[庭に出れば、暗い空の下でハタハタと風にたなびく白いシーツたち。それに抱きつくようにして飛び込む。シーツを取り込む時の密かなお楽しみである。
防砂林よろしく、庭はぐるりと植樹されているものの少々埃っぽい気はする。]
あ〜ちょっと干しすぎたかな……
[陽のにおいを感じながら、また笑ってしまった。
──ダレン"は"俺を好きじゃない。
執事試験の選定は、お嬢様からの直接の指定では無く、参加者含めた審査員からの投票だった。]
(そこで俺は、ノーヴァとダレンで迷ったんだっけ。気持ち的にはダレンだったけど、ひとつ難点がある、なんて、言ってた……)
"ひとつ難点があるとすれば、『うっかり恋しそうだから』"
っふふ…………、あはは!
……キレイに繋がっちゃった、なぁ
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