82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】
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「ぐっ!……随分、鈍ったか?今回は随分──」
「────“今回”、は……?」
意識もなく自覚もなく『自然』に滑り落ちた言葉。脳を介さず口から漏れた言葉が、ようやく耳に入って、己は発した言葉の意味が理解できない。そちらに思考が割かれて、漸く頭を上げられるようになった事も気付かず、俯くままである。
今回?前回?鈍るってなんだ?
ここに来た記憶なんてある筈ないのに、
どうして今、“前より大した事ない”と思った?
観客が騒めく。ただ、自分が
“少し顔を上げるのが遅れただけ”
で彼らは思い思いに歓喜し、落胆し、好奇に湧き立つ。何かの試合の結果を観戦するかの如く、ねちっこい視線が纏わりつくのを感じる。
「──チッ!っ、さっさと続けろ、……よ?」
──まずい。わからないけど何かがまずい。
考えては行けない。これ以上思考を割いてはいけない。ただ無で暴行を受け続ければ、時間が流れる。痛みがあれば思考も多少は飛ばせる。そうしなければ、
……そうしなければ、何?
その思考を振り切る様に突如顔を上げて、仮面越しでも明らかにわかる敵意を隠さずに吠え散らかす。困惑ごと掻き消す威勢は、目の前の“彼”が持っている物で、呆然と止まった。
『前回』も男は同じ様な反応で吠えて、先を促していた。目の前の相手が持つ物で一瞬動きが止まった。何も変わらない。
──ただ
“前回”は、殴られて即座に吼えていた
のが、
“今回“は、何か迷うような間があって、遅かったから。
男が何に戸惑い、混乱しているのか、『内容が同じだからか?』『これぐらい誤差では?』『でもあの狂犬が──』と口々に議論が交わされている。
男は、ただ“彼”の言葉を聞いて、何も理解できない事を言う彼から、目を背けたくなるのを真正面から見据え続けるのが、精一杯だった。
| >>60 ニア 「あ?これはなんだ?」 スーパーハイテンションなハマルでしたが、いまはむむむーと怪しげな瓶を観察しています。 「これもバクチなのか? ハマルにはただの水にしか見えないぞ!」 (4)1d10 (68) 2021/07/07(Wed) 17:35:00 |
| ハマルは、4 幸せな光景が見える薬 の瓶を手に取っています。 (a130) 2021/07/07(Wed) 17:36:32 |
| >>7 ハマル 「ん…… 選ばれたらって、もしかして先代の夜の王から直々にってこと……?」 部族の中から選ばれた、最も実力のある酋長のようなものだと思っていたようで。 自らの認識に齟齬が生じているような感覚に、視線をそちらから外しながら思案します。 おそらくは概念的な存在なのだろうと夜の王に対しての認識を改めていきます。 「まあ、誰しもが憧れるだろうね。勝ちまくりモテまくり……なんでもできる、なんて」 どこか自分を遠ざけて他人事のように言います。決して、馬鹿にしているわけではないようですが。 栄華を極めしものは必ず衰えていく定めにあると、占い師はこの世の無常さを強く意識しています。 (69) 2021/07/07(Wed) 18:28:05 |
| >>69 ハマル 「……それなら話が早い。とはいえ、私もルールを知っているくらいだけど」 用意されているトランプの山札を手に取り、テーブルにカードを五枚並べます。 一瞬、様子を伺うようにきらきらと眩い輝きを放つ瞳を見上げる形で一瞥しました。 「チップを賭ける、配られた手札を見て、もっと賭けて乗るか降りるかを決める。 乗ったなら手札のカードを交換するかを選ぶ、最後にできた役が強いほうが勝ち……」 (70) 2021/07/07(Wed) 18:30:02 |
| >>70 ハマル 「これならスリーカード。 ダイヤの9かハートの2を入れ替えて、フルハウスでも狙うところかな」 「……本当は手札を見せずにするものだから、カードが配られた時点で他の人の様子を見て、乗るか降りるかの駆け引きをするものなんだと思う……たぶん」 (71) 2021/07/07(Wed) 18:35:11 |
/*
吊り時間が迫っているにも関わらず思いっきり様々を詰められていませんわ……
こんなにバタバタしたの初めてだから ごひ どうすればいい? ゼロは俺に何も教えてくれない
| >>23 サダル 「……灰になってしまわないようにね」 垣間見えたものを前に、ただそれだけを呟きました。 占い師として何気なく口に出た忠告の言葉だったのかもしれません。 「そうしようか、ここだと騒々しすぎるものね。 機を見るに敏……今日は……少し、運が良いかもしれないな」 涼しげな笑みに小さく頷いて承諾します。 青いカクテルを見て『ラッキーカラー』だとひとりで思いながら。 (72) 2021/07/07(Wed) 18:49:47 |
/*色々ドタバタしてるんですけどとりあえず何やるべきでしたっけ!?やりたい事が多すぎて わたくし 数多を 見失っている
/*
ひとまず襲撃先はよいとして、誰が迎えにいくかですわね……。
一応『スロウス』がやった手筈になっているのかしら。
それとも改めてどちらかがお迎えしたほうがいいのかしら。
わたくしが万一の保険でセットしてるのがよくないのかもしれん 外すか
青年は黒服へ指示を出しあなたの口を無理矢理開かせる。眼前にちらつかせるのはきっとあなたにとっては見慣れた錠剤、あなたの使い慣れた催淫剤だ。
「これが何かはご存知ですね?ええ、ご想像の通りのものではありますが、飲むか飲まないかはあなたに一任します。ですが、早めに飲むことをお勧めしますよ。一秒でも早く苦痛から逃れたければ、一秒でも早く快楽を得たいのであれば、すぐに嚥下するといい。」
それをあなたの咥内に放り入れて、あえて優しく語り掛ける。苦痛にもがく様も快楽に乱れる姿もどちらも賓客好みのものであり、どのタイミングでどちらを選んだとしてもあなたが見世物として機能し"お客様"の要望通りになることは避けられないのだが、さあ、あなたはどうするだろう?
