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【人】 寡黙 エミール>>+4 ファリエ 「……あぁ」 か細い声。 頷いたのを見れば立ち上がり、手を差し出したりしたかもしれない。 そうして案内されるまま二人で歩いてしばらくすると、空き地にたどり着く。 「へぇ……、忘れ去られた場所みたいだな」 ここなら確かに、ゆっくりと落ち着いてものを考えることも可能だろう。 あなたが腰を下ろしたそばに自分も腰を下ろして。 ただ数度、その背を撫でるようにぽんぽんと叩いた。 話す余裕もないならば、まずは呼吸を落ち着けるのが大事だろうから。 しばらくして、ぽつり。 「……怖くなったか、人に囲まれて。 ……幸せになりたいんだろ。……光ったのは嬉しいことではないのか」 呟くように聞いたのは、先日の食事との違いに不安を覚えたからだ。 (9) 2024/02/06(Tue) 1:31:34 |
【人】 番犬 グノウ>>3:8 ダーレン 「……貴殿も、あの男も」 「…………随分と買いかぶってくれるな……」 「………戦場においては、鉄塊に過ぎん」 この胸の内には機構と空洞があるだけで、探って愉しい腸もないというのに。あの男のように、小話の一つでも振れる小器用さが自分にもあれば、飴の貰い手にも困らぬまい。それを阻害するのは、何より胸の内にある虚栄心に外ならないが。 「……あれは……」 「………未だ、俺も計りかねている」 「……だが、我々の運命を左右するモノであるように思う」 「………何か分かれば、貴殿にも共有しよう」 可能な限り、祝祭について調べているのも事実で。そしてそれが若干手詰まりになっていることも事実だ。そもそも。隣で紫煙を吐く青年がそれほど興味を引くものでもないことは予測がつく。その刻印が光るとき、互いに何を覚悟すればいいものか、未だ分からない我々にとっては、それは吐き出す紫煙よりも曖昧なものだ。 ニ、三、言葉を交わして、別れの挨拶すらも曖昧に別れた。また、道が重なるときに、別の形で運命が交わるだろうことを思いながら。 (10) 2024/02/06(Tue) 2:08:50 |
【人】 寡黙 エミール>>+5 ファリエ 「……俺には怯えてるように見えた」 握った手は、体格の違いはあれど。 苦労をしてる仕事人の手だった。 握ってたときは血の気が失せて冷たかった手も、今はいくらか暖かくなっているだろうか。 語りだしたのを見れば背を撫でた手を離して、しばらくその声に耳を傾けた。 「疑問か……。 誰がアンタを選んだのかなんて、俺は知らない。 けど……聖女に護られるにふさわしいと思われたんだろうな……」 光の灯らない自分の痣に手を添えて小さく息をつく。 光るか光らないか、それが自分たちの人生に大きく関わるということ。 たった痣の一つが、それだけが。 それだけは確かな話しのようだから。 「……信じられないのは俺も同じだ。 痣による加護のひとつ……、どちらが良いかなんて……俺には」 どうしても判断することが出来ない。 そういう意味ならよっぽど、自分も罰を受けるべき人間だろうに。 (12) 2024/02/06(Tue) 17:28:35 |
【人】 栄枯 プリシラ>>11 ディルク 「……祝福を貰った子とかの方が…… お祭りで連れ回すには縁起がいいと思うけど?」 困ったように目を細める。 軟派を窘めるために悪戯を言っている、訳ではなく、 自分の中にある考えが纏まらないからこその言葉で。 「ふふ、でも誰かの代わりじゃイヤって言ったのは、 それこそあたしの方だったわね。 あなたの気が変わらないうちに喜んでお受けしましょう。 一人で回るより、誰かと回った方が楽しいもの!」 それでいいのであれば、断る理由もない。 元より物好きなのは共通認識であったために。 寧ろ今のうちに祭りを、という意図も読み取れたから。 (13) 2024/02/06(Tue) 17:56:44 |
【人】 寡黙 エミール>>+6 ファリエ 「それは……悪かったな、見つけてしまって」 けれど見つけて、放っておける状態にないように見えたのだから仕方ない。 自分とて聖人君子ではないから、誰であっても助けたかというと定かではない。 ただ、あそこに蹲っていたのが、それなりに付き合いが長くなったあなただったから声をかけたのだ。 「俺には……痣が光った人たちと、街の人達にはずいぶん温度差があるように見える。 アンタだけじゃなくて……全員だ。 だから……素直に喜べないのは不思議なことじゃない……と、思う」 アンタはどこもおかしくないと。 そううまく言えずに目を伏せる。 何が正解かなんてわからないし、多分、自分は、どちらの結果になっても素直には喜べない。 その理由を少しずつ自覚して、苦い顔をしてしまった。 (14) 2024/02/06(Tue) 20:20:02 |
【人】 栄枯 プリシラ>>15 ディルク 「そうねー。あたしも同感。 一寸先で何が起こるか分からないから、 今日しかできないことをして、その一つ一つを楽しむの!」 こんなに大きなお祭り、お店もまだ全然見きれてないし。 この先どうなるかはさておいて、 今この瞬間を楽しむことは大事に違いないと考えている。 「いっそ、何かの機会を設けて、 人を集めてお店を行脚してみるのもいいかな…… 最後にはどこかの広場でパーティとかしたりして! ……でも今は勿論ディルクさんとに集中するけど。 今日のデートプランとやらはお任せしてもいいかしら? そういう場所選びも人柄が知れる機会だと思うし」 甘いものも掘り出し物も好きだ。 大抵の場所は喜ぶ自信があるので、どことでも。 (16) 2024/02/06(Tue) 22:40:32 |
