天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2020/10/17(Sat) 11:38:22 |
【人】 在原 治人[パスポートが発行されるまでの 7日間を待ちに待って 1日がかりで馳せ参じた あなたの城。 恋焦がれた手に引かれ、 薄暗い階段を コツリコツリ靴音を響かせて降りていく。 (……逢わせたい人、って こんな地下に?) 一体、誰と引き逢わせたいのか ずっと気になっていた。 淋しさを埋めようと ストーカーのように情報を漁っても 予想すら付かないまま。 もうすぐ、その人と対面する。] (2) 2020/10/17(Sat) 12:10:54 |
【人】 在原 治人[元々、人と関わるのは得意ではないから はじめましての後 何を伝えれば良いのか、全く分からない。 虫のことなら、立て板に水の如く 幾らでも出てくるが、 此処ドイツでは 俺がブリードに勤しんできたクワガタもカブトムシも 日本で嫌われ者の黒い奴らと同じ扱いらしいので 口に出さない方が賢明だろう。 これまで誰にも紹介したことの無い あなたにとって特別で 大切なひとのようだから、尚更だ。 (嫌われる訳にはいかない…、) 言葉どおり 少し緊張した面持ちのあなたの隣で 意気込めば意気込むほどに 喉は干乾び、反対に汗は滲んだ。] (3) 2020/10/17(Sat) 12:16:53 |
【人】 在原 治人[驚くほど厳重に管理された 分厚い扉が開くと 唐突に別の世界と繋がってしまったみたいに 華やかな香りと冷気に包まれた。 そこにはベッドのようなものがふたつあり その片方には 大輪の薔薇に囲まれて 微笑むように眠るドレス姿のひと。 僕の母だよ、と教えてくれた後 ドイツ語を交えて俺のことも紹介してくれた。 意味がわかれば ]舞い上がったのだろうけど 残念ながら俺には、語学の素養はなくて… あ、… っと、 Freut mich. ……在原治人です [頑張って覚えてきた一言を どうにか伝えて 慌てて頭を下げるので精一杯だった。] (4) 2020/10/17(Sat) 12:19:45 |
【人】 在原 治人[心拍数を跳ね上げさせて待つけれど スマートとは言い難い挨拶に 返される声はない。] ‥‥ ? [それどころか ぴくりとも動かぬ瞼、開かぬ唇。 夢小説の挿絵だとか ファンアートだとかに あなたと共に登場するお姫様が そのまま抜け出てきたみたいに 微動だにしない。] (5) 2020/10/17(Sat) 12:21:47 |
【人】 在原 治人[美しさの保持と長生きを 両立させるために、 蝶を三角のパラフィン紙に包み 15度くらいの低温で管理することがあるけれど、 常温に戻してやると羽ばたいて 喜んで蜜も吸う。 だが、ニュースで大々的に 失踪を報じられていた、このひとは─────…] アクスル… まるで眠っているように見える、けど お母さんは、その、… [その後の言葉が上手く続かない。] (6) 2020/10/17(Sat) 12:25:34 |
【人】 在原 治人[ ぞくり、 と冷気のためだけではない震えが 全身を駆け抜けた。 艷やかな金色の髪も 陶磁器のように真っ白な肌も ほっそりとして、綺麗に整い切った面持ちも とてもよく、あなたと似ていて だから余計に 同じように動かなくなってしまった時を リアルに想像できてしまって。] 一旦、外に出よう…! [居ても立っても居られなくなって 失礼します、と もう一度頭を下げると 腕を引いて部屋の外に出て] (7) 2020/10/17(Sat) 12:26:31 |
【人】 アクスル[だから、僕は] …………治人 [彼の背に両手を回し、抱き締め返しながら 貴方の名を呼び、顎先の黒髪を揺らし 服越しに温もりを伝えて、教えることしかできない。 僕が此処にいること、を。**] (12) 2020/10/17(Sat) 16:10:12 |
天宮 琴羽は、メモを貼った。 (a1) 2020/10/17(Sat) 16:27:30 |
【人】 新たな勇者 フォルクス──始まり── ……こんなところまで大勢で来なくてもいいのに [ 聖都の中心、大教会の前。 田舎の孤児院の子供達の姿は、悪い意味で浮いている。 故郷でも親を持つ子らにいじめられたものだ。 食うにも困る貧しい日々、あの場所で16年過ごした。 幼い頃は窓を震わせる木枯らしを魔物と重ね怯えて、 薄い毛布の中で身を寄せ合い眠れない夜を過ごしたこともあった。 先生方はどれだけ無理をしてここまでの旅費を用意したのか、 “選ばれた”自分の為に今時の新しい服を手に入れたのか。 ] ばか。嫌な筈、無いだろうが [ 気恥ずかしくて、嬉しくて、何かが目元を熱くさせるから。 言葉ばかりで意地を張って顔を背けるしかない。 16歳、成人を迎えた若者から勇者は女神の意思で選ばれる。 先代の死と共に御印が発現し、その者を教会が迎えに来る。 一体何代が志半ばで倒れたのか、民衆は正確に把握していない。 ] (13) 2020/10/17(Sat) 18:45:02 |
【人】 新たな勇者 フォルクス「さあ、フォルクス。聖木の元へ向かおう。 お前に女神の神託を……」 [ 背後から肩を掴んだ大きな手が、家族との語らいの終わりを告げた。 これが、今生の別れになるかもしれない。 魔族が育ちきらない勇者を暗殺することを避ける為、 力を得た後は密やかに旅立つのが遠い昔からの教会が決めた仕来りだ。 泣き出しそうな妹弟らを宥める先生すら、ハンカチで目元を拭う。 ] 皆、俺……俺が絶対に魔王を倒すから! [ 今までの日々が、その光景が何よりも胸を満たし だからこそ全てを言葉にするには時間が足りなかった。 たった一言だけを残し、連れられてゆく。 重々しい音を立てて、背後で大扉が閉じられた。* ] (14) 2020/10/17(Sat) 18:45:24 |
【人】 ウロボロス遥か遠き過去、この世は闇に閉ざされておりました。 無力な人々は幾度争えど魔に勝つ術は無く、 ついに光を奪われてしまったのです。 悍ましき異形が地には蔓延り、草木は枯れ果て 正しき存在の命は遂に全てが失われようとしていました。 それでも尚、倒れることのない青年がおりました。 闇の中、彼だけが唯一の希望でありました。 戦えぬ者達も、一度は全てを諦めようとした者も。 皆が彼の為に指折り、目を閉じたのです。 そうして捧げられた数多の祈りに応え、 黒天を裂き舞い降りたのは美しい女神でした。 彼女が手を翳すと、巻き起こった聖なる風が枯れ木の枝々を揺らし 宝珠の如く芽吹きを宿し、浄化していきました。 その風はやがて、病を振り撒いていた巨大な木に辿り着き 邪悪を吹き消し、緑と共に齎した赤き実りを女神は青年に与えました。 ──この木こそが聖木ヤドリギ、 そして実を授けられた青年こそが始まりの勇者です。 これは人類と魔族の戦争の始まりの物語なのです。 (15) 2020/10/17(Sat) 18:48:17 |
【人】 ウロボロスそして400年前、人魔3000年戦争に終止符を打たれるまでの間 女神の教会を名乗る者達により、 人類に騙り継がれていた伝説であった── (16) 2020/10/17(Sat) 18:49:17 |
【人】 裏切りの勇者 フォルクス──終わり── 陛下!お待ち下さい、陛下! どういうことなのですか? 「奴」が迫っているというのに、 何故貴方を置いて逃げなければならないのですか! 俺は何の為に今まで戦ってきたのですか? 俺はまだ戦える!貴方の為に、死ぬまで抗わせて下さい! [ 仲間の腕が、背後から力強く自分を掴み離さない。 暴れる程に頑なになる拘束が、 傷の癒えていない身体に痛みを感じさせ、血が滲んでも。 納得出来なかった。許せなかった。 ] ──── 魔王様! [ 伸ばした手は魔法陣による障壁に阻まれ、その姿が見えなくなる。 どこか遠くで竜の咆哮が聴こえた気がした。* ] (17) 2020/10/17(Sat) 18:51:59 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス──400年後 魔王城・執務室── 反魔王派によるものとされていた先日の森林火災は、 老齢の火吹きトカゲが原因と分かりました。 火吹きトカゲは岩場に群れで住まうとされていますが、 歴代勇者による虐殺で数は激減、現在は絶滅危惧種指定。 仲間を喪った個体が森に移り住んでいたものと思われます。 幸いにも全焼は避けられたものの 多くのマンドラゴラが住処を失い、 ドリアード数体が火傷で自己治癒が不可能な程に衰弱。 これに人間側から魔女が一人名乗りをあげております。 彼女の暮らす森は魔王領からほど近く、環境も似通っており 当人も魔物の飼育、治療に長けているということです。 [ 紙を捲りながら、淡々と報告を続ける。 この部屋含めた城の殆どには、今やあの頃の面影は無い。 廊下を忙しく行き交う者達も、目の前に座す魔王すらも。 激しい戦いが繰り返されたのだから、当然だ。 その終わりを見ることだけは、許されなかったのだけれど。 ] (19) 2020/10/17(Sat) 18:53:13 |
【人】 魔王 ウロボロス魔女というと、……ああ、やはり彼女か 大魔女殿であれば安心して預けられる。 ただ、あちらもあちらで齢を重ねていらっしゃる。 お一人に任せるわけにはいけないな [告げられた名前にふっと口許を緩め、頷いた。 机上の書類にまた一つサインを記す。 明るい金の前髪が目元に影を作り、先代王に似ないその顔を隠した。] (20) 2020/10/17(Sat) 18:53:53 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスでは、エルフ族から医術師を魔女の元に向かわせましょう。 人数を絞り、優秀な者をと伝達しておきます。 冬期に開催の迫る種族混合医術会議ですが…… ええ、今回も脅迫状が呪いと共に送られてきたと。 反魔王派魔族か……教会残党か、定かではありません。 [ 若王の姿から再び手元へ目を向けた。 今度は少しの重みと躊躇いを乗せ、次の報告へと移る。 遥か永き戦争は、最早両種族にとって日常のようなものであった。 唐突なその終わりに、置いて行かれた者達も存在した。 ] (21) 2020/10/17(Sat) 18:54:20 |
【人】 魔王 ウロボロス前回同様、気配が分かり鼻の効く獣人族を警備に 有翼種も人数に含めておくように。 彼らには申し訳ないが…… 人狼族は除き、魔族だけにはならないよう心配りを [笑みに苦いものを混ぜ、指示は言葉少なく。 濃桃と交差する青紫が、黙して語る。] (22) 2020/10/17(Sat) 18:55:25 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス……承りました。 [ その視線から王の御心を理解し、簡潔な了承だけを声とする。 人間を糧にしていた歴史のある種族は今尚彼らにとっては脅威らしい。 先代王に仕えた幹部を排出した過去があれども、 それはこちら側にとっての事情に過ぎない。 3000年続いた戦争と比べ、400年の歴史などほんの僅かなもの。 我々はかつての敵と歩み寄る努力を止めてはならない。 忠誠心強く優れた種族をぞんざいに扱うことになれども、 例え自分達だけのほうが良い結果となると思っていても。 ] (23) 2020/10/17(Sat) 18:55:57 |
【人】 魔王 ウロボロスしかしこの時期に、困ったものだね [逸れた視線、気紛れのように立ち上がり部下に背を向けた。 大きな窓の向こうには、雪の積もる大地に常緑樹が立ち並ぶ。] (24) 2020/10/17(Sat) 18:56:40 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスええ、なんせ明日は…… [ ハロウィーン、終戦記念式典の日であった。 静かに王の傍らへ歩み、共に白銀を少しの間眺めていた。 万年雪に閉ざされた領土の風景は、どれ程時が経てども変わらないが。 世界はあるべき形を見つけるまで、変動を続けることだろう。** ] (25) 2020/10/17(Sat) 18:57:21 |
魔王軍幹部 フォルクスは、メモを貼った。 (a2) 2020/10/17(Sat) 18:59:24 |
魔王 ウロボロスは、メモを貼った。 (a3) 2020/10/17(Sat) 19:00:55 |
アクスルは、メモを貼った。 (a4) 2020/10/17(Sat) 21:43:46 |
在原 治人は、メモを貼った。 (a5) 2020/10/17(Sat) 21:45:03 |
【人】 琴羽の天狗 時見[嗤う様に、囁く様に。 口の端をにやり持ち上げて。 もう何度目かも分からない口付けを、 彼女の口元から首筋へと降ろし重ねようか。 唇を伝せるその度毎に、 一糸纏わぬ互いの肌もまた、触れ合い。 薄闇の中、新雪を思わせる琴羽のやわ肌を 少しばかり汗ばんだ俺の体躯が床へと押し付ける。 やがて悪戯な瞳は紅く輝き。 腕の中の彼女の腋に舌を這わせた。 両腕を頭上に縫い止められたままが故に、 きっと彼女から見えるのは、揺れる俺の髪と その背から伸びる二人を覆う翼のみで] (27) 2020/10/18(Sun) 0:42:31 |
【人】 琴羽の天狗 時見[それでもきっと、 ぎちりと根元まで埋め込まれた屹立の硬さと 拘束する手首の力強さから "逃さない"という意思は伝わった事だろう] 琴羽は――…… 俺の嫁は。 本当に、可愛らしいな……? [くつくつと喉奥から漏らす吐息すら 今や甘美な責め苦となって。 鼻先で、舌で。彼女の弱い部分を擽りながら 揺すりあげる様に腰を突き上げていく。 琴羽の表情が。 耐え漏れる喘ぎ声が。 切なげに締め付ける濡れた花弁が。 極上の霊力と共に味わうそのすべてが、 獣の如き悦びを俺の全身に満たし そして――――……] (28) 2020/10/18(Sun) 0:44:44 |
【人】 琴羽の天狗 時見―朝ぼらけ 夜伽の後に 散れる白雪― ま…… またやってしまった…… [琴羽と暮らし始めた新居の二階。 帝都を照らす朝の光が薄く窓より射し込めば、 共に眠る布団より身を起こして。 翼を仕舞い、剥き身のままで髪を掻き上げる。 そうして隣を見下ろせば、 ……それはもう、燦々たる有り様で。 真白な素肌のあちらこちらには 桜の花吹雪の如き鬱血痕が残り。 寝乱れた琴羽の両脚の間のみならず、 布団の各所にもまた、真新しい体液の染みが 歪んだ楕円を描いていた。 まぁ、つまりは。 毎度の事ながら、 ついやり過ぎてしてしまったらしい] (29) 2020/10/18(Sun) 0:49:04 |
【人】 琴羽の天狗 時見ええとその……、体調は大丈夫か……? [餌付け、というわけでは無いが。 腰が辛いかも知れない琴羽の枕元に 小さめの鮭おにぎりを三つ程そっと御供えして。 指についた飯粒を舌で食みつつ、 あぐら座に座り様子を伺った。 一応、記憶が飛んだ訳ではない故、 ナニをしてしまったかはよく覚えている。 普通の人間よりは回復が早いだろうとはいえ 休みの前の日毎にこの有り様というのは あまりよろしく無いだろうというのは 流石に人ならぬ俺でも分かる、と、思う。 我慢せねばと思いつつ、 どうにもその、琴羽を抱いていると 歯止めが効かなくなるというか 理性がふらいあうぇいしてしまうと言うか……] (30) 2020/10/18(Sun) 0:51:11 |
【人】 琴羽の天狗 時見[俺にできるのはただ、 彼女の身体を気遣う事くらいなのだった。 事後に。 ……いや、それで琴羽に愛想を尽かされたらどうすると 内なる俺が抗議の声を上げる。 確かにそれは不味い。 揺れまくった視線がふと、 先日古本屋で購入した古本の束に止まった。 そう言えばあの中に──…] 琴羽。その…… [人間社会の勉強用に買った書籍が さっそく役に立つ時がきたらしい。 (俺は天狗だし、琴羽も箱入り巫女である) 何事も転ばぬ先の杖である] …───湯治で、身体を癒やしてみるか?* (31) 2020/10/18(Sun) 1:03:28 |
琴羽の天狗 時見は、メモを貼った。 (a6) 2020/10/18(Sun) 1:22:27 |
【人】 魔王 ウロボロス君が先代に下ってから、今年で何年だったかな? そうか、それ程の間君は…… [少しの間執務室に訪れた沈黙を破ったのは、こちら。 不意に声を掛け、横目で隣のフォルクスを捉えた。 返った数字を噛み締める如く、細くなり消えた声。数度の頷き。] もう戦争は終わったんだ。たまには休暇を取っても良いんだよ。 君達の発祥だろう、あの祭りは? [そして。 態とらしい程に口角を吊り上げると、牙が覗く。 人の姿を取っている間は、それは殆ど八重歯と変わらなく見える。] (32) 2020/10/18(Sun) 2:36:36 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスクビの宣告でしたら、もう少し分かりやすく伝えて下さい。 ただでさえ手の足りない我らに、そのような余裕があればの話ですが。 [ 問われた月日の数にも、慣れきったからかいの色にも 間を開けずに、変わらない声色で答える。 静かな濃桃が眺めていたのは、覗いた一対の牙。 この方が幼い頃は腕に巻き付き、戯れのように噛まれたものだが。 今や美貌を少しも損なわせることなく、その一部分と化している。 400年、それは終戦だけを意味する数字ではない。 先代王が崩御してからの年月、今代の魔王の齢。 時折幼子の心を見せ、我々を親しみを持って言葉で弄ぶことこそが 生まれてから今迄、民のような穏やかな日々など与えられていない 多くを背負った王にとっての楽しみと知っていても。 成長を見守った記憶を思えば思う程に、 人類の集う式典に一人向かわせるくらいならば 死んだほうがマシであるとすら感じる。休暇など不要だ。 ……そういう性質だから「仕事人間」だと王は言いたいのだろう。 ] (33) 2020/10/18(Sun) 2:38:27 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ しかし、過剰な保護ではない筈だ。 やっと人型になり戴冠式を迎えて以降、未だ戦火の名残のある頃。 情勢が落ち着くまで何度王の命を狙う輩が現れたことか。 一部では何処から流れたのか肖像画の複製が取引され、 麗しの魔が君だなどと謳われているそうだが、 それは恋に恋して美男子に焦がれる娘達の話だ。 全ての人類が彼女らのように歴史や種族の差を気にせず、 現在と自身が目にするものだけを心に留めてくれたのなら──── 汚れた手の裏切り者が何の努力もせず願っていいことでは無い。 ] (34) 2020/10/18(Sun) 2:38:55 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス俺が人間だった頃のハロウィーンは、 楽しい祭りと呼べるものではありませんでした。 [ ハロウィーンは人類に古くから伝わる風習だ。 秋の実りの時期に農村を襲う魔物らから、力無い民が逃れる為に 獣の皮を被り臭いを誤魔化して過ごしたことが始まりとされる。 それが代を重ね勇者の力が強まり、豊かで魔の脅威から遠い村では 収穫祭の間子供が攫われないよう魔物の格好をさせるようになって、 今ではその姿で菓子を貰いに家々を回らせたり 都で大規模な祝祭と化していたりもするのだが。 何しろ、奇しくもこの日が終戦記念日となったのだから。] いえ、聖都に近い土地では既に収穫祭は行われていたらしいです。 生まれ育ったのは辺境の寒村でしたから…… [ この風習は各国に名を変えて、殆ど変わらない内容で存在する。 他にも多くの文化、祭りや宗教的思想などが 遠く離れ、肌の色も土地の気候も違う人々の間で共有されていた。 世界の中心に存在し、いずれの国にも属さない女神の教会。 彼らが実質的に人類を統べていたことも理由の一つだろう。 ] (35) 2020/10/18(Sun) 2:39:25 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスでも、よく覚えておりますよ。 あれは、16の頃のハロウィーンだった。 街の教会の使徒が、俺の村にやって来まして。 皆の家を訪問した後、最後に孤児院に。 [ 各国各地に小さな教会が点在し、 使徒と呼ばれる聖職者が不定期に周辺の村々に足を運ぶ。 民の話を聞き、祈りを捧げ、魔物除けを施す。 常は怒りっぽく孤児に当たる老人も、 村を捨てることばかり口にする若い大人達も、皆涙して喜んでいた。 あの頃の教会への信仰は、どれだけ貧しい者にとっても最優先な程。 勇者だけではなく、人間に扱える魔法を創り上げたのも教会。 それが世界の常識とされていた世では、彼らは神にも等しかった。 ] (36) 2020/10/18(Sun) 2:39:43 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクスその翌日に……発現していました。 [ 右手甲に残り消えることのない痣が、強く熱を帯びた。 痛いほどの感覚はこの瞬間、我に返る作用を齎すこととなる。 「すみません、要らない話でしたね。」そう付け加え目を逸らす。 話を切り替えようと仕事に戻るように促した。 今や人なのか魔なのかも分からない身は、 あの頃思っていたよりもずっと長く生き続けて、終わりが見えない。 変わらない姿のまま、中身だけが老いてしまったのだろうか。 今だけは有難い、いつからか忌々しき跡に起こるようになった現象は ここ最近、目に見えて間隔が短くなっている。** ] (37) 2020/10/18(Sun) 2:40:01 |
