れている。
そのまま腹部を蹴り上げられる。
酷い、そんな痛みと恐怖は反撃のためのスイッチ。まだなんとか倒れない。まだ腕は掴んだまま。
馬乗りになっても上手く手枷で殴れない為に、あなたの身体を掴んで。
>>テンガン
あなたはこっちに向かってきているだろうか。攻撃をしようとしているだろうか。
そうならば、少女は体勢を崩しながらもアルレシャと場所を入れ替えて壁に、いや、もし出来るなら手枷のかかった両腕でアルレシャをあなたの側に投げようとしている。
そうでないなら攻撃はアルレシャだけに行われる。壁にする代わりにきっと地面に馬乗りになった状態から叩きつけるようにする。
スピカ・アルレシャ
まず、スピカがアルレシャを押し倒した時点で動きはする。
電流がなくともこの棒で殴れはするので近くへ。
視線を受け、スピカへ声をかけるのを見、恐らくはまた何かするだろうと様子を見ながら。
アルレシャは壁になるだろうか。それとも投げ飛ばされるか?
どちらにせよ。
「頑張れ」
アルレシャなら防御は上手い事やってくれるだろう
と、殴るではなく体重を乗せ靴の底で、スピカの方に押し返そうとする。
スピカの体勢をさらに崩せたら続けて棒で頭に向けて殴りかかる。
アルレシャが上手いことできずに挟まれて潰されたら、ごめん。
これは死にたてほやほや元気な看守。
「って主張したかっただけ。」
与太話。
枷は、重すぎると平常時の力が足りなくなる。なんて理由があったがそれはともかく。
「ぐ……」
体勢を崩した先に、膝は直撃した。さっき蹴りが入った場所に、もう一度力が加わる。痛い。痛い、痛い。痛いのだ。
それに、しびれもまだ残っている。枷も嵌っている。警棒が迫る。
「アアアアアアアアア゛!!!」
叫び声をあげながら、全身で、ものすごい力で突き飛ばした。がむしゃらに突き飛ばした。腹にかかる体重もアルレシャもテンガンももうすべてを気にせず何かを突き飛ばした。
「ゲホ、ハァッ、ハッ」
それきりうずくまったまま立ち上がれない。これ以上、攻撃はできなさそうだ。立ち上がるのを試みてはいるが。
義理チョコvilを普通に注文して食べる。実は観戦中のお菓子ふたつめ。
「……投票、どうしようか。
バーナード様に投票しそうなのって言ってたけど、俺かロベリア君のどっちかじゃん。というか多分俺じゃん。えー。」
「裏切りは……ルールブック曰くの勝利条件は、
まあつまり、邪気が勝っても勝てる……のかな。
うーん……。なんだかんだで時間が無いんだよな。
シトゥラ様以外、というのは確実なんだけど。」
スピカ
いい入り方をしたな。と思った。音と感触でなんとなく。
アルレシャも骨が軋むような感触があったから、防げなかった事は分かった。実は何か出すかと思ったのだが。
「ああ……」
さて、足に体重をかけていたものだから、渾身の力で暴れられるとさすがにバランスを保てない。
受け身を取りつつ路面に転がる。
間にいたアルレシャはどうだろうか?
スピカ・アルレシャ
「駄目そうだな」
どちらに対しても。
最も無事なのは自分のようだから、終了の確認はこちらが行おう。
スピカへ歩み寄り、背中に踵を落とす。
「スピカ。思う存分やれたか?終わりでいいか?
アルレシャはもう疲れたようだが」
これはあらゆる事が終わって死んで蘇生も終わってなんかしてる時期と思ってくれ!!
「一つ、補足するとするなら。
邪気陣営を潰したいって理由ならともかく、『ラサルハグが一人で、とか、負けて可哀そう』って理由でバーナードを処刑するのは止めてくれよ」
「俺は、そんな事全く望んじゃいないからな。
生きていてくれる方が余程嬉しい」
決闘中の陣営ゆえに相応思われる可能性もゼロではないから、それだけは端的に伝えた。
これは与太ではあまりない、模擬戦後くらいの時空。
「静か過ぎないか?」
食堂にて、独り言あるいは問いかけのお供はアン フロランタンvil。
「襲撃で人が死に、騒ぐ奴がいるかと思いきや。何もなかったかのようだな。見に行くか」
ショコラパンケーキvilを注文してあちらのお客様へ。ロベリアのとこに届くようにした。
テンガン
「………………、あ、そ、でした。はい。」
随分『役』に入っていたようだ。一瞬貴方を睨む、が話しかけられれば倒れたまま頷き。決着のようだ。
「ん……んん、痛い……です。えっと、楽しめました……か?」
これは二人に聞いている。
普通でつまらないので、<<バーナード>>whoの部屋へウィスキーボンボンvilの配送手配。
ついでに<<シェルタン>>whoの部屋へチョコレートタルトvilの配送手配。
普通すぎてつまらなくなった。看守長チョコとか突然届いて困惑させたかった。
ダメ押しで<<ロベリア>>whoの部屋へプラリネvilの配送手配。
賑やかになったので座った。折角なのでナフにジャンドゥーヤvilを。
「実は昨日も食べたんだよね。まさに昨日君が逃げてる時に。()」
まぁ、普通に食べます。ありがとね。
今ならジャンドゥーヤvilとチョコレートパフェvilを注文しても無事で済むのでは?
