29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】
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[ 見覚えのある字には、
添書くように文字を崩し、
…それでもMの癖は消えない。]
| [ 執務室の上には、紅色の満ちたワイングラス。 薔薇に、葡萄の香りが混ざる。
犬の足音に聞き耳を立てながら、 細いステムをそっと 摘み上げた。**]
(215) 2020/05/23(Sat) 19:37:25 |
Jさんですね、わかりました
受験勉強は正直、あまり身が入らないです
もう志望校決まったんですね!
私は成績と相談して、一番無難なところになりそうです
それ、すごくよくわかります
私も昔から仲のいい子で
近すぎて、好きだって気付いたのが遅かったっていうか
他に好きな人がいるのか聞いてみるのは
…… 怖いですよね
でも、卒業したら会えなくなるかもしれないですから
勉強も手につかない様なら、
告白もアリだと思います
そっと胸にしまいこんでおくのなら
代わりに私が お話を聞きますね
ひと に 刺されたおんなは、
みずほらしい少女のかたちをしていた。
『日本語で使われる「可愛い」って
褒め言葉と違う場合がある
パンダへの可愛いは英語でいう
cute、lovelyと同じで褒め言葉
ユージンもそれで使ったと思う
だから、俺とユージンは
パンダには同じ可愛いを感じてる
俺はそう思ったから、納得してる』
『で、違う場合っていうのは
相手を自分より格下と思ってる
相手を馬鹿にしてる侮ってる軽んじてる
そう思ってるって意味で使う場合だな
いってる側にそのつもりはなかったとしても
いわれてる側にそう思われることはある
でも、分かってて悪口で使うことの方が多い
俺の話になるけど、故郷に帰れば未だに
そういう使い方でいってくるヤツもいる
こども扱いする意味での可愛いで
実際、面倒見てもらってるこどもとはいえ
いわれて…とても、悔しい言葉なんだ』
『ユージンは俺の何を見てどう思って
可愛いっていったのかが分からない
俺からすると、いきなり知らない相手
しかも、格上と思える相手から
いきなり可愛いっていわれた状態で
ぶっちゃけ、馬鹿にされたと思ったから
いわれて嫌だってなった
けど、ユージンと話してて…もしかして
馬鹿にしてるとも違う可愛いか?
そうだったらいいなって思って
ユージンのいう可愛いを知りたくなった』
|
──“彼処”の男を。
久しぶりに仰々しく用意された紙には、 整った文字と簡潔な“依頼”。 結局この紙なんか、 灰も残さぬよう焼べられるのだけれど。
形に拘るおとこだった。 理由なんか、それだけ。
(274) 2020/05/24(Sun) 1:37:55 |
|
ひとひとり 消せ、と そういう話であっても。
おつかいをたのむのと 大して変わりもしない。
(275) 2020/05/24(Sun) 1:39:13 |
先日のこと。
“おひめさま”との 一件。
大体の問題は、確かに解決していたのだけれど、
──石の狙いは正確だった。
男ではなく、“小間使い”を狙った、“指示どおり”の。
部屋に転がり込んだ小石だって、
“その辺で拾う”ような、そんなものじゃあない。
別段、準備していたわけじゃあ無かったろう。
おひめさまは衝動的だった。
唯、“傭われの男”は ────……
| [ 暖炉の火を顔に受け、 揺れる炎を薔薇色に宿す。
──この時期に暖炉は暑過ぎる。 誰に向けるわけでない薄いだけの笑みを、 唯、 炎に向けていた。
此処最近の、 ひとりの記憶。*]
(276) 2020/05/24(Sun) 1:41:36 |
| [ リドルであった父は、若くして死んでいる。
二十年は昔、現リドルの僕はまだ10に満たない頃、 リドルの名を継いでいた。]
(277) 2020/05/24(Sun) 1:43:07 |
『*ユージンは俺を見て
どう可愛いと思ったんだ?*』
| [ その頃から、 夢に見る奴等は皆、 ……夢に見る己の姿に みんな、 おんなじように指をさすのだ。]
(279) 2020/05/24(Sun) 1:43:55 |
| (280) 2020/05/24(Sun) 1:44:42 |
|
*
[ ある日の日記は、随分荒れている。 庭で見つけた、“今にも堕ちてしまいそうな” おんなの姿をした、 ……
先ず駆け寄ったのが、執事で良かったと思う。 もし、最初に見つけていたなら、 すぐに医者を呼ぶなんて気の利いたことは 出来なかったろうし、
握り込んだ銀色を、“何処”に向けていたやら。]
(282) 2020/05/24(Sun) 1:45:21 |
僕には見えていた筈だ。
彼女が怪我をする未来が、 あの時。
──先延ばしにして、したり顔だなんて
出来損ないにも程がある。
| [ 文字の最後に強く滲む、インク溜まりを作っていた。 …手が止まっていたようだった。 このまま閉じては次にも染みてしまう。
繊維を辿るよに広がっていく紺色を見下ろし、 再度、己の記した“日記”を読んでいる。 普段よりもずっと読みにくい、崩れた字体だ。 日記なんて読ませるものではないとは思うけれど…
たったひとことまで、遡り、 指先で筆跡を辿る。]
(284) 2020/05/24(Sun) 1:46:52 |
| [ 咥内にアルコールの香が広がる。 此処の所、ブランデーの消費が増えていた。 今日は…誰が気を使ったのだか、赤色の其れ。 ──どうにも 味がしていない。
数日前から小食を極めている。 つまらない、 退屈だ、 ……心配? たぶん、そう言ったこと。]
(285) 2020/05/24(Sun) 1:47:26 |
| [ 犬の声に、再度瞳を上げた。 薄く開いた窓に、欠けた月のみ映り、 僅かに掻き混ぜられる室内の空気に、 燭台の灯りが揺らいでいる。
…悪くない、夜だと思った。今日ばかりは!]
(286) 2020/05/24(Sun) 1:48:29 |
|
──……嗚呼、 おかえり。
(288) 2020/05/24(Sun) 1:49:25 |
| [ 窓の向こう、犬だけじゃあない姿に 何故だか先ず、吐息混じりの感嘆ばかりが漏れ “いつも”の言葉を紡ぐまで、すこしの間。
執務机を離れ、窓まで蹌踉るよな足取りで そんなに遠くじゃないというのに、 窓ひとつ隔てた彼方は、随分と“向こう”に思えた。]
(289) 2020/05/24(Sun) 1:49:53 |
|
( きっとわらえている、きっと。 酷い顔なんてしていない筈だ! ) **
(290) 2020/05/24(Sun) 1:50:52 |
わたしは、君の傍にいて、
立ち向かわなければいけないものがあるなら、
苦しみがあるなら、痛むなら、
分けてほしいと、一緒に立ち向かわせてほしいと、
そう願ってる。
この手の届かないところで、苦しまないでほしい。
遠くに行かないで。
君が向けてくれる、笑顔だとか、
怖がったり、驚いたり、怒ったり、
そんなひとつひとつの表情が、
止まってしまったはずの、わたしの胸の中にあって、
いつの間にか、こんなにも、
わたしのことを動かしていた。
これに、なんていう名前を付けたらいいか、
わたしには、わからないけれど。
ううん、名前なんて、付けられない。
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