【人】 在原 治人取り乱して、…… ごめん アクスルがあんな風に 動かなくなって ものも言わなくなって、って想像したら なんか、もう、…無理だった、 [音にしたら、また 畏れが這い上がって来そうになって 掻き抱いたまま、鼻梁と頬を擦り付ける。 あなたが、どれだけ俺にとって大切で 決して失えない存在なのかを 痛いほどに自覚した瞬間だった。]* (40) 2020/10/18(Sun) 10:31:39 |
【人】 アクスル[人は老いれば、醜くなってしまう。 W死Wこそが美の完成と 安寧を齎してくれる唯一の救いだ。 そう信じていたから、母は。 そう信じていたから、この手は母を。 ────違うのか?] (42) 2020/10/18(Sun) 12:19:50 |
【人】 アクスル[黒いレースに包まれた手で 剥がすように両肩を押し 不安げに覗き込んで、訊ねる。] 仕上げて ……治人は、僕を殺してくれないの? [寄る辺を求める子供のよう、幼げな声色で。*] (43) 2020/10/18(Sun) 12:19:55 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽ふ、ぅん……っ、はぁ、…ぁあん [ 重なり合う唇。 首筋へと触れる柔らかな温もり。 彼の唇が己の肌に紅い華を咲かせる度に、 鼻に掛った声が桜唇のあわいから漏れ出だす。 少しばかり滲んだ視界に映るのは 白い髪と、鷲のような力強い翼だけだ。>>27] (44) 2020/10/18(Sun) 15:39:03 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽そ、そんな……んっ、 押さえな、……ひゃんっ…… [ 両手を押さえられ、 身体を深く、深く灼熱のような昂りに貫かれ>>28 全身からは 玉のような汗が湧き出ては滴り落ちていく。 彼の絶え間のない責めから齎される 頭を芯から溶かされるような 快楽の前に成す術はなく。 猛禽類に仕留められた獲物のように 彼の大きな身体の下で、 甘い切なげな声を上げる事しか出来ずにいた。] (45) 2020/10/18(Sun) 15:39:17 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽ぁ、やぁ……あ、ぁあんっ… …だ、…、めぇ……はぁ、ん……んっ… [ 生温かく柔らかいものがちろちろと肌の上を這う。 それと同時に、身体の奥を埋め尽くす 熱い昂りが最奥を苛み始めて。 白く細い喉を突き出し、腰をくねらせて ただひたすらに雌としての姿を曝け出す。] (46) 2020/10/18(Sun) 15:39:28 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ そうして何度となく 彼の慾を身体の奥深くに満たしては。 全身を小刻みに震わせて、 床の上に力なく身体を投げ出して。 胸郭を小さく上下させては束の間の休息。 …───けれど、これで終わることはなく。] きゃ、ぁっ……ちょ、まっ……や、ぁん…… [ 再び彼が動き出せば、全身に甘い痺れが広がる。 それに伴い、甘い声が 絶え間なく唇から溢れ出していった。] (47) 2020/10/18(Sun) 15:41:21 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 彼の瞳は鮮血のような紅い色に輝いて。 窓の外、深い漆黒の夜空には 煌々と輝く青白い月が浮かんでいる。 月明りが窓から差し込めば 褥の上では二人、愛し合う男女の姿が ぼんやりと浮かび上がり。 寝室は静かに、けれど激しく 互いを求め合う雄と雌の啼く声で満たされて。 それは東の空が薄く白み始める頃合いまで 絶える事は無かっただろう。]* (48) 2020/10/18(Sun) 15:52:07 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽── 朝方・寝室にて ── [ 彼は誰時を過ぎ、帝都に朝が訪れた頃。 外は柔らかな日差しが降り注ぎ、 木々に留まった小鳥の歌声が辺りに響き渡っている。 夏はとうに過ぎ去り、そよぐ風は深い秋の匂いを帯び ほんのりと冷気を孕みながら 街の彼方此方を駆け抜けていた。 そんな帝都の一角、新居の二階にて。 傍で身動ぎする人の気配>>29に呼び起されるように ゆっくりと意識が夢の中から浮上するのであった。] (49) 2020/10/18(Sun) 17:07:50 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 何だか身体が非常に怠い。 ……原因は考えるまでもなく分かり切った事。 足の付け根に感じるそれに昨夜の事を思い出せば、 これが初めてではないにも関わらず 頬が熱を帯びるのを感じる。 ───彼の事は嫌いじゃない。 求められれば何時だって 拒む事が出来ないぐらいに。 けれど、休日前にこうも毎度、 気絶するまで求められてしまうのは 彼に悪気がないとはいえ、 色々と困ってしまうものがある。] (50) 2020/10/18(Sun) 17:07:54 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 目を閉じたままでいれば、 彼の心配するような声が耳に届いた。>>30 長い睫毛を震わせて、 目をぱちりと開けようと思えども。 どうしてか瞼がとても重く感じて 中々持ち上がらない。 仕方なく、口だけを小さく動かし] ちょっと……身体が怠いです……。 午前中は横になって休みます。 [ 力なく、それだけを答えて。 ほっそりとした腕を伸ばし、 枕を頭の下に置いてから再び眠りにつこうとした。] (51) 2020/10/18(Sun) 17:08:05 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ するとその時の事だったか、 彼が何か言いたげに呼び掛けてくる。>>31 怠いながらも頭を声のした方に向け 薄く、微かに目を開いてみた。 向けた視線の先、そこにあったのは何時もの彼の顔。 ───何を言おうとしているのだろう? 穏やかな眼差しで見つめたまま、 彼が何を口にするか見守っていれば 湯治、とやら聞き慣れぬ単語が耳に届いた。] (52) 2020/10/18(Sun) 17:08:13 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ ぱちぱち、不思議そうに瞬きをふたつ。 それから身体ごと 彼の方にころんと向けては口を開いて] 湯治……温泉ですか…? 私、里から出た事がないので、 あまり知らないのですが……。 [ そう言いつつ、 言外には興味があるという態度を匂わせて。 彼が話の続きをするのを 横たわったまま静かに待っていた。]* (53) 2020/10/18(Sun) 17:08:23 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司――朝・???―― [聞き慣れたスマホのアラームが鳴り響く。 目覚めは良い方だ。いつもすぐに覚醒する。 けれど今日はひどい目覚めだった。 ぐわんぐわんと頭蓋が押し開けられるような、 久しく忘れていた激しい痛みが覚醒と共に訪れる。 何とも懐かしい。 学生時代、そして入社したての頃に親しんだ 憎らしく後悔を呼び起こす痛みだった。] あー…。 [むくりと起き上がり、溜め息に似た声を上げる。 しばらくぼんやりと痛みがマシになるのを待つが、 待ったところで一向に改善する気配はない。 諦めて起きよう。 眼鏡を取ろうとして手を伸ばすけれど、 その指先がフレームに触れる事はなかった。] (56) 2020/10/18(Sun) 23:55:55 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[極度の近視の俺に眼鏡は生命線だ。 あれがなければ何も出来ない。 ひとたび眼鏡の行方を見失えば、 その生命線たる眼鏡を探す事さえ困難になる。] 何だよ、くそ…! [べろんべろんに酔っていた事は二日酔いからも明らか。 眼鏡をいつもの場所に置かず寝たであろう昨日の自分を心底恨んだ。 それだけ眼鏡の場所が分からないと言うのは大ごとなのだ。 這いつくばりながら手探りで眼鏡を探す。 眼鏡に気を取られていたが、服も着ていなかった。 昨夜の事を思い出そうとするが箸にも掛からない。 何をどうやったら全裸で、眼鏡を放り出して寝れるんだ。 一体どんな飲み方したんだ、いい大人が。 昨日の自分を叱責しながら眼鏡探しは続く。] (57) 2020/10/18(Sun) 23:56:43 |
【人】 琴羽の天狗 時見[言いながら、人気の湯治場の項目を 一枚一枚彼女に見せて] 平日はかふぇの女給。 休日は俺の伽の相手と、 無理をさせてしまっている様だからな…… 少しは身を休めて欲しいというか、な。 [何せ化生である俺の主食は彼女自身である。 たっぷりと貪った今現在、 それこそ千里を駆けるのも容易い程に 全身に力が漲っていて。 しかしてだからこそ、 今のままではいけないとも思うのだ。 あまりにも琴羽の負担が大き過ぎるというか…… ので、本当は毎夜にでも襲いかかりたいのだが。 ]軽いキスや甘噛みくらいで我慢している自分を 割りと真面目に褒め称えたいと思う。 なんというかな、極上黒毛和牛の霜降りを前に 待てをさせられてる犬というかな…… (58) 2020/10/18(Sun) 23:57:00 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[しばらく探していると更なるやらかしに気付き始めた。 ぼんやり見える景色がどうにも俺の部屋と違うのだ。 あと、背後になんか人の気配がする。 振り向いたところで眼鏡がなければ相手の顔も見えない。 取り敢えず俺は眼鏡捜索に全神経を集中させた。] …あった。 [やっとの事で眼鏡を発見。 今度買い替える時はフレームの太い物にしよう。 このフレームはほんと、見えない。 さて、じゃあ状況を確認しよう。 まずは振り向いて後ろの気配を確認だ。 何となく何が起きたか予想は付く。まあ初めてじゃない。 問題はここがどこで、出社に間に合う場所かどうかだ。 けれど振り返って相手の顔を見た瞬間、 俺の喉からは声にならない引き攣った音が飛び出たのだった。]* (59) 2020/10/18(Sun) 23:57:07 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a7) 2020/10/19(Mon) 0:01:03 |
【人】 琴羽の天狗 時見んむ? 此処は、確か…… [頁をめくる指先がふと止まる。 『秘境』と記されていた其処は我らの故郷のすぐ近く。 俺は行った事は無いが、この地名。 確か、琴羽の母親は 此処から嫁いできたのでは無かったか。 一人娘を残し、夭折した琴羽の父と母。 父親は俺の生じた霊峰を護る神社の一族であり、 それ故に、彼女は自らを生贄として差し出したワケだが…… 琴羽の叔母には、彼女ほどの霊力は──… 人外にとっての、餌としての魅力は無かった筈。 と、すれば……] (60) 2020/10/19(Mon) 0:09:53 |
【人】 琴羽の天狗 時見里帰りがてらの新婚旅行というのも 一石二鳥かも知れないな…… なぁ、琴羽。 体調が戻った後ででも良いんだが。 そなたの母親について、聞いても良いか? [布団の下に落ちていた羽根を一枚、 栞代わりに本に挟み。 俺はゆるりと手を伸ばし、彼女の前髪を梳くのだった*] (61) 2020/10/19(Mon) 0:19:41 |
琴羽の天狗 時見は、メモを貼った。 (a8) 2020/10/19(Mon) 0:28:51 |
【人】 魔砲少女 シオン―― 摩天楼の尖塔・深夜 ―― [...は閉じていた瞼を開いた。 目に映るは眠らない都市。 煌びやかな灯りが絶えず瞬いて昼間の様に明るい。 尖塔に足を着いている摩天楼もまた明るかった。 ...は吐息を漏らすと夜空を見上げた。 見える星は少なく、昇る満月の色も褪せて見える] 夜なのだから眠れば良いのに……。 人は夢を見て生きるのに、夢を見るのが怖いのかしら。 [...は目を細めた。 幽かに見える満月はいよいよ天頂に掛かろうとしていた] ……猫も夜に眠れば良いのに。 [...は吐き捨てるように言葉を紡ぐ。 背中に背負っていた長い棒に手を掛け握る。 慣れてしまった質感は夜風で冷えたのか。 冷たい感触のするそれを引き抜き右手に構えた] (62) 2020/10/19(Mon) 1:18:18 |
【人】 魔砲少女 シオン でも、そうね。 言っても無駄だもの。 猫は所詮は畜生なのだから。 [...は再び瞼を閉じた。 瞼の裏に映るは優しい微笑みを浮かべる父母の姿。 その微笑みは自分に向けられたものではない。 二人の足元にいる猫に注がれる眼差しと優しい声。 ...は唇を引き締めた] 猫の秘密結社、にゃんだーらっす。 人をダメにするお前たちを私は許さない。 [奴らがいつから暗躍していたのかは分からない。 気づいたら奴らは隣にいた。 人が猫を飼わせて頂いているかのように振る舞うようになったのもそれからだ。 少なくとも...はそう認識していた] (63) 2020/10/19(Mon) 1:18:53 |
【人】 魔砲少女 シオン[...は瞼を再び開く。 纏う衣装は常のものではない。 ふわふわとした白いケープは柔らかく、 可愛らしいデザインの服装はテレビにある魔法少女を彷彿とさせる。 月に一度、満月の夜に奴らはやってくる。 にゃんだーらっすのにゃーを人は肉眼で見ることはできない。 唯一カメラや鏡に写る姿でそれを確認できるだけで、 大体は気づかぬ間に洗脳されてしまうのだった。 明日の朝には今宵の戦いも放映されてしまうのだろう。 大きな猫と、それと戦う奇抜な衣装の少女の姿。 猫を支持する声が大きいのはきっとにゃんだーらっすの猫の手が回されているからだろう] いつかきっと皆の洗脳を解いてあげるから。 [...両手を広げる。 だから早く出ておいで。 今日も貴女は居るのでしょう] 遊んであげるわ。** (64) 2020/10/19(Mon) 1:19:24 |
魔砲少女 シオンは、メモを貼った。 (a9) 2020/10/19(Mon) 1:22:45 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡――夜明け前・自室―― [込み上げてきた饐えた味に目が覚めたのが先か 覚醒した後に催したのだったかは定かではないが そんな些細なことは如何でもよかった。 ゴミ箱から立ち込める悪臭がとどめになった可能性も否めない。 が、ろくに立ち上がれなかったのと時間制限の関係上 そこに顔を突っ込む他選択肢はなかった。 まぁどうでもいい。 どうでもいいのだ、そんなのは、どうでも。 逆流防止の機能が死んだ咽喉から諸々放出し終えた口を 拭こうと手を伸ばした先の定位置にティッシュのボックスはなく 代わりに見慣れないようでどこかで見た 小ぶりな箱が置かれていたので手に取る。 0.02ミリ、6個入り。 遥か昔に世話になった頃とデザインが変わったなぁなんて 思い切り現実逃避をしながら 重さが微塵も感じられない箱を何の気なしに振ってみる。 完全に空だ。中身は何処へ。 素朴な疑問の答えは視線の先に。 見下ろすゴミ箱の中、吐物にまみれて やたら溢れてる丸めたティッシュから 薄ピンクの何かの端がはみ出して見えた。 ……よし、なにも見なかった。] (65) 2020/10/19(Mon) 1:52:13 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[アルコールでぼやけた頭で考える。 記憶をどこかに置き忘れる程酒を過ごすような 自棄を起こす程の何かがあった記憶はない。 何なら数時間分何の記憶もない空白の時間が存在するが。 けれどそれ以外は、何もなかった筈だった。 自分の限界は心得ているし無茶な飲み方をする程 もう若くもない自覚だってある、それなのに。 なにがどうなればこうなるんだ。 酷い匂いのゴミ箱の中身を袋の口を縛って封印しながら ああそういえば口を拭きたかったんだと思い出して ついでに漱いで来ようと腰を上げる。 物凄く無防備にぶらぶらしてるけど まぁ、そうね、服着てる方が違和感なブツを見た後なので。 はい。そうですね。そうだと思います。もうしらね。 取り合えず履くかと適当に手探りで見つけた下着が これっぽっちも見覚えがない代物だったので 出来得る限り振り返らないようにしている 背後のベッドの方へ雑に放った。 なんか妙にしっとりしてたような手触りが残って気持ち悪い。 見覚えもないがついでに言えば女物ですらない。 けれど驚きもない。 だって、さっきから時折聞こえてる呻き声、 完っ全に男の声だしな。] (66) 2020/10/19(Mon) 1:55:48 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[口を漱いで手を洗って小用を済ませて。 シャワーを浴びるだけの体力はなかったので せめて顔を少しすっきりして戻る。 顔を洗わなかったのはそこまですっきりしたくなかったからだ。 主に頭を。 冷蔵庫から取り出した残り少なかった飲用水を 直接口を付けて飲みながら、点々と落ちている衣服を 横着かつ器用に足で抓んで拾って歩く。 凡そ一人分ではない布を抱え現場へ戻ってみたが そこは特に何の変化もなく何も解決はしていなかった。 しってた。 やたら乱れたベッドの上に全裸の男が転がっている。 どうにも見覚えがある気がするので眼鏡は掛けない。 確認してしまえば何かに負けてしまう気がする。 何かに。] (67) 2020/10/19(Mon) 2:24:21 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[放り出された尻の丸みを眺めてみても特に反応はない。 何がってナニが。よって無罪。 ケツに違和感もない。故になにもなかった。 酒の勢いで如何にかされた不幸なケツはいなかった。 何も出していない訳ではないことは体感でなんとなくわかるが その辺の不都合な真実には蓋をしておく。 もしそれが現実なら受け止められるわけがないし。] ……うん、夢だな。きっと。 [色々キャパオーバーだったしまだ酒も残っているし 吐いて疲れたからもう一度眠ってしまいたかった。 寝て起きたら全部いつも通りの筈だ。そうであってくれ。 そんな奇跡起こり得ないことは割と正しく理解しつつも 理解を拒み祈りを込めて丸出しのケツを押し遣って 床に落ちた布団を拾い、もう一度狭いベッドに潜り込む。 諸々は寝て起きた後の俺に任せる。任せた。はいおやすみ。 心の中で自分に唱えれば、憂いもなく15秒で速攻眠れた。 現実逃避らしいスピードで。*] (68) 2020/10/19(Mon) 2:26:26 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡――朝・自室―― [けたたましい電子音が聞こえる。 けれど俺はそんなものに屈したりはしない。 屈したりはしないので起きないのである。 起きてたまるか畜生。 眠る前の俺は今の俺に全てを押し付けてしまった。 つまり今出来ることなど狸寝入りをすることで まだ起きていないんだと責任逃れをすることくらいだった。 後ろが何かを探して暴れるから落ちそうだ。 なんせこのベッドは一人用だ、兎角狭い。 既に片足が落ちてるし片腕もはみ出てるが 落ちてしまえば起きざるを得ないので必死でバランスを保つ。 