自分を見据え続けるあなたを見ていた青年の様子がほんの少しだけ変わる。
なんとか震えも苦痛も出さないように耐え虚勢を張り付けていたはずの口の端がひくりと動いた。それは幼子がしゃくりあげる前のほんのひとしぐさのようにも、ふと込み上げてきた歓喜に打ち震えているようにも見える。
ああ、己を押し込めていた『常識』という枠組みが軋みを上げている。嫉妬に由来する憎悪から生まれ出でた新たな『怪物』の卵にひびが入った。
もう、声は震えていなかった。
「──さあ皆々様ご唱和ください、テンカウント参りましょう。
…10、9、8、7、6…
」
青年の声に合わせて狂った男の声が、嗤った女の声が、ひとつまたひとつと重なり、反響し、あなたが奪われるその瞬間への期待を膨らませていく。
あなたの仮面をずらし青年は手に持つ"それ"を近づけていく。
あなたの右目がさいごに映したのはどんな景色だっただろうか。青年はそれが『怪物』の瞳であることを願いながら、
ゼロカウントともに"抉り取る"ことだろう。
| 「──死なないように処置をしてください」 「あなた達の…この船の所有する技術なら、容易な事でしょう」 「 」 「──こちらで命を助ける事と引き換えに、 その方の身柄をそちらへ売り渡す 」 「そう"取引"をしました」 「 」 「──では、後の事は任せます」 「 」 「──はい、」 「"期日"については、わかっていますよ」 (L9) 2021/07/07(Wed) 19:26:52 公開: 2021/07/07(Wed) 19:30:00 |
| >>65 アルレシャ 「そうかもしれません。お客様の迷惑になってないなら放ってく…感じなのかもしれません。 ……寛容…なんですかね?もはや興味がないのかなって思えるくらいなんですけど…。」 穏やかな笑みに隠された意図を何となく感じ取る。 彼女もまた、”噂”を知っている人物なのかもしれない。 噂の事を考えれば、従業員という立場上、少しばかりの気まずさを覚えた。 だが言葉にはせず、少女はただ困ったように笑ってみせた。 「私の身になった事といえば、やっぱりお客様と交流が持てた事ですから。本人の前で話したほうがいいかな〜と思いまして。 ………。…大切なものを、…失ってしまって。守り通す機会はあったのに。…私は自分の弱さで…それを手放してしまって。」 言葉をポツリポツリと零しながら、何もなくなった皿をぼんやりと見つめた。 少女は後悔を口にして、そしてハっとしたように顔をあげた。 「ごめんなさい、こんな話。明るい話したいのに。」 (73) 2021/07/07(Wed) 19:26:54 |
| (a131) 2021/07/07(Wed) 19:26:59 |
/*
おはよう、うたた寝してたうっかりさんですわ!
襲撃先についてなのですけど、
日付が変わるくらいに連れて行ってくれ、との事で
まあ多分"取引"が済んだ後のどっかの時間軸で
スロウスがサッと身柄抑えて拉致してると思いますわ。
思うのですけども。
処理順的に襲撃より処刑が先に来る…?と思うので
わたくし噛むより先に死ぬ予感がしていてよ!
ので、お二人か或いはどちらかかどちらでもいいのですけど
襲撃はわたくし以外にセットしておいてほしいと存じますわ!
/*
有能〜〜〜〜〜ッ!
把握いたしました。それならば雰囲気より実行力優先でセットしたほうがよろしいですわね。
有難うさようなら、研修のことも考え……なんとかします。
墓下に行っても元気でね……。
/*
なんか取引をなさってるぽいので、このままテンガンはラサルハグに連れて行かれた……という流れの方が綺麗な気がするし、スロウスさえよければスロウスが拉致してきた形にお願いしたいですわ……!
