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【人】 課長 世永 ミヤビ[ ガラガラと、然程重たくない キャリーバックを引きずりながら ピンストライプの濃紺のスーツに 一つの皺もないほど、ピンと背筋を伸ばして カツカツと高層ビルのロビーを歩いていた エレベーターに乗れば、35階のボタンを押して、 広い箱の隅に立つ、壁に寄りかかることもせず、 ぴしりと背を伸ばしていれば、 途中で乗ってきた顔見知りが、一瞬驚いた顔をした後に ] 『 課長、出張明けですか? お疲れ様です 』 [ 部下が、緊張した様子で声をかけながら、 少し距離を開けた場所に立つ ] (70) 2021/03/15(Mon) 20:53:56 |
【人】 課長 世永 ミヤビええ、今日明日は、お休みをいただいていますが 荷物を少し軽くしておきたいと思いまして ほら、着きましたよ 羽野さんは、これから打ち合わせですよね [ チン、と部下が押した階に止まったのを確認して、 さっさと行きなさいと後押しをすれば、 ほっとした様子で、彼は降りて行った 別に、嫌われているわけではないと思うが 大体の部下たちは、あのような反応をする きちんと、扉が閉じてから、小さくため息を吐いた] (71) 2021/03/15(Mon) 20:53:58 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 嫌われていようと、仕事をしてくれるなら別にいい 彼の机の様子を思い出して、少し頭痛を覚えていれば、 チン、と、再び音が響き、目的のフロアに到着した カーペットの敷かれた廊下を、コロコロと 鈍い音を響かせて、職場の扉にカードキーを押し当てた ピッという電子音と共に、開錠の音が響き、扉を開いた 昼前の時刻だからか、デスクにいる人数は疎らなようだ 時折、こちらに気付いた部下たちが、小さな声で 挨拶を交わせば、そそくさと、どこかへと消えて行く それを気にするでもなく、コツコツと カーペットの上で革靴の足音を響かせて、 共有デスクの上に幾つか並んだ土産物中に 自分が買ってきた『ちんすこう』と 『紅芋タルト』の箱を加えておいた] (72) 2021/03/15(Mon) 20:53:59 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 自分のデスクの上を確認すると、 数枚のメモが置いてある 内容を確認して、引き出しの中に閉まった 仕事は、明後日からで問題が無さそうだ 課長代理権限を渡した相手は、きちんと仕事をしていたようだ 漸く、口元を少しだけ緩ませれば、 引き出しからウェットティッシュを取り出して 軽く埃を被った机の上を拭いて、乾拭きも行っていく 1週間、椅子に座るものがいなければ、 いくら清潔な職場であろうと、埃くらいは溜まるものだ だが、そのままにしておく気にもなれず、 つい掃除をしてしまった] (73) 2021/03/15(Mon) 20:54:02 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 『課長って、潔癖症なんですか?』 などと、以前、部下の誰かに聞かれたこともあったが、 それを否定することはできなかった だが、別に誰かが使ったものを使えないだとか 異常に手洗いをするだとか、常時手袋をしているとか そこまでの潔癖症ではない デスク周りが汚い部下たちに、小言を言うことくらいはあったが そこまでではないと――自分では思っている] (74) 2021/03/15(Mon) 20:54:03 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ カタカタと音を立てて、 今回の出張先に関係する上司と部下に 簡単に報告メールを送信すれば、残りは 明後日の業務で行うことにして、腕時計を確認した 時刻は、12時過ぎ、まだホテルのチェックインまで 少しだけまだ時間がある、ホテルも そうここから離れてはいない もう少しだけ、出張中に溜まった仕事を確認していようか メールや承認依頼の内容を確認していた*] (77) 2021/03/15(Mon) 20:54:10 |