もう何と戦っているのかわからないが この状況のわけのわからなさに比べれば些細なことだ。 聞き覚えがある気がする声に耳を塞ぐ。 俺はまだ眠っているので何も聞こえません。] (69) 2020/10/19(Mon) 2:29:54 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[いっそこのまま慌てて服着て逃げ帰ってくれねぇかな。 もうその間ずっと瞼の裏見てるから。何も見ないから。 それが死ぬほど不誠実だと理解はしているが、それでも そうあってくれないかと思わずにいられない。 この後も引き続き顔を突き合わせなきゃならねぇ お互いにとって一番平和に社会人続けられる選択肢だと思う。 ただし例外が一つある。 まずないとは思うし思いたいが相手がノリノリだった場合だ。 どうしようそんな現実受け止めきれない自信しかない。 背中に全神経を集中させて相手の出方を伺いながら 必死で寝たふりを続けた。 それで何かが解決することも無い事くらいは解ってる。 それでも今更身動きが取れなくて、 努めて穏やかに聞こえるよう聞かせるか細い吐息を繰り返した]* (70) 2020/10/19(Mon) 2:32:59 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司――若かりし日々のこと―― [中学まではそれなりに勉強が出来た。 教科書を読んでればテストでいい点が取れたし、 自転車通学出来る高校を選んだものだから 高校受験で苦労した記憶もない。 けれど高校生になったらそうもいかなかった。 中学と同じ具合で1年を過ごしていたら、 2年になって大きなしっぺ返しを食う事になった。 赤点とまでは行かないが大学受験どころじゃない。 俺は慌てて予備校の門を叩くこととなった。 彼と出会ったのはそんな秋のことだ。] (71) 2020/10/19(Mon) 3:37:58 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[清廉な顔つき、耳に心地いい声。 教え方は的確で、穏やかな雰囲気の彼は 女生徒たちに人気の講師だった。 褒めてくれる時の笑顔が特にいいと言う噂話に 俺はいつも心の中で同意していた。 どこどこの大学生だとか、彼女はいないだとか 女子は様々な情報を容易く仕入れ、 それを俺は漏れ聞く形で記憶に留めていった。 仲良くなりたかった。 でも話しかけるのはいつも躊躇われた。 後ろめたかったのだ。 夜な夜な、頭の中で彼を辱めていたから。 想像は自由だと開き直れるほど度胸はなかった。 憧れと罪悪感の狭間、 俺は勉強に打ち込んでいった。 そんなわけで彼とは講師と生徒のまま 特に仲が良い訳でもない、大勢の中の一人のまま 大学受験の終了と共に縁が切れてしまった。] (72) 2020/10/19(Mon) 3:38:18 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司――日常のこと―― おはようございます。これ、お土産。 [出張土産を女子職員に渡し、にっこり笑む。 必要以上に愛想を振りまいている自覚はある。 けれど異動してきたばかりの新参は 新たな職場に馴染む努力をしなければならないのだ。 高校時代、後ろめたさで好きな相手と話せなかった そんな生真面目な男は世間の荒波に揉まれ、 それなりに荒んでもう他人をズリネタにしたところで 罪悪感なんて感じる事もなくなっていた。] 葛西さん。俺がいなくて寂しかったですか? [呼んだ後ろ姿に近付き、両肩を軽く掴む。 彼はこの職場の先輩だ。 そして現在のオナネタの提供者でもある。 肩を掴んでいた手がするりと、 まるで愛撫のような繊細さで肩口を滑る。] (73) 2020/10/19(Mon) 3:40:02 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司ちゃんと葛西さんへのお土産もありますからね。 [はい、と相手の目の前に差し出したのは小さな紙袋。 中に入っているのはキーホルダーだ。 ゆるキャラや某白猫がご当地のコスプレをしている物、 だったらまだマシだったかも知れないが、 生憎この中に入っているのは今どき小学生でも買わないような 昔懐かしの剣にドラゴンの絡まったデザインの物だ。 出張先でなくても全国どこでも買える代物である。 ベタなツッコミ待ちのボケである。 嫌がらせレベルのボケと言ってもいい。 けれど俺はこんなクソつまらない絡みをするのが好きだった。 かつて出来なかった、得られなかった時間を取り戻すみたいに。 この人に関わっていたくて仕方なかったのだ。] (74) 2020/10/19(Mon) 3:40:32 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司――朝・葛西宅―― [どうしてこうなった。 それ以外の言葉が思い浮かばない。 目の前に寝ているのは会社の先輩だ。 仲が良いと言うか、俺が絡みまくってる先輩だ。 仕事帰りに食事に誘う事もあった。 が、酔い潰れないよう気は遣ってきた。 自制が出来ないほど酔っぱらったらいらん事を口走りそうだからだ。 しかしこれは。 いらん事口走るどころの話じゃない。] ……ヤっちゃった? [小声で自問自答する。 そも、二人で飲みに行った記憶すらないので答えは出ない。 ほんと、どうしてこうなった。 いや落ち着け。 全裸で同じベッドに寝ているだけだ。 暑くて服脱いで爆睡って線もあるのでは? むしろそれが普通では? 幸いにも決定的証拠の残るゴミ箱>>66は中身が見えないし もう一つの証拠である空箱>>65は視野外だ。] (75) 2020/10/19(Mon) 3:41:20 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[背を向けて眠る相手にもう一度視線を向ける。 規則的に動く肩が少しだけ布団から出ていた。 続くうなじも普段よりずっと無防備で、 まるで夢想の中の彼のようで妙に扇情的に見えた。 股間に血が集まるのを感じて、 慌てて衣類を探してみるけれど何故か下着だけが ひとつぽつんと放り出されていた。 取り合えず下着とシャツ、スラックスに足を通し この後どう行動したものかと思案する。 最優先は気まずくならない、だ。 一番いいのは身体から始まる関係だが、 相手はまあ間違いなくノンケだろうから そんなマンガみたいな展開にはまずならない。 そもそも問題、何かあったとは限らないし。 ここは普通に泥酔して泊まった事を謝ろう。 そんで何もなかった体でいこう。 よし、方針は決まった。 迷惑をかけた事を怒られるかも知れないが、 修復不可能な亀裂にはならないはずだ。] (76) 2020/10/19(Mon) 3:42:03 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[……でも。] なんで覚えてないんだよ、俺ぇ… [こんな機会二度とないってのに! 何かあってもなくても、致してなかったとしても。 全裸の彼と彼のベッドで寝るなんて、 金輪際二度と訪れないシチュエーションだって言うのに。 どうして俺は記憶がないんだちくしょう! もう何年も焦がれた、夢の中で汚した男だ。 俺が彼にとって記憶にも残っていないと知っても それでも彼に惹かれて仕方がなかった。 さらに惹かれたと言ってもいい。 そんな相手とこんなにも近付いていたと言うのに、 現実は本当に上手いようには出来ていない。 口惜しく思いながら、最後にこれくらいはと 相手が起きている事にも気付かないまま その耳を名残惜し気に親指の腹で柔く撫でた。]** (77) 2020/10/19(Mon) 3:51:29 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a10) 2020/10/19(Mon) 3:55:13 |
【人】 エガリテ[秋摘み茶葉のまろやかで豊潤な味わいと ベルベットのように滑らかな舌触り ……を、全て台無しにする勢いで 香辛料、ハーブ、マンドレイク、幼虫を煮たもの その他古今東西の抵抗力を高める材料と調合した 苦くて辛い茶というより最早薬に近いそれを 良かれと思って恋人に贈るのだが 果たしてそのリアクションはどうであったか。 教え子への誕生日プレゼントを 「センスがない」と指摘してくれた時のように 率直に「不味い」ことを伝えて貰えてたなら 多少、飲み易さを配慮して調合する様になったろうが そうでなければ鼻を摘んで飲む様な代物のままだ。 ────何分、空気が読めないもので。] (78) 2020/10/19(Mon) 9:58:37 |
【人】 エガリテ[簡易ながら包装し リボンは歪んでしまうが 自分なりには上手くできたと軽く微笑み。] 頼んだぞ [週末家で過ごしているだろう恋人たちへ 届けてくれる様 使い魔の梟を二羽飛ばした。 薬研や乳鉢を片付ければ 研究室を出て魔法史科の資料室へ向かう。 学園長からの頼まれごとがあった。*] (79) 2020/10/19(Mon) 9:58:41 |
エガリテは、メモを貼った。 (a11) 2020/10/19(Mon) 10:15:52 |
【人】 魔法猫 カザリ[にゃーは、にゃーであり。 にゃー以外の何者でもない。 よって『お土産にカエルは勘弁』とか『泥だらけにならないでね』など、下僕の言葉に耳を傾ける必要はない。 『なんでこんな夜中に?』なんて欠伸する下僕の顔へは尻尾ビンタ。抜けた毛が口に入ったのか、咽せてるのが見えたけど気にしない。 そのまま、しゅたっと窓から外へと飛び出せば] (83) 2020/10/19(Mon) 10:57:35 |
【人】 魔法猫 カザリにゃ、ふっ (お土産はバッタね) [カエルの方が食べる所は多いのに、なぜだか今日は『勘弁』らしいから。 たまには下僕の要望に応えてあげるのも、主人としての大事な役目。 尖った爪も牙もない、よたよた二足歩行のニンゲン──下僕の方へ一度だけ振り返り、そのまま夜の闇へ溶けて] (84) 2020/10/19(Mon) 10:58:08 |
【人】 魔法猫 カザリ ────ニャ、──ゥ ────ル、ミャ…… [唱えたのは魔法の呪文。 にゃー達『にゃんだーらっす』だけが知る特別な呪文。とはいっても、この魔法を実際に使うのはその中でも一握り。 そう。にゃーとかにゃーとか、つまりはにゃー一匹だけ。 下っ端が使うには魔力が足りないし、幹部(?)が使うほどの重要性もない。 そんな呪文をニャゴニャゴ、口の中で詠唱すれば] (85) 2020/10/19(Mon) 10:59:05 |
【人】 魔法猫 カザリ[いつも通り変身成功。 にゃーの辞書に失敗の文字はない。 クーリングオフ?そんなもの存在しない。 そもそも契約したこと自体、忘れてしまえば問題なし。 ただまぁ、意思確認だけはしないとフェアじゃないから、こうしてわざわざニンゲンの姿に化けてあげている。 皮の首輪をつけた、黒いワンピースの女の子の姿。 ふわっと裾の広がった短いスカートとか、胸を強調するように胸の下に巻いたベルトとか、ベレー帽からのぞく猫耳とか、ニンゲンが好む(?)らしいあれこれを身につけて] にゃぁ、にゃおにーさん♡ にゃーと契約して 下僕になって♡にゃ [婚姻届ならぬ契約書片手に尻尾ゆらゆら。 ベンチで酔い潰れてるサラリーマンへセールストーク。 ちなみにこの姿、触ればちゃんと人間としての質感はあるものの、テレビなどには巨大な猫としか映らない不思議**] (87) 2020/10/19(Mon) 11:05:28 |
魔法猫 カザリは、メモを貼った。 (a12) 2020/10/19(Mon) 11:09:51 |
【人】 怪物皇女 メイベル────ようこそ、私の根城に! [尊大な振る舞いと見下したような目付きで 銀の体毛の狼に運ばせていた客人に声を投げ掛ける。 狼の口に加えられていた客人──外見は人間の少女に見える── を狼がそっと床に下ろす。 やや唾液なりが染み付いているかもしれないが 牙を柔肌に食い込ませなかっただけかなり丁重に運んでいた筈。 私、メイベル・グレイ・バーラトゼフォンは 大きな蛇の身体の上に飛び乗るとそこに座る。 蛇は身体を動かし私の背もたれを作るように長い身体を移動させた。 蛇が作った椅子に座りながら 数段の石造りの階段の下に居る客人に再度言葉を投げる。] (88) 2020/10/19(Mon) 11:23:53 |
【人】 怪物皇女 メイベルこれからあんたに尋問を行うわよ。 ──皇女の領域に愚かにも踏み入った不埒物の 処遇を決めるためにね。 [見下ろす瞳には敵意と、そして確かな興味をないまぜにしながら。]* (89) 2020/10/19(Mon) 11:24:10 |
【人】 微睡む揺籃 アリアじ、尋問……? [私の上にいったい何が起こったのか、 まるで分からないままだった。 いつもと同じように仕事をしていた筈なのに。] あなた……は…… [ ふっ、と意識が途切れた瞬間は覚えていた。 落下する感覚。 気がつくと見知らぬ荒野に投げ出されていて、 そしてその直後、何か巨大な顎に咥えられてしまったんだ。] (90) 2020/10/19(Mon) 12:39:15 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ 私を捕まえたまま、だんっと地面を踏んで駆ける銀色の獣。 上下に揺さぶられるうちに目が回って、気分が朦朧としてきて、 そうして現在に至る。 石造りの冷たい床にぺたんと座り込んだ私は動く気力もなく、 顔色はきっと青ざめていたことだろう。] ……、っ、……もしかして……あなたは。 [ 長大な蛇の玉座からこちらを見下ろす容貌に、見覚えがあった。 何故、どうして、と疑問が渦巻く。 だって、彼女――メイベルは、] "万魔の皇女"メイベル、なの……? [ 創作の中の存在である筈、なのに。] (91) 2020/10/19(Mon) 12:47:51 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ でも見た感じ、彼女は夢でも幻覚でもない存在のように思えた。 だとしたら、私は、……もしかして、という想像。 これって異世界転生というやつ?] [ でも私は死ぬような目には遭ってなかったはず。 確か、そう、職場の書架の高いところから本を取り出そうとして、 バランスを崩して――] [ ――現実世界での記憶はそこで途切れていた。 何が引き金になったかまではまだ察し得ないけれど、 そうだとすれば少しは気が楽になるというもの。 考えている間に気力は戻ってきていたものの、 ひとまずは彼女の出方を見た方が良さそうに思えた。] [ メイベルが原作通りの存在なら、普通の人間にとっては 恐ろしく危険な相手であることは間違いないのだから。]** (92) 2020/10/19(Mon) 12:56:14 |
【人】 怪物皇女 メイベル──私の名も知らない愚者の線は消えたわけね。 それで? 皇女メイベルと知りながら あんたは私の領域に入り込んだ。 ……何が目的。 答えなさい。 嘘を付くことを禁ず あんた……私を殺しに来たわね? (93) 2020/10/19(Mon) 13:50:14 |
怪物皇女 メイベルは、メモを貼った。 (a13) 2020/10/19(Mon) 14:00:43 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――「 嘘をつくことを禁ず 」[ 彼女が命じる口調で告げると同時に>>93 びく、っと背筋が震えてしまう。 極細の針か何かを首からすっと差し込まれるような感覚。 痛みがないのがかえって恐ろしかった。] い、いいえ。 私、あなたを殺そうなんて思ってません。 [ 大蛇と銀狼、二体の魔獣に挟まれて>>94身動きもならず。 小さく震えつつ答えた言葉は元より本心だった。 それに元より、創作内の存在を殺すことも出来はしないだろう。 現実世界の作品中にはいつでも、彼女は存在しているのだから。 たとえ……完結までの途中で死んだりすることがあったとしても。 ページを戻せば確かに、彼女が生きている場面を再現できるのだ。] (95) 2020/10/19(Mon) 14:21:52 |
【人】 微睡む揺籃 アリアだっ、だから。 [ こくりと唾を飲む。 喉がからからに乾いた感じがした。 ―― 「私を殺さないで!」 [ 指先がほんのかすかに、何か文字を記すように動く。 あるいはキーボードを打つかのように。 瞬間、虹色の煌めきが私の手の甲に宿った。] (96) 2020/10/19(Mon) 14:25:33 |
【置】 微睡む揺籃 アリア[ 『創世の聖筆』 この世界を最初に形作る時、用いられたという神々の遺産。 創造の後に聖筆は七つの欠片に分かたれ、 この世界を動かし得る存在を求めて散らばったという。 聖筆と呼ばれてはいるが、その形状は筆記具には限らず、 何らかの"しるし"として顕れることもあるという。 人間や魔族をはじめとした様々な存在の元に現れ、 歴史を動かしてきたアーティファクト。] [ 私の手に宿った煌めきがそれであるとはまだ知らず。 聖筆の命令権をメイベルへと用いたのだった。 ただ、「殺さないで」>>96 と。]** (L0) 2020/10/19(Mon) 14:33:29 公開: 2020/10/19(Mon) 14:35:00 |
サラリーマン 葛西 聡は、メモを貼った。 (a14) 2020/10/19(Mon) 15:10:04 |
【人】 怪物皇女 メイベル………………? [目を閉じた暗闇の中。 銀狼も黒蛇も動く気配がない。 何事かと目を開くと、彼らは微動だにしていない。 …………いつもなら私が命じなくても 主人の意を汲み最善の行動を取るのに。] (99) 2020/10/19(Mon) 16:49:33 |
