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【人】 環境破壊 イクリール>>87 トラヴィス 「……やはり"原材料の情報"が邪魔だな。今度から言わないようにしよう。言わなかった時は普通に食べられるからな……」 はそうだった。 「才能、なぁ……それはもっと感覚に頼る人間に言うべきではないか」 あなたが一度でいい、と思っているくらいには、まだこれには満足していない。 「あらゆる物質は研究され尽くしている。調理としてではなく、というだけで……それを調べて引っ張って、試すだけだ。 必要なのは試行錯誤の時間だろ。時間などいくらでもある。普通、を大事にする奴らがやらないだけさ」 イクリールは、それができると思っている人間だ。労力がかかることは分かっていても。 途中で挫折しないでいられることもまた才能と呼ぶ事が分からない。やらないことこそを"変わり者"と呼ぶのだ。 (89) 2021/10/19(Tue) 4:02:56 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>88 アマノ 「ルヴァとやり合った」 端的に伝えた。けろりとしているところと、あっさり告げるところから、揉めたのではないということと蟠りはこの男にはないということくらいは伝わるだろうか。 「うン。……変な話だがァ、アマノ、俺ァよ、なンかァ……この期間で、ようやく考えることを許された気がするンだ。いや、考えはしてたンだけど、考えたからこの監獄にいるンだけどォ、」 相変わらず脳内の思考というやつはうまく言葉に纏まってくれない。それでも、一番初めにあなたの部屋に訪れて話した時よりは少しはマシになったんだろうか。なってたらいいなと思う。 そして、あなたの言葉を聞くと。 より一層強くぐりぐりと頬をあなたの頭に押し当てて。 「 忘れるかボケェ! いーかァ?よく聞け?お前多分自分で思ってるよりずーッと俺のこと好きなンわかりやすいしィ、すぐ忘れられるようなモンじゃねーからなこンなん!俺のもそーだよ、何のためにあンだけ言葉ァ探し回ったと思ってンだ!忘れられっかこンな、初めてで強烈なモン!」 「だから」 「すげーイイコにしてみせッから、待ってろ」 悪魔でいることを選んで、悪の糧となることを望みはするが。 あなたに会いに行くために、イイコを演じることは、辞さない。 (90) 2021/10/19(Tue) 4:10:54 |
【人】 墓守 トラヴィス>>89 イクリール 「『やっただけだ』とお前たちはいつもそう言うね。聞き飽きたとまでは言わないけど。これほどまでに理解に遠い言葉はない……別に貴様らが『しなかった』ものたちを理解する必要はないのだから、埋められない溝だ」 情報を結びつけ、必要な形にする。『それだけのこと』で論文が一つ出来上がるという事実を、彼らは真の意味で理解することはないのだろう────欠如しない限り、必要であることは理解できない。根気でもあり、形として為すためのパーツを察するセンスでもあり、実行に至るまでの意思でもあり、行為を突き動かすための情熱でもあった。トラヴィスはその全てが必要であることを理解している。 「お前は、食べることが好きでそうしているのか」 (91) 2021/10/19(Tue) 4:15:58 |
【人】 環境破壊 イクリール>>91 トラヴィス 「どうでもいい括りだな……ま、私の話す言葉などよくあるものだろうね。 だから君、『拗ねてるのか?』とかよく言われるんじゃないか?私なら言うね、その態度は」 真面目にあなたを咎めるというよりは、子供をからかうような言い草だった。 あなたが怒ったとしても……最終日だし。 「それは当然好きでやっているよ、君たちが人を閉じ込めるのが趣味なのと同じで。 とびきり美味しいものが食べたいし……」 「昔は気に入ったものが食べられるものだったら良いな、と思ったりもしていたな。それで試してみてさ、味と同じくらい成功すると楽しいんだ、これが」 (92) 2021/10/19(Tue) 4:42:31 |