シヴァは、背中と首に硬い感触を受け呻き、呆けたのも一瞬。 (a3) 2024/02/07(Wed) 14:46:50 |
アンジュは、とても機嫌が良い。 (a4) 2024/02/07(Wed) 17:10:01 |
【人】 寡黙 エミール>>+7 ファリエ 「難しいな。 アンタ程悲観的にはならないだろうが、……思うところはあると思う」 何かを選んで進んでいけば、選ばれなかったものは捨てられる。 それが自分の意志ではなかったとしても同じことだろう。 痣一つで何がそんなに変わるのかと言われればそうだが、聖女の祝福というのはそれくらい大きなものなのだと……痣を持った人たちを見ていてそんなふうなことを思ってしまったのだ。 「……なぁ」 孤児院の。 ルフトの外に夢を見ているのなら。 「アンタが時間とれるっていうなら、祭りの後何処か行ってみるか。 ……あんまり危ないところには行けないだろうが……ルフトほどじゃなくても治安の良い街は外にもある」 万全の力があるわけではないが、ある程度の護衛の役目くらいは負えるはずだ。 (17) 2024/02/07(Wed) 19:58:26 |
【人】 遊蕩 ディルク>>16 プリシラ 楽しめる人間、楽しめない人間がいるのは勿論のこと。 それは最初から、それは何かがきっかけで。 考えることも思うことも多々あるだろうが、時間は有限。 祭りにおいても、祭りの中での誰かとの時間においても、 今この時にしかない楽しみを全力で。 「いいね、広場でパーティとなると人の多さで流されそうだけど。 集めた人以外もその雰囲気に流されちゃったりして」 それはそれで楽しいのかもしれない。 全力すぎて終わった後は布団に沈んで起き上がれないかもしれないが。 デートプランのお任せには頷き、出店並ぶストリートへ案内するとしよう。 (18) 2024/02/07(Wed) 20:27:25 |
【人】 寡黙 エミール>>+8 ファリエ 「……そりゃそうだろ。 俺だって、アンタと同じ人間だ」 それとも心のない何かだと思ったか? 等と軽口を言って、肩の力を抜いて表情も緩めた。 元より緊張していたわけではないが、もう大丈夫そうだとほっとして。 「……そりゃそうだ。 俺だってここへの買い出し以外の場所に行ったことはないからな。 ただ……まぁ、そういう機会が持てたとしたら……、見ようとしなかった物を見て回るのも良いと思っただけだ」 旅は道連れという言葉がある。 似た者同士、見たことのないものを見てみるというのは悪くない。 驚いた顔つきのあなたをじぃ、と見やって、少しばかり口元に弧を描いた。 「……どうかな。 外に出てみればはしゃぎだすかもしれないだろ、孤児院の子どもたちみたいに」 (19) 2024/02/07(Wed) 21:42:45 |
【人】 寡黙 エミール>>+9 ファリエ 「……元気が出たみたいじゃないか」 ついぞ、ははっと声を出して笑った。 子供の前などでは柔らかな表情を見せることはあるとはいえ、あまり表情の変わらぬ男にとっては珍しいことだ。 弧を描いて飛んでいった小石が跳ねて転がっていくさまを最後まで見届けて。 「別に。 揶揄われてると思うのならそうかもしれないな」 それで元気が出たなら良いじゃないかとひとつ、呼吸をおいてまた、弧を描く。 自身の心の内を語ることは、まだ出来そうもないが。 「風向き……まぁそういうことかな。 本当の所どうなるかはこの祭りが終わらないとわからんが……」 自分の痣も光ることがあるとしたら、そういう風にいろんな物を見て固執してみるのも良いかと思ったのだ。 (20) 2024/02/08(Thu) 0:44:43 |
シヴァは、即時換装スキルを使った。右手に魔法銃が握られる。 (a5) 2024/02/08(Thu) 16:18:36 |
シヴァは、撃った。 (a6) 2024/02/08(Thu) 16:19:20 |
シヴァは、数拍の後、もう一発撃った。 (a7) 2024/02/08(Thu) 16:19:37 |
【置】 掃除屋 ダーレンエゴで、他人を縛って。 そうして叶える願いは、本当に───が望むものだったのだろうか。 答えは出ないまま。 そうして置き去りにしたものと板挟みになって。 男は、 (L0) 2024/02/08(Thu) 19:53:49 公開: 2024/02/08(Thu) 21:00:00 |
【置】 飄乎 シヴァ ──目が覚めたのは、何か予感めいたものがあったのかもしれない。 窓の外に白む空が見える。 太陽自体はまだのぼっていない、そんな時間。 寝直すか否かを考えて、 何かが身体をスーッと通り抜けたような、そんな気がした。 寝起きのまだ思考の定まらない頭でその正体に気を向けようとした時、 ごとん、硬いものが床に落ちる音がした。左手首が軽くなる。 ──外れた? アレが? 咄嗟に思い浮かんだ疑問の答えを確かめるべく、 左手を視界の真ん中に持ち上げてみた。 ──なにもない。 飛び跳ねる勢いで起き上がって、左手首を触る。なにもない。 本当になにもない、なくなった。 今の気分を象徴するように 窓から陽の光が差し込んで来た時、 ──あの声が聞こえた。 (L1) 2024/02/08(Thu) 20:48:40 公開: 2024/02/08(Thu) 21:00:00 |
シヴァは、 「ああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 (a8) 2024/02/08(Thu) 20:59:33 |
シヴァは、明け方、宿で絶叫した。 (a9) 2024/02/08(Thu) 20:59:38 |
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