【人】 怪物皇女 メイベル…………私に何かしたわね? [何かされた。 そう気付いているのに 彼女を 殺そう 苛つきながら 私は彼女を見つめて言い捨てる。] こんな小さな女の子に してやられると思わなかったわ。 あんた、何者なの。 [私の翡翠の瞳が彼女を見下ろしていた。]* (101) 2020/10/19(Mon) 16:50:26 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 身体を彼の方へと向ければ、一瞬、 彼の視線が顔の下の方へと向いた気がする。>>55 慌てたように顔を背ける彼。 少しばかり訝し気な眼差しを向けるも。 意識はすぐに、 彼が手に取った一冊の本へと向くのであった。] (102) 2020/10/19(Mon) 17:52:49 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽新婚旅行、ですか……。 [ ぱらりめくられるそれは 旅行雑誌であったのだろうか。 幕末頃、坂本龍馬が新婚旅行とやらで 温泉や神社等、観光場所を巡ったという話は 何時だったか耳にしていたと思う。 その新婚旅行とやらが近頃、流行っているらしい。] (103) 2020/10/19(Mon) 17:53:00 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 私はというと、新婚旅行とやらは ハイカラな人たちのものであると思っていた為。 自分には縁のないものと考えていた。 ───それを彼と。 束の間、眼を伏せて思考を巡らせる。 一度軽く目を閉じ、開いてから 口を何度かパクパクと動かして。 やっとの事で口に出した言葉は。] (104) 2020/10/19(Mon) 17:53:06 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽ほ、ほんとに い、良いんですか……! [ 気怠げな眼差しはぱっと輝いて 驚きと嬉しさに満ち溢れていく。 それから、胸元を布団で隠しつつ 上体をゆっくりと起こすのであった。 疲れの原因はともかくとして 彼が気を使ってくれるのが何より嬉しく。 そしてその彼と、共に素敵な時間を過ごす。 想像するだけでも、頬が緩んで仕方がない。] (105) 2020/10/19(Mon) 17:53:13 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ と、そんな時の事。 彼の手の動きがふと止まった。>>60 何だろうと首を傾げつつ 彼が見ている頁を覗き込んでみる。 ついでに、こっそりと身体を 彼の方に触れさせては甘えるように擦り寄って。 目に入って来たのは、母の出身地の地名であった。] (106) 2020/10/19(Mon) 17:53:22 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽お母さん……。 [ ぽつりと小さく声が漏れる。 それは寂し気な音色を部屋へと響かせていた。 幼い頃に常世へと旅立った母。 仕方のない事とは言え、それでも……。] (107) 2020/10/19(Mon) 17:53:55 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 少しばかり物思いへと沈んでいれば ふと、彼の手が前髪へと伸びていた。>>61 それを両目を軽く閉じては受け入れて。 彼の太腿へと頭を預けてはころんと横になる。] ええ、私の知ってる範囲でよければ。 [ 彼が何をその時考えていたのか。 私には知る由がなく。 ただ、母の事を知りたいのだと思っていた。 私自身、母の事について多くは知らず。 何より大部分は幼き頃の事故、記憶の彼方だった。] (108) 2020/10/19(Mon) 17:54:28 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ その後。 もじもじとしながら 言いにくそうに口を開いて。] あの、その…… もう少し寝てようと思うのですが……。 [ 頬を薄っすらと染めて。 彼の腕をぎゅっと抱きしめて。] 最近冷えてきて……だから、その……。 (109) 2020/10/19(Mon) 17:55:24 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 布団で口元を隠しながら 遠回しに添い寝のお願いをしてみるものの。 彼はどうしただろうか。 無理そうであれば、 大人しく一人で寝るつもりだけれども。]* (110) 2020/10/19(Mon) 17:59:36 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽 ─── 母との思い出 ─── [ 母は幼い自分から見ても とても綺麗な人だと思った。 艶やかな漆黒の黒髪。 長き睫毛と深い夜色の瞳。 大理石の如き滑らかで色の白い肌。 凛とした美しい声を響かせて。 微笑みはまるで芍薬が咲き誇るかのよう。] (111) 2020/10/19(Mon) 18:42:19 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 自慢の母だった。 私が人見知りで、 村の子供たちと上手く馴染めなくても。 両親のお仕事の手伝いで粗相をしてしまっても。 それを叱る事もなく 優しく包み込んで諭してくれる母だった。] (112) 2020/10/19(Mon) 18:42:25 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ ある日の事。 私がお化けを見たと、 それが怖くて泣いていた時。 母はふわりと抱きしめて、 よしよしと頭を撫でてくれた。 怖くてとにかく泣いていた私は 母が傍にいるだけで安心して泣き止んで。 それでも暫し怖くって、 母に抱きついたまま離れず。 母はもう、だなんて。困った子だと笑いつつ。 そのまま離れずに 私が落ち着くまで一緒にいてくれた。] (113) 2020/10/19(Mon) 18:42:30 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽 「 琴羽は生まれつきなのかな。 霊力が高いのね。 お化けが見えちゃうのはそのせいかも。 大きくなったら…… もっと強くなるかしら…… 」 (115) 2020/10/19(Mon) 18:42:42 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 続く言葉は聞こえなかった。 ───否、覚えていなかった。 母はあの時、何と言ったのだろう。 何と言おうとしたのだろう。] (117) 2020/10/19(Mon) 18:43:03 |
時見の妻 天宮 琴羽は、メモを貼った。 (a15) 2020/10/19(Mon) 18:52:19 |
【人】 微睡む揺籃 アリア―― 皇女の居城 ―― [ 玉座に深く腰かけるメイベルに>>97小さく頷いた。 そもそも彼女に何かしよう、と思って、 私がこの世界に現れたのではない筈なのだ。] ――っ。 [ 甲高く上がる声に>>98身をすくめて、 けれど彼女につき従う二体の魔獣は動くことはなかった。>>99 ほっ、と内心胸を撫で下ろすのもつかの間、 石段を下りて間近に寄ったメイベルの気配に>>100 きゅ、と身体がこわばってしまう。] ……私、を…… [ どうするつもり、と言うのにさえ恐ろしさを感じる。 強大な魔物の持つオーラ。畏怖すべき存在 声を途切れさせたまま、操られたように彼女を見上げた。] (119) 2020/10/19(Mon) 19:16:54 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ でもどう話したものだろう。 そのまま話して信じてくれるものだろうか。 といって、短気そうな彼女を前にいつまでも黙っている、と いう訳にはいかない。 いつメイベルの気が変わるか知れたものではないのだ。] 私は、ええと、こことは違う世界の、人間。 名前は、アリア。 [ 違う名前だ。 私のではない、けれどごく自然に出てきた名前。 私の混乱した表情を魔の皇女は目にするだろう。] (122) 2020/10/19(Mon) 19:33:24 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――、えっ、あ、あ、あの、違います。 違うんです。 私の名前は、― 水島 ライラ [ ふたたび私は目を見開くことになる。 私のものではない名前。 本当の名前は、「水島 ライラ」。 なのにそう口を動かしてみても、 何度繰り返してみても、 声として出すことは出来なかったのだ。 この世界では、私の本当の名前は「嘘」なのだと 思い知らされるかのように。]** (123) 2020/10/19(Mon) 19:34:53 |
【人】 魔砲少女 シオン―― 摩天楼の尖塔 ―― [...は周囲へと隈なく視線を巡らせる。 アレ>>87はテレビでは巨大な猫でしかない。 だが、相対すれば人間の姿をしていた。 恐らくは内包する力が巨大な猫として見えているのだろう。 それを見つけるのは魔砲少女としての力。 魔力で視力を強化して街を監視するのだ] ……見つけた。 [...は口角をあげてほくそ笑む。 特徴的な姿は一度見たら忘れることはない。 何もかもが狙い過ぎている衣装もそうだ。 それ以上にあの胸がいけない。 ...は僅か視線を下げる。 自分のものもそれなりにあるがどうしてだろうか。 アレの胸に苛立ちしか覚えなかった] (124) 2020/10/19(Mon) 19:49:26 |
【人】 魔砲少女 シオン それにしても契約前に見つけられて幸いね。 心が弱った人間に付け入るなんてあくどいこと。 [...はアレの方へと身体を向けた。 膝を折り足の裏に魔力を集中させる。 尖塔に対し横向きになる程に身体を倒して前を向く] 今日こそはもぎ取ってあげるわ。 [...は右手に持つ獲物にも魔力を込めていく。 同時に足裏の魔力を解放し強くアレへ向けて飛び出した。 その軌跡は一直線だ。 空気を切り裂きながらカラフルな魔力の残滓を 飛行機雲のように残して飛んでいく] (125) 2020/10/19(Mon) 19:49:32 |
【人】 魔砲少女 シオン<<セタリィア・ヴィリディス>> [右手に持つ棒の先から緑色の光が伸びる。 ブラシのように長い穂がついた獲物を大きく振りかぶる。 アレはもう通常の視認距離にある] オイタはそこまでよ! [...は振りかぶった獲物を縦回転で振り抜いた。 丁度緑の穂が当たるように調整されたそれは、 契約途中に割り込むように降り注ぐ**] (126) 2020/10/19(Mon) 19:50:50 |
【人】 怪物皇女 メイベルアリア。 鏡を見てみなさい。 ……この姿に見覚えは? [アリアを鏡の前に立たせ その姿を彼女自身に確かめさせる。]* (129) 2020/10/19(Mon) 19:59:50 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ 争いを知らない身、汚れなき両手。 平和を謳う唇と、かつての敵に歩み寄る様を民に示す足。 正統な魔王────真祖竜の血統と強大な力。 終戦後、「最後の勇者」により人口の半分以上を失っていた我々が 人類に根絶やし、或いは奴隷化されない為それらが必要だった。 陛下は魔族のみならず、新しい時代の象徴的存在。 例え噛み合わない時の流れに生きる両者であったとしても 好かれることは決して悪くはない、が。 ] (130) 2020/10/19(Mon) 21:01:30 |
【人】 魔法猫 カザリ── 契約準備中 ── にゃふふ♡ いーこ、いーこ けーやくしてくれたら もふもふさせてあげるにゃ♡ [いかがわしい意味じゃない、文字通りもふもふ。 にゃー達のお腹に顔を埋めたり、肉球に頬っぺたをぺったんこしたり、尻尾ビンタを味わったり。そういったことがニンゲンにとってはご褒美になるらしい。 にゃーにはよくわからないけど、そういうものらしいってことだけは、日頃の下僕の様子からもにゃーはよく知っている。 せっかくだから少しだけ前屈み、胸の谷間もおまけにアピールしておいて、いざ契約!というところで] (131) 2020/10/19(Mon) 21:01:33 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス皇帝から陛下に手紙? [ 退室し、呼び止められるまでにはあまり時間は掛からなかった。 部下に差し出されたその一通の封蝋は、見覚えのある印章を象る。 帝国の要望で決まった対談は、先日訪問することで為された。 周辺の強力な魔物の増加理由の研究と対策協力及び人員の派遣。 対して魔王領への食糧輸出の強化がこちらへの対価だ。 ここ数百年変わらず、最大の領地を誇る軍事大国。 周辺諸国と続く冷戦状態が、その力を問題に充分に注げない理由。 女神の名の元、結託し魔族という敵を見据える。 3000年間、数え切れぬ墓標と引き換えに世界は一つに纏まっていた。 今や張り巡らされる国境は、文字通りの境界と化している。 人類間の戦争に魔族の介入を禁ずる条約が生まれて久しいが、 かつての共通の敵へ筆を執る王はいつの時代も多い。 ] (132) 2020/10/19(Mon) 21:01:57 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス随分とお早い連絡だ。使者は?はあ、謁見も無くこれだけをお前に。 …………ああ、いつものパターンか。 [ 怪訝に顰めた眉をそのままに、ため息をつく。 対談から間もないこと、手紙だけを残して使者が早々に帰ったこと。 現在の不可解は、未だ新しい記憶で解消された。 文に記せば簡潔な対価は、極寒に住まう魔族にとって何よりのもの。 高潔な血に相応しい尊大な態度を崩さない中に、 確かにあったしきりにこちらの情勢を気遣う様子。 城内を案内する姫が陛下を見る微笑の温度。 細々とした小さな問題を除くのなら、 禁じられているのは、戦争への介入のみ。 人魔双方、相手国の問題への協力は長年試行錯誤と共に重ね だからこそ少しづつ、新たな関係を築いてくることが出来た。 ] (133) 2020/10/19(Mon) 21:02:53 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス分からないのか?陛下と姫の縁談だ、縁談。 全く……帝国からは以前もお断りした筈だが。 あれは四代くらい前だったかな。 [ 生まれも定めも飛び越えて、異種族で情を交わす恋人達は かつての時代から、禁忌ながら密やかに存在してはいたらしい。 差別の声は無くならないながら、近代では婚姻も許されている。 故に、あの方に話が来てしまうのも仕方なかった。 何も戦場に立ってくれずとも、異能の兵隊が手に入らなくても。 条約のグレーゾーンを掻い潜れたのならば、 魔族との密接な関係は他国への牽制と文明の進歩に繋がるだろう。 そうした思惑で姫を差し出す国も現れた。 当人も満更ではないのなら、親としての罪悪感も生まれないわけだ。 未だ成体ではないことを理由に断り続けていたが、 今や陛下もすっかり青年と呼ぶべきお姿になられ、 公務で各国を飛び回る機会も年々増えている。 しかし、我々の考えは変わることはない。 ] (135) 2020/10/19(Mon) 21:03:21 |
【人】 魔法猫 カザリ にゃーにゃぁ じゃらしは飽きたにゃ [契約を迫っていた時よりワントーン高い甘え声。それもそのはず、そもそも猫はあまり構われるよりも構うほうが好き。 猫好きよりも猫嫌いの膝に乗りたがる。そんな現象もよくあるわけで] ネズミのおもちゃの方がいーにゃ♡ 羽ついてるやつでお願いにゃ♡ [リクエストしながらも獲物をびしびし。 契約途中だった下僕候補が『あ、あの……?』とかひいているけど気にしない。 そのまま前屈み、獲物を奪い取ろうと狙いを定め*] (137) 2020/10/19(Mon) 21:04:11 |
【人】 魔王 ウロボロス条約違反にはならない、それでも他国が黙ってはいないさ 我が物としたい、他者が手に入れるのは許せない。 そんな旨味があるからこそ、我先にと縁談を持ってくるんだから。 次いで言えば真祖竜と人間の寿命は、離れすぎている。 一度頷けば、僕は何度人を娶ることになるだろうね? 沢山の妃を囲う王の規模では済まされないな。 まさしく昔の人類の御伽話にあった、姫を拐う魔王そのものだ [短すぎる人の生と目まぐるしい代替わり。 動き続ける世界で変わらず生き続ける王と配下の間で、 分かりきった問答は何度でも繰り返される。] (138) 2020/10/19(Mon) 21:04:11 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス今回は、面倒なことになるかもしれないな。 これだから女は苦手なんだ。 [ 手放したくない食糧輸入の未来、人類の大国との友好関係。 姫に想いがある以上無碍に扱えば、面子を潰したことにもなる。 刃を振るう機会の減少と共に増えたため息を、もう一度。 手紙を受け取り────その下のメモ書きを懐にしまい込んで。 脳裏に過ぎる彼女の姿は、たった一度会っただけだというのに。 あれから五百年以上経過した今でも、明確な輪郭と色彩を保つ。 **] (139) 2020/10/19(Mon) 21:06:35 |
【人】 魔砲少女 シオン―― 契約妨害 ―― 仕損じたっ!! [...はあからさまに舌打ちをした。 >>134人間の姿をしながらも猫のような身のこなし。 それに加えて>>131色仕掛けまで使ってくる。 ベルトにより強調された胸はさぞや効果的だろう。 ...は小さく冷たい吐息を漏らした] フッ、その飽きたというものに固執する。 猫の悲しい習性ね。 [...は棒を振る。 先端についている穂先が揺れると >>137こいつは猫パンチよろしく穂先を叩いてくる。 狙っているのは穂先ではない。 手元の棒から叩き落とそうと狙う視線は正しく猫のもの。 人間の目なのに猛禽類の眼を彷彿とさせてくる] (140) 2020/10/19(Mon) 22:10:13 |
【人】 魔砲少女 シオン 猫がリクエストしてくるんじゃあないわ。 [...は猫の手を避けるように棒を振るう。 惑わすように、それでいて誘うような動きだ] 猫はね、人間に飼われるものよ。 飼い主を選ぼうとする図々しさ……。 [...が魔力を展開する。 背後に現れるは左右三対の魔法陣。 薄紫色にぼんやりと光る魔法陣は回転を始めた] 今日こそ、いろいろと矯正してあげる! (141) 2020/10/19(Mon) 22:10:20 |
【人】 魔砲少女 シオン<<ラピッド・マウス・キャノン>> [...の背後にある魔法陣から羽のついたネズミが射出される。 それらはホースの口を指で押さえたかのように散らばり、 前面に向けてスプラッシュかつ波状的に襲いかかった。 ちなみにリーマンは置いてけぼりである。 それどころかその場にいれば巻き込まれることは間違いない。 そう、二人とも気になどしていないのだ*] (142) 2020/10/19(Mon) 22:10:34 |
【人】 微睡む揺籃 アリア―― 皇女の居城 ――>>127>>128>>129 [ 突拍子もない話、等と一蹴されるかもしれない。 メイベルの反応は>>127その心配を和らげてはくれたけれど、 次なる言葉は私を唇をぐっと結ばせた。 嘘は付けない、と念押しするような彼女の口調。>>128 なら、異世界の人間というのも嘘じゃないと理解してくれたんだ。 淡い期待は生まれてすぐに潰えることになる。] きゃ、……な、なにっ!? [手を取られ、立たされてメイベルに引かれ行く。 その背の高さに不安と不審を感じたのだった。 だって、私の身長は160cmちょうどある。 なのに、メイベルの―― 原作中でも、 「見た目は小さな少女」「小柄な少女の姿」なんて書かれている ――その彼女よりも、私の方が背が低くなっていたのだ。] (143) 2020/10/19(Mon) 22:54:00 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ 鏡の前に立てばその事実はより明らかなものとして目に入る。 メイベルと並んで立った身長の差は7,8cmくらい。 彼女の口のあたりが私の目の高さになるだろうか。] ……み、見覚え……ない。……です。 [ その言葉はすらりと唇から出た。 無意識に見ていたのでもない、と自分でも知りつつ。 ふと思い出した言葉を言おうとする。] ……あ、でも……そう、私がイメージしてたオリキャラ? ……だいたいこんな感じで、って書いてた、かも……。 [ 金髪で、小柄で、目がくりっとしていて、 好奇心の強そうな感じの少女。 服装はキャミソール風の上に、ふわっとしたミニスカート。 白いハイソックスに柔らかく鞣した革の靴。 そんなイメージにぴったりだった。] (144) 2020/10/19(Mon) 23:01:55 |