課長 世永 ミヤビは、メモを貼った。 (a4) 2021/03/15(Mon) 20:59:43 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 室井が、他の者と違うのは、気遣う言葉を 社交辞令でも口にしたことだろう] ありがとうございます これが終われば、きちんと休ませてもらいますよ [ にこりともせずに、 形式的な感謝の言葉を返せば、仕事のメールを打ち始めた こういうところがいけないのだろうと、 心の何処かで思っているけれど、 性分なのだから、仕方がないだろう ロボットのようだと、思われているなど知らぬ処だが] (125) 2021/03/16(Tue) 9:17:23 |
【人】 課長 世永 ミヤビそうでしたね 分かりました、確認をしておきます [ 頷いて、書類を受け取った 事務的な会話が終われば、そこで会話自体も終わりと、 そのまま書類に視線を落とした 文字を目で追って、内容を確認すること数分 修正箇所を見つけて、微かに睫毛を震わせる さすがに、少し疲れが出ているのか、 ふいに眠気に襲われたが、 それでも、表情の変化は殆どなく、 何事もなかったように室井に向き合えば、] ここと、ここだけ訂正をしてください 後は問題ありません [ 急ぎの内容であれば、もう少しだけいようと、 一言付け加えれば、やはり業務連絡だけで、 会話は終わり、また残りのメールに目を通し始めた**] (127) 2021/03/16(Tue) 9:17:28 |
課長 世永 ミヤビは、メモを貼った。 (a11) 2021/03/16(Tue) 9:18:19 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 規則正しく、朝起きては、昼間は働き、 定時に業務を終了させて、夜は誰もいない家に帰る 機械的に繰り返される日常 だが、それでいいと思っていた 決まった日々を、決まったように穏やかに過ごせること それが一番の幸せだと―― 1LDKの一人暮らしにしては、少しだけ広い部屋 仕事の本が詰まった本棚と、テーブルの上のノートPC 紺色で統一された寝具は乱れなく、整理整頓された部屋 物が殆どないその部屋は、生活感が薄いけれど 人を部屋にあげたことがないので、気にしたことはない 私の日常が保てるのなら、それでいい しかし、時折見る、悪夢は、私の日常を壊していく ] だから、逃れるように、人の温もりを求めた 誰かが傍にいて、一晩一緒に過ごせれば、 悪夢を見なくなると気づいたから―― (185) 2021/03/16(Tue) 20:25:01 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 最初は、それらしい店を訪れたこともあったが、 あれは、来なくなると営業が鬱陶しい それに、あれが欲しい、これが欲しいと、 無駄な要求を受けて、ストレスが逆に溜まり、 すぐに行かなくなった そんな時に見つけた不思議なサイト 半信半疑で申し込んだことが、始まりだった 後腐れなく、詮索されることなく 望みを変えることができる場所として、 実に、効率的な場所だった だから、多少怪しさを感じながらも、使い続けているのだ] (186) 2021/03/16(Tue) 20:25:03 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 早かったと、褒めたつもりで発した言葉 それをどう捉えられているか、こちらの与り知らぬ処 心の声が聞こえたとしても、気にはしないのだが 笑みを浮かべる気配に、褒め言葉として 受け取って貰えたと勘違いすれば、 変わらぬ表情で、資料に視線を落としていた 稟議書の訂正を依頼して、頷き、宜しくお願いしますと、 デスクに戻る背中を見送った やがて、集中してメールを処理していれば、 コピー機のエラーが響いて、そちらに視線をやれば 室井がコピー機前で何かやっている 先ほどの稟議書の訂正が終わったのだろう しかし、彼は、機械音痴か何かだっただろうか 入り口のロックにも引っかかっていようなと、 少し首を傾げながら、慌てた声に、 微かに口元を緩ませていたのは、 ―――― 自分でも、気付いてはいなかった] (187) 2021/03/16(Tue) 20:25:05 |