【人】 知情意 アマノ>>90ナフ 「ルヴァと。そうか、お疲れ様」 言葉の内に何かしら燻っているようなものはないのだろうと判断し、それだけの言葉をかけるに留まった。きっと楽しかったのだろうからそれでいい。 「……確かに変な話だ。本来ならもっと早くに許されるべきことだったろうに、君は考えるための材料を与えられずにここまで来ていた。それは一般的には有り得ないとされていることだから。しかし、考える材料ときっかけを得た君はこの期間で大きく成長したし、これからもっと成長していくのだろうな」 初めの頃と比べてもあなたの思考は見えやすく、理解が追い付きやすくなっている。それはあなたが表現する方法を多く得たからだろうし、周囲との交流を経てあなた自身への理解が深まったからもあるのだろう。 それから、ぐりぐりされて目を丸くし、続く言葉を聞いて驚いたらいいやら困惑したらいいやらで言葉を失っていたが。あなたの意思が見える言葉に、男はくしゃりと表情を歪めて顔を伏せた。 嬉しい、嬉しくて、泣きそうなくらい胸が苦しくなる。 「私自身の愛の分かりやすさはともかくとして、いや、忘れられるものじゃないのならば本当に嬉しいがそれはさておきだ。……あんなにも必死に言葉を探してくれた君の愛を疑いようもない。君にとっての初めてがずっと色褪せぬよう、私も……私もこれまで通りに表現していこう。 ――待っている。 私もこれまで通りいい子にして」じっとその時を待とう、と呟いた声をあなたが聞いたかどうかは分からない。それでも男は一度あなたに向き直り、許されるのならば頬にキスを落とそうと。 (93) 2021/10/19(Tue) 4:45:03 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>93 アマノ 「ン」 それ以上返す言葉を持たないときの、短い返事は相変わらずだ。素っ気ないつもりはないと、きっと今なら伝わっているだろうけど。 つまりは楽しかったし燻るものは何もない。あなたの認識で間違いはない。 「……それが有り得ねーッてのも、初めて知った。から、それは収穫だな、デカい収穫。兄さンもセンセェもできた、知り合いも増えた、色ンな考え見たし、……ンー、」 それでも難しいこの言葉というやつは、あなたが言うようにもっと成長すれば追いついてくるんだろうか、この思考に。今はまだ分からないが、言葉を練るのが疲れたと言わんばかりに口を閉じた。休憩。 伏せたあなたの顔を覗き込むなんて野暮はしない。が、離れようともしないまま。 「俺はさておかンが、まァ、いい。 ……ふ、ふふ。他のヤツになァ、蹂躙されンなよ、お前ェ。俺のなンだからなァ、イイコにしてェ、大事にしとけよ。アーーー……何?頑張る、からさァ」 多分、努力とか、こういうことを言うんだろう。途中で間違うかもしれないが、間違いを教えてくれる人は、今までよりは身近にいるはずだ。 待っていてくれるなら、それを信じる。口付けを避けるわけもないのだが、……周囲を見渡して。 (94) 2021/10/19(Tue) 5:03:34 |
【人】 墓守 トラヴィス>>92 イクリール 「拗ねているよ。でも、それこそお前たちが理解しなくていい話だし、私もそれを求めるべきではないと思う。……どう言えばいいかな。お前たちの才能そのもののことは、私は、……肯定しているんだ。だから、……それが人の傷にならない限りは、妨げられるのを好まない。私の感情や欲望と反する結論ではあるけれどね」 とはいえ、実際は人類の傷になりまくっているので、牢獄という壁で妨げられているわけだが。 怒るというよりは、諦念に近い。彼女は理解しないだろう。だが、彼女に理解されることは、誰に、何の利を生むというのか? 「……べつに、趣味ではないんだけど。仕事って概念、君の中にあるのかな」 「…………なんだか、そう聞いているとどこかファンタジックな話に聞こえてくるな。食べられそうな宝石だとか、お城のようなケーキだとか。…………食べたんだっけ?宝石」 彼女の収監データを引き出してみようと思ったが、リスト見て今食ったものを完全嘔吐しそうな未来が見えたので、やめた。 「好きという感情を拗らせずに抱き続けるというのも、稀有だねえ……」 きっと。トラヴィスが御伽噺を想起したのは、それが幼い頃の輝きのままだと感じたからだ。腐り落ち、捩れ曲がり、はじめの形を失った感情ではなく。 技術もセンスも才能だが、彼女の「犯罪者」としての特異性はここにあるな、と、それだけは素直に感心した。 (95) 2021/10/19(Tue) 5:10:35 |