【人】 微睡む揺籃 アリア……え、あれ、本当だ。 見覚えは無いけど、無いんだけど…… ちょうどこんな感じの子って思って書いてたの! ……すごい! すごいよメイベル! うわぁ……本当にこの世界、あったんだね!? [ 私が書いてたのはあくまで二次創作にすぎなくて、 原作のそれとは違う解釈や独自展開なんかも入ってはいたけれど。 日々、原作小説やコミック越しでしか触れられなかった世界に 実際に私はいるんだ! 感動が私のテンションを一気に上げる。 目の前に居るのが魔王だというのも忘れて飛び跳ねてしまった。]* (145) 2020/10/19(Mon) 23:06:52 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[大学に通っていたころバイトをしていた事がある。 金が必要だったわけでもないが学業に熱心な訳でもなかったから 当たり障りのない適当な暇潰しを見つけたつもりでいた。 塾講師だなんて女子高生狙いだと友人には揶揄われたて そんなんじゃないと苦笑いを返しはしたが まぁ、そう、強ち否定も出来ない。 勉強をする為に来るのにわざわざめかし込んでくる少女たちが 自分の為にそうしているのだと思えば気分はよかった。 年上の男というだけの付加価値で、少し優しくしてやるだけで 色めき立つ様子に何も感じない方がどうかしている。 流石に女子高生に手は出そうとは思わなかったし そもそもの話、気分転換程度の軽さの少女たちの細やかな恋心を たらふく浴びるのが趣旨なのであって 特定のひとりと特別な関係になることが目的ではない。 そのためには誰かの特別であると誤解されるのは旨くない。 故に全ての生徒にこれでもかというくらい 平均的に平等に当たり障りなく接してやった。 女子だけに優しくすればよくない噂が立っても困るので 男子にも、分け隔てなく。 時折男子高生からも熱い視線を浴びた気もしたが まぁ諸々持て余して悶々とする時期だ。 多少血迷うこともあるだろう。なんて、 特に嫌悪感を抱きもしないと自覚したとか 思ったことなどその程度で、全部、均等に受け流した。] (146) 2020/10/19(Mon) 23:42:20 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[……そんな受け流したかもしれないその他大勢のうちの一人が 数年後同じ会社の同じ勤務先の同じ部署に配属されるなんて そんな偶然、起こるとは夢にも思わないだろう?] (147) 2020/10/19(Mon) 23:43:05 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡――日常のこと―― [肩にやたらしっかりと触れる体温の高い掌と 無駄に近い距離から聞こえる猫撫で声に 思わずぞわりと背筋が震える。 何時もの事だ、今更嫌悪を感じる訳でもない、 単純に耳に擽ったいだけだ。 女子社員がこのやり取りを娯楽にしていることは理解している。 だからまぁ、その辺に向けてのパフォーマンスなんだろう。 良く解らん世界だ、と 他に聞こえないか細さでひっそりと溜息を零す。 自称その手の筋のガチ勢であるところの向かいの席の同期が 何やら珍妙な声で呻いたが聞こえないふりをしておく。 彼女曰く『夜は下剋上年下ワンコ攻め』なんだそうだ。 どんな意味なのか認識することは頭が拒むので 一生知らないままでいたい。 自分にだけやたらスキンシップ過多なことよりも 変に甘ったるく聞こえる話し声よりも、 きっとまた良く解らないチョイスであろう土産の中身よりも 正面から俗にゲンドウポーズというやつらしい姿勢で 射殺さんばかりにこっちを盗み見てくる 同僚の方が余程気になって仕方ない。 生憎と今は頼み事はないので サービスショットの提供はありません。] (148) 2020/10/19(Mon) 23:46:03 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[何かしら彼女に面倒な頼み事をしたいときや 何らかの埋め合わせが必要なときには この肩に触れる手に手を重ねて、視線を絡めて ちょっと微笑んで見せるくらいはするし なんなら此方から同じように肩に触れるくらいはするが 今はその時ではないのであしからず。] やぁ、おはよう、御門君。 それと、おかえり。向こうはどうだった? [差し出されるものを受け取って、当たり障りなく答える。 寂しかったかの問いは適度にスルーだ。 開けていいかと伺いを立てながらも返事を待たずに開ければ 何処かで見たような気もするし 何処で見つけてくるんだといいたくもなるような 謎のキーホルダーが出てきた。なんだこれ。 そこはかとない厨二臭漂うキーホルダーを抓んで翳して 積んだ書類の隙間からこっちを見てる強すぎる視線に 『き み が す き そ う だ』と口パクで伝えたら そろっと逃げるように視線が逸れたので これは悪魔避けになる画期的な一品だと理解する。 御門、センスはクソだがこれはこれでナイスだ。] (149) 2020/10/19(Mon) 23:47:10 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡 へぇ、最近はこういうのが流行りなのかい? 何処に付けようかな… ありがとう、大事に使わせて貰うよ。 [気に入ったので感謝の意を込めて送り主へ還元することにする。 土産のチョイスが何時でも絶妙に可笑しいのは 純粋にセンスがクソなだけではなく このやり取りがただのパフォーマンスに過ぎないという 裏付けのような気もしていたから特に気にしたことはない。 土産にケチをつけるような真似をする気がないのもあるが こいつだって、勘違いされて変に好意を向け返されたら 困るとかそういう意味だろうと思ってそのまま受け取っている。 よもやツッコミ待ちだなんて、気付ける筈もなかった。 ようは、まぁなんかいい感じに絡んどけばいいんだろう。 適当に女子社員がきゃあきゃあいう程度に。 こいつがしたいのは多分そういう事なんだと思う。 近すぎる距離感に今更怯むことも無く、振り返った先の それなりに整っているであろう顔面に向けて、 ふわりと柔らかく微笑み返しておいた。 向かいの席が小さくガタついたので多分これで正解だと思う。*] (150) 2020/10/19(Mon) 23:50:52 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡――朝・自宅―― [ヤっちゃった? かもしれませんしそうじゃないかもしれませんね、はい。 狸寝入りの侭心の中で応える。 というか『なんで裸なんだ』から入らず ヤったのかを疑問に持つ辺り 何かしらの違和感でもあるのだろうか。まじか、まじか。 幸いあいつにも身に覚えはなさそうだ。 それでも吐いて汚したから脱がせた路線はなしだ。 何故なら記憶はなくとも身に覚えがあるのかもしれない。 身に、というか、尻に。 若かりし日に酔ってやらかしたことはなくはない。 けど女相手だし違う穴に間違えて入れたなんてことはない。 そっちを開拓する経験値はゼロの筈だ。 ほんとどうしてこうなってるのかわからないが 今大人しくともネジの外れた俺が何かやらかした可能性は なくもないんじゃないかという不安がここにきてひしひしと。 ……まずいな、一気に不安になって来た。 心臓が変にばくばくいいだした。 この場を無人にしなかったのはだるかっただけじゃない。 起こして責めるなり話し合うなりする気があるなら それに従う意思はあったからだ。 その程度の僅かばかりの罪悪感くらいはある。] (151) 2020/10/19(Mon) 23:52:49 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[罪悪感くらいはある。 出来る事なら謝罪でもなんでもしたっていいし したいと思わない訳でもない。 けれどそうするのが本当に正しいのか、どうするのが最善か そこがわからないから判断を押し付けた卑怯さは 自分自身だけが理解している現状だ。 こいつだってなかったことにしたいかもしれない。 俺はそうしたい、是非とも。 そんな願望が抱かせる選択肢を否定しきれず こうして狸寝入りを続けていれば ごそごそ身支度を整え始めた気配を背中の向こうに感じた。 正直、ほっとしたのは否めない。 なにかあったとしてもなかったとしても このまま帰ってくれたら俺は「しらなかった」で押し通せる。 最低だなんて誰に言われずとも解っている。 けれどそれが互いにとって最善だとあいつが選んだのなら あいつが選んだのだからとあいつの所為にして 俺は大人しく従うだけでいい。 何もなかった顔をして昨日の延長を過ごせばいい。 そんな風に安心したのもつかの間。 聞こえた声に、思わず声を荒げそうになった。] (152) 2020/10/19(Mon) 23:56:31 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[は? は?? まるで覚えていたかったみたいな情けない声色に 今迄どんなにツッコミを求められようとも 気付かずスルーしてきたが ここにきて初めてツッコミを入れたくなった。 え、まってこれ本当に俺が食われた路線ワンチャンあるのでは? そう思ってしまうのは責任転嫁したい願望の現れだろうか?] (153) 2020/10/19(Mon) 23:57:44 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[それにしたって良く使い物になったよなぁという 疑問が消えたわけでもない。 酒も入っていてしかも男だ。 いや判断力がクソになっていたから男も女も あんまり判別できていないところを云々。 なくはない、のか? いや、ないだろ? 疑問符一杯で混乱しきっているところに 不意打ちを喰らったのがまずかった。] ……っ、…ひ ぁ。 [こいつの甘ったるい声と擽る吐息の温度に、 毎度ざわざわしてる程度に、そこは弱い。 咄嗟に手で覆い隠して何をするんだと責める様な眼差しと 可笑しな声が出た事への気恥ずかしさに 僅かばり赤い顔で睨み付けてから… ……ああしまった、狸寝入りの最中だったのだと 思い出したがなにもかもが遅すぎた。*] (154) 2020/10/19(Mon) 23:58:59 |
微睡む揺籃 アリアは、メモを貼った。 (a16) 2020/10/20(Tue) 0:34:36 |
【人】 怪物皇女 メイベル目障りよ。 …… 『マルコシアス!アリアの手を噛み切れ!』 [彼女は 殺すな だから死なない程度に痛め付けよう。 彼女は躾のなって無い獣。 ならば教育してあげないとダメだ。 これは善意である。 マルコシアスと呼ばれた銀狼が動くと 大きな体躯に似合わぬ静かな足音で、けれど目にも止まらぬ速さで アリアの片手を噛みちぎろうとした。] (157) 2020/10/20(Tue) 0:46:27 |
【人】 怪物皇女 メイベル[私は今度はハッキリとアリアを見る。 この場にいる銀狼マルコシアス、黒蛇アンドロマリウス。 彼らは私のみに従う。 魔を司る者は私ただ一人。 今までもこれからも。 私はたった一人で。] (158) 2020/10/20(Tue) 0:46:55 |
【人】 怪物皇女 メイベル[そうして私の直ぐ横から大きな頭が通り過ぎて アリアの手を噛みちぎろうとした。 彼女はせいぜい軽く指を動かすぐらいしか出来なかっただろうが。]* (159) 2020/10/20(Tue) 0:47:03 |
怪物皇女 メイベルは、メモを貼った。 (a17) 2020/10/20(Tue) 0:55:03 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――メイベル城―― [ 夢想するだけでしかなかった場所へ訪れることが出来た歓喜のひと時、けれど眼前の彼女とそれを分かち合うことはままならなかった。 この世界の存在であるメイベルにしてみれば、 言うまでもなく当然のことだったのだろうけれど。 あぜんとした様子だったのはほんの短い間。>>155 瞬時に冷えゆく気配、そして声。>>156>>157] ……手っ、て? [ そちらを見た時には、銀狼の姿が私の視界いっぱいに広がるかと思えた。平和な現代社会とはまるで違う状況の急変に私の身体は反応出来なかった。 ――ごく一部を除いて、だったけれど。] (160) 2020/10/20(Tue) 1:18:58 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[突然動いた彼の身体に誇張でも何でもなく 本当に驚きで肩が跳ねてしまう。 反射的に手を引っ込めて何もなかった風にしたいが 不快感を訴えるような視線が、 俺が触れる前に時間を戻す事を許してくれなかった。 善意の塊のような人だ。 女性社員からの評判は講師だった頃と変わらず良い。 男からだって悪口を聞かない。 俺に対してだって下らない絡みにも 面倒そうな顔一つせず、むしろ優しい笑みを向けてくれる。 そんな彼の負の表情を、初めて見た。 俺が、そんな顔をさせた。 途端に血の気が引くような、気持ち悪さが襲う。] あ、えっと…。 [さっきプランを決めたばかりだと言うのに すぐに謝罪の言葉は出てこない。 それどころかどうやって茶化そうかと、 どうやって笑って誤魔化してしまおうかと そんな卑劣な事を今更に考えている自分がいる。 所在なさげに目が泳ぐ。] (161) 2020/10/20(Tue) 1:18:59 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司すみませんでした! [ぐるぐると混乱と焦燥の狭間で頭が真っ白になり 気付けばシーツに頭を擦りつけていた。 所謂土下座の体勢では視界には自分の服しか映らず、 奇しくも心地の悪い視線からは逃げられた。 その代わりに急激な動きで頭痛がぶり返した。 痛い。しんどい。 もうまともに何かを考えられる状況じゃない。 相手が寝たふりしてたとか、 そんな事に意識を回せるような状態ではなかった。] 泥酔して何も覚えてません!ほんとすみません! でも見るからに迷惑かけたみたいで、 その、乱暴…な事とかしてたら本当にごめんなさい! [記憶はない。ない、が。 彼の艶っぽい反応を見るにいかがわしい事があったのは どうしたって疑いようもない。 吐いたとか暴れたとか、そんなのだったら 普通に怒って叱責するだけでいいはずだ。 上擦った声出して、触るなみたいな顔しないはず。 ああ、やっぱヤっちゃったんだ。 駄目押しありがとうございます。再起不能だ。] (162) 2020/10/20(Tue) 1:19:25 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ 思考に等しい反応速度で親指が動く。 左へ押し、僅かに上、右、右下へ動いて、右。 実機なら間違える可能性もあろうけれど、 スマホなんて存在しないこの世界で入力ミスはありえない。 一連の動作に要した時間はコンマ1秒に満たなかった。] 「待て!」 [ 記述が生まれ、事態が描写される。 私の手首を食いちぎろうとする獣の顎。 それが閉じ始める瞬間を写真で切り取ったように銀狼は動きを止めていた。マルコシアスと呼ばれたその魔獣だけでなく、他の何もかもが。] (163) 2020/10/20(Tue) 1:20:03 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[尻の方はそれなりに使い込んでる。 まったく胸を張って言える事じゃないんだけど。 とにかく今の俺の尻穴は確認するまでもなく締まってるし、 経験的に絶対昨日は使っていない。 これは自信ある。 だったらノンケの葛西さんの尻に 強引に捩じ込んだって考えるのが普通だろう。 ローションなんて絶対ないだろうし、 想像するだけで痛々しいし可哀相で仕方ない。 まあ俺がした事なんですけど。 ほんと酷い。] どうぞ、ぶん殴って下さい! そんなんじゃ収まらないと思いますけど…。 それで葛西さんはゆっくり寝ててください。 掃除して、何か食べるもの用意して ……俺、帰りますんで。 [一気に言い終わって上げた顔は 某女史が例えたようにワンコのようだっただろう。 しかも叱られてしゅんとした犬。 まあそんな会話は俺の知るところではない訳だが。] (164) 2020/10/20(Tue) 1:20:43 |
【人】 微睡む揺籃 アリア私を、どうしますか、メイベル。 本当に、私はあなたを殺そうなんていう気は無いの。 たった今襲われかけたけれど、今も、本当に、よ。 もう一度襲いかからせても、きっとまた同じこと。 そうして、同じ言葉を私は言うと思うの。 [ 私をどうするつもりなのか、まずはそれを探ろうと。 交渉のカードとしては心許ない一枚きり。 今、彼女の信頼する魔獣の攻撃を避けてみせたという。 けれど、まだ山札は充分に残っている。 次に引き当てる一枚がメイベルにとって有効な札かもしれないのだし。あるいは、彼女が提示する一枚が。]** (166) 2020/10/20(Tue) 1:28:11 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[自分で言っておいてなんだけれど 人に殴られた経験なんかないから覚悟がいるわけで。 よしと腹を決めて大きく息を吸い込んで、 ぎゅっと拳に力を入れて身構えながら衝撃に備える。 先輩と後輩以上の関係になれたら、と もちろん思わなかったわけじゃない。むしろ思った。 でもそんなの希望的観測が過ぎる。 相手はノンケ確定だし、ノンケをその気にさせるのなんて きっと俺が1、2年で課長になるのより難しいはず。 だから一緒に飲みに行ったってボロを出さないように 酔っぱらって好きだなんて口走らないように 今まで浮かれる気持ちを抑えて気を遣ってきたのに。 それがこんな最低の―― 相手を一番傷付ける方法でぶち壊すなんて。 昨日の夜に戻れるなら、 俺はどんな方法を使ってでも俺をぶちのめす。 ホント、俺許すまじ。]* (167) 2020/10/20(Tue) 1:30:24 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a18) 2020/10/20(Tue) 1:34:31 |
【人】 怪物皇女 メイベル……アリア。 後ろにいる銀狼……マルコシアスと言うのだけど ……あんたは、彼女を従えられるの? [私はそう呟いていた。 半ば確信がある。 けれどその事実を目にしなければ 信じられないというように。 魔を総べる力。 それは私だけの、ものだった、筈。]* (170) 2020/10/20(Tue) 1:45:58 |
【人】 微睡む揺籃 アリアそう……いい子ね。 お腹、触らせてくれる? [ しゃがみ込んでそう尋ねる。 すると、艷やかな銀の毛並みをした魔獣は私――アリアの身長よりもずっと大きな体躯をごろりと横倒しにする。無防備な腹部をさらけ出す様子は最前の襲撃を憶えてさえいないかのよう。 ゆっくりと撫でてあげると、少しずつ気持ちよさそうな声を上げてくれるようになっていった。] ……これくらいで、証明は良いかな、メイベル? 良さそうなら、命令を解いてあげるね。 だけど、マルコシアス。 今のことはちゃんと憶えていて。 元々の、あなたの主人に従うように戻っても。 私を襲わないでいて。 (173) 2020/10/20(Tue) 2:13:52 |
【人】 微睡む揺籃 アリア命令ではなくて、これはお願いなのだけど。 ……私はあなたを襲わなかった。だから、あなたも。 [ 銀狼へそう言い聞かせて、 メイベルに確認を取るように一度見つめる。 そうしたのちに、私は、 「よし」 解除の合言葉を口にするのだった。]** (174) 2020/10/20(Tue) 2:14:42 |
【人】 琴羽の天狗 時見[薄笑みと共に彼女の体躯を腕の中に収め。 大人しく休めたかどうかは それこそ天のみぞ知る事であっただろう。 …────なにせ我らは夫婦で、今日は、休日なのだ] (178) 2020/10/20(Tue) 8:06:53 |
【人】 琴羽の天狗 時見─琴羽の母の故郷へと─ [その後幾日かかけ、旅行の準備を推し進め。 見事出発の日と相成ったのだった。 こういった場合、我の翼は便利である。 陸蒸気で旅情を愉しむのも悪くはないが、 なにせ千里を駆ける天狗の翼だ。 琴羽と荷物を抱き上げ、 目的の地まで羽ばたき向かえば────] (179) 2020/10/20(Tue) 8:11:06 |
【人】 琴羽の天狗 時見[ 『はろうぃん祭り開催中!』 という、温泉卿らしからぬ垂れ幕が我らを迎えたのだった。 見れば、妖怪変化やら何やらの仮装をした人間どもが あちらこちらを散策していて。 これが、文明開化というものなのだろうか……*] (180) 2020/10/20(Tue) 8:13:42 |
【人】 怪物皇女 メイベル[私の瞳はきちんとその一部始終を見届けた。 >>172>>173彼女は間違いなく 銀狼を従えることに成功していた。 今までどんな人間や魔物であろうともなし得なかった事。 唯一私を除けば。 その例外は今は2人に増えた。] ──十分よ。 私でさえ、そんな扱いをした事は無いけれど。 [飼い慣らされた獣のような姿は 少し面白かったので、後でマルコシアスの事を からかってあげようと思う。 それから私もお腹を撫でていいか聞いてみよう。 「よし」 とアリアに言われた銀狼は我に帰ったような顔をすると 常とは比べものにならない ノソノソとした動きで立ち上がった。] (181) 2020/10/20(Tue) 10:13:50 |
【人】 怪物皇女 メイベル良いわ。 あんたの力は良く分かった。 私の力と似てるみたいね。 [──ともすれば私より次元の上の力だったかもしれないが それを信頼する配下の前で口にする事は出来ない。] (182) 2020/10/20(Tue) 10:14:10 |
【人】 怪物皇女 メイベルアリア。 「私の側にずっと居なさい」 [私は間髪入れずにその言葉を放つ。 頼み方は他にもあっただろうか。 この世界で初めて私と同じ力を持つ。 「魔王」とさえも呼ばれる私に 初めて肩を並べたくれる存在に。 もう少し、友好的な頼み方はあっただろうか。 ──私はそれを知らない。 この世の全ては私の 「言葉」 のままに。そうして生きてきたから。]* (183) 2020/10/20(Tue) 10:14:30 |
【人】 微睡む揺籃 アリア 私は……メイベルの側に、ずっと居ます。 [ 勝手に唇が動いてそう声を紡ぎ出した。 小さく目を見開くけれど、時すでに遅し。 その制約を受け入れた証というように、ちくりとした痛みが 左胸の上あたりに閃いた。] ――っ、!? [ 気づかれないよう息を詰めて反応を隠そうとしたものの メイベルには容易に悟られてしまうだろう。] (185) 2020/10/20(Tue) 10:27:02 |