【人】 課長 世永 ミヤビはい、ありがとうございます ……問題ありませんね、承認を進めておきますので 連絡を待ていてください [ 承認印を押せば、 自分の次の承認者に提出するため、提出箱に書類を入れた そうしていれば、視線を感じて、見上げれば ウエットティッシュが欲しいと言われただろうか>>175] えぇ、構いませんよ ただ、プリンターのインクは、すぐには落ちませんから ……この後、お休みだったかと思いますが、 家に帰ったら、シャンプーで洗うと良いですよ [ ひとまず、他の書類や衣服に付かないように ウェットティッシュで拭くのは良いだろうと、差し出しながら そんなアドバイスを一言加えた] (188) 2021/03/16(Tue) 20:25:08 |
【人】 課長 世永 ミヤビそれでは、私はこの後用事がありますので、 本日は、失礼しますね [ メールを閉じて、デスクの上のものを片付けて 引き出しの鍵を閉めたりと、帰り支度を始めた] 室井さんも、午後休みですから、 無理をせずに、定時に上がってください [ 残業にならないようにと、 言う自分は、休日出勤しているわけだが 役職者なんて、そんなものだと、割り切って 腕時計を確認して、少し急いで準備をすれば フロアに残っている者たちに挨拶をして、会社を後にした*] (189) 2021/03/16(Tue) 20:25:10 |
【人】 課長 世永 ミヤビ― ザ ラピス:The Lapis ― [ ホテルに足を踏み入れれば、 カツカツ、コロコロと、人の騒めきに紛れながら フロントに向かう カフェから良い匂いが漂って来て、 そういえば、昼食がまだだったな、と思い出していた 後で、ルームサービスでも頼もうか等と 予定を立てながら、フロントに声をかけた ] 403号室をお願いします [ チェックインを済ませれば、 出張でホテルに泊まるのと、同じような表情で エレベーターで部屋まで移動する] (194) 2021/03/16(Tue) 21:36:59 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 扉を開けて、手慣れた様子で キーを定位置に挿しこめば、電気をつけた 窓から差し込む日差しと、 天井からぶら下がる洒落た証明に室内が照らされる 白い壁に藍色のカーペット 同系色のベッドカバー 調度品は、ダークブラウンと、 落ち着いた雰囲気の部屋だった 窓から見える景色も悪くない スイートルームと分かるその部屋を見ても 感嘆の表情を浮かべないが、 時折、こうして特別な部屋をお願いすることがあった ―― 非日常に、少しだけ浸りたい気分の時とか、 ] (195) 2021/03/16(Tue) 21:37:02 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 時刻は、13時より少し前 スーツのジャケットなどは クローゼットに閉まって、シャワー室へと足を踏み入れた 出張の疲れを落とすように、ゆっくりと身体を流す そして、少しずつ仕事モードから、気持ちを切り替えていく 今回、マッチングした相手は、どんな人だろうか どんな願いを持っているだろうか そんな少しの興味を抱きながら、 口元に、微かに笑みを浮かべていた ―― まさか、知っている顔をこの後見るとは、知る由もない (196) 2021/03/16(Tue) 21:37:04 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ シャワー室を出て、髪や身体をしっかりと拭けば 用意していた私服に着替えた 以前、きっちりとしたスーツを着ていたら 『なんだか、絡み辛い』と言われてしまったので、 恰好くらいは、親しみ易い格好にしようと思ったのだ 黒いタートルネックに、白いパンツ 年相応で、ラフすぎず、固すぎない格好であろうと 自分では思っていたが、さて、この格好を見た相手はどう思うか それは、あってみないと分からないので、 ルームサービスで、サンドウィッチなどの軽食を頼みながら ゆるりと、静かに待っていた**] (197) 2021/03/16(Tue) 21:37:06 |
課長 世永 ミヤビは、メモを貼った。 (a14) 2021/03/16(Tue) 21:38:37 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 時間通りにチェックインをしてしまうのは、 きっと、そういう性分なのだ きっちり時間通り、やってきて きっちり時間通り、去っていく 相手にも、それを求めることはしない この部屋の中では、互いに望むことだけをする そういう場所だと、思っているから――…] (232) 2021/03/16(Tue) 23:49:31 |