【人】 環境破壊 イクリール>>95 トラヴィス 「まあ素直。私を理解者として選ばないほうがいいのは確かだけどね。そういうのはもっと思いやりの……優しい……うわ……」 思いやりと優しさへのアレルギーが出た。鳥肌。 「あるに決まってるだろう、仕事。私の仕事は人の傷になりまくる食堂だ……君、好きでもないことを仕事に?」 普通食堂は人の妨げになりまくらないのだ。 「ああ。宝石は高いから金銭面での苦労が中々……あとソファの肘掛けとか、タイヤとか?」 一気にファンタジックが生活感のあるものになってしまった。 ここでぬいぐるみのリボンが美味しそうに見えたことでも思い出せばファンタジックに帰ってこられたのに。 「こういうのを『拗らせていない』と思うのも稀有な感性だな」 一方イクリールの感心ポイントは、トラヴィスにとって全然うれしくない所だっただろう。 実際一体どこで拗らせただとか、どこで歪んだんだとか、言われることはそんなことばかりなので、あなたの言葉がレアなのは確かだった。 (96) 2021/10/19(Tue) 5:35:46 |
【人】 知情意 アマノ>>94ナフ あなたがいつも通りの返事を寄越したのでこの話はここまでだ。いつも通りと言えてしまうほど、ともに過ごした時間は長いように思う。 「いい収穫だと言えるのなら何よりだ。……色んな人、色んな考えに触れる機会はそう多くもないだろうから」 特にこの監獄ではそうだと男は思っていたが、それが思い込みに過ぎなかったことを今はもう知っている。この監獄の狂気に関係なく、もともとかけがえのないことであっただけなのだ。男は沈黙が苦にならない性質であるためあなたが口を閉じても特に気に留めずにいる。 「当たり前のことではないと知った上に、耐えるべきではないとトラヴィスに口酸っぱく言われたんだ、もう蹂躙されないとも。そちらも殺し合いの楽しさに流されて他者に蹂躙されないようにくれぐれも気を付けたまえ。……ふふ、君の頑張りを私も楽しみにしているよ、ナフ」 周囲の人間に恵まれて、頼るべき相手も増えて。その結果、諦観よりも遥かに大きな希望を得ることができた。こうして明日を思えるようにもなった。これから先にあなたと紡ぐ未来もあると確信できる。 (97) 2021/10/19(Tue) 5:40:13 |
【人】 墓守 トラヴィス>>96 イクリール 「……優しさへの感覚はだいぶどうかと思う。」 理解は求めないがコメントはした。もうちょっとなんかこう、なんとかならんのかね性格の方は。ならんか。 「好きなものを仕事にできない人間というのは大勢いるんだよ……能力であったり、体質であったり、そもそも好きなものが無かったり、理由は様々だけど。そのあたり本当に君は……いや、恵まれてはないか。捕まってるんだし」 そもそも社会的にそれは仕事じゃない。人の傷になりまくる食堂、犯罪って呼ぶ。 「…………全然味のイメージがつかない…けど。これの後だと、美味くはなるんだろうなと思わされる。釈然としないものがあるが…… ……『美味く食べる』ことはブレていないんだろう。こういった犯罪はもう少し露悪的になるものだ。冒涜、侵害。そちらに軸が傾くことのほうが、常人には容易だ。そちらの方が良くも悪くも評価される。味は、食べなければ理解できないから……」 けれど、彼女はあくまで『美味く食べる』のが主眼だ。そしてそれを喜びと感じている。ブレていない。はじめの目的を貫き続けているだけだ。 「腹立つな……」 (98) 2021/10/19(Tue) 6:31:06 |
