【人】 高井 柊[ 今、俺は片思いの真っ最中だ。 綺麗で可愛いあの女性に夢中だった。 恋人になるどころか気持ちを伝えさえいない。 ただの片想い。実際の関係はただの先輩後輩。 好きですなんて言ったら、どんなは顔をするだろう。 仲良く連れ立って歩く恋人たちのような、あんなふうにと眺めながら、スマホに届いたメッセージに返信する。 『おっけー、少し遅くなるかも』 [ 学生時代からの友人、雪奈からの飲みの誘い。 ちょうど仕事も片付いて帰るところだし、ちょうど良かった。 ───こんな風に、あの人を誘えればいいのに。 そんなことを思いながら、退勤の準備をする。]** (2) 2023/12/30(Sat) 1:22:20 |
高井 柊は、メモを貼った。 (a1) 2023/12/30(Sat) 1:28:51 |
【人】 松場 雪奈[電子音とともに、手の中のスマホが揺れる。 そこに表示される文字を見るだけで、満面の笑みが浮かぶ。 会える事が嬉しくて、嬉しすぎて。] 『りょーかい。先に席を取っておくね』 [スマホを操作して、返事を返すころには、落ち着いてくる。 落ち着けば、合コンの事を話したら、どんな反応をするのかなと考えるが、 何かしら反応があるわけではないよなに落ち着くので、自嘲的な笑みが浮かんでしまう。] (3) 2023/12/30(Sat) 7:06:34 |
【人】 松場 雪奈[暗くなってスマホの画面を見つめていたが、よしと気合を入れるように鞄にしまい、 いつもの居酒屋へと足を進める。 ───好き。 それが言えなくて、関係性が変わる事を恐れて、早──…。 友達のままで良いと思いつつも、イイ年齢になってきた。 ちゃんと決着をつけないとと思っても、ずるずると先延ばしをしてしまう。 もしダメなら…、いや、友達以上のが浮かばないから、甘んじてしまう。 それでも、今日こそはと、いつもの気合を入れるのである。] (4) 2023/12/30(Sat) 7:07:12 |
【人】 松場 雪奈― 居酒屋 ― [いつもの居酒屋。 扉を開ければ、賑やかななのが解る。 いらっしゃいませの声がかかり、] 2人。一人は後から来ます。 [店員にそう言って通されるの4人掛けのテーブル席。 椅子に鞄を置き、マフラーとコートを脱いで畳んでおく。 席につけば、店員がお水とお絞り。そして先付を置いていく。 注文は後でと言って、冷えた指先をお絞りで温め、鞄からスマホを取り出し、何か連絡はきてないかと確認する。 なにもなければ、柊が来るまでスマホを弄って時間を潰すのであった。*] (5) 2023/12/30(Sat) 7:07:28 |
【人】 高井 柊[ 書類やら何やらをまとめて帰り支度。 まだ一年目だけど残業は多めで忙しい日々。ちゃんと残業代は出るからブラックってわけではないけど。] お疲れ様です、上がります。 [ 社内にはまだ何人か仕事をしている姿が見える、 あの人はもう帰ったみたいだけど。 3つ上の先輩。入社してからの半年は教育担当だった人で、綺麗で可愛くて優しくて。そんなの好きになるに決まってる。 告白しなかったのはそう、社会人になってもっと仕事ができるようになってから。そうじゃないとあの人の横に立てない気がしたから。 だから、こうして多忙の日々を送ってる。] (6) 2023/12/30(Sat) 13:30:13 |
【人】 高井 柊[ 会社を出たのは雪奈に返信した30分後。 ここから店まで30分ってところ。 コートを着てマフラーを巻いて。 冷たい空気の中、ひとり街を歩く。 『今から向かう、先に始めてて』 送信してスマホをしまう。 ちょっとの時間だけで指先がすっかり冷えてしまった。]* (7) 2023/12/30(Sat) 13:30:30 |