【人】 課長 世永 ミヤビ………… 室井、さん? [ 信じたくない思いが勝って、半信半疑と言った様子で その名前を呼んだ。声色は、落ち着いたものだけど、 内心は、酷く動揺していた まさか、部下が現れるなんて、予想できるはずもない しかも、普段とは違う様相にも、驚いてしまって 眼鏡を外すと、意外と可愛らしい顔をしてるだとか 私服の趣味は、意外と格好いいのだなとか ―――― 情報が多すぎる、 頭で処理するには、多すぎる情報量に、困惑していた] (234) 2021/03/16(Tue) 23:49:35 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 何度か、瞳を瞬かせて、 一度、大きく息を吸った ゆっくりと、驚きや困惑の感情を静めるように 吐き出して失くしてしまうように、息を吐ききれば] …… 今のは、忘れて下さい 私は、ミヤビと言います ・・・・・ 初めまして [ 会社で見せたことのない、穏やかな微笑みを浮かべれば 暗に何も聞くな、と、いつも通りの挨拶の言葉を言った 一晩だけ、望みを叶え合う相手だから 快く一緒に居てもらうために、 この場に相応しい風貌へと、変えて ちなみに、男らしい風貌や、派手な女性は苦手なため ]彼の容姿は、好ましいと 後から思っていたのは、内緒の話である (235) 2021/03/16(Tue) 23:49:38 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 彼の反応は、どうだったか 例え、どうして、や、なぜ、など聞かれても ここにいる理由を語ることはしなかった ただ―― 願いについては、互いに知っていた方が良いと、 とん、と一歩、近づけば、] 私の願いは、何も聞かずに、この一晩 眠らずに、一緒に過ごしてくれることです あなたの願いは…………なんですか? [ 何でも言って欲しいと、甘い笑みを浮かべる 微笑む姿が気味が悪いだとか、そういう要望があるなら いつも通りにしただろうが、言われなければ 甘い表情を崩すことなく、そう問いかけた**] (236) 2021/03/16(Tue) 23:49:42 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 動揺を隠すため、いつも通りを装うため、 柄にもなくテンパるという事態を、自分なりに 落ち着かせる方法が、いつも通り振る舞うことだった にこりと、甘く微笑めば、 ]大体、当たり障りなく一番を過ごせる ギブアンドテイクの関係なのだから、 相手が望むようにするのは、当たり前だろう そんな考えからの行動とは、 言葉にしなければ、分からないだろうが (274) 2021/03/17(Wed) 8:57:44 |
【人】 課長 世永 ミヤビ[ 浮かべていた甘い笑みが、すっと消えれば 会社でのいつも通りの顔に戻った まさか、二択を迫られるとは思っていなかった 互いに、会社での顔は忘れていた方がいいのでは そんなことを考えて――…] 私は、あなたに帰られてしまうと困ります だから、あなたの"課長"ではない方が良いと思ったのですが 違いますかね? 世永課長とは、一夜を共にするのは、難しいのでは? [ 顎の下に指を添えて、 不思議そうに、小首を傾ぐ これでは、質問に質問を返してしまっていると 不意に気づいて、彼の質問に答えようと、 瞳を閉じて、考えて……少し迷うように、] (276) 2021/03/17(Wed) 8:58:05 |
【人】 課長 世永 ミヤビ……私は、どちらでも構いません ヒイラギさんでも、室井さんでも、 見た目を変えても、呼び名を変えても ―― あなたは、あなたですから [ 呼び名を変えるのは、気分の問題だ 普段と同じ呼び名を使えば、現実に引き戻されそうだから 私にとって、この空間は、非日常で、 ここでのことは、日常に影響を及ぼさない ―― 及ぼさないように、していた ] (277) 2021/03/17(Wed) 8:58:08 |
【人】 課長 世永 ミヤビもう一度、言いますが 私は、あなたに帰って欲しくない 一晩だけで、良いですから……一緒にいてください そのために、あなたは私にどうして欲しいですか? [ どちらの名も呼ばずに、 理由も語らない それでも、室井にとっては珍しく映るであろう、 感情が滲む声で、願う 切実に、縋るような色を、瞳に揺らしながら、**] (278) 2021/03/17(Wed) 8:58:11 |