【人】 環境破壊 イクリール>>98 トラヴィス はぁ?という顔をしているので、もうどうにもならん。 「まあ捕まってずっとじゃない分まだマシか?あと……恵まれてるってことにしようかな」 ちょっと国境を越えるための手続きが長引いていると思えばいいか、の溜め。ちょっとではないが。 「出所後なら材料も手に入るだろうし作って送ってやろう……」 犯罪予告かもしれない。あるいはテロ行為。 「いやぁ、私の行為で君が不快になるのは良いな。『美味しくする』のが仕事なら『不快にする』のは趣味だな。 分析どうも……君犯罪者に詳しいね。トラヴィス君は犯罪者に詳しくなるのが趣味?」 仕事だとは思うが。仕事でも囚人の管理が適当なやつはザラだし、彼も彼で真面目なんだろうな〜と上から評価を下している。 襲撃は真面目とは思えないが。まったく。全然。 「私も腹が立ってきた」 思い出し腹立たせ。 (99) 2021/10/19(Tue) 12:57:08 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>97 アマノ 距離感が楽だ。言葉をやめても問い詰めもしない。そのくせ何か言いたいことがまとまらずにいるとそれとなくヒントをくれる。 色んな人は無礼講でなくともいるのに、考えに触れる場はそういえば多くはなかった。ぼんやりあなたの言葉を頭の中で噛み砕く。 「そりゃよかッた。俺ェ?俺はァ……、気ィつける。独房に鍵はかからンが、お前のモンだからなァ、守るわ出来るだけ」 未来は分からない、から絶対とは言い切れないが。男の思い的には絶対に近い。 自分の物陰で行われる愛の応酬に、小さく、これがあの悪魔かとは思えないほど穏やかに笑って。 「またな」 来る瞬間への挨拶を、 本当は言いたくないが、 述べた。離れたく、ないなぁ。 (100) 2021/10/19(Tue) 16:06:11 |
【人】 墓守 トラヴィス>>99 イクリール 「送るのはやめろ。私はあくまで看守なんだ、警吏の仕事までしてみろ、奴らの顔が目に浮かぶようだ……『監獄で罪を償った者からこれを?慕われておりますな』!」 一人で自動的に不快なきもちになった。 イクリールの試みは完全に成功している。チョロい上に自分をいたぶる手法にかけては誰よりも経験を重ねているのである。 「分析などなんの役にも立たんよ。現に貴様を更生させる手段を全く見つけられないでいる…………歪んでいればまだ正せるものを、『歪んでいない』まま犯罪を犯すのなら、性根の変えようなどないではないか」 「貴様が出所するのは盛大に祝いたいものだよ、全く。帰ってきたら次は本気で襲撃してやるから覚悟しておけ」 E:コルク抜きでな。 (101) 2021/10/19(Tue) 16:06:16 |
【人】 環境破壊 イクリール>>101 トラヴィス 「絶対送ろう」 イクリールはあなたの不快を応援します。 でも、ちょっと押しただけなのにという気持ちもあった。ちょっと押しただけなのに……。 「あー、それはマズい……適度に反省した風にしておかないと強制的な手段が来る。うーむ適度に犯罪者らしくするか……」 人格矯正系は嫌だ。 全く何も解決しないことを考えながら席を立つ。まずは犯罪者らしく、使った皿もなにも片付けない。 「祝い金も弾んでくれ……その時は私は"狼"を希望する」 あなたへ向けて首を掻っ切る動き。被襲撃側はもう御免だ。 (102) 2021/10/19(Tue) 16:36:06 |
【人】 知情意 アマノ>>100ナフ 「ああ、まあ。そこはお互い様と言ったところか。……守るために色々利用するといい、看守も囚人も。君は『あのチャンドラの弟分』なのだから」 ペットだろうとなかろうと、看守にそう接されまた接することを許されているのだ。どういう形であれ後ろ盾があるという事実はもしもの時に使えるだろうと男は考えていた。そうして、あなたが絶対に近い思いを持つのであれば、きっと、そう悪い結果にはならないと思っている。 「……ああ、また。また後で」 穏やかに笑い細められた ターコイズ には寂寥と名残惜しさが滲んでしまってはいるものの、それ以上にあなたという柘榴色 に溺れた幸福を溢れさせて。『後で』がそう遠くないことをただただ願い、 あなたの物陰からそっと外に出る。ここからはまた、私を守っていくための生を。 これまでとは異なる多くの感情を持ち、これまでとは異なる多くの縁を纏いながら。 そんな誓いを伝えるように、最後にまた一度あなたの胸をとんと叩いた。 (103) 2021/10/19(Tue) 16:42:48 |