【人】 松場 雪奈[スマホを操作し、電子書籍を呼んでいると、通知が届く。 開いて、届いたものを読むんでから、同じサメのOKのスタンプを送ってから 『変な客引きについていくんじゃないよ。』 と冗談交じりな事を一言送る。 それから、メニューを確認し柚子酒のお湯割りと、焼き鳥のももとつくねを2本ずつ頼むことにする。 お酒の方は、少しすれば届くが、熱々のお湯割り。 グラスも熱く、ふーふーと冷ましながらちびちびと。 飲みながら、続きを読みつつも、たまにまだかなと確認をする。 いつもの居酒屋で慣れた場所ではある。 だが、現状は一人飲み状態。 近くの席では、出来上がった人がいるのか、大きな声が聞こえる。 その為、絡まれたりなんて…という心配がよぎってしまう。 早く来いよ〜なんて、送っても良いか、スマホ、扉の方、大きな声で話すグループと、 何度か、視線を行ったり来たりさせて、結局送る事は無しいで、早く来て―と祈るばかりであった。*] (8) 2023/12/30(Sat) 15:23:05 |
【人】 高井 柊[ 冬を彩る街のネオンが煌びやかで心が弾む。 手が冷たくなるからスマホはしまったまま。 吐く息が白い。 冷たい空気は嫌いじゃない。 澄んでいるような気がするから。 仕事の目処もついて気分は軽い。 少し浮かれてるのかもしれない。 すれ違うカップルを眺めては「自分もいつかはああなれたら」なんて思いながら歩いて行く。 そうして店に着いたのは、連絡をいれてからきっちり30ふんごのことだった。]* (9) 2023/12/30(Sat) 19:08:02 |
【人】 松場 雪奈[店に入って30分以上一人である。 ちびちび飲んでいた、お湯割りもすっかり冷め、中身もほとんどない。 後から届いた焼き鳥も、一口食べただけ。 それだから一人飲みと思われたのかもしれない。 酔った男の人に声をかけられたが、無視をし、入り口の方に目を向ければ、 ナイスタイミングとばかりに、彼の姿が。 ここだよっと手をにこやかに手を振る。 その様子に、声をかけてきた人は、彼氏もちかよなんて言葉を吐き捨てて行く。 彼氏ではないから……一瞬だけ、視線を落としてしまう。 そんな様子を柊が気づいたかどうかは解らない。*] (10) 2023/12/30(Sat) 19:57:49 |
【人】 高井 柊[ 店に入ると手を振る雪奈が目に入る。 それもまたいつもの光景。大体いつも雪奈が先にいる。] お待たせ。 今日も残業でさ。 [ おしぼりで手を拭いて。 それから店員にすぐにオーダーを出す。] 生と、あとはレバー串とアスパラのベーコン巻き。 雪奈は?なんか追加する? [ 空のグラスに次のオーダーを促した。:* (11) 2023/12/30(Sat) 21:31:07 |
【人】 松場 雪奈[こうやって待つのはいつもの事。 社会人になってからは、誘うのは自分からと言うのが多いからかもしれない。] お疲れ。今日も頑張ったんだね〜。 [社会人になってから何度と、言われた言葉。 それだけ仕事を頑張っていると言う事だろうけど、どんどん遠くなっていくような気がしてしまう。 あまり遠くに行かないでよ…なんて言える立場でもないから、偉い、偉いと軽口だけを叩く。] あ、するする。 だし巻き卵。柊が来たら一緒に食べようと待っていたんだよ。 あとは…梅酒のロック。 [空いたグラスを端に寄せた、注文を通す。] (12) 2023/12/30(Sat) 22:17:29 |
【人】 松場 雪奈[しばらくすると、生と梅酒のロックは、届き、グラスを持って、] まずは乾杯しよ。 乾杯したら、ちょっと聞いてよ。 [グラスを持って、手を伸ばす。 ジョッキに軽くあててながら、これもよくある事。 なにかにつけて、飲みに誘って、話を聞いてもらったり、そっちはどうと聞いたりと。 いつもと変わらないように言いつつも、伺うように見てしまう。 これから口にする事に何か反応をしてくれないかなと言う期待。 なにも反応はしないだろうという、諦めがない交じりになっているから。*] (13) 2023/12/30(Sat) 22:17:41 |
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