で、襲撃は処理順その他の都合によりテンガンになっておりますの。リスクケアばっちりでしてよ。猟兵さんにズドンされない限り。
| 「…………時間だ」
────刻が来た。
期日は過ぎ、けれど未だ仕事は終わっていない。 送られた"通達"に目を通して、独り嘆息を零した。
「ああ、」
どんなフィクションよりも鮮烈なこの舞台 その幕切れは、実にあっけないものだった。 (L10) 2021/07/07(Wed) 19:41:45 公開: 2021/07/07(Wed) 19:50:00 |
| (a132) 2021/07/07(Wed) 19:42:01 |
| (a133) 2021/07/07(Wed) 19:42:10 |
/*
さよならしたくないですわよ〜〜〜えーーーんスロウスーーーーーーーーグラトニーーーーーえーーーーーーーーん(限界)
| (a134) 2021/07/07(Wed) 19:43:55 |
/*
取引とは名ばかりも名ばかりですけどもねこれ。
ともあれ楽しい赤窓での数日間でしたわ、いや本当に
元より時間切れ大前提で動いていたわたくし衰狼お嬢様
悔いは一つもありませんことよ!!
墓下行っても立場変わるだけで今生の別れじゃないですしね。
匿名で言った通り、ラサルハグの研修はスサーッと飛ばしますので
お二人は他の方の研修やお出迎えに集中なさってよくってよ。
したいと言うのであれば止めはしませんが。
ともあれ後の事はお二人にお任せ致しますわね!!kiss…
| >>68 瓶を使いたい皆 「まー多分大丈夫だとは思うッスけど……」 「マサムネ」 罪もそれほどない執事を理不尽が襲う!! (74) 2021/07/07(Wed) 19:48:07 |
/*
なんか全然当初想像してたお別れムードとは違くて
不謹慎ながら面白くなってしまいますわね。
このまま送別会でもしそうな勢いですわ
| (a135) 2021/07/07(Wed) 19:49:26 |
| ▼日記 噂を知った。 名前を聞いてもピンとは来ないけど。 この人がいなければ、私はあの人のこと、失わなくて済んだのかな。 ううん、これは責任転嫁だ。 真実は、ちゃんと自分の目で見極めなくちゃ。 噂がどう転んで、『ラサルハグ』なる人物がどうなるのかは…わからないけど。 私は Gazer なんだから。 …噂が本当の時は…………。 (L11) 2021/07/07(Wed) 19:50:01 公開: 2021/07/07(Wed) 19:55:00 |
/*
送別会しますわよ!!!!ねっグラトニー!!
やだやだやだスロウスあああああああ
(おしまいの顔)
| ニアは、マサムネの服がはじけ飛ぶのをみた。びっくり。 (a136) 2021/07/07(Wed) 19:52:06 |
/*
そうですわよ!狼お嬢様の饗宴はまだまだ終わりませんのよ!
| (a137) 2021/07/07(Wed) 19:54:34 |
/*
…………
……そうですわよね?そうですわよね!?
分かりましたわやりますわよわたくし!!!エンヴィーとグラトニーとスロウスと爺やの暗躍は終わりませんわ!!!やってやりますわよ!!!!!!!!!!(てのひらくるくる)
| (a138) 2021/07/07(Wed) 19:55:22 |
| 「あの、ええ。言い訳はないです」
「ど、どなたか誰か、着るものを」 (75) 2021/07/07(Wed) 19:56:27 |
| (a139) 2021/07/07(Wed) 19:56:33 |
| (a140) 2021/07/07(Wed) 19:57:15 |
| ニアは、マサムネが無表情で 昆布cosmを着用するのを見ていることしかできなかった。 (a141) 2021/07/07(Wed) 19:57:37 |
| (a142) 2021/07/07(Wed) 19:58:12 |
| (a143) 2021/07/07(Wed) 19:58:22 |
| (a144) 2021/07/07(Wed) 19:58:50 |
| 「それはちがうとおもうんすけど」
せめて布を持ってきて
イブニングドレスcosm (76) 2021/07/07(Wed) 19:59:05 |
| サダルは、一人呟く。「……私は、ディーラーである前に、船で働く人間である前に……」 (a145) 2021/07/07(Wed) 19:59:38 |
「…………ッ」
焦りで表情が崩れる。
不敵な、或いは不機嫌な面構えが保てない。
痛みには慣れている。
慣れているからと言って苦しくない訳ではない。限度がある。
そして、鍛えられる部位と、そうでない部位がある。
無理やり突っ込まれた薬を飲めばマシになる。
即嚥下すればまだ間に合うかもしれない。わかってる。
わかってる。知ってる。
散々『この日』から使って来たのだから知っているに決まってる!
でも、
結局『前回』も『今回』も選ぶ選択は結局、
「ア、ッグ……あああああぁぁぁぁっっっ!!」
悲鳴の方向性しか選ぶことはなかったのだけれど。
| (a146) 2021/07/07(Wed) 19:59:59 |
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