【人】 模範囚 メサ体組織は、常人よりも筋密度・骨密度が非常に高く、 それ故にその復旧には、人より多くの時間を要した。 蘇生ポッドの中。肉体はそのバイタルの全てを取り戻す。 心臓が鼓動を鳴らし、電気信号が脳に送られる。 ───────何かを、掴もうとしていた気がする。 (104) 2021/10/19(Tue) 16:57:01 |
【人】 模範囚 メサ瞼を開け、翡翠色の視界。 液体に沈んだ身体、張り付けられた医療器具。状況を把握。 深呼吸、吸って、吐く。 計測器が彼の復活を知らせ、死に由来した拘束を解く。 ここまで、意識を取り戻してから6秒。 けほ、と咽せ返りつつ、足早にロビーへと向かう。 (105) 2021/10/19(Tue) 17:03:48 |
メサは、元気! (a49) 2021/10/19(Tue) 17:06:27 |
【人】 知能犯 ルヴァいつか名を呼ばれる。多くが初めて会う顔と、彼奴は一回は会ったけど多分向こうはそれを覚えていないだろう……そして毎日見て来た顔。 『全てをやり終わった後の時間』は終わり。この計画、最後の目標へと。 「ああ久しぶり。はあ、遅いよね?確かに外に出ようにも出れないけどさあ。」 目を合わせずに話す。彼らが苛立つのを認識する。 「話はするからこのままにしてよね。ああいいよ。どうぞ。どうせ俺なんかが抵抗したって無理だってそこの人ならわかるでしょ」 そこ、で目を合わせる。一人だけ、やや困惑しているその目へと。 地続きの己の心臓が暴走しないように制御する。あと少しだ。焦りも恐怖も示す必要はない。 「何驚いてるんだい?君、これだけ私の担当してきて、データ見なかったのかい?そんなことないだろうに。」 拘束具をつけられて行く。重量を感じる。終幕へと近づいている。 離れていく。この無礼講のエリアから。 恐らく上手くいく。そして、さよならだ。 そしてもし新たに始まることができるなら、その時は。 また愛そうか。また話した約束を順にしていこうか。 (107) 2021/10/19(Tue) 17:14:56 |
【人】 叛逆者 ミズガネ何時ぞや選んだ、シューベルトの名が冠された白ワインを机に置き、ぼんやりと想いを馳せる。 無礼講も終わりの時が近付いている。 終わればまた独房で、納得の行かない償いの為に消費される日常に帰ることになる。 嫌だな、とは思うが。それでも自分で思っていたよりは、随分落ち着いて時を迎えられる気がしていた。 それが縁と夢の為だと思うと、単純なものだ。大丈夫、自分はまだ"ひと"らしく在れている。 ぼんやりしていると、次第に眠気が近付いてくる。 今眠るのは時間が勿体ない、とも過るが。けれど大事な用があるなら起こすだろうという予測もあり、結局構わずそれに身を任せた。 叛逆者 は眠りに落ち、そして夢を見る。共犯者と共に歩む、鮮やかな 炎 の夢を。 (108) 2021/10/19(Tue) 17:23:39 |
ナフは、メサに、緩やかに手を振った。おかえり。 (a50) 2021/10/19(Tue) 17:47:28 |
【人】 墓守 トラヴィス>>102 イクリール 「実際のところ、上手く社会で生きてくれれば、こちらとしては何もいうことは無いのだがね」 首を振った。『とんでもないこと』をやらかすことさえなければ、彼女は実際、ただの変わった趣味の女なのだ。『とんでもないこと』へのブレーキがないのだけが致命的に問題なだけで。 「…………せいぜい情状酌量の工夫をしておくことだ。より軽い拷問になるように毎夜星に願えば、貴様の性根も矯正されるかもしれん。 日々の蓄積 は慣れたものだろう?」フォークをくるりと一回転してみせて、トラヴィスはその女を見送るだろう。 キッチンの道具というのは拷問具に似ている。死んだ肉に使うぶん、殺し方はまだ優しいと言えなくもないな、と、自分の一部だった蛋白質の歯応えを思い返していた。 もちろん、情状酌量の余地はどこにもないのだが。 (110) 2021/10/19(Tue) 18:18:51 |