「…案外大きいのが来てしまいましたね」
と言いつつも甘い物は好きなので美味しく頂くのだが。
観戦終わりでそのままパフェ、結構ハードだななんてうっすら思いながらつついている。
チョコレートパフェの上のブラウニーとアイスを一緒に食べるのが好き。
アルレシャ
「面白かった……良かったです……治療……」
手枷はまだついているだろうか。引き摺って治療ユニットを申請しようとしている。やれなくはないけど他の人がやったほうが早いかも
これはそうと、模擬戦後治療済みの時空でスピカも材料用チョコレートvilを食べようと思います。皆が集まっているので、楽しそう……。
アルレシャ スピカ
「君が止まってくれてよかった。気絶するまで殴り続けなければいけないかと」
恐ろしいことを言いながら、使い終わった警棒のようなものは投げ捨てた。元の場所に戻すのは面倒。
「ああ、楽しかった。アルレシャはこうなったし、スピカもそうなった」
治療ユニットの申請はやってあげよう。
俺は痛い所が一つもないからな。
材料用チョコレート、看守長(チョコレート)の味がします……。バリバリ。
テンガン
「本物の悪ならもう少しがんばれます。」
それはそれでどうなのだろうか。でも、だんだん立ち上がれそうだし。
「ありがとうございます。」
直に治療室へと運ばれていくだろう。2回目。
アルレシャ
「君が盾として優秀だからだ。ありがとう
」
後で全身折られそうな発言。
あなたがどこかへ行ってしまっても別に止めはしない。
好きにするといい。
スピカ
本物の悪と思われずに良かったと思う。
「ではまた今度」
2人を見送ったら、一応この場の設定は元に戻してから去るだろう。
ロベリア
「どうしましたか。」
視線を感じた気がする。首を傾げた。
ロベリア
「食べられないのですか?はい、食べます。」
そう言いながら頷いて、あなたのほうからパンケーキを引き取った。残すのは良くない。食べかけは気にしない。
「ロベリア様、パンケーキ好きではないのですか?お腹が空いていないですか?」
あまり食べていないのを見て、ちょっと疑問に聞いてみた。ただお話したいだけ。
ロベリア
「はい、名前はスピカと言います。よろしくおねがいします。」
今更、自己紹介と丁寧な一礼をする。そこまでがワンセットで覚えてしまっている、ように。
「混ざる…………。人……。」
案の定、前半の言葉に黙ってしまった。わかったようなふりをしてやり過ごそうとするのがわかるのかもしれない。わからないことに慣れている。
「そうですか。甘い物、濃いと苦手になる人も居ます、博士はそうでした。私は甘い物好きです。」
そう言いながら食べ進める。ここにいない人の名を例にあげながら。
「美味しいです、ありがとうございます」
もらった礼を丁寧にした。
ロベリア
「……はい、わかりません、ごめんなさい。……分からなくて本当にいいですか?」
素直にわからないを認め、首を傾げた。
「はい、美味しいですし、美味しいのは楽しいです。
ロベリア様も美味しいもの食べて楽しいと……いえ、ええと、楽しくないですか?」
楽しいといいなと言いかけて、前に言われた言葉を思い出した。難しいことは聞けないが、楽しい方がいいとは思っている。
アルレシャ
「端っこでいいのですか?」
グレープフルーツジュースdrinkでも頼みながら。多分美味しい。
アルレシャ
「一緒に広く座りましょう、静かですし。」
おいでおいでのポーズ。
ギモーヴを見て、見たことのあるお菓子なのかにこにこと食べる所を見ている。
「かわいいお菓子です、無礼講で食べました、美味しかったです」
自分も食べることもしようとマシュマロvilを頼んでみた。
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