【人】 微睡む揺籃 アリアでも……ひとつ、だけ。 質問、しておきたいの。 答えは今じゃなくていい、もっと後で。 [ 生まれた痛みが何なのか確かめるよりも、 投げかけておきたい問いがあった。 一度瞼を閉じ、見開くと共にメイベルを見つめる。] (186) 2020/10/20(Tue) 10:34:26 |
【人】 微睡む揺籃 アリア「私を、好きになってくれますか?」 [ 問いかけは記述ではなく、何かの変化を強いはしない。 ただ彼女の中に刻みつけるだろう。 私が投げかけた言葉の奥底まで至らせようと。 今一時の感情ではなくて、いつまでも変わることのない 最終的な結論を求めているのだ、と。]** (187) 2020/10/20(Tue) 10:34:58 |
【人】 怪物皇女 メイベル……ふふ。 [>>185彼女の答えを満足そうに見つめる。 息を詰めたのは彼女の身体に制約が刻まれたのだろう。 >>93>>94「嘘を禁ず」とした命令は 一時的なもので日が変わる頃には解けているだろう。 けれど今の命令は 「ずっと」 強力な制約は時に対象の身体に紋様を刻む時がある。 後で見てやろうか、私の力の証を。] ……何? [>>187彼女が再び力を発露させたのを感じる。 >>171右手に宿る虹色の煌めき。 それが彼女の能力なのだろう。 けれど彼女の問いかけは 強制を持つ類のものではない。 私を好きになれ、と言えば話は違ったけれど。 私はその質問に、「そんな事あるわけないでしょう」と 答えようとして。] (188) 2020/10/20(Tue) 12:18:35 |
【人】 怪物皇女 メイベル……分からないわ。今はね。 [と答えていた。 彼女の能力にそう答えさせられた訳ではない。 私がそう思って、そう答えた。 ──と信じたいけれど、どうだったろう。] (189) 2020/10/20(Tue) 12:18:56 |
【人】 怪物皇女 メイベル改めて我が城にようこそ、アリア。 万魔の皇女、メイベル・グレイ・バーラトゼフォンが あんたの存在を容認するわ。 [そうして私は自分の手の甲を差し出して 彼女に顎で示して見ただろう。]* (190) 2020/10/20(Tue) 12:19:14 |
【人】 在原 治人[離せないままの腕の中で 怯えたみたいな、おぼつかない声が 懸命に訴えかけてくる。>>41] っ、………それは、確かに、 けど、 [彼の母親は、確かに美しかった。 まるで眠っているようにしか見えない姿を 失踪を報じられてから 何年にも渡って保ち続けているのが 信じられぬほどに。 小さな昆虫しか手掛けたことはないが それでも、朽ちて 大地に還ろうとする自然の力に抗い、 最も美しい状態のまま保存し続けるのは難しい。 技術力の高さも然ることながら どれだけ心血注がれたものなのか 伝わってくるものだった、と気づかされた。] (192) 2020/10/20(Tue) 12:58:05 |
【人】 在原 治人[が、 あなたの温もりを憶えてしまった俺にとって 扉の向こうの動かぬ彼女は 作品というより もう亡骸だとしか思えなくなっていて‥‥] (193) 2020/10/20(Tue) 12:58:42 |
【人】 在原 治人[ (俺を、此処に呼び寄せたのは 共に生きてくれるため…では、なくて、 この手で、命を 何より大切なあなたの命を──────…) ] (195) 2020/10/20(Tue) 13:01:30 |
【人】 在原 治人[冷気に晒されていた時なんか 比じゃないくらいに 指が悴んで、感覚が遠くなる。 血の気の失せた顔の 青褪めた唇の奥で 歯だけがカチカチと音を鳴らして 何度も俺の周りで 職務を遂行してきた死神が 耳元で笑っているみたいだった。]* (196) 2020/10/20(Tue) 13:02:12 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[そう強く叱りつけた訳でもなく ただ少し不満を訴えた程度の心算だった。 たったそれだけで狼狽えているのが 眼鏡が足りない視界にも見て取れた。 珍しいこともあるものだとぽかんとしてから そういえば何時もと違う状況なんだと思い出す。 昨晩酒にやられたらしい頭の回転は未だ鈍い。 どうするか、この場合謝ってしまうのが正しいんだろうか。 忘れたことを惜しむくらいなら 一緒に楽しんだことにしてしまえばいいのか? ついでに此奴が誘ったことにしてしまえば お互い合意の上ということになる。 肘をついて身体を起こし眼鏡を掛けて ぼさぼさの髪を掻きながら 保身のためだけの卑怯な思考を巡らせている間に 先に復活した隣から元気のいい声が聞こえた。 痛みはないが少々響く頭がぐらんと揺れて。 急に暴れた隣に揺らされたベッドに何事かと 視線を隣に向けた時には随分と低いところに頭があった。 元気だな、なんて場違いなことを考えた。] (197) 2020/10/20(Tue) 15:19:23 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[憶えていない癖に潔く謝る清々しさが眩しくて目に痛い。 俺もそうあるべきだね、うん。みならいたいわ。 まるで他人事みたいに考えながら体を起こす。 パンツくらい履いて二度寝すりゃあよかったなと 起き上がって胡坐をかきながら思った] ……や、俺の方は、特には。 乱暴、って…ほどのことは、べつに 殴られた形跡もないし、痣も…あざ… [いやこの場合の乱暴ってそういう意味じゃねぇなと 気付いたのとパンツの不在を思い出して見下ろす先… 太腿の、内側辺りの妙な位置に小さな赤色を見つけて こんなとこなにしたんだろうと指で引っ掻く。まぁいいか。 そんな事よりこう…こいつのせいみたいにするには どう答えるのが正解なのか。働かない頭で考える。 5分くらいはこいつのせいにしたい。是非とも。 無意識にそう考えていることに気付いて 僅かばかり生き残ってる罪悪感にちくりと胸がんだ] (198) 2020/10/20(Tue) 15:19:46 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[俺の根性が特別腐ってるわけでもなく 会社の同僚、くらいの認識ならそんなもんだろう。 罪悪感は在れど保身の方が大事。だって自分の方が大事だし。 或いは良心と誠意の塊みたいなやつなのかもしれないけど 会社で見せてる表面しか見てこなかったから こいつのことなんてよくわからない。 けど、そうだな、もしかして、もしかしたら。 他の誰かになら俺と同じ程度であっても、 他の誰でもなく俺相手だからこそ こんな必死に頭下げてる理由があるのだとしたら、……] 御門君、きみさ…… [俺の事すきなの?なんて 思わずストレートに聞きそうになって流石に呑み込んだ。 俺の事好きだから、嫌われたくなくて そうしてるんじゃないか、なんて、考えたら… 日々のやたら過剰なスキンシップも 犬の仔みたいに後ろを追いかけてくるのも 俺の顔を見る度ちょっと浮かれた顔をするのも、全部 俺の事好きだからだったんだと、考えたら… すこし、かわいいきがしてきて。] (199) 2020/10/20(Tue) 15:22:15 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[ああ、悪い癖だな、と思いながらもにやけそうになる。 他人からの好意を一つたりとも正面から向き合わずに ただ貪って過ごしてたキモチイイ時間を思い出す。 もう一度、あれがたべたい。 そう思ったら無意識に手が伸びた。 ずっと低いままの位置にある頭をぽんぽん撫でる。 子供をあやすような手つきから始めて… ああ、ちがうな、ワンコなんだったか、なんて 同僚の言葉を思い出して撫で方を変える。 毛並みをなぞって、皮膚を擽って 顎の下を擽る様にして視線を上げさせる] 覚えてない程飲んだ割に、元気だね。 やっぱり若さの違いかなぁ… 30越すと本格的にやばいって聞いたし… きみは? 何処か痛んだり、気持ち悪かったり、ない? ほら、頭上げて。 からだはへいき…? (200) 2020/10/20(Tue) 15:22:59 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[自分で思ってたよりも簡単に、甘ったるい声が出た。 普段の穏やかなだけで平坦な声よりも ほんの少し媚を乗せた、甘やかす声だ。 悪戯をしてしまって、俺に叱られることに怯えてる 俺のことが大好きな、いぬ。 年下のなれなれしい後輩じゃなくてそう見えてきたら 甘やかしてやろうという気にもなる] まだ早いね。 始発はもう走ってるだろうけど… 家どの辺だっけ、出勤前に一度帰るなら… あれ?今日何曜日だっけ。 [先の衣服収集で、俺のパンツは終ぞ見つからなかったので 裸の侭ベッドから降りて替えのパンツを取りに行く。 裸を曝す羞恥心なんて男相手ではないに等しい。 少女たちの砂糖菓子みたいな憧れの延長の恋心とは違う。 こんな三十路男の体を見たいと思ったりするんだろうかと 想像してみたら愉快で、わざと隠さなかった節もある。] (201) 2020/10/20(Tue) 15:23:40 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[拾ったシャツと地味なボクサーだけの楽な格好で 未開封のミネラルウォーターを手に戻る。 500mlのがあれば便利だったがでかいのしかないし 冷やしてたのは飲み切ってしまったから、 氷を入れたグラスも添えて] はい、水飲んだ方が良いよ。 掃除は別にしなくていいけど、トイレ使うならごめん 僕が吐いてる可能性が高いから汚してるかも。 少し飲み過ぎると必ずやるから…。 [グラスを手渡して、重たいペットボトルを傍に置いて この部屋も若干げろ臭いのでベランダに続く窓を開け放つ。 大きな窓から一気に吹き込んだ朝の少し肌寒い風に 身震いをしながら暖を求めてベッドに戻り 腰かけた姿勢から上体をぽすりと倒した。] 僕も、余り覚えてないんだけど。 これ、君の普段使いのやつ? じゃないなら、… 僕が、そのつもりで買って来た可能性もね、うん… なくはないと思うんだ、多分。 確か飲み足りないってコンビニに寄った記憶は なんとなく、ある気がするし。 (202) 2020/10/20(Tue) 15:25:01 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[外のフィルムと紙箱と、分別するのが面倒で 置きっぱなしにした空箱を掲げて揺らして見せる。 黒地に金のコンビニ限定デザインだったか。 ここ数年は不要の代物だったので詳しくはない。 まぁそんなことは如何でもいい。 このしょぼくれた俺の犬を、如何慰めてやるかが問題だ。 何処までなら抵抗なく差し出せるか 幾ら与えればこのまま俺を好きで居るか 碌に働いてない頭を酷使してかんがえる。 俺も合意の上だった可能性をちらつかせたら、喜ぶだろうか? それとももっと…?そろりと顔色を窺えば、 俺の犬はどんな顔をしていただろうか?*] (203) 2020/10/20(Tue) 15:25:13 |
【人】 怪物皇女 メイベル──出会いから1週間後── アリアが別世界から来たのは分かったけれど。 そもそも別世界のあんたが何で 私の存在を知っていたの? この世界自体の事も知ってたみたいだし。 ……アリアの世界って一体どんな世界なの? (204) 2020/10/20(Tue) 15:28:20 |
【人】 怪物皇女 メイベル[アリアを城に迎え入れてから1週間。 自分の城の案内に 71体の直属の魔物の紹介。 直属の魔物には彼女の匂いを覚えてもらう事で いちいち指示を出さなくても襲わないようにする。 寝床に関しては私の部屋ぐらいしか無かったので アリアは私の寝所で眠らせることにした。 特例中の特例……と言いたいけれど アリアが初めて招いた客人なので特例も何も無いかもしれない。 大蜘蛛の糸で作り上げられたベッドは柔らかく 寝ている者の身体に合わせて柔軟に形を変える。 服を着ない方が気持ちよく寝れるのだけど そこはアリアと一悶着があったような、無かったような。 諸々の準備を整えるのに1週間。 腰を落ち着けて話を出来る様になったのが 今日ということだ。 私はアリアのやってきた世界について 気になって質問をしてみた。 現在は彼女も嘘をつく事が出来るが わざわざ嘘をつくなと再度命令するつもりは今の所ない。] (205) 2020/10/20(Tue) 15:28:44 |
【人】 怪物皇女 メイベル……あ、先に入ってるわよ。 [その質問の最中に 私はペタペタと歩き、ひやりとする泉に 白い肌を晒しながら泉に浸かっていった。 現在。城の中にある泉に来ている。 中央の水晶から無限に真水が流れてくる仕組みになっている。 周りは細かい石が敷き詰められ整えられている。 メイベル城にある唯一の浴室である。 なお、天井は開いているので ほぼ野外に近しい形となっている。 メイベルは週に1度か2度この泉に身を清めにくる。 それ以外であれば身体を適度に拭く程度なのだけれど。 それについてもアリアに何か言われたか。]* (206) 2020/10/20(Tue) 15:28:52 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽─── 二階・寝室にて>>176 ─── あの時、母は 何を言おうとしたのかは分かりませんが。 多分、そこに行けば 何か分かるかもしれません……。 [ 俯き、物思いに耽りながらも、 ぽつりぽつりと語るは幼き頃の思い出。 話す間、頭の中に浮かぶは大好きな母の姿。 悲しみに耐えるように目を閉じては 彼の着物を片手でぎゅっと引っ張った。 彼が抱いた、細い肩からは 小さく震えが伝わっただろう。 ──── 寂しくはある。悲しくもある。 けれど、今は……。 ] (207) 2020/10/20(Tue) 17:21:06 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ そうして母の話をした後。 小さなおねだりをしてみれば。 どうやら了承してもらえたようで。>>177 気恥かしさに俯いて、 指先で布団の端を弄っていれば 目の前から布がかさりと擦れる音が聞こえた。 ぱち、と瞬き。 上目遣いに視線を向ければ ───そこには一糸纏わぬ男の姿。] (208) 2020/10/20(Tue) 17:21:11 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 逞しい胸板に、無駄なぜい肉のない腹部。 筋肉がついてがっしりとした両腕、両足。 ───女である自分とは全く違った、男の身体。 自分がお願いしたというのに 頬は林檎のように真っ赤に染まって。 ぎこちないながらも、 彼の引き寄せる手の動きに己の身を委ねれば、 頬が彼の首筋にへと触れるのであった。] (209) 2020/10/20(Tue) 17:21:18 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ そっと両腕を伸ばして、 胴回りをぎゅっと抱きしめ、 お互いの身体を隙間なく触れさせれば。 温かい肌の感触と、 心地いい香りに全身を包み込まれる。 視線を上に向ければ、目と鼻の先には愛しい顔。 頬に触れさせた小さく柔らかな温もりは、 ほんのちょっとの悪戯心。] (210) 2020/10/20(Tue) 17:21:28 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ そうして彼の腕の中に閉じ込められた後。 お互いの間に何かあったかどうかは …───天と、私たち夫婦、二人だけの秘密。]* (211) 2020/10/20(Tue) 17:21:39 |
【人】 魔法猫 カザリ── じゃらしタイム ── にゃっ♡ [前屈みの姿勢から、一気に前方へとジャンプ。 標的はもちろん敵の武器──という名の猫じゃらし>>140 本当は武器なのかも知れないけれど、その見た目や相手の動かし方含め>>141じゃらしとしか表現のしようがない。 なによりこの相手、じゃらしの扱い方がやたら上手い。穂先を揺らす仕草だけでなく、こうやって飛びかかればするりと逃げ] ちぇ、逃したにゃ にゃんか前より上手くなってないかにゃ? [空を切った手をぐーぱー。 握って開いて確認しても、やっぱりそこにはなにもない。 と、なれば空振り隠しに毛繕いしてみせるまでがお約束で] (212) 2020/10/20(Tue) 17:43:22 |
【人】 魔法猫 カザリ じゃらしに飛びつくのが にゃーたちの悲しい習性にゃら 満員電車にぎゅーぎゅーににゃるのは ニンゲンの悲しい習性なのかにゃ♡ [毛繕い代わりに片手で髪を掻き上げ、帽子の位置を直す。 テレビやカメラの画面には、おそらく巨大な猫が招き猫ポーズをとっているように映るだろう。 次いでにスカートの裾を少し引っ張り、長い尻尾をゆらゆら。視聴者サービスも忘れずにしておいて] 猫はニンゲンに飼われるもの、にゃ? んーでもにゃあ…… にゃーはイヌみたいに働かないしにゃあ [これといった労働もなく、食と住さらには娯楽までが保障される。 対して、自称『飼い主』である人間はといえば満員電車に揺られ、日々の労働に勤しむことになる。 もちろんそうではない人間もいるものの、生活にはお金が必要であり、それを稼ぐのは人間の役割。となれば、にゃー的に導き出される結論はというと] (213) 2020/10/20(Tue) 17:44:13 |
【人】 魔法猫 カザリ にゃー達のが上じゃにゃい? [だからもちろん、飼い主ならぬ下僕ぐらい選んで当たり前。人間だって就職先は選ぶし、企業だって雇う相手は選ぶもの。 不意に現れた魔法陣に次なる一手(オモチャ)を期待し、目をきらめかせれば] (214) 2020/10/20(Tue) 17:46:56 |