【人】 ミヤビ[ 別人のふりとして、双子のふりをして、 彼が誤魔化すのなら、話を合わせるくらいの 気遣いはできただろうが、 残念ながら、後の祭りだ 落ち着いて考えれば、 最初から気付かぬふりをした方が、 建設的だったのかもしれないが、 あの瞬間は、動揺していたのだから仕方がない ――――わかりました。 と言葉が吐き出されるまでの間、 彼の脳内で、どのような思考が巡っていたのかは、 サトリの妖怪ではないので、分かる筈もなく] (316) 2021/03/17(Wed) 21:18:02 |
【人】 ミヤビはい、ヒイラギさん 良い夜を過ごせれば、いいですね [ 下がる頭を見つめながら、 先ほどの甘やかな笑みを程ではないが、 いつもよりは穏やかな表情を浮かべれば、 ――ほっと、息を吐いた クローゼットに向かった背を、しばし見つめながら 彼もそう違いのない願いだと、言った言葉を思い出していた 夜を、ただ一緒に過ごすだけでいいのだろうか] (317) 2021/03/17(Wed) 21:18:04 |
【人】 ミヤビ[ 隣に座った彼から発せられた言葉に、 また、首を傾げる 詮索されるのは、好きではないが、 不思議と嫌な気分はしない だから、『サンドウィッチとフライドオニオンです』と 答えながら、ルームメニューの中を一緒に覗いて、 少しだけ距離が近づけば、微かにシャンプーの香りと ]珈琲の香りがふわりと香っただろう トマトが新鮮で、鴨もパストラミと相性が良くて 美味しかったですよ さすが五つ星ホテルですね [ いつもは説明しないような 味の感想などが、口を吐いて出ていた] (320) 2021/03/17(Wed) 21:18:11 |
【人】 ミヤビ[ それから、彼の提案には、 一度、瞳を瞬かせて、思案する] ゲーム、ですか 私はあまり、詳しくないですね 子どもの頃も、あまりゲームをする環境ではなかったので [ 一瞬、過った嫌な記憶 それでも、表情には出さずに、淡々とそう告げれば 彼が態とらしく目を開いて、トランプなんて、口にするので] (321) 2021/03/17(Wed) 21:18:13 |
【人】 ミヤビトランプでも、構いませんよ? まるで、修学旅行みたいで懐かしくなるかもしれません [ 肩を竦めて、口の端を僅かにあげた 一晩、寝ずに過ごす方法として、浮かぶものが健全で ――――ふと、思いついてしまう、] もっと、 ―――― 色っぽい選択肢もあるのでは? [ ふふ、と意地悪そうな笑みを浮かべて、 隣に視線を流して、冗談を口にする 非日常の中にいるせいだろうか それとも、隣にいるのが、いつもとは違う 日常の人間――室井、だからなのか、 普段は言わないような、ことをしてしまった しかし、はっ、と我に返るように、すぐにその色は消えて] (322) 2021/03/17(Wed) 21:18:16 |
【人】 ミヤビまぁ、私相手に、そういう気は起きないでしょうから そのゲームというのを借りれるか、確認してみましょうか [ コホン、と誤魔化すように咳ばらいをして、 何事もなかったように、ルームサービスや貸し出し一覧が載った 冊子を広げようかと、ソファから、立ち上がった*] (323) 2021/03/17(Wed) 21:18:18 |
【人】 ミヤビ[ 感情を表に出さないのは、 それをする必要性を感じないから 人間関係を構築するのに、 必要なものではあるのかもしれない だが、仕事をする上では必要に感じなかった 取引先とのやり取りは、殆どメールで済む時代 打ち合わせや会議の時くらいは、営業スマイルくらいはするが それが合理的だと思わなければ、することはない 効率的か、合理的か それか、自分にとって利益があるか 行動原理は、ただそれだけ そんなつまらない理由だ 感情を露わにすることが、不利益を招く方が多いと ]身近に反面教師がいたのも要因だろうが、 (359) 2021/03/18(Thu) 0:10:49 |