メサは、手をふり返した。相変わらずの剛力だ。 (a51) 2021/10/19(Tue) 18:48:14 |
【人】 模範囚 メサ「拙とした事が、死んでしまいましたね… 死ぬのも生き返るのも初めてで手こずりました、戻るのが遅くなりましたね」 初めての死、そして、生。 ここであった出来事は…確かに残っている。 死の淵で伸ばした掌を開け閉めしつつ。 「時間がありません、終わるまで…遊びましょう!」 (111) 2021/10/19(Tue) 19:54:03 |
【人】 総長 メレフオレンジジュースdrinkを完成した■鳥の子色iroの湯呑みでひとり乾杯している。 「こいつだけは無理やり独房に持ち込ませてやるからな。」 風を感じれず久しい男のせめてもの慰めになるのだうか。 (112) 2021/10/19(Tue) 20:28:51 |
【人】 不覊奔放 ナフ終わりを告げるのは天使のラッパじゃない。多分、アラームか放送か何か。酷く現実的な何かが、男を暗い日常へ連れ戻しに行くんだろう、きっと。 まぁいい。あの場所ーーこの監獄が、唯一俺が生きられる場所だ。 幸福の形を知った今ではちょっと退屈さが増してしまうのは否めないが。退屈を楽しむ感性でも身につけてみようか。やろうと思ってできるかは分からないが。 男としては随分前向き……というか。足元だけを見る思考ではなくなったことは確かだ。 迎えに来た顔馴染みの看守を見る。始まる前に蹴られたことを根に持っている様子もなく……いや、覚えているけど諦めている顔だなこれは、と思い至った。そんな感情まで理解できるのがなんだか少し面白かった。 ついでに言えば、男の起こした事態について非常に呆れているようでもあった。そりゃそうだ。 枷は重くなるぞと言われた。それはそうだろうなと思った。 飯は不味くなるぞと言われた。……菓子以外の物ももっと食っとくんだった。 その他のことについてはまた後日、と言われて、はァいと返事をしたら、珍しいものを見る目で見られた。 そうして、腕に枷がつけられる。 脚にもつけようとしゃがんだ看守が、靴はどうしたと聞く。 「ンー、ッとォ、」 「重たくなっちまッてさァ」 その一言は笑って、軽やかにーーー、 (113) 2021/10/19(Tue) 20:33:20 |
【人】 紅月夜 チャンドラ長かったような、短かったような狂宴もこれで終わる。 悩み、友人を得て、喧嘩までして。寄り添い、寄り添われる幸せを知って。 気だるげな魔女のドレスで踊り、頼もしい後輩の協力も手に入れた。 なんだかはしゃいでしまったから、きっとエルちゃんにもベルくんにも呆れられるんだろうなぁ…。 最後のエリア巡回を終えて、大きく伸びをする。 さぁ。"俺"は"僕"へもどろうか。 そうしてまた、我儘に。この監獄に咲いていよう。 (114) 2021/10/19(Tue) 20:55:54 |
【人】 金糸雀 キンウ自由で楽しかった時間はもう終わる。 金属の擦れる音は、随分久しぶりだと感じた。 声はもう封じているというのに、いつものように猿轡を掲げられた。 大人しく待つ間。僅かな間に。小さく小さく口を動かした。 『また、』 いつか、会いましょう。 (115) 2021/10/19(Tue) 20:57:30 |
メサは、再びマウンドに立つ。その背に1甲おろしを響かせながら─── (a52) 2021/10/19(Tue) 20:59:05 |
(n0) 2021/10/19(Tue) 20:59:22 |
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