【人】 魔法猫 カザリやった♡ チューチューにゃ♡♡ [現れたのは羽付きネズミ>>142 リクエストするなとか言いながら、しっかりリクエスト通りのオモチャをくれる。 この人間、実はにゃーの熱烈なファンなんじゃないだろうかと思ったのもほんの一瞬、すぐに視線は無数のネズミへと向けられ] トリプル・マウス・アターック♡ [左へ大きくジャンプ。 迫りくるネズミを避けつつ、手近なネズミを三匹、前方へと撃ち返す。 正確に狙いを定めているわけではない、スピード任せの荒技。当たればそれなりに威力はあるものの、辺りにもそれなりに被害がある。 例えばそう、今も後ろで悲鳴を上げているサラリーマンとか**] (215) 2020/10/20(Tue) 17:48:32 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[いや、そうじゃなくて。 いつもの軽口で突っ込みそうになる。 後で誤魔化しがきくようにわざと汎用な言葉を使い 具体的な暴力について言及しなかったのは自分だ。 けれどいざ逃げ道を用意されると どうにも酒の失敗で軽く流してしまいたくなる。 直前に過去の自分を恨んだばかりだと言うのに。] ――! [怒気のない相手の声から何となく 殴られそうにはないなとは思っていたけれど、 さすがに彼から触れてくるとは思っていなかった。 まだぽんぽんまでなら分かる。 彼の優しい性格ならありえなくはない。 が、さすがに肌に直接触れる指先は駄目だ。 神経がぶるりと震える。 思わず逃げるみたいに僅か身体が引けた。] (216) 2020/10/20(Tue) 18:21:17 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司俺は、大丈夫です。 [未だ二日酔いは残っているけれど この状況で彼に気遣いをさせるのは気が引ける。 何でもないフリで答えて素直に顔を上げる。 顔を上げたところで相手を直視出来るわけもなく、 後ろめたさと申し訳なさで視線は落ちたままだ。 かけられる声に上を向いたけれど その先に無防備な尻が視界に飛び込んできたから やっぱり視線はすぐに下を向いた。 恨み節も叱責も何も飛んでこないし、 無理矢理突っ込まれたにしては尻丸出しで 俺に対して警戒心がなさすぎでは…。 見てはいけない。でもちょっとだけなら、と 相手の視線がこっちに向いてないのを良い事に 年相応な形をした白めの臀部にチラ見して、 土曜だなんだと問いかけに気もそぞろで答えていく。 さほど頭に入らないやり取りだったけれど、 (いや出勤しなきゃいけないのかは大事な事だが) この彼の自宅が割と自分の最寄り駅から近いと知れたのは収穫だったかも知れない。] (217) 2020/10/20(Tue) 18:21:55 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[グラスを手に戻ってきた彼をぼんやり見つめて やっぱり何にもなかったんじゃないかって思い始める。 怒られもしないし、追い出されもしない。 と言うか何ともないって言ってたし。 それどころか水まで持って来てくれて 優しくて穏やかないつもの先輩のままだ。 そっか。何もなかったのか。 これは安堵すればいいのか、残念がればいいのか。 今度は正しい反応なんだろう。] ありがとうございます。 …ブフォ! [目に飛び込んできた一目で何か分かる箱に 思わず口に含んでいた水を噴いた。] (218) 2020/10/20(Tue) 18:22:24 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司<xlarge></xlarge>[え? え、どういう事? 何もなかったんじゃないんですか。 それ完全にアレですよね。空じゃないですか。 再び混乱が訪れる。 って言うか。 ソレの存在を知ってた上であの態度? そのつもりで買ってきた可能性? 葛西さんが?あの聖人みたいな葛西さんが??? ワンナイトラブありなんですか??? 俺とそんな風になってもいいかもって??? ない! ないないないない!絶対にない!] (219) 2020/10/20(Tue) 18:23:24 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司駄目ですよ、そう言うの。 俺が何か変な事言ったんだったらすみません。 でも葛西さんは優しいから… 世の中には悪い奴もいるんで、そう言う、 付けこまれるような事は言わない方がいいと思います。 [付け込んでしまいたいのは俺だ。 自分に都合よく受け取って丸め込んでしまいたい。 多分、彼の言い方を聞くに出来そうな気がする。 でも彼は間違いなくノンケだし (聞いた事はないけど何となく空気で分かる) 抵抗があまりないだけで男が好きなわけじゃないだろう。 そんな相手を利用しちゃっていいんだろうか。 こんな優しくて素敵な人を、 その人の善意に甘えて騙していいんだろうか。 と言うか、誰にでもこんな緩いのか。 このままだといずれ流されそうな気がする。] (220) 2020/10/20(Tue) 18:23:55 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[俺自身、素面でぶつかる勇気はない。 やっぱり男無理とか言われて、気まずくなって 今までの関係がぶっ壊れるとか想像するだけで震える。 けど俺以外の奴にいつの間にか食われてましたとか そっちの方がよっぽど嫌だし、怒りで震える。 だったらちょっと釘を刺した方がいいのでは。] それとも…付け込まれたいんですか? [ぐいと水を飲み干して氷の残るグラスをサイドテーブルへ。 相変わらず無防備に転がる彼との距離を詰めて 箱を持った方の手首を掴んでやれば 暗にどうにでも出来る状況だと伝わったか。 普段話しかけるよりもずっと色を帯びた声で 低く囁いてみたらさすがの彼も動じただろうか。 そしたら冗談だと笑って誤魔化して、 いつも通りの懐いた後輩の顔に戻るとしよう。]* (221) 2020/10/20(Tue) 18:24:58 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽─── 母の故郷へ ─── [ 旅行など生まれてこの方行った事もなく。 当然天狗たる彼も無かったであろう。 一体何を持って行けばいいのか。 右も左も分からないもので。 かふぇ(甘味所)の従業員に話を伺ったり 旅行冊子を参考にしながら 旅行鞄に必要そうな荷物を詰めていくのであった。 出発の日まで、生まれて初めての旅行。 それも新婚旅行とやらに心は浮き立って。 どうにも平静さを保てなかったのか 配膳をうっかり間違えたり、 会計時にお釣りを数え間違えたり。 それはもう仕事が仕事にならないのであった。] (222) 2020/10/20(Tue) 18:26:00 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ お世話になっている かふぇの店員たちには申し訳ないものである。 旅行が終わったら、失敗を取り戻す為に 気持ちを入れ替えてしっかり働かなければ。 そんな事を思いつつ。 何だかんだで色々ありつつも 無事出発の日を迎えて。 彼に抱きあげられながら 目的地たる母の故郷へと向かうのであった。] (223) 2020/10/20(Tue) 18:26:04 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ そうして降り立った目的地。 帝都とは違い、深く豊かな自然に囲まれて。 あちこちの山々は赤や黄色、緑といった 色とりどりの衣を身に纏い。 銀杏の木は舗装された石畳の道に 所々黄金色の絨毯を敷き詰めており。 木々の隙間から垣間見える 湖は深い碧を湛えていた。 何処を見ても、 美しき自然が目を楽しませてくれて。 これからの事に心躍るのであった。] (224) 2020/10/20(Tue) 18:26:11 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ >>180 『はろうぃん祭り開催中! 』聞き慣れない言葉である。 思わず何度も目を瞬かせてしまった。] はろ、ういん……? [ 首をゆるく傾げながら、垂れ幕を見つめる。 少しして、周囲に目を走らせてみれば 一体何が起こっているのか。 見た事もない衣装やら、飾りつけ 異形の者にしては随分と作り物めいている人々。 目にするもの全てが不思議一色だというように、 頭の中は疑問符で埋め尽くされるのであった。] (226) 2020/10/20(Tue) 18:26:22 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽え、えと……時見様。 あの、その……どうします? とりあえず、荷物を宿に運びますか…? [ 目の前の出来事に疑問を抱きつつ。 彼の方に顔を向けては、 宿へ向かうかどうか。問いを投げ掛けてみた。]* (227) 2020/10/20(Tue) 18:26:29 |
【人】 魔砲少女 シオン―― 躾タイム ―― [...は舌を巻く。 >>215矢張り見た目は人間だが中身は猫なのだろう。 広範囲の拡散攻撃を避けながら後の先の手を打ってくる。 回避された羽付きネズミたちは後方に着弾する。 するとそこを目印に空から紫色の雷が降り注いだ。 『ぢぅぅぅぅぅっ!』 絶命の鳴き声と共に召喚された雷の雨はお臍を取ってしまう勢いであったが全て外れている。 打ち返されたネズミは穂先を箒のように扱い打ち上げた。 それはリーマンの方へと飛来しその周囲に雷を落とした。 リーマンは恐怖のあまり腰が砕けて地面に座り込んでしまう] まだまだぁっ! あんたが避けるからいろいろ練習したのよ! [>>212緑の穂先の扱い方もそう。 羽付きネズミの掃射もそう。 ...は口角をあげて笑みを浮かべた。 腹の底から愉悦の笑い声を漏らして身体を右へと捻る。 羽付きネズミ後雷雨の掃射は猫を追うように移動し更に被害を大きくしていく。 テレビに映っているならば大きな猫が逃げ回り、 鬼畜な少女が虐めているようにも見えてしまうだろうか] (228) 2020/10/20(Tue) 20:44:09 |
【人】 魔砲少女 シオン 電車に乗ってるからいけないのよ。 時代は在宅! 外に出て働くなんてのは社畜よ。 [...は右手に持つ棒を構えた] 猫が上? いいえ、猫は大人しく飼い主に吸われていればいいの。 分を弁えなさい――っと、 伸びろ! [...は棒に魔力を込めた。 緑の穂先が伸びてジャンプの着地際を狙った一撃は足払い。 着地を狩るのは基本らしい**] (229) 2020/10/20(Tue) 20:44:30 |
【人】 「 」 フォルクス「そう、フォルクスというの。素敵な名前ね。 あら、どうしてそんなことを言うのですか?」 「その名前は民衆という意味。 これは亡くなられたご両親が遺してくれた 人々との繋がりだと私は思いますよ。」 [ 木のテーブルは粗末で小さくて、 対面する人の白い掌が容易に俺の手に重ねられる。 長く艶のある金髪の使徒の微笑は、慈愛に満ちて美しい。 ] 「フォルクス、あなたもまた女神の愛し子。 自分の価値を貶めるのは良くないことです 始まりの勇者様が特別な血筋だったという逸話はありません。 しかしかの方は人々の祈りを受け、希望となったのです。」 [ 子供が産まれた年に魔物に襲われて死んでしまった両親 顔も知らない二人の心なんて、分かる筈も無かったけれど。 この人に言われると、なんだか信じてみたいって思えてしまった。 柔らかく温かな感触が、優しく右手の甲を撫でた。 ] (230) 2020/10/20(Tue) 22:07:31 |
【人】 「 」 フォルクス[ 翌朝村を発つ前、御印の発現を知った彼女も 連絡を受けて聖都から迎えに来たもう一人の使徒だって。 戦いの術に、尊き方々に謁見する時の為の教養 神託の日まで教育してくれた大教会の方々も皆。 女神に仕え聖木を仰ぐに相応しい、優しく清廉とした大人達。 そう思っていた。勇者になってからも、ずっと 信じ込む努力は、自分自身に洗脳を施す程に。 ] (231) 2020/10/20(Tue) 22:07:47 |
【人】 「 」 フォルクス使徒様、この部屋は……? これから聖木の元に向かうのでは無かったのですか? なっ、何を……やめて下さい! 俺は罪人じゃない!俺は女神様に選ばれて……! (232) 2020/10/20(Tue) 22:08:01 |
【人】 「 」 フォルクス「ちゃんと分かっている。 お前は、新しい勇者に相応しい人材だ。 大人しくしなさい────これが神託の実なのだよ。」 (233) 2020/10/20(Tue) 22:08:45 |
【人】 「 」 フォルクス[ 旧き時代の人類が、土上に造った石の大地に生きたように。 丹念に塗り込められた嘘は真実に成り代わる。 悍ましき歴史は闇の中に葬られる。 人類 無知なる狂信者達は永きに渡り、────** ] (234) 2020/10/20(Tue) 22:09:29 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[撫でる手から逃れる様子も、一度犬に見えてしまえば 叱られることに怯えているようにしか見えなくて。 拒まれているだなんて露ほども思わない。 久しぶりに好物の『他人からの好意』の気配を察して 頭の中はすっかり浮かれ切っていた。 今迄ずっと独りだった訳でもない。 恋人と呼ぶ存在は時折いたが何時だって 彼女たちに求められるのは 同じだけ自分を愛してくれる事であって 俺が好きだったわけではないように感じた。 『私の事なんて本当は好きじゃないんでしょう?』 なんて泣かれたりもしたが 付き合ってくれと云うからYESと答えただけで 俺も君の事が好きだったなんて一言も言っていないのに。 俺を好きでいてくれるなら一緒に居る。 ただそれだけのYESに同じだけの見返りを要求されるというのも 中々無茶苦茶な話だと何時だって感じた。 或いはもっと時間を掛けたのなら 彼女たちを本当に好きになることもあったかもしれない。 けれど皆その前に俺の傍から離れて行った。 何故自分から一方的に気に入っただけの相手に 最初から同じだけ好かれることを当たり前のように望むのか。 何時だって俺には理解できないのだと思う。] (235) 2020/10/20(Tue) 22:25:40 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[なるほどなぁ、なんて改めて、しみじみと。 水を吹いたまま暫し硬直した様子を眺めて そういえばティッシュないんだったと思い出し 予備を取りに行きながら思う。 行為があった可能性に関しては 覚えてないことを嘆くだけの癖に 俺が積極的だったかもしれない事に そんなにあからさまに狼狽えるのか。 水を吸ってびしゃびしゃになった胸元を もう一度寝転がっただらけた姿勢で 適当にティッシュで押さえてやりながら にやけそうになる口元を誤魔化す。 うん、悪い気はしない。 俺に好かれてる可能性、そこまでないと思ってたのに あんなに懐いて尻尾振ってたのか。 なにおまえ、かわいいね。 丁度いいように思えた。 俺は好きでない相手にでも好かれていると気持ちがいいし それが男であっても然程抵抗も嫌悪もない。 可能性ゼロと承知で今迄健気に俺を好きでいたらしい。 弄ばれたと嘆く女をまた一人増やしてうんざりするより こいつを捕まえておく方がコスパがいいんじゃないか?なんて。] (236) 2020/10/20(Tue) 22:26:30 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[でもだからって素面でもう一度抱けるかって言われたら 即答で無理って言えちゃうんだよなぁ。 勃つ気がしねぇ、一oも。 むしろなんで誤作動できたの?神秘じゃん?] (237) 2020/10/20(Tue) 22:27:10 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[付け込むってなにをだ。 男と、男で、合意のセックスだったかもしれませんって そんな会話の何処で何を付け込むって言うんだ。 女だったらまぁ一発やらせてやったんだから責任取れみたいな そういうあれもあるでしょうけど、けど男だ。どっちも男。 言ってることがなんかもう完全に 俺に気のある女の言い分にしか聞こえなくて なんかもう可笑しくなってくる。男なのに。 そう…お前、俺の女になりたいのか。 俺がお前の事なんて好きじゃなくても うっかり酔った勢いで抱いただけなんだとしても。 次に続くの台詞を想像してみる。 『そんな風に言われたら、期待しちゃいますけど…』? あ、ちょっと外した。 だから何を如何付け込むんだというツッコミは 喉の奥で封じておく。多分そういう空気じゃないし。 腕を掴む力は其処まで強くない。 けれどこれはマウントを取られているんだろうか。 犬の躾に上下関係は大事だと聞いたことがある気がする。 さて、どう躾けるのが正解か…] けど……… (238) 2020/10/20(Tue) 22:28:04 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡 …けどさ。 きみは、僕に酷い事なんてしないだろう? [怯えて伺うでなく、悠然と微笑んで。 質問でなく確認の音で言葉を紡ぐ。 俺に嫌われたくないおまえが。 俺に無理強いできるって言うのか? ちがうだろう。 隙があったら噛付くのか? ちがうだろう。 言葉なく問いかけてみたら、ちょっと楽しくなってきた。 いいこにできたら、褒めてやろう。 失敗したら、如何叱ればいいだろうか。 犬であることを投げ出して、人に戻るなら捨てたらいい。 さて、どうするのが正解だと思う? 回答を求めるように小首を傾げる口元が 隠しきれずに口元を歪ませる。 その笑みを乗せた俺は随分と悪い顔をしていただろう。 お前に好かれていることを理解したうえで そこに胡坐をかいているような、 酷く、ふてぶてしい顔をしていたと、思う。*] (239) 2020/10/20(Tue) 22:29:21 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――出会いから一週間後―― >>204どうして私がメイベルを知っていたか、ですか? それはですね、―― [ 「嘘を禁じる」という強制力は解けていたけれど>>188、 つとめて飾ることなく、事実のままを語るように心がけていた。 数日が過ぎて、尋ねられた事柄>>204へも同様に。 この世界を私が知っているのは、元居た世界で 創作の物語として描かれていたのが発端なのだ、と。 とある作者が居て、この世界の有り様を記述し、描写し、 その読者達から支持を得ていった結果、 多くの二次創作まで生まれることになった。 コミックやアニメといった展開にも説明は及んだろう。 幻術魔法の存在する世界だから、理解してもらうのはそこまで 難しいことではなかったと思いたい。] (241) 2020/10/20(Tue) 23:13:43 |
【人】 微睡む揺籃 アリア 私の世界、は。 うぅん……、ひとことで言ったら、技術が発達した豊かな世界。 もちろん、貧しい国とか地域とかもあるけど。 私が生まれたのは、かなり豊かで自由な国だったんだ。 魔物とかは元から居ない……たぶんだけど、 大抵の人はそう思ってるし、ね。 [ ひとつの疑問が胸の中で浮かぶ。 ここは本当に、作者さんが創作しただけの世界なんだろうか。 それとも元から別個に存在して、その様子が何かの理由で あの原作とそっくり一致していたんだろうか。 確かめる方法も、確かめて得られるものがあるかも、 分かりようのない事柄だったけれど。] (242) 2020/10/20(Tue) 23:14:32 |
【人】 琴羽の天狗 時見[……なに、降りかかる火の粉は払えば良いだけの事。 何せ楽しみにしていた、 彼女が楽しみにしてくれていた新婚旅行だ。 不安にさせてもいかんし、此処は平常心。 邪魔をする奴は 豆腐の角にでも頭をぶつけてしまうが良い] あぁ、そうだな。 思いの外人通りが多い。 俺から離れるなよ? [そうとだけ告げて、二人分の荷物を担ごうか。 行き交う人々も、土産物屋も、 何もかもが物珍しい温泉街を寄り添い散策しながら。 俺と琴羽は湯元に程近いひなびた宿に辿り着き] (244) 2020/10/20(Tue) 23:30:00 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――出会いから一週間後・2―― >>205[ 「側にずっと居なさい」 思っていたよりずっと強いものだった。 メイベルの姿が視界にないと、落ち着かない気持ちになる。 メイベルとは別の方向に行こうとすると、足取りが重くなる。 その逆もまた真だった。 私の意志とは別のところで感情が動かされているみたいに、 ほっとしたり満足したり、そんな気分が生まれてしまうのだ。 感覚自体は快くても、どこかもやもやした気持ちになる。 一番それを感じるのは夜、眠る時間帯のことだった。] もー! 服、着てってば! 私、昨日もそう言ったのに。 [ 独特な形をしたベッドの上で大きなクッションを抱いて、 私はメイベルを睨んで言う。視線の先には裸身のままの彼女。 何ひとつ恥じらう様子もないのがまた腹立たしかった。] (245) 2020/10/20(Tue) 23:36:18 |
【人】 微睡む揺籃 アリア……いつも。 あなたは、そうなんだから。 なんにも人の気なんか知らないで。 [ 数秒見つめた後で、視線を落としてベッドを手で撫でた。 ふわりと柔らかい素材は大蜘蛛の糸なのだという。 最初に触れたときはシルクのような手触りだと思ったけれど、 それとも少し違う風合いがあった。 私が身につけているのも同じような素材のネグリジェだった。 飾り気はないけれど着心地は良くて、とても軽いのに暖かだ。 いや、問題はそこじゃなくて。] ……メイベル、は。 ……裸でないと、寝られないの? [ 「側に、ずっと居ます。」 >>185そう応えた言葉がどう作用したのか、出来るのであれば もっと近く、密着するくらいに近く――と。 私の意志とは違う欲求が生まれてしまうのだ。 もしかしたら私の意志なのかな、って感じてしまうくらい、強く。] (246) 2020/10/20(Tue) 23:38:13 |