【人】 ミヤビ[ 悪戯心を芽生えて、 口にしてしまった、普段はしないような冗談 彼の反応が、予想通り―― よりは、少し慌てている様子に見えたが、 その前に、柄でもないことを口走ったことに 慌てて誤魔化して、ソファを離れる方が先だった いつもは素直に願いを言ってくれる人ばかりだったので 距離感が難しいなと、胸の内で独り言を零しながら フロントに連絡する受話器の傍の冊子を手に取った] ………… ? [ 冊子を持って戻れば、深く息を吐く様子に 不思議そうに首を傾げるが、あえて問うことはしない 先程の、自分の発言のせいな気もしなくもない 嫌な気分にさせていたら、申し訳ないことをしたな 一晩、一緒に過ごす そんなマッチングで巡り合ったので、 ああいう振る舞いも平気なのでは、と勝手に思ってしまったが 軽率だったかもしれないと、内心後悔をしたりもした しかし、やはりそれは表情に出ることなく] (360) 2021/03/18(Thu) 0:10:51 |
【人】 ミヤビお手玉や、面子 百人一首なんていうものもありますね 男二人で、高級ホテルに泊まってすることではないでしょうが それも、面白いかもしれないですね [ けん玉に、トランポリン 実に、スイートルームに似合わないラインナップだ 口元に指を押し当てて、 クスクスと漏れそうになる笑いを堪えていた ぺらりと、軽い音をさせて、一覧に目を落とす、 仕事の資料を見る時と、変わらぬ動作だけれど、 ほんの少し口元が緩んでいるのは、無意識のことだった] ヒイラギさんは、気になるものありましたか? 私は、百人一首でしょうか、学生の頃に良くやりました [ 同じ冊子を覗き合って、 傍らに、人の温もりがあることに安心していた まだ、外は暗くない だから、まだ――大丈夫だろうが、] (361) 2021/03/18(Thu) 0:10:53 |
【人】 ミヤビ[ 時期に聞こえてくるだろう 激しく扉を叩く音 怒鳴り散らす父の声 そんな幻聴 そんな悪夢 あの男は、決まって一人で家にいる時にやってくる 激しく扉を叩いて、喚き散らして その声が聞こえないように、一人蹲って 母か、兄が帰ってくるまで、一人耐えた幼い日々 それも、数年後には、父が来ることがなくなって なくなった過去の出来事だというのに 大人になって、ある出来事をきっかけに 悪夢を見るようになった 激しく扉を叩く音 怒鳴り散らす父の声 それを終わらせてくれるのは――…] (362) 2021/03/18(Thu) 0:10:55 |
【人】 ミヤビヒイラギさんは、夜を一緒の過ごす以外は、 何も望みはないんですか? 一つ、私の我が儘をもし、聞いて貰えるなら…… [ そこまで言って、少し迷う 一緒にいてくれるだけでも、彼にとって 大分譲歩してくれた気もして、願うことを躊躇われて] (363) 2021/03/18(Thu) 0:10:58 |
【人】 ミヤビいえ、忘れてください 今までの方たちと、同じようなことを あなたに望むのは、さすがに…… [ やはり、止めた 我ながら、思わせぶりなことを言っている上に、 今回のマッチングが初めてではないことを 白状したようなものだが、その考えまで至らず きっと身体的にも、精神的にも疲れていたせいだと あとから言い訳をするのだろうけど、 今はそれどころではない ちなみに、先ほど言ったような色っぽい願いではない 様子がおかしくなったら、 手を握って『大丈夫』と言って欲しい ただ、それだけなのだが、中途半端に終わった言葉では 想像することは難しいだろうが また妙なことを口走ってしまったと 誤魔化すように、会話を、一方的に終わらせて、 再び、健全な一夜の過ごし方を考えなければ、と 僅かに眉を下げながら、冊子を眺めながら思案し始めたが、*] (364) 2021/03/18(Thu) 0:11:00 |
【人】 ミヤビ例え別れても、 愛しい人とまた逢えると思っていると歌う 恋 の歌ですね[ 恋の歌など、思い出せば、 人恋しい気持ちが僅かに、むくりを湧いてきて 傍らの気配に安心するに留めた方が良いと思いつつも、 また、妙なことを口走ってしまった] (402) 2021/03/18(Thu) 20:42:29 |
【人】 ミヤビ[ 自分が口走った言葉のせいで、 彼の脳内が、賑やかなことになっているとは 彼がこちらの考えを読めないのと、同じように 言葉や表情に出ていなければ、知ることは無い 知ってしまったら、 思わず、笑ってしまったかもしれないが 取り繕うために、考え事をしていれば すぅと、息を吸う音に、ちらりとそちらに視線を向けた] っ、……え、? [ 望みが似ていると言う それから、ふいに近づく距離に、 腿に触れた手の熱さに、何度も瞳を瞬かせて――…] (403) 2021/03/18(Thu) 20:42:32 |