【人】 琴羽の天狗 時見────貸し出し、だと……ッ!? [宿の主人から言われた、 この時期限定のさーびすとやらに 衝撃を受けていたのだった。 なんでも異国の人外に化ける為の衣装を 貸し出してくれるらしい。 という事はつまり、 琴羽のあんな姿やこんな姿が見られるという事で……] (247) 2020/10/20(Tue) 23:51:56 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――出会いから一週間後・3―― >>206[ さて、そういった事々はひとまず脇によけて、現在。 私の中でふと浮かび上がった疑問>>242をよそに、 浴場となる泉内へ歩いていくメイベルの姿があった。 彼女から離れていくのは自由なのだから勝手なものだ。 といって、見えなくなればなったで、私は 母を求める子供みたいに追いかけようとしてしまうのだけど。] ……もう。いつも先、先、行っちゃって…… [ はぁ……とため息を吐いてキャミソールを脱いでいく。 彼女はこの城の主であり、ここに棲まう魔の眷属たちはみな 彼女が生み出したものばかりだという。 裸を晒すことに何も恥じらう必要もないのだろうけど、 私は違う、というのに。 広い空間を見回して、他に誰かの目がないか気にしてから、 下着ごと、すとんとミニスカートを脱ぎ落とした。] (248) 2020/10/20(Tue) 23:53:49 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ はぁ……とため息を吐いてキャミソールを脱いでいく。 彼女はこの城の主であり、ここに棲まう魔の眷属たちはみな 彼女が生み出したものばかりだという。 裸を晒すことに何も恥じらう必要もないのだろうけど、 私は違う、というのに。 広い空間を見回して、他に誰かの目がないか気にしてから、 下着ごと、すとんとミニスカートを脱ぎ落とした。] ねえメイベル、背中でも流そうか? ときどきしかお風呂、浸からないんだもの。 せっかくだから、しっかり洗ってあげる。 [ 私が生まれた国での生活習慣だから、と求めれば この浴室を一人で使う機会はあったのだけど、 私一人だけだと、どうしても落ち着かなくなってしまっていた。 仕方なく入浴をあきらめる日もあったのだ。 メイベルが居る今日なら違う。 心置きなくお風呂を楽しめるかもしれない。 そう考えれば気分も上がろうというものだった。]* (249) 2020/10/20(Tue) 23:54:11 |
【人】 琴羽の天狗 時見[此度の旅行に来るにあたって、 俺は自らに誓いを立てていたのだ。 琴羽の母の故郷に詣でる事、 残された言葉の謎を探る事…… そういった目的ももちろんあるが 何よりも第一は、琴羽にその身を休めてもらう為である。 故に、彼女の負担になるような事はしまいと。 早い話がちゃんと待てのできる犬、じゃない夫であろうと。 禁欲的でいなければと考えていたのだ。 ────俺なりに] (250) 2020/10/20(Tue) 23:57:19 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[釘を刺すつもりがこっちが刺されてしまった。 もちろん無体を働くつもりはないけれど あわよくばって気持ちがまだ残ってはいる。 まるで心を読まれたような気がして狼狽える。 けど聖人のような彼の事だ。 俺を警戒するとか、そんな気がまるでないに違いない。 と言うか、他人に対する警戒心が薄いのかも。 性善説とか信じてそうだ。] いや、俺はまあ、酷い事はしないですけど。 [誘導されるみたいにそう答えて 視界に入った口元の笑みに違和感を覚えた。 もしかして、計算…? 途端に今までの言動が煽られているような わざと演出されていたみたいな気が――] (251) 2020/10/20(Tue) 23:59:17 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[いや、ないな。ないない。 この人に限って他人を挑発して その反応見て楽しむみたいな癖はないはずだ。 だってめっちゃいい人だし。 ……天然なんだろう。] (252) 2020/10/20(Tue) 23:59:46 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司そう言う事じゃなくて、ですね。 ゲイっていうのは割と男女間より性にフリーなんですよ。 だから曖昧な態度してると簡単に食われます。 酔った勢いとは言え、 葛西さんは彼らからしたら子羊同然なので 自ら据え膳になるような態度は慎んでください。 [さっきはカウンターを食らったが、 ここはちゃんと注意し直した方がいいだろう。 事実、俺に対して警戒心なさ過ぎだし。 本当に彼は何をもって俺を信用出来ると言うのか。 ……天然なんだろうな。 そう結論付けて掴んでいた手を離す。 その代わりに彼の前に正対して、 子供に言い聞かすみたいにゆっくりと説明をする。 折角冗談みたく誤魔化したのに これでは自分がゲイの事情に詳しいですと白状しているも同然だが、 その辺は残念ながら自分で気付く事はなかった。 それにこのやり取りには決定的な齟齬があるのだけれど、 彼を『抱かれたい相手』ではなく『抱きたい相手』と 認識している俺にはやはり気付く事はない。] (253) 2020/10/21(Wed) 0:00:52 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[この後も問答は続いただろうか。 終わった後にしろ、最中にしろ俺の腹はぐうと 気が抜けるような音を発して自己主張した。 泥酔してこの部屋にお邪魔しただけなのだから、 そろそろ帰ると出て帰りに買い物すればいいのだけど 二人で仕事じゃない時間を共有しているのが名残惜しくて 「何か買ってきていいですか?」なんて またここに戻ってくるみたいな言い方をしてみる。 友達だったら「いや帰れよ」とか言われるけど きっとこの人は帰れって言わないどころか 近くのコンビニを教えるまでしてくれるんじゃないかって そんな打算で伺うように視線を向けてみた。]* (254) 2020/10/21(Wed) 0:01:18 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a19) 2020/10/21(Wed) 0:02:35 |
【人】 琴羽の天狗 時見[ところがさっそくの試練である。 好々爺めいた宿の主人の分際で、 取り出してきたのはいずれも心臓に悪気な仮装ばかりで] せ、せっかくだからな…… 俺はこれでも借りようか。 [自分用に、普段着ている物に近い 黒ベースの衣装を引っ掴む。 マントの裏地が紅く、やたらと襟の高いそれは 吸血鬼という妖怪をモチーフにしているらしい。 天狗が異国の鬼を模すとは、 すごい時代になったものだ。 さて、女性モノの衣装へとチラリと視線を向ければ] (255) 2020/10/21(Wed) 0:06:16 |
【人】 琴羽の天狗 時見[1.ハロウィンの定番魔女っ子衣装 2.フレンチゾンビメイドさん 3.黒のボンテージ悪魔っ娘 4.真っ白リボン包帯なミイラちゃん 5.もふもふデンジャラスなワーキャット 6.温泉街名物しっとり浴衣 とかがあったりなかったりしたかも知れない。 衣装の数々を見ているだけで 理性が揺らぎそうになった俺は 慌てて宿帳に記入すると] 別に、無理はしなくて良いのだからな? [と、ことさらぶっきら棒に声をかけ。 荷物を置いた後に 温泉街を散策しないかと提案したのだった。 なお此処の名物は温泉卵とまんじゅうとかぼちゃらしい。 全て踏破するのも一興だろう*] (256) 2020/10/21(Wed) 0:19:53 |
琴羽の天狗 時見は、メモを貼った。 (a20) 2020/10/21(Wed) 0:25:15 |
【人】 怪物皇女 メイベルふふ。 何故私がアリアの言うことを 丁寧に聞いてあげないといけないの? 聞かせたいなら、その右手を使えば良いじゃない。 [裸のまま、私は彼女を見る。 クッションを抱きながら、何やら不満げだ。 足を組み、肘を曲げると 自然と肘おきの形にベッドの糸が動く。 更にベッドの上の方が持ち上がりソファのように。 このベッドはある程度なら私の意思で形を変える。 頬杖をつき、足を組みながら 彼女の方を見つめ直した。] (258) 2020/10/21(Wed) 1:36:03 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[そうだろう?君はされたい側だもんな? なんて言葉は弧を描く唇の下に飲み込んだ。 というかわりとぼかしてきたつもりでいたのに 自ら思い切りカミングアウトしている気がするんだが 大丈夫なんだろうか、こいつは。 大っぴらにしていないだけで別段隠してもいないとか そういうスタイルなのかはよくわからない。 男女だろうと性に奔放なのもいれば 男同士でも身持ちの堅いのもいるだろうに 多分男女の方を知らないんだろうなぁと勝手に納得する。 むしろ女への警戒心なさすぎて狩られそうだ。 女子社員からの評判はわりと良いように思う。 面構えも、接し方も、仕事への評価も、諸々。] (260) 2020/10/21(Wed) 2:00:15 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[勃たねぇのかな。どうなんだろうそこんとこ。 女相手でも尻を掘られるんだろうか。 そのジャンルは割と興味がある気がする。 無論する側でなく、観賞する意味合いで。 純粋な同性愛者っぽいこいつが女に尻を犯されたら レイプモノのAVみたいな顔でもするんだろうか。 ……昨夜俺のを咥えてた時と、違う顔をするんだろうか? どんな顔をして俺に跨ってたのか…… 或いは俺に組み伏せられていたのか……? 別段興奮はしないが割と興味はある自分にふと気づいて 一瞬困惑したが、まぁいいかと受け流した。 他人のセックスが気になるくらいは別段異常でもないだろう。 単純に、純粋な好奇心だ。 いやこの場合他人じゃなく自分のセックスか……? 混乱してきたので丸投げにする。] (261) 2020/10/21(Wed) 2:00:19 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[取り合えずもう用済みの空箱を分別してゴミ箱に。 後は脱ぎ散らかした服でも片付けるかと起き上がれば 何故だか年頃の娘の心配をする父親みたいな顔が其処に在った。 え?お前は俺のなんなの? 犬から急に父親の顔になった後輩に困惑したせいで そもそも自分が年頃の娘ではないことを 思い出すことに少し苦労したおかげで その間噛んで含ませるみたいな言葉を大人しく聞いてしまった] 据え膳って……僕そんなにひ弱そうにみえるかい? これでも弛まない程度には最低限鍛えてるんだけどなぁ… 女の子じゃないんだ、 男だし、もうおっさんだし そんなの相手に仔羊は流石にないだろう。 心配してくれるのは有り難いけれど… きみは、僕に酷いことはしない事を知っているし。 昨夜のことは…… 少なくとも、君に無理強いされただとか 意識がないところを無理やり、なんてことはないと思うよ。 (262) 2020/10/21(Wed) 2:01:13 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[意識ない程泥酔してたらまぁ間違いなく勃たねぇだろうし。 ディルドとしての役目すら果たさねぇだろうからね。 そこんとこは間違いないから嘘ではない。 そもそも俺の尻を如何にかしたと思われてるなんて考えもせず そこから既に噛み合ってもいなければ そもそも事実そこまではしてないなんて 気付くことがないまま互いにすれ違って行く。 自分の外面が良すぎるからか、或いは恋が盲目にさせたのか 明らかに過ぎるくらい神聖視しているなんて 思いもよらないのでその可能性は欠片も過らないまま お前だから無防備なんだ説を匂わせようとするも 何時もはされる側なだけにこれであっているのか良く解らない。 胸でもあれば解りやすく押し付けてやるのに 男同士のセックスアピールはどうするのが正解なのか…… いや、わかるわけねぇな。 もそもそもその知識持ってなかったわ。] (263) 2020/10/21(Wed) 2:01:18 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[不意に間抜けな音が響く。割と派手に。 そういや胃が空だな、なんて自分の腹を摩るも 何処か気恥ずかしそうにしているのをみつけたから 多分俺の腹じゃなくそっちなんだろう。 ほんと元気だな。 チンポで消化器官かき混ぜられてんのに。 つよすぎない? あ、行って帰ってくるんだ。と気付いたけれど 別段迷惑にも思わなかったので黙っておく。 そんなことよりさっき水を吹いてびたびたなシャツの侭 コンビニまで買い出しに行くのが面白すぎ…もとい気の毒過ぎた] …………何か簡単なものでよければ作ろうか。 僕もたべるし、ついでに。 他人の手作りが苦手なら無理にとは言わないけど。 [流石に少し労わってやろうという気持ちになった。 すっきりする程度にはあいつの消化器官に世話になった訳だし。 うん、なまなましい。尻と表現するよりグロい。 けど女の突っ込む部位も割とグロいなぁと考えれば そこまで抵抗は感じなかった。 いっそ赤子の頭が通らないだけ 直腸の方が慎ましやかなんじゃないだろうか。 何考えてるんだ俺、食欲失せるしやめよ。] (264) 2020/10/21(Wed) 2:02:29 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[まず、パンを厚めに二枚カット。 何を乗せるか冷蔵庫を覗いている間に 汁物が欲しいなと思い立って鍋を火にかける。 コンソメか味覇でも入れておけば 具材は何でも大体間違いない。] 好き嫌いやアレルギーがあれば先に教えて。 ちなみに小麦がだめなら割と詰む。 パンしかないんだよね。 甘いのかしょっぱいの、くらいは選べるよ。 [出来上がるまで空腹だろうとバナナを一本与えておく。 甘いのならバターとグラニュー糖を しょっぱいのなら粒マスタードとチーズを 選べないなら一枚ずつ焼いて半分にしてもいい。 返答次第で準備して魚焼きグリルにぶち込んで焼く。 この部屋にはトースターもオーブンも存在しないのである。 焼き上がりを待つ傍ら厚めに切ったベーコンを炙る。 端に寄せて同じフライパンで目玉焼きを。 鍋には薄切り玉ねぎとコンソメをぶち込んだ。 レタスでもあれば見栄えがするが食べきった気がする。 緑色を求めてみたがアボガドしか見当たらなくて まぁいいかとトマトとサラダにした。 切って味付ければサラダだ、異論は認めない] (265) 2020/10/21(Wed) 2:03:37 |
【人】 サラリーマン 葛西 聡[焼き上がったトーストと目玉焼きにベーコン アボカドとトマトのサラダに作り置きのポテトサラダ 玉ねぎのコンソメスープの上には 窓辺で生きてるパセリを幾つか毟って散らした。 無糖のヨーグルトの上に二色のキウイを切って乗せて蜂蜜を。 諸々を雑に片づけたテーブルの上に並べた。] なおお飲み物はお好みで インスタントコーヒーか牛乳からお選びいただけます。 [ちょっと道化て尋ねてみて。 茶目っ気を込めてウィンクなんぞしてみる。 滑ったら大分痛いやつだ。やってから気付いた。 自分は少量のお湯で溶いた珈琲に牛乳をぶち込んで コーヒー牛乳にして床に敷いたラグの上に座り込む。 二人で囲むには少し小さいテーブルだが まぁ今日一日くらい問題はないだろう。 いただきます、と手を合わせてマイペースに食べ始める。 お味は如何なんて野暮なことは聞かない。 所詮そこそこだ。だがしかし文句も聞かない。*] (266) 2020/10/21(Wed) 2:05:57 |
サラリーマン 葛西 聡は、メモを貼った。 (a21) 2020/10/21(Wed) 2:09:43 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[駄目だ。全然通じない。 俺がどうのじゃなくて、他の男相手だったらって そういう広義の話をしているのに、 そこんとこに気付いてはくれないらしい。 やめよう。何かこの話題ずっと続けてたら 都合よく考えてしまう気がする。 嫌だったらちゃんと抵抗出来るし、NOって言える。 誰でも受け入れるわけじゃない。 君だから気にしないんだよ、なんて。 まるで俺が特別みたいな、そんな気がしてしまう。 これはだいぶ危ないぞ。正気を保て。 自分に都合のいい解釈を勝手に生み出すな。 冷静になれ俺。それは妄想だ。] (267) 2020/10/21(Wed) 3:21:16 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司ひ弱だとは思ってないですよ。 すみません。そうですよね。 葛西さんも良い大人だ。 まあ、騙されやすそうだとは思ってますけど。 [鍛えていると言われて一瞬 さっき盗み見た後ろ姿を思い出してしまって、 心拍数が上がるような気配を感じたので 慌てて言葉を繋いだら何とか頭の中の彼は消えた。] (268) 2020/10/21(Wed) 3:22:06 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[恰好なんてジャケットの前を閉めたら それが皺になっていようとさほど気にしなかったのだが、 悪いですよと口にする前に相手が動き出したので 有耶無耶なまま甘えさせてもらう事になった。 とは言え、簡単な物と言えば パンと卵焼くとかその程度だと思っていたので、 鍋を持ち出した時には何を始めるのだと 気になってベッドから降りて様子を見に行く。] 何でもいけます。 選んでいいなら甘いので。 [邪魔にならない程度の位置で返事をしながら 手際がいいなぁなんて呑気に眺める。 そのうちバナナが来て、作業は次なる段階へ移った。 手際もそうだが、マメだと貰ったバナナを食んで さらに彼への神格化がレベルアップした。] (269) 2020/10/21(Wed) 3:22:26 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[俺も一人暮らしが長いし自炊はするが、 朝はパン焼いてたまにヨーグルト食べるくらいだ。 それも一食分のおやつみたいなヨーグルトだし、 フルーツを乗せる事もなければ 蜂蜜なんて家に常備されてる物だっけ?なんて有り様だ。] その言い方、本格的にホテルみたいですよ。 [準備があらかた済んだらせめて並べるのは手伝おうか。 飲み物を聞かれたら軽く笑ってコーヒーをと返答。 ウインクが飛んできたけど見なかった事にした。 まともに受けると心臓が一瞬止まるやつだ。 なまじ顔がいいだけに、この人がやったら お茶目じゃなくてただのファンサービスになってしまう。 実際、ビジネスホテルの朝食レベルじゃないかと思う。 朝からこんな豪華なご飯でいいんだろうか。 これ、接待では?? 俺、ここで一体何してるんだっけ? なんで葛西さんから接待を受けてるんだっけ? もしかして俺まだ寝てるんだろうか。これは夢か。 憧れてる人の家に上がり込んで、 手料理食べれるとか本当に現実か?] (270) 2020/10/21(Wed) 3:22:43 |
【人】 サラリーマン 御門 涼司[手を合わせて食べ始めた相手をぼーっと眺めて しばらく放心していたけれど急に我に返って] …週明け、雑用でも何でも承りますね。 [唐突にそう告げて、いただきますと食事を始めた。 だってこれだけ一度に幸福が降ってきたら どっかでその分だけ何か悪い事起きそうな気がする。 ちゃんと貰ったものは還元しとかないと、多分俺の命が危ない。] いつもこんな品数用意してるんですか? [取り留めない会話を投げかけたりして 普段と変わらないつもりで食事をしていたけれど、 貴重な手作り朝食というイベントの最中 幸福オーラが駄々もれていたとしても俺の責任ではない。 食事が終わって少し休息して、 後片付けは是非にと立候補する事にする。 相手にこだわりがあると言うなら無理にとは言わないが、 遠慮で断られるようなら少し強めに休んでくれと言おう。 避妊具が空になるくらい行為に及んだのだ。 本人が否定したとは言え、身体がしんどくないわけがない。 まぁ、それは俺の思い込みなんだけれど。]** (271) 2020/10/21(Wed) 3:23:36 |
サラリーマン 御門 涼司は、メモを貼った。 (a22) 2020/10/21(Wed) 3:26:18 |
【人】 アクスル[指の間から零れ落ちていく いのちの温度を知っている。 あれは、もう二度と 味わいたくないものだ。 二度目をなくすためには どうしたら良いか────?] (272) 2020/10/21(Wed) 8:09:40 |
【人】 アクスルけれどここの秘密を知ってしまったから……、 帰すわけにもいかないね……ごめん [僕は眠り姫の安寧を守る使命を帯びている。 貴方を軟禁する確定事項について謝罪を口にした。 パスポートを含む全ての荷物 それらはこちらで預かり済みだ。**] (276) 2020/10/21(Wed) 8:12:07 |
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