【人】 ミヤビ[ 間近にある彼の瞳を、真っ直ぐに見つめ返せば、 不安そうに揺れていた瞳を、 細く緩めて、口元に三日月を浮かべた] ……笑わないで、くださいね [ 引き寄せるように、彼の腰に手を回して 親指で、触れあいそうな距離にある 柔らかそうな唇を、ふにりと撫で まだ少し、躊躇いがちに、ぽつりと] (405) 2021/03/18(Thu) 20:42:37 |
【人】 ミヤビ[ 今までの人たちは、 希望を叶える代わりに要求することであったし、 一夜限りの関係の人たちばかりだったから、 あまり気にしていなかったけれど、 昼間の姿も知る、彼に言うのは、 弱みを見せるようで、少し恥ずかしさを憶えて、 告げた言葉は、とても小さくなってしまったが、 言ってしまえば、胸のつっかえが取れたような気持ちで 少し身体を離してから、] ただ、これでは 私は二つ、願いを叶えて貰うことになってしまうので あなたの望みも、もう一つ、言ってくれませんか? ギブアンドテイク、ですから [ 仕事の提案をするように、 無表情で、そう告げたかと思えば、] (406) 2021/03/18(Thu) 20:42:43 |
【人】 ミヤビそれこそ、 こういうの でも、――構いませんよ?[ にやり、と 先程までの、躊躇いは、どこへやら 彼が避けることがなければ、指先で触れた 柔らかな部分に、触れるだけの―― キスを、した*] (407) 2021/03/18(Thu) 20:42:45 |
【人】 ミヤビ[ 彼が、何をどうして、勘違いしたか 自分が発した台詞を思い返せば、 合点がいったかもしれないが 嬉しそうにしたり、真剣な顔になったり、 驚いたり、顔を赤くしたり、 次々に変わる彼の表情は、 少し触れれば、移り変わっていく万華鏡のようで それが、面白いと思ってしまっていたことは ]内緒にしておいた方がいいだろうか――怒られそうだ (428) 2021/03/18(Thu) 23:10:11 |
【人】 ミヤビ[ そう、私は別に、 セックスの話をしていたわけではない 触れ合えると、精神が安定する効果が高まる そういう理由で、触れあえるなら 触れ合いたいとは思っているが、 それは、手を握る程度でも構わなかった 身体を離した拍子に、背けられる顔 恥ずかしそうに、気まずそうに、視線すらも逸らされて 私はまた、気に触るようなことをしてしまっただろうか なんて言うことが過ったりもして、 それでも、彼の反応を見ていると、別の欲求が見え隠れする 腿に触れた手の熱や、腰に腕を回した時の鼓動 それを思い出せば、 こういうこと 、をしても良い筈だと、自分勝手な結論を着けて、困ったような顔をする唇を奪った 彼の表情が変わっていくのを見るが、――やはり面白いな、 ]などと、そんな感情を抱いたのは、実は初めてで、 (429) 2021/03/18(Thu) 23:10:14 |
【人】 ミヤビ……驚き、ました? [ 自分も驚いています。とは、口にはしない 彼の驚いたと、私の驚いたば別の感情だろうが それから、整理したいと言われれば、こくりと頷く 願いを確かめられると、妙な気恥ずかしさがあるが、 それは我慢するとして、最後に付け足された二つの疑問 それを耳にすれば、不思議そうに首を傾げて、] (430) 2021/03/18(Thu) 23:10:16 |
【人】 ミヤビええ、大丈夫ですが……言ってませんでしたか? [ 男でも、室井でも、 帰らないで欲しいと言った時点で、 言ったつもりになっていたのだが――…] 色っぽい選択肢もあるとは、言った覚えがありますが あなたにその気がなかったら、不愉快かと思いまして あまり、はっきりとは言いませんでしたね 失礼しました [ 淡々とした口調で、悪びれもせず、素直に謝罪を口にした ですが――と、小さく囁いて、 先ほど、軽く触れあった場所 自分の唇を人差し指で、さわりとなぞり、] (431) 2021/03/18(Thu) 23:10:19 |
【人】 ミヤビヒイラギさんは、嫌、でした――か? [ あまり感情は浮かんでいないが、 ほんの少しだけ、眉を下げて、視線を落とした ―― 年甲斐もなく、いつもとは **]違う空気にはしゃいでしまったかな、と (432) 2021/03/18(Thu) 23